JP2018124766A - 体調不良予測方法、体調不良予測プログラム、及び体調不良予測装置 - Google Patents

体調不良予測方法、体調不良予測プログラム、及び体調不良予測装置 Download PDF

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義照 土永
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Abstract

【課題】体調不良の発生予測が外れた場合に、体調不良とその発生要因の関係性の学習を抑制できる体調不良予測方法を提供する。
【解決手段】体調不良予測方法は、体調不良と体調不良の発生要因との関係性を体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、体調不良が発生する発生予定日を特定し、発生予定日に体調不良が発生しなかった場合、発生予定日を特定してから発生要因が変化しているか否かを判定し、発生要因が変化している場合、発生要因が変化していない場合に実行される関係性の学習より低い学習度合で関係性を学習する、処理をコンピュータが実行する。
【選択図】図23

Description

本件は、体調不良予測方法、体調不良予測プログラム、及び体調不良予測装置に関する。
肺音といった患者の生理学的データと温度や湿度といった環境的データとに基づいて、患者の呼吸器健康状態データを生成し、呼吸器健康状態データに応じて患者に対する今後の警告といった予測的モデルを生成する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、気象と疾病発生予測との相関関係を明らかにしたモデル判別式を作成することにより気象変化に伴う疾病発生を予測する技術も知られている(例えば特許文献2参照)。
特表2010−540067号公報 特開2001−067403号公報
しかしながら、上述した疾病を含む体調不良の発生予測が外れたにも関わらず、体調不良とその発生要因(例えば気象など)の関係性を学習してモデル判別式を作成してしまうと、作成したモデル判別式に基づく以後の予測では、体調管理に対する警告や注意喚起が行われにくくなるおそれがある。
そこで、1つの側面では、体調不良の発生予測が外れた場合に、体調不良とその発生要因の関係性の学習を抑制できる体調不良予測方法、体調不良予測プログラム、及び体調不良予測装置を提供することを目的とする。
1つの実施態様では、体調不良予測方法は、体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、処理をコンピュータが実行する体調不良予測方法である。
1つの実施態様では、体調不良予測プログラムは、体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、処理をコンピュータに実行させる体調不良予測プログラムである。
1つの実施態様では、体調不良予測装置は、体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、処理を実行する処理部を備える体調不良予測装置である。
体調不良の発生予測が外れた場合に、体調不良とその発生要因の関係性の学習を抑制することができる。
図1は体調不良予測システムの一例を説明するための図である。 図2はウェアラブルデバイスのハードウェア構成の一例である。 図3はゲートウェイのハードウェア構成の一例である。 図4はサーバのハードウェア構成の一例である。 図5はスマートデバイスのハードウェア構成の一例である。 図6(a)は第1実施形態に係るウェアラブルデバイスの機能ブロック図の一例である。図6(b)は第1実施形態に係るゲートウェイの機能ブロック図の一例である。 図7は第1実施形態に係るサーバの機能ブロック図の一例である。 図8はスマートデバイスの機能ブロック図の一例である。 図9はウェアラブルデバイスの動作の一例を示すフローチャートである。 図10は実測データの生成を説明するための図である。 図11はゲートウェイの動作の一例を示すフローチャートである。 図12はサーバの動作の一例を示すフローチャートである。 図13は実測データ記憶部の一例である。 図14はサーバの動作の他の一例を示すフローチャートである。 図15(a)は特徴量の一例である。図15(b)は予測データ記憶部350の一例である。 図16は咳有無予測処理の一例を示すフローチャートである。 図17は関係性モデル第1記憶部の一例である。 図18は第1実施形態に係るサーバによる学習処理(その1)の一例を示すフローチャートである。 図19は第1実施形態に係るサーバによる学習処理(その2)の一例を示すフローチャートである。 図20は発生主要因の変化について説明する図である。 図21は第1実施形態に係る関係性学習処理の一例を示すフローチャートである。 図22は第1実施形態に係る関係性モデルの更新例を説明する図である。 図23は予測と学習の関係の一例を説明する図である。 図24はスマートデバイスの動作の一例を示すフローチャートである。 図25は予測メッセージの一例である。 図26は第2実施形態に係るサーバによる学習処理(その2)の一部を例示するフローチャートである。 図27は第2実施形態に係る関係性学習処理の一例を示すフローチャートである。 図28は第2実施形態に係る関係性モデルの更新例を説明する図である。 図29は第3実施形態に係るサーバの機能ブロック図の一例である。 図30は第4実施形態に係るウェアラブルデバイスの機能ブロック図の一例である。 図31は第4実施形態に係るゲートウェイの機能ブロック図の一例である。 図32は第4実施形態に係るサーバの機能ブロック図の一例である。
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は体調不良予測システムSの一例を説明するための図である。体調不良予測システムSはウェアラブルデバイス100、ゲートウェイ200、体調不良予測装置としてのサーバ300、及びスマートデバイス400を備えている。図1では、スマートデバイス400の一例としてスマートフォンが示されているが、携帯情報端末であれば特に限定されず、タブレット端末やノート型のPersonal Computer(PC)であってもよい。ウェアラブルデバイス100、ゲートウェイ200、及びスマートデバイス400は例えば家屋X内などで利用される。一方、サーバ300は例えばクラウドCL上のデータセンターDC内に設置される。
ウェアラブルデバイス100とゲートウェイ200は互いに無線ネットワークNW1を介して接続することができる。無線ネットワークNW1としては例えばBluetooth(登録商標)Low Energy(以下、BLEという)がある。ここで、ウェアラブルデバイス100はリストバンドを備えている。このため、利用者はウェアラブルデバイス100を手首に巻き付けることができる。また、ウェアラブルデバイス100は各種のセンサを備えている。詳細は後述するが、各種のセンサにより、ウェアラブルデバイス100は利用者のR波、利用者の周囲の気温及び湿度、利用者の現在位置、利用者の動きを検知することができる。さらに、ウェアラブルデバイス100はマイクも備えている。これにより、ウェアラブルデバイス100は利用者をとりまく周囲の環境音を集めることができる。尚、環境音には例えば利用者の咳の音が含まれることがある。ウェアラブルデバイス100は定期的に咳の有無と気温と湿度とを関連付け、これらを実測データとしてゲートウェイ200に送信する。
ゲートウェイ200とサーバ300は互いに無線ネットワークNW2、アクセスポイントAP、及び有線ネットワークNW3を介して接続することができる。無線ネットワークNW2としては例えばWi−Fi(登録商標)がある。有線ネットワークNW3としては例えばインターネットやLocal Area Network(LAN)などがある。ここで、ゲートウェイ200は各種のセンサを備えている。詳細は後述するが、各種のセンサにより、ゲートウェイ200は自身の周囲の気温及び湿度、利用者の気配を検知することができる。また、ゲートウェイ200はウェアラブルデバイス100との接続が完了すると、接続が完了した時刻を利用者が家屋Xに帰宅した帰宅時刻として保持することができる。ゲートウェイ200はウェアラブルデバイス100から上述した実測データを受信すると、実測データをサーバ300に送信する。尚、必要に応じて、ゲートウェイ200は実測データに気温及び湿度が含まれていない場合、自身が検知した気温及び湿度を関連付けたり、自身が保持する帰宅時刻を関連付けたりして実測データをサーバ300に送信してもよい。
サーバ300とスマートデバイス400は互いに有線ネットワークNW3、携帯基地局BS、及び無線ネットワークNW4を介して接続することができる。より詳しくは、携帯基地局BSの通信可能領域AR内にスマートデバイス400が含まれていれば、サーバ300は無線ネットワークNW4を介してスマートデバイス400と接続することができる。尚、無線ネットワークNW4としては例えばLong Term Evolution(LTE)がある。ここで、サーバ300はゲートウェイ200から送信された実測データを受信すると、受信した実測データと咳が発生する環境条件(例えば気温及び湿度等)との関係性を定義した後述する関係性モデルに基づいて、咳が発生する可能性の有無を予測する。尚、以下では咳を体調不良の一例として説明するが、例えば発熱や頭痛などが体調不良であってもよい。サーバ300は咳が発生する可能性の有無を予測し、咳が発生する可能性がある場合、発生予定日と咳を引き起こす主たる発生要因(以下、発生主要因という)を含む予測メッセージをスマートデバイス400に送信する。尚、サーバ300の詳細については後述する。
スマートデバイス400はサーバ300から送信された予測メッセージを受信して、表示する。これにより、利用者は数日後に発生する可能性がある咳を事前に把握することができ、適宜、予防に必要な措置をとることができる。
以下、図2から図5までを参照して、上述したウェアラブルデバイス100、ゲートウェイ200、サーバ300、及びスマートデバイス400のそれぞれの構成について詳しく説明する。
図2はウェアラブルデバイス100のハードウェア構成の一例である。図2に示すように、ウェアラブルデバイス100は、Central Processing Unit(CPU)100A、Random Access Memory(RAM)100B、Read Only Memory(ROM)100C、マイク100D及びBLE回路100Eを含んでいる。BLE回路100EにはアンテナATNが接続されている。
また、ウェアラブルデバイス100は、加速度センサ100F、気温センサ100G、湿度センサ100H、脈拍センサ100I、及びGPSセンサ100Jを含んでいる。CPU100AからGPSセンサ100Jまでは、内部バス100Kによって互いに接続されている。少なくともCPU100AとRAM100Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
上述したRAM100Bには、ROM100Cに記憶されたプログラムがCPU100Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU100Aが実行することにより、後述する各種の機能が実現され、また、各種の処理が実行される。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
図3はゲートウェイ200のハードウェア構成の一例である。図3に示すように、ゲートウェイ200は、CPU200A、RAM200B、ROM200C、マイク200D、及びBLE回路200Eを含んでいる。BLE回路200EにはアンテナATNが接続されている。
また、ゲートウェイ200は、気温センサ200F、湿度センサ200G、人感センサ200H、及び無線LAN回路200Iを含んでいる。無線LAN回路200IにはアンテナATNが接続されている。CPU200Aから無線LAN回路200Iまでは、内部バス200Jによって互いに接続されている。少なくともCPU200AとRAM200Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
上述したRAM200Bには、ROM200Cに記憶されたプログラムがCPU200Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU200Aが実行することにより、後述する各種の機能が実現され、また、各種の処理が実行される。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
図4はサーバ300のハードウェア構成の一例である。図4に示すように、サーバ300は、少なくともCPU300A、RAM300B、ROM300C、及びネットワークI/F(インタフェース)300Dを含んでいる。サーバ300は、必要に応じて、Hard Disk Drive(HDD)300E、入力I/F300F、出力I/F300G、入出力I/F300H、ドライブ装置300Iの少なくとも1つを含んでいてもよい。CPU300Aからドライブ装置300Iまでは、内部バス300Jによって互いに接続されている。少なくともCPU300AとRAM300Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
入力I/F300Fには、入力装置710が接続される。入力装置710としては、例えばキーボードやマウスなどがある。
出力I/F300Gには、表示装置720が接続される。表示装置720としては、例えば液晶ディスプレイがある。
入出力I/F300Hには、半導体メモリ730が接続される。半導体メモリ730としては、例えばUniversal Serial Bus(USB)メモリやフラッシュメモリなどがある。入出力I/F300Hは、半導体メモリ730に記憶されたプログラムやデータを読み取る。
入力I/F300F及び入出力I/F300Hは、例えばUSBポートを備えている。出力I/F300Gは、例えばディスプレイポートを備えている。
ドライブ装置300Iには、可搬型記録媒体740が挿入される。可搬型記録媒体740としては、例えばCompact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)といったリムーバブルディスクがある。ドライブ装置300Iは、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムやデータを読み込む。
ネットワークI/F300Dは、例えばポートとPhysical Layer Chip(PHYチップ)とを備えている。サーバ300は、ネットワークI/F300Dを介して有線ネットワークNW3と接続される。
上述したRAM300Bには、ROM300CやHDD300Eに記憶されたプログラムがCPU300Aによって格納される。RAM300Bには、可搬型記録媒体740に記録されたプログラムがCPU300Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU300Aが実行することにより、サーバ300は後述する各種の機能を実現し、また、後述する各種の処理を実行する。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
図5はスマートデバイス400のハードウェア構成の一例である。図5に示すように、スマートデバイス400は、CPU400A、RAM400B、ROM400C、Non Volatile Memory(NVM)400D及びRadio Frequency(RF)回路400Eを含んでいる。RF回路400EにはアンテナATNが接続されている。
また、スマートデバイス400は、スピーカー400F、カメラ400G、タッチパネル400H、ディスプレイ400I、及びマイク400Jを含んでいる。CPU400Aからマイク400Jまでは、内部バス400Kによって互いに接続されている。少なくともCPU400AとRAM400Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
上述したRAM400Bには、ROM400CやNVM400Dに記憶されたプログラムがCPU400Aによって格納される。格納されたプログラムをCPU400Aが実行することにより、後述する各種の機能が実現され、また、各種の処理が実行される。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。
次に、図6から図8までを参照して、ウェアラブルデバイス100、ゲートウェイ200、サーバ300、及びスマートデバイス400が実現する各機能について説明する。
図6(a)は第1実施形態に係るウェアラブルデバイス100の機能ブロック図の一例である。ウェアラブルデバイス100は咳有無判定部101及び実測データ送信部102を備えている。尚、図6(a)において、マイク100D、気温センサ100G、湿度センサ100H、及びBLE回路100Eについてはハードウェアであるため破線で示している。
咳有無判定部101はマイク100Dが集音した環境音に基づいて、咳を検知する。例えば、咳有無判定部101は1分単位で環境音を解析し、咳を検知したか否かに応じて所定のテーブルに咳「有」又は「無」を格納する。また、咳有無判定部101は咳「有」又は「無」を格納する際、気温センサ100G及び湿度センサ100Hから気温及び湿度をそれぞれ取得して咳「有」又は「無」と関連付けて所定のテーブルに格納する。さらに、咳有無判定部101は所定のテーブル1時間ぶんを1フレームとし、1フレーム内に閾値回数(例えば5回)以上、咳「有」が存在する場合に、その時間帯に咳があったと判定する。これにより、突発的に出た咳(例えば刺激物や粉塵などに基づく咳)と継続的に出る咳(例えば疾病に基づく咳)とを判別することができる。咳有無判定部101は1フレームにおける咳の有無とその時間帯における気温及び湿度を関連付け、これらを実測データとして実測データ送信部102に出力する。
実測データ送信部102は咳有無判定部101から出力された実測データを送信する。より詳しくは、実測データ送信部102は実測データをBLE回路100Eを介してゲートウェイ200に向けて送信する。
図6(b)は第1実施形態に係るゲートウェイ200の機能ブロック図の一例である。ゲートウェイ200は実測データ送受信部201を備えている。尚、図6(b)において、BLE回路200E及び無線LAN回路200Iについてはハードウェアであるため破線で示している。
実測データ送受信部201はウェアラブルデバイス100から送信された実測データを受信する。より詳しくは、実測データ送受信部201は実測データをBLE回路200Eを介して受信する。また、実測データ送受信部201は受信した実測データを送信する。より詳しくは、実測データ送受信部201は実測データを無線LAN回路200Iを介してサーバ300に向けて送信する。すなわち、実測データ送受信部201はウェアラブルデバイス100から送信された実測データをサーバ300に転送する。
図7は第1実施形態に係るサーバ300の機能ブロック図の一例である。サーバ300は実測データ記憶部310及び関係性モデル第1記憶部320を備えている。また、サーバ300は特徴量算出部330、予測部340、予測データ記憶部350、予測正誤判定部360、学習実施判定部370、及び関係性学習部380を備えている。尚、図7において、ネットワークI/F300Dについてはハードウェアであるため破線で示している。
実測データ記憶部310は実測データを記憶する。より詳しくは、実測データ記憶部310はゲートウェイ200から送信されてネットワークI/F300Dを介した実測データを記憶する。
関係性モデル第1記憶部320は関係性モデルを記憶する。例えば、関係性モデル第1記憶部320は後述する予測処理日から3日後を予測するための関係性モデルを記憶する。関係性モデルは予測する体調不良の種別(例えば咳など)とその発生要因との関係性を体調不良の種別毎に保持している。尚、体調不良の発生要因としては、体調不良が咳である場合、例えば最大気温差や平均湿度などがある。
特徴量算出部330は実測データ記憶部310が記憶する実測データに基づいて、咳の発生要因の具体的な環境値を特徴量として算出する。特徴量算出部330は気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332を備えている。気温特徴量算出部331は実測データが有する気温に基づいて、最大気温差を特徴量として算出する。尚、気温特徴量算出部331が算出する特徴量は平均気温や気温の分散などであってもよい。一方、湿度特徴量算出部332は実測データが有する湿度に基づいて、平均湿度を特徴量として算出する。尚、湿度特徴量算出部332が算出する特徴量は最大湿度差や湿度の分散などであってもよい。気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332は算出した特徴量をそれぞれ予測部340に出力する。
予測部340は気温特徴量算出部331及び湿度特徴量算出部332から出力された各特徴量と、関係性モデル第1記憶部320が記憶する関係性モデルとに基づいて、予測処理日から3日後に咳が発生する可能性の有無を予測する。具体的には、予測部340は各特徴量と関係性モデルとに基づいて、咳が発生する発生確率を算出し、発生確率が所定の閾値以上であるか否かを判定する。予測部340は発生確率が所定の閾値以上であれば咳が発生する可能性があると判断し、逆に閾値未満であれば咳が発生する可能性がないと判定する。また、予測部340は予測処理日から3日後を咳が発生する発生予定日として特定するとともに、発生主要因を特定する。発生主要因は具体的には最大気温差と平均湿度のいずれかである。発生主要因の特定の詳細については後述する。予測部340は発生予定日と発生主要因を特定すると、咳が発生する可能性の有無と発生予定日と発生主要因を含む予測データを生成し、生成した予測データを予測データ記憶部350に格納する。また、予測部340は予測データに応じた所定の予測メッセージをスマートデバイス400に向けて送信する。
予測正誤判定部360は実測データ記憶部310が記憶する実測データと予測データ記憶部350が記憶する予測データとを比較して、予測の正誤を判定する。具体的には、予測正誤判定部360は咳の発生予測が外れたか否かを判定する。予測正誤判定部360は予測の正誤を判定すると、判定結果を学習実施判定部370に出力する。
学習実施判定部370は、発生予定日に咳が発生しなかった場合、発生予定日を特定してから発生要因が変化しているか否かを判定する。具体的には、学習実施判定部370は、予測正誤判定部360から予測が誤ったことを表す判定結果を受け付けた場合、予測部340で特定した咳の発生主要因に対し、予測後当日までの特徴量が予測時の特徴量から所定の閾値以上改善しているか否かを判定する。学習実施判定部370は、発生要因が変化している場合、咳の発生主要因が改善されたことにより咳が発生しなかったと判断し、関係性学習部380に学習の中止を通知する。逆に、学習実施判定部370は、発生要因が変化していない場合、咳の発生主要因が改善されずに咳が発生しなかったと判断し、関係性学習部380に学習の実行を通知する。
関係性学習部380は気温特徴量算出部331及び湿度特徴量算出部332から出力された各特徴量と実測データが有する咳の有無との関係性を学習し、関係性モデルを生成したり、関係性モデル第1記憶部320に記憶された関係性モデルを更新したりする。関係性学習部380の学習方式は例えばSupport Vector Machine(SVM)やNaive Bayes(NB)といった機械的学習法を利用すればよいが、これらの機械的学習法に特に限定されない。関係性学習部380は学習実施判定部370から学習の中止が通知された場合には学習を行わずに中止し、逆に、学習の実行が通知された場合には学習を実行する。尚、学習の中止に代えて、関係性学習部380は発生要因が変化していない場合に実行される関係性の学習より低い学習度合で関係性を学習するようにしてもよい。
図8はスマートデバイス400の機能ブロック図の一例である。スマートデバイス400は予測メッセージ表示部401を備えている。尚、図8において、RF回路400Eについてはハードウェアであるため破線で示している。
予測メッセージ表示部401はサーバ300から送信された予測メッセージを表示する。これにより、利用者は3日後に発生する可能性がある咳を事前に把握することができ、適宜、予防に必要な措置をとることができる。具体的には、予測日から3日後に咳が発生する可能性がある場合、加湿器を用意して湿度を上げる措置をとることができる。
続いて、ウェアラブルデバイス100、ゲートウェイ200、サーバ300、及びスマートデイバス400の各動作について順に説明する。
図9はウェアラブルデバイス100の動作の一例を示すフローチャートである。図10は実測データの生成を説明するための図である。まず、ウェアラブルデバイス100の咳有無判定部101は実測データ送信部102が実測データをゲートウェイ200に送信してから1時間が経過したか否かを判定する(ステップS101)。
ここで、1時間が経過していない場合(ステップS101:NO)、咳有無判定部101は咳を検知する(ステップS102)。より詳しくは、咳有無判定部101はマイク100Dが集音した環境音を解析して咳の有無を1分毎に判定し、判定結果を所定のテーブルに格納する。ステップS102の処理が完了すると、咳有無判定部101は気温センサ100G及び湿度センサ100Hから気温と湿度を取得する(ステップS103)。咳有無判定部101は気温と湿度を取得すると、判定結果と同様に、取得した気温と湿度を所定のテーブルに格納する。気温と湿度を格納した後、咳有無判定部101は再びステップS101の処理を実行する。したがって、1時間が経過するまで、咳有無判定部101は咳の有無を判定して判定結果と気温と湿度とを所定のテーブルに格納する。これにより、図10(a)に示すように、1分毎の咳の有無と気温と湿度が格納された1時間分の所定のテーブルが完成する。
一方、1時間が経過した場合(ステップS101:YES)、咳有無判定部1001は咳の有無を判定する(ステップS104)。より詳しくは、咳有無判定部101は1時間分の所定のテーブル(図10(a)参照)を参照し、咳「有」が5回以上格納されている場合、その時間帯について咳「有」と判定する。逆に、1時間以内に咳「有」が5回以上格納されていない場合、その時間帯について咳「無」と判定する。これにより、咳有無判定部101は、図10(b)に示すように、その時間帯についての実測データを生成する。尚、第1実施形態において、咳の有無と関連付ける気温及び湿度はその時間帯の最後の時刻の気温及び湿度を利用するが、例えばその時間帯の最初の時刻の気温及び湿度を利用してもよいし、その時間帯の平均気温及び平均湿度を利用してもよい。咳有無判定部101が実測データを生成すると、実測データ送信部102は実測データをゲートウェイ200に送信する(ステップS105)。ステップS105の処理が完了すると、咳有無判定部101は再びステップS101の処理を実行する。
図11はゲートウェイ200の動作の一例を示すフローチャートである。まず、実測データ送受信部201は実測データを受信するまで待機する(ステップS201:NO)。実測データ送受信部201は実測データを受信すると(ステップS201:YES)、受信した実測データをサーバ300に送信する(ステップS202)。ステップS202の処理が完了すると、実測データ送受信部201は処理を終える。
図12はサーバ300の動作の一例を示すフローチャートである。より詳しくは、図12はサーバ300による蓄積処理の一例を示すフローチャートである。図13は実測データ記憶部310の一例である。まず、実測データ記憶部310は実測データを受信するまで待機する(ステップS301:NO)。実測データ記憶部310は実測データを受信すると(ステップS301:YES)、受信した実測データを記憶する(ステップS302)。これにより、図13に示すように、実測データ記憶部310はウェアラブルデバイス100から送信された1時間毎の実測データを記憶する。
図14はサーバ300の動作の他の一例を示すフローチャートである。より詳しくは、図14はサーバ300による予測処理の一例を示すフローチャートである。図15(a)は特徴量の一例である。図15(b)は予測データ記憶部350の一例である。尚、サーバ300による予測処理は1日1回定時(例えば午前11時などの午前中)に起動する。
まず、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332は、それぞれ実測データ記憶部310から現在から3日前までの気温と湿度を取得する(ステップS401)。ステップS401の処理が完了すると、次いで、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332は、それぞれ気温と湿度の各特徴量を算出する(ステップS402)。具体的には、気温特徴量算出部331は特徴量として最大気温差を算出し、湿度特徴量算出部332は特徴量として平均湿度を算出する。これにより、図15(a)に示すように、現在から3日前までの最大気温差と平均湿度がそれぞれ算出される。
ステップS402の処理が完了すると、次いで、予測部340は咳有無予測処理を実行する(ステップS403)。咳有無予測処理は、ステップS402の処理で算出された最大気温差と平均湿度とに基づいて、予測部340が3日後に咳が発生する可能性の有無を予測して、予測結果を表す予測データを生成する処理である。尚、咳有無予測処理の詳細については後述する。これにより、図15(b)に示すように、予測データが生成される。例えば、予測処理日現在が2016年1月1日午前11時である場合、予測部340は2016年1月4日に咳が発生する可能性の有無を予測し、発生予定日と発生主要因を特定する。尚、咳が発生する可能性がない場合には(例えばデータID「B001」の場合)、予測部340は発生主要因を特定しない。
ステップS403の処理が完了すると、次いで、予測部340は咳「有」を予測したか否かを判定する(ステップS404)。咳「有」を予測した場合(ステップS404:YES)、予測部340は予測メッセージをスマートデバイス400に送信する(ステップS405)。より詳しくは、予測部340は生成した予測データに応じた所定の予測メッセージを送信する。一方、咳「有」を予測しなかった場合(ステップS404:NO)、予測部340はステップS405の処理をスキップする。ステップS405の処理が完了すると、予測データ記憶部350は予測データを記憶する(ステップS406)。より詳しくは、予測部340が予測データを予測データ記憶部350に格納することにより、予測データ記憶部350は予測データを記憶する。
続いて、図16及び図17を参照して、上述した咳有無予測処理の詳細について説明する。
図16は咳有無予測処理の一例を示すフローチャートである。図17は関係性モデル第1記憶部320の一例である。より詳しくは、図17は関係性モデル第1記憶部320が記憶する3日後予測用の関係性モデルの一例である。尚、第1実施形態では、関係性モデル第1記憶部320は3日後予測用の関係性モデルを予め記憶している。
上述したステップS402の処理が完了すると、予測部340は関係性モデル第1記憶部320から関係性モデルを取得する(ステップS501)。ステップS501の処理が完了すると、次いで、予測部340は算出した最大気温差及び平均湿度が関係性モデルの判定基準を満たすか否かを判定する(ステップS502)。
ここで、予測部340が最大気温差「20℃」及び平均湿度「29%」を算出した場合に(図15(a)参照)、図17に示すように、関係性モデルにおける対応する判定基準がそれぞれ最大気温差「15℃以上」及び平均湿度「30%未満」であると、予測部340は判定基準を満たすと判定する(ステップS502:YES)。すなわち、最大気温差及び平均湿度が両方の判定基準も満たす場合に、予測部340は判定基準を満たすと判定する。逆に、最大気温差及び平均湿度がどちらか一方の判定基準を満たす場合、又は、どちらの判定基準も満たさない場合、予測部340は判定基準を満たさないと判定する(ステップS502:NO)。尚、関係性モデルにおける有効性は体調不良を引き起こす要因となるか否かを示しており、有効性「有効」は体調不良を引き起こす要因となることを示している。
ここで、判定基準を満たす場合、予測部340は3日後に咳「有」を設定する(ステップS503)。ステップS503の処理が完了すると、次いで、予測部340は特徴量としての最大気温差と判定基準における最大気温差との温度差を算出する(ステップS504)。ステップS504の処理が完了すると、次いで、予測部340は特徴量としての平均湿度と判定基準における平均湿度との湿度差を算出する(ステップS505)。ステップS505の処理が完了すると、次いで、予測部340は温度差が湿度差より大きいか否かを判定する(ステップS506)。
温度差が湿度差より大きい場合(ステップS506:YES)、予測部340は発生主要因「最大気温差」を設定する(ステップS507)。すなわち、3日後に発生すると予測される咳の発生主要因が最大気温差であると特定される。一方、温度差が湿度差以下の場合(ステップS506:NO)、予測部340は発生主要因「平均湿度」を設定する(ステップS508)。すなわち、3日後に発生すると予測される咳の発生主要因が平均湿度であると特定される。ステップS507又はステップS508の処理が完了すると、予測部340は咳有無予測処理を終える。
尚、ステップS502の処理において、判定基準を満たさなかった場合、予測部340は3日後に咳「無」を設定する(ステップS509)。ステップS509の処理が完了すると、予測部340は咳有無予測処理を終える。以上により、上述した予測データ(図15(b)参照)が生成される。
図18は第1実施形態に係るサーバ300による学習処理(その1)の一例を示すフローチャートである。図19は第1実施形態に係るサーバ300による学習処理(その2)の一例を示すフローチャートである。図20は発生主要因の変化について説明する図である。尚、サーバ300による学習処理は1日1回定時(例えば午前0時などの夜間)に起動する。
まず、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332はそれぞれ実測データ記憶部310から6日前から3日前までの実測データを取得する(ステップS601)。ステップS601の処理が完了すると、次いで、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332はそれぞれ気温と湿度の各特徴量を算出する(ステップS602)。具体的には、気温特徴量算出部331は特徴量として最大気温差を算出し、湿度特徴量算出部332は特徴量として平均湿度を算出する。これにより、図20(a)に示すように、6日前から3日前までの最大気温差と平均湿度がそれぞれ算出される。気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332は算出した各特徴量を学習実施判定部370に出力する。
ステップS602の処理が完了すると、次いで、予測正誤判定部360は実測データ記憶部310から学習処理当日の実測データを取得する(ステップS603)。例えば、学習処理当日が2016年1月4日である場合、予測正誤判定部360は実測データ記憶部310から2016年1月4日の実測データを取得する。
ステップS603の処理が完了すると、次いで、予測正誤判定部360は取得した実測データに咳「有」が所定値(例えば12回)以上あるか否かを判定する(ステップS604)。ここで、咳「有」が所定値以上でない場合(ステップS604:NO)、予測正誤判定部360は学習処理当日の予測データを取得する(ステップS605)。ステップS605の処理が完了すると、次いで、予測正誤判定部360は取得した予測データにおいて咳「有」が予測されているか否かを判定する(ステップS606)。すなわち、学習処理当日の咳の発生状況と予測時の咳の発生予測により、予測正誤判定部360は予測が正しかったか否かを判定する。
咳「有」が予測されている場合(ステップS606:YES)、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332はそれぞれ実測データ記憶部310から3日前から現在までの気温と湿度を取得する(ステップS607)。すなわち、ステップS604の処理によって学習処理当日に咳が発生していないと判定されたにも関わらず、予測時に咳が発生する可能性があると予測されていた場合、予測は外れている。この場合、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332はそれぞれ3日前から現在までの気温と湿度を取得する。
ステップS607の処理が完了すると、図19に示すように、気温特徴量算出部331と湿度特徴量算出部332はそれぞれ気温と湿度の各特徴量を算出する(ステップS608)。具体的には、気温特徴量算出部331は特徴量として最大気温差を算出し、湿度特徴量算出部332は特徴量として平均湿度を算出する。これにより、図20(b)に示すように、3日前から現在までの最大気温差と平均湿度がそれぞれ算出される。
ステップS608の処理が完了すると、次いで、予測正誤判定部360は予測データ記憶部350から学習処理当日の予測データを取得する(ステップS609)。予測正誤判定部360は予測データを取得すると、予測データに含まれる発生主要因を学習実施判定部370に出力する。
学習実施判定部370は予測正誤判定部360から出力された発生主要因について、対応する特徴量を比較する(ステップS610)。すなわち、発生主要因が最大気温差である場合には、学習実施判定部370は特徴量としてそれぞれ算出した6日前から3日前までの最大気温差と3日前から現在までの最大気温差を比較する。発生主要因が平均湿度である場合には、学習実施判定部370は特徴量としてそれぞれ算出した6日前から3日前までの平均湿度と3日前から現在までの平均湿度を比較する。
ステップS610の処理が完了すると、次いで、学習実施判定部370は発生主要因が十分に変化しているか否かを判定する(ステップS611)。例えば、図20(a)及び(b)に示すように、発生主要因が最大気温差である場合に、10℃以上最大気温差が小さくなっている場合、予測メッセージに従って利用者は予測時(例えば2016年1月1日)から自身の環境を変えたと判断し、学習実施判定部370は発生主要因が十分に変化したと判定する(ステップS611:YES)。逆に、10℃以上最大気温差が小さくなっていない場合、予測メッセージに従わずに利用者は予測時から自身の環境を変えなかったと判断し、学習実施判定部370は発生主要因が十分に変化していないと判定する(ステップS611:NO)。尚、発生主要因が平均湿度である場合、6日前から3日前までの平均湿度と3日前から現在までの平均湿度の差が15%以上大きくなっていれば、湿度が上昇しているため、学習実施判定部370は発生主要因が十分に変化したと判定する。
発生主要因が十分に変化していない場合、学習実施判定部370は関係性学習部380に学習の実行を通知する。また、ステップS604の処理において咳「有」が所定値以上である場合(ステップS604:YES)や、ステップS606の処理において咳「有」が予測されていない場合(ステップS606:NO)も同様に学習実施判定部370は関係性学習部380に学習の実行を通知する。これにより、関係性学習部380は関係性学習処理を実行する(ステップS612)。関係性学習処理は咳の有無と発生主要因との関係性を学習する処理である。尚、関係性学習処理の詳細については後述する。一方、発生主要因が十分に変化している場合、学習実施判定部370は関係性学習部380に学習の中止を通知する。これにより、関係性学習部380はステップS612の処理をスキップする。このように、予測が外れていても、予測メッセージの確認時から利用者の環境が咳の発生を抑える方向に十分に変化していれば、関係性学習部380は学習を実行しない。これにより、次回予測時に注意喚起されにくくなることが回避される。
続いて、図21及び図22を参照して、上述した関係性学習処理の詳細について説明する。
図21は第1実施形態に係る関係性学習処理の一例を示すフローチャートである。図22は第1実施形態に係る関係性モデルの更新例を説明する図である。上述したように、ステップS611の処理において、発生主要因が十分に変化していない場合、図21に示すように、関係性学習部380は咳「有」が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS701)。より詳しくは、関係性学習部380は実測データ記憶部310から学習日当日の実測データを取得し、実測データに咳「有」が所定値以上で含まれているか否かを判定する。
ここで、咳「有」が所定値以上である場合(ステップS701:YES)、関係性学習部380は関係性モデル第1記憶部320から関係性モデルを取得し(ステップS702)、判定基準外で咳が発生したか否かを判定する(ステップS703)。例えば、図22(a)に示すように、関係性学習部380が更新前の所定の関係性モデルを取得した場合、最大気温差の判定基準として15℃以上、平均湿度として30%未満が定義されているにも関わらず、実際には最大気温差10℃、平均湿度29%で咳が発生していれば、関係性学習部380は最大気温差の判定基準外で咳が発生したと判定する(ステップS703:YES)。この場合、関係性学習部380は、咳「有」に予測し易い方向に判定基準を変更する(ステップS704)。例えば、図22(b)に示すように、関係性学習部380は最大気温差の判定基準を予め定めた温度(例えば2℃)下げる。これにより、咳「有」が予測され易くなる。ステップS704の処理が完了すると、関係性学習部380は関係性学習処理を終了する。逆に、関係性学習部380は最大気温差の判定基準外で咳が発生していないと判定した場合(ステップS703:NO)、ステップS704の処理をスキップして、関係性学習部380は関係性学習処理を終了する。
一方、ステップS701の処理において、咳「有」が所定値以上でない場合(ステップS701:NO)、関係性学習部380は関係性モデル第1記憶部320から関係性モデルを取得し(ステップS705)、判定基準内で咳が発生したか否かを判定する(ステップS706)。例えば、図22(a)に示すように、関係性学習部380が更新前の所定の関係性モデルを取得した場合、最大気温差の判定基準として15℃以上、平均湿度として30%未満が定義されているにも関わらず、実際には最大気温差20℃、平均湿度29%で咳が発生していれば、関係性学習部380は最大気温差の判定基準内で咳が発生したと判定する(ステップS706:YES)。この場合、関係性学習部380は、咳「有」に予測しにくい方向に判定基準を変更する(ステップS707)。例えば、図22(c)に示すように、関係性学習部380は最大気温差の判定基準を予め定めた温度(例えば2℃)上げる。これにより、咳「有」が予測されにくくなる。ステップS707の処理が完了すると、関係性学習部380は関係性学習処理を終了する。逆に、関係性学習部380は最大気温差の判定基準内で咳が発生していないと判定した場合、(ステップS706:NO)、ステップS707の処理をスキップして、関係性学習処理を終了する。
続いて、図23を参照して、上述した予測処理及び学習処理をさらに詳しく説明する。
図23は予測と学習の関係の一例を説明する図である。まず、予測では、例えば2016年1月1日を当日として3日後である1月4日の咳の発生予測を行う場合、3日前から当日までの実測データと関係性モデル第1記憶部320に記憶された3日後予測用の関係性モデルとを利用して、発生予測が行われる。
次に、学習では、予測日から3日後である2016年1月4日を当日として、まず、予測結果と実際の咳の発生を比較する。例えば1月4日に咳が発生しなかったにも関わらず、1月1日の予測時点では1月4日に咳が発生すると予測されている場合、次に、予測利用範囲と学習実施判定範囲とを比較して利用者の環境が変化したか否かが判定される。そして、最後に、利用者の環境が変化していれば、関係性モデルの学習を中止する。この結果、予測と学習が時系列に進行することで、3日後の咳の発生予測と実際の咳の発生とに基づいて、関係性モデルが定期的に更新されていく。
続いて、図24及び図25を参照して、スマートデバイス400の動作について説明する。
図24はスマートデバイス400の動作の一例を示すフローチャートである。図25は予測メッセージの一例である。まず、図24に示すように、予測メッセージ表示部401はサーバ300から送信された予測メッセージを受信するまで待機する(ステップS801:NO)。予測メッセージ表示部401は予測メッセージを受信すると(ステップS801:YES)、予測メッセージを表示し(ステップS802)、処理を終える。これにより、図25に示すように、スマートデバイス400には予測メッセージが表示され、利用者は予測メッセージに従った措置をとることができる。
以上説明したように、第1実施形態では、予測部340と学習実施判定部370と関係性学習部380とを備えている。予測部340は体調不良とその発生要因との関係性を体調不良の種別毎に記憶する関係性モデル第1記憶部320を参照して、体調不良が発生する発生予定日を特定する。学習実施判定部370は発生予定日に体調不良が発生しなかった場合、発生予定日を特定してから発生要因が変化しているか否かを判定する。関係性学習部380は発生要因が変化している場合、発生要因が変化していない場合に実行される関係性の学習より低い学習度合で関係性を学習する。望ましくは、関係性学習部380は発生要因が変化している場合、関係性の学習を行わずに中止する。これにより、体調不良の発生予測が外れた場合に、体調不良とその発生要因の関係性の学習を抑制することができる。
(第2実施形態)
続いて、図26から図28までを参照して、本件の第2実施形態について説明する。
図26は第2実施形態に係るサーバ300による学習処理(その2)の一部を例示するフローチャートである。
第2実施形態では、第1実施形態で説明したステップS611の処理において、発生主要因が十分に変化している場合、図26に示すように、学習実施判定部370は所定の重みを設定する(ステップS901)。当該重みは、体調不良が発生すると予測しにくい場合と比較して体調不良が発生すると予測し易くなる重みである。ステップS901の処理が完了すると、学習実施判定部370は学習の実行を関係性学習部380に通知する。これにより、関係性学習部380は第1実施形態と異なる関係性学習処理を実行する(ステップS902)。
図27は第2実施形態に係る関係性学習処理の一例を示すフローチャートである。図28は第2実施形態に係る関係性モデルの更新例を説明する図である。上述したステップS901の処理が完了すると、第1実施形態で説明したように、関係性学習部380はステップS701の処理を実行する。ここで、咳「有」が所定値以上でない場合、関係性学習部380はさらに重みが設定されているか否かを判定する(ステップS903)。
重みが設定されている場合(ステップS903:YES)、関係性学習部380は第1実施形態で説明したステップS702の処理を実行する。ステップS702の処理が完了すると、関係性学習部380は第1実施形態で説明したステップS703の処理を実行せずに、ステップS704の処理を実行する。逆に、重みが設定されていない場合(ステップS903:NO)、関係性学習部380は第1実施形態で説明したステップS705の処理を実行する。ステップS705の処理が完了すると、関係性学習部380は第1実施形態で説明したステップS706の処理を実行せずに、ステップS707の処理を実行する。ステップS704又はステップS707の処理が完了すると、関係性学習部380は関係性学習処理を終える。
このように、図26に示すステップS901の処理において学習実施判定部370が所定の重みを設定している場合には、図27に示すように、ステップS701の処理において咳「有」が所定値以上である場合でもない場合でも、関係性学習部380はステップS702及びS704の処理を実行する。これにより、例えば、図28(a)に示すように、関係性モデル第1記憶部320が更新前の所定の関係性モデルを記憶している場合に、咳があり、最大気温差の判定基準「15℃以上」及び平均湿度の判定基準「30%未満」のいずれも満たさない最大気温差「10℃」及び平均湿度「35%」が算出されると、図28(b)に示すように、関係性学習部380は最大気温差の判定基準を予め定めた温度(例えば2℃)下げ、平均湿度の判定基準を予め定めた湿度(例えば2%)上げる。これにより、咳「有」が予測され易くなる。
一方、咳がなく、最大気温差の判定基準「15℃以上」及び平均湿度の判定基準「30%未満」の両方をも満たす最大気温差「15℃」及び平均湿度「29%」が算出された場合も、図28(c)に示すように、関係性学習部380は最大気温差の判定基準を予め定めた温度(例えば2℃)下げ、平均湿度の判定基準を予め定めた湿度(例えば2%)上げる。これにより、咳「有」が予測され易くなる。
以上説明したように、第1実施形態では発生主要因が十分に変化している場合、関係性学習部380は学習を中止していたが、第2実施形態では、発生主要因が十分に変化していても、関係性学習部380は学習を実行する。ただし、第2実施形態の場合、発生主要因が十分に変化していない場合に実行される学習に比べて、咳「有」を予測し易い方向に関係性学習部380は学習を実行する。これにより、次回予測時に咳「有」が予測され易くなる。
(第3実施形態)
続いて、図29を参照して、本件の第3実施形態について説明する。
図29は第3実施形態に係るサーバ300の機能ブロック図の一例である。尚、第1実施形態に係るサーバ300と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図29に示すように、サーバ300は、さらに、関係性モデル第2記憶部321及び関係性モデル第3記憶部322を備えている。上述した第1実施形態では、関係性モデル第1記憶部320が3日後予測用の関係性モデルを記憶することを説明した。第3実施形態では、さらに、関係性モデル第2記憶部321が1週間後予測用の関係性モデルを記憶し、関係性モデル第3記憶部321が1日後予測用の関係性モデルを記憶する。
したがって、予測部340は3日後予測用の関係性モデル、1週間後予測用の関係性モデル、及び1日後予測用の関係性モデルのそれぞれに基づいて、3日後、1週間後、及び1日後のそれぞれの咳の発生の可能性の有無を予測する予測データを生成する。そして、予測部340はこれらの予測データに応じた所定の予測メッセージをスマートデバイス400に向けて送信する。
これにより、利用者は3日後に発生する可能性がある咳だけでなく、1週間後及び1日後に発生する可能性がある咳を事前に把握することができ、適宜、予防に必要な措置をとることができる。
(第4実施形態)
続いて、図30から図32までを参照して、本件の第4実施形態について説明する。
図30は第4実施形態に係るウェアラブルデバイス100の機能ブロック図の一例である。図31は第4実施形態に係るゲートウェイ200の機能ブロック図の一例である。図32は第4実施形態に係るサーバ300の機能ブロック図の一例である。特に、図32ではサーバ300の機能ブロック図を部分的に示しており、関係性モデル第1記憶部320及び予測データ記憶部350は省略されて示されている。
まず、図30に示すように、第4実施形態に係るウェアラブルデバイス100は、睡眠時間検知部103、自律神経検知部104、及び帰宅検知部105をさらに備える点で第1実施形態と相違する。
睡眠時間検知部103はマイク100Dが集音した環境音と加速度センサ100Fが検知した動きとに基づいて、睡眠時間を検知する。例えば、環境音に特徴的な音(例えば寝息といった呼吸音や布団がこすれる音など)が含まれており、一定時間にわたって利用者に大きな又は全く動きがなければ、睡眠時間検知部103は利用者が入眠したと判定する。一方、歩行などを表す特徴的な動きがあれば、睡眠時間検知部103は利用者が起床したと判定する。睡眠時間検知部103は入眠した時刻と起床した時刻の差分に基づいて、睡眠時間を検知する。このように、睡眠時間検知部103が検知した睡眠時間を体調不良の発生要因(例えば頭痛の発生要因など)の1つとして利用することができる。
自律神経検知部104は脈拍センサ100IからR波を検知するとともに、検知した時刻を取得する。自律神経検知部104はR波を蓄積し、心拍変動を算出する。自律神経検知部104は算出した心拍変動がHF(0.15Hz〜0.4Hzといった高周波)>LF(0.04Hz〜0.15Hzといった低周波)を満たす場合、副交感神経優位(リラックス状態)と判定する。逆に、自律神経検知部104は算出した心拍変動がHF>LFを満たさない場合、交感神経優位(緊張状態)と判定する。自律神経検知部104は副交感神経優位及び交感神経優位のそれぞれの開始時刻及び終了時刻を記録し、副交感神経優位及び交換神経優位のそれぞれの継続時間を算出する。このように、自律神経検知部104が算出した継続時間を体調不良の発生要因(例えば肩こりの発生要因など)の1つとして利用することができる。尚、加速度センサ100Fによるウェアラブルデバイス100の着脱を表す動きも自律神経検知部104に入力し、例えばウェアラブルデバイス100が利用者に装着されているときにのみ、自律神経検知部104が稼働するようにしてもよい。
帰宅検知部105はGPSセンサ100Jから取得される位置情報に基づいて、利用者の家屋Xへの帰宅を検知する。例えば、家屋Xの立地領域内にGPSセンサ100Jによる位置情報が含まれていれば、帰宅検知部105は立地領域内に位置情報が含まれた時刻を帰宅時刻として検知する。このように、帰宅検知部105が検知した帰宅時刻が一定期間にわたってばらばらであったり、所定値以上の割合で所定時刻より遅かったりする場合には、帰宅時刻を体調不良の発生要因(例えば発熱の発生要因など)の1つとして利用することができる。
次に、図31に示すように、第4実施形態に係るゲートウェイ200は、帰宅検知部202をさらに備える点で第1実施形態と相違する。上述したように、ウェアラブルデバイス100に帰宅検知部105を設けずに、ゲートウェイ200に帰宅検知部202を設けるようにしてもよい。
帰宅検知部202はBLE回路200Eからウェアラブルデバイス100がゲートウェイ200にBLE接続した時刻を取得する。帰宅検知部202は取得した時刻を帰宅時刻と判定する。帰宅誤判定防止のために、BLE接続が切断された後、所定閾値時間(例えば数分)以内の再接続については、帰宅検知部202は帰宅と判定しないようにしてもよい。帰宅検知部202によっても帰宅検知部105と同様の効果を得ることができる。尚、帰宅検知部202は人感センサ200Hが利用者の気配を検知したときに、検知した時刻を帰宅時刻と判定してもよい。
次に、図32に示すように、第4実施形態に係るサーバ300は、特徴量算出部330が睡眠特徴量算出部333、帰宅特徴量算出部334、及び神経特徴量算出部335をさらに備える点で第1実施形態に係るサーバ300と相違する。例えば、第1実施形態で説明した実測データに睡眠時間、帰宅時刻、並びに交換神経優位の継続時間及び副交換神経優位の継続時間が含まれている場合に、睡眠特徴量算出部333、帰宅特徴量算出部334、及び神経特徴量算出部335は稼働する。
睡眠特徴量算出部333は実測データに含まれる睡眠時間に基づいて、平均睡眠時間を特徴量として算出する。
帰宅特徴量算出部334は実測データに含まれる帰宅時刻に基づいて、平均帰宅時刻を特徴量として算出する。
神経特徴量算出部335は実測データに含まれる交換神経優位の継続時間及び副交換神経優位の継続時間に基づいて、これらの継続時間の各割合(例えば60%:40%など)を特徴量として算出する。
これにより、予測部340は温度及び湿度の特徴量だけでなく、睡眠時間、帰宅時刻、並びに交換神経優位の継続時間及び副交換神経優位の継続時間の各特徴量に基づいて、体調不良に関する精密な予測データを生成することができる。また、関係性学習部380はこれらの特徴量に基づいて、関係性モデル(例えば3日後予測用関係性モデルなど)を高い精度で更新することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、生体データ及び環境データの一例としてR波並びに温度及び湿度を利用したが、例えば生体データとして心拍数や体温を利用したり、環境データとして照度を利用したりしてもよい。また、上述した6日前、3日前、1日後、3日後、1週間後は例示であって、過去何日前に設定するか、何日後を予測するかは適宜変更してもよい。さらに、上述した第2実施形態から第4実施形態を適宜組み合わせてもよい。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、処理をコンピュータが実行する体調不良予測方法。
(付記2)前記処理は、前記発生要因が変化している場合、前記関係性の学習を行わない、ことを特徴とする付記1に記載の体調不良予測方法。
(付記3)前記処理は、前記発生要因が変化している場合、前記体調不良が発生すると予測しにくい場合と比較して前記体調不良が発生すると予測し易くなる重みを設定して、前記関係性を学習する、ことを特徴とする付記1に記載の体調不良予測方法。
(付記4)前記処理は、前記発生予定日毎に前記関係性を分けて学習する、ことを特徴とする付記1又は3に記載の体調不良予測方法。
(付記5)前記処理は、前記発生予定日を特定してからの利用者の生体情報又は前記利用者の周囲の環境情報の少なくともいずれかの変化に基づいて、前記発生要因が変化しているか否かを判定する、ことを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載の体調不良予測方法。
(付記6)体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、処理をコンピュータに実行させる体調不良予測プログラム。
(付記7)体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、処理を実行する処理部を備える体調不良予測装置。
(付記8)前記処理部は、前記発生要因が変化している場合、前記関係性の学習を行わない、ことを特徴とする付記7に記載の体調不良予測装置。
(付記9)前記処理部は、前記発生要因が変化している場合、前記体調不良が発生すると予測しにくい場合と比較して前記体調不良が発生すると予測し易くなる重みを設定して、前記関係性を学習する、ことを特徴とする付記7に記載の体調不良予測装置。
(付記10)前記処理部は、前記発生予定日毎に前記関係性を分けて学習する、ことを特徴とする付記7又は9に記載の体調不良予測装置。
(付記11)前記処理部は、前記発生予定日を特定してからの利用者の生体情報又は前記利用者の周囲の環境情報の少なくともいずれかの変化に基づいて、前記発生要因が変化しているか否かを判定する、ことを特徴とする付記7から10のいずれか1項に記載の体調不良予測装置。
S 体調不良予測システム
100 ウェアラブルデバイス
200 ゲートウェイ
300 サーバ
330 特徴量算出部
340 予測部
360 予測正誤判定部
370 学習実施判定部
380 関係性学習部
400 スマートデバイス

Claims (7)

  1. 体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、
    前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、
    前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、
    処理をコンピュータが実行する体調不良予測方法。
  2. 前記処理は、前記発生要因が変化している場合、前記関係性の学習を行わない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の体調不良予測方法。
  3. 前記処理は、前記発生要因が変化している場合、前記体調不良が発生すると予測しにくい場合と比較して前記体調不良が発生すると予測し易くなる重みを設定して、前記関係性を学習する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の体調不良予測方法。
  4. 前記処理は、前記発生予定日毎に前記関係性を分けて学習する、
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の体調不良予測方法。
  5. 前記処理は、前記発生予定日を特定してからの利用者の生体情報又は前記利用者の周囲の環境情報の少なくともいずれかの変化に基づいて、前記発生要因が変化しているか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の体調不良予測方法。
  6. 体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、
    前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、
    前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、
    処理をコンピュータに実行させる体調不良予測プログラム。
  7. 体調不良と前記体調不良の発生要因との関係性を前記体調不良の種別毎に記憶する記憶部を参照して、前記体調不良が発生する発生予定日を特定し、
    前記発生予定日に前記体調不良が発生しなかった場合、前記発生予定日を特定してから前記発生要因が変化しているか否かを判定し、
    前記発生要因が変化している場合、前記発生要因が変化していない場合に実行される前記関係性の学習より低い学習度合で前記関係性を学習する、
    処理を実行する処理部を備える体調不良予測装置。
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