JP5207666B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置に関し、特に、スイッチング機能を有する半導体装置に関する。
従来、スイッチング機能を有する半導体装置として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、一導電型の半導体層に形成されたトレンチにゲート電極が埋め込まれたトレンチゲート型のMOSFET(半導体装置)が開示されている。
図11は、上記特許文献1に開示された従来のMOSFET(半導体装置)の構造を示した断面図である。図11を参照して、従来のMOSFETでは、n+型の半導体基板101の上面上に、エピタキシャル層102が形成されている。このエピタキシャル層102には、半導体基板101側から順に、n-型不純物領域(ドレイン領域)102a、p型不純物領域102bおよびn+型不純物領域(ソース領域)102cが形成されている。
また、エピタキシャル層102には、n+型不純物領域102cおよびp型不純物領域102bを貫通してn-型不純物領域102aの途中の深さにまで達するトレンチ103が形成されている。このトレンチ103の内部には、ゲート絶縁膜104を介して、ゲート電極105が形成されている。また、エピタキシャル層102の上面上の所定領域には、トレンチ103の開口を塞ぐ層間絶縁膜106が形成されている。
また、エピタキシャル層102の上面上には、層間絶縁膜106を覆うように、ソース電極107が形成されている。また、半導体基板101の裏面(下面)上には、ドレイン電極108が形成されている。
上記のように構成された従来のMOSFETでは、ゲート電極105に対する印加電圧を変化させることによりオン/オフの制御が行われる。具体的には、ゲート電極105に対して所定の正電位を印加すると、p型不純物領域102bの少数キャリア(電子)がトレンチ103側に引き寄せられることによって、n-型不純物領域(ドレイン領域)102aとn+型不純物領域(ソース領域)102cとを接続するような反転層109が形成される。これにより、反転層109を介して、ソース電極107とドレイン電極108との間に電流を流すことができる。その結果、MOSFETがオン状態となる。すなわち、従来のMOSFETでは、n-型不純物領域(ドレイン領域)102aとn+型不純物領域(ソース領域)102cとを接続するように形成される反転層109をチャネルとして機能させている。
その一方、ゲート電極105に対する所定の正電位の印加を解除すると、反転層(チャネル)109が消滅するので、ソース電極107とドレイン電極108との間における電流の流れを遮断することができる。その結果、MOSFETがオフ状態となる。
特開2001−7149号公報
しかしながら、図11に示した従来の構造では、オン時に形成される反転層(チャネル)109が非常に薄いため、反転層(チャネル)109を流れる電流に対する抵抗を低減するのが困難であるという不都合がある。その結果、オン抵抗の改善を図るのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、オン抵抗を大幅に低減することが可能な新しい動作原理に基づく半導体装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による半導体装置は、一導電型の半導体層と、半導体層に形成されたトレンチと、トレンチの内部に第1絶縁膜を介して形成された埋め込み電極と、半導体層の上面側の所定領域に、平面的に見て、トレンチと所定の間隔を隔てて形成され、埋め込み電極とは別個に電圧が印加される逆導電型の不純物領域と、半導体層の一部とショットキー接触するように形成された金属層とを備えている。そして、トレンチと不純物領域との間の領域がチャネルとなり、トレンチの周辺に形成される空乏層と不純物領域の周辺に形成される空乏層とで、チャネルを塞ぐことにより、チャネルを流れる電流が遮断される一方、トレンチの周辺の空乏層を消滅させることにより、チャネルを介して電流が流れるように構成されている。なお、本発明の半導体層は、半導体基板を含む。
この一の局面による半導体装置では、上記のように、一導電型の半導体層に、第1絶縁膜を介して埋め込み電極が内部に設けられたトレンチと、平面的に見て、トレンチと所定の間隔を隔てて配置された逆導電型の不純物領域とを形成するとともに、トレンチの周辺に形成される空乏層と不純物領域の周辺に形成される空乏層とで、チャネルを塞ぐことにより、チャネルを流れる電流を遮断する一方、トレンチの周辺の空乏層を消滅させることにより、チャネルを介して電流が流れるように構成することによって、トレンチの周辺に形成される空乏層の形成状態は埋め込み電極に対する印加電圧に応じて変化するので、埋め込み電極に対する印加電圧を制御することにより、オフ状態(チャネルを流れる電流が遮断される状態)からオン状態(チャネルを介して電流が流れる状態)への切り替えを行うことができるとともに、その逆の切り替えも行うことができる。すなわち、半導体装置にスイッチング機能を持たせることができる。そして、上記した構成では、オン時において、トレンチと不純物領域との間の領域における空乏層が形成されていない領域の全てをチャネル(電流通路)として機能させることができるので、非常に薄い反転層をチャネル(電流通路)として機能させる従来の半導体スイッチ装置(MOSFET)と比べて、チャネルを流れる電流に対する抵抗を大幅に低減することが可能となる。これにより、従来の半導体スイッチ装置(MOSFET)と比べて、オン抵抗を大幅に低減することができる。
また、一の局面による半導体装置では、上記のように、半導体層の上面側の所定領域に、平面的に見て、トレンチと所定の間隔を隔てて形成されるとともに、埋め込み電極とは別個に電圧が印加される逆導電型の不純物領域を備えることによって、不純物領域に電圧が印加された状態にしておくことにより、不純物領域の周辺には常に電界が働いている状態にしておくことができるので、その電界によって、不純物領域の周辺に常に空乏層が形成された状態にしておくことができる。一方、空乏層によってチャネルが塞がれた状態(オフ状態)では、トレンチの周辺に形成される空乏層の一部と、不純物領域の周辺に形成される空乏層の一部とが重なった状態となっているので、トレンチの周辺に形成される空乏層の一部は、不純物領域の周辺に働く電界中に位置した状態となっている。このため、オフ状態からオン状態に切り替える際に、不純物領域の周辺に働く電界に逆らって、トレンチの周辺に形成された空乏層を消滅させなければならなくなるので、オフ状態からオン状態に切り替える際の閾値電圧(チャネルを流れる電流の遮断が解除されてオン状態になる時の埋め込み電極に対する印加電圧)が高くなる。その結果、オン/オフ制御時において、外来ノイズによる誤動作が発生し易くなるのを抑制することができる。なお、上記した構成では、不純物領域と半導体層との境界部分にpn接合が形成されるので、この不純物領域に電圧を印加することによって、不純物領域の周辺に形成される空乏層を大きくすることができる。すなわち、pn接合によって形成される空乏層は、電圧依存性が高いので、不純物領域に電圧を印加することによって、不純物領域の周辺に形成される空乏層を大きくすることができる。このため、トレンチの周辺に形成される空乏層と不純物領域の周辺に形成される空乏層とで、チャネルを塞ぐ際に、トレンチの周辺に形成される空乏層の一部と、不純物領域の周辺に形成される空乏層の一部とが重なる領域を大きくすることができる。これにより、閾値電圧を容易に高くすることができる。
さらに、一の局面による半導体装置では、上記のように、半導体層の一部とショットキー接触するように形成された金属層を備えることによって、半導体装置にショットキーバリアダイオードを形成することができるので、閾値電圧を高くするために、半導体層に逆導電型の不純物領域を形成したとしても、スイッチング特性を向上させることができる。すなわち、半導体層に逆導電型の不純物領域を形成することによって、内部にpnダイオード(内蔵ダイオード)が形成される一方、上記のように構成することによって、内部に形成されたpnダイオード(内蔵ダイオード)と極性を同じくして並列にショットキーバリアダイオードを形成することができる。このショットキーバリアダイオードは、多数キャリアを利用するため、少数キャリアを利用するpnダイオード(内蔵ダイオード)に比べて、逆回復時間が速い。このため、半導体装置の逆回復時間を向上させることができるので、閾値電圧を高くしながら、スイッチング特性を向上させることができる。
上記一の局面による半導体装置において、好ましくは、トレンチは、半導体層の上面と平行な所定方向に延びるように複数形成されており、複数のトレンチは、平面的に見て、不純物領域を挟むように、互いに所定の間隔を隔てて配列されている。このように構成すれば、トレンチと不純物領域との間の領域を複数箇所に形成することができるので、トレンチと不純物領域との間の領域の平面積を大きくすることができる。このため、チャネルの平面積を大きくすることができるので、チャネルに流れる電流量を大きくすることができる。これにより、容易に、チャネルに流れる電流に対する抵抗を大幅に低減することができるので、オン抵抗をより大幅に低減することができる。
この場合において、好ましくは、不純物領域は、互いに隣り合うトレンチ間の各々の領域に配置されるように、複数形成されており、不純物領域の少なくとも1つは、トレンチに沿った方向に、断続的に延びるように形成されている。このように構成すれば、半導体層の不純物濃度を低くすることにより、半導体層の上面における不純物領域の断続部分から半導体層の不純物濃度の低い領域を露出させることができるので、この領域と金属層とを接触させることにより、容易に、金属層を半導体層とショットキー接触させることができる。これにより、半導体装置にショットキーバリアダイオードを容易に形成することができるので、容易に、スイッチング特性を向上させることができる。
さらに、この場合において、複数の不純物領域の各々を、トレンチに沿った方向に断続的に延びるように形成することができる。
上記一の局面による半導体装置において、好ましくは、金属層は、少なくとも、半導体層の上面と接触するバリアメタル層を含む。このように構成すれば、金属層を、半導体層と良好にショットキー接触させることができるので、半導体装置にショットキーバリアダイオードをより容易に形成することができる。これにより、さらに容易に、スイッチング特性を向上させることができる。
上記一の局面による半導体装置において、好ましくは、金属層は、半導体層の上面上に、半導体層の一部とショットキー接触する一方、不純物領域とはオーミック接触するように形成されている。このように構成すれば、容易に、pnダイオード(内蔵ダイオード)と極性を同じくして並列にショットキーバリアダイオードを形成することができる。
上記一の局面による半導体装置において、埋め込み電極の上面上に、第2絶縁膜を形成するとともに、この第2絶縁膜を、その上面が半導体層の上面と同一面となるようにトレンチ内に形成することができる。
以上のように、本発明によれば、オン抵抗を大幅に低減することが可能な新しい動作原理に基づく半導体装置を得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による半導体装置の一部を示した断面斜視図であり、図2は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体装置の一部を示した平面図である。図3は、図2の80−80線に沿った断面図であり、図4は、図1に示した本発明の一実施形態による半導体装置の等価回路図である。まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による半導体装置50の構造について説明する。なお、本実施形態の半導体装置50は、ノーマリオフ型のスイッチ装置として機能するように構成されている。また、図4では、便宜上、MOSFETで一般的に用いられている回路記号を用いて、本実施形態による半導体装置50の等価回路を図示している。
本実施形態の半導体装置50は、図1に示すように、n+型シリコン基板1の上面上に、約1μm〜約10μmの厚みを有するn型シリコンからなるn型エピタキシャル層2が形成されている。n+型シリコン基板1には、後述するドレイン電極8との間で良好なオーミック接触を得るために、n型不純物が高濃度(たとえば、約1×1020cm-3)で導入されている。また、n型エピタキシャル層2には、n型不純物がn+型シリコン基板1よりも低い濃度(たとえば、約5×1015cm-3〜約1×1018cm-3)で導入されている。なお、n+型シリコン基板1およびn型エピタキシャル層2は、本発明の「一導電型の半導体層」の一例である。
また、n型エピタキシャル層2は、その厚み方向に掘られた複数のトレンチ3を有している。この複数のトレンチ3は、n型エピタキシャル層2の所定領域が、その上面(主表面)側からエッチングされることによって形成されている。すなわち、複数のトレンチ3の各々の開口端は、n型エピタキシャル層2の上面側に位置している。また、複数のトレンチ3は、図1および図2に示すように、その各々がn型エピタキシャル層2の上面に対して平行な所定方向(Y方向)に沿って延びるように細長状に形成されている。
また、複数のトレンチ3は、n型エピタキシャル層2の上面に対して平行で、かつ、トレンチ3が延びる方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に互いに所定の間隔を隔てて配列されている。さらに、複数のトレンチ3の各々の溝深さは、図1に示すように、n型エピタキシャル層2の厚み(約1μm〜約10μm)よりも小さくなるように、約0.5μm〜約5μmに設定されている。また、複数のトレンチ3の各々のX方向の幅は、約0.1μm〜約1μmに設定されている。
また、複数のトレンチ3の各々の内部には、n型エピタキシャル層2を構成するn型シリコンを熱酸化処理することによって得られるシリコン酸化膜4が、約10nm〜約100nmの厚みで形成されている。なお、シリコン酸化膜4は、本発明の「第1絶縁膜」の一例である。
また、複数のトレンチ3の各々の内面上には、シリコン酸化膜4を介して、p型ポリシリコンからなる埋め込み電極(ゲート電極)5が形成されている。この複数の埋め込み電極5の各々は、対応するトレンチ3の途中の深さまで埋め込まれている。また、複数のトレンチ3の各々において、埋め込み電極5が埋め込まれていない残りの部分(埋め込み電極5よりも上方の部分)には、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜6が形成されている。この層間絶縁膜6は、埋め込み電極(ゲート電極)5と後述するソース電極7との間で絶縁を行うために設けられている。また、複数の層間絶縁膜6の各々の厚みは、対応するトレンチ3において、埋め込み電極5が埋め込まれていない残りの部分(埋め込み電極5よりも上方の部分)の深さと同じになるように設定されている。したがって、複数の層間絶縁膜6の各々の上面は、n型エピタキシャル層2の上面に対して同一面となっている。なお、層間絶縁膜6は、本発明の「第2絶縁膜」の一例である。
ここで、本実施形態では、n型エピタキシャル層2の上面側の所定領域に、p型不純物が導入されたp+型不純物領域2aが形成されている。なお、p+型不純物領域2aは、本発明の「逆導電型の不純物領域」の一例である。このp+型不純物領域2aは、図1および図2に示すように、上記したトレンチ3に沿って断続的に延びるように形成されている。このため、n型エピタキシャル層2の上面には、断続的に延びるp+型不純物領域2aの各々の断続部分21aから、低濃度領域(n型エピタキシャル層2のn型不純物濃度の低い領域)が露出される。そして、図1および図3に示すように、n型エピタキシャル層2の上面に露出された低濃度領域は、後述するソース電極7とショットキー接触するように構成されている。なお、p+型不純物領域2aが断続的に延びるように形成されることによって、低濃度領域が露出された領域21bは、n型エピタキシャル層2の上面に複数設けられている。
また、本実施形態では、図1および図2に示すように、p+型不純物領域2aの厚み(イオン注入による拡散後の深さ)は、約0.5μm〜約10μmに設定されているとともに、p+型不純物領域2aのX方向の幅は、約0.1μm〜約2μmに設定されている。なお、p+型不純物領域2aの具体的な不純物濃度は、たとえば、約1×1017cm-3〜約1×1020cm-3である一方、後述するソース電極7との間で良好なオーミック接触を得るために、少なくとも、p+型不純物領域2aの上面側の部分には、p型不純物が高濃度で導入されている。
また、本実施形態では、断続的に延びるように形成されたp+型不純物領域2aは、n型エピタキシャル層2に複数形成されている。この複数のp+型不純物領域2aの各々は、平面的に見て、トレンチ3と交互に配列されている。すなわち、p+型不純物領域2aの各々は、上記したトレンチ3間に挟まれるようにn型エピタキシャル層2の所定領域に配置されている。このため、n型エピタキシャル層2の上面では、p+型不純物領域2aの断続部分21a(低濃度領域が露出した領域21b)が分散された状態となっている。また、p+型不純物領域2aの各々は、隣り合うトレンチ3と所定の間隔(たとえば、約0.05μm〜約0.4μm)を隔てて配置されている。
なお、本実施形態による半導体装置50では、n型エピタキシャル層2にp+型不純物領域2aが形成されることによって、pn接合が形成されるので、このpn接合によって、内部にpnダイオード(内蔵ダイオード)(図3および図4参照)が形成されている。
また、図1に示すように、n型エピタキシャル層2の上面側の部分(互いに隣り合う、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の各領域の上端部)には、n型エピタキシャル層2の上面に低濃度領域が露出しないように、n型不純物が高濃度でイオン注入された高濃度領域2bが形成されている。このn型エピタキシャル層2の高濃度領域2bの濃度は、後述するソース電極7との間で良好なオーミック接触を得ることが可能なように設定されており、n型エピタキシャル層2の他の部分(低濃度領域)よりも高くなっている。また、n型エピタキシャル層2の高濃度領域2bの厚み(イオン注入による拡散後の深さ)は、層間絶縁膜6の厚みよりも小さくなるように設定されている。すなわち、n型エピタキシャル層2の高濃度領域2bの下端部は、埋め込み電極5の上端部よりも上方に位置している。
また、n型エピタキシャル層2の上面上には、複数のトレンチ3の各々の開口端を覆うように、ソース電極7が形成されている。このソース電極7は、TiNなどから構成される下層側(n型エピタキシャル層2側)のバリアメタル層7aと、上層側のAl層7bとから構成されている。また、n+型シリコン基板1の下面(裏面)上には、複数の金属層を含む多層構造体からなるドレイン電極8が形成されている。このドレイン電極8は、n+型シリコン基板1に対してオーミック接触している。
ここで、本実施形態では、ソース電極7は、n型エピタキシャル層2の高濃度領域2b(互いに隣り合う、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の各領域の上端部)とp+型不純物領域2aとにオーミック接触するように構成されている。これにより、p+型不純物領域2aは、ソース電極7と同電位となるように電圧が印加される。このように構成すれば、ソース電極7に対する印加電圧を制御することにより、p+型不純物領域2aの周辺に空乏層を形成することが可能となる。
また、本実施形態では、図3および図4に示すように、ソース電極7と低濃度領域が露出した領域21bとがショットキー接触することにより、ショットキーバリアダイオードが形成されている。このショットキーバリアダイオードは、図4に示すように、上記したpnダイオード(内蔵ダイオード)と極性を同じくして並列に形成されている。なお、ソース電極7は、本発明の「金属層」の一例である。
また、本実施形態では、図3に示すように、p+型不純物領域2aにおける各々の断続部分21aのY方向の距離Lは、p+型不純物領域2aの周辺に空乏層を形成した時に、この空乏層によって、断続部分21aの領域を塞ぐことが可能な距離に構成されている。これにより、ショットキーバリアダイオードが形成された際に、ショットキーバリアダイオードのリーク電流の発生が抑制される。
上記した構成では、ソース電極7とドレイン電極8との間に電圧を印加した場合に、ソース電極7とドレイン電極8との間を流れる電流(n型エピタキシャル層2の厚み方向に流れる電流)は、n型エピタキシャル層2の互いに隣り合う、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の各領域を通過することになる。すなわち、上記した構成では、n型エピタキシャル層2の互いに隣り合う、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の各領域がチャネル(電流通路)9として機能することになる。
また、トレンチ3内にそれぞれ形成された埋め込み電極(ゲート電極)5は、ソース電極7には電気的に接続されておらず、p+型不純物領域2aとは別個に電圧が印加されるように構成されている。
図5〜図7は、本発明の一実施形態による半導体装置の動作を説明するための断面図である。なお、図5には、スイッチ装置として機能する半導体装置がオフ状態となっている場合を図示しており、図6および図7には、スイッチ装置として機能する半導体装置がオン状態となっている場合を図示している。次に、図5〜図7を参照して、本実施形態のスイッチ装置として機能する半導体装置50の動作について説明する。
なお、以下の説明では、ソース電極7に負電位(−)が印加され、ドレイン電極8に正電位(+)が印加されているとする。
まず、図5および図6に示すように、ソース電極7およびドレイン電極8の各々に負電位(−)および正電位(+)が印加されると、p+型不純物領域2aがソース電極7に電気的に接続されているために、p+型不純物領域2aに対して負電位が印加されることになる。このため、p+型不純物領域2aの周辺には、多数キャリアが減少した領域(空乏層)10aが形成される。一方、p+型不純物領域2aは、n型エピタキシャル層2とは逆導電型(p+型)であるため、p+型不純物領域2aとn型エピタキシャル層2とによってpn接合が形成される。このため、p+型不純物領域2aの周辺に形成された空乏層10aは、電圧依存性が高くなるので、ソース電極7およびドレイン電極8に、それぞれ、負電位(−)および正電位(+)が印加されると、p+型不純物領域2aの周辺に形成された空乏層10aは、n+型シリコン基板1の厚み方向(電圧が加わる方向)に延びるように広がった状態となる。
そして、スイッチ装置として機能する半導体装置50をオフ状態にする場合には、図5に示すように、埋め込み電極(ゲート電極)5に対して負電位(−)を印加する。これにより、埋め込み電極(ゲート電極)5が埋め込まれたトレンチ3の周辺にも空乏層10bが形成される。
この際、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の領域において、トレンチ3およびp+型不純物領域2aの各々の周辺に形成された空乏層10の一部が互いに重なることにより、空乏層10aおよび10bが互いに連結された状態となる。これにより、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の領域が空乏層10aおよび10bによって塞がれる。すなわち、n型エピタキシャル層2のチャネル9が空乏層10aおよび10bによって塞がれるので、n型エピタキシャル層2のチャネル9における電流(ソース電極7とドレイン電極8との間を流れる電流)の流れを遮断することができる。その結果、n型エピタキシャル層2のチャネル9をオフ状態にすることが可能となる。
また、スイッチ装置として機能する半導体装置50をオン状態にする場合には、図6に示すように、埋め込み電極(ゲート電極)5に対して正電位(+)を印加する。この場合、p+型不純物領域2aの周辺では、図5に示した空乏層10aが形成された状態のまま保持される一方、トレンチ3の周辺では、図5に示した空乏層10bが消滅する。すなわち、n型エピタキシャル層2のチャネル9のトレンチ3側の部分を塞いでいた空乏層10bが消滅するので、n型エピタキシャル層2のチャネル9のトレンチ3側の部分を介して電流を流すことができる。その結果、n型エピタキシャル層2のチャネル9をオン状態にすることが可能となる。
この際、p+型不純物領域2aの周辺には、空乏層10aを形成するための電界が働いているため、p+型不純物領域2aの周辺に働く電界に逆らって、トレンチ3の周辺に形成された空乏層10bを消滅させる必要がある。このため、n型エピタキシャル層2のチャネル9をオン状態にするのに必要な電圧(閾値電圧)を高くすることが可能となる。
そして、n型エピタキシャル層2のチャネル9がオン状態になると、ソース電極7とドレイン電極8との間の電圧が低くなるので、図7に示すように、p+型不純物領域2aの周辺に形成された空乏層10aが小さくなる。すなわち、p+型不純物領域2aの周辺に形成された空乏層10aは電圧依存性が高いので、n型エピタキシャル層2のチャネル9がオン状態になることによってソース電極7とドレイン電極8との間の電圧が低くなると、空乏層10aが小さくなる。これにより、チャネル9における電流が流れる領域が大きくなる。一方、埋め込み電極(ゲート電極)5に対して正電位(+)が印加されると、n型エピタキシャル層2の多数キャリアである電子がトレンチ3の周辺に引き寄せられるので、トレンチ3の周辺には、比較的電流が流れやすい層である蓄積層(多数キャリアである電子が蓄積された層)11が形成される。これにより、本実施形態による半導体装置50では、n型エピタキシャル層2のチャネル9のトレンチ3側の部分を介して電流を流す場合でも、電流を流れ易くすることが可能となる。
図8および図9は、本発明の一実施形態による半導体装置のショットキーバリアダイオードが形成されている領域の動作を説明するための断面図である。なお、図8には、半導体装置のショットキーバリアダイオードが形成されている領域に逆方向バイアスが印加されている状態を図示しており、図9には、半導体装置のショットキーバリアダイオードが形成されている領域に順方向バイアスが印加されている状態を図示している。続いて、図8および図9を参照して、本実施形態による半導体装置50のショットキーバリアダイオードが形成されている領域の動作について説明する。
まず、アノード電極(ソース電極)7とカソード電極(ドレイン電極)8との間に逆方向バイアスが印加されると、p+型不純物領域2aがアノード電極(ソース電極)7に電気的に接続されているため、p+型不純物領域2aに対して負電位が印加される。したがって、p+型不純物領域2aの周辺は、常に多数キャリアが減少した状態となっている。すなわち、p+型不純物領域2aの周辺には、空乏層10(10a)が形成された状態となっている。
この際、ショットキーバリアダイオードが形成されている領域は、p+型不純物領域2aの周辺に形成された空乏層10aによって塞がれた状態となるので、ショットキーバリアダイオードにおけるリーク電流の発生が抑制される。
また、図9に示すように、アノード電極(ソース電極)7とカソード電極(ドレイン電極)8との間に順方向バイアスが印加されると、p+型不純物領域2aがアノード電極(ソース電極)7に電気的に接続されているため、p+型不純物領域2aに対して正電位が印加されることになる。このため、p+型不純物領域2aの周辺に形成された空乏層10a(図8参照)が消滅する。これにより、ショットキーバリアダイオードが形成されている領域(ショットキーバリアダイオード)を介して、図9中の矢印方向に電流が流れる。
なお、本実施形態による半導体装置50は、図10に示すように、DC/DCコンバータを構成する部品の一部として用いることができる。ここで、図10中の符号12は、コイルであり、符号13は、コンデンサである。
本実施形態では、上記のように、n型エピタキシャル層2に、シリコン酸化膜4を介して埋め込み電極5が内部に設けられたトレンチ3と、平面的に見て、トレンチ3と所定の間隔を隔てて配置されたp+型不純物領域2aとを形成するとともに、p+型不純物領域2aの周辺に形成される空乏層10aとトレンチ3の周辺に形成される空乏層10bとで、チャネル9を塞ぐことにより、チャネル9を流れる電流を遮断する一方、トレンチ3の周辺の空乏層10bを消滅させることにより、チャネル9を介して電流が流れるように構成することによって、トレンチ3の周辺に形成される空乏層10bの形成状態は埋め込み電極5に対する印加電圧に応じて変化するので、埋め込み電極5に対する印加電圧を制御することにより、オフ状態(チャネル9を流れる電流が遮断される状態)からオン状態(チャネル9を介して電流が流れる状態)への切り替えを行うことができるとともに、その逆の切り替えも行うことができる。すなわち、半導体装置50にスイッチング機能を持たせることができる。そして、上記した構成では、オン時において、トレンチ3とp+型不純物領域2aとの間の領域の空乏層10が形成されていない領域の全てをチャネル(電流通路)として機能させることができるので、非常に薄い反転層をチャネル(電流通路)として機能させる従来の半導体スイッチ装置(MOSFET)と比べて、チャネル9を流れる電流に対する抵抗を大幅に低減することが可能となる。これにより、従来の半導体スイッチ装置(MOSFET)と比べて、オン抵抗を大幅に低減することができる。
また、本実施形態では、n型エピタキシャル層2の上面側の所定領域に、平面的に見て、トレンチ3と所定の間隔を隔てて形成されるとともに、埋め込み電極5とは別個に電圧が印加されるp+型不純物領域2aを備えることによって、p+型不純物領域2aに電圧が印加された状態にしておくことにより、p+型不純物領域2aの周辺には常に電界が働いている状態にしておくことができるので、その電界によって、p+型不純物領域2aの周辺に常に空乏層10aが形成された状態にしておくことができる。一方、空乏層10によってチャネル9が塞がれた状態(オフ状態)では、p+型不純物領域2aの周辺に形成される空乏層10aの一部と、トレンチ3の周辺に形成される空乏層10bの一部とが重なった状態となっているので、トレンチ3の周辺に形成される空乏層10bの一部は、p+型不純物領域2aの周辺に働く電界中に位置した状態となっている。このため、オフ状態からオン状態に切り替える際に、p+型不純物領域2aの周辺に働く電界に逆らって、トレンチ3の周辺に形成された空乏層10bを消滅させなければならなくなるので、オフ状態からオン状態に切り替える際の閾値電圧(チャネル9を流れる電流の遮断が解除されてオン状態になる時の埋め込み電極5に対する印加電圧)が高くなる。その結果、オン/オフ制御時において、外来ノイズによる誤動作が発生し易くなるのを抑制することができる。なお、上記した構成では、p+型不純物領域2aとn型エピタキシャル層2との境界部分にpn接合が形成されるので、このp+型不純物領域2aに電圧を印加することによって、p+型不純物領域2aの周辺に形成される空乏層10aを大きくすることができる。すなわち、pn接合によって形成される空乏層10aは、電圧依存性が高いので、p+型不純物領域2aに電圧を印加することによって、p+型不純物領域2aの周辺に形成される空乏層10aを大きくすることができる。このため、p+型不純物領域2aの周辺に形成される空乏層10aとトレンチ3の周辺に形成される空乏層10bとで、チャネル9を塞ぐ際に、p+型不純物領域2aの周辺に形成される空乏層10aの一部と、トレンチ3の周辺に形成される空乏層10bの一部とが重なる領域を大きくすることができる。これにより、閾値電圧を容易に高くすることができる。
また、本実施形態では、p+型不純物領域2aを、トレンチ3に沿って断続的に延びるように形成することによって、n型エピタキシャル層2の上面に低濃度領域(n型エピタキシャル層2のn型不純物濃度の低い領域)を露出させることができるので、n型エピタキシャル層2の上面上にソース電極7を形成することにより、ソース電極7と低濃度領域が露出した領域21bとをショットキー接触させることができる。このため、低濃度領域が露出した領域21bにショットキーバリアダイオードを形成することができるので、閾値電圧を高くするために、n型エピタキシャル層2にp+型不純物領域2aを形成したとしても、スイッチング特性を向上させることができる。すなわち、n型エピタキシャル層2にp+型不純物領域2aを形成することによって、内部にpnダイオード(内蔵ダイオード)が形成される一方、上記のように構成することによって、内部に形成されたpnダイオード(内蔵ダイオード)と極性を同じくして並列にショットキーバリアダイオードを形成することができる。このショットキーバリアダイオードは、多数キャリアを利用するため、少数キャリアを利用するpnダイオード(内蔵ダイオード)に比べて、逆回復時間が速い。このため、半導体装置50の逆回復時間を向上させることができるので、閾値電圧を高くしながら、スイッチング特性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ソース電極7を、TiNなどから構成される下層側(n型エピタキシャル層2側)のバリアメタル層7aと、上層側のAl層7bとから構成することによって、ソース電極7を、低濃度領域が露出した領域21bに良好にショットキー接触させることができるので、半導体装置50に良好なショットキーバリアダイオードを容易に形成することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、n+型シリコン基板上に形成されたn型エピタキシャル層にトレンチおよびp+型不純物領域などを形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、n+型シリコン基板(半導体基板)上にn型エピタキシャル層を形成することなく、直接n+型シリコン基板(半導体基板)にトレンチおよびp+型不純物領域などを形成してもよい。また、n+型シリコン基板上に形成されたn型エピタキシャル層にトレンチおよびp+型不純物領域などを形成した後、n+型シリコン基板を研磨等で除去するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ソース電極を、p+型不純物領域の断続部分から露出する低濃度領域とショットキー接触するように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、ソース電極は、n型エピタキシャル層の一部とショットキー接触するように構成されていればよい。
また、上記実施形態では、トレンチの溝深さがn型エピタキシャル層の厚みよりも小さくなるように構成したが、本発明はこれに限らず、トレンチがn型エピタキシャル層を貫通してn+型シリコン基板にまで達するように構成してもよい。すなわち、トレンチの溝深さを、12μm程度に構成してもよい。
また、上記実施形態では、基板にシリコン基板を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、SiCなどから構成される基板(半導体基板)を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シリコン基板をn+型に構成するとともに、そのシリコン基板の上面上に形成されるエピタキシャル層をn型に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、シリコン基板をp型(p+型)に構成するとともに、そのシリコン基板の上面上に形成されるエピタキシャル層をp型に構成してもよい。すなわち、各導電型を、上記実施形態による半導体装置とは、逆の導電型にしてもよい。
また、上記実施形態では、埋め込み電極を、導電化されたポリシリコンから構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、埋め込み電極は、金属材料から構成してもよい。
また、上記実施形態では、埋め込み電極の上面上に形成された層間絶縁膜を、その上面がエピタキシャル層の上面と同一面となるように形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、埋め込み電極の上面上に形成された層間絶縁膜を、その上面がエピタキシャル層の上面から突出するように形成してもよいし、その上面がエピタキシャル層の上面よりも下方(トレンチ内部側)に位置するように形成してもよい。
また、上記実施形態では、エピタキシャル層の厚みを、約1μm〜約10μmに構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、エピタキシャル層の厚みは、上記した厚み以外の厚みであってもよい。すなわち、エピタキシャル層の厚みは、製造される半導体装置に求められる最終的な電気的特性によって設定すればよい。
本発明の一実施形態による半導体装置の一部を示した断面斜視図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体装置の一部を示した平面図である。 図2の80−80線に沿った断面図である。 図1に示した本発明の一実施形態による半導体装置の等価回路図である。 本発明の一実施形態による半導体装置の動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による半導体装置の動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による半導体装置の動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による半導体装置のショットキーバリアダイオードが形成されている領域の動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による半導体装置のショットキーバリアダイオードが形成されている領域の動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による半導体装置を用いたDC/DCコンバータの一例を示した回路図である。 特許文献1に開示された従来のMOSFET(半導体装置)の構造を示した断面図である。
符号の説明
1 n+型シリコン基板
2 n型エピタキシャル層(一導電型の半導体層)
2a p+型不純物領域(逆導電型の不純物領域)
2b 高濃度領域
3 トレンチ
4 シリコン酸化膜(第1絶縁膜)
5 埋め込み電極
6 層間絶縁膜(第2絶縁膜)
7 ソース電極(金属層)
7a バリアメタル層
7b Al層
8 ドレイン電極
9 チャネル
10 空乏層
11 蓄積層
21a 断続部分
21b 低濃度領域が露出した領域
50 半導体装置

Claims (5)

  1. 一導電型の半導体層と、
    前記半導体層に形成されたトレンチと、
    前記トレンチの内部に第1絶縁膜を介して形成された埋め込み電極と、
    前記半導体層の上面側の所定領域に、平面的に見て、前記トレンチと所定の間隔を隔てて形成され、前記埋め込み電極とは別個に電圧が印加される逆導電型の不純物領域と、
    前記半導体層の一部とショットキー接触するように形成された金属層と、
    前記半導体層の上面側において前記トレンチと前記不純物領域との間の領域に形成され、前記半導体層よりも前記一導電型の不純物濃度が高い高濃度領域とを備え、
    前記トレンチと前記不純物領域との間の領域がチャネルとなり、
    前記トレンチに接する半導体層は全て前記一導電型の半導体層である共に、
    前記トレンチは、前記半導体層の上面と平行な所定方向に延びるように複数形成されており、
    前記複数のトレンチは、平面的に見て、前記不純物領域を挟むように、互いに所定の間隔を隔てて配列されており、
    前記不純物領域は、互いに隣り合うトレンチ間の各々の領域に配置されるように、複数形成されており、
    前記複数の不純物領域の各々は、前記トレンチに沿った方向に断続的に延びるように形成されている半導体装置であって、
    前記トレンチに沿った方向における前記不純物領域の各々の間隔は、該不純物領域の幅よりも短く形成されており、
    前記トレンチの周辺に形成される空乏層と前記不純物領域の周辺に形成される空乏層とで、前記チャネルを塞ぐことにより、前記チャネルを流れる電流が遮断される一方、前記トレンチの周辺の空乏層を消滅させることにより、前記チャネルを介して電流が流れるように構成されており、
    前記チャネルを介して前記電流が流れる方向において、前記半導体層の上部に形成される高濃度領域の下端部は前記埋め込み電極の上端部よりも上方に位置することを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記金属層は、前記半導体層の上面上に、前記半導体層の一部とショットキー接触する一方、前記不純物領域とはオーミック接触するように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記金属層は、少なくとも、前記半導体層の上面と接触するバリアメタル層を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記埋め込み電極の上面上には、第2絶縁膜が形成されており、
    前記第2絶縁膜は、その上面が前記半導体層の上面と同一面となるように前記トレンチ内に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記トレンチは前記半導体層を貫通することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
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