JP7125165B2 - 床板支持具 - Google Patents
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Description
この特許文献1の第1実施例の床板支持具は、筒状部材がベースプレートに対して回動するもので、筒状部材に螺着される軸状部材の頂面に軸状部材を螺回するレンチが嵌入する六角孔が設けられる。
さらに軸状部材の外周には、支持プレートが螺着され、この支持プレートは中央に凸状の筒部を有しこの部分には軸状部材と螺合する雌ねじが設けられる。
2.また、上記特許文献1の第2実施例においては、中空ボルトを必要とし、しかも軸状部材に中空ボルトが螺着され、更にこの中空ボルトに第2ロックナット及び支持プレートが螺着される構造となっている。このため構成する部材の数が多くなるばかりか、中空ボルトの雄ねじ外径に応じた強度を有する支持プレートを必要とする。更に中空ボルトに螺合される第2ロックナットの締付けを加味した大きな空間を床板に設けるなどの対応も必要な構造となり、極めて構造が複雑でその製作が面倒である欠点があった。
そこで、本発明は構造が簡単で、製作が容易で且つ、取扱いやすい床板支持具を提供することを課題とする。
束本体(3)に螺着されて、その束本体(3)の軸線方向に昇降する軸部材(4)と、
その軸部材(4)に螺着されて、その軸線上に昇降すると共に、外周の周方向に環状溝(5)が形成され、その軸方向の一端部外周に螺回用の多角面(6)が形成された昇降体(7)と、
その中心に中心孔(11)を有し、前記中心孔(11)の孔縁部が昇降体(7)の環状溝(5)に支持されると共に、昇降体(7)の軸線の回りに相対的に回動自在に配置され、床板の下面側を支持する支持プレート(8)と、
を具備し、昇降体(7)が床面側から前記軸部材(4)に対して相対的に螺回可能であり、
昇降体(7)は、端部に段付き部が形成された昇降体本体(12)と、前記環状溝(5)の上方で、その段付き部に固着される外周が多角形の螺回部材(13)とからなり、
前記支持プレート(8)の中心孔(11)を前記昇降体本体(12)の環状溝(5)に嵌着した状態で、その昇降体本体(12)の先端側に螺回部材(13)を嵌め合わせたものからなり、
昇降体本体(12)の端部に螺回部材(13)が、かしめ固定されている床板支持具である。
前記段付き部は前記環状溝(5)の上方に歯部(24)、前記歯部(24)に続くパイロット部(21)を有し、
前記昇降体本体(12)の前記歯部(24)に螺回部材(13)を嵌め合わせた床板支持具である。
螺回部材(13)の厚みが、昇降体本体(12)の厚みより薄く形成された床板支持具である。
このように、床の下面側を支持する支持プレート8が、昇降体7の環状溝5内に支持され、昇降体7は床面側から工具で螺回又は保持して軸部材4に対して相対的に上下に移動できるので、床面を容易且つ迅速に所定高さに微調整することができる。
この時、段付き部の構成を請求項2のように構成することができる。
この床板支持具は、一例として建屋のオフィスフロアーの床板を支持し、床下の空間に各種ケーブル、配管等を配置するのに最適な床板支持具に関する。図1は、その床板を支持する手順を順に説明する説明図であり、図2はその要部を示し、昇降体7と支持プレート8と支持ブロック16との関係を示す説明図である。また、図3は図2のIII-III矢視図である。
このようにしてなる床板支持具22により、床板14を設置面1の上方に設置する手順につき説明する。
まず、束本体3とベースプレート2が一体の場合について説明する。図1(A)の如く、ベースプレート2を設置面1上に載置し、ベースプレート2と設置面1との間を接着剤等により固定する。ついで、軸部材4をベースプレート2に対して回動し、支持プレート8を大まかに所定位置まで降下させ、第1ロックナット9を束本体3の端面に対して締め付ける。そうすると、軸部材4は束本体3と一体的に固定される。そして、図1(B)の如く、その支持ブロック16上に床板14を載置し、その孔18と支持ブロック16の孔17とを整合させる。ついで、孔18及び孔17内に螺回工具20を挿入し(図1(B))、その工具の内部に形成された図示しない六角孔を昇降体7の螺回部材13の多角面6に嵌着し、その螺回工具20を回転して、昇降体7を昇降させる。これにより支持プレート8が軸部材4に対して連動して昇降し床板14の高さレベルを微調整することができる。
なお、この例では、一つの床板支持具22のみを説明したが、設置面1上には多数の床板支持具22が適宜間隔で配置される。そして、各床板支持具22の上方には床板14の孔18が存在し、そこから螺回工具20を介して、平面上の各部で床板14の高さ調整が行われる。そして、最後に床板14上に化粧板15が配置されるものである。
例えば、昇降体7の多角面が六角形の場合には、少なくとも対辺の2辺と整合する切欠き26(図6(C))、もしくはその4辺と整合する切欠き26(図6(B))とすればよい。
図2において、昇降体7の昇降体本体12は、その外周を円形とすることも、螺回部材13と同様に多角形状にすることもできる。多角形状とした場合には、前記螺回部材13と昇降体本体12とを上下逆にしてもよい。
2 ベースプレート
3 束本体
4 軸部材
5 環状溝
6 多角面
7 昇降体
8 支持プレート
9 第1ロックナット
11 中心孔
12 昇降体本体
13 螺回部材
14 床板
15 化粧板
16 支持ブロック
17 孔
18 孔
20 螺回工具
21 パイロット部
22 床板支持具
23 ビス孔
24 歯部
25 保持具
26 切欠き
27 握り部
Claims (3)
- 設置面(1)に着座されるベースプレート(2)を一端に有し、そのベースプレート(2)上に立設される束本体(3)と、
束本体(3)に螺着されて、その束本体(3)の軸線方向に昇降する軸部材(4)と、
その軸部材(4)に螺着されて、その軸線上に昇降すると共に、外周の周方向に環状溝(5)が形成され、その軸方向の一端部外周に螺回用の多角面(6)が形成された昇降体(7)と、
その中心に中心孔(11)を有し、前記中心孔(11)の孔縁部が昇降体(7)の環状溝(5)に支持されると共に、昇降体(7)の軸線の回りに相対的に回動自在に配置され、床板の下面側を支持する支持プレート(8)と、
を具備し、昇降体(7)が床面側から前記軸部材(4)に対して相対的に螺回可能であり、
昇降体(7)は、端部に段付き部が形成された昇降体本体(12)と、前記環状溝(5)の上方で、その段付き部に固着される外周が多角形の螺回部材(13)とからなり、
前記支持プレート(8)の中心孔(11)を前記昇降体本体(12)の環状溝(5)に嵌着した状態で、その昇降体本体(12)の先端側に螺回部材(13)を嵌め合わせたものからなり、
昇降体本体(12)の端部に螺回部材(13)が、かしめ固定されている床板支持具。 - 請求項1に記載の床板支持具において、
前記段付き部は前記環状溝(5)の上方に歯部(24)、前記歯部(24)に続くパイロット部(21)を有し、
前記昇降体本体(12)の前記歯部(24)に螺回部材(13)を嵌め合わせた床板支持具。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の床板支持具において、
螺回部材(13)の厚みが、昇降体本体(12)の厚みより薄く形成された床板支持具。
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