JP5207946B2 - 液晶表示パネル - Google Patents
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Description
口率と異なるサブ画素を有するFFSモードの液晶表示パネルに関する。
あるため、表示用として多くの電子機器に使用されている。液晶表示パネルは、所定方向
に整列した液晶分子の向きを電界により変えて、液晶層の光の透過量を変化させて画像を
表示させるものである。これには外光が液晶層に入射し、反射板で反射されて再び液晶層
を透過して出射される反射型のものと、バックライト装置からの入射光が液晶層を透過す
る透過型のものと、その両方の性質を備えた半透過型のものとがある。
界方式のものとがある。縦電界方式の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで配置される一対
の電極により、概ね縦方向の電界を液晶分子に印加するものである。この縦電界方式の液
晶表示パネルとしては、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)
モード、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)モード等のものが知られている。
横電界方式の液晶表示パネルは、液晶層を挟んで配置される一対の基板のうちの一方の内
面側に一対の電極が互いに絶縁して設けられており、概ね横方向の電界を液晶分子に対し
て印加するものである。この横電界方式の液晶表示パネルとしては、一対の電極が平面視
で重ならないIPS(In-Plane Switching)モードのものと、重なるFFS(Fringe Fie
ld Switching)モードのものとが知られている。横電界方式の液晶表示パネルは広い視野
角を得ることができるという効果があるので、近年、多く用いられるようになってきてい
る。
ラー表示型の液晶表示装置の1画素(1ピクセル)の色は、例えば、R(赤)・G(緑)
・B(青)の光3原色のカラーフィルタを個別に備えている各サブ画素を透過した光の混
色によって定まる。例えば、8ビットの0階調〜255階調に対応した電圧がR・G・B
の各サブ画素に印加されると各サブ画素の輝度は256種類となり、それらの各サブ画素
の輝度の組み合わせによって1画素で多くの色を表示することができるようになる。この
ようなR・G・Bのサブ画素で形成されている液晶表示パネルでは、R・G・Bの全ての
サブ画素を点灯させることによって白色表示を得ている。
・Bの色度や輝度バランスが崩れ、R・G・Bの各サブ画素に同一階調の電圧が印加され
ても白色にならず、黄色がかる現象が生じる。このような問題点を簡単な構造で解決する
方法として、下記特許文献1に示されているように、遮光層によってR・G・Bの少なく
とも1つのサブ画素の開口率を小さく調整する方法が考えられている。
、FFSモードの液晶表示パネルのようなスリット状開口を有する上電極を備えていない
。FFSモードの液晶表示パネルにおいては、上記特許文献2に開示されているように、
スリット状開口の端部は液晶分子の回転方向が逆になるリバースツイストドメインが存在
するため、スリット状開口の端部を遮光部材で遮光することが行われている。しかしなが
ら、スリット状開口の端部は、駆動時の液晶挙動のバラツキや組立時の位置ずれ等によっ
て遮光の割合が変化して、輝度が大きく変動してしまうことがある。更には、液晶の駆動
に対して視野角均一性を持たせるために配向分割を行う場合には、遮光方法によってはそ
の視野角均一性が崩れてしまうという問題点も生じる。
の影響を受けやすい部分を避けて開口率の調整を行うことにより、設計値の輝度との誤差
が少ないFFSモードの液晶表示パネルを提供することを目的とする。
信号線及び走査線と、前記走査線及び信号線によって区画されたサブ画素毎に形成された
複数のスリット状開口を有する上電極と、前記上電極と絶縁層を介して前記基板側に形成
された下電極とを備えている。そのため、本発明の液晶表示パネルはFFSモードで作動
するものとなる。
しかも、各サブ画素にはスイッチング素子が形成されているため、通常、各サブ画素の2つの短辺側のスリット状開口の形状は互いに異なっている。本発明の液晶表示パネルにおいては、2つの短辺に沿って形成された遮光層によって開口率を小さくしているので、細かく開口率を制御することができるので、より設計値の輝度との誤差が少ないFFSモードの液晶表示パネルが得られるようになる。
共通電極として作動させることができ、また、上電極に形成される複数のスリット状開口
は、一方向に直線状に延在するものであっても、それぞれ異なる方向に直線状に延在する
2つの群からなるものであっても、さらには少なくとも一部が「く」字状ないし「V」字
状に屈曲しているものであってもよい。なお、本発明の液晶表示パネルにおけるスリット
状開口の延在方向は、走査線に沿って延在するものであっても信号線に沿って延在するも
のであってもよい。
前記複数のスリット状開口の端部は前記サブ画素の長辺側に位置しており、前記サブ画素
の短辺に沿って形成された前記遮光層によって前記開口率が小さくされていることが好ま
しい。
形状とされているので、視覚的に自然に見えるようにするために各サブ画素は縦長の長方
形状とされている。そして、FFSモードの液晶表示パネルでは、複数のスリット状開口
の端部がサブ画素の長辺側に位置するように形成すると、スリット状開口の端部の数が零
又は最小となる側の辺は短辺側の辺となる。本発明の液晶表示パネルにおいては、開口率
が小さくされているサブ画素は、スリット状開口の端部の数が零又は最小となる側の短辺
に沿って形成された遮光層によって開口率が小さくされている。そのため、本発明の液晶
表示パネルによれば、長辺に沿って形成された遮光層によって開口率を調整するよりもよ
り細かく開口率の調整が可能となるので、より設計値の輝度との誤差が少ないFFSモー
ドの液晶表示パネルが得られるようになる。
前記複数のスリット状開口は前記短辺に沿った横「く」字状とされていることが好ましい
。
あると、視野角による色の差が大きくになる。それに対し、各サブ画素のスリット状開口
の延在方向が互いに異なる2つの領域を有していると、それぞれの領域の側でVT特性(
印加電圧透過率特性)の異なる領域が生じ、視野角による色の差を低減することができる
ようになる。しかも、各サブ画素のスリット状開口が短辺に沿った横「く」字状とされて
いると、「く」字の縦中心線に対応する位置の両側にスリット状開口の延在方向が互いに
異なる2つの領域が形成される。そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、視野角に
よる色の差が低減され、しかも、より設計値の輝度との誤差が少ないFFSモードの液晶
表示パネルが得られるようになる。
前記複数のスリット状開口は前記短辺に対して鋭角をなして互いに異なる方向に延在する
2つの群を有していることが好ましい。
て互いに異なる方向に延在する2つの群を有しているため、2つの群の中間位置を境とし
て両側にスリット状開口の延在方向が互いに異なる2つの領域が形成される。そのため、
本発明の液晶表示パネルによれば、視野角による色の差が低減され、しかも、より設計値
の輝度との誤差が少ないFFSモードの液晶表示パネルが得られるようになる。なお、2
つの群の境界部に位置するそれぞれの群に属するスリット状開口は互いに連結されていて
もよい。
2つの群の開口率の比が同一とされていることが好ましい。
素において同一となるようにしたので、VT特性の異なる領域の開口率の比が全ての全て
のサブ画素において同一となるため、色度調整のために他の色のサブ画素よりも開口率が
小さくされたサブ画素が存在していても、視野角による色の差が悪化することがなくなる
。
前記複数のスリット状開口の端部は前記サブ画素の短辺側に位置しており、前記サブ画素
の長辺に沿って形成された前記遮光層によって前記開口率が小さくされていることが好ま
しい。
開口の端部の数が零又は最小となる側の辺は長辺側の辺となる。本発明の液晶表示パネル
においては、開口率が小さくされているサブ画素は、スリット状開口の端部の数が零又は
最小となる側の長辺に沿って形成された遮光層によって開口率が小さくされている。FF
Sモードの液晶表示パネルにおいては、スリット状開口の端部は正常に表示ができないの
で、スリット状開口の端部の存在それ自体が開口率の低下の原因となる。本発明の液晶表
示パネルによれば、複数のスリット状開口の端部がサブ画素の長辺側に位置ように形成し
た場合と比すると、スリット状開口の端部の数が減少するので、より開口率が向上したF
FSモードの液晶表示パネルが得られるようになる。
前記複数のスリット状開口は前記長辺に沿った縦「く」字状とされていることが好ましい
。
横中心線に対応する位置の両側にスリット状開口の延在方向が互いに異なる2つの領域が
形成される。そのため、本発明の液晶表示パネルによれば、視野角による色の差が低減さ
れ、しかも、より設計値の輝度との誤差が少ないFFSモードの液晶表示パネルが得られ
るようになる。
以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものでは
なく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行った
ものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられ
た各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層
や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されて
いるものではない。
線の断面図である。図3は図1のIII−III線の断面図である。図4は第2実施形態の液晶
表示パネルの1画素分の平面図である。図5は第3実施形態液の液晶表示パネルの1画素
分の平面図である。図6は第4実施形態の液晶表示パネルの1画素分の平面図である。図
7は第5実施形態の液晶表示パネルの1画素分の平面図である。図8は第6実施形態の液
晶表示パネルの1画素分の平面図である。
本実施形態の液晶表示パネル10Aは横電界方式のFFSモードの液晶表示パネルであ
る。この液晶表示パネル10Aの要部の構成を図1〜図3を用いて説明する。図1に示す
ように、液晶表示パネル10Aの1画素11Aは、光の三原色である赤色のサブ画素12
RA、緑色のサブ画素12GA及び青色のサブ画素12BAで構成されており、これら3
つのサブ画素の混色によって1画素11Aの色が定まる。
、表示面側には第2偏光板14が貼り付けられ、第1偏光板13の背面側には液晶表示パ
ネル10Aに光を照射するバックライト装置15が配設されている。
ラーフィルタ基板CFで挟持される構成となっている。アレイ基板ARは透明な絶縁性を
有するガラスや石英、プラスチック等からなる第1透明基板16を基体としている。第1
透明基板16上には、図2に示すように、液晶LCに面する側に、アルミニウムやモリブ
デン等の金属からなる走査線17が図1のX軸方向(行方向)に延在するように形成され
ている。走査線17からはゲート電極Gが各サブ画素12RA、12GA、12BAの左
下に延在するように形成されている。
透明なゲート絶縁膜18が積層されている。そして、平面視でゲート電極Gと重なるゲー
ト絶縁膜18上には非晶質シリコンや多結晶シリコンなどからなる半導体層19が形成さ
れている。ゲート絶縁膜18上にはアルミニウムやモリブデン等の金属からなる複数の信
号線20が、各サブ画素12RA、12GA、12BAの左側に図1のY軸方向(列方向
)に延在するように形成されている。この信号線20からはソース電極Sが延在され、こ
のソース電極Sは半導体層19の表面と部分的に接触している。
ゲート絶縁膜18上に設けられており、このドレイン電極Dはソース電極Sと近接配置さ
れて半導体層19と部分的に接触している。走査線17と信号線20とによって囲まれた
領域が1サブ画素領域に相当する。1画素は略正方形であるので、これを3等分するサブ
画素12RA、12GA、12BAは走査線17側が短辺で信号線20側が長辺の長方形
となる。ゲート電極G、ゲート絶縁膜18、半導体層19、ソース電極S、ドレイン電極
Dによってスイッチング素子となる薄膜トランジスターTFTが構成され、それぞれのサ
ブ画素12RA、12GA、12BAにこのTFTが形成されている。
化ケイ素や酸化ケイ素等からなる透明なパッシベーション膜21が積層されている。そし
て、パッシベーション膜21を覆うようにして、例えばフォトレジスト等の透明樹脂材料
からなる平坦化樹脂層22が積層されている。そして、平坦化樹脂層22を覆うようにし
てITO(Indium Thin Oxide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電性材料
からなる下電極23が形成されている。平坦化樹脂層22とパッシベーション膜21を貫
通してドレイン電極Dに達するコンタクトホール24が形成されており、このコンタクト
ホール24を介して下電極23とドレイン電極Dとが電気的に接続されている。そのため
、ここでは下電極23は画素電極として作動する。
縁膜25が積層されている。そして、電極間絶縁膜25を覆うようにしてITOないしI
ZO等の透明導電性材料からなる上電極26が形成されている。各サブ画素上電極21は
一体に形成されており、共通電極として作動する。図1に示すように、上電極26には複
数のスリット状開口27Aが形成されている。スリット状開口27Aは長円形状であり、
その長手方向は走査線17の延在方向に対して右下がりに例えば5度傾斜している。上電
極26を覆ってポリイミドからなる配向膜28が積層されている。配向膜28には信号線
20の延在方向と平行に液晶方向配向処理(ラビング処理)が施されている。スリット状
開口27Aに対応する位置の下電極23と上電極26間の電界によって液晶層LCの液晶
分子の配向が変化する。
る第2透明基板29を基体としている。第2透明基板29には、遮光層30と、サブ画素
毎に異なる色の光(例えば、R、G、B)を透過するカラーフィルタ層31が形成されて
いる。図1に示すように、遮光層30は不透明な領域、すなわち、走査線17、信号線2
0、TFT、ドレイン電極Dと平面視で重なるように形成されている。サブ画素12RA
、12GA、12BAの遮光層30が形成されていない領域が表示領域であり、そこには
カラーフィルタ層31が形成されている。遮光層30とカラーフィルタ層31を覆うよう
にして例えばフォトレジスト等の透明樹脂材料からなるオーバーコート層32が積層され
ている。このオーバーコート層32は異なる色のカラーフィルタ層31による段差を平坦
にし、また、遮光層30やカラーフィルタ層31から流出する不純物が液晶層LCに入ら
ないように遮断するために設けられているものである。オーバーコート層32を覆うよう
にして例えばポリイミドからなる配向膜33が形成されている。この配向膜33には配向
膜28と逆方向の液晶方向配向処理が施されている。
せ、両基板の周囲にシール材(不図示)を設けることにより両基板を貼り合せ、両基板間
に液晶を充填することにより第1実施形態に係る液晶表示パネル10Aが得られる。なお
、液晶層CLを所定の厚みに保持するためのスペーサ(不図示)がカラーフィルタ基板C
Fに形成されている。
されると、両電極23、26間に電界が発生して液晶層LCの液晶分子の配向が変化する
。これにより、液晶層LCの光透過率が変化して画像を表示することとなる。下電極23
と上電極26と電極間絶縁膜25により補助容量が形成され、TFTがOFFになったと
きに両電極23、26間の電界を所定時間保持される。
えば8ビットの階調(0階調〜255階調)に対応した電圧が印加され、それぞれ256
種類の濃度で表示することができる。設計上は、全てのサブ画素12RA、12GA、1
2BAが同時に同一の階調となっていれば、白表示となる。しかしながら、第1実施形態
の液晶表示パネル10Aでは、液晶表示パネル10A内の液晶分子の挙動の差異やプロセ
ス変動などにより、R・G・Bの色度や輝度バランスが崩れて、全てのサブ画素12RA
、12GA、12BAに255階調の電圧が印加されても、完全な白色にならずに黄色が
かることがある。このために、第1実施形態の液晶表示パネル10Aでは、図1に示すよ
うに、青色のサブ画素12BAの上方の短辺側の走査線と重なる遮光層30が列方向にL
1だけ延在されて、青色のサブ画素12BAの開口率が赤色のサブ画素12RA及び緑色
のサブ画素12GAの開口率よりも小さくされている。
スリット状開口27Aの端部34Aは液晶分子の回転方向が逆になるリバースツイストド
メインがあるために、駆動時の液晶挙動のバラツキや組立時の位置ずれよる輝度変化の影
響を受けやすい。そのため、輝度変化が生じやすいスリット状開口27Aの端部34Aを
遮光層30で遮光して開口率を調整すると、計算した設計値の輝度との間の誤差が大きく
なることがある。
い短辺側の遮光層30を列方向に延在することにより、計算した設計値の輝度との間の誤
差を小さくすることができるようになる。また、このように、サブ画素12BAの短辺側
の遮光層30を列方向に延在することにより、長辺側の遮光層30を行方向に延在させる
場合と比べて、同一面積を被覆する場合により長く遮光層30を延在させることができる
ので、微調整が容易にできるようになる。
第2実施形態の液晶表示パネル10Bの構成を、図4を用いて説明する。第2実施形態
の液晶表示パネル10Bが第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が相違する点は、
スリット状開口及び遮光層の構成のみであり、その他の構成は同一である。そのため、第
2実施形態の液晶表示パネル10Bにおいては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと
構成が同一の箇所には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
に、青色のサブ画素12BBの開口率を小さくすることにより混色の調整が行われている
。図4に示すように、第2実施形態のスリット状開口27Bは長円形状であり、その長手
方向は信号線20の延在方向に対して右上がりに約5度傾斜している。したがって、スリ
ット状開口27Bの端部34Bはサブ画素12RB、12GB、12BBの長辺側(信号
線20側)の方が少ない。そこで、第2実施形態の遮光層30は、青色のサブ画素12B
Bの左方の長辺側の信号線20と重なる遮光層30が行方向にL2だけ延在されて、青色
のサブ画素12BBの開口率が赤色のサブ画素12RB及び緑色のサブ画素12GBより
も小さくなっている。これにより、第2実施形態の液晶表示パネル10Bも、計算した設
計値の輝度との間の誤差を小さくすることができる。
第3実施形態の液晶表示パネル10Cの構成を、図5を用いて説明する。第3実施形態
の液晶表示パネル10Cが第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が相違する点は、
スリット状開口及び遮光層の構成のみであり、その他の構成は同一である。そのため、第
3実施形態の液晶表示パネル10Cにおいては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと
構成が同一の箇所には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
に、青色のサブ画素12BCの開口率を小さくすることにより混色の調整が行われている
。図5に示すように、第3実施形態のスリット状開口27Cは縦「く」字状に折れ曲がっ
た長円形状である。したがって、スリット状開口27Cの端部34Cはサブ画素12RC
、12GC、12BCの長辺側(信号線20側)の方が少ない。そこで、第3実施形態の
遮光層30は、青色のサブ画素12BCの左方の長辺側の信号線20と重なる遮光層30
が行方向にL3だけ延在されて、青色のサブ画素12BCの開口率が赤色のサブ画素12
RC及び緑色のサブ画素12GCよりも小さくなっている。これにより、第3実施形態の
液晶表示パネル10Cも、計算した設計値の輝度との間の誤差を小さくすることができる
。
第4実施形態の液晶表示パネル10Dの構成を、図6を用いて説明する。第4実施形態
の液晶表示パネル10Dが第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が相違する点は、
スリット状開口及び遮光層の構成のみであり、その他の構成は同一である。そのため、第
4実施形態の液晶表示パネル10Dにおいては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと
構成が同一の箇所には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
に、青色のサブ画素12BDの開口率を小さくすることにより混色の調整が行われている
。図6に示すように、第4実施形態のスリット状開口27Dは下向きの横「く」字状に折
れ曲がった長円形状である。したがって、スリット状開口27Dの端部34Dはサブ画素
12RD、12GD、12BDの短辺側(走査線17側)の方が少ない。そこで、第4実
施形態の遮光層30は、青色のサブ画素12BDの上方の短辺側の走査線17と重なる遮
光層30が列方向にL4だけ延在されて、開口率が赤色のサブ画素12RD及び緑色のサ
ブ画素12GDよりも小さくなっている。これにより、第4実施形態の液晶表示パネル1
0Dも、計算した設計値の輝度との間の誤差を小さくすることができる。
第5実施形態の液晶表示パネル10Eの構成を、図7を用いて説明する。第5実施形態
の液晶表示パネル10Eが第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が相違する点は、
スリット状開口及び遮光層の構成のみであり、その他の構成は同一である。そのため、第
5実施形態の液晶表示パネル10Eにおいては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと
構成が同一の箇所には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
くし、青色のサブ画素12BEの開口率を10%小さくすることにより混色の調整が行わ
れている。図7に示すように、第5実施形態のスリット状開口27Eは長円形状であり、
その長手方向の延在方向は走査線17の延在方向に対して右上がりに約5度傾斜している
領域と右下がりに約5度傾斜している領域が形成されている。このようにスリット状開口
の延在方向が異なる領域を備えることにより、それぞれの領域でVT特性が異なるために
、視野角による色の差を低減することができるようになる。
で、右下がりの領域が45%になっている。緑色のサブ画素12GEの開口率は、上下の
短辺側の遮光層30を互いに近接する方向L6及びL7だけ延在することにより、スリッ
ト状開口27Eの右上がりの領域が52%で、右下がりの領域が42%になっている。ま
た、青色のサブ画素12BEの開口率は上下の短辺側の遮光層30を互いにL8及びL9
だけ近接する方向に延在することにより、スリット状開口27Eの右上がりの領域が50
%で、右下がりの領域が40%になっている。このように、複数のスリット状開口の延在
方向が互いに異なる領域のそれぞれについて開口率の縮小が行われるために、計算した設
計値の輝度との間の誤差を小さくすることができると共に、視野角による色の差を低減す
ることができる。
最小となる側の短辺と対向する短辺に沿って形成された遮光層によっても開口率が小さく
されている例を示した。このような開口率の調整方法は、第4実施形態の液晶表示パネル
10Dのように、スリット状開口が横「く」字状に折れ曲がっている場合においても同様
に適用することができる。更には、第3実施形態の液晶表示パネル10Cのように、スリ
ット状開口が縦「く」字状に折れ曲がっている場合においても、スリット状開口の端部の
数が零又は最小となる側の長辺と対向する長辺に沿って形成された遮光層によっても小さ
くすることができる。
第6実施形態の液晶表示パネル10Fの構成を、図8を用いて説明する。第6実施形態
の液晶表示パネル10Fが第1実施形態の液晶表示パネル10Aと構成が相違する点は、
スリット状開口及び遮光層の構成のみであり、その他の構成は同一である。そのため、第
6実施形態の液晶表示パネル10Fにおいては、第1実施形態の液晶表示パネル10Aと
構成が同一の箇所には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
に、青色のサブ画素12BFの開口率を小さくすることにより混色の調整が行われている
。図8に示すように、第6実施形態のスリット状開口27Fは長円形状であり、その長手
方向は走査線17の延在方向に対して右上がりに約5度傾斜している領域と右下がりに約
5度傾斜している領域が形成されている。赤色のサブ画素12RF及び緑色のサブ画素1
2GFの開口率はスリット状開口27Fの右上がりの領域が50%で、右下がりの領域が
50%になっている。青色のサブ画素12BFの開口率は、上下の短辺側の遮光層30を
互いにL9及びL10だけ近接する方向に延在することにより、スリット状開口27Fの
右上がりの領域が45%で、右下がりの領域が45%になっている。このように、第6実
施形態の液晶表示パネル10Fでは、青色のサブ画素12BFにおけるスリット状開口2
7Fの右上がりの領域の開口率と右下がりの領域の開口率の比(1:1)が、赤色のサブ
画素12RF及び緑色のサブ画素12GFにおけるスリット状開口27Fの右上がりの開
口率と右下がりの開口率の比と同じになるように、開口率の縮小が行われている。これに
より、第6実施形態の液晶表示パネル10Fは、計算した設計値の輝度との間の誤差を小
さくすることができると共に、特定の色のサブ画素の開口率が変更されたことによる視野
角による色の差を低減することができるようになる。
色のサブ画素 12GA〜12GF:緑色のサブ画素 12BA〜12BF:青色のサブ
画素 13:第1偏光板 14:第2偏光板 15:バックライト装置 16:第1透明
基板 17:走査線 18:ゲート絶縁膜 19:半導体層 20:信号線 21:パッ
シベーション膜 22:平坦化樹脂層 23:下電極 24:コンタクトホール 25:
電極間絶縁膜 26:上電極 27A〜24F:スリット 28:配向膜 29:第2透
明基板 30:遮光層 31:カラーフィルタ層 32:オーバーコート層 33:配向
膜 34A〜34F:(スリットの)端部 LC:液晶層 AR:アレイ基板 CF:カ
ラーフィルタ基板
Claims (7)
- 液晶層を挟持して対向配置された第1基板及び第2基板を有し、
前記第1基板には、
互いに絶縁された状態でマトリクス状に形成された複数の信号線及び走査線と、前記走査線及び信号線によって長方形に区画されたサブ画素毎に、前記走査線の延在方向に対して傾斜して形成された複数の長円形のスリット状開口を有する上電極と、前記上電極と絶縁層を介して前記基板側に形成された下電極とを備え、
前記第2基板には、
平面視で、前記信号線及び走査線と重畳するように形成された遮光層と、前記走査線及び信号線によって区画されたサブ画素毎に形成されたカラーフィルタ層とを備え、
それぞれ異なる色のカラーフィルタ層を有する複数のサブ画素で1画素が構成された液晶表示パネルにおいて、
前記1画素を形成する複数のサブ画素には他の色のサブ画素よりも開口率が小さくされたサブ画素が形成されており、
前記開口率が小さくされている前記サブ画素では、前記長方形に区画された各辺のうちで、前記サブ画素の各辺側に隣接して配置された前記複数の長円形のスリット状開口の端部の数が相対的に少ない相対向する2辺に沿って、前記遮光層がそれぞれ前記サブ画素の領域内に延在することによって、前記他の色のサブ画素よりも前記開口率が小さくされ、混色の調整を行うようにしている液晶表示パネル。 - 前記複数のサブ画素のそれぞれにおいて、前記複数の長円形のスリット状開口の端部はいずれも前記サブ画素の長辺側に隣接して配置されており、前記サブ画素の短辺に沿って形成された前記遮光層がそれぞれ前記サブ画素の領域内に延在することによって前記開口率が小さくされている請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記複数のサブ画素のそれぞれにおいて、前記複数の長円形のスリット状開口は前記短辺に沿った横「く」字状とされている請求項2に記載の液晶表示パネル。
- 前記複数のサブ画素のそれぞれにおいて、前記複数の長円形のスリット状開口は前記サブ画素の短辺に対して鋭角をなして互いに異なる方向に延在する2つの群を有している請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記複数のサブ画素のそれぞれにおいて、前記2つの群の開口率の比が同一とされている請求項4に記載の液晶表示パネル。
- 前記複数のサブ画素のそれぞれにおいて、前記複数の長円形のスリット状開口の端部はいずれも前記サブ画素の短辺側に隣接して配置されており、前記サブ画素の長辺に沿って形成された前記遮光層がそれぞれ前記サブ画素の領域内に延在することによって前記開口率が小さくされている請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記複数のサブ画素のそれぞれにおいて、前記複数の長円形のスリット状開口は前記長辺に沿った縦「く」字状とされている請求項6に記載の液晶表示パネル。
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