〔生体情報管理システムの概要〕
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りである。ここでは、本発明の具体的な実施形態として、生体情報を測定する生体情報測定機器と、該生体情報測定機器が測定した生体情報を受信して該生体情報を管理する生体情報管理端末とを含む生体情報管理システムについて説明する。
図2は、生体情報を測定および管理する生体情報管理システム1の全体的な概略構成を示す構成図である。図2に示すように、生体情報管理システム1は、生体情報管理端末(情報管理装置)Aおよび生体情報測定機器(外部装置)Bとで構成され、該生体情報管理端末Aと生体情報測定機器Bとは、無線通信または有線通信にて通信を行っている。なお、該通信が無線通信である場合には、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、特定小電力無線等の通信規格が利用されている。
生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bから通信により受信した生体情報、測定日時を示す測定時刻情報(時刻情報)等を管理し、例えば管理された生体情報に基づいて、診断結果の提示または健康に関するアドバイスをユーザ(または被験者)に対して行うためのものである。また、本実施形態に係る生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bにおいて測定される生体情報および測定時刻情報と、該生体情報管理端末Aで計時される時刻とに基づいて、生体情報測定機器Bのリソースの交換、充電、補充等の時期を推定する推定機能を有する。なお、生体情報管理端末Aの具体的な構成については後述する。
なお、本実施形態に係る生体情報管理端末Aは、例えばPDA(personal digital assistance)、携帯電話等の携帯型情報端末によって実現されているが、これに限らず、モバイルPC、携帯型のゲーム機器等の携帯型情報端末、または通信機能を備えた腕時計等のウェアラブル機器であってもよい。また、生体情報管理端末Aは、PC(personal computer)、STB(set top box)、テレビ受像機等の情報端末であってもよい。すなわち、生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bで得られる生体情報および測定時刻情報を、少なくとも受信、管理、および該生体情報に基づくアドバイス情報等の提示を行うことが可能な機器であればよい。
生体情報測定機器Bは、ユーザの血圧・血糖値・体温・心電・尿・体組成・体重・歩数等の生体情報を測定する測定機器であり、1つまたは複数の測定機器によって実現される。なお、生体情報測定機器Bが複数存在する場合には、複数の生体情報測定機器BをB(n)と称するものとする。なお、生体情報測定機器Bは、生体情報を測定可能で、かつ、生体情報管理端末Aと通信可能であればどのような機器の形態でもよく、例えばノートPC等で実現されていてもよい。
〔生体情報測定機器Bの概略構成〕
次に、生体情報測定機器Bの概略構成について、図3を用いて説明する。図3は、図2に示す生体情報管理システム1に含まれる生体情報測定機器Bの概略構成を示す機能ブロック図である。
生体情報測定機器Bは、上述のように、ユーザの生体情報を測定して、該生体情報を生体情報管理端末Aに送信するものであり、計時部B1、測定部B2、記憶部B3、操作部B4、通知部B5、通信部B6および制御部B7を備えている。
計時部B1は、時計機能を有し、時刻を計時するものである。
測定部B2は、ユーザの血圧・血糖値・体温・心電・尿・体組成・体重・歩数等の生体情報を測定するものである。図2に示す生体情報管理システム1に複数の生体情報測定機器B(n)が含まれる場合には、各生体情報測定機器Bで各生体情報の測定が行われる。すなわち、各生体情報測定機器Bの測定部B2は、それぞれ異なった生体情報を測定を行う。
記憶部B3は、制御部B7で使用されるデータ、プログラム等を格納している。例えば、記憶部B3は、測定部B2によって測定された生体情報、測定時刻情報、リソース残量情報(資源残量情報)、生体情報測定機器Bの種別を示す機器種別情報(外部装置種別情報)、測定位置を示す測定位置情報(位置情報)等を記憶している。
なお、生体情報測定機器Bの種別とは、例えば血圧計、歩数計、体温計等を指す。また、測定位置とは、ユーザの手首、耳朶、親指等に生体情報測定機器Bが装着されているときの装着位置または生体情報測定機器Bが設置されている設置位置を示す。
また、リソース残量情報とは、該生体情報測定機器Bに備えられた電力供給源である電池、電源等(以降、バッテリと称す)のバッテリ残量を示すバッテリ残量情報等、ユーザが交換、充電、補充等を行う必要のある生体情報測定機器Bのリソース(資源)の残量を示す情報を指す。すなわち、リソース残量情報としては、この他にも、記憶部(記憶手段)B3の記憶容量の残量を示す記憶容量残量情報、上記生体情報の測定に用いられる試料の残量を示す試料残量情報、該測定に用いられる素子(フィラメント、感圧素子等)の寿命を示す素子寿命情報等が挙げられる。また、リソース残量情報には、バッテリ、記憶部B3等のリソース(パラメータ)の名称も含まれている。
なお、記憶部B3は、例えば、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)やフラッシュメモリ等、書換え可能な不揮発性メモリによって実現されても、揮発性メモリであるRAM(random access memory)によって実現されてもよい。
操作部B4は、生体情報測定機器Bの各機能を操作するために、ユーザの操作による入力操作を取得することが可能な構成となっている。例えば、操作部B4は、テンキー、カーソル、マウス、タッチパネル等によって実現されている。また、操作部B4は、取得した入力操作を制御部B7に送信する。
通知部B5は、操作部B4が取得した入力操作、測定部B2によって測定された生体情報等を通知するための機能を有する。
通信部B6は、生体情報管理端末Aと通信を行う機能を有する。例えば、通信部B6は、操作部B4によって取得された入力操作(例えば、生体情報管理端末Aへのデータ送信を示す入力操作)に基づいて、記憶部B3に記憶されている生体情報、測定時刻情報、リソース残量情報、機器種別情報、測定位置情報等を生体情報管理端末Aに送信する。また、複数の生体情報測定機器B(n)の場合、各通信部B6には、生体情報管理端末Aへ上記情報を送信する機能が備えられているため、共通の通信規格が利用されている。
制御部B7は、生体情報測定機器Bの処理全体を制御するものであり、特に上記計時部B1、測定部B2、記憶部B3、操作部B4、通知部B5および通信部B6の各機能ブロックをそれぞれ制御する。そして、制御部B7は、これらの各機能ブロックを制御するための機能ブロック(図示しない)を有している。なお、制御部B7に備えられた各機能ブロックは、例えば、該制御部B7としてのCPUがROM(read only memory)等に記憶されているプログラムをRAM等に読み出し実行することにより実現できる。
例えば、ユーザが生体情報の測定を行う場合、制御部B7は、操作部B4からユーザが測定を行うことを示す入力操作を取得すると、測定部B2に測定を開始することを示す測定開始信号を送信する。測定部B2は、この測定開始信号を受信することにより、ユーザの生体情報の測定を行う。また、制御部B7は、測定部B2に測定開始信号を送信するときに、計時部B1によって計時された時刻を測定時刻情報として取得し、該測定時刻情報を記憶部B3に記憶する。なお、測定時刻情報の取得は、測定開始信号を送信したときに限らず、例えば測定部B2による測定が完了したときでもよい。
そして、測定部B2は、生体情報の測定を完了すると、測定された生体情報を制御部B7に送信する。制御部B7は、測定部B2から生体情報を受信すると、該生体情報を記憶部B3に記憶する。また、制御部B7は、測定時刻情報を取得するときに、バッテリ残量を示すバッテリ残量情報等のリソース残量情報を、例えば該測定時刻情報と関連付けて記憶部B3に記憶する。
その後、例えば操作部B4が、記憶部B3に記憶されたこれらの情報を生体情報管理端末Aに送信することを示す入力操作を取得すると、該入力操作を制御部B7に送信する。そして、制御部B7は、この入力操作を取得すると、記憶部B3に記憶された上記情報を読み出し、通信部B6から生体情報管理端末Aに送信させる。
〔生体情報管理端末Aの概略構成〕
次に、生体情報管理端末Aの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る生体情報管理端末Aの概略構成を示す機能ブロック図である。
本発明に係る生体情報管理端末Aは、上述のように、生体情報測定機器Bから受信した測定機器情報を管理することで、リソースの交換、充電、補充等が必要となる時刻を推定する。そして、生体情報管理端末Aは、推定した時刻(警告時刻)になると、リソースの交換、充電、補充等を促すための警告情報をユーザに通知する。生体情報管理端末Aは、計時部(計時手段)A1、記憶部A2、操作部A3、通知部(通知制御手段)A4、通信部(受信手段)A5および制御部A6を備えている。
ここで、測定機器情報とは、生体情報、測定時刻情報、リソース残量情報(バッテリ残量情報、記憶容量残量情報、試料残量情報、素子寿命情報等)、機器種別情報、測定位置情報等の生体情報測定機器Bから得られる情報の総称である。すなわち、測定機器情報には、上記全ての情報が含まれていなくてもよく、上記情報の何れかが含まれていればよい。
計時部A1は、時計機能を有し、時刻を計時するものである。また、計時部A1は、後述の通知制御部A66が警告通知を行うときの時間を管理する場合には、通知制御部A66からの計時指示により計時を行う。
記憶部A2は、制御部A6で使用されるデータ、プログラム等を格納している。例えば、記憶部A2は、生体情報測定機器Bから受信した測定機器情報、後述の警告時刻推定部A63が求めた警告時刻および欠乏時刻等を記憶している。
なお、記憶部A2は、例えば、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)やフラッシュメモリ等、書換え可能な不揮発性メモリによって実現されても、揮発性メモリであるRAM(random access memory)によって実現されてもよい。
操作部A3は、生体情報管理端末Aの各機能を操作するために、ユーザの操作による入力操作を取得することが可能な構成となっている。例えば、操作部A3は、テンキー、カーソル、マウス、タッチパネル等によって実現されている。また、操作部A3は、取得した入力操作を制御部A6に送信する。
通知部A4は、操作部A3が取得した入力操作、診断結果の提示または健康に関するアドバイスをユーザに通知するものである。また、通知部A4は、後述の通知制御部A66によって制御されており、警告時刻になると、リソースの交換、充電、補充等を促すための警告情報をユーザに通知するものである。
通知部A4は、表示、振動、音(音声)または振動を行うことができる部材(ディスプレイ、スピーカー等)によって構成されている。なお、生体情報管理端末Aは、通知部A4が振動することによって、該生体情報管理端末A全体が振動するように構成されていてもよい。
通信部A5は、生体情報測定機器Bと通信を行う機能を有する。通信部A5は、該生体情報測定機器Bから測定機器情報を受信すると、該測定機器情報を制御部A6に送信する。また、通信部A5は、生体情報測定機器Bとの通信を行う他に、携帯型情報端末等(例えば、他の生体情報管理端末A)と通信を行う機能を有する。
なお、通信部A5は、生体情報測定機器Bまたは携帯型情報端末と通信を行う場合、連続的にデータ通信を行う構成であってもよいが、例えば操作部A3が取得する入力操作によって、散発的に接続される通信路を用いて通信を行ってもよい。通信部A5が散発的な通信を行う場合には、生体情報管理端末Aのバッテリの消費電力を抑制することが可能となる。
制御部A6は、生体情報管理端末Aの処理全体を制御するものであり、特に上記計時部A1、記憶部A2、操作部A3、通知部A4および通信部A5の各機能ブロックをそれぞれ制御する。そして、制御部A6は、これらの各機能ブロックを制御するための機能ブロック(図示しない)を有している。なお、制御部B7に備えられた各機能ブロックは、例えば、該制御部B7としてのCPUがROM(read only memory)等に記憶されているプログラムをRAM等に読み出し実行することにより実現できる。
さらに、制御部A6は、機能ブロックとして、情報管理部(受信手段)A61、情報判定部A62、警告時刻推定部(警告時刻推定手段)A63、警告時刻判定部A64、警告時刻設定部A65および通知制御部(通知制御手段)A66を備えている。なお、各機能ブロックの具体的な処理については後述する。
情報管理部A61は、生体情報管理端末Aによって得られる情報を管理するものである。例えば、情報管理部A61は、生体情報測定機器Bから送信される測定機器情報を、通信部A5を介して受信し、該測定機器情報を記憶部A2に記憶する。
情報判定部A62は、記憶部に記憶された測定機器情報を用いて警告時刻の推定を行うことが可能であるか否かを判定する。すなわち、情報判定部A62は、記憶部A2から読み出した測定機器情報に、警告時刻の推定に必要な情報が含まれているか否かを判定する。また、情報判定部A62は、後述の警告時刻推定部A63による警告時刻の推定方法によっては、上記測定機器情報が初回受信であるか否かについても判定する。
警告時刻推定部A63は、測定時刻情報およびリソース残量情報を用いて、通知部A4にてユーザに対してリソースの交換、充電、補充等の警告通知を行う時刻として警告時刻を求める。また、警告時刻推定部A63は、各リソースが欠乏する時刻(欠乏時刻)も求める。
警告時刻判定部A64は、警告時刻推定部A63が求めた警告時刻が妥当な時刻であるか否かを判定する。このとき、警告時刻判定部A64は、記憶部A2および記憶部B3の少なくとも一方がリセットされた状態であるか否か、または生体情報管理端末Aおよび生体情報測定機器Bの少なくとも一方が故障しているか否かを判定することによっても、上記警告時刻が妥当な時刻であるか否かを判定している。
警告時刻設定部A65は、警告時刻判定部A64が警告時刻推定部A63によって求められた警告時刻を妥当な時刻であると判定した場合に、該警告時刻を示す警告時刻情報を記憶部A2に書き込む。このとき、警告時刻設定部A65は、警告時刻推定部A63が求めた欠乏時刻を示す欠乏時刻情報についても、記憶部A2に書き込む。
通知制御部A66は、現在時刻が警告時刻となったときに、該警告時刻に対応するリソースの交換、充電、補充等をユーザに促すための警告情報の通知を通知部A4に行わせるものである。このため、通知制御部A66は、通知部A4に警告情報の通知を行わせる通知形態として表示、音、振動、発光等が予め設定されている場合には、該通知形態の何れを用いるかを決定する。すなわち、通知制御部A66は、催情情報を通知部A4において通知するときに、該通知を行うための通知形態を決定する。そして、通知制御部A66は、上記決定した通知形態のパターンを用いて、通知部A4において警告情報の通知を行う。
なお、上述のように、生体情報管理端末Aが携帯型情報端末によって実現されている場合、ユーザは、該生体情報管理端末Aを携行している場合が多い。このため、生体情報管理端末Aが携帯型情報端末である場合には、ユーザは、外出等によって生体情報測定機器Bから離れている場合であっても、警告時刻に警告通知を受けることができる。
また、生体情報管理端末Aは、PDA、携帯電話等のスケジュール機能を備えた情報端末によって実現されている場合には、該スケジュールに旅行、出張等のキーワードが記載されている場合等、生体情報測定機器Bから長期間のデータ受信が見込まれない事態を想定することが可能となる。このため、生体情報管理端末Aは、上記事態を想定した場合には、予めサンプリングレートを落とす等の対応を取ることで、生体情報測定機器Bから受信するデータの欠落を防ぐことが可能となる。
さらに、生体情報管理端末Aが生体情報測定機器Bと分離された構成である場合には、ユーザは、生体情報測定機器Bの操作を行うことなく、該生体情報測定機器Bのリソース残量を容易に把握することができる。この場合、生体情報管理端末Aは、例えば操作部A3がユーザの入力操作を取得することによって、生体情報測定機器Bから測定機器情報を受信することによって実現される。
〔生体情報管理端末における警告時刻の設定処理〕
次に、生体情報管理端末Aの制御部A6において実行される警告時刻の設定処理について、図4を用いて説明する。図4は、図1に示す生体情報管理端末Aにおいて実行される警告時刻の設定処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、情報管理部A61は、生体情報測定機器Bから送信される測定機器情報を、通信部A5が受信したか否かを判定する(S1)。具体的には、通信部A5は、生体情報測定機器Bから測定機器情報を受信すると、該測定機器情報を情報管理部A61に送信する。つまり、情報管理部A61は、通信部A5から測定機器情報を受信した場合に、測定機器情報を通信部A5が受信したと判定する。
情報管理部A61は、通信部A5が測定機器情報を受信したと判定した場合、すなわち通信部A5から測定機器情報を受信した場合(S1でYes)、該測定機器情報を記憶部A2に書き込む(S2)。このとき、情報管理部A61は、通信部A5から測定機器情報を受信したことを示す受信通知信号を情報判定部A62に送信する。なお、情報管理部A61は、通信部A5が測定機器情報を受信していないと判定する場合(S1でNo)には、S1の処理に戻る。
情報判定部A62は、情報管理部A61から受信通知信号を受信すると、記憶部A2に記憶された測定機器情報を用いて警告時刻の推定を行うことが可能であるか否かを判定する(S3)。具体的には、情報判定部A62は、受信通知信号を受信すると、記憶部A2に記憶された測定機器情報を読み出す。そして、情報判定部A62は、読み出した測定機器情報(S1にて受信した測定機器情報)に警告時刻の推定に必要な情報が含まれているか否かを判定する。
ここで、警告時刻の推定に必要な情報とは、警告時刻推定部A63が警告時刻を求めるときに用いる情報、例えば測定機器情報に含まれる測定時刻情報およびリソース残量情報を指す。
なお、生体情報測定機器Bが計時部B1を有していない場合には、測定機器情報には測定時刻情報が含まれていない。この場合には、測定時刻情報の代わりとして、例えば情報管理部A61が測定機器情報を受信したときの受信時刻(計時部A1によって計時)を受信時刻情報として記憶部A2に記憶してもよい。すなわち、警告時刻推定部A63は、測定時刻情報の代わりに記憶された受信時刻情報を用いて、警告時刻を求める構成であってもよい。
また、警告時刻推定部A63が過去に受信した測定機器情報を用いて警告時刻の推定を行う場合(警告時刻の推定方法については後述)には、情報判定部A62は、上記に加えて、S1にて受信した測定機器情報が初回受信であるか否かについても判定する。これは、受信した測定機器情報が初回受信である場合には、警告時刻推定部A63が今回受信した測定機器情報と過去に受信した測定機器情報との差分を求めることができないためである。
すなわち、情報判定部A62は、受信した測定機器情報が初回受信である場合には、警告時刻の推定を行うことが不可能であると判定する。一方、情報判定部A62は、該測定機器情報の受信が初回でない(すなわち、今回受信した測定機器情報よりも以前に受信した測定機器情報が記憶部A2に記憶されている)場合には、警告時刻の推定を行うことが可能であると判定する。
なお、生体情報管理端末Aが複数の生体情報測定機器B(n)と通信を行い、測定機器情報に機種種別情報が含まれている場合には、情報管理部A61は、該機種種別情報を用いて、生体情報測定機器B毎に該測定機器情報を記憶部A2に記憶する。このため、上記において情報判定部A62は、生体情報測定機器B毎に、該測定機器情報が初回受信であるか否かを判定する。
情報判定部A62は、記憶部A2に記憶された測定機器情報を用いて警告時刻の推定を行うことが可能であると判定した場合(S3でYes)、警告時刻の推定を行うことが可能であることを示す推定可能通知信号を警告時刻推定部A63に送信する。警告時刻推定部A63は、推定可能通知信号を受信すると、記憶部A2に記憶された測定機器情報に含まれる測定時刻情報および各リソースのリソース残量情報を読み出す(S4)。そして、警告時刻推定部A63は、記憶部A2から読み出した測定時刻情報および各リソースのリソース残量情報を用いて、ユーザに対してリソースの交換、充電、補充等を促す時刻として警告時刻を求める(S5)。
例えば、警告時刻推定部A63は、上記差分を求めることによって警告時刻を推定する場合には、今回受信した測定機器情報と、過去に受信した測定機器情報とを記憶部A2から読み出し、各リソースのリソース残量が一定値になるときの時刻(警告時刻)を求める。なお、上記測定機器情報は、測定時刻情報および各リソースのリソース残量情報である。また、警告時刻推定部A63における警告時刻の求め方(警告時刻の推定方法)の具体例については後述する。
また、警告時刻推定部A63は、各リソースの警告時刻を求めるときに、例えば該警告時刻と同様の求め方で、各リソースのリソース残量が欠乏するときの時刻(欠乏時刻)についても求める。ここで、リソース残量が欠乏するとは、該リソース残量が生体情報測定機器Bでの処理に必要な量を満たしていない状況(例えばリソース残量が0)を指す。例えば、バッテリであれば、バッテリ残量が生体情報測定機器Bの測定を行うために必要な量を満たしていない状況を指し、記憶部B3の記憶容量であれば、記憶容量残量が生体情報等を記憶するために必要な量を満たしていない状況を指す。
警告時刻推定部A63は、各リソースの警告時刻を求めると、該警告時刻を警告時刻情報として警告時刻判定部A64に送信する。警告時刻判定部A64は、警告時刻情報を受信すると、警告時刻推定部A63が求めた警告時刻が妥当な時刻であるか否かを判定する(S6)。具体的には、警告時刻判定部A64は、警告時刻が例えば現在時刻の100年後と求められた場合に該警告時刻が妥当な時刻ではないと判定するために、警告時刻の上限閾値(例えば生体情報測定機器BがノートPCであり、該ノートPCのバッテリ残量であれば2日)が予め設定されている。つまり、警告時刻判定部A64は、警告時刻推定部A63で求められた警告時刻が上記上限閾値を超えたと判定した場合に、該警告時刻を妥当な時刻ではないと判定する。
また、警告時刻判定部A64は、該警告時刻が該上限閾値を超えたと判定した場合に、該警告時刻が妥当な時刻ではないと判定したが、これ以外にも、例えば、
1.前回受信の測定時刻と今回受信の測定時刻とが大幅に異なっている場合
2.生体情報管理端末Aの記憶部A2および生体情報測定機器Bの記憶部B3の少なくとも一方に記憶された測定機器情報がリセットされた場合
3.生体情報管理端末Aおよび生体情報測定機器Bの少なくとも一方が故障した場合
には、該警告時刻が妥当な時刻ではないと判定する。ここで、上記1.〜3.の場合に、警告時刻判定部A64が上記警告時刻を妥当な時刻ではないと判定するまでの処理の一例について説明する。
上記1.の判定を行う場合には、警告時刻判定部A64は、前回受信した測定時刻情報と今回受信した測定時刻情報とを記憶部A2から読み出して、これら2つの測定時刻情報に示される測定時刻の差分を求める。そして、警告時刻判定部A64は、求めた測定時刻の差分と予め設定された差分閾値(例えば生体情報測定機器BがノートPCであり、該ノートPCのバッテリ残量であれば10時間)とを比較し、該測定時刻が該閾値を超えていると判定した場合には、上記2つの測定時刻が大幅に異なっていると判定する。
また、上記2.において、情報管理部A61は、記憶部A2に記憶された測定機器情報がリセットされた場合には、例えば該リセットを行ったことを示す端末リセット通知信号を警告時刻判定部A64に送信する。一方、生体情報測定機器Bの記憶部B3に記憶された測定機器情報がリセットされた場合には、例えば生体情報測定機器Bは、該リセットが行われたことを示す機器リセット通知信号を生体情報管理端末Aに送信する。そして、生体情報管理端末Aでは、情報管理部A61が受信した機器リセット通知信号を警告時刻判定部A64に送信する。
すなわち、警告時刻判定部A64は、情報管理部A61から端末リセット通知信号または機器リセット通知信号を受信することにより、記憶部A2および記憶部B3の少なくとも一方に記憶された測定機器情報がリセットされたと判定する。そして、警告時刻判定部A64は、測定機器情報がリセットされたと判定した場合には、この判定を行った後に警告時刻推定部A63から受信した警告時刻を妥当な時刻ではないと判定する。
さらに、上記3.においても同様に、生体情報管理端末Aまたは生体情報測定機器Bが故障した場合には、例えばそれぞれの制御部A6および制御部B7が自装置の故障を検知する。生体情報測定機器Bでは、制御部B7が、自装置の故障を検知すると、機器故障検知信号を生体情報管理端末Aに送信する。情報管理部A61は、生体情報測定機器Bから受信した機器故障検知信号を警告時刻判定部A64に送信する。一方、生体情報管理端末Aでは、制御部A6が自装置の故障を検知すると、情報管理部A61に端末故障通知信号を送信する。情報管理部A61は、この端末故障通知信号を警告時刻判定部A64に送信する。
警告時刻判定部A64は、情報管理部A61から機器故障検知信号および端末故障通知信号の少なくとも一方を受信することにより、生体情報管理端末Aまたは生体情報測定機器Bが故障したと判定する。そして、警告時刻判定部A64は、この判定を行った後に警告時刻推定部A63から受信した警告時刻を妥当な時刻ではないと判定する。
警告時刻判定部A64は、警告時刻推定部A63が求めた警告時刻が妥当な時刻であると判定した場合(S6でYes)、警告時刻情報を警告時刻設定部A65に送信する。警告時刻設定部A65は、警告時刻情報を受信すると、該警告時刻情報を記憶部A2に書き込む(S7)。これにより、生体情報管理端末Aは、各リソースの警告時刻を適切に設定することができる。
また、S6でYesの場合、警告時刻設定部A65は、警告時刻推定部A63が求めた各リソースの欠乏時刻を示す欠乏時刻情報を取得し、該欠乏時刻情報を記憶部A2に書き込む。なお、S3でNoおよびS6でNoの場合には、警告時刻の設定処理を終了する。
〔生体情報管理端末における警告通知処理〕
次に、生体情報管理端末Aの制御部A6が、設定した警告時刻に、ユーザに対してリソースの交換、充電、測定機器情報の送信等を促す処理について図5を用いて説明する。図5は、図1に示す生体情報管理端末Aの制御部A6が、設定した警告時刻に、ユーザに対してリソースの交換、充電、補充等を促す警告通知処理を示すフローチャートである。
なお、図5では、ユーザに対してリソースの交換、充電、補充等を促す処理の一例として、ここでは測定機器情報の送信を促す処理について説明する。すなわち、生体情報測定機器Bの記憶部B3の記憶容量が一杯になり、該記憶部B3に生体情報が記憶できなくなるといった不具合を回避する場合の処理について説明するものである。
まず、通知制御部A66は、計時部A1で計時される現在時刻と、警告時刻設定部A65によって設定された各リソースの警告時刻とが一致するか否かを判定する。そして、通知制御部A66は、上記現在時刻と警告時刻とが一致したと判定すると、測定機器情報の送信を促すための警告画面を作成して、該警告画面を通知部A4に表示させる。すなわち、通知制御部A66は、通知部A4において警告表示(警告通知)を行う(S11)。
具体的には、通知制御部A66は、現在時刻と警告時刻とが一致したと判定すると、ユーザに対する警告を行うための警告画面を作成する。すなわち、通知制御部A66は、警告対象である生体情報測定機器B(以降、警告対象機器と称す)および該警告対象機器のリソース(以降、警告対象リソースと称す)の名称と、欠乏時刻とを記憶部A2から読み出し、これらを用いて警告画面を作成する。そして、通知制御部A66は、作成した警告画面を警告情報として通知部A4に送信して、該警告画面を該通知部A4に表示させる。
ここで、図6は、通知部A4に表示される警告画面の一例を示す図である。図6に示すように、通知制御部A66は、警告対象機器および警告対象リソースの名称と、欠乏時刻とを通知部A4に表示させる。例えば、通知部A4には、図6に示すように、警告対象機器名が×、警告対象リソース名が△、欠乏時刻が○年○月○日○時○分の場合に、「○年○月○日○時○分に×(警告対象機器名)の△(警告対象リソース名)が切れます。」とした文章が表示される。
なお、図5に示す処理には、記憶部B3の記憶容量の欠乏を回避する処理例が示されているので、通知制御部A66は、例えば「○年○月○日○時○分に×(警告対象機器名)のメモリ(記憶部B3)の記憶容量が不足します。」とした文章を含む警告画面を作成する。
また、図6に示すように、通知制御部A66は、警告対象機器と近接する生体情報測定機器B(以下、近接機器と称す)における欠乏時刻が現在時刻に最も近いリソースの警告通知を合わせて行ってもよい。
この場合には、通知制御部A66は、上述のように、現在時刻と警告時刻とが一致したと判定したときに、記憶部A2から測定位置情報を読み出し、警告対象機器の位置と最も近い近接機器を検出する。次に、通知制御部A66は、この近接機器において現在時刻に最も近い欠乏時刻を検索し、該欠乏時刻と該欠乏時刻に対応するリソースの名称とを検出する。そして、通知制御部A66は、近接機器名およびリソース名と、欠乏時刻とを用いて、警告画面を作成し、該警告画面を通知部A4に表示させる。この結果、図6に示すように、通知部A4には、上記文章の後に「また、周辺には××(近接機器名)があり、△△(近接機器におけるリソース名)が3日後に切れます。」とした文章が表示される。
なお、図6に示すように、通知部A4には、「(アドバイス)合わせての交換をお勧めします。」とした文章が表示されている。これは、通知制御部A66が、ユーザが通知部A4の警告画面を見ることによって適切な行動を取ることができるように、ユーザに対してのアドバイス情報を通知部A4に表示させたものである。すなわち、アドバイス情報とは、通知部A4において警告情報と共に通知されるものであり、該警告情報に応じたユーザの行動形態を示すものである。
これにより、通知制御部A66は、各リソースに応じたアドバイス情報をユーザに通知することによって、ユーザは、混乱することなく容易にリソースの交換、充電、補充等を行うことが可能となる。
また、上記では、通知制御部A66は、文章を用いて作成された警告画面を警告情報(アドバイス情報を含んでもよい)として通知部A4に送信することにより、該警告画面を通知部A4に表示させているが、これに限られたものではない。通知制御部A66は、文章だけでなく図形を用いて警告画面を作成してもよい。さらに、通知制御部A66は、振動、音(音声)または発光のパターンを作成することによって、ユーザに対して警告通知を行ってもよい。この場合には、通知制御部A66は、表示、振動、音および発光の何れの通知形態を用いるかを決定し、該決定した通知形態のパターン(警告画面、振動パターン等)を作成し、通知部A4において該作成したパターンを用いた警告通知を行う。これにより、生体情報管理端末Aは、ユーザに対して感覚的な警告通知を行うことができる。
さらに、通知制御部A66は、警告対象機器毎またはリソース毎に通知方法を変更してもよい。この場合には、生体情報管理端末Aは、ユーザに対してより感覚的な警告通知を行うことができる。すなわち、ユーザは、音、振動等から警告対象機器またはリソースを割り出すことができる。
S11の処理後、すなわち通知制御部A66が通知部A4において警告表示を行った後、通知制御部A66は、生体情報管理端末Aと警告対象機器との通信が行われ、該警告対象機器から測定機器情報を受信したか否かを判定する(S12)。
具体的には、情報管理部A61は、通知部A4に警告表示が行われたことを示す警告通知信号を通知制御部A66から受信する。情報管理部A61は、警告通知信号を受信した後に警告対象機器からの測定機器情報の受信を待つ。そして、情報管理部A61は、警告対象機器から測定機器情報を受信すると、該警告対象機器からの受信であることを示す対象受信通知信号を通知制御部A66に送信する。すなわち、通知制御部A66は、対象受信通知信号を受信したか否かを判定することにより、警告対象機器から測定機器情報を受信したか否かを判定する。
通知制御部A66は、生体情報管理端末Aと警告対象機器との通信が行われたと判定した場合、すなわち情報管理部A61から対象受信通知信号を受信した場合には(S12でYes)、通知部A4における警告表示を終了する(S13)。なお、S12でNoの場合には、S11の処理に戻る。
また、S12の処理にて情報管理部A61が受信した警告対象機器からの測定機器情報は、図4に示すS2の処理と同様、記憶部A2に書き込まれる。すなわち、S12にて情報管理部A61が測定機器情報から測定機器情報を受信したために、制御部A6では、図4に示す警告時刻の設定処理が実行される。これにより、警告時刻設定部A65は、警告対象機器の警告対象リソースの警告時刻および欠乏時刻を更新する(S14)。
これにより、図5に示す処理では、生体情報測定機器Bの記憶部B3の記憶容量が一杯になり、該記憶部B3に生体情報が記憶できなくなるといった不具合を回避することができる。
なお、上記では、ユーザに対して測定機器情報の送信を促す処理(すなわち、記憶部B3の記憶容量の欠乏を回避する処理)について説明したが、これに限らず、生体情報管理端末Aは、リソースの交換、充電、補充等についても図5に示す処理と同様に処理を行う。
この場合には、S11の処理後、ユーザがリソースの交換、充電、補充等を行った場合には、情報管理部A61は、例えば該交換等が完了したタイミングで完了通知信号を警告対象機器から受信する。そして、情報管理部A61は、完了通知信号を受信すると、該完了通知信号を通知制御部A66に送信する。すなわち、通知制御部A66は、警告通知後、警告対象機器から情報管理部A61を介して完了通知信号を受信するまで警告通知を行う。
なお、上記構成に限らず、情報管理部A61は、通知制御部A66による警告通知後、警告対象機器から受信したリソース残量情報の示すリソース残量が増加したと判定した場合には、該警告対象機器においてリソースの交換、充電、補充等が行われたものと判定する。すなわち、情報管理部A61は、このとき測定機器情報を受信したタイミングで、上記リソースの交換等が行われたと判定し、該交換等が完了したことを示す完了通知信号を通知制御部A66に送信してもよい。
以上のように、生体情報管理端末Aでは、警告時刻推定部A63は、生体情報測定機器Bから送信される測定機器情報を用いて、ユーザに対してリソースの交換、充電、補充等を促す時刻(警告時刻)を求める。そして、通知制御部A66は、警告時刻推定部A63が求めた警告時刻になると、ユーザに対して警告通知を行う。
これにより、生体情報管理端末Aは、外部装置の本来の機能を損なうことなく、適切なタイミングで、生体情報測定機器Bのリソースの交換、充電、補充等を行わせるための警告通知をユーザに対して行うことができる。従って、ユーザは、適切なタイミングでリソースの交換、充電、補充等を行うことができるため、リソースの欠乏を確実に回避することができる。
すなわち、生体情報管理端末Aは、適切なタイミングで警告通知を行うため、例えば生体情報測定機器Bの記憶部B3の記憶容量が一杯になり、該記憶部B3に生体情報が記憶できなくなるといった不具合を回避することができる。また、生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bのバッテリ不足により、該生体情報測定機器Bが生体情報を測定できなくなるといった不具合を回避することができる。
また、生体情報管理端末Aが、例えば生体情報測定機器Bと常時接続を行わず、操作部A3への入力操作があったとき、または該生体情報測定機器Bに近づいたときだけ該生体情報測定機器Bと接続を行う場合であっても、生体情報管理端末Aは、適切なタイミングでユーザに対して警告通知を行うことができる。また、生体情報管理端末Aが生体情報測定機器Bと常時接続を行わない場合、すなわち通信部A5が生体情報測定機器Bと散発的に接続される通信路を用いて通信を行う場合には、生体情報管理端末Aのバッテリの消費電力を抑制することができる。
なお、生体情報測定機器Bが、例えばウェアラブル機器等で、表示、音、振動および発光での通知をユーザに行わせる通知機能を有しない場合であっても、生体情報管理端末Aは、適切なタイミングでユーザに対して警告通知を行うことができる。
つまり、上記のような生体情報測定機器Bであっても、生体情報管理端末Aは、通知部A4において警告表示、音、振動または発光による警告通知を行う。このため、生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bの状態(電源のオン/オフ、通知機能の有無等)によらずに警告通知を行うことができる。従って、生体情報管理端末Aは、従来から使用されている生体情報測定機器Bであっても、該生体情報測定機器Bのリソースの欠乏を確実に回避することができる。
さらに、生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bから測定機器情報を受信している。このため、生体情報管理端末Aは、生体情報測定機器Bの装着位置(ユーザが生体情報測定機器Bを装着している場合)または設置位置をユーザに認識させることができる。すなわち、ユーザは、警告対象機器の装着位置または設置位置を容易に把握することができる。
この場合、通知制御部A66は、警告通知を行うときに、記憶部A2から警告対象機器の装着位置または設置位置を読み出す。そして、通知制御部A66は、例えば予め設定されている人体の概略図または家、病院等の見取図を通知部A4に表示させると共に、警告対象機器の装着位置または設置位置を点滅表示等の該位置を通知する表示を通知部A4に行わせる。これにより、ユーザは、警告対象機器の装着位置または設置位置を容易に把握することができる。
〔記憶部A2での保存形式および警告時刻の推定方法〕
次に、情報管理部A61が受信した測定機器情報と、警告時刻設定部A65が設定した警告時刻とを記憶部A2に記憶するときの記憶部A2における保存形式をについて、図7を用いて説明する。図7は、情報管理部A61が受信した測定機器情報と、警告時刻設定部A65が設定した警告時刻とを記憶部A2に記憶するときの記憶部A2における保存形式の一例を示す図である。
図7に示すように、記憶部A2では、各生体情報測定機器B(n)からの測定機器情報がそれぞれのテーブルT1、T2、・・・、T(n)にて管理されている。また、各テーブルT1、T2、・・・、T(n)には、警告時刻設定部A65が設定した警告時刻がリソース毎に記憶されている。以下では、図7に示す登録番号01の体重計用テーブルT1を用いて説明する。
体重計用テーブルT1の「タイムスタンプ」には、生体情報測定機器B(この場合は体重計)の測定部B2によって生体情報が測定され、該生体情報が制御部B7によって記憶されたときの時刻が記憶されている。すなわち、「タイムスタンプ」には、生体情報測定機器Bから受信した測定時刻情報が記憶される。
なお、上記「タイムスタンプ」には、測定時刻情報が記憶されているが、これに限らず、上述した受信時刻情報(情報管理部A61が測定機器情報を受信したときの受信時刻を示す情報)が記憶されてもよい。また例えば、情報管理部A61が、生体情報測定機器Bにおいてリソース残量情報が取得されたときの、該生体情報測定機器Bの計時部B1によって計時された時刻を示す時刻情報を受信し、上記「タイムスタンプ」に該時刻情報を記憶してもよい。すなわち、「タイムスタンプ」には、警告時刻推定部A63が適切な警告時刻を求めることが可能な時刻が記憶されていればよい。
「メモリ残量」および「バッテリ残量」には、上記タイムスタンプに示された測定時刻での記憶部B3の記憶容量の残量および生体情報測定機器Bのバッテリのバッテリ残量がパーセント単位で記憶されている。すなわち、「メモリ残量」および「バッテリ残量」には、生体情報測定機器Bから受信した記憶容量残量情報およびバッテリ残量情報が上記測定時刻情報に関連付けてそれぞれ記憶される。なお、図7に示す体重計用テーブルT1では、リソース残量をパーセント単位で記憶しているが、これに限らず、例えば該リソース残量を直接示す単位(「ワット」、「バイト」、「グラム」、「年」等)で記憶されてもよい。
「警告時刻」の「メモリ」には、記憶部B3からの測定機器情報の送信をユーザに促す時刻が記憶されており、「バッテリ」には、生体情報測定機器Bのバッテリの交換または充電をユーザに促す時刻が記憶されている。すなわち、「警告時刻」には、警告時刻設定部A65が設定した各リソースの警告時刻が記憶されている。
なお、図7に示す体重計用テーブルT1には、生体情報測定機器Bの記憶部B3およびバッテリに関する情報が記憶されているが、これに限らず、その他のリソースに関する情報が記憶されていてもよい。すなわち、体重計用テーブルT1には、試料残量情報、素子寿命情報等のリソース残量情報と、試料および素子の交換または補充を促す警告時刻とが、上記測定時刻情報と関連付けて記憶されていてもよい。
また、警告時刻設定部A65は、警告時刻推定部A63が警告時刻と共に求めた欠乏時刻についても、記憶部A2に記憶している。このため、体重計用テーブルT1には、警告時刻情報と共に欠乏時刻情報が記憶されていてもよい。
さらに、登録番号02の歩数計用テーブルT2をはじめ、記憶部A2に記憶される各テーブルT3、・・・、T(n)は、体重計用テーブルT1と同様に作成される。この場合、情報管理部A61は、例えば測定機器情報に含まれる機器種別情報を受信したときに、記憶部A2に該機器種別情報に対応するテーブルを作成する。また、情報管理部A61は、測定機器情報に含まれるリソース残量情報を受信したときに、該リソース残量情報に対応したリソース項目を各テーブルT1、・・・、T(n)に作成する。
例えば、情報管理部A61は、測定機器情報を受信すると、該測定機器情報に含まれる機器種別情報から図7に示す体重計用テーブルT1等を作成する。そして、情報管理部A61は、体重計用テーブルT1に、受信した測定機器情報に含まれる測定時刻情報と、該測定時刻情報に関連付けられたリソース残量情報とを記憶する。
すなわち、情報管理部A61は、受信した機器種別情報を用いて、記憶部A2に記憶されるテーブルを生体情報測定機器B毎に作成する。そして、情報管理部A61は、受信した測定機器情報を、該測定機器情報に対応する生体情報測定機器Bのテーブルに書き込む。これにより、生体情報管理端末Aは、警告すべきリソースを有する生体情報測定機器Bを確実に特定することができるので、ユーザに対してより確実な警告通知を行うことができる。これは、生体情報管理端末Aが例えば複数の生体情報測定機器Bと通信を行っているときに有効である。
図7に示す体重計用テーブルT1の1行目L(1)では、タイムスタンプ601に「2007年02月03日08:12」、メモリ残量603に「100%」と記憶されている。また、体重計用テーブルT1の1行目L(1)に記憶された測定機器情報は、体重計用テーブルT1を作成するための最初の測定機器情報である。このため、警告時刻605は空白となっている。これは、生体情報管理端末Aは、体重計用テーブルT1の1行目L(1)に記憶された測定機器情報以前に、体重計から記憶容量情報を含む測定機器情報を受信していないため、警告時刻推定部A63が警告時刻の推定を行うことができないためである。
また、上記L(1)に記憶された測定機器情報の次に受信した測定機器情報は、体重計用テーブルT1の2行目に記憶される。図7に示すように、体重計用テーブルT1の2行目L(2)では、タイムスタンプ602には「2007年02月04日18:36」、メモリ残量604には「14%」と記憶されている。
さらに、上記L(2)の警告時刻606には、「2007年02月06日06:36」と記憶されている。これは、警告時刻推定部A63によって求められた警告時刻情報であり、該警告時刻情報は、警告時刻設定部A65によって記憶部A2(ここでは体重計用テーブルT1の警告時刻606)に記憶されている。具体的には、警告時刻推定部A63は、タイムスタンプ601、602の差分と、メモリ残量603、604の差分から、メモリ残量の時間変化を求め、この時間変化を用いて、予め設定された一定値(ここでは10%)となるときの時刻(警告時刻)を求める。そして、求めた警告時刻情報は、警告時刻設定部A65によって記憶部A2に記憶される。
なお、例えばユーザが生体情報管理端末Aに測定機器情報を送信させる操作を行った場合には、このとき生体情報管理端末Aが受信したリソース残量情報に示されるリソース残量は、前回受信したときのリソース残量よりも多くなる。従って、このような場合には、警告時刻推定部A63は、上記操作が行われた後に受信したときのリソース残量と、以前に警告時刻を求めるときに求めたリソース残量の減衰量とを用いて、警告時刻を求める。
通知制御部A66は、図5に示すS11の処理と同様、警告時刻606と現在時刻とが一致したと判定する(すなわち警告時刻になる)と、測定機器情報の送信を促すための警告情報を通知部A4に表示させる。そして、図5に示すS13およびS14の処理と同様、情報管理部A61が体重計から測定機器情報を受信した場合には、通知制御部A66が通知部A4での警告表示を終了させると共に、警告時刻設定部A65が警告時刻推定部A63によって求められた警告時刻を更新する。
なお、例えば携帯電話の着信待ち受け時の消費電力量のように、生体情報管理端末Aが所定の確度での定常的な消費電力量の想定を行うことが可能な場合には、警告時刻推定部A63は、単一の測定機器情報と想定される消費電力量とに基づいて警告時刻を求めてもよい。すなわちこの場合、警告時刻推定部A63は、過去に受信した測定機器情報を参照することなく警告時刻を求める。
次に、警告時刻推定部A63で求められる警告時刻について、図8を用いて説明する。図8は、図7に示す保存形式を一般化した場合を示す図である。なお、図8では、例として体重計用テーブルT1を取り上げている。また、図8に示す体重計用テーブルT1は、その行数がnであり、「タイムスタンプ」をt、「メモリ残量」をm、「バッテリ残量」をb、「警告時刻のメモリ」をtm、「警告時刻のバッテリ」をtbで示している。また例えば、体重計用テーブルT1は、該体重計用テーブルT1の1行目L(1)の「タイムスタンプ」をt(1)、n行目L(n)の「タイムスタンプ」をt(n)で示している。
警告時刻推定部A63が求める警告時刻には、以下に示す2つのパターンがある。1つのパターン(以降、パターンXと称す)としては、記憶部B3(図8ではメモリ)に代表される、生体情報管理端末Aとの通信によってリソース残量を100%の状態にすることが可能なもの(但し、ユーザの設定等で記憶部B3に意図的に測定機器情報を残す場合は100%とはならない)が挙げられる。そして、もう1つのパターン(以降、パターンYと称す)としては、生体情報測定機器Bのバッテリに代表される、100%の状態になるまで時間を要するもの(バッテリのメモリ効果によって100%とならない場合も含む)が挙げられる。
ここで、パターンX、Yそれぞれの場合に、警告時刻推定部A63が警告時刻の推定する方法について説明する。
パターンXの場合、警告時刻推定部A63は、n行目L(n)における「警告時刻」tm(n)を、タイムスタンプt(n)、t(n−1)およびメモリ残量m(n)、m(n−1)を用いて求める。なお、具体的な警告時刻の推定方法については、上述の図7の説明において述べた通りである。
また、パターンYの場合、警告時刻推定部A63は、n行目L(n)における「警告時刻」tb(n)を、生体情報測定機器Bのバッテリに充電している時刻およびバッテリの電力消費量が多い時刻を割り出す。すなわち、警告時刻推定部A63は、上記「警告時刻」tb(n)を、「タイムスタンプ」t(n)、t(n−1)、・・・、t1と「バッテリ残量」b(n)、b(n−1)、・・・、b1とから上記2つの時刻を割り出す。
具体的には、警告時刻推定部A63は、体重計用テーブルT1を参照して、バッテリ残量の値が減っている時刻(時間帯)と、該値が増えている時刻(時間帯)を検出する。すなわち、警告時刻推定部A63は、各測定時刻t(n)、t(n−1)、・・・、t1にそれぞれ対応するバッテリ残量の値b(n)、b(n−1)、・・・、b1を参照することによって、上記2つの時刻(時間帯)を検出する。そして、警告時刻推定部A63は、この検出した2つの時刻(時間帯)を記憶部A2に記憶する。
例えば、周期的に夜間充電が行われている場合(夜間にバッテリ残量の値が増えている時間帯)には、警告時刻推定部A63は、バッテリ残量の値が減っている時間帯と、その時間帯での電力消費量(バッテリ残量の減少量)を求める。そして、警告時刻推定部A63は、求めた電力消費量と予め設定された一定値(例えば20%)とを比較し、該時間帯の最終時刻までに該一定値を下回ると判定した場合には、ユーザが前日の夜間に充電を行うことが可能な時刻を警告時刻として求める。
なお、警告時刻推定部A63における警告時刻の推定方法は上記に限られたものではない。例えば、生体情報測定機器Bに1日毎の生体情報測定パターンが設定されている場合には、警告時刻推定部A63は、該パターンを加味して警告時刻を求めてもよい。この構成により、警告時刻推定部A63は、求める警告時刻の精度を向上させることができ、より適切な警告時刻を求めることができる。
ここで、1日毎の生体情報測定パターンが設定されている場合の例として、生体情報測定機器Bが血圧計である場合が挙げられる。血圧測定の場合、該生体情報測定機器Bのユーザの血圧変動は、夜間(就寝から起床まで)よりも日中(起床から就寝まで)の方が大きい。このため、上記血圧測定を行う頻度は夜間よりも日中の方が多くなる。つまり、生体情報測定機器Bが例えば血圧計の場合、生体情報管理端末Aは、バッテリ残量および記憶容量の減少量が、夜間よりも日中の方が大きいという生体情報測定パターンを得ることができる。
〔通知制御部A66による警告例〕
次に、通知制御部A66による警告例について、図9を用いて説明する。図9は、通知制御部A66による警告例を示すものであり、警告情報の通知処理の一例を示すフローチャートである。上述したように、通知制御部A66は、文章(文字)、図形、音、振動、発光等のパターンを作成することによって、通知部A4において警告通知を行う。すなわち、図9は、通知制御部A66において、ユーザに通知する確度が高くなるようにこれらの通知パターンが設定されている場合の通知処理を示すものである。
なお、図5に示すように、通知制御部A66は、警告通知後に、情報管理部A61が警告対象機器からの測定機器情報または完了通知信号を受信した場合に、通知部A4における表示、音、振動または発光による警告通知および計時部A1による計時を終了させる。すなわち、通知制御部A66は、情報管理部A61から対象受信通知信号または完了通知信号を受信したときに、通知部A4における警告通知および計時部A1における計時を終了させる。
まず、通知制御部A66は、現在時刻と警告時刻とが一致したと判定すると、文字を用いた警告画面を作成する。そして、通知制御部A66は、該警告画面を警告情報として通知部A4に表示(文字表示)させる(S21)。
次に、通知制御部A66は、S21にて警告情報を通知部A4に表示させたときから、予め設定されたN1分経過するまでの時間を、計時部A1に計時させる。つまり、通知制御部A66は、計時部A1に計時させることにより、S21にて警告情報を通知部A4に表示させてからN1分経過したか否かを判定する(S22)。
通知制御部A66は、N1分経過したと判定した場合には(S22でYes)、通知部A4における文字表示による警告に加えて、振動パターンを作成して数分おきに通知部A4を振動させる(S23)。なお、S22でNoの場合、S21の処理に戻る。すなわち、通知制御部A66は、N1分経過するまで、文字表示による警告通知だけを通知部A4に行わせる。
次に、通知制御部A66は、S23にて通知部A4を振動させたときから、予め設定されたN2分経過するまでの時間を、計時部A1に計時させる。つまり、通知制御部A66は、計時部A1に計時させることにより、S23にて通知部A4を振動させてからN2分経過したか否かを判定する(S24)。
通知制御部A66は、N2分経過したと判定した場合には(S24でYes)、通知部A4における文字表示および振動による警告通知に加えて、音声パターンを作成して数分おきに音声による警告を通知部A4に行わせる(S25)。なお、S24でNoの場合、S23の処理に戻る。すなわち、通知制御部A66は、N2分経過するまで、文字表示および振動による警告通知を通知部A4に行わせる。
次に、通知制御部A66は、S25にて通知部A4に音声による警告通知を行わせたときから、予め設定されたN3分経過するまでの時間を、計時部A1に計時させる。つまり、通知制御部A66は、計時部A1に計時させることにより、S25にて通知部A4に音声による警告通知を行わせてからN3分経過したか否かを判定する(S26)。
通知制御部A66は、N3分経過したと判定した場合には(S26でYes)、音声の音量を上げて音声による警告通知を通知部A4に行わせる(S27)。なお、S26でNoの場合、S25の処理に戻る。すなわち、通知制御部A66は、N3分経過するまで、通知部A4に文字表示、振動および音声による警告通知を行わせる。
なお、図9に示すS26およびS27の処理では、通知制御部A66は、N3分経過してから音声の音量を上げているが、これに限らず、通知部A4に音声による警告通知を行わせたときから、数分おきに段階的に音量を上げていく構成であってもよい。また、通知制御部A66は、上述の通知方法に限らず、リソース残量が枯渇するまでの時間またはリソース残量に応じて通知態様を変化させてもよい。
これにより、通知制御部A66がユーザに通知する確度が高くなるように通知パターンを制御するので、生体情報管理端末Aは、より強くユーザにリソースの交換、充電、補充等を促すことができる。
〔生体情報管理システム1の変形例(電子機器通信システム)〕
次に、生体情報管理システム1の変形例について、図10を用いて説明する。図10は、生体情報管理システム1を電子機器通信システムに適用した場合の通知部A4に表示される警告画面の一例を示す図である。
上記では、本発明の具体的な実施形態として、生体情報管理システム1について説明した。ここでは、生体情報管理システム1と同様のシステムであるが、生体情報の測定、通信および管理を行うだけではない点で生体情報管理システム1と異なる電子機器通信システムについて説明する。
すなわち、電子機器通信システムでは、生体情報管理端末Aと同様の機能を有する電子機器管理端末(情報管理装置)が、生体情報測定機器B以外の電子機器(外部装置)とも通信を行う。つまり、電子機器管理端末が通信を行う電子機器は、該電子機器管理端末に用いられる情報端末以外の情報端末、蛍光灯等、ユーザがそのリソース状況を把握する必要のある電子機器であればよい。
従って、電子機器管理端末は、図1に示す生体情報管理端末Aと同様の構成を有する。また、電子機器管理端末と通信を行う電子機器は、その一例が生体情報測定機器Bということになる。なお、以下の説明では、電子機器管理端末と生体情報管理端末Aとが同様の構成を有することから、電子機器管理端末にも参照符号Aを付し、図1に示す部材を備えているものとする。
また、電子機器管理端末Aと通信を行う電子機器は、生体情報測定機器Bと同様、リソース残量情報を電子機器管理端末Aに送信する。ここで、リソース残量情報としては、上述したリソース残量情報と同様、バッテリ残量情報、記憶容量残量情報、試料残量情報、素子寿命情報等が挙げられる。なお、電子機器管理端末Aと通信を行う電子機器が生体情報を測定する機器でない場合であっても、該電子機器に試料または素子が用いられてもよい。例えば、電子機器管理端末Aと通信を行う電子機器が蛍光灯である場合には、素子としてフィラメントが用いられる。
なお、電子機器管理端末Aにおいても、警告時刻判定部A64は、警告時刻推定部A63が求めた警告時刻が妥当な時刻であるか否かを判定する。このため、警告時刻判定部A64には警告時刻の上限閾値、または差分閾値が設定されている。電子機器管理端末Aと通信を行う電子機器が蛍光灯である場合、該蛍光灯の素子(フィラメント)寿命であれば、例えば警告時刻の上限閾値は10年、差分閾値は2ヶ月と設定されている。
ここで、電子機器管理端末Aが例えば2階の子供部屋にある電子機器(警告対象機器)のバッテリ残量に関する警告通知を行う場合、通知制御部A66は、図6に示す警告画面が表示されるときの処理と同様の処理を行うことによって、警告画面を作成し、該警告画面を通知部A4に表示させる。例えば図10に示すように、通知部A4には、「2階の子供部屋にある×××(電子機器名)のバッテリが3日後に切れます。」とした文章が表示される。
また、図6に示す警告画面の表示処理のときと同様に、警告対象機器と近接する電子機器(近接機器)における欠乏時刻が現在時刻に最も近いリソースの警告通知を合わせて行ってもよい。例えば、近接機器が蛍光灯であり、この蛍光灯のフィラメントの寿命があと5日である場合、通知部A4には、図10に示すように、上記文章の後に「蛍光灯も5日で切れます。」とした文章が表示される。
さらに、図6に示す警告画面の表示処理のときと同様に、通知制御部A66は、上記警告情報に合わせてアドバイス情報を通知してもよい。例えば、通知制御部A66が警告対象機器と近接機器とのリソースに対する警告時刻が予め設定された閾値時間よりも小さいと判定した場合には、通知部A4には、図10に示すように、「(アドバイス)一緒に交換しましょう。」とした文章が表示される。また、電子機器管理端末Aが、交換が必要となる電子機器または該電子機器の素子等の在庫数を管理している場合には、例えば図10に示すように、「(アドバイス)・・・しかし、家には蛍光灯の在庫が無いので、買い物の機会に購入しましょう。」とした文書を合わせて通知部A4に表示させてもよい。
なお、電子機器管理端末Aが通信を行う電子機器と分離された構成である場合には、ユーザは、電子機器の操作を行うことなく、該電子機器のリソース残量を容易に把握することができる。例えば電子機器がノート型PCである場合、ユーザは、ノート型PCをケースから取り出して起動させた後にリソース残量を確認し、該リソース残量の確認後に電源を落としてケースに戻す、といった一連の操作を行うことなく、該ノート型PCのリソース残量を把握することができる。
〔補足〕
最後に、本実施形態に係る生体情報管理端末(もしくは電子機器管理端末)Aの各ブロック、特に情報管理部A61、情報判定部A62、警告時刻推定部A63、警告時刻判定部A64、警告時刻設定部A65および通知制御部A66は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、本実施形態に係る生体情報管理端末(もしくは電子機器管理端末A)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである生体情報管理端末(もしくは電子機器管理端末A)の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記生体情報管理端末(もしくは電子機器管理端末)Aに供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、本実施形態に係る生体情報管理端末(もしくは電子機器管理端末A)を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。