JP5206692B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば共振子や帯域フィルタとして用いられる弾性表面波装置に関し、より詳細には、圧電基板上の溝に充填された金属を用いてIDTが形成されている構造を有する弾性表面波装置に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして弾性表面波装置が広く用いられている。例えば下記の特許文献1には、図26に略図的に断面構造を示す弾性表面波装置1001が開示されている。
弾性表面波装置1001では、LiTaO基板1002の上面1002aに、複数本の溝1002bが形成されている。複数本の溝1002bに金属が充填されており、それによって該金属からなる複数本の電極指を有するIDT1003が形成されている。LiTaO基板1002の上面1002aを覆うように、SiO膜1004が積層されている。LiTaO基板1002が負の周波数温度係数TCFを有するため、正の周波数温度係数TCFを有するSiO膜1004が積層されて、弾性表面波装置1001の周波数温度係数TCFの絶対値が小さくされている。
また、複数本の溝1002bに埋め込まれた金属を用いてIDTを形成することにより、IDTにおいて大きな反射係数が得られるとされている。具体的には、表面波の波長をλとしたときに、溝1002bに充填されたAlの厚み、すなわちAlからなるIDTの厚みを0.04λとした場合、電極指1本あたりの反射係数が0.05とされ、電極厚みが大きいほど、大きな反射係数の得られることが示されている。
他方、下記の特許文献2には、図27に示す弾性表面波装置が開示されている。弾性表面波装置1101では、LiTaOまたはLiNbOからなる圧電基板1102上に、IDT1103が形成されている。また、IDT1103を覆うように保護膜1104が形成されている。他方、IDT1103及び保護膜1104が形成されている部分を除く残りの領域には、IDT1103及び保護膜1104を積層してなる積層金属膜の厚みと等しいSiOからなる第1絶縁物層1105が形成されている。そして、第1絶縁物層1105を覆うように、SiOからなる第2絶縁物層1106が積層されている。ここでは、IDT1103として、Alよりも密度の大きい金属を用いることにより、反射係数の絶対値を大きくすることができ、所望でないリップルを抑圧し得ることが示されている。
WO2006/011417A1 特開2004−112748号公報
特許文献1に記載の弾性表面波装置1001では、AlからなるIDTの厚みが大きいほど、反射係数の絶対値を大きくし得る旨が示されている。しかしながら、本願発明者は、単に反射係数の絶対値を大きくしただけでは、良好な共振特性が得られないことを見出した。すなわち、特許文献1に記載の弾性表面波装置では、Alからなる電極の厚みを厚くすることにより、反射係数の絶対値を大きくし得るものの、反射係数の符号が負のため、通過帯域に多数のリップルが生じ、良好な共振特性が得られないことを見出した。
特許文献1では、IDTの厚みと反射係数との関係については、LiTaO基板上にAlからなるIDTを用いた場合について説明されているにすぎない。なお、特許文献1の段落0129では、LiNbO基板において、Auなどの他の金属を用いてIDTを形成してもよい旨が示唆されているが、AuからなるIDTしか開示されていない。
他方、特許文献2では、上記のように、Alよりも密度の大きい金属からなるIDTを用いた場合に、反射係数の絶対値を高め得る旨は示されているものの、得られる弾性表面波装置の電気機械結合係数を大きくし得ることについては、特に言及されていない。
また、上記LiNbO基板上に設けられた溝にAuを充填してIDTを形成した構造では、十分大きな電気機械結合係数kを得るには使用し得るLiNbO基板のオイラー角範囲が狭いという問題があった。
本発明の目的は、従来技術の欠点を解消し、圧電基板としてLiNbO基板を用いており、しかも、IDTの反射係数が十分に大きいだけでなく、さらに電気機械結合係数kが大きく、使用し得るLiNbO基板のオイラー角範囲が比較的広く、設計の自由度を高め得る、弾性表面波装置を提供することにある。
本発明によれば、LiNbO基板からなり、上面に複数本の溝が形成されている圧電基板と、前記圧電基板の上面の複数本の溝に充填された金属材料からなる複数本の電極指を有するIDTとを備えており、前記金属材料がPtもしくはWまたはこれらの金属の少なくとも1種を主体とする合金からなることを特徴とする、弾性表面波装置が提供される。
本発明に係る弾性表面波装置では、弾性表面波の波長をλとした場合、前記IDTの電極膜厚と、前記LiNbO基板のオイラー角(0°±10°,θ,0°±10°)のθが下記の表1に示す組合せとされる。従って、大きな電気機械結合係数kを得ることができるLiNbO基板のオイラー角範囲をより一層広げることができる。
Figure 0005206692
また、本発明に係る弾性表面波装置では、好ましくは、前記IDT及び前記圧電基板を覆っている、SiOあるいはSiOを主成分とする無機材料からなる誘電体膜がさらに備えられている。この場合には、SiOあるいはSiOを主成分とする無機材料からなる誘電体膜の周波数温度係数が正の値であり、LiNbOの周波数温度係数TCFが負の値であるため、全体として周波数温度係数TCFの絶対値が小さい弾性表面波装置を提供することができる。
本発明に係る弾性表面波装置のさらに別の特定の局面では、前記弾性表面波の波長をλとした場合、前記IDTのλで規格化してなる規格化膜厚と、前記誘電体膜としてのSiO膜のλで規格化してなる規格化膜厚と、前記LiNbO基板のオイラー角(0°±10°,θ,0°±10°)のθとが、下記の表2〜表4または表5〜表7に示す組合せの1種である。
Figure 0005206692
(表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のW膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のW膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のW膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
上記のように、IDTを構成している金属材料の種類に応じて、上記表2〜表7に示す組合せの1種を用いることにより、大きな電気機械結合係数kを実現し得るLiNbO基板のオイラー角範囲をより一層広げることができる。
(発明の効果)
本発明によれば、LiNbO基板の上面の溝に充填された金属材料からなる複数本の電極指を有するIDTにおいて、金属材料がPtもしくはWまたはこれらの金属の少なくとも1種を主体とする合金からなるため、IDTの反射係数が単に大きいだけでなく、大きな電気機械結合係数kを得ることができる。しかも、上記電気機械結合係数kが大きな範囲を実現するのに、LiNbO基板のオイラー角を広い範囲から選択することができる。よって、弾性表面波装置の特性を高め得るだけでなく、弾性表面波装置の設計の自由度を高めることが可能となる。
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る弾性表面波装置の要部を示す模式的部分正面断面図であり、(b)は該弾性表面波装置の模式的平面図である。 図2は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料として、Ptを用いた場合のオイラー角のθと反射係数との関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料として、Ptを用いた場合のオイラー角のθと電気機械結合係数kとの関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料として、Wを用いた場合のオイラー角のθと反射係数との関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料として、Wを用いた場合のオイラー角のθと電気機械結合係数kとの関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図6は、従来例において、IDTを構成する金属材料として、Alを用いた場合のオイラー角のθと反射係数との関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図7は、従来例において、IDTを構成する金属材料として、Alを用いた場合のオイラー角のθと電気機械結合係数kとの関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図8は、従来例において、IDTを構成する金属材料として、Auを用いた場合のオイラー角のθと反射係数との関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図9は、従来例において、IDTを構成する金属材料として、Auを用いた場合のオイラー角のθと電気機械結合係数kとの関係を示し、実線がSiO膜が積層されている構造の場合の結果を、破線がSiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す図である。 図10(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜が形成されていない場合のPt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図11(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.05である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図12(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.1である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図13(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.15である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図14(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.2である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図15(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.25である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図16(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.3である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図17(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてPtを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.35である場合の、Pt膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図18(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜が形成されていない場合のW膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図19(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.05である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図20(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.1である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図21(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.15である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図22(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.2である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図23(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.25である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図24(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.3である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図25(a)及び(b)は、本発明の一実施形態において、IDTを構成する金属材料としてWを用い、SiO膜の規格化膜厚が0.35である場合の、W膜の規格化膜厚と、オイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。 図26は、従来の表面波装置の一例を説明するための模式的正面断面図である。 図27は、従来の表面波装置の他の例を示す部分切欠正面断面図である。
符号の説明
1…弾性表面波装置
2…LiNbO基板
2a…上面
2b…溝
3…IDT
4…SiO
5,6…反射器
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る弾性表面波装置のIDTが形成されている部分の模式的部分正面断面図であり、(b)は、該弾性表面波装置の模式的平面図である。
図1(a)に示すように、弾性表面波装置1は、LiNbO基板2を有する。LiNbO基板2の上面2aには、複数本の溝2bが形成されている。複数本の溝2bに金属を充填することにより、複数本の電極指を有するIDT3が形成されている。このIDT3の上面と、LiNbO基板2の上面2aは面一とされている。
上面2a及びIDT3を覆うように、SiO膜4が形成されている。なお、本発明では、SiO膜4は形成されずともよい。
図1(b)に示すように、弾性表面波装置1は、上記IDT3と、IDT3の表面波伝搬方向両側に配置された第1,第2の反射器5,6とを有する、1ポート型の弾性表面波共振子である。なお、反射器5,6は、それぞれ、複数本の電極指の両端を短絡してなるグレーティング反射器である。
上記反射器5,6も、IDT3と同様に、LiNbO基板2の上面2aに設けられた複数本の溝に同じ金属を充填することにより形成されている。従って、反射器5,6においても、電極表面とLiNbO基板2の上面2aとが略面一にされている。よって、SiO膜4の上面は、弾性表面波装置1の全体にわたり略平坦化されている。
LiNbO基板2の周波数温度係数TCFは負の値であるが、SiO膜4の周波数温度係数TCFは正の値であるため、全体として周波数温度係数TCFの絶対値が小さくされている。従って、弾性表面波装置1では、温度変化による周波数特性の変化が小さい。
本実施形態の弾性表面波装置1は、SH波を利用した弾性表面波装置であり、その特徴は、上記IDT3を構成している上記金属材料が、PtもしくはWまたはこれらの金属の少なくとも1種を主体とする合金からなることにある。上記IDT3には密着層、拡散防止層など他の金属材料からなる金属層を付加してもよいし、またIDT3は他の金属層との積層構造としてもよい。
それによって、本実施形態の弾性表面波装置1では、IDT3の反射係数の絶対値が大きくされているだけでなく、大きな電気機械結合係数kを得ることができる。また、以下の具体的な実験例で示されるように、電気機械結合係数kが大きい弾性表面波装置1を得るにあたり、利用し得るLiNbO基板のオイラー角範囲を広げることができる。従って、設計の自由度を高めることができる。これを、図2〜図9を参照して説明する。
図6及び図7は、上記実施形態の弾性表面波装置1と同様の構造を有し、ただし、IDT電極及び反射器をAlにより形成し、漏洩弾性表面波を利用した弾性表面波装置におけるLiNbO基板のオイラー角(0°,θ,0°)のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係とをそれぞれ示す図である。
図6及び図7においては、AlからなるIDT3の表面波の波長λで規格してなる規格化膜厚を0.04または0.08とした場合の結果が示されている。また、規格化膜厚が0.25のSiO膜4が形成されている構造の結果を実線で、SiO膜4が形成されていない構造についての結果を破線で示した。
図6から明らかなように、電極材料として、Alを用いた場合、反射係数がさほど高くならないことがわかる。
また、図7から明らかなように、オイラー角のθを変化させることにより、電気機械結合係数kを0.2以上とし得ることがわかる。しかしながら、図6に示したように、SiO膜4を形成していない場合においても、オイラー角のθの値及びAlからなるIDTの膜厚の如何に関わらず、反射係数が0.1以下と小さいことがわかる。
他方、図8及び図9は、電極材料として、表面波の波長λで規格した規格化膜厚が0.04または0.08のAuを用いた場合の結果を示す。すなわち、図1に示したIDT電極3及び反射器5,6を、Auで形成した場合の結果を示す。図8は、オイラー角のθと反射係数との関係とを示し、図9は、オイラー角のθと電気機械結合係数kとの関係を示す。
また、図8及び図9においても、規格化膜厚が0.25のSiO膜4を形成した構造の結果を実線で、形成していない構造の結果を破線で示した。
図8から明らかなように、電極材料としてAuを用いた場合、図6に示した電極材料Alを用いた場合に比べて、オイラー角θの如何に関わらず、反射係数を高め得ることがわかる。
しかしながら、図9に示されているように、電気機械結合係数kが大きな領域、すなわち電気機械結合係数kが0.2よりも大きい領域は、Auからなる電極の膜厚が0.04λの場合では、SiO膜4が形成されていない構造では、72°〜131°の範囲にあり、Auからなる電極膜厚が0.08λの場合には、85°〜119°の範囲にある。従って、電極膜厚を0.04λ〜0.08λの範囲で変化させた場合には、オイラー角のθは、85°〜119°の範囲内で選択しなければ、電気機械結合係数kを0.2以上とすることができないことがわかる。
AuからなるIDT3及び反射器5,6を形成し、さらにSiO膜4を形成した構造では、電気機械結合係数kを0.2以上とするには、Au膜の膜厚が0.04λの場合には、オイラー角のθを77°〜117°の範囲とし、膜厚が0.08λの場合には、オイラー角のθを90°〜114°としなければならないことがわかる。従って、SiO膜4の膜厚が0.04λ〜0.08λの範囲では、オイラー角のθは、90°〜114°の範囲としなければならないことがわかる。
これに対して、以下に述べるように、IDT3を構成する金属材料として、PtもしくはWまたはこれらの金属の少なくとも1種を主体とする合金を用いた場合には、電気機械結合係数kが0.2以上とされ得るオイラー角範囲を広げることができる。従って、弾性表面波装置の設計の自由度を高めることができる。
なお、電気機械結合係数kが0.2以上の場合に、良好であるとしたのは、共振子や帯域フィルタとして用いられる表面波装置においては、通常求められる帯域幅を得るのに、電気機械結合係数kは、0.2程度以上であることが望ましいからである。
(金属材料がPtである場合)
図2及び図3は、IDT電極3及び反射器5,6を構成する金属材料として、Ptを用いた場合のLiNbO基板のオイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係を示す図である。図2及び図3において、Ptからなる電極の表面波の波長λで規格してなる規格化膜厚は、0.04または0.08とした。また、図6〜図9の場合と同様に、上記実施形態に従って、SiO膜4が形成されている場合の結果を実線で、SiO膜4が形成されていない構造についての結果を破線で示した。
また、図3では、比較のために、基板上面の溝ではなく、LiNbO基板の上面に0.08λの厚みのPtからなるIDT3及び反射器5,6を形成した構造における結果を一点鎖線で示す。
なお、SiO膜4の表面波の波長λで規格してなる規格化膜厚は、0.25とした。以下の図4〜図9においても、SiO膜4を形成した場合、その規格化膜厚は、全て0.25とした。
図2から明らかなように、電極材料としてPtを用いた場合、電極膜厚が0.04λまたは0.08λの場合、いずれにおいても、電極材料としてAlを用いた図6の場合に比べて大きな反射係数が得られることがわかる。
また、一点鎖線で示す比較例の結果では、電気機械結合係数kがオイラー角のθの値の如何に関わらず、0.2以下と小さいことがわかる。
これに対して、実施形態では電気機械結合係数kが0.2以上と高くされているオイラー角範囲が広げられることがわかる。すなわち、SiO膜4が形成されていない場合には、Ptの電極膜厚が、0.04λの場合、電気機械結合係数kが0.2以上であるθの範囲は、70°〜135°であり、Ptの電極膜厚が0.08λの場合には、70°〜134°である。従って、Ptの電極膜厚が0.04λ〜0.08λの範囲にある場合には、オイラー角のθを70°〜134°の範囲とすればよいことがわかる。よって、金属材料としてAuを用いた場合に比べて、Ptを用いることによりオイラー角のθの範囲を広げ得ることがわかる。
また、図3より、SiO膜4が形成されている場合には、Pt膜の電極膜厚が0.04λの場合には、電気機械結合係数kが0.2以上となる領域は、オイラー角のθで76°〜120°の範囲にあり、電極膜厚0.08λの場合には、78°〜128°の範囲にある。従って、電極膜厚が0.04λ〜0.08λの範囲の場合には、オイラー角のθは78°以上、120°以下であればよいことがわかる。
よって、SiO膜4を形成した構造においても、Au膜を用いた場合に比べて、Pt膜を用いることにより、オイラー角のθの範囲を広げ得ることがわかる。
(金属材料としてWを用いた場合)
図4及び図5は、図2及び図3と同様にオイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係を示す図である。図4及び図5においては、IDT3及び反射器5,6を構成する金属材料としてのWの規格化膜厚は、0.02、0.04または0.08とした。さらに、図4及び図5においても、実線でSiO膜4が形成されている場合の結果を実線で、SiO膜4が形成されていない場合の結果を破線で示した。
図4から明らかなように、金属材料としてWを用いた場合においても、オイラー角のθの範囲の如何に関わらず、Alを用いた場合に比べて大きな反射係数を得られることがわかる。
また、図5から明らかなように、SiO膜4が形成されていない構造では、電気機械結合係数kを0.2以上とし得るオイラー角範囲は、W膜の膜厚が0.02λの場合には、70°〜144°の範囲とすればよく、膜厚が0.04λの場合には、70°〜139°の範囲とすればよく、膜厚が0.08λの場合には、74°〜139°の範囲とすればよいことがわかる。従って、Wを金属材料として用いた場合、その膜厚が0.02λ〜0.04λの範囲にある場合、オイラー角のθは70°以上、139°以下の範囲とすればよく、0.04λ超、0.08λ以下の場合には、74°以上、139°以下とすればよいことがわかる。よって、Auを用いた場合の85°以上、119°以下の範囲に比べて、オイラー角のθの範囲を広げることができる。同様に、SiO膜4が積層されている構造において、電気機械結合係数kを0.2以上と広げ得るオイラー角範囲は、図5から、Wの電極膜厚が0.02λの場合には、87°〜119°、0.04λの場合には、84°〜120°、電極膜厚が0.08λの場合には、82°〜123°とすればよいことがわかる。すなわち、Wの電極膜厚が0.02λ〜0.04λの範囲にある場合には、オイラー角のθは、87°以上、119°以下とすればよく、0.04λ超、0.08λ以下の場合には、84°以上、120°以下とすればよいことがわかる。よって、Au膜を用いた場合の90°以上、114°以下の範囲に比べて、オイラー角のθの範囲を広げ得ることがわかる。
図2〜図9を参照して説明した結果をまとめると、電気機械結合係数kが0.2以上となる電極を構成する金属材料と、該金属材料からなる電極膜厚と、オイラー角のθの組合せは、下記の表8に示す組合せの一種となる。表26は、SiO膜が積層されていない構造の場合の結果を示す。
Figure 0005206692
表8では、比較のために、金属材料としてAuを用いた場合を併せて示すこととする。
〔SiO膜を形成した場合の、電極膜厚と、SiO膜の規格化膜厚と、オイラー角のθの範囲の組合せ〕
上記表8では、SiO膜が形成されていない場合に、電気機械結合係数kが0.2以上となる電極膜厚と、オイラー角のθの範囲を、電極材料ごとに示した。
本願発明者らは、さらに、SiO膜を誘電体膜としてIDT電極を被覆するように形成した構造において、電極材料と、電極膜厚に加えて、SiO膜の規格化膜厚をも考慮し、電気機械結合係数kが0.2以上となるオイラー角各θの範囲を検討した。結果を、以下において、金属材料ごとに説明する。
(SiO膜が形成されており、金属材料がPtである場合)
図10(a),(b)〜図17(a),(b)は、金属材料としてPtを用い、SiO膜が種々の膜厚で形成されている場合のオイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。
なお、図10(a),(b)は、SiO膜のλで規格化してなる規格化膜厚が0、すなわちSiO膜が形成されていない場合の結果を示し、図11〜図17は、SiO膜の規格化膜厚が、それぞれ、0.05、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3及び0.35の場合の結果を示す。また、IDT3及び反射器5,6を構成する金属材料としてのPtの規格化膜厚は、図10〜図17中に記載したように、種々の厚みとした。前述した図2に示した通り、金属材料としてPtを用いた場合には、オイラー角のθの範囲の如何に関わらず、Alを用いた場合に比べて大きな反射係数が得られる。図10(a)〜図17(a)においてもオイラー角のθの値の如何に関わらず、Pt膜を種々変化させた場合であっても、大きな反射係数の得られていることがわかる。
他方、図10(b)〜図17(b)から明らかなように、Ptの規格化膜厚が0.04〜0.08の範囲にある場合には、SiO膜の規格化膜厚と、オイラー角のθの範囲を下記の表9に示す組合せの1種とすれば、電気機械結合係数kを0.2以上とすることができることがわかる。なお、下記の表9では、オイラー角のθの範囲の下限値と上限値とを示す。例えば、SiO膜の膜厚が0.05以下の場合には、オイラー角のθは71°以上、131°以下の範囲とすればよいことを示す。
また、Pt膜の規格化膜厚が0.08より大きく、0.12以下の場合には、SiO膜の膜厚と、オイラー角のθの範囲は下記の表10に示す組合せの1種とすればよく、Pt膜の規格化膜厚が、0.12より大きく、0.16以下の場合には、SiO膜の規格化膜厚と、オイラー角のθの範囲は、下記の表11に示す組合せの1種とすれば、同様に電気機械結合係数kを0.2以上とすることができる。この表9〜表11は、上述した図10〜図17の結果に基づくものである。
Figure 0005206692
(表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
(SiO膜が形成されており、金属材料がWである場合)
図18(a),(b)〜図25(a),(b)は、金属材料としてWを用い、SiO膜が種々の膜厚で形成されている場合のオイラー角のθと、反射係数及び電気機械結合係数kとの関係をそれぞれ示す図である。
なお、図18(a),(b)は、SiO膜のλで規格化してなる規格化膜厚が0、すなわちSiO膜が形成されていない場合の結果を示し、図19〜図25は、SiO膜の規格化膜厚が、それぞれ、0.05、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3及び0.35の場合の結果を示す。また、IDT3及び反射器5,6を構成する金属材料としてのWの規格化膜厚は、図18〜図25中に記載したように、種々の厚みとした。前述した図4に示した通り、金属材料としてWを用いた場合には、オイラー角のθの範囲の如何に関わらず、Alを用いた場合に比べて大きな反射係数が得られる。図18(a)〜図25(a)においてもオイラー角のθの値の如何に関わらず、W膜を種々変化させた場合であっても、大きな反射係数の得られていることがわかる。
他方、図18(b)〜図25(b)から明らかなように、Wの規格化膜厚が0.04〜0.08の範囲にある場合には、SiO膜の規格化膜厚と、オイラー角のθの範囲を下記の表12に示す組合せの1種とすれば、電気機械結合係数kを0.2以上とすることができることがわかる。なお、下記の表12では、オイラー角のθの範囲の下限値と上限値とを示す。例えば、SiO膜の膜厚が0.05以下の場合には、オイラー角のθは75°以上、133°以下の範囲とすればよいことを示す。
また、W膜の膜厚が0.08より大きく、0.12以下の場合には、SiO膜の膜厚と、オイラー角のθの範囲は下記の表13に示す組合せの1種とすればよく、W膜の規格化膜厚が、0.12より大きく、0.16以下の場合には、SiO膜の規格化膜厚と、オイラー角のθの範囲は、下記の表14に示す組合せの1種とすれば、同様に電気機械結合係数kを0.2以上とすることができる。この表12〜表14は、上述した図18〜図25の結果に基づくものである。
Figure 0005206692
(表中のW膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のW膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
Figure 0005206692
(表中のW膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
(合金について)
上記のように、IDT電極を形成するにあたり、LiNbO基板の上面に設けられた溝に金属材料を充填していた。この場合、上記金属材料は、上述した金属に限らず、これらの金属の少なくとも1種を主体とする合金であってもよい。
また、上記実験例では、誘電体膜として、SiO膜が形成されていたが、SiO膜に限らず、SiO膜を主成分とする無機材料からなる誘電体膜であってもよい。いずれにしても、これらの誘電体膜では、周波数温度係数が正の値であるため、周波数温度係数が負の値であるLiNbO基板と組合せることにより弾性表面波装置の周波数温度係数の絶対値を小さくすることができる。すなわち、温度特性の良好な弾性表面波装置を提供することができる。
また、この発明により形成される弾性表面波装置の電極構造は、図1に示したものに限定されず、様々な電極構造の弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタ等に本発明を適用することができる。
なお、前述したように、本願発明では、LiTaOのオイラー角(φ,θ,ψ)は特に限定されない旨を示したが、表面波として、レイリー波及びSH波を利用するには、オイラー角のφが0°±10°の範囲、θが70°〜180°の範囲、ψが0°±10°の範囲とすることが望ましい。すなわち、オイラー角で(0°±10°,70°〜180°,0°±10°)の範囲とすることにより、レイリー波及びSH波を好適に用いることができる。より具体的には、(0°±10°,90°〜180°,0°±10°)でSH波をより好適に利用することができる。
また、LSAW波を用いてもよく、その場合には、オイラー角は(0°±10°,110°〜160°,0°±10°)の範囲とすればよい。また、上記実施形態では、1ポート型SAW共振子の電極構造を示したが、本発明の弾性表面波装置は、他の共振器構造あるいは他の共振器型弾性表面波フィルタに広く適用することができる。

Claims (3)

  1. LiNbO基板からなり、上面に複数本の溝が形成されている圧電基板と、
    前記圧電基板の上面の複数本の溝に充填された金属材料からなる複数本の電極指を有するIDTとを備え、
    前記金属材料がPtまたはPtを主体とする合金からなり、弾性表面波の波長をλとした場合、前記IDTの電極膜厚と、前記LiNbO基板のオイラー角(0°±10°,θ,0°±10°)のθが下記の表1に示す組合せの1種であることを特徴とする、弾性表面波装置。
    Figure 0005206692
  2. 前記IDT及び前記圧電基板を覆っている、SiOあるいはSiOを主成分とする無機材料からなる誘電体膜をさらに備える、請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 前記弾性表面波の波長をλとした場合、前記IDTのλで規格化してなる規格化膜厚と、前記誘電体膜としてのSiO膜のλで規格化してなる規格化膜厚と、前記LiNbO基板のオイラー角(0°±10°,θ,0°±10°)のθとが、下記の表2〜表4に示す組合せの1種である請求項2に記載の弾性表面波装置。
    Figure 0005206692
    (表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
    Figure 0005206692
    (表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
    Figure 0005206692
    (表中のPt膜厚及びSiO膜厚は、それぞれの規格化膜厚×10の値を示す。)
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