JP6927602B2 - 床板の隙間調整支持具 - Google Patents
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この特許文献1の第1実施例の床板支持具は、筒状部材がベースプレートに対して回動するもので、筒状部材に螺着される軸状部材の頂面に軸状部材を螺回するレンチが嵌入する六角孔が設けられる。
さらに軸状部材の外周には、支持プレートが螺着され、この支持プレートは中央に凸状の筒部を有しこの部分には軸状部材と螺合する雌ねじが設けられる。
2.また、上記特許文献1の第2実施例においては、中空ボルトを必要とし、しかも軸状部材に中空ボルトが螺着され、更にこの中空ボルトに第2ロックナット及び支持プレートが螺着される構造となっている。このため構成する部材の数が多くなるばかりか、中空ボルトの雄ねじ外径に応じた強度を有する支持プレートを必要とする。更に中空ボルトに螺合される第2ロックナットの締付けを加味した大きな空間を床板に設けるなどの対応も必要な構造となり、極めて構造が複雑でその製作が面倒である欠点があった。
そこで、本発明は構造が簡単で、製作が容易で且つ、取扱いやすい床板の隙間調整支持具を提供することを課題とする。
その中心に中心孔(11)を有し、前記床板(14)を支持する支持プレート(8)と、
前記支持プレート(8)の中心孔(11)を貫通して、垂直に軸支される軸部材(4)と、
その中心に前記軸部材(4)に螺着される内ネジを有し、その軸部材(4)の軸線上を昇降する昇降体(7)と、
を具備し、
前記昇降体(7)は、その軸方向の一端部に螺回用の多角面(6)が形成され、
前記螺回用の多角面(6)の下部に環状溝(5)が形成され、その環状溝(5)に前記支持プレート(8)の前記中心孔(11)が挟持された状態で嵌着しており、
昇降体(7)と組み合わされた支持プレート(8)が、床板(14)の高さレベルを微調整する工程において昇降体(7)のみで支持プレート(8)を、挟持及び保持し、
前記螺回用の多角面(6)を回動することにより、設置面(1)と床板(14)の隙間を調整可能にしており、
前記昇降体(7)は、端部に段付き部が形成された昇降体本体(12)と、前記環状溝(5)の上方で、その段付き部に固着される外周が多角形の螺回部材(13)とからなり、
前記支持プレート(8)の前記中心孔(11)を前記昇降体本体(12)の環状溝(5)に嵌着した状態で、その昇降体本体(12)の端部に螺回部材(13)がかしめ固定された床板の隙間調整支持具である。
前記段付き部は前記環状溝(5)の上方に歯部(24)、前記歯部(24)に続くパイロット部(21)を有し、
前記昇降体本体(12)の前記歯部(24)に螺回部材(13)を嵌め合わせた床板の隙間調整支持具である。
螺回部材(13)は板状であり、その全高の厚みが、昇降体本体(12)の厚みより薄く形成された床板の隙間調整支持具である。
前記支持プレート(8)は、支持ブロック(16)に固定され、その支持ブロック(16)を介して前記支持プレート(8)が床板(14)を支持し、
前記支持プレート(8)には前記支持ブロック(16)に固定するビス孔(23)を有する床板の隙間調整支持具である。
この構造により、昇降体7は床板14側から工具で螺回用の多角面6を螺回又は保持して軸部材4に対して相対的に上下に移動でき、設置面1に対向して配置される床板14を容易且つ迅速に所定高さに微調整することができる。
この床板支持具は、一例として建屋のオフィスフロアーの床板を支持し、床下の空間に各種ケーブル、配管等を配置するのに最適な床板支持具に関する。図1は、その床板を支持する手順を順に説明する説明図であり、図2はその要部を示し、昇降体7と支持プレート8と支持ブロック16との関係を示す説明図である。また、図3は図2のIII−III矢視図である。
このようにしてなる床板支持具22により、床板14を設置面1の上方に設置する手順につき説明する。
まず、束本体3とベースプレート2が一体の場合について説明する。図1(A)の如く、ベースプレート2を設置面1上に載置し、ベースプレート2と設置面1との間を接着剤等により固定する。ついで、軸部材4をベースプレート2に対して回動し、支持プレート8を大まかに所定位置まで降下させ、第1ロックナット9を束本体3の端面に対して締め付ける。そうすると、軸部材4は束本体3と一体的に固定される。そして、図1(B)の如く、その支持ブロック16上に床板14を載置し、その孔18と支持ブロック16の孔17とを整合させる。ついで、孔18及び孔17内に螺回工具20を挿入し(図1(B))、その工具の内部に形成された図示しない六角孔を昇降体7の螺回部材13の多角面6に嵌着し、その螺回工具20を回転して、昇降体7を昇降させる。これにより支持プレート8が軸部材4に対して連動して昇降し床板14の高さレベルを微調整することができる。
なお、この例では、一つの床板支持具22のみを説明したが、設置面1上には多数の床板支持具22が適宜間隔で配置される。そして、各床板支持具22の上方には床板14の孔18が存在し、そこから螺回工具20を介して、平面上の各部で床板14の高さ調整が行われる。そして、最後に床板14上に化粧板15が配置されるものである。
例えば、昇降体7の多角面が六角形の場合には、少なくとも対辺の2辺と整合する切欠き26(図6(C))、もしくはその4辺と整合する切欠き26(図6(B))とすればよい。
図2において、昇降体7の昇降体本体12は、その外周を円形とすることも、螺回部材13と同様に多角形状にすることもできる。多角形状とした場合には、前記螺回部材13と昇降体本体12とを上下逆にしてもよい。
2 ベースプレート
3 束本体
4 軸部材
5 環状溝
6 多角面
7 昇降体
8 支持プレート
9 第1ロックナット
11 中心孔
12 昇降体本体
13 螺回部材
14 床板
15 化粧板
16 支持ブロック
17 孔
18 孔
20 螺回工具
21 パイロット部
22 床板支持具
23 ビス孔
24 歯部
25 保持具
26 切欠き
27 握り部
Claims (4)
- 設置面(1)に対向して配置される床板(14)と、
その中心に中心孔(11)を有し、前記床板(14)を支持する支持プレート(8)と、
前記支持プレート(8)の中心孔(11)を貫通して、垂直に軸支される軸部材(4)と、
その中心に前記軸部材(4)に螺着される内ネジを有し、その軸部材(4)の軸線上を昇降する昇降体(7)と、
を具備し、
前記昇降体(7)は、その軸方向の一端部に螺回用の多角面(6)が形成され、
前記螺回用の多角面(6)の下部に環状溝(5)が形成され、その環状溝(5)に前記支持プレート(8)の前記中心孔(11)が挟持された状態で嵌着しており、
昇降体(7)と組み合わされた支持プレート(8)が、床板(14)の高さレベルを微調整する工程において昇降体(7)のみで支持プレート(8)を、挟持及び保持し、
前記螺回用の多角面(6)を回動することにより、設置面(1)と床板(14)の隙間を調整可能にしており、
前記昇降体(7)は、端部に段付き部が形成された昇降体本体(12)と、前記環状溝(5)の上方で、その段付き部に固着される外周が多角形の螺回部材(13)とからなり、
前記支持プレート(8)の前記中心孔(11)を前記昇降体本体(12)の環状溝(5)に嵌着した状態で、その昇降体本体(12)の端部に螺回部材(13)がかしめ固定された床板の隙間調整支持具。 - 請求項1に記載の床板の隙間調整支持具において、
前記段付き部は前記環状溝(5)の上方に歯部(24)、前記歯部(24)に続くパイロット部(21)を有し、
前記昇降体本体(12)の前記歯部(24)に螺回部材(13)を嵌め合わせた床板の隙間調整支持具。 - 請求項2に記載の床板の隙間調整支持具において、
螺回部材(13)は板状であり、その全高の厚みが、昇降体本体(12)の厚みより薄く形成された床板の隙間調整支持具。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の床板の隙間調整支持具において、
前記支持プレート(8)は、支持ブロック(16)に固定され、その支持ブロック(16)を介して前記支持プレート(8)が床板(14)を支持し、
前記支持プレート(8)には前記支持ブロック(16)に固定するビス孔(23)を有する床板の隙間調整支持具。
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Family Applications (1)
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JP2019205242A Active JP6927602B2 (ja) | 2016-04-28 | 2019-11-13 | 床板の隙間調整支持具 |
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