JP5205299B2 - ロッド配置用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばコンクリート製の電柱のような中空柱の長手方向に沿って中空柱の補強材として挿入される複数の補強用棒状部材を中空柱内にその円周方向で均等に配置するためのロッド配置用治具に関する。
コンクリート製の電柱などの中空柱は、通常、下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような中空柱は、筒状の中空柱であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。
このような中空柱においては、下部は地中に埋設されているため、強固であるが、この下部から上方に伸び出た地上部分と下部との境の地際が脆弱であるとともに、この地際部分に限らず全体的に中空であるため、地際より上方の部分も脆弱であることがある。
このように脆弱な中空柱を補強するために、中空柱内に例えばアラミドロッドやPC鋼線などの補強用棒状部材を中空柱の長手方向に複数挿入することが行なわれている。この複数の補強用棒状部材は、中空柱の周方向に等角度で均等に配設されることが中空柱の補強のためには必要である。このように複数の補強用棒状部材を中空柱内において周方向に等角度で均等に配設するために、従来は図12に示すようなロッド配置用治具10を使用しようしている。
図12に示す従来のロッド配置用治具10は、中空柱をその長手方向で補強するための複数の補強用棒状部材を挿入して保持するためのリング状の保持部1を複数(同図では3個)有する。同図においては、この3個の保持部1の中には2点鎖線で示すように3本の補強用棒状部材3がそれぞれ挿通されるとともに、ロッド配置用治具10は2点鎖線で示すように中空柱の一例であるコンクリート製の電柱9の内部に挿入されている。
ロッド配置用治具10の3個の保持部1は、中空柱9の内周面に近寄って円周方向で等角度で均等に配設されるように連結部5で一体的に連結されている。この連結部5は、中心にガイド棒を挿通するためのガイド孔5aを有し、このガイド孔5aに対して各保持部1から連結アーム5bが伸びて一体化するとともに、各保持部1は太めの円弧状アーム5cでも更に互いに一体的に連結されている。
また、中空柱9の内周面に対向する各保持部1の部分には、各保持部1の外周部から内周部に貫通してねじ孔1aが形成され、このねじ孔1aにいもねじ7が外側から螺合し、いもねじ7の先端は保持部1を貫通し、補強用棒状部材3の外周部に当接し、これにより補強用棒状部材3を保持部1に固定するようになっている。なお、いもねじ7は、六角レンチで締め付けができるように頭部には六角レンチの先端の六角部が嵌合するような六角の凹部が形成される、いわゆる六角穴付きねじである。また、図12において、電柱9の一部に形成されている符号9aで示す孔は、次に説明する図13から分かるように電柱9の側部開口である。
以上のように構成されるロッド配置用治具10は、図13に示すように、コンクリート製の電柱9に挿入された複数(同図では3本)の補強用棒状部材3を固定的に配置するように使用されている。電柱9は、下部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設され、また地上部分と下部との境の地際から1m程上方の電柱側面には側部開口9aが形成されている。
3本の補強用棒状部材3は、電柱9の最上部の頂部開口9bから電柱9内に挿入されたり、または側部開口9aから電柱9内に挿入されるが、このように電柱9内に挿入された各補強用棒状部材3は、図13に示すように、電柱9の頂部開口9aから紐19などで吊り下げられ、各補強用棒状部材3の下端部は、側部開口9aの真横に設定される。このように電柱9の内部に複数のすべての補強用棒状部材3が挿入された状態において、これらの補強用棒状部材3を図12に示すロッド配置用治具10の各保持部1に挿入して保持するには、次のように行う。
まず、上述したようにすべての補強用棒状部材3の下端部が側部開口9aの真横に設定された状態でロッド配置用治具10を側部開口9aから電柱9の中に垂直に立てながら挿入し、それから電柱9の中で水平に戻す。
ロッド配置用治具10は、このように水平に戻した状態で3本の補強用棒状部材3の下端部の真下に位置するように設定される。それから、この水平に設定された状態のロッド配置用治具10の3個の保持部1に3本の補強用棒状部材3をそれぞれ挿通することになるが、この作業はロッド配置用治具10を各補強用棒状部材3の下端部の下から上方に持ち上げるように移動させたり、または逆にロッド配置用治具10を側部開口9aの真横の位置に固定した状態で各補強用棒状部材3を下方に下ろすようにしながら行うことができる。なお、図13では、ロッド配置用治具10を補強用棒状部材3の下端部に取り付ける場合について説明しているが、ロッド配置用治具10を補強用棒状部材3の中ほどに取り付ける場合などには、側部開口9aの所にロッド配置用治具10を固定した状態で各補強用棒状部材3をもっと下方に下ろすことが必要である。
いずれにしても、ロッド配置用治具10の各保持部1に補強用棒状部材3をそれぞれ挿入しただけでは、ロッド配置用治具10は落下してしまうため、両者を互いに固定することが必要であるが、この固定は、図12で説明したいもねじ7とねじ孔1aを利用して行う。すなわち、図13に示した状態で電柱9の側部開口9aに面している1つの保持部1のねじ孔1aに対して、すなわち側部開口9aから直接見えるロッド配置用治具10の1つの保持部1のねじ孔1aに対して、いもねじ7を側部開口9aから挿入し、図示しない六角レンチをいもねじ7の頭部に嵌合させ、いもねじ7の先端が補強用棒状部材3に当接するまで六角レンチでいもねじ7を締め付けることでロッド配置用治具10の保持部1を補強用棒状部材3に固定している。
上記作業では、側部開口9aに面した1つの保持部1のみが補強用棒状部材3に固定されるので、ロッド配置用治具10の3個あるうちの他の2個の保持部1に対しても同様の作業を行うために、他の保持部1が側部開口9aの真横に位置するようにロッド配置用治具10を3本の補強用棒状部材3とともに回転することが必要である。この回転は、3本の補強用棒状部材3を電柱9の頂部開口9bから吊り下げている紐19を操りながら回転させるとともに、補強用棒状部材3の下端部およびロッド配置用治具10を側部開口9aから支持しながら回転させることにより行なわれる。
そして、このように回転させて、他の保持部1のねじ孔1aが側部開口9aの真前に面して直接見えるように設定する。このように設定した後は、上記と同様に保持部1のねじ孔1aに対して、いもねじ7を側部開口9aから挿入し、六角レンチをいもねじ7の頭部に嵌合させて締め付け、いもねじ7の先端を補強用棒状部材3に当接させて、保持部1に補強用棒状部材3を固定する。
上記作業をロッド配置用治具10のすべての保持部1に補強用棒状部材3のすべてが固定されるまで繰り返し行う。
特開2007−77613号公報
上述したように、従来のロッド配置用治具10を使用して、複数の補強用棒状部材3を電柱9のような中空柱の長手方向に沿って補強材として挿入し固定する方法は、ロッド配置用治具10の各保持部1に複数の補強用棒状部材3を挿入した後、個々に吊り下げた状態にし、保持部1のねじ孔1aにいもねじ7を螺合し、六角レンチで締め付ける作業を保持部1のすべてに対して行う必要が生じる。そのため、複数の補強用棒状部材3をロッド配置用治具10とともに電柱9の中で回転させ、各保持部1のねじ孔1aが電柱9の側部開口9aの真前に面して直接見える位置まで回転移動させるという作業を複数の保持部1と補強用棒状部材3のすべてに対して繰り返し順次行うことが必要であるため、作業が非常に煩雑になり、時間がかかるという問題がある。
特に、補強用棒状部材3の数が増えた場合には、上記回転作業は、非常に難しくなる。上述した図12、13の例は、補強用棒状部材3が3本の場合であって、比較的簡単な方であるが、補強用棒状部材3の数は、通常もっと多く、6本とか8本であり、場合によっては、10本やもっと多い場合もある。このように補強用棒状部材3の数が増えた場合には、全体の重量が重くなることに加えて、電柱9の中で引っ掛かったり、もつれたりして、上記回転作業は非常に困難となり、時間がかかるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数の補強用棒状部材を回転させることなく複数の補強用棒状部材をロッド配置用治具の保持部にねじで比較的簡単かつ効率的に固定し得るロッド配置用治具を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載のロッド配置用治具は、中空柱の長手方向に沿って複数の補強用棒状部材を中空柱内に配置するためのロッド配置用治具であって、前記複数の補強用棒状部材をそれぞれ挿通可能な環状体によって形成される複数の保持部と、この複数の保持部を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように一体的に連結する連結部と、前記複数の保持部のそれぞれの側部を貫通し、かつ孔のすべての向きが同一の領域を指すように形成されるねじ孔とを有することを要旨とする。
また、本発明のロッド配置用治具は中空柱の長手方向に沿って複数の補強用棒状部材を中空柱内に配置するためのものであって、複数の補強用棒状部材が挿通される複数の保持部と、複数の保持部を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように一体的に連結する連結部からなり、複数の保持部の側部には、測部を貫通してねじ孔が形成される。このねじ孔に保持部の外周側から螺合するねじを側部開口から挿入されるねじ締付工具にて締め付けることにより、ねじの先端が保持部を貫通して補強用棒状部材の外周部に当接し、補強用棒状部材が保持部に固定される。
請求項1記載のロッド配置用治具では、各保持部に形成されたねじ孔が中空柱の側部開口の方を向くように各ねじ孔の螺合方向が形成され、側部開口から挿入されるねじ締付工具の先端をねじ孔に螺合するねじの頭に係合させ、該ねじ締付工具でねじを締め付けることができるため、各保持部のねじ孔の螺合方向が側部開口の方を向き、ロッド配置用治具も複数の補強用棒状部材も従来のように回転させる必要が無く、極めて簡単かつ効率的に短時間でロッド配置用治具を補強用棒状部材に固定することができる。
請求項2記載のロッド配置用治具は、前記ねじ孔は、当該ロッド配置用治具を中空柱内に配置したときに、各孔の向きがそれぞれ中空柱の周壁に形成された側部開口を指すことを要旨とする。具体的には、ねじ孔は、中空柱の周壁にその長手方向に細長く形成された側部開口の方を向くように各ねじ孔の螺合方向が形成される。
請求項2記載のロッド配置用治具では、側部開口から差し込まれたねじ締付工具が他の部材で邪魔されることなくねじ孔にいもねじを簡単に螺合させて締め付けることができる。
請求項3記載のロッド配置用治具は、前記側部開口から差し込まれ操作されるねじ締付工具により、前記保持部ねじ孔に螺合されたねじが締め付けられ、当該保持部が保持する補強用棒状部材が固定されるとき、前記側部開口から差し込まれたねじ締付工具が直接前記ねじを操作し得るように、ねじ孔の各保持部における上下方向の位置が、前記他の各保持部または連結部と干渉しない高さに調整され形成されることを要旨とする。
請求項3記載のロッド配置用治具では、保持部のそれぞれの側部を貫通する各ねじ孔の位置が、各保持部におけるねじ孔の上下方向の位置で調整されることから側部開口から差し込まれたねじ締付工具が直接前記ねじを操作し得る。
請求項記載のロッド配置用治具は、前記ねじは、六角レンチでの締め付け、緩めが可能な六角穴付きのいもねじであることを要旨とする。
請求項記載のロッド配置用治具では、ねじが六角レンチでの締め付け、緩めが可能な六角穴付きのいもねじである。

本発明によれば、各保持部に形成されたねじ孔が中空柱の側部開口から各ねじ孔の方を向くように各ねじ孔の螺合方向が形成され、側部開口から挿入されるねじ締付工具の先端をねじ孔に螺合するねじの頭に係合させ、該ねじ締付工具でねじを締め付けることができるので、各保持部のねじ孔の螺合方向が側部開口の方を向き、ロッド配置用治具も複数の補強用棒状部材も従来のように回転させる必要が無く、極めて簡単かつ効率的に短時間でロッド配置用治具を補強用棒状部材に固定することができる。
また、本発明によれば、側部開口から各ねじ孔の螺合方向に向かう経路が他の部材で遮断されないように上下方向でずらしてねじ孔が形成されているので、側部開口から各ねじ孔に向かって挿入するねじ締付工具が他の部材で邪魔されることなくねじ孔に至り、該ねじ孔にいもねじを簡単に螺合させて締め付けることができる。
本発明の第1の実施例に係わるロッド配置用治具の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係わるロッド配置用治具の構成を示す平面図である。 図1、2に示すロッド配置用治具の側部開口の方から見た側面図である。 ロッド配置用治具の保持部のねじ孔に螺合するいもねじを締め付けるための六角レンチを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係わるロッド配置用治具を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係わるロッド配置用治具を示す平面図である。 図5、6に示すロッド配置用治具の側部開口の方から見た図3と同様な側面図である。 本発明の第3の実施形態に係わるロッド配置用治具を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係わるロッド配置用治具を示す平面図である。 図8、9に示すロッド配置用治具の側部開口の方から見た図3、7に対応する側面図である。 図8、9に示すロッド配置用治具の側部開口から直交する方向の側部から見た側面図である。 従来のロッド配置用治具を示す平面図である。 図12に示すロッド配置用治具を用いて複数の補強用棒状部材を電柱の中に配置する様子を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1、2は、それぞれ本発明の第1の実施例に係わるロッド配置用治具の構成を示す斜視図および平面図である。両図に示すロッド配置用治具100は、図12に示した従来のロッド配置用治具10と同様に図13に示すような中空柱であるコンクリート製の電柱9の中に挿入される複数の補強用棒状部材3を電柱内において周方向に等角度で均等に配設するために使用されるものである。
図1、2に示す第1の本実施形態のロッド配置用治具100は、複数の補強用棒状部材3が挿入され保持する複数(本実施形態では3個)の保持部1と、この複数の保持部1を電柱9の中で周方向に等角度で均等に配設するように一体的に連結するための図12で説明した連結部5b、円弧状アーム5c、ガイド孔5aからなる連結部5とを有するという全体的構造点においては図12に示す従来のロッド配置用治具10と同じであるが、各保持部1に形成されているねじ孔の位置および該ねじ孔に対するいもねじ7の螺合方向がねじ孔のすべてにおいて電柱9の側部開口9aからねじ孔の方を向くように形成されている点が大きく異なっているものである。
具体的には、図12に示す従来のロッド配置用治具10では、ねじ孔は電柱9の内周面に面する保持部1の部分に外周部から内周部に向かって貫通して形成されていたが、図1、2に示す本実施形態のロッド配置用治具100では、各保持部1に形成される各ねじ孔は、電柱9の内周面に面するように向くのでなく、図1、2において符号1bで示すように、電柱9の側部開口9aの方を直接向いている各保持部1の側部にこの外周部から内周部に向かって形成されるとともに、各ねじ孔1bに螺合するいもねじ7の螺合方向は、図1、2において点線をまじえた矢印200で示すように側部開口9aから各ねじ孔1bの方を向くように、詳しくは側部開口9aのほぼ中心点Pから各ねじ孔1bの方を向くように形成されている。なお、中心点Pは、正確には上下方向の短線となる。
なお、図1では、電柱9の側部に長手方向に細長く形成されている側部開口9aは、太い2点鎖線で示されているが、矢印200で示す各ねじ孔1bへのいもねじ7の螺合方向は、この側部開口9aの中心点Pから各ねじ孔1bに向かうように設定されている。
また図1では、側部開口9aから差し込まれたねじ締付工具(六角レンチ21)が直接ねじ(いもねじ7)を操作し得るように、一番奥の保持部1におけるねじ孔1bの上下方向の位置が上方に移動されることで調整されると共に、このねじ孔1bを有する一番奥の保持部1の上下方向の位置が連結部5に対して連結部5の上下方向の厚みが薄く(または一段下げて)構成されることで、その位置が調整される。
図3は、図1、2に示すロッド配置用治具100を側部開口9aの方から見た側面図である。図3から分かるように、3つのねじ孔1bのうち、両側の2つのねじ孔1bは、これらのねじ孔1bが形成されている各保持部1の厚さ方向の真中に形成されているのに対して、両者の間の側部開口9aの真正面に位置する真中に形成されているねじ孔1bは、当該ねじ孔1bが形成されている保持部1の側部の真中よりも少し上方にずれて形成されている。
このように真中に形成されたねじ孔1bおよび該ねじ孔1bに螺合したいもねじ7は、真中よりも少し上方にずれているが、これは、3個の保持部1を一体的に連結している連結部5が真中に位置していて、この連結部5が邪魔となっているため、この連結部5を避けるように真中のねじ孔1bを少し上方に形成し、これにより図1からも分かるように連結部5により邪魔されることなく、真中のねじ孔1bを電柱9の側部開口9aから直接見ることができ、ひいては後述するように側部開口9aから真直ぐ挿入した六角レンチで真中のねじ孔1bに対していもねじ7を締め付けるように螺合させることができるのである。なお、いもねじ7は、図3から分かるように、図4で説明する六角レンチの六角の先端が嵌合し得るようにいもねじ7の頭部が六角形の凹部に形成される、いわゆる、六角穴付きねじである。
図4は、保持部1のねじ孔1bに螺合するいもねじ7を締め付けるための六角レンチ21を示す図である。同図に示す六角レンチ21は、いもねじ7に螺合する先端21aが細く形成され、この先端21aが長く伸びてT字状に形成された把持部21bを有する。そして、六角レンチ21の先端21aをいもねじ7の頭部の六角形の凹部に嵌合させ、把持部21bを保持して右方向に回すことにより、いもねじ7をねじ孔1bに螺合させることができる。なお、六角レンチ21の先端21aは、断面が図4(b)に示すように六角形に形成され、いもねじ7の頭部の六角形の凹部に嵌合するようになっている。
以上のように構成されるロッド配置用治具100を用いて複数の補強用棒状部材3を電柱9の中に配置するには、上述したように、複数の補強用棒状部材3を電柱9の頂部開口からひもなどで吊り下げながらすべての補強用棒状部材3の下端部が電柱9の側部開口9aの真横に位置するように設定し、この状態でロッド配置用治具100を側部開口9aから電柱9の中に垂直に立てながら挿入し、それから電柱9の中で水平に戻すとともに、複数の補強用棒状部材3の下端部の真下に位置するように設定するが、この時ロッド配置用治具100の各保持部1の各ねじ孔1bへのいもねじ7の螺合方向が図1、2に示すように側部開口9aの方を向くように設定する。
それから、このように水平に設定された状態のロッド配置用治具100の各保持部1に複数(本実施形態では3本)の補強用棒状部材3をそれぞれ挿通することになるが、この作業は上述したようにロッド配置用治具100を各補強用棒状部材3の下端部の下から上方に持ち上げるように移動させたり、または逆にロッド配置用治具10を側部開口9aの真横の位置に固定した状態で各補強用棒状部材3を下方に下ろすようにしながら行うことができる。
上述したよに側部開口9aの真横において図1、2に示すようにロッド配置用治具100の各保持部1に各補強用棒状部材3が挿通されたら、この状態でロッド配置用治具100を図示しない工具などで保持し、図4に示す六角レンチ21の先端21aにいもねじ7を嵌合させて、六角レンチ21を側部開口9aから電柱9内に挿入し、六角レンチ21の先端21aに嵌合したいもねじ7をロッド配置用治具100の保持部1のねじ孔1bに押し当てながら回転させ、これによりいもねじ7を保持部1のねじ孔1aに螺合させ締め付けて、いもねじ7の先端を補強用棒状部材3に強く当接させ、これにより保持部1を補強用棒状部材3に固定する。
以上の作業をロッド配置用治具100の保持部1のすべてに対して行い、すべての保持部1を各補強用棒状部材3に固定する。なお、この各保持部1のねじ孔1aにいもねじ7を螺合させる作業は、各保持部1のねじ孔1aの螺合方向が側部開口9aの方を向いているので、ロッド配置用治具100も複数の補強用棒状部材3も従来のように回転させる必要が無く、極めて簡単かつ効率的に短時間でおこなうことができる。
図5および図6は、それぞれ本発明の第2の実施形態に係わるロッド配置用治具を示す斜視図および平面図である。両図に示す第2の実施形態のロッド配置用治具200は、図1に示したロッド配置用治具100が3個の保持部1を有していたのに対して保持部1を4個設けた点が異なるものであり、その他の基本的な構成は同じであり、同じ構成要素には同じ符号が付されている。
このように4個の保持部1を有するロッド配置用治具200も、各保持部1に形成されたねじ孔1aおよび該ねじ孔1aに螺合するいもねじ7の形成状態は、第1の実施形態のロッド配置用治具100と同様にねじ孔1aに螺合するいもねじ7の螺合方向が電柱9の側部開口9aに向かう方向、詳しくは側部開口9aから各ねじ孔1aの方を向く方向、更に詳しくは、図5および図6において電柱9の側部開口9aのほぼ中心に位置する点Pから点線の矢印で示すように各ねじ孔1aの方を向く方向にいもねじ7の螺合方向が形成されている。
図7は、図5、6に示すロッド配置用治具200を側部開口9aの方から見た図3と同様な側面図である。図7から分かるように、4つのいもねじ7に螺合するねじ孔1bのうち、図6で前方にあった2つのねじ孔1bは、これらのねじ孔1bが形成されている各保持部1の厚さ方向の真中に形成されているのに対して、図6で後方にあった2つのねじ孔1bは、当該ねじ孔1bが形成されている保持部1の側部の真中よりも少し上方にずれて形成され、連結部5を避けている。これにより図5からも分かるように連結部5により邪魔されることなく、図6で後方にあった2つのねじ孔1bを電柱9の側部開口9aから直接見ることができ、ひいては側部開口9aから真直ぐ挿入した六角レンチ21でこれらのねじ孔1bに対していもねじ7を締め付けるように螺合させることができるのである。
以上のように構成されるロッド配置用治具200を用いて複数の補強用棒状部材3を電柱9の中に配置し、ロッド配置用治具200を複数の補強用棒状部材3に固定する方法は第1の実施形態とおなじである。
図8、9、10は、それぞれ本発明の第3の実施形態に係わるロッド配置用治具を示す斜視図、平面図および側面図である。これらの図に示す第3の実施形態のロッド配置用治具300は、第1および第2の実施形態のロッド配置用治具100、200がそれぞれ3個および4個の保持部1を有していたのに対して保持部1を6個設けた点が異なるものであり、その他の基本的な構成は同じであり、同じ構成要素には同じ符号が付されている。
この図8では、側部開口9aから差し込まれたねじ締付工具(六角レンチ21)が直接いもねじ7を操作し得るように、奥方の3つの保持部1におけるねじ孔1bの上下方向の位置が上方に移動されることで調整され、またこのねじ孔1bを有する奥方の3つの保持部1の上下方向の位置が連結部5に対して連結部5の上下方向の厚みが薄く(または一段下げて)構成されると共に、当該ねじ孔を有する保持部1以外の2つの保持部1の上下方向の厚みが薄く(または一段下げて)構成されることでその位置が調整される。
このように6個の保持部1を有するロッド配置用治具300も、各保持部1に形成されたねじ孔1aおよび該ねじ孔1aに螺合するいもねじ7の形成状態は、第1および第2の実施形態のロッド配置用治具100、200と同様にねじ孔1aに螺合するいもねじ7の螺合方向が電柱9の側部開口9aに向かう方向、詳しくは電柱9の側部開口9aのほぼ中心点Pから点線の矢印で示すように各ねじ孔1aの方を向く方向にいもねじ7の螺合方向が形成されている。
図10および11は、それぞれ図8、9に示すロッド配置用治具300の側部開口9aの方から見た側面図および側部開口から直交する方向の側部から見た側面図である。図9から分かるように、6つのねじ孔1bのうち、図9で最も前方にあった2つのいもねじ7に螺合するねじ孔1bは、保持部1の厚さ方向の真中に形成されているのに対して、図9で後方にあった残りの4つのいもねじ7に螺合するねじ孔1bは、保持部1の側部の真中よりも少し上方にずれて形成され、連結部5および前方に位置する保持部1を避けている。これにより図8からも分かるように連結部5および保持部1により邪魔されることなく、図9で後方にあった4つのねじ孔1bを電柱9の側部開口9aから直接見ることができ、ひいては側部開口9aから真直ぐ挿入した六角レンチ21でこれらのねじ孔1bに対していもねじ7を締め付けるように螺合させることができるのである。
なお、図8−11に示すロッド配置用治具300は、6個の保持部1を一体的に連結している連結部5が図8、9から分かるように第1および第2の実施形態のロッド配置用治具の連結部5に対して更に大きな太めの円弧状アーム5dを有し、この円弧状アーム5を用いて6個の保持部1を更に強固に連結している。
以上のように構成されるロッド配置用治具300を用いて複数の補強用棒状部材3を電柱9の中に配置し、ロッド配置用治具200を複数の補強用棒状部材3に固定する方法は第1および第2の実施形態と同じである。
1 保持部
1b ねじ孔
3 補強用棒状部材
5 連結部
9 電柱
9a 側部開口
7 いもねじ
100、200、300 ロッド配置用治具

Claims (4)

  1. 中空柱の長手方向に沿って複数の補強用棒状部材を中空柱内に配置するためのロッド配置用治具であって、
    前記複数の補強用棒状部材をそれぞれ挿通可能な環状体によって形成される複数の保持部と、
    この複数の保持部を中空柱の周方向に等角度で均等に配設するように一体的に連結する連結部と、
    前記複数の保持部のそれぞれの側部を貫通し、かつ孔のすべての向きが同一の領域を指すように形成されるねじ孔と
    を有することを特徴とするロッド配置用治具。
  2. 前記ねじ孔は、当該ロッド配置用治具を中空柱内に配置したときに、各孔の向きがそれぞれ中空柱の周壁に形成された側部開口を指すことを特徴とする請求項1記載のロッド配置用治具。
  3. 前記側部開口から差し込まれ操作されるねじ締付工具により、前記保持部ねじ孔に螺合されたねじが締め付けられ、当該保持部が保持する補強用棒状部材が固定されるとき、前記側部開口から差し込まれたねじ締付工具が直接前記ねじを操作し得るように、ねじ孔の各保持部における上下方向の位置が、前記他の各保持部または連結部と干渉しない高さに調整され形成されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のロッド配置用治具。
  4. 前記ねじ孔に螺合されるねじは、六角レンチでの締め付け、緩めが可能な六角穴付きのいもねじであることを特徴とする請求項2記載のロッド配置用治具。
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