WO2017154354A1

WO2017154354A1 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Info

Publication number: WO2017154354A1
Application number: PCT/JP2017/001397
Authority: WO
Inventors: 敦塩野崎
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 2016-03-08
Filing date: 2017-01-17
Publication date: 2017-09-14

Abstract

【課題】位置に応じて各種の情報を提供するシステムを、より簡便に構築することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提案すること。【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御部を備える。

Description

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

　本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。

　近年、情報処理技術の発達に伴い、テキストや画像等といったデジタルコンテンツを統合・体系的に管理し、管理されているデジタルコンテンツを条件に応じてユーザに配信するといった情報提供処理を行うシステム（いわゆる、コンテンツマネージメントシステム（Ｃｏｎｔｅｎｔｓ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ　Ｓｙｓｔｅｍ：ＣＭＳ））が普及するようになってきた。

　このようなシステムでは、情報を提供したいユーザ（情報提供者）は、位置に連動して配信したい情報（例えば、店舗のクーポンやセール情報等）を予め登録しておく。その上で、情報を取得したいユーザ（情報取得者）が所定の位置の近傍に近付くと、システム側から情報取得者が所持している情報通信端末にプッシュ通知が送信され、該当する位置に対応付けられた情報が、情報取得者に提供されることとなる。

　このようなシステムでは、情報提供者は、情報を関連付けたい位置を正確に特定することが求められ、情報取得者は、自身の存在している位置を正確に特定することが求められる。すなわち、このようなシステムを精密に運用していくためには、情報提供者及び情報取得者の双方において、位置を正確に特定できることが重要となる。

　位置を正確に特定するための技術として、例えば以下の特許文献１には、無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）の基地局（アクセスポイント）から送信される信号の信号強度を利用して、建造物における位置も含めて、無線通信機器の位置を特定可能な技術が提案されている。

特開２００９－２６０８１１号公報

　ここで、上記のようなＣＭＳに代表される情報提供システムでは、ユーザ（情報取得者）の現在位置を基準として、情報を提供するか否かの判断が行われているため、かかる情報提供システムを新たに導入しようとする場合には、現在位置を求める測位設備と、位置を設定するための管理システムと、を準備しなくてはならない。ここで、現在位置を求めるための測位設備として、上記特許文献１に開示されているような技術を適用したとしても、信号強度に関する情報と、現在位置に関する情報と、を対応づけた上で、現在位置に関する情報と、配信したい情報の内容と、を関連付けることが求められ、システムの管理が煩雑になってしまう。

　そこで、本開示では、位置に応じて各種の情報を提供するシステムを、より簡便に構築することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提案する。

　本開示によれば、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御部を備える、情報処理装置が提供される。

　かかる情報処理装置では、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、電波情報に関連する関連情報と、が互いに対応づけて送信されることで、電波情報及び関連情報の登録が要請される。

　また、本開示によれば、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信する制御部を備える情報処理装置が提供される。

　かかる情報処理装置では、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、電波情報に関連する関連情報と、が対応づけて記録され、互いに対応付けられた電波情報及び関連情報が、ユーザ所持端末に対して送信される。

　また、本開示によれば、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施する制御部を備える情報処理装置が提供される。

　かかる情報処理装置では、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、電波情報に予め対応付けられた電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した電波情報に応じた関連情報の提供処理が実施される。

　また、本開示によれば、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請することを含む情報処理方法が提供される。

　また、本開示によれば、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報をユーザ所持端末に対して送信することを含む情報処理方法が提供される。

　また、本開示によれば、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施することを含む情報処理方法が提供される。

　また、本開示によれば、コンピュータに、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御機能を実現させるためのプログラムが提供される。

　また、本開示によれば、コンピュータに、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信する制御機能を実現させるためのプログラムが提供される。

　また、本開示によれば、コンピュータに、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施する制御機能を実現させるためのプログラムが提供される。

　以上説明したように本開示によれば、位置に応じて各種の情報を提供するシステムを、より簡便に構築することが可能となる。

　なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は、本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。

本開示の実施形態に係る情報管理システムの構成の一例を模式的に示したブロック図である。同実施形態に係る情報登録装置の構成の一例を示したブロック図である。同実施形態に係る電波情報のデータ構成の一例を模式的に示した説明図である。同実施形態に係る関連情報のデータ構成の一例を模式的に示した説明図である。同実施形態に係る行動情報について説明するための説明図である。同実施形態に係る行動情報について説明するための説明図である。同実施形態に係る情報管理装置の構成の一例を示したブロック図である。同実施形態に係る登録情報データベースのデータ構成の一例を示した説明図である。同実施形態に係る情報取得装置の構成の一例を示したブロック図である。同実施形態に係る情報登録方法の流れの一例を示した流れ図である。同実施形態に係る情報管理方法の流れの一例を示した流れ図である。同実施形態に係る情報取得方法の流れの一例を示した流れ図である。同実施形態に係る情報管理装置の構成の他の一例を示したブロック図である。同実施形態に係る情報取得装置の構成の他の一例を示したブロック図である。同実施形態に係る情報登録装置及び情報取得装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。同実施形態に係る情報管理装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。

　以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

　なお、説明は以下の順序で行うものとする。
　１．情報管理システムについて
　２．情報登録装置について
　３．情報管理装置について
　４．情報取得装置について
　５．情報登録方法の流れについて
　６．情報管理方法の流れについて
　７．情報取得方法の流れについて
　８．変形例について
　９．ハードウェア構成

（情報管理システムについて）
　まず、図１を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報管理システムについて説明する。図１は、本実施形態に係る情報管理システムの構成の一例を模式的に示したブロック図である。

　本実施形態に係る情報管理システム１は、各種の情報の提供を希望するユーザ（以下、「情報提供者」ともいう。）により、予め各種の情報が登録されるとともに、各種の情報の取得を希望するユーザ（以下、「情報取得者」ともいう。）の現在位置に応じて、各種の情報が提供される情報提供システムとして機能する。

　かかる情報管理システム１は、図１に模式的に示したように、情報登録装置１０と、情報管理装置２０と、情報取得装置３０と、を主に備える。ここで、図１では、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０がそれぞれ１台である場合を例に挙げて図示を行っているが、情報管理システム１を形成する情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０の台数は、１台に限定されるものではなく、それぞれの装置が複数台存在していてもよいことは、言うまでもない。

　情報登録装置１０は、情報提供者が情報を提供したいと希望している空間に位置する装置である。かかる情報登録装置１０は、情報を提供したいと希望する空間で検出される（換言すれば、情報を提供したいと希望する空間の周囲に存在している）電波に関する電波情報を取得する。その上で、情報登録装置１０は、情報提供者が情報取得者へと提供したい情報（提供希望情報）と、検出した電波情報と、を互いに対応付けて情報管理装置２０へと送信して、情報管理装置２０に対して、提供希望情報及び電波情報の登録を要請する。この際、上記のような提供希望情報は、情報提供者が情報を提供したいと希望している空間で検出される電波情報に関連した、関連情報として考えることができる。

　このような情報登録装置１０は、周囲に存在している電波を検出する機能、及び、各種の情報通信機能を有するものであれば、特定の機器に限定されるものではなく、例えば、デスクトップ型やノートブック型等の各種のパーソナルコンピュータであってもよいし、各種の携帯電話やスマートフォンであってもよいし、各種のタブレット端末であってもよいし、各種のウェアラブル端末であってもよい。また、このような機能を有する情報登録装置１０は、ある場所に据え置かれた固定型の機器であってもよいし、例えばユーザ等が所持して持ち運ぶことが可能な携帯型の機器であってもよい。

　かかる情報登録装置１０の詳細な構成等については、以下で改めて説明する。

　情報管理装置２０は、情報登録装置１０から送信された電波情報及び関連情報を、互いに対応付けて管理するとともに、管理している情報を、情報取得装置３０へと提供する装置である。かかる情報管理装置２０についても、特定の機器に限定されるものではなく、例えば、各種のコンピュータやサーバ等を利用することが可能である。

　かかる情報管理装置２０の詳細な構成等についても、以下で改めて説明する。

　情報取得装置３０は、例えば、情報取得者が所持しているユーザ所持端末であり、情報取得装置３０が存在する空間で検出される電波に関する電波情報を検出する。その上で、情報取得装置３０は、情報管理装置２０から提供される情報と、検出した電波情報と、を利用して、情報取得装置３０が存在する空間（換言すれば、情報取得装置３０が存在している位置）に対応付けられている各種の情報（すなわち、提供希望情報）を取得する。

　本実施形態に係る情報管理システム１において、情報取得装置３０が検出した電波情報と、情報登録装置１０により予め検出され、情報管理装置２０に登録されている電波情報と、が同一のものであるとみなすことができる場合、情報提供者が情報を提供したいと希望する空間に情報取得装置３０が位置していると判断することができる。この場合に、情報提供者が情報を提供したいと希望する空間に対応付けられている各種の提供希望情報が、情報取得装置３０を所持しているユーザ（すなわち、情報取得者）へと提供されることとなる。

　また、本実施形態に係る情報管理システム１では、提供を希望する各種の情報が、関連情報として電波情報に直接対応付けられているため、上記のような電波情報に基づいて位置が特定されると、特定された位置に対応付けられた関連情報を、より簡便に抽出することが可能となる。その結果、本実施形態に係る情報管理システム１では、位置に応じて各種の情報を提供するシステムを、より簡便に構築することが可能となる。

　このような情報取得装置３０は、周囲に存在している電波を検出する機能、及び、各種の情報通信機能を有するものであれば、特定の機器に限定されるものではなく、例えば、デスクトップ型やノートブック型等の各種のパーソナルコンピュータであってもよいし、各種の携帯電話やスマートフォンであってもよいし、各種のタブレット端末であってもよいし、各種のウェアラブル端末であってもよい。また、これらの機器以外にも、携帯型音楽プレーヤー等を含む各種のＡＶ機器や、携帯型ゲーム機等といった、通信機能を有する公知の電化製品を挙げることができる。

　上記のような情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０は、インターネットや各種のローカルエリアネットワーク等といった各種のネットワーク３を介して、相互に接続されている。

　ここで、情報登録装置１０及び情報取得装置３０が検出する電波情報は、これらの装置又はこれらの装置に接続された電波モニタノード等が観測した、各種の基地局（アクセスポイント）等から発信される様々な電波（例えば、Ｗｉ－ＦｉやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等といった無線ＬＡＮ通信などの、各種の無線通信に用いられる電波）に関する各種の情報を含む。このような電波情報には、例えば、検出された電波を特徴づける各種の特徴量（例えば、検出される電波に固有の情報であるＭＡＣアドレスのような識別情報や、電界強度等）が記載されている。

　また、情報登録装置１０及び情報取得装置３０は、上記のような電波情報以外にも、上記のような各種の装置が取得したり、生成したりする各種の情報を適宜利用することが可能である。

　なお、図１では、情報登録装置１０と情報管理装置２０と情報取得装置３０とがそれぞれ別の装置であるかのように図示されているが、情報登録装置１０が情報管理装置２０や情報取得装置３０の機能を有していても良く、情報管理装置２０が情報登録装置１０や情報取得装置３０の機能を有していても良く、情報取得装置３０が情報登録装置１０や情報管理装置２０の機能を有していても良い。

　以上、図１を参照しながら、本実施形態に係る情報管理システム１の構成について、簡単に説明した。

（情報登録装置１０について）
　続いて、図２～図５Ｂを参照しながら、本実施形態に係る情報登録装置１０について、詳細に説明する。図２は、本実施形態に係る情報登録装置の構成の一例を示したブロック図である。図３は、本実施形態に係る電波情報のデータ構成の一例を模式的に示した説明図であり、図４は、本実施形態に係る関連情報のデータ構成の一例を模式的に示した説明図である。図５Ａ及び図５Ｂは、本実施形態に係る行動情報について説明するための説明図である。

　本実施形態に係る情報登録装置１０は、先だって説明したように、情報提供者が情報取得者へと提供したい情報（提供希望情報）と、情報の提供を希望する空間において検出した電波情報と、を互いに対応付けて情報管理装置２０へと送信して、情報管理装置２０に対して、提供希望情報及び電波情報の登録を要請する装置である。

　かかる情報登録装置１０は、図２に模式的に示したように、制御部の一例である統括制御部１０１と、電波検出部１０３と、関連情報設定部１０５と、通信部１０７と、記憶部１０９と、を主に備える。

　統括制御部１０１は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）等により実現される。統括制御部１０１は、情報登録装置１０で実施される各種の処理を統括して制御する制御部である。また、かかる統括制御部１０１は、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけた上で情報管理装置２０に対して送信し、情報管理装置２０に対して、電波情報及び関連情報の登録を要請する。

　具体的には、統括制御部１０１は、後述する電波検出部１０３により検出された電波情報と、後述する関連情報設定部１０５により設定された関連情報と、を取得した上で、取得したこれら情報を互いに対応付ける。その上で、統括制御部１０１は、互いに対応付けた電波情報及び関連情報を、後述する通信部１０７を介して、情報管理装置２０に対して送信する。

　電波検出部１０３は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信装置、電波センサ等により実現される。また、電波検出部１０３は、情報登録装置１０に内蔵又は接続された、電波モニタノード等の機器であってもよい。かかる電波検出部１０３は、図１に示したような、情報の提供を希望する空間において存在する各種の電波を検出し、検出した電波を特徴づける各種の特徴量が記載された電波情報を生成する。電波検出部１０３は、上記のような電波情報を生成すると、生成した電波情報を、統括制御部１０１へと出力する。

　電波検出部１０３により生成される電波情報は、検出された電波に固有のＩＤ情報や電界強度等といった、検出された電波を特徴づける特徴量が記載されていれば、任意のデータ構成を有していてもよい。かかる電波情報のデータ構成の一例を、図３に模式的に示した。電波検出部１０３により生成される電波情報には、図３に模式的に示したように、検出される個々の電波に固有の情報であるＭＡＣアドレスのような識別情報や、電波の電界強度等が記載されている。また、これらの特徴量以外にも、検出された電波を特徴づける任意の特徴量が記載されていてもよい。また、電波検出部１０３において、一度に複数の電波が検出された場合には、電波情報には、検出されたそれぞれの電波について上記のような情報が記録されている。

　また、図３に示したような電波情報を取得した統括制御部１０１は、取得した電波情報に対して、図３に模式的に示したように、電波が検出された空間に関するタグ情報を関連付ける。このタグ情報は、例えば、建物名、エリア名、フロア名、店舗名・・・等、電波が検出された空間に関連するテキストデータとすることができる。

　なお、統括制御部１０１は、上記のようなタグ情報を関連付けるに際して、例えば上記特許文献１に開示されているようなフロア情報の特定技術を利用することも可能である。

　また、電波検出部１０３及び統括制御部１０１は、生成した上記のような電波情報を、当該電波情報を生成した時刻等に関するタイムスタンプと対応付けて、後述する記憶部１０９に履歴情報として記録してもよい。

　関連情報設定部１０５は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信装置、各種センサ等により実現される。関連情報設定部１０５は、電波検出部１０３により生成された電波情報に関連付けられる関連情報を設定する処理部である。関連情報設定部１０５が設定する関連情報は、情報提供者が提供を希望する情報（以下、単に「提供情報」ともいう。）の内容そのものを示すデータと、提供情報の提供条件を示すデータと、を含む。

　関連情報設定部１０５により設定される関連情報の一例を、図４に模式的に示した。図４に示したように、関連情報の例として、提供情報の内容を示すデータや、提供情報の提供期間を示すデータや、電波情報の類似度を示すデータや、提供情報の提供先を示すデータや、行動情報に関するデータ等を挙げることができる。また、関連情報は、図４に示したものに限定されるものではなく、その他のデータを関連情報として設定することも可能である。図４に示したこれらのデータのうち、提供情報の提供期間を示すデータ、電波情報の類似度を示すデータ、提供情報の提供先を示すデータ、及び、行動情報に関するデータが、提供情報の提供条件を示すデータに対応している。

　提供情報の内容を示すデータの詳細については、特に限定されるものではなく、提供情報のタイトル、提供情報に関する説明、画像データ、音響データ等といったテキストデータ以外のデータ・・・のように、情報提供者が情報取得者へと提供したい情報の内容に対応するデータを利用することができる。関連情報設定部１０５は、情報登録装置１０のユーザが準備したこれらのデータを利用して、提供情報の内容を示すデータを生成すればよい。

　提供情報の提供期間を示すデータとしては、例えば、提供情報の配信開始日時や配信停止日時等を表すデータを挙げることができる。関連情報設定部１０５は、情報登録装置１０のユーザが準備したこれらの情報を利用して、提供情報の提供期間を示すデータを生成すればよい。

　電波情報の類似度を示すデータは、情報の提供を希望する空間の範囲（広さ）を疑似的に規定するためのデータであり、情報提供者が情報の提供を希望する空間の中に情報取得者が位置しているか否かを判定する際に用いられる重要なデータである。

　情報提供者は、情報登録装置１０（又は、情報登録装置１０に接続されている電波モニタノード等の機器を所持して、情報の提供を希望する空間に存在している電波を観測し、かかる観測操作によって、先だって説明した電波検出部１０３により、電波情報が生成される。この際、例えば１０個のアクセスポイントからの電波が検出されたとすると、情報提供者は、情報の提供を希望する空間の範囲を規定するために、類似度を設定していく。例えば、「検出された電波のうち電波の強いものが５個以上、所定の閾値ｘ以上の電界強度で検出される」という類似度の条件を設定する場合を考える。この場合、「検出された電波のうち強度の強いものの個数と電界強度に着目する」という点が、情報提供者によって設定された類似度合いの算出方法であり、検出された電波の個数＝５個、及び、電界強度ｘという値が、それぞれ、情報提供者によって設定された閾値となる。ここで、情報取得者に対して提供情報が提供される空間の範囲は、１０個の電波のうち５個以上の電波に対して条件が満たされなくてはならないのであるから、相対的に狭く設定されることとなる。また、「検出された電波のうちの少なくとも一つが検出される」という類似度の条件を設定する場合は、情報取得者に対して提供情報が提供される空間の範囲は、相対的に広く設定されることとなる。

　なお、このような類似度の設定により実現される範囲の規定効果は、情報提供者が電波を観測した場所（すなわち、情報提供者が情報の提供を希望する空間）におけるアクセスポイントの配置や、アクセスポイントの密度等に依存する。例えば、情報提供者が情報の提供を希望する空間において、アクセスポイントの設置台数が少ない場合には、期待するような範囲の規定効果が得られない場合も生じうる。そのため、関連情報設定部１０５は、電波検出部１０３により生成された電波情報を参照し、アクセスポイントの設置台数が少ないと考えられる場合（すなわち、電波情報に含まれる電波の数が少ない場合）には、情報提供に適した場所ではない旨を、ユーザに対して通知してもよい。

　また、電波情報の類似度を示すデータには、上記のような類似度に関する条件だけでなく、電波が検出される時間についての条件が含まれていても良い。これにより、「類似する電波を所定時間検出し続けた情報提供者に対して情報を提供する」といった提供条件を構築することが可能となり、特定の場所にある程度滞留している情報取得者に対してのみ、提供情報を提供するといったことも可能となる。

　関連情報設定部１０５は、情報登録装置１０のユーザが準備したこれらの情報を利用して、電波情報の類似度を示すデータを生成すればよい。

　以上説明したような、提供情報の提供期間を示すデータ、及び、電波情報の類似度を示すデータは、提供情報の提供条件を示すデータとして、必ず設定されることが好ましい。

　関連情報設定部１０５は、提供情報の提供条件を示すデータとして、図４に示したような、提供情報の提供先を示すデータを設定することも可能である。かかるデータには、提供情報の提供先を表す属性（例えば、男性、女性、大人、子供、朝、昼、夜、・・・等）が設定される。このようなデータ（属性）が設定されることで、例えば、（１）上記のような提供期間や電波情報の類似度を満足した不特定多数の情報取得者に対して提供情報を提供するのか、（２）上記のような提供期間や電波情報の類似度を満足した男性（又は女性）の情報取得者に対してのみ提供情報を提供するのか、（３）上記のような提供期間や電波情報の類似度を満足した大人（又は子供）の情報取得者に対してのみ提供情報を提供するのか、（４）上記のような提供期間や電波情報の類似度を満足した、所定の時間に存在する情報取得者に対してのみ提供情報を提供するのか、等といった複雑な提供条件を実現することができる。

　また、関連情報設定部１０５は、提供情報の提供条件を示すデータとして、図４に示したような行動情報に関するデータを設定することも可能である。提供条件を示すデータとして設定される行動情報には、関連情報が提供されるべき情報取得装置３０（すなわち、ユーザ所持端末）において実施されるべき行動が設定される。

　このような行動情報は、例えば、情報取得装置３０に設けられている、ユーザの動きを検知する各種のセンサや、現在位置を表す情報を取得するセンサ等により検出された、情報取得装置３０を所持しているユーザの行動や動作に関して、情報提供者により予め規定されるものである。ここで、情報取得装置３０に設けられている各種のセンサとしては、例えば、加速度センサ、重力検知センサ、落下検出センサ等を含む３軸加速度センサ、角速度センサ、手振れ補正センサ、地磁気センサ等を含む３軸ジャイロセンサ等のモーションセンサ、ＧＰＳセンサ等を挙げることができる。このような各種センサからの出力を利用することで、情報取得者が所持している情報取得装置３０の位置に関する位置情報や、情報取得装置３０の姿勢に関する姿勢情報や、ユーザ（情報取得者）が情報取得装置３０に対して実施した操作に関する操作情報等を特定することが可能となる。従って、情報登録装置１０を利用している情報提供者は、上記のような位置情報、姿勢情報又は操作情報の少なくとも何れかを、提供情報の提供条件の一つである行動情報として予め規定しておき、提供情報を提供するユーザ（すなわち、情報取得者）を予め選択することが可能となる。

　また、上記のような情報取得装置３０において実施されるべき行動として、情報取得装置３０において経時的に実施されるべき一連の行動を設定することも可能である。このような経時的に実施されるべき一連の行動を設定することで、情報取得者が必要としないであろう過度の提供情報が情報取得者へと提供されないように、情報の提供を制限することが可能となる。

　このような行動情報を設定することで、例えば、（１）特定の場所でスマートフォン等の携帯情報端末の画面を見ている情報取得者に対してのみ、提供情報を提供する、（２）情報取得者の移動速度や移動手段（例えば、徒歩なのか、走っているのか、自動車や公共交通機関で移動しているのか等）に応じて、条件に合致した情報取得者（例えば、歩いている情報提供者）にのみ、提供情報を提供する、（３）特定の経路を経て特定の位置に達した情報取得者に対してのみ、提供情報を提供する、等のように、情報を欲していると思われる情報取得者にのみ提供情報を提供するという、複雑な提供条件を実現することができる。

　かかる場合においても、情報提供者は、上記のような行動情報について、類似度合いを判定するための所定の閾値を適宜設定することが好ましく、関連情報設定部１０５は、行動情報の具体的な内容とともに、類似度合いの算出方法や、類似度合いの判定に用いられる閾値を、行動情報として含めることが好ましい。

　このような行動条件を設定する際には、情報提供者が、上記のような各種センサを有している情報登録装置１０を所持しながら実際に設定したい行動を実施して、各種センサからの出力を記録すればよい。関連情報設定部１０５は、このようにして得られた各種センサからの出力を利用して、上記のような行動情報を設定することが可能となる。また、一連の行動を行動情報として規定する場合には、一連の行動に応じて、検出される電波の強度等も変化することが考えられるため、関連情報設定部１０５は、統括制御部１０１及び電波検出部１０３等と互いに連携することが好ましい。すなわち、統括制御部１０１を介して電波検出部１０３及び関連情報設定部１０５が互いに連携して、電波検出部１０３が電波情報を生成しつつ、関連情報設定部１０５が各種センサの出力に基づき行動情報を設定していくことが好ましい。

　図５Ａ及び図５Ｂは、行動情報の具体例について説明するための説明図である。
　例えば図５Ａ及び図５Ｂに示したような売り場レイアウトを有している店舗が存在しており、この店舗全体が、情報提供者が情報を提供したい空間であるとする。

　ここで、情報提供者が、「売り場で検出される電波情報と、情報取得者が所持している情報取得装置３０の各種センサの状態と、が、所定の類似度で一致した場合にのみ、提供情報を情報取得者に提供したい」と考えたものとする。例えば、情報提供者が、図５Ａに模式的に示したように、「酒類の売り場で停滞している情報提供者が、情報取得装置３０として機能するスマートフォン等の携帯情報端末を取り出して、表示画面を見ている」場合にのみ、提供情報を提供したいと考えたものとする。この場合、情報提供者は、情報登録装置１０を所持して酒類の売り場に位置し、この場所において、携帯情報端末を取り出して表示画面を見る、という動作を実施する。その上で、情報提供者は、携帯情報端末が有している各種センサからの出力に関するデータを、情報登録装置１０に入力する。関連情報設定部１０５は、入力された各種センサからの出力に関するデータを利用して、上記のような行動情報に関するデータを設定すればよい。

　また、情報提供者が、図５Ｂに模式的に示したように、「入口から図５Ｂに示したような経路で冷凍食品売り場まで移動した情報提供者に対して、提供情報を提供したい」と考えたものとする。この場合、情報提供者は、情報登録装置１０を所持して（必要に応じて、各種センサを有している携帯情報端末等を併せて所持してもよい。）、図５Ｂに示したような一連の経路で移動を行い、情報登録装置１０（及び携帯情報端末）に、所定の時間間隔で電波情報及びセンサ出力を観測させればよい。関連情報設定部１０５は、入力された各種センサからの出力に関するデータを利用して、上記のような、経時的に実施されるべき一連の行動に関する行動情報のデータを設定すればよい。

　ここで、各種センサからの出力を利用して行動情報を設定する際、関連情報設定部１０５は、ある程度の行動の誤差を許容するように行動情報を設定することが好ましい。また、関連情報設定部１０５は、同様の動作による各種センサからの出力を複数利用し、これらのデータを利用して公知の機械学習処理を実施することで、行動情報を設定してもよい。

　なお、図５Ａ及び図５Ｂでは、店舗を例に挙げて、上記のような行動情報を具体的に説明したが、かかる行動情報は、日常的な自分へのリマインダー機能を実現するために利用することも可能である。すなわち、情報提供者が情報取得者でもある場合に、「帰宅して、情報登録装置１０及び情報取得装置３０として機能する携帯情報端末を、所定の場所に載置する」という行動や、「帰宅して、情報登録装置１０及び情報取得装置３０として機能する携帯情報端末に対して、充電を行う」という行動を、行動情報として設定しておく。その上で、提供情報の内容として、リマインドしたい内容を設定しておくことで、日常的な自分へのリマインダー機能を実現することができる。

　関連情報設定部１０５は、以上のようにして各種のデータを含む関連情報を設定すると、設定した関連情報を、統括制御部１０１へと出力する。これにより、統括制御部１０１において、電波検出部１０３により生成された電波情報と、関連情報設定部１０５により設定された関連情報と、が互いに関連付けられることとなる。

　以上、図４～図５Ｂを参照しながら、本実施形態に係る関連情報設定部１０５について、詳細に説明した。

　再び図２に戻って、本実施形態に係る情報登録装置１０が備える通信部１０７について説明する。
　通信部１０７は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信装置等により実現される。通信部１０７は、情報登録装置１０と、情報登録装置１０の外部に設けられた各種の機器やシステムと、の間で実施される通信を制御する。情報登録装置１０の統括制御部１０１は、かかる通信部１０７を介して外部の機器やシステムとの間で各種情報のやり取りを行うことが可能となる。

　情報登録装置１０の外部に設けられた各種の機器やシステムの例として、例えば、本実施形態に係る情報管理装置２０を挙げることができる。情報登録装置１０の統括制御部１０１は、互いに関連付けた電波情報及び関連情報を、かかる通信部１０７を介して情報管理装置２０へと送信することで、情報管理装置２０に対して、電波情報及び関連情報の組み合わせの登録を要請することが可能となる。

　なお、図２では、かかる機能を有する通信部１０７と、電波検出部１０３と、がそれぞれ別の処理部であるように記載しているが、本実施形態に係る電波検出部１０３と通信部１０７との間の機能の振り分けについては、かかる例に限定されるものではない。すなわち、本実施形態に係る情報登録装置１０では、電波検出部１０３が通信部１０７の機能を具備し、通信部１０７が存在していなくともよいし、通信部１０７が電波検出部１０３の機能を具備し、電波検出部１０３が存在していなくともよいことは言うまでもない。

　記憶部１０９は、例えば本実施形態に係る情報登録装置１０が備えるＲＡＭやストレージ装置等により実現される。記憶部１０９には、本実施形態に係る情報登録装置１０が、何らかの処理を行う際に保存する必要が生じた様々なパラメータや処理の途中経過等、又は、各種のデータベースやプログラム等が、適宜記録される。かかる記憶部１０９は、統括制御部１０１、電波検出部１０３、関連情報設定部１０５、通信部１０７等が、データのリード／ライト処理を自由に行うことが可能である。

　以上、本実施形態に係る情報登録装置１０の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、ＣＰＵ等が全て行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。

　なお、上述のような本実施形態に係る情報登録装置の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。

（情報管理装置２０について）
　続いて、図６及び図７を参照しながら、本実施形態に係る情報管理装置２０について、詳細に説明する。図６は、本実施形態に係る情報管理装置の構成の一例を示したブロック図であり、図７は、本実施形態に係る登録情報データベースのデータ構成の一例を示した説明図である。

　本実施形態に係る情報管理装置２０は、先だって説明したように、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた電波情報及び関連情報を、情報取得装置３０として機能するユーザ所持端末に対して送信する装置である。

　この情報管理装置２０は、図６に示したように、制御部の一例である統括制御部２０１と、通信部２０３と、記憶部２０５と、を主に備える。

　統括制御部２０１は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等により実現される。統括制御部２０１は、情報管理装置２０で実施される各種の処理を統括して制御する制御部である。また、かかる統括制御部２０１は、情報登録装置１０から送信された、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、かかる電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて、例えばデータベースとして記録する。また、統括制御部２０１は、記録されている電波情報及び関連情報からなる提供情報群を、情報取得装置３０として機能するユーザ所持端末に対して送信（すなわち、プッシュ通知）する。

　具体的には、統括制御部２０１は、後述する通信部２０３から伝送される、各情報登録装置１０から出力された電波情報及び関連情報からなる提供情報を取得すると、提供情報に対して固有の識別情報（登録情報ＩＤ）を付与する。その上で、統括制御部２０１は、例えば図７に模式的に示したように、後述する記憶部２０５等に格納されている提供情報に関するデータベースに対して、登録情報ＩＤを付与した提供情報を追加登録する。また、統括制御部２０１は、提供情報に対して、登録情報ＩＤ以外の各種の情報を対応付けることも可能である。

　また、統括制御部２０１は、データベースとして登録されている提供情報群を、後述する通信部２０３を介して、各情報取得装置３０に対して提供情報ファイルとして送信する。提供情報群に関する提供情報ファイルを各情報取得装置３０に対して送信するタイミングは特に限定されるものではなく、データベースに新たな提供情報が登録される毎にリアルタイムで送信してもよいし、所定の時間間隔毎に定期的に送信してもよいし、情報取得装置３０からの要求に応じる形で送信してもよい。

　情報管理装置２０から提供情報群に関する提供情報ファイルを取得した情報取得装置３０は、提供情報群に含まれる電波情報及び関連情報を参照し、情報取得装置３０が検出した電波情報に合致する提供情報が存在するか否かを判断し、合致する提供情報が存在した場合に、かかる提供情報に対応する関連情報（すなわち、情報提供者が提供を希望する提供希望情報）を、情報取得装置３０のユーザ（すなわち、情報取得者）に提供する。

　通信部２０３は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信装置等により実現される。通信部２０３は、情報管理装置２０と、情報管理装置２０の外部に設けられた各種の機器やシステムと、の間で実施される通信を制御する。情報管理装置２０の統括制御部２０１は、かかる通信部２０３を介して外部の機器やシステムとの間で各種情報のやり取りを行うことが可能となる。

　情報管理装置２０の外部に設けられた各種の機器やシステムの例として、例えば、本実施形態に係る情報登録装置１０及び情報取得装置３０を挙げることができる。情報管理装置２０の統括制御部２０１は、それぞれの情報登録装置１０から送信された電波情報及び関連情報からなる提供情報を、かかる通信部２０３を介して取得するとともに、情報管理装置２０に登録されている提供情報群に関する提供情報ファイルを、かかる通信部２０３を介して、それぞれの情報取得装置３０へと送信する。

　記憶部２０５は、例えば本実施形態に係る情報管理装置２０が備えるＲＡＭやストレージ装置等により実現される。記憶部２０５には、例えば、図７に模式的に示したような、登録されている提供情報群に関するデータベースが格納される。また、記憶部２０５には、かかるデータベース以外にも、本実施形態に係る情報管理装置２０が、何らかの処理を行う際に保存する必要が生じた様々なパラメータや処理の途中経過等、又は、各種のデータベースやプログラム等が、適宜記録される。かかる記憶部２０５は、統括制御部２０１、通信部２０３等が、データのリード／ライト処理を自由に行うことが可能である。

　以上、本実施形態に係る情報管理装置２０の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、ＣＰＵ等が全て行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。

　なお、上述のような本実施形態に係る情報管理装置の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。

（情報取得装置３０について）
　続いて、図８を参照しながら、本実施形態に係る情報取得装置３０について、詳細に説明する。図８は、本実施形態に係る情報取得装置の構成の一例を示したブロック図である。

　本実施形態に係る情報取得装置３０は、先だって説明したように、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、かかる電波情報に予め対応付けられた、電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した電波情報に応じた関連情報の提供処理を実施する装置である。

　かかる情報取得装置３０は、図８に示したように、電波検出部３０１と、制御部３０３と、表示制御部３０９と、通信部３１１と、記憶部３１３と、を主に備える。

　電波検出部３０１は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信装置、電波センサ等により実現される。また、電波検出部３０１は、情報取得装置３０に内蔵又は接続された、電波モニタノード等の機器であってもよい。かかる電波検出部３０１は、図１に示したような、情報取得装置３０が存在する空間において存在する各種の電波を検出し、検出した電波を特徴づける各種の特徴量が記載された電波情報を生成する。電波検出部３０１は、上記のような電波情報を生成すると、生成した電波情報を、制御部３０３へと出力する。

　電波検出部３０１により生成される電波情報についても、検出された電波に固有のＩＤ情報や電界強度等といった、検出された電波を特徴づける特徴量が記載されていれば、任意のデータ構成を有していてもよい。かかる電波情報のデータ構成の一例は、図３に模式的に示したものと同様であるため、以下では詳細な説明は省略する。

　また、電波検出部３０１は、生成した上記のような電波情報を、当該電波情報を生成した時刻等に関するタイムスタンプと対応付けて、後述する記憶部３１３に履歴情報として記録してもよい。

　制御部３０３は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、出力装置等により実現される。制御部３０３は、所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、かかる電波情報に予め対応付けられた、電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した電波情報に応じた関連情報の提供処理を実施する処理部である。この制御部３０３は、図８に示したように、統括制御部３０５と、条件判定部３０７と、を有している。

　統括制御部３０５は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、出力装置等により実現される。統括制御部３０５は、情報取得装置３０で実施される各種の処理を統括して制御する制御部である。また、統括制御部３０５は、情報取得装置３０に設けられている各種センサから、ユーザの行動や動作に応じたセンサ出力結果（すなわち、情報取得装置３０の位置情報、情報取得装置３０の姿勢に関する姿勢情報、ユーザが情報取得装置３０に対して実施した操作に関する操作情報）が出力されると、出力された結果を随時取得して、後述する記憶部３１３に履歴情報として記録したり、後述する条件判定部３０７に出力したりする。更に、統括制御部３０５は、電波検出部３０１から出力された電波情報と、後述する通信部３１１から伝送される、情報管理装置２０から取得した提供情報群に関する提供情報ファイルと、を利用して、以下のような処理を実施する。

　ここで、上記の提供情報ファイルは、情報管理装置２０から随時出力されたり、統括制御部３０５からの要求に応じて情報管理装置２０から出力されたりする。統括制御部３０５は、その時点で保持している提供情報ファイルのタイムスタンプ等を確認し、必要に応じて最新の提供情報ファイルを保持するように、情報管理装置２０に対して、最新の提供情報ファイルを要求することが好ましい。

　統括制御部３０５は、通信部３１１から提供情報群が伝送されると、伝送された提供情報群に関するデータを、随時条件判定部３０７へと出力する。その上で、電波検出部３０１から新たに検出した電波に関する電波情報を取得した場合、統括制御部３０５は、新たに取得した電波情報を随時条件判定部３０７へと出力する。条件判定部３０７は、以下で詳述するような、新たに取得した電波情報に合致する提供情報が存在するか否かの条件判定処理を実施した後、かかる条件判定処理の結果を、統括制御部３０５に出力する。

　統括制御部３０５は、条件判定部３０７から、新たに取得した電波情報に合致する提供情報が存在した旨の結果を取得した場合、該当した提供情報に含まれる関連情報（すなわち、情報提供者が提供を希望する提供希望情報を、情報取得装置３０のユーザ（情報取得者）へと出力する。詳細には、提供情報に含まれる関連情報のうち、提供情報の内容を示したデータを利用して、表示制御部３０９と連携しながら、テキストデータや画像データなどといった視覚的なデータを表示画面に出力させたり、音楽や音声などの音響データをスピーカやヘッドホンなどの出力装置を介して出力させたり、情報取得装置３０に設けられているバイブレータを振動させたりする。

　一方、条件判定部３０７から、新たに取得した電波情報に合致する提供情報が存在しない旨の結果を取得した場合、統括制御部３０５は、電波検出部３０１から新たに電波情報が出力されるか、又は、通信部３１１から新たに提供情報群が出力されるのを待ち受ける。

　統括制御部３０５が上記のような処理を実施することで、情報取得装置３０が情報提供者の意図した空間内に存在することとなった場合に、情報提供者が提供を希望する提供希望情報が、情報取得装置３０のユーザに対して通知されることとなる。

　条件判定部３０７は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等により実現される。条件判定部３０７は、統括制御部３０５から出力された電波情報及び提供情報群を利用して、統括制御部３０５から出力された電波情報に合致する提供情報が存在するか否かを判定する。

　より詳細には、条件判定部３０７は、統括制御部３０５から出力された電波情報と、提供情報群に含まれている電波情報と、をそれぞれ比較していき、提供情報群に含まれる関連情報のうち、提供情報の提供条件を示すデータに規定された電波情報の類似度を満足し、かつ、提供情報の提供条件を示すデータのうち、提供期間を示すデータに規定される提供期間を満足するものが存在するかを判定していく。このような類似度の判定は、例えば、提供情報の提供条件を示すデータに記載された、類似度合いの算出方法や、所定の閾値等を利用して、適宜実施される。

　ここで、提供情報の提供条件を示すデータとして、電波情報の類似度及び提供期間のみが含まれていた場合には、条件判定部３０７は、新たに取得した電波情報に合致した提供情報が存在したと判断し、該当する提供情報の登録情報ＩＤ等を統括制御部３０５に出力する。統括制御部３０５は、条件判定部３０７から出力された登録情報ＩＤ等に基づき、関連情報として登録されている提供希望情報を、ユーザに対して出力する。

　また、提供情報の提供条件を示すデータとして、提供情報の提供先を示すデータが更に含まれている場合、条件判定部３０７は、必要に応じて後述する記憶部３１３等に格納されているユーザに関する情報（例えば、性別や年齢等のユーザの個人情報など）等を参照し、提供先を示すデータに規定されている属性を満足しているか否かを更に判断する。その上で、条件判定部３０７は、電波情報の類似度、提供期間、及び、提供先に関する条件を全て満足したものが存在した場合に、新たに取得した電波情報に合致した提供情報が存在したと判断し、該当する提供情報の登録情報ＩＤ等を統括制御部３０５に出力する。

　また、提供情報の提供条件を示すデータとして、行動情報に関するデータが更に含まれていた場合、条件判定部３０７は、統括制御部３０５から随時出力される、情報取得装置３０の位置情報、情報取得装置３０の姿勢に関する姿勢情報、ユーザが情報取得装置３０に対して実施した操作に関する操作情報を利用して、行動情報に関するデータに規定されている行動条件を満足しているか否かを更に判断する。これにより、位置情報、姿勢情報又は操作情報の少なくとも何れかで規定されるユーザの行動に応じて、ユーザに提供される関連情報の内容が変化することとなる。例えば、条件判定部３０７は、関連情報として規定されているユーザの行動に関する行動情報と、センサ出力結果が表す行動情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、行動条件を満足したと判断することができる。その後、条件判定部３０７は、電波情報の類似度、提供期間、及び、行動情報の全てを満足した提供情報の登録情報ＩＤ等を、統括制御部３０５に出力する。このような類似度の判定についても、例えば、提供情報の提供条件を示すデータに記載された、類似度合いの算出方法や、所定の閾値等を利用して、適宜実施される。

　なお、提供情報の提供条件を示すデータに、提供先及び行動情報の双方が含まれている場合には、上記のような処理をそれぞれ実施して、全ての条件を満足したものが存在した場合に、新たに取得した電波情報に合致した提供情報が存在したと判断し、該当する提供情報の登録情報ＩＤ等を統括制御部３０５に出力すればよい。

　以上、本実施形態に係る制御部３０３について、詳細に説明した。

　表示制御部３０９は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、出力装置、通信装置等により実現される。表示制御部３０９は、制御部３０３が機能することによって生成された各種の情報を、情報取得装置３０が備えるディスプレイ等の出力装置や情報取得装置３０の外部に設けられた出力装置等に表示する際の表示制御を行う。これにより、情報取得装置３０のユーザは、所望の情報をその場で閲覧することが可能となる。

　通信部３１１は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、通信装置等により実現される。通信部３１１は、情報取得装置３０と、情報取得装置３０の外部に設けられた各種の機器やシステムと、の間で実施される通信を制御する。情報取得装置３０の制御部３０３は、かかる通信部３１１を介して外部の機器やシステムとの間で各種情報のやり取りを行うことが可能となる。

　情報取得装置３０の外部に設けられた各種の機器やシステムの例として、例えば、本実施形態に係る情報管理装置２０を挙げることができる。情報取得装置３０の制御部３０３は、情報管理装置２０に登録されている提供情報群に関する提供情報ファイルを、かかる通信部３１１を介して取得する。

　記憶部３１３は、例えば本実施形態に係る情報取得装置３０が備えるＲＡＭやストレージ装置等により実現される。記憶部３１３には、情報取得装置３０を所持しているユーザに関するユーザ情報等が格納されている。また、記憶部３１３には、かかるユーザ情報以外にも、本実施形態に係る情報取得装置３０が、何らかの処理を行う際に保存する必要が生じた様々なパラメータや処理の途中経過等、又は、各種のデータベースやプログラム等が、適宜記録される。かかる記憶部３１３は、電波検出部３０１、制御部３０３（統括制御部３０５及び条件判定部３０７）、表示制御部３０９、通信部３１１等が、データのリード／ライト処理を自由に行うことが可能である。

　以上、本実施形態に係る情報取得装置３０の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、ＣＰＵ等が全て行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。

　なお、上述のような本実施形態に係る情報取得装置の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。

（情報登録方法の流れについて）
　以下では、図９を参照しながら、本実施形態に係る情報登録装置１０で実施される情報登録方法の流れについて、簡単に説明する。図９は、本実施形態に係る情報登録方法の流れの一例を示した流れ図である。

　本実施形態に係る情報登録方法の一例では、まず、情報提供者は、情報登録装置１０を所持して、情報を提供したい場所（情報を提供したい空間）へと移動する（ステップＳ１０１）。

　ここで、情報提供者は、情報取得者に対して提供したい情報が既に設定されているかを判断する（ステップＳ１０３）。提供したい情報が既に設定されている場合には、情報提供者は、提供したい情報の内容を選択する（ステップＳ１０５）。これにより、情報登録装置１０の関連情報設定部１０５は、ユーザ操作により選択された関連情報を特定し、その後、情報提供者により選択された関連情報を統括制御部１０１へと出力する。一方、提供したい情報が既に登録されていない場合には、情報提供者は、提供したい情報の内容（情報の内容そのものや、提供条件等）を情報登録装置１０に入力することで、提供したい情報の内容を設定する（ステップＳ１０７）。これにより、情報登録装置１０の関連情報設定部１０５は、ユーザ入力に応じて関連情報を適宜設定し、設定した関連情報を統括制御部１０１へと出力する。

　また、情報登録装置１０の電波検出部１０３は、情報を提供したい場所での電波情報を取得して（ステップＳ１０９）、取得した電波情報を統括制御部１０１へと出力する。

　また、関連情報設定部１０５は、提供先に関する条件や行動情報に関する条件など、提供したい情報に関連づける各種情報が存在する場合には、提供したい情報に関連づける各種情報を設定する（ステップＳ１１１）。ここで、情報提供者は、行動情報に関する条件を関連づけたい場合には、情報登録装置１０や携帯情報端末等を保持しながら所望の行動を実施して、行動情報を規定するセンサ出力等を生成させる。情報登録装置１０の関連情報設定部１０５は、かかるセンサ出力等を利用することで、行動情報に関する条件を設定することが可能となる。このようにして、必要に応じて更なる関連情報が設定されると、設定された関連情報は、関連情報設定部１０５から統括制御部１０１へと出力される。

　情報登録装置１０の統括制御部１０１は、取得した電波情報と、関連情報設定部１０５により設定された関連情報と、を互いに対応づけた後、通信部１０７を介して、情報管理装置２０へと送信し（ステップＳ１１３）、情報管理装置２０に対して情報の登録を要請する。これにより、情報提供者が提供したい情報が、情報管理装置２０に登録されることとなる。

　以上、図９を参照しながら、本実施形態に係る情報登録装置１０で実施される情報登録方法の流れの一例について、簡単に説明した。

（情報管理方法の流れについて）
　次に、図１０を参照しながら、本実施形態に係る情報管理装置２０で実施される情報管理方法の流れについて、簡単に説明する。図１０は、本実施形態に係る情報管理方法の流れの一例を示した流れ図である。

　本実施形態に係る情報管理装置２０の通信部２０３は、情報登録装置１０から送信された電波情報及び関連情報を取得すると（ステップＳ２０１）、取得した電波情報及び関連情報を、統括制御部２０１へと出力する。

　次に、情報管理装置２０の統括制御部２０１は、取得した電波情報及び関連情報に対して固有の識別情報（登録情報ＩＤ）などを付加した上で、かかる電波情報及び関連情報を、提供情報として提供情報データベースに登録する（ステップＳ２０３）。

　次に、情報管理装置２０の統括制御部２０１は、情報取得装置３０に提供する提供情報群に関する提供情報ファイルを更新する（ステップＳ２０５）。その後、統括制御部２０１は、通信部２０３と連携しながら、所定のタイミングで更新後の提供情報ファイルを、各情報取得装置３０へと送信する（ステップＳ２０７）。これにより、それぞれの情報提供者により設定された提供情報に関する情報群が、情報取得装置３０へと送信されることとなる。

　以上、図１０を参照しながら、本実施形態に係る情報管理装置２０で実施される情報管理方法の流れの一例について、簡単に説明した。

（情報取得方法の流れについて）
　次に、図１１を参照しながら、本実施形態に係る情報取得装置３０で実施される情報取得方法の流れについて、簡単に説明する。図１１は、本実施形態に係る情報取得方法の流れの一例を示した流れ図である。

　情報取得装置３０の制御部３０３（より詳細には、統括制御部３０５）は、まず、最新の提供情報ファイルが存在しているかを確認する（ステップＳ３０１）。最新の提供情報ファイルが存在していない場合には、統括制御部３０５は、情報管理装置２０に対して最新の提供情報ファイルを要求し、情報管理装置２０から最新の提供情報ファイルを取得した後（ステップＳ３０３）、後述するステップＳ３０５の処理を実施する。

　一方、最新の提供情報ファイルが存在している場合（又は、最新の提供情報ファイルを取得した場合）、統括制御部３０５は、電波検出部３０１と連携して、現在位置での電波情報を取得するとともに（ステップＳ３０５）、情報取得装置３０が備える各種センサにより随時取得されている行動情報を参照し（ステップＳ３０７）、これらの情報を条件判定部３０７に出力する。

　情報取得装置３０の条件判定部３０７は、提供情報ファイルを参照して、提供情報ファイルの中に、取得した電波情報と類似する電波情報が存在するか否かを判断する（ステップＳ３０９）。類似する電波情報が存在しない場合、条件判定部３０７は、その旨を示した情報を統括制御部３０５に出力する。その後、統括制御部３０５は、ステップＳ３０５に戻って処理を継続する。

　一方、提供情報ファイルの中に、取得した電波情報と類似する電波情報が存在する場合、条件判定部３０７は、更に、行動情報等といったその他の条件を満足するか否かを判断する（ステップＳ３１１）。取得した電波情報と類似する電波情報が存在するものの、その他の条件を満足しなかった場合には、条件判定部３０７は、その旨を示した情報を統括制御部３０５に出力する。その後、統括制御部３０５は、ステップＳ３０５に戻って処理を継続する。

　一方、条件判定部３０７は、その他の条件を満足するものが存在した場合、その旨を示した情報を統括制御部３０５に出力する。統括制御部３０５は、満足した条件に応じて、類似する電波情報に対応づけられた関連情報を、表示制御部３０９等と互いに連携しながら、ユーザへと提供する（ステップＳ３１３）。これにより、情報提供者が提供を希望している情報が、情報取得者へと提供されることとなる。

　以上、図１１を参照しながら、本実施形態に係る情報取得方法の流れの一例について、簡単に説明した。

（変形例について）
　以下では、本実施形態に係る情報管理装置２０及び情報取得装置３０の変形例について、簡単に説明する。

　先だって説明した情報管理装置２０及び情報取得装置３０においては、情報管理装置２０は、随時更新される提供情報ファイルを情報取得装置３０に対して提供するのみであり、提供情報ファイルに含まれる提供情報群の中に、情報取得装置３０が新たに取得した電波情報と合致するものが存在するか否かの判断は、情報取得装置３０において実施されていた。

　しかしながら、情報取得装置３０が新たに取得した電波情報と合致する提供情報が存在するか否かの判断は、情報取得装置３０ではなく、情報管理装置２０において実施されてもよい。

　このような処理を実施する情報管理装置２０及び情報取得装置３０の構成について、図１２及び図１３を参照しながら、簡単に説明する。図１２は、本実施形態に係る情報管理装置の構成の他の一例を示したブロック図であり、図１３は、本実施形態に係る情報取得装置の構成の他の一例を示したブロック図である。

　本変形例に係る情報管理装置２０は、図１２に示したように、通信部２０３と、記憶部２０５と、統括制御部２１１と、情報比較部２１３と、を主に備える。

　ここで、本変形例に係る通信部２０３及び記憶部２０５は、図６に示した通信部２０３及び記憶部２０５と同様の構成を有し、同様の効果を奏するものであるため、以下では詳細な説明は省略する。

　本変形例に係る統括制御部２１１は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等により実現される。本変形例に係る統括制御部２１１は、図６を参照しながら説明したような、提供情報の登録処理に加えて、以下で説明するような処理も実施する。すなわち、統括制御部２１１は、以下で説明するような本変形例に係る情報取得装置３０から電波情報の判定処理を要求されると、かかる情報取得装置３０に対して、該当する電波情報と、必要に応じて、情報取得装置３０を所持しているユーザに関するユーザ情報、又は、情報取得装置３０で検出されたユーザの行動や動作等に関する行動情報の少なくとも何れかと、を要求する。その後、これらの各種情報が情報取得装置３０から送信されると、取得したこれらの情報を、後述する情報比較部２１３に出力する。

　本変形例に係る情報比較部２１３は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等により実現される。本変形例に係る情報比較部２１３は、データベースに記録されている電波情報と、情報取得装置３０から新たに取得した電波情報と、を比較して、新たに取得した電波情報と記録されている電波情報との類似度合いを算出する処理部である。すなわち、本変形例に係る情報比較部２１３は、図８を参照しながら説明した、情報取得装置３０の条件判定部２０７と同様の処理を実施する処理部である。

　情報比較部２１３は、統括制御部２１１から出力された各種情報を利用して、条件判定部２０７が実施する処理と同様の処理を実施することで、情報取得装置３０から送信された電波情報等に合致する提供情報が存在するか否かを判断する。判断の結果、電波情報等に合致する提供情報が存在した場合、情報比較部２１３は、合致した提供情報の登録情報ＩＤを、統括制御部２１１に出力する。統括制御部２１１は、情報比較部２１３から通知された登録情報ＩＤを参照して、該当する登録情報ＩＤに対応づけられている関連情報（より詳細には、提供希望情報に関するデータ）を、情報取得装置３０に対して出力する。

　一方、判断の結果、電波情報等に合致する提供情報が存在しない場合、情報比較部２１３は、その旨を統括制御部２１１に出力する。統括制御部２１１は、該当する電波情報を送信した情報取得装置３０に対して、電波情報に合致する提供情報が存在しなかった旨を送信する。

　これにより、本変形例に係る情報取得装置３０では、情報管理装置２０から出力された判定結果に応じて、処理が実施されることとなる。

　本変形例に係る情報取得装置３０は、図１３に示したように、電波検出部３０１と、表示制御部３０９と、通信部３１１と、記憶部３１３と、制御部３２１と、を主に備える。

　ここで、本変形例に係る電波検出部３０１、表示制御部３０９、通信部３１１及び記憶部３１３は、図８に示した電波検出部３０１、表示制御部３０９、通信部３１１及び記憶部３１３と同様の構成を有し、同様の効果を奏するものであるため、以下では詳細な説明は省略する。

　本変形例に係る制御部３２１は、図８に示した制御部３０３とは異なり条件判定部３０７を有しておらず、電波情報に合致する提供情報が存在するか否かの判定処理は、本変形例に係る情報管理装置２０で実施される。そのため、かかる制御部３２１は、以下で説明するような統括制御部３２３のみを有している。

　統括制御部３２３は、電波検出部３０１により新たに電波情報が取得されると、取得した電波情報を、通信部３１１を介して、本変形例に係る情報管理装置２０へと出力する。また、この際、統括制御部３２３は、情報取得装置３０が備える各種センサからの出力に基づき特定されたユーザの行動や動作に関する行動情報や、情報取得装置３０を所持するユーザのユーザ情報を、あわせて情報管理装置２０に出力することが好ましい。

　上記のように、本変形例に係る情報管理システムでは、電波情報に合致する提供情報が存在するか否かの判定処理は、本変形例に係る情報管理装置２０で実施される。そのため、本変形例に係る統括制御部３２３は、情報管理装置２０からの判断結果を取得し、かかる判断結果に応じて、情報の提供処理が実施されることとなる。

　以上、本変形例に係る情報管理装置２０及び情報取得装置３０について、図１２及び図１３を参照しながら、簡単に説明した。

（ハードウェア構成について）
　次に、図１４及び図１５を参照しながら、本開示の実施形態に係る情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０のハードウェア構成について、詳細に説明する。図１４は、本開示の実施形態に係る情報登録装置１０及び情報取得装置３０のハードウェア構成を説明するためのブロック図であり、図１５は、本開示の実施形態に係る情報管理装置２０のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。

　なお、情報登録装置１０及び情報取得装置３０のハードウェア構成と、情報管理装置２０のハードウェア構成と、の主な違いは、センサ９１４を有しているか否かであるため、以下では、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０のハードウェア構成について、まとめて説明する。

　情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０は、主に、ＣＰＵ９０１と、ＲＯＭ９０３と、ＲＡＭ９０５と、を備える。また、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０は、更に、ホストバス９０７、ブリッジ９０９、外部バス９１１、インターフェース９１３、センサ９１４、入力装置９１５、出力装置９１７、ストレージ装置９１９、ドライブ９２１、接続ポート９２３及び通信装置９２５を備える。

　ＣＰＵ９０１は、演算処理装置及び制御装置として機能し、ＲＯＭ９０３、ＲＡＭ９０５、ストレージ装置９１９、又はリムーバブル記録媒体９２７に記録された各種プログラムに従って、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０内の動作全般又はその一部を制御する。ＲＯＭ９０３は、ＣＰＵ９０１が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。ＲＡＭ９０５は、ＣＰＵ９０１が使用するプログラムや、プログラムの実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはＣＰＵバス等の内部バスにより構成されるホストバス９０７により相互に接続されている。

　ホストバス９０７は、ブリッジ９０９を介して、ＰＣＩ（Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ　Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ　Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ／Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）バスなどの外部バス９１１に接続されている。

　センサ９１４は、各種の電波センサやアンテナ等といった、各種の電波の検出手段である。また、センサ９１４は、上述のもの以外にも、ユーザの動きを検知するセンサや、現在位置を表す情報を取得するセンサ等の検出手段を有していてもよい。かかるセンサの一例として、加速度センサ、重力検知センサ、落下検出センサ等を含む３軸加速度センサ、角速度センサ、手振れ補正センサ、地磁気センサ等を含む３軸ジャイロセンサ等のモーションセンサや、ＧＰＳセンサ等を挙げることができる。更に、センサ９１４は、上述のもの以外にも、温度計、照度計、湿度計などの様々な測定機器を備えていてもよい。

　入力装置９１５は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバーなどユーザが操作する操作手段である。また、入力装置９１５は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段（いわゆる、リモコン）であってもよいし、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０の操作に対応した携帯電話やＰＤＡ等の外部接続機器９２９であってもよい。さらに、入力装置９１５は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、ＣＰＵ９０１に出力する入力制御回路などから構成されている。ユーザは、この入力装置９１５を操作することにより、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。

　出力装置９１７は、取得した情報をユーザに対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。このような装置として、ＣＲＴディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ＥＬディスプレイ装置及びランプなどの表示装置や、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置や、プリンタ装置、携帯電話、ファクシミリなどがある。出力装置９１７は、例えば、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０が行った各種処理により得られた結果を、テキスト又はイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。

　ストレージ装置９１９は、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置９１９は、例えば、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ　Ｄｉｓｋ　Ｄｒｉｖｅ）等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置９１９は、ＣＰＵ９０１が実行するプログラムや各種データ、及び外部から取得した各種データなどを格納する。

　ドライブ９２１は、記録媒体用リーダライタであり、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ９２１は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体９２７に記録されている情報を読み出して、ＲＡＭ９０５に出力する。また、ドライブ９２１は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体９２７に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体９２７は、例えば、ＤＶＤメディア、ＨＤ－ＤＶＤメディア、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標）メディア等である。また、リムーバブル記録媒体９２７は、コンパクトフラッシュ（登録商標）（ＣｏｍｐａｃｔＦｌａｓｈ：ＣＦ）、フラッシュメモリ、又は、ＳＤメモリカード（Ｓｅｃｕｒｅ　Ｄｉｇｉｔａｌ　ｍｅｍｏｒｙ　ｃａｒｄ）等であってもよい。また、リムーバブル記録媒体９２７は、例えば、非接触型ＩＣチップを搭載したＩＣカード（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ　ｃａｒｄ）又は電子機器等であってもよい。

　接続ポート９２３は、機器を情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０に直接接続するためのポートである。接続ポート９２３の一例として、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ　Ｓｅｒｉａｌ　Ｂｕｓ）ポート、ＩＥＥＥ１３９４ポート、ＳＣＳＩ（Ｓｍａｌｌ　Ｃｏｍｐｕｔｅｒ　Ｓｙｓｔｅｍ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）ポート等がある。接続ポート９２３の別の例として、ＲＳ－２３２Ｃポート、光オーディオ端子、ＨＤＭＩ（登録商標）（Ｈｉｇｈ－Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ　Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）ポート等がある。この接続ポート９２３に外部接続機器９２９を接続することで、情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０は、外部接続機器９２９から直接各種データを取得したり、外部接続機器９２９に各種データを提供したりする。

　通信装置９２５は、例えば、通信網９３１に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。通信装置９２５は、例えば、有線又は無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、又はＷＵＳＢ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ　ＵＳＢ）用の通信カード等である。また、通信装置９２５は、光通信用のルータ、ＡＤＳＬ（Ａｓｙｍｍｅｔｒｉｃ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ　Ｌｉｎｅ）用のルータ、又は、各種通信用のモデム等であってもよい。この通信装置９２５は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばＴＣＰ／ＩＰ等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置９２５に接続される通信網９３１は、有線又は無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内ＬＡＮ、赤外線通信、ラジオ波通信又は衛星通信等であってもよい。

　以上、本開示の実施形態に係る情報登録装置１０、情報管理装置２０及び情報取得装置３０の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。

　以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。

　また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。

　なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
（１）
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御部を備える、情報処理装置。
（２）
　前記制御部は、前記電波情報及び前記関連情報に対して、前記関連情報が提供されるべきユーザ所持端末において実施されるべき行動に関する行動情報を更に対応づけて送信する、（１）に記載の情報処理装置。
（３）
　前記行動情報は、前記ユーザ所持端末において経時的に実施されるべき一連の行動に関する行動情報である、（２）に記載の情報処理装置。
（４）
　前記関連情報は、提供を希望する情報の内容と、前記提供を希望する情報の提供期間を示す情報と、前記提供を希望する情報が提供されるために満たすべき前記電波情報の類似度合いに関する情報と、の少なくとも何れかを含む、（１）～（３）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（５）
　前記関連情報は、提供を希望する情報の提供先に関する情報を更に含む、（４）に記載の情報処理装置。
（６）
　前記電波情報を取得する電波検出部を更に備える、（１）～（５）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（７）
　前記電波は、無線通信に用いられる電波である、（１）～（６）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（８）
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信する制御部を備える、情報処理装置。
（９）
　前記情報処理装置は、記録された前記電波情報と、新たに取得した前記電波情報と、を比較して、前記新たに取得した電波情報と前記記録された電波情報との類似度合いを算出する情報比較部を更に備え、
　前記制御部は、
　前記ユーザ所持端末から、当該ユーザ所持端末が検出した前記電波情報を取得するとともに、前記情報比較部で生成された前記類似度合いが、所定の閾値以上である場合に、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を、前記ユーザ所持端末に対して送信する、（８）に記載の情報処理装置。
（１０）
　前記記録された電波情報には、前記関連情報を提供すべきユーザが実施する行動に関する行動情報が更に対応づけられて記録されており、
　前記制御部は、
　前記ユーザ所持端末で検出されるユーザの行動に関する行動情報を、前記新たに取得した電波情報とともに取得し、
　前記新たに取得した電波情報と前記記録された電波情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、新たに取得した前記行動情報に応じて、前記ユーザ所持端末に提供する前記関連情報を制御する、（９）に記載の情報処理装置。
（１１）
　前記情報比較部は、記録された前記行動情報と、前記新たに取得した行動情報と、の類似度合いを更に算出し、
　前記制御部は、前記情報比較部で生成された行動情報に関する前記類似度合いが所定の閾値以上である場合に、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を、該当する前記ユーザ所持端末に対して提供する、（１０）に記載の情報処理装置。
（１２）
　前記記録された行動情報には、経時的に実施されるべき一連の前記行動情報が含まれており、
　前記制御部は、前記一連の行動情報が経時的に行われた前記ユーザ所持端末に対して、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を提供する、（１１）に記載の情報処理装置。
（１３）
　前記制御部は、
　前記新たに取得した電波情報とともに、前記ユーザ所持端末を所持しているユーザに関する情報を取得し、
　取得した前記ユーザに関する情報に応じて、提供する前記関連情報の内容を制御する、（９）～（１２）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（１４）
　前記電波は、無線通信に用いられる電波である、（８）～（１３）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（１５）
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施する制御部を備える、情報処理装置。
（１６）
　前記制御部は、取得した前記電波情報と、前記新たに検出した電波情報と、を比較して、前記新たに検出した電波情報と前記取得した電波情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、類似している前記取得した電波情報に対応づけられた前記関連情報を提供する、（１５）に記載の情報処理装置。
（１７）
　前記関連情報には、当該関連情報を提供すべきユーザが実施する行動に関する行動情報が更に対応づけられて記録されており、
　前記制御部は、
　前記新たに検出した電波情報と前記取得した電波情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、前記情報処理装置の位置に関する位置情報、前記情報処理装置の姿勢に関する姿勢情報、又は、ユーザが前記情報処理装置に対して実施した操作に関する操作情報の少なくとも何れかを含むユーザの行動に関する行動情報に応じて、前記関連情報を提供する、（１６）に記載の情報処理装置。
（１８）
　前記制御部は、前記ユーザの行動に関する行動情報と、記録された前記行動情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を提供する、（１７）に記載の情報処理装置。
（１９）
　前記関連情報には、当該関連情報を提供するユーザに関する情報が更に対応付けられて記録されており、
　前記制御部は、更に、前記情報処理装置を所持するユーザに関する情報に応じて、前記関連を提供する、（１６）～（１８）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（２０）
　前記制御部は、前記新たに検出した電波情報を送信し、送信した前記電波情報に応じて提供された前記関連情報を、ユーザに対して提供する、（１５）に記載の情報処理装置。
（２１）
　前記制御部は、前記情報処理装置の位置に関する位置情報、前記情報処理装置の姿勢に関する姿勢情報、又は、ユーザが前記情報処理装置に対して実施した操作に関する操作情報の少なくとも何れかを含むユーザの行動に関する行動情報と、前記情報処理装置を所持するユーザに関する情報と、の少なくとも何れか一方を更に送信し、送信した前記行動情報、又は、前記ユーザに関する情報に応じて提供された前記関連情報を、ユーザに対して提供する、（２０）に記載の情報処理装置。
（２２）
　前記電波は、無線通信に用いられる電波である、（１５）～（２１）の何れか１つに記載の情報処理装置。
（２３）
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請することを含む、情報処理方法。
（２４）
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信することを含む、情報処理方法。
（２５）
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施することを含む、情報処理方法。
（２６）
　コンピュータに、
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御機能を実現させるためのプログラム。
（２７）
　コンピュータに、
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信する制御機能を実現させるためのプログラム。
（２８）
　コンピュータに、
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施する制御機能を実現させるためのプログラム。

　　　１　　情報管理システム
　　１０　　情報登録装置
　　２０　　情報管理装置
　　３０　　情報取得装置
　１０１，２０１，２１１，３０５　　統括制御部
　１０３，３０１　　電波検出部
　１０５　　関連情報設定部
　１０７，２０３，３１１　　通信部
　１０９，２０５，３１３　　記憶部
　２１３　　情報比較部
　３０３　　制御部
　３０７　　条件判定部
　３０９　　表示制御部

Claims

　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御部を備える、情報処理装置。
　前記制御部は、前記電波情報及び前記関連情報に対して、前記関連情報が提供されるべきユーザ所持端末において実施されるべき行動に関する行動情報を更に対応づけて送信する、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記行動情報は、前記ユーザ所持端末において経時的に実施されるべき一連の行動に関する行動情報である、請求項２に記載の情報処理装置。
　前記関連情報は、提供を希望する情報の内容と、前記提供を希望する情報の提供期間を示す情報と、前記提供を希望する情報が提供されるために満たすべき前記電波情報の類似度合いに関する情報と、の少なくとも何れかを含む、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記関連情報は、提供を希望する情報の提供先に関する情報を更に含む、請求項４に記載の情報処理装置。
　前記電波情報を取得する電波検出部を更に備える、請求項１に記載の情報処理装置。
　前記電波は、無線通信に用いられる電波である、請求項１に記載の情報処理装置。
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信する制御部を備える、情報処理装置。
　前記情報処理装置は、記録された前記電波情報と、新たに取得した前記電波情報と、を比較して、前記新たに取得した電波情報と前記記録された電波情報との類似度合いを算出する情報比較部を更に備え、
　前記制御部は、
　前記ユーザ所持端末から、当該ユーザ所持端末が検出した前記電波情報を取得するとともに、前記情報比較部で生成された前記類似度合いが所定の閾値以上である場合に、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を、前記ユーザ所持端末に対して送信する、請求項８に記載の情報処理装置。
　前記記録された電波情報には、前記関連情報を提供すべきユーザが実施する行動に関する行動情報が更に対応づけられて記録されており、
　前記制御部は、
　前記ユーザ所持端末で検出されるユーザの行動に関する行動情報を、前記新たに取得した電波情報とともに取得し、
　前記新たに取得した電波情報と前記記録された電波情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、新たに取得した前記行動情報に応じて、前記ユーザ所持端末に提供する前記関連情報を制御する、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記情報比較部は、記録された前記行動情報と、前記新たに取得した行動情報と、の類似度合いを更に算出し、
　前記制御部は、前記情報比較部で生成された行動情報に関する前記類似度合いが所定の閾値以上である場合に、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を、該当する前記ユーザ所持端末に対して提供する、請求項１０に記載の情報処理装置。
　前記記録された行動情報には、経時的に実施されるべき一連の前記行動情報が含まれており、
　前記制御部は、前記一連の行動情報が経時的に行われた前記ユーザ所持端末に対して、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を提供する、請求項１１に記載の情報処理装置。
　前記制御部は、
　前記新たに取得した電波情報とともに、前記ユーザ所持端末を所持しているユーザに関する情報を取得し、
　取得した前記ユーザに関する情報に応じて、提供する前記関連情報の内容を制御する、請求項９に記載の情報処理装置。
　前記電波は、無線通信に用いられる電波である、請求項８に記載の情報処理装置。
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施する制御部を備える、情報処理装置。
　前記制御部は、取得した前記電波情報と、前記新たに検出した電波情報と、を比較して、前記新たに検出した電波情報と前記取得した電波情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、類似している前記取得した電波情報に対応づけられた前記関連情報を提供する、請求項１５に記載の情報処理装置。
　前記関連情報には、当該関連情報を提供すべきユーザが実施する行動に関する行動情報が更に対応づけられて記録されており、
　前記制御部は、
　前記新たに検出した電波情報と前記取得した電波情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、前記情報処理装置の位置に関する位置情報、前記情報処理装置の姿勢に関する姿勢情報、又は、ユーザが前記情報処理装置に対して実施した操作に関する操作情報の少なくとも何れかを含むユーザの行動に関する行動情報に応じて、前記関連情報を提供する、請求項１６に記載の情報処理装置。
　前記制御部は、前記ユーザの行動に関する行動情報と、記録された前記行動情報とが所定の閾値以上の類似度合いで類似している場合に、類似している前記記録された電波情報に対応づけられた前記関連情報を提供する、請求項１７に記載の情報処理装置。
　前記関連情報には、当該関連情報を提供するユーザに関する情報が更に対応付けられて記録されており、
　前記制御部は、更に、前記情報処理装置を所持するユーザに関する情報に応じて、前記関連情報を提供する、請求項１６記載の情報処理装置。
　前記制御部は、前記新たに検出した電波情報を送信し、送信した前記電波情報に応じて提供された前記関連情報を、ユーザに対して提供する、請求項１５に記載の情報処理装置。
　前記制御部は、前記情報処理装置の位置に関する位置情報、前記情報処理装置の姿勢に関する姿勢情報、又は、ユーザが前記情報処理装置に対して実施した操作に関する操作情報の少なくとも何れかを含むユーザの行動に関する行動情報と、前記情報処理装置を所持するユーザに関する情報と、の少なくとも何れか一方を更に送信し、送信した前記行動情報、又は、前記ユーザに関する情報に応じて提供された前記関連情報を、ユーザに対して提供する、請求項２０に記載の情報処理装置。
　前記電波は、無線通信に用いられる電波である、請求項１５に記載の情報処理装置。
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請することを含む、情報処理方法。
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信することを含む、情報処理方法。
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施することを含む、情報処理方法。
　コンピュータに、
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を互いに対応づけて送信して、前記電波情報及び前記関連情報の登録を要請する制御機能を実現させるためのプログラム。
　コンピュータに、
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、前記電波情報に関連する関連情報と、を対応づけて記録し、互いに対応付けられた前記電波情報及び前記関連情報を、ユーザ所持端末に対して送信する制御機能を実現させるためのプログラム。
　コンピュータに、
　所定の空間で観測される電波に関する電波情報と、当該電波情報に予め対応付けられた、前記電波情報に関する関連情報と、を取得するとともに、新たに検出した前記電波情報に応じた前記関連情報の提供処理を実施する制御機能を実現させるためのプログラム。