JP5208178B2 - 引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板 - Google Patents

引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板 Download PDF

Info

Publication number
JP5208178B2
JP5208178B2 JP2010222482A JP2010222482A JP5208178B2 JP 5208178 B2 JP5208178 B2 JP 5208178B2 JP 2010222482 A JP2010222482 A JP 2010222482A JP 2010222482 A JP2010222482 A JP 2010222482A JP 5208178 B2 JP5208178 B2 JP 5208178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
toughness
steel sheet
strength
mpa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010222482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012077340A (ja
Inventor
誠 仮屋崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2010222482A priority Critical patent/JP5208178B2/ja
Priority to CN201110293946.8A priority patent/CN102443742B/zh
Priority to KR1020110098810A priority patent/KR101365351B1/ko
Publication of JP2012077340A publication Critical patent/JP2012077340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5208178B2 publication Critical patent/JP5208178B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/32Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with boron
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/002Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing In, Mg, or other elements not provided for in one single group C22C38/001 - C22C38/60
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/02Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/04Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing manganese
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/06Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/22Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with molybdenum or tungsten
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/24Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with vanadium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/26Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with niobium or tantalum

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

本発明は、多層盛溶接継手を形成したときに該継手部の熱影響部(以下、「HAZ」と呼ぶことがある)の低温靭性に優れた特性を有すると共に、引張強度が980MPa以上である高強度鋼板に関するものである。
このような鋼板の用途としては、例えば各種建設材や各種建設機械が挙げられる。具体的にはペンストック(水圧鉄管)、無損傷建物向けの建材、ショベル、クレーン、スクレイパーなどの工事現場などで使用される建設機械が挙げられる。
以下では、建設機械を中心に説明するが、本発明はこの用途に限定する趣旨ではない。
工事現場等で使用される大型のクレーンなどの建設機械は、車両に積載して現場に輸送されているが、大型の建設機械はそのままでは輸送が難しいことから建設機械を分解して輸送している。そのため、建設機械の軽量化が求められている。一方で、建設機械は過酷な現場での作業に耐え得るだけの強度も必要である。また建設機械は寒冷地での使用も多いので、母材および溶接継手部において良好な低温靭性を有することが要求されている。こうした要求に応じるために、建設機械には薄肉でありながら100kg級の強度し、且つ優れた低温靭性を有する鋼板が求められている。
上記のような用途に適用される鋼板の高強度化には、一定量以上(例えば、0.12質量%以上)の炭素が必要である。また、鋼板を溶接して溶接継手を形成する際には、多層盛溶接されるが(多層盛溶接継手)、こうした溶接継手における靭性を確保するためには、炭素含有量は少ないほど好ましいとされている。
多層盛溶接継手部においては、継手構造との関係から組織上複雑な様相を呈したものとなっている。即ち、多層盛溶接継手部においては、その部位によって、焼戻し粗粒HAZ(CG−HAZ)組織、焼戻し細粒HAZ(FG−HAZ)組織、および2相域加熱HAZ(IR−CGHAZ)組織が存在しており、これらの組織のうちでIR−CGHAZ組織が最脆化部であることが知られている。即ち、溶接継手の低温HAZ靭性を良好にする上で、IR−CGHAZ組織の靭性を改善すること最も有効な手段であると考えられている。
IR−CGHAZ組織が低靭性(最脆化部)になることの原因としては、MA(マルテンサイト−オーステナイト混合組織)と呼ばれる硬質相の存在が挙げられる。即ち、当該組織の粒界に存在するMAの割れに起因して亀裂が発生することから、MAが多いほど亀裂発生点が多いことになり、こうしたことが低靭性となる原因と考えられる。
溶接継手の低温靭性に優れた鋼板を実現するための技術としては、かねてより様々提案されている。こうした技術としては、例えば特許文献1には、MgAl24を核としてその周辺にTiNを有するMgAl24−TiN複合粒子を含有することにより超大入熱溶接の熱影響部の靭性を改善した厚鋼板が提案されている。この技術は、MgAl24−TiN複合粒子を鋼中に分散させ、そのピン止め作用により、HAZのγ粒成長を抑制することによってHAZ靭性を向上させるものである。
また特許文献2には、炭素当量(Ceq)、溶接割れ感受性指数(PcM)、合金元素の固溶量を満たすように鋼板の化学成分組成を制御すると共に、鋼中のNb化合物やオーステナイト粒の大きさ等を所定の範囲に制御することによって、板厚方向の均質性、靭性に優れるとともに、異方性が小さい高強度鋼板が提案されている。この技術は、添加合金元素を過飽和に固溶することによってマトリックスの強化を図ると共に、微細なNb化合物によってオーステナイト結晶粒の粗大化を抑制するとともに、マトリックスの強化を図ることによって、板厚中心部での強度と靭性を向上させると共に、表層部の高靭性を確保し、更には異方性が小さい高張力鋼板を提供するものである。
しかしながら、こうした技術においても、MAが依然として残存した状態となっており、IR−CGHAZ組織におけるMAを低減して低温靭性を改善するという観点からすれば、十分な改善効果が発揮されているとは言い難いのが実情である。
特開平11−236645号公報 特開平10−265893号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、980MPa以上の引張強度を有しながらも、継手部のHAZの低温靭性に優れる高強度鋼板を提供することにある。
上記課題を達成し得た本発明の鋼板は、C:0.12〜0.16%(質量%の意味。以下同じ)、Si:0.05〜0.5%、Mn:0.8〜1.2%、Al:0.01〜0.07%、Mo:0.5〜0.8%、Nb:0.025〜0.08%、B:0.0004〜0.002%、並びにCr:0.8%以下、および/またはV:0.06%以下、を夫々含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなり、下記(1)式で規定されるMP値が0.550以上であると共に、下記(2)式で規定される炭素当量Ceqが0.63%以下であることに要旨を有する。
MP値=(12/[C])×(([Mo]/96)+([Nb]/93))・・・(1)
但し、[C]、[Mo]、及び[Nb]は、夫々C、Mo、及びNbの含有量(質量%)を示す。
Ceq=[C]+[Mn]/6+([Cr]+[Mo]+[V])/5+([Cu]+[Ni])/15・・・(2)
但し、[C]、[Mn]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Cu]、及び[Ni]は、夫々C、Mn、Cr、Mo、V、Cu、及びNiの含有量(質量%)を示す。
本発明の鋼板には、他の元素として、Cu:0.5%以下(0%を含まない)、および/またはNi:2.0%以下(0%を含まない)を含有することも好ましい実施態様である。
また本発明の鋼板には、更に他の元素として、Ca:0.006%以下(0%を含まない)、および/またはTi:0.025%以下(0%を含まない)を含有することも好ましい実施態様である。
本発明によれば、C、Mo、およびNbの含有量を上記(1)式の関係を満足させるように制御すると共に、鋼板の化学成分組成を適切な範囲内に納めることによって、多層盛溶接継手のIR−CGHAZ組織におけるMAの生成を低減でき、該継手部HAZの低温靭性に優れると共に、引張強度が980MPa以上の高強度鋼板が実現できる。このような鋼板は各種建材、建機の素材として極めて有用である。
図1は、MP値とMA面積率(%)の関係を示すグラフである。 図2は、MP値とvE−20minとの関係を示すグラフである。
本発明者らは、多層盛溶接継手の最脆化部であるIR−CGHAZ組織におけるMAの生成を低減するべく、特にMAの析出に及ぼす化学成分の影響について広範囲且つ詳細に研究を重ねた。その結果、980MPa以上の高強度および母材靭性の安定性が確保できるC含有量(0.12%以上)であっても、IR−CGHAZ組織におけるMA生成量を抑制できる成分系を見出すことによって、溶接継手のHAZの良好な低温靭性が確保できる鋼板が実現できることを見出し、本発明を完成した。本発明が完成された経緯に沿って、本発明の作用効果について説明する。
鋼板の溶接時においては(溶接加熱温度:1350℃以上)、全ての析出物は固溶し、続く冷却過程において、順次析出物が形成されることになる。具体的には、まず、溶接加熱部の鋼材が溶接熱によって融点直下まで加熱されると、オーステナイト(以下、γと略記する。)粒が粗大化してCGHAZ組織が形成される。その際、γ粒内のCが移動(拡散)してγ粒界に濃縮する。そして該溶接加熱部が冷却されると濃縮したCが該粒界で固定され、粒界にC濃縮帯が形成される。更に後続の溶接(加熱)により、IR−CGHAZ組織が形成されるが、該C濃縮帯は二相域加熱され、溶接後の冷却過程でγ粒に変態し、更にその後冷却によってγ粒がマルテンサイト変態を起こして、MAが形成される。
上記MA形成過程に鑑みると、MAを抑制する方策としては、γ粒が粗大化してCGHAZ組織が形成される際に、Cがγ粒界に濃縮することを抑制すること、すなわち、Cがγ粒界に移動するのを抑制することが有効であると考えられる。
そのための方法として本発明者らは、溶接加熱部が融点直下まで加熱されて、γ粒が粗大化する際に、Cを引きつけ易い元素、即ち、Cと炭化物を形成し易い元素をγ粒内に存在させておけば、Cがγ粒界に移動するのを抑制できると考えた。
そこで、各元素とCとの関係について調査したところ、Ti、Nb、V、Moは他の元素と比べてCと炭化物(TiC、NbC、VC、MoC)を形成し易い元素(強炭化物形成元素)であり、Cの捕捉に有効であると考えられた。
但し、上記γ粒粗大化時にCを捕捉するためには、強炭化物形成元素がγ粒内に存在している必要があり、そのためには強炭化物形成元素は固溶体として母相(Fe)に存在していなければならない。具体的には、強炭化物形成元素の原子半径、及び電気陰性度がFe(母相)と原子半径、及び電気陰性度が同程度(±15%以内)であれば固溶する。そこで本発明者らが上記Ti、Nb、V、Moの原子半径、及び電気陰性度について調べたところ、Nb、V、MoはFeと同程度の原子半径、及び電気陰性度を有しており、固溶することが分かった。
もっとも、溶接時の高温下(溶融状態)において、これら元素がγ粒界に移動しないためにはFeよりも重い元素でなければならない。具体的にはNb(原子量93)、Mo(原子量96)はFe(原子量56)よりも重く、γ粒界への移動を抑制できるのに対し、V(原子量51)はFeよりも軽く、炭化物(VC)の移動を抑制できないと考えられる。
以上の検討結果から、Nb、MoがCと炭化物を形成し、Cの移動を抑制する割合は、Moの物質量([Mo]/96:[Mo]はMoの含有量(質量%)、96はMo原子量)とNbの物質量([Nb]/93:[Nb]はNbの含有量(質量%)、93はNb原子量)の和([Mo]/96+[Nb]/93)に比例することになる。すなわち、([Mo]/96+[Nb]/93)が高いほど、Cの移動抑制効果が高く、その結果、MAの析出抑制効果も高くなる。
上記効果はCの物質量(12/[C]:[C]はCの含有量(質量%)、12はC原子量)に対するMoとNbの物質量の和([Mo]/96+[Nb]/93)の比率が高い程、Cの濃縮抑制効果が高いので、MAの形成抑制パラメータとして、下記(1)式で求められるMP値が求められる。
MP値=(12/[C])×(([Mo]/96)+([Nb]/93))・・・(1)
但し、[C]、[Mo]、及び[Nb]は、夫々C、Mo、及びNbの含有量(質量%)を示す。
C、Mo、Nbの含有量によって規定されるMP値が大きければ大きいほど、析出するMA量が少なくなるのであるが、析出するMA量を所定量以下に抑制して、優れた低温靭性を発揮させるためには、上記MP値は0.550以上とする必要があり、好ましくは0.570以上、より好ましく0.590以上である。
MP値の上限は後記するMo、Nb、Cの範囲によって決定される値を取り得るため特に限定されない。
更に本発明の鋼板では、低温継手靭性を良好に維持するために、下記(2)式で規定される炭素当量Ceqが0.63%以下であることも必要である。炭素当量が0.63%を超えると、IR−CGHAZ部の素地組織が硬化してしまい、靭性が劣化する。好ましい炭素当量は0.62%以下である。
この炭素当量Ceqは、低温継手靭性に与える各元素の影響力を炭素量に換算したものであり、様々な分野で利用されているものである(ASTM規格)。本発明ではこうした炭素当量Ceqを低温継手靭性の判断基準として利用するものである。尚、下記(2)式には、本発明の鋼材の基本成分(C、Mn、およびMo)以外にも必要によって含有されるCuやNiも項として含むものであるが、CuやNiを含む場合に限ってその量も考慮して計算すればよい。
Ceq=[C]+[Mn]/6+([Cr]+[Mo]+[V])/5+([Cu]+[Ni])/15・・・(2)
但し、[C]、[Mn]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Cu]、及び[Ni]は、夫々C、Mn、Cr、Mo、V、Cu、及びNiの含有量(質量%)を示す。
本発明の鋼板では、上記(1)式で規定されるMP値を0.550以上とすると共に、上記(2)式で規定される炭素当量Ceqを0.63%以下とすることによって、強度および低温継手靭性が良好なものとなるのであるが、これら関係式を満たすだけに限らず、鋼板の化学成分組成との関係も考慮する必要がある。
以下、本発明の鋼材(母材)における他の成分組成について説明する。上記のように、本発明の鋼板は、その化学成分組成が上記(1)式で規定されるMP値が所定の範囲を満足していても、夫々の化学成分(元素)の含有量が適正範囲内になければ、優れた低温靭性と引張強度を達成できない。従って、本発明の鋼板では、適正量のC、Mo、及びNbで規定されるMP値[上記(1)式]が所定の範囲に制御されることに加えて、夫々の化学成分の量が、以下に記載するような適正範囲内にあることも必要である。これらの成分の範囲限定理由は、下記の通りである。
[C:0.12〜0.16%]
Cは、鋼板の焼入れ性を向上させて強度を確保する上で重要な元素であるが、その含有量が過剰になると継手靭性を劣化させるので、0.16%以下とする必要がある。C含有量の好ましい上限は0.15%である。溶接性を確保するという観点からすると、C含有量は少ないほど好ましいが、0.12%未満になると、焼入れ性が却って低下し、強度が確保できなくなる。C含有量の好ましい下限は0.13%である。
[Si:0.05〜0.5%]
Siは、鋼を溶製する際に脱酸剤として作用し、鋼の強度を上昇させる効果を発揮する。こうした効果を有効に発揮させるためには、Si含有量は0.05%以上とする必要がある。しかしながら、Si含有量が過剰になると継手靭性が劣化するので、0.5%以下にする必要がある。尚、Si含有量に好ましい下限は0.15%であり、好ましい上限は0.4%である。
[Mn:0.8〜1.2%]
Mnは、鋼板の強度を高める効果を発揮する元素である。こうした効果を有効に発揮させるには、Mnは0.8%以上含有させる必要がある。好ましくは0.9%以上である。しかしながら、Mn含有量が1.2%を超えて過剰になると継手靭性が劣化することになる。好ましくは1.1%以下とするのが良い。
[Al:0.01〜0.07%]
Alは、脱酸剤として添加されるが、その含有量が0.01%未満では十分な効果が発揮されず、0.07%を超えて過剰に含有されると、鋼板における清浄性が阻害されることになる。Al含有量の好ましい下限は0.015%であって、好ましい上限は0.065%である。
[Mo:0.5〜0.8%、Nb:0.025〜0.08%]
MoとNbは、上記したようにCとの親和性が強く、また母相(Fe)へ固溶する元素であり、低温靭性低減に高い効果を発揮する元素である。こうした効果を発揮するには、Moは0.5%以上含有させる必要があり、好ましくは0.55%以上である。またNbは0.025%以上含有させる必要があり、好ましくは0.035%以上である。
もっとも、Mo、Nbを過剰に含有させると、巨大析出物を形成して溶接性が阻害されることになるので、Mo含有量は0.8%以下とし、好ましくは0.75%以下である。またNbの含有量は0.08%以下とし、好ましくは0.07%以下とする。
[B:0.0004〜0.002%]
Bは、BNを生成することによってHAZ靭性に有害な固溶Nを固定すると共に、低温靭性を一層改善する元素である。このような作用効果を十分に発揮させるにはBを0.0004%以上含有させる必要があり、好ましい含有量は0.0005%以上である。一方、Bが多過ぎると、過剰の固溶Bの作用により結晶が一定方向に形成され、HAZ靭性が却って劣化する。よってB含有量は、0.002%以下に抑える。好ましいB含有量は0.0018%以下である。
[Cr:0.8%以下、および/またはV:0.06%以下]
CrとVは、いずれも析出強化による高強度化に有効な元素である。これらは単独で添加してもよいし、併用してもよい。こうした効果は、それらの含有量が増加するにつれて増大するため、Crは好ましくは0.2%以上、Vは好ましくは0.025%以上含有させることが望ましい。一方、過剰に含有させると、HAZ靭性の劣化を招くので、Crは0.8%以下、Vは0.06%以下に夫々抑えるのが好ましい。より好ましくは、Crは0.78%以下、Vは0.055%以下である。
本発明で規定する含有元素は上記の通りであって、残部は鉄および不可避的不純物であり、該不可避的不純物として、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる元素(例えば、P,S,N,Sn,As,Pb等)の混入が許容され得る。これらの不純物のうち、P,S,Nについては、下記のように抑制することが好ましい。
[P:0.02%以下(0%を含まない)]
不純物元素であるPは、焼戻し脆化を引き起こすので、その量はできるだけ少ないことが好ましい。靭性を確保するという観点からして、P含有量は0.02%以下に抑制することが好ましく、より好ましくは0.015%以下とする。しかし、工業的に、鋼中のPを0%にすることは困難である。
[S:0.01%以下(0%を含まない)]
Sは、焼戻し脆化を引き起こす不純物であり、その量ができるだけ少ないことが好ましい。靭性を確保するという観点からして、S含有量は0.01%以下に抑制することが好ましく、より好ましくは0.005%以下とする。しかし、工業的に、鋼中のSを0%にすることは困難である。
[N:0.01%以下(0%を含まない)]
Nは、硬化を引き起こす不純物であり、その量はできるだけ少ないことが好ましい。靭性を確保するという観点からして、N含有量は0.01%以下に抑制することが好ましく、より好ましくは0.006%以下とする。しかし、工業的に、鋼中のNを0%にすることは困難である。
また、更に本発明の鋼板には、必要に応じて(a)Cu:0.5%以下(0%を含まない)、および/またはNi:2.0%以下(0%を含まない)、(b)Ca:0.006%以下(0%を含まない)、および/またはTi:0.025%以下(0%を含まない)、等を含有させることも可能であり、含有させる成分の種類に応じて鋼板の特性が改善される。
(a)[Cu:0.5%以下(0%を含まない)、および/またはNi:2.0%以下(0%を含まない)]
CuとNiは、いずれも固溶強化による高強度化に有効な元素である。これらは単独で添加してもよいし、併用してもよい。
詳細には、Cuは、強度上昇に有効な元素であり、0.2%以上含有させることが好ましい。一方、その含有量が過剰になると、熱間加工の際に割れが発生しやすくなり、また継手靭性が劣化することにもなるので、0.5%以下にすることが好ましい。
Niは、鋼板の強度および靭性を向上させる上で有効な元素であり、0.2%以上含有させることが好ましい。しかしながら、Ni含有量が過剰になると、継手靭性が劣化することにもなるので、2.0%以下にすることが好ましい。
(b)[Ca:0.006%以下(0%を含まない)、および/またはTi:0.025%以下(0%を含まない)]
CaとTiは、いずれもHAZ靭性向上に有効な元素である。これらは単独で添加してもよいし、併用してもよい。
詳細には、Caは、鋼中硫化物の形態を制御することにより、Z方向(板厚方向)の材質改善に有効な元素である。しかしながら、Ca含有量が過剰になると鋼中介在物が増加し、鋼板の靭性や継手靭性を損なうので、0.006%以下とすることが好ましい。尚、Caによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は0.001%である。
Tiは、溶接継手のHAZにおいてNと共に析出物を形成し、組織の粗大化をピン止めにより抑制するのに有効な元素である。こうした効果は、その含有量が増加するにつれて増大するが、過剰に含有されると、継手靭性が劣化するので、0.025%以下に抑えることが好ましい。Tiによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は0.005%である。
以上の様に本発明では、上記(1)式、(2)式だけでなく、鋼板の化学成分組成を満足することによって、980MPa以上の引張強度を有すると共に、母材及びHAZ部の低温継手靭性が良好なものとなるのである。
特に本発明の鋼板は980MPa以上の高強度を有するものであるが、好ましくは990MPa以上、より好ましく1000MPa以上の引張強度を有する場合であっても優れた低温継手靭性を発揮し得る。
また本発明の鋼板(母材)の組織は、(焼戻し)ベイナイトを主体(90%以上がベイナイト)とするものである。強度と靭性を向上させる観点からは好ましくは92%以上、より好ましく94%以上のベイナイト主体の組織とすることが望ましい。
本発明の鋼板を製造するには、上記成分組成を満たす溶鋼を用い、通常の条件(圧延温度、圧下率、焼入れ温度、焼戻し温度)に従って鋼板(焼入れ・焼戻し鋼板:QT鋼板)とすれば良い。本発明は厚鋼板に関するものであり、該分野において厚鋼板とは、JISで定義されるように、一般に板厚が3.0mm以上であるものを指す。本発明では、鋼板を多層盛溶接によって溶接継手を形成した場合であっても、高い強度と良好なHAZ靭性を示すものとなる。本発明の鋼板は、例えば低温継手靭性が要求される構造物の材料として使用でき、小〜中入熱溶接はもとより大入熱溶接や強度においても、溶接熱影響部の低温靭性劣化を防ぐことができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
下記表1に示す組成の鋼塊を、通常の真空溶製法によって溶製し、この鋼塊に対して熱間圧延して板厚25mmの熱間圧延板とし、930℃に加熱して焼入れ(Q)し、500℃に加熱して焼戻し(T)して鋼板(QT鋼板)を製造した。なお、鋼板の組織について調べたところ、いずれも90%以上のベイナイトを含むベイナイト主体の組織であった。
Figure 0005208178
上記の様にして得られた各鋼板を用いて、下記の方法によって母材の強度(TS)および靭性(vE−20min)、IR−CGHAZにおける靭性(vE−20min)およびMA面積率を評価した。尚、以下の測定方法においては、いずれの鋼板についても、各3本ずつの試験片を用い、その最低値を求めた。
[母材の強度(TS)の評価]
各鋼板のt(板厚)/4部位から、圧延方向に対して直角の方向にJIS Z2201の4号試験片を採取して、JIS Z2241の要領で引張試験を行ない、引張強度(TS)を測定した。そして、TSが980MPa以上のものを合格と評価した。
[母材の靭性(vE−20min)の評価]
各鋼板(母材)のt(板厚)/4部位から、圧延方向に対してJIS Z2242の試験片を採取し、母材の靭性を評価した。JIS Z2242に準拠して、−20℃でシャルピー衝撃試験を行ない、吸収エネルギー(vE−20)を測定した。そして、vE−20の最低値(vE−20min)が47J以上のものを靭性に優れると評価した。
[IR−CGHAZにおける靭性(vE−20min)の評価]
IR−CGHAZ組織を得るために、各鋼板(母材)のt(板厚)/4部位から、12.5mm(板厚方向長さ)×55mm(幅方向長さ)×32mm(圧延方向長さ)の試験片を採取し、下記条件の熱サイクル試験を行ない、IR−CGHAZにおける靭性を評価した。このとき熱サイクル試験は、上記試験片を1350℃に加熱して5秒間保持した後、800〜500℃の温度範囲を約7秒かけて冷却した後、後続パスによる熱影響を模擬して830℃に加熱して5秒間保持した後、800〜500℃の温度範囲を約7秒かけて冷却することにより、溶接入熱量が17kJ/cmに相当する熱サイクルを与えた。JIS Z2242に準拠して、−20℃でシャルピー衝撃試験を行い、吸収エネルギー(vE−20)を測定した。そして、vE−20の最低値(vE−20min)が47J以上のものをIR−CGHAZの靭性に優れると評価した。
[IR−CGHAZにおけるMA面積率の測定]
上記で熱サイクル試験を行なった各試験片の中心箇所を、レペラー腐食を行ない、光学顕微鏡により倍率:1000倍で60×80(μm2)の視野を4視野観察した後、この画像データを画像解析し、MAの面積率を算出した。
これらの結果を、焼入れ温度、焼戻し温度と共に、下記表2に示す。
Figure 0005208178
表1、2から次のように考察できる(尚、下記No.は、表1、2の実験No.を示す)。No.7〜14は、本発明で規定する要件を満足する例であり、化学成分組成およびMP値が本発明で規定する範囲内にあるものであり、IR−CGHAZにおいて粒界セメンタイトの析出が抑制され(面積率で4%未満)、低温靭性が良好であり、母材の引張強度も980MPa以上の高強度を有する鋼板が得られていることが分かる。
これに対して、No.1〜6は、本発明で規定する要件(化学成分組成、MP値、Ceq値)を満たさないものである。
詳細には、No.1〜4は化学成分組成(Moおよび/またはNb含有量)が本発明の規定範囲を外れると共に、MP値を満たさない例である。No.5は炭素当量(Ceq)が本発明の規定範囲を外れる例である。No.6はMP値が本発明の規定範囲を外れる例である。
これらのうち、No.1〜4、6は、いずれもIR−CGHAZにおいてMAの析出量が多くなっており(面積率で4%以上)、IR−CGHAZにおける靭性(vE−20min)が劣っている。またNo.5は、MP値を満足してMAの生成は抑制されているものの、炭素当量が悪いため、溶接部分の組織が硬化してIR−CGHAZにおける靭性が劣化した。
これらの結果に基づき、MP値とMA面積率(%)の関係を図1に、MP値とvE−20minとの関係を図2に夫々示す。この結果から明らかなように、MP値を0.550以上に制御することによって、MAの生成を低減できること、および良好な低温靭性が確保できることが分かる。

Claims (3)

  1. C:0.12〜0.16%(質量%の意味。以下同じ)、
    Si:0.05〜0.5%、
    Mn:0.8〜1.2%、
    Al:0.01〜0.07%、
    Mo:0.5〜0.8%、
    Nb:0.025〜0.08%、
    B:0.0004〜0.002%、並びに
    Cr:0.8%以下、および/またはV:0.06%以下、
    を夫々含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなり、下記(1)式で規定されるMP値が0.550以上であると共に、下記(2)式で規定される炭素当量Ceqが0.63%以下であることを特徴とする引張強度980MPa以上を有し、且つ多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板。
    MP値=(12/[C])×(([Mo]/96)+([Nb]/93))・・・(1)
    但し、[C]、[Mo]、及び[Nb]は、夫々C、Mo、及びNbの含有量(質量%)を示す。
    Ceq=[C]+[Mn]/6+([Cr]+[Mo]+[V])/5+([Cu]+[Ni])/15・・・(2)
    但し、[C]、[Mn]、[Cr]、[Mo]、[V]、[Cu]、及び[Ni]は、夫々C、Mn、Cr、Mo、V、Cu、及びNiの含有量(質量%)を示す。
  2. 更に他の元素として、Cu:0.5%以下(0%を含まない)、および/またはNi:2.0%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1に記載の高強度鋼板。
  3. 更に他の元素として、Ca:0.006%以下(0%を含まない)、および/またはTi:0.025%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1または2に記載の高強度鋼板。
JP2010222482A 2010-09-30 2010-09-30 引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板 Expired - Fee Related JP5208178B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010222482A JP5208178B2 (ja) 2010-09-30 2010-09-30 引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板
CN201110293946.8A CN102443742B (zh) 2010-09-30 2011-09-28 抗拉强度为980MPa以上、多层堆焊接头的低温韧性优异的高强度钢板
KR1020110098810A KR101365351B1 (ko) 2010-09-30 2011-09-29 인장 강도 980MPa 이상이고 다층용접 이음의 저온 인성이 우수한 고강도 강판

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010222482A JP5208178B2 (ja) 2010-09-30 2010-09-30 引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012077340A JP2012077340A (ja) 2012-04-19
JP5208178B2 true JP5208178B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=46006678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010222482A Expired - Fee Related JP5208178B2 (ja) 2010-09-30 2010-09-30 引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5208178B2 (ja)
KR (1) KR101365351B1 (ja)
CN (1) CN102443742B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5906147B2 (ja) * 2012-06-29 2016-04-20 株式会社神戸製鋼所 母材靭性およびhaz靱性に優れた高張力鋼板
JP5937538B2 (ja) * 2013-03-29 2016-06-22 株式会社神戸製鋼所 低温靱性、伸び、および溶接性に優れた高強度鋼板、並びにその製造方法
JP6132017B2 (ja) 2013-05-14 2017-05-24 新日鐵住金株式会社 熱延鋼板およびその製造方法
CN109112264A (zh) * 2018-10-26 2019-01-01 山东钢铁集团日照有限公司 少量微合金化元素调质型高强韧中厚钢板及其制造方法
CN109881086B (zh) * 2018-12-03 2021-01-05 南阳汉冶特钢有限公司 一种厚度300mm高强调质钢板Q550EZ35及其生产方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6021326A (ja) * 1983-07-15 1985-02-02 Sumitomo Metal Ind Ltd 靭性の優れた調質高張力鋼の製造方法
JPH09165620A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Nkk Corp 低降伏比の建築用厚肉耐火鋼管の製造方法
JPH09225682A (ja) * 1996-02-22 1997-09-02 Nippon Steel Corp 耐火鋼のサブマージアーク溶接方法
JP3513001B2 (ja) * 1998-02-24 2004-03-31 新日本製鐵株式会社 超大入熱溶接熱影響部の靱性に優れた溶接用高張力鋼
TNSN99233A1 (fr) * 1998-12-19 2001-12-31 Exxon Production Research Co Aciers de haute resistance avec excellente tenacite de temperature cryogenique
JP4268317B2 (ja) 2000-06-09 2009-05-27 新日本製鐵株式会社 溶接部の低温靱性に優れた超高強度鋼管及びその製造方法
JP4174041B2 (ja) * 2004-08-06 2008-10-29 新日本製鐵株式会社 1150MPa以上の引張強さを有する溶接用鋼の製造法
JP4730102B2 (ja) * 2005-03-17 2011-07-20 Jfeスチール株式会社 溶接性に優れた低降伏比高張力鋼およびその製造方法
JP5110989B2 (ja) * 2007-07-12 2012-12-26 株式会社神戸製鋼所 脆性亀裂伝播停止特性に優れた大入熱溶接用厚鋼板
JP4914783B2 (ja) * 2007-08-07 2012-04-11 株式会社神戸製鋼所 シャー切断性に優れた大入熱溶接用厚鋼板
CN101451212B (zh) * 2007-12-03 2011-04-06 舞阳钢铁有限责任公司 一种高强度钢板及其制备方法
CN101481780B (zh) * 2008-12-06 2012-03-14 燕山大学 超高强度高韧性易焊接超细奥氏体晶粒钢及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR101365351B1 (ko) 2014-02-19
CN102443742A (zh) 2012-05-09
JP2012077340A (ja) 2012-04-19
CN102443742B (zh) 2015-03-18
KR20120034017A (ko) 2012-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4538094B2 (ja) 高強度厚鋼板およびその製造方法
JP5076658B2 (ja) 大入熱溶接用鋼材
WO2012002563A1 (ja) 溶接部靭性と耐遅れ破壊特性に優れた耐磨耗鋼板
WO2012002567A1 (ja) 溶接部の靭性と耐遅れ破壊特性に優れた耐磨耗鋼板
JP5037744B2 (ja) 高強度鋼板及びその製造方法
JP5509685B2 (ja) 超大入熱溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力厚鋼板およびその製造方法
JP7262288B2 (ja) 母材と溶接熱影響部の靭性に優れかつ音響異方性の小さい高強度低降伏比厚鋼板およびその製造方法
JPWO2016035110A1 (ja) 多層溶接継手ctod特性に優れた厚鋼板およびその製造方法
JP5849940B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力鋼板
JP5493659B2 (ja) 大入熱溶接熱影響部の靭性に優れた高強度鋼
JP2011179122A (ja) 低温靭性に優れた耐摩耗鋼板
JP5208178B2 (ja) 引張強度980MPa以上で、多層盛継手の低温靭性に優れた高強度鋼板
JP5136156B2 (ja) 超大入熱溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力厚鋼板およびその製造方法
JP5999005B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力鋼板およびその製造方法
JP5937538B2 (ja) 低温靱性、伸び、および溶接性に優れた高強度鋼板、並びにその製造方法
JP5515954B2 (ja) 耐溶接割れ性と溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力厚鋼板
JP2009235549A (ja) 超大入熱溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力厚鋼板の製造方法
JP3698082B2 (ja) 耐摩耗鋼
JP2014118629A (ja) 鋼矢板及びその製造方法
JP2013049894A (ja) 高靭性大入熱溶接用鋼およびその製造方法
JP5170212B2 (ja) 高い降伏点を有する高張力鋼材の製造方法
JP6226163B2 (ja) 溶接熱影響部の低温靭性に優れる高張力鋼板とその製造方法
JP6237681B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた低降伏比高張力鋼板
JP4433844B2 (ja) 耐火性および溶接熱影響部の靭性に優れる高張力鋼の製造方法
JP5862592B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた高張力鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5208178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees