JP4944854B2 - ロッド固定装置および該ロッド固定装置の使用方法 - Google Patents

ロッド固定装置および該ロッド固定装置の使用方法 Download PDF

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本発明は、コンクリート製の電柱の頂部開口に取り付けられ、頂部開口から電柱内に吊り下げられるように挿入された補強用のロッドを電柱の頂部において固定的に保持するロッド固定装置および該ロッド固定装置の使用方法に関する。
コンクリート製の電柱は、通常、電柱の基端部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような電柱は、その外周部が鉄筋とコンクリートにより作製される筒状体であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。
このようなコンクリート製電柱は、例えば、電柱の地際から1m程上方の電柱側面に形成されたアース孔などの側面開口から電柱の内部に補強用の棒状部材であるロッド、具体的にはアラミドロッドを複数本挿入してから、これらの棒状部材の隙間に例えば豆砂利や砕石を投入し、更にモルタルやコンクリートなどを順次投入して電柱全体を補強するようにしている。
電柱補強のため電柱内に挿入される複数のアラミドロッドは、前記側部開口から1本ずつ挿入されるが、これは電柱の頂部開口から釣り糸などの吊りひもを繰り下げ、この吊りひもの先端を側部開口まで下降させ、この吊りひもの先端を1本目のアラミドロッドの上端に取り付けられているアラミドロッドひもと結んでから、吊りひもを電柱の頂部開口から引っ張り上げて、アラミドロッドの上端を電柱の頂部開口まで引き上げたところで、アラミドロッドひもを電柱の上端に取り付けられているロッド固定装置に仮止めし、アラミドロッドを電柱内に吊り下げた状態としている。
このように1本目のアラミドロッドを電柱内に引き上げ、そのアラミドロッドひもをロッド固定装置に仮止めすると、次に2本目のアラミドロッドを同様に引き上げ、そのアラミドロッドひもをロッド固定装置に仮止めする。そして、このようなアラミドロッドの引き上げおよびそのアラミドロッドひものロッド固定装置への仮止め作業を複数のアラミドロッドの各々について順次繰り返すことにより、複数のアラミドロッドを電柱内に挿入し、そのアラミドロッドひもをロッド固定装置に仮止めすることができる。
また、このように電柱内に挿入された複数のアラミドロッドで電柱をより有効に補強するためには、この複数のアラミドロッドを電柱内で最適配置に、すなわち均等に配置することが必要であるが、そのためには、電柱内に挿入された複数のアラミドロッドを電柱内においてロッド配置用調整治具やロッド配置用補助具のロッド保持部内に挿入することが必要である。
上述したように、アラミドロッドひもがロッド固定装置に仮止めされて電柱内に吊り下げられた複数のアラミドロッドをロッド配置用調整治具やロッド配置用補助具のロッド保持部に挿入するためには、各アラミドロッドのアラミドロッドひものロッド固定装置への仮止めを解き、アラミドロッドひもを持ってアラミドロッドを吊るように保持しながら、アラミドロッドを電柱内で引き上げたり、引き下げたりして、アラミドロッドをロッド保持部内に挿入し、挿入し終わると、またアラミドロッドひもをロッド固定装置に仮止めするという操作を複数のアラミドロッドの各々について順次繰り返し行うことが必要である。
このようにアラミドロッドひもを仮止めするために電柱の上端に取り付けられる従来のロッド固定装置は、例えば図7に符号99で示すように、ボルトを用いて複数の部材を組み合わせて形成された全体的にL字形の固定金具91が4個電柱1の上端に取り付けられて構成されている。そして、この固定金具91の上端に形成された穴にアラミドロッドひも93が挿入されて仮止めされている。このアラミドロッドひも93は、電柱1内に挿入されているアラミドロッド95の上端に取り付けられている。なお、同図では、4本のアラミドロッド95が電柱1内に挿入され、その上端に取り付けられた4本のアラミドロッドひも93が4個の固定金具91の上端に仮りとめされている。
各固定金具91は、そのL字形の下端の水平に延出した部分の下側に小さな逆L字形の支持金具97がボルトとナットにより固定されている。この支持金具97の垂直の基部は、電柱1の頂部の外周に巻回されている取付バンド90に挟まれて固定され、これにより各固定金具91を電柱1の頂部開口に固定して、ロッド固定装置を構成している。
特開2007-77613号
上述したように、複数の固定金具91を電柱1の頂部開口に取付バンド90で固定して構成される従来のロッド固定装置99は、電柱1の側部開口から電柱1内にアラミドロッド95を挿入したり、電柱1内に挿入されたアラミドロッド95を電柱1内で吊り下げながら引き上げたり引き下げたりするようにアラミドロッドひも93を操作し、操作後に仮止めするために電柱1の頂部開口に取り付けることが必要であるが、この取り付けにおいては、まず電柱1の頂部開口の外周に取付バンド90を軽く取り付ける。それから、複数の固定金具91のうちの1個目の固定金具91の小さな逆L字形の支持金具97の垂直基部を取付バンド90と電柱の外周の間に挟んでから取付バンド90を締め付けて固定する。
次に、2個目の固定金具91の支持金具97の垂直基部を同様に取付バンド90と電柱の外周の間に挟んでから取付バンド90を締め付けて固定するのであるが、この場合1個目の固定金具91が既に取付バンド90で固定されているので、この1個目の固定金具91が落ちないようにする必要がある。このためには、1個目の固定金具91が落ちないように例えば手や別の手段で1個目の固定金具91を押えるなどしながら、2個目の固定金具91を取付バンド90と電柱の外周の間に挟んでから取付バンド90を締め付けて固定するというように比較的難しく煩雑な作業を行う必要があり、時間がかかり、非効率的であるとともに、電柱1の頂部という高所で行う作業のため、このような煩雑な作業は更に時間がかかり、困難であるという問題がある。
また、上記煩雑な作業は、3個目以降の複数の固定金具91のすべてに行う必要があるが、数が増える程、作業は更に煩雑となり、時間がかかる。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンクリート製電柱の頂部に非常に簡単に短時間で取り付けることができ、作業効率を向上することができるロッド固定装置および該ロッド固定装置の使用方法を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載のロッド固定装置は、コンクリート製の電柱の頂部開口に取り付けられ、電柱内に挿入されて吊り下げられる補強用のロッドを電柱の頂部開口から吊り下げた状態で保持するロッド固定装置であって、外形が棒状であり、電柱の外周部の上端面から上方に突出する電柱の補強用鉄筋が棒状の下端側から挿入される取付孔と、かつ棒状の側面に穿設され内周面がねじ切りされた小径のねじ穴とを有して、該ねじ穴に螺合させたねじの先端を前記取付孔から差し込まれた前記補強用鉄筋の側面に突き当て当該補強用鉄筋に固定する取付部材と、電柱内に吊り下げられるロッドの上端に取り付けられている紐を仮止めするための仮止め部材と、前記取付部材の上部に取り付けられ、前記仮止め部材を固定的に取り付けるための固定部材とを有することを要旨とする。
請求項1記載のロッド固定装置では、電柱の上端面から突出する電柱の補強用鉄筋を取付部材の取付孔に挿入して取り付け、この電柱の補強用鉄筋に取り付けられた取付部材の上部の固定部材に取り付けられている仮止め部材にロッドの上端に取り付けられている紐を補強用のロッドを吊り下げた状態で仮止めするため、ロッド固定装置は単に取付部材に補強用鉄筋を挿入するだけという極めて簡単な作業により短時間で効率的に電柱に固定され、ロッドの数が増えても、また電柱のような高所でも問題なく、短時間で効率的にロッド固定装置を電柱に頂部開口に固定することができる。
請求項2記載のロッド固定装置は、請求項1記載のロッド固定装置において、前記取付部材は、筒状部材であって、該筒状部材の下部寄りの側面には、前記取付孔に貫通するねじ穴が設けられ、当該筒状部材下端の前記取付孔に前記補強用鉄筋が挿入されて補強用鉄筋に取り付けられてから、前記ねじ穴にねじを螺合させ、このねじの先端を補強用鉄筋に突き当てるように締め付けて、補強用鉄筋固定的に取り付けられることを要旨とする。
請求項2記載のロッド固定装置では、
筒状部材の下部寄りの側面に、前記取付孔に貫通するねじ穴が設けられており、当該筒状部材下端の前記取付孔に前記補強用鉄筋挿入させてから、ねじ穴にねじを螺合させ、このねじの先端を補強用鉄筋に突き当てるように締め付けて補強用鉄筋を固定的に取り付けるため、ロッド固定装置は補強用鉄筋に確実に固定される。
請求項3記載のロッド固定装置は、請求項1または2記載のロッド固定装置において、前記固定部材は、電柱の頂部開口の円周方向に円弧状に広がって形成される円弧部材を有し、前記仮止め部材は、前記円弧部材に円周方向に所定間隔で複数取り付けられることを要旨とする。
請求項3記載のロッド固定装置では、固定部材は円弧部材であり、仮止め部材は円弧部材に円周方向に所定間隔で複数取り付けられる。
請求項4記載のロッド固定装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロッド固定装置において、前記固定部材を前記取付部材から離隔して連結するように前記取付部材と前記固定部材との間に設けられる連結部材を有することを要旨とする。
請求項4記載のロッド固定装置では、取付部材は連結部材を介して固定部材に連結されている。
請求項5記載のロッド固定装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロッド固定装置において、前記仮止め部材は、前記固定部材に固定的に取り付けられ、前記ロッドの上端に取り付けられたひもが巻回されるボルトと、このボルトに螺合し、前記巻回されたひもを挟んで仮止めするように締め付けるナットとを有することを要旨とする。
請求項5記載のロッド固定装置では、仮止め部材はボルトとナットで構成されるため、ロッドの上端に取り付けられたひもをボルトに巻回してから、ナットを螺合して締め付けることにより簡単かつ確実に仮止めすることができる。
請求項6記載のロッド固定装置は、請求項記載の1乃至5のいずれか1項に記載のロッド固定装置において、前記取付部材は、前記補強用鉄筋が下端側から挿入される前記取付孔の内周面にねじ部が形成されている長ナットで構成され、この長ナットは、補強用鉄筋が挿入される長ナットの下端側寄りの側面に小径のねじ穴が形成され、補強用鉄筋が前記取付孔に挿入された後、前記小径のねじ穴にねじを螺合し、該ねじの先端が補強用鉄筋に突き当たるまで該ねじを締め付けることにより取付部材を補強用鉄筋に固定的に取り付けて、ロッド固定装置を電柱の頂部において固定的に保持することを要旨とする。
請求項6記載のロッド固定装置では、取付部材は長ナットで構成され、この長ナット下端側寄りの側面に形成された小径のねじ穴にねじを螺合し、ねじの先端が補強用鉄筋に突き当たるまで該ねじを締め付けることにより取付部材を補強用鉄筋に固定的に取り付けるため、ロッド固定装置は電柱の頂部において確実に固定される。
請求項7記載のロッド固定装置の使用方法は、請求項1乃至5記載のいずれか1項に記載のロッド固定装置の使用方法であって、電柱の上端面から上方に突出する補強用鉄筋をロッド固定装置の前記取付部材の下端側から前記取付孔内に挿入して取付部材を補強用鉄筋に固定することによりロッド固定装置を電柱の上端に取り付け、電柱内に挿入されようとしたり、挿入されているロッドの上端に取り付けられているひもを保持してロッドを電柱内で引き上げたり、引き下げたりしてロッドを所定の位置まで上下動してから前記ひもを仮止め部材に仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定し、必要に応じて、ひもの仮止めを解き、この仮止めを解かれたひもを持ってロッドを電柱内で吊るように保持しながら、ロッドを引き上げたり、引き下げたりして、所望の位置に移動してから、ひもを仮止め部材に仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定することを要旨とする。
請求項7記載のロッド固定装置の使用方法では、電柱の補強用鉄筋を取付部材の取付孔内に挿入してロッド固定装置を電柱の上端に取り付け、電柱内に挿入されようとしたり、挿入されているロッドの上端のひもを保持して電柱内で引き上げたり、引き下げたりして所定の位置まで上下動してからひもを仮止め部材に仮止めし、必要に応じて、ひもの仮止めを解き、この仮止めを解かれたひもを持ってロッドを電柱内で吊るように保持しながら、ロッドを所望の位置に移動して、ひもを仮止め部材に仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定するため、極めて簡単な作業により短時間で効率的に電柱へのロッド固定装置の固定、ロッドの電柱内への挿入、仮止め、上下動を行うことができる。
請求項8記載のロッド固定装置の使用方法は、請求項6記載のロッド固定装置の使用方法であって、電柱の上端面から上方に突出する補強用鉄筋をロッド固定装置の前記長ナットに下端側から挿入し、長ナットの下端側寄りの側面に形成された小径のねじ穴にねじを螺合し、該ねじの先端が補強用鉄筋に突き当たるまで該ねじを締め付けることにより長ナットを補強用鉄筋に固定的に取り付けて、ロッド固定装置を電柱の頂部において固定的に保持し、電柱内に挿入されようとしたり、挿入されているロッドの上端に取り付けられているひもを保持してロッドを電柱内で引き上げたり、引き下げたりしてロッドを所定の位置まで上下動してから前記ひもを前記ボルトに巻回し、このひもが巻回されたボルトに前記ナットを螺合して締め付け、ひもをナットで挟んで仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定し、必要に応じて、ナットを緩めてひもの仮止めを解き、この仮止めを解かれたひもを持ってロッドを電柱内で吊るように保持しながら、ロッドを引き上げたり、引き下げたりして、所望の位置に移動してから、ひもをボルトに巻回し、ボルトにナットを螺合して締め付け、ひもをボルトとナットの間で挟んで仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定することを要旨とする。
請求項8記載のロッド固定装置の使用方法では、電柱の補強用鉄筋を長ナットに挿入し、長ナットの側面に形成されたねじ穴にねじを螺合し締め付けて補強用鉄筋に固定的に取り付け、電柱内に挿入されようとしたり、挿入されているロッドの上端のひもを保持して電柱内で引き上げたり、引き下げたりして所定の位置まで上下動してからひもをボルトに巻回し、ボルトにナットを螺合して締め付け、ひもをナットで挟んで仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定し、必要に応じて、ナットを緩めてひもの仮止めを解き、このひもを持ってロッドを引き上げたり、引き下げたりして、所望の位置に移動してから、ひもをボルトに巻回し、ボルトにナットを螺合して締め付け、ひもをボルトとナットの間で挟んで仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定するため、極めて簡単な作業により短時間で効率的に電柱へのロッド固定装置の固定、ロッドの電柱内への挿入、仮止め、上下動を行うことができる。
請求項9記載のロッド固定装置の使用方法は、請求項7または8記載のロッド固定装置の使用方法において、前記ロッド固定装置は、当該ロッド固定装置が有する仮止め部材の数と電柱内に挿入されているロッドの数に応じた数だけ、電柱の上端に取り付けられることを要旨とする。
請求項9記載のロッド固定装置の使用方法では、ロッド固定装置は仮止め部材の数とロッドの数に応じた数だけ、電柱の上端に取り付けられる。
本発明によれば、ロッド固定装置は、電柱の上端面から突出する電柱の補強用鉄筋を取付部材の取付孔に挿入することにより電柱の頂部開口に固定されるので、極めて簡単な作業により短時間で効率的に電柱に固定され、ロッドの数が増えても、また電柱のような高所でも例えば1人の作業員で簡単に問題なく、短時間で効率的にロッド固定装置を電柱に頂部開口に固定することができる。
本発明によれば、ロッド固定装置は、仮止め部材がボルトとナットで構成されるので、ロッドの上端に取り付けられたひもをボルトに巻回してから、ナットを螺合して締め付けることにより非常に簡単かつ確実に仮止めすることができる。
本発明によれば、ロッド固定装置の使用方法は、電柱の補強用鉄筋を取付部材に挿入してロッド固定装置を電柱の上端に固定し、電柱内に挿入されようとしたり、挿入されているロッドのひもを保持して所定の位置まで上下動してからひもを仮止め部材に仮止めし、必要に応じて、ひもの仮止めを解いてロッドを吊るように保持しながら、ロッドを所望の位置に移動し、ひもを仮止め部材に仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定するので、極めて簡単な作業により短時間で効率的に電柱へのロッド固定装置の固定、ロッドの電柱内への挿入、仮止め、上下動を行うことができる。
本発明によれば、ロッド固定装置の使用方法は、電柱の補強用鉄筋を長ナットに挿入し、長ナットのねじ穴にねじを螺合し締め付けて補強用鉄筋に固定し、電柱内に挿入されようとしたり、挿入されているロッドのひもを保持して所定の位置まで上下動してからひもをボルトに巻回し、ボルトにナットを螺合して締め付け、ひもをナットで挟んで仮止めし、必要に応じて、ナットを緩めてひもの仮止めを解き、このひもを持ってロッドを所望の位置に移動してから、ひもをボルトに巻回し、ナットで締め付けて仮止めし、ロッドを所定の位置に仮固定するので、極めて簡単な作業により短時間で効率的に電柱へのロッド固定装置の固定、ロッドの電柱内への挿入、仮止め、上下動を行うことができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施例に係わるロッド固定装置を示す斜視図であり、また図2(a)、(b)は、図1に示すロッド固定装置の正面図および背面図である。図1、2(a),(b)に示すロッド固定装置10は、取付部材としての筒状部材である長ナット(いわゆる高ナット)11を下部に有し、この長ナット11の上端には例えば直径10mm程度の鉄筋等で形成された連結部材13が取り付けられ、更にこの連結部材13の上には円弧状に広がって形成される湾曲した固定部材である円弧部材15が取り付けられている。
円弧部材15は、ロッド固定装置10を電柱の頂部に取り付けた場合に、円弧部材15の円弧状の広がりが電柱の頂部の外周の円形の形状に部分的に一致するように形成されている。すなわち、円弧部材15は、電柱の頂部開口の円周方向に円弧状に広がり湾曲して形成されている。
また、円弧部材15には、円周方向に、すなわち広がり方向に所定間隔あけて、ボルト17aとナット17bからなる複数の、本実施形態では3個の仮止め部材17が取り付けられている。この仮止め部材17のボルト17aは、円弧部材15に形成された孔に通された後、そのヘッド部が円弧部材15に当ったところで、ヘッド部が例えば接着、溶接などにより円弧部材15に固定されている。このようにボルト17aが円弧部材15に固定された後、円弧部材15から突出したボルト17aのねじ部にナット17bを螺合される。
このナット17bは、蝶の羽根のようなつまみを有し、ナット17bをボルト17aに螺合して締め付けやすいようになっている。このようにボルト17aとナット17bからなる仮止め部材17は、ナット17bを外した状態で、またはナット17bを少し緩めてボルト17aのねじ部がナット17bと円弧部材15との間に現れた状態で上述したアラミドロッドひもをボルト17aのねじ部に巻回してから、ねじ部にナット17bを螺合して締め付けると、アラミドロッドひもはナット17bと円弧部材15との間に挟まれて一時的に固定される。
このようにアラミドロッドひもが仮止め部材17のボルト17aとナット17bとの間に締め付けられて一時的に固定されることを本実施形態では「仮止め」と称する。
長ナット11の上端に取り付けられた連結部材13は、図1、図2(a),(b)では長ナット11の中に上方から挿入されていて明確には見えないが、連結部材13の中央下側に下方に延出した支持棒を有している。この支持棒は、長ナット11のねじ孔内に上方から挿入され、これにより連結部材13が長ナット11に固定されるようになっている。
この連結部材13の長ナット11への固定は、単に連結部材13の支持棒を長ナット11内に挿入しただけである。従って、この固定を更に確実にするために、長ナット11は、その側部の上部寄りと下方寄りの所に小径のねじ穴11a、11bが2個形成されている。
すなわち、連結部材13の支持棒を長ナット11内に挿入した後、長ナット11の上方の小径のねじ穴11aに小ねじを螺合し、この小ねじの先端を連結部材13の支持棒に突き当てるように小ねじを締め付ければ、連結部材13は長ナット11に確実に固定される。
なお、長ナット11の下方の小径のねじ穴11bは、ロッド固定装置10を電柱に固定するために使用されるものである。具体的には、後述するように、ロッド固定装置10を電柱に固定するために、コンクリート製の電柱の上端面に突出している補強用鉄筋をロッド固定装置10の長ナット11内にその下方から挿入した後、長ナット11の下方の小径のねじ穴11bに別の小ねじを螺合し、この小ねじの先端を電柱の補強用鉄筋に突き当てるように小ねじを締め付ければ、電柱の補強用鉄筋に長ナット11が確実に固定され、これによりロッド固定装置10が電柱1の頂部に確実に固定されるものである。
このような支持棒を有する連結部材13は、円弧部材15を長ナット11に連結するものであり、例えば鉄筋などで形成され、図1、図2(a),(b)に示す構造では、細長で少し角張った環状に形成された環状部を有する。この環状部は、その横方向の長手方向が円弧部材15と同じ円弧状に形成され、この円弧状部の上側に円弧部材15が例えば溶接などにより固定的に取り付けられている。また、連結部材13は、その中央部を補強するように縦に補強棒13aが設けられている。
以上のように構成されるロッド固定装置10は、図3に示すように電柱1の上端の頂部開口に取り付けられて使用される。具体的には、図4(a)に示すように、中空のコンクリート製の電柱1は、その上端面から上方に複数の、図4(a)では6本の補強用鉄筋21が突出しているが、この補強用鉄筋21に図1に示したロッド固定装置10の長ナット11を挿入して取り付けるようになっている。
図3では、電柱1内に吊り下げられてロッド固定装置10に仮止めされる棒状部材は、符号31a、31b、31cで示す3本のロッド、具体的には本実施形態では3本のアラミドロッドと符号33で示す1本のガイド棒の4本であり、かつ図1で示すロッド固定装置10は、仮止め部材17が3個であるので、アラミドロッド31a,31b,31cとガイド棒33の4本を吊り下げるためにロッド固定装置10を2個使用している。
そのために、図4(a)に示すように、電柱1の上端面から突出している6本の補強用鉄筋21は、図4(b)に示すように、4本を切断して、2本のみを残す。そして、この2本の補強用鉄筋21を図3に示すように2個のロッド固定装置10の長ナット11に下方から挿入した後、長ナット11の下方の小径のねじ穴11bに小ねじ35を螺合し、この小ねじ35の先端を電柱1の補強用鉄筋21に突き当てるように小ねじ35を締め付ければ、補強用鉄筋21にロッド固定装置10が確実に固定され、これによりロッド固定装置10は、図3に示すように、電柱1の上部に固定される。
すなわち、電柱1の上部に取り付けられる2個のロッド固定装置10は、その長ナット11に電柱1の補強用鉄筋21を挿入し、ねじ穴11bに小ねじ35を螺合して締め付ければ固定される。
また、図3においては、電柱1内に挿入されている3本のアラミドロッド31a,31b,31cと1本のガイド棒33は、それぞれの上端にアラミドロッドひも53a,53b,53cおよび53dが取り付けられ、これらのアラミドロッドひも53がロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされることにより、3本のアラミドロッド31と1本のガイド棒33は、電柱1内に吊り下げられている。
すなわち、3本のアラミドロッド31a,31b,31cのうちの1本目のアラミドロッド31aは、そのアラミドロッドひも53aが図で左側に示すロッド固定装置10の円弧部材15の左手前の仮止め部材17に仮止めされ、2本目のアラミドロッド31bは、そのアラミドロッドひも53bが同ロッド固定装置10の円弧部材15の右側にある仮止め部材17に仮止めされ、3本目のアラミドロッド31cは、そのアラミドロッドひも53cが図で右側に示すロッド固定装置10の円弧部材15の真中の仮止め部材17に仮止めされている。また、ガイド棒33は、そのアラミドロッドひも53dが図で左側に示すロッド固定装置10の円弧部材15の真中にある仮止め部材17に仮止めされている。このようにロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされた3本のアラミドロッド31a,31b,31cと1本のガイド棒33は、電柱1内で吊り下げられた状態にある。
上述したように、電柱1の上端にロッド固定装置10を取り付ける作業は、単に電柱1の補強用鉄筋21を長ナット11に挿入するだけで、簡単にロッド固定装置10が電柱1の仮固定され、このように仮り固定されたロッド固定装置10のねじ穴11bに小ねじ35を螺合して締め付けて、ロッド固定装置10を電柱1の上端に固定するという非常に簡単なものであるため、従来のものに比較して、非常に短時間で効率的に、しかも確実に、そして電柱1の頂部のような高所でも例えば1人の作業員で安全かつ簡単に行うことができるとともに、更にアラミドロッドなどの棒状部材が増えても、数に関係なく、極めて簡単に行うことができる。
次に、図3および図5を参照して、図3に示すように電柱1の上端に固定されたロッド固定装置10を用いて、アラミドロッド31の上端に取り付けられているアラミドロッドひもを仮止め部材17に仮止めするロッド固定装置10の使用方法について説明する。
ロッド固定装置10は、電柱1内に挿入されるアラミドロッド31を吊り下げながら電柱1内で引き上げたり、引き下げたりしてアラミドロッド31を所定の位置まで上下動してから、アラミドロッド31の上端のアラミドロッドひもを仮止め部材17に仮止めして、アラミドロッド31を所定の位置に仮固定するが、この作業は、まず第1の作業として、電柱1の下方の側部開口から電柱1の上方まで1本ずつ引き上げられたアラミドロッド31の上端に取り付けられているアラミドロッドひも53をロッド固定装置10の仮止め部材17の仮止めするという作業を複数本のアラミドロッド31のすべてに順番に行うという作業がある。
また、第2の作業としては、第1の作業で電柱1内を引き上げられた後、アラミドロッドひも53をロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされた複数本のアラミドロッド31を電柱1内でその円周方向に均等に配置して補強を増大するためにアラミドロッド31の1本1本をロッド配置用補助具の環状のロッド保持部内に挿入するという作業を複数本のアラミドロッド31のすべてに順番に行うという作業がある。
まず、第1の作業について図5を参照して説明する。図5では、1本目のアラミドロッド31aが既に電柱1の下方の側部開口51から電柱1の上方まで引き上げられ、このアラミドロッド31aの上端に取り付けられているアラミドロッドひも53aがロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされている状態を示すとともに、2本目のアラミドロッド31bの先端が電柱1の側部開口51の近くまで運ばれ、このアラミドロッド31bの先端のアラミドロッドひも53bに対して電柱1の頂部開口55から電柱1の下方まで垂れ下げられた例えば釣り糸などの吊りひも57の下端部が結び目53nで結ばれている状態を示している。
上述したように、2本目のアラミドロッド31bのアラミドロッドひも53bが結び目53nで吊りひも57に結ばれた状態で吊りひも57を電柱1の頂部開口55から例えば巻取り用リール81で上方に引き上げるように巻き取ると、2本目のアラミドロッド31bは、側部開口51から電柱1内を引き上げられ、アラミドロッド31bの上端は電柱1の上方まで引き上げられる。
従って、この引き上げられた状態で2本目のアラミドロッド31bの上端のアラミドロッドひも53bをロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めする。この結果、2本目のアラミドロッド31bも1本目のアラミドロッド31aと同じように電柱1内に吊り下げられる。
なお、アラミドロッドひも53bの仮止め部材17への仮止めは、上述したように、仮止め部材17を構成するボルト17aにアラミドロッドひも53bを巻回してから、このアラミドロッドひも53bをボルト17aとナット17bとの間に締め付けることにより行われるが、このようにアラミドロッドひも53bが仮止め部材17に仮止めされても、ボルト17aに巻きつけたアラミドロッドひも53bの先端が余っている場合には、このアラミドロッドひも53bの先端を電柱1の外周部に例えば粘着テープなどで一時的に接着しておけば、アラミドロッドひも53bの余った先端が電柱1の頂部付近でぶらぶらして作業の邪魔になることを防止することができ、作業効率を向上することができる。
また更に、3本目のアラミドロッド31cも同様に側部開口51から電柱1内を引き上げて、そのアラミドロッドひも53cをロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めすれば、図3に示すように3本のアラミドロッド31a,31b,31cのアラミドロッドひも53a,53b,53cは、それぞれロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされることになる。
なお、図3では、電柱1内において、アラミドロッド31a,31b,31cの中央にガイド棒33が挟まれるように設けられ、このガイド棒33の上端に取り付けられたアラミドロッドひも53dがロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされているが、ガイド棒33の上端に取り付けられたアラミドロッドひも53dの仮止め部材17への仮止め方法は、上記アラミドロッド31の上端のアラミドロッドひも53の場合と同じであるとともに、ガイド棒33は図示しないロッド配置用調整治具とともに電柱1の上方から挿入されるものであり、このガイド棒33の挿入方法は本発明には直接関係がないものであるので、その説明を省略するとともに、またガイド棒33の図示は図5では省略する。
次に、図6(a),(b)を参照して、第2の作業について説明する。図6(a)は、第1の作業の結果として、図3に示したように、3本のアラミドロッド31a,31b,31cが電柱1内に挿入され、そのアラミドロッドひも53a,53b,53cがロッド固定装置10の仮止め部材17に固定されるとともに、この3本のアラミドロッド31a,31b,31cが電柱1内で内周方向に均等に配置されうるように3本のアラミドロッド31a,31b,31cの中程に1個目のロッド配置用補助具61が既に設けられ、このロッド配置用補助具61の環状のロッド保持部63内に各アラミドロッドが挿入されている状態を示していることに加えて、更に2個目のロッド配置用補助具61が電柱1の側部開口51からその中程に操作具67を用いて挿入されている状態を示している。なお、図6においては、図3で示したガイド棒33は、本発明の要旨に直接関係ないので、簡単化のため、図示していない。
なお、電柱1の中程に設けられている1個目のロッド配置用補助具61は、図示しないが、ひもなどにより電柱1の頂部開口55から吊り下げられるとともに、このひもは、ロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされ、これにより1個目のロッド配置用補助具61を電柱1の中程に設定しているものである。また、電柱1の側部開口51の中程に操作具67を用いて挿入されている2個目のロッド配置用補助具61も図示しないひもなどにより電柱1の頂部開口55から吊り下げられ、仮止め部材17に仮止めされているものである。
ロッド配置用補助具61は、図6(b)に示すように、円環状のフレーム65の外周部に鉄筋等で環状またはU字状に形成した3個のロッド保持部63を取り付けて構成されている。なお、このロッド配置用補助具61は、詳しくは、図3に示したガイド棒33を挿入するためのガイド孔を有するものであるが、このガイド孔は、ガイド棒33と同様に本発明の要旨に直接関係ないので、簡単化のため、図示していない。
図6(b)に示すロッド配置用補助具61の3個のロッド保持部63は、フレーム65の円周方向、すなわち電柱1の円周方向に均等に配設され、この3個のロッド保持部63内に3本のアラミドロッド31を挿入した場合に、3本のアラミドロッド31は電柱1内で内周方向に均等に配置されることになり、このようにアラミドロッド31を電柱1内に均等に配置した後、アラミドロッド31a,31b,31cの隙間に例えば豆砂利や砕石を投入し、更にモルタルやコンクリートなどを順次投入することにより、電柱1が全体的に補強されることになる。
そこで、図6(a)に示すように、電柱1の側部開口51からその中程に操作具67を用いて電柱1内に挿入された2個目のロッド配置用補助具61のロッド保持部63内に3本のアラミドロッド31a,31b,31cのそれぞれを下端部から1本ずつ挿入し、各アラミドロッドひも53a,53b,53cをロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めし、それからロッド配置用補助具61を電柱1内の上方に引き上げ、所定の位置まで移動し、次に各アラミドロッド31を所定のロッド位置まで引き上げてから、それぞれのアラミドロッドひも53をロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めする作業について詳しく説明する。
図6(a)に示すように、電柱1の側部開口51から操作具67を用いて電柱1内に2個目のロッド配置用補助具61が挿入された状態から説明するが、この状態では、3本のアラミドロッド31の下端部は、2個目のロッド配置用補助具61の少し上にある。従って、この状態で、3本のアラミドロッド31のうちの1本目のアラミドロッド31aのアラミドロッドひも53aの仮止め部材17への仮止めを解き、このアラミドロッドひも53aを電柱1の頂部開口55の上方で例えば手などで保持しながら、アラミドロッド31aを電柱1内で吊り下げつつアラミドロッド31aを徐々に引き下げて行く。
このようにアラミドロッド31aを徐々に引き下げながら、アラミドロッド31aの下端部を2個目のロッド配置用補助具61の1つのロッド保持部63内に挿入するように操作する。なお、このようにアラミドロッド31aの下端部をロッド保持部63内に挿入する操作は、例えば先端が二股に分かれているような図示しないロッド下端操作治具などを用いて、アラミドロッド31aの下端部の位置を調整しながら行うことが望ましい。
このようにして、1本目のアラミドロッド31aの下端部をロッド配置用補助具61のロッド保持部63に挿入した後、そのアラミドロッドひも53aを仮止め部材17に仮止めし、次に2本目のアラミドロッド31bも同様に、そのアラミドロッドひも53bの仮止め部材17へ仮止めを解いて、アラミドロッド31bをアラミドロッドひも53bで保持しながら吊り下げつつ引き下げ、アラミドロッド31bの下端部をロッド配置用補助具61の2つ目のロッド保持部63に挿入した後、そのアラミドロッドひも53bを仮止め部材17に仮止めする。
次に、3本目のアラミドロッド31cも同様に2個目のロッド配置用補助具61のロッド保持部63に挿入し、そのアラミドロッドひも53bを仮止め部材17に仮止めすることにより、3本のすべてのアラミドロッド31a,31b,31cの2個目のロッド配置用補助具61への挿入およびそのアラミドロッドひも53a,53b,53cの仮止め部材17への仮止めが終了すると、次に2個目のロッド配置用補助具61を上述したように電柱1の頂部開口55から吊るしている図示しないひもを保持して、電柱1内を引っ張り上げ、2個目のロッド配置用補助具61を図6で点線71で示すような電柱1内の上方の所定の位置まで引き上げ、その位置でひもをロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めする。
2個目のロッド配置用補助具61が電柱1内の所定位置まで引き上げられ、ひもが仮止めされると、次に3本のアラミドロッド31a,31b,31cの上端が電柱1の頂部開口55の近くまで来るようにアラミドロッド31a,31b,31cを1本ずつ引き上げて、所定の位置まで移動し、その位置で仮止めする。以上のようにして、2個目のロッド配置用補助具61に3本のアラミドロッド31がすべて挿入され、そのアラミドロッドひも53もそれぞれロッド固定装置10の仮止め部材17に仮止めされる。更に、3個目およびそれ以上のロッド配置用補助具61にアラミドロッド31を挿入する場合も同様の方法で行うことができる。
なお、上記実施形態では、ロッド固定装置10は、仮止め部材17が円弧部材15を介して3個設けられ、また電柱1への固定に長ナットを使用し、長ナット11と円弧部材15との間に連結部材13を有する場合を示しているが、本発明は、このような構成に限定されるものでない。
すなわち、仮止め部材17が取り付けられる固定部材は、円弧部材15である必要はないし、また円弧状である必要もなく、単に長ナット11のような筒状部材に仮止め部材17を固定的に取り付けるための固定部材であればよいものである。
更に、仮止め部材17は、1個のロッド固定装置10に3個設けられる必要はなく、1個のロッド固定装置10に1個の仮止め部材17が設けられているようなものでもよいし、また1個のロッド固定装置10に4個以上の仮止め部材17が設けられてもよいものである。具体的には、ロッド固定装置の数またはロッド固定装置が有する仮止め部材の数は、電柱内に挿入されるアラミドロッドの数とロッド固定装置が有する仮止め部材の数に応じて決められるものである。
また、長ナット11と円弧部材15との間に連結部材13がある必要もない。例えば、長ナット11または円弧部材15が連結部材13の分まで長くてもよい。更に、長ナット11は、ナットである必要はなく、単に電柱1の上端から上方に突出する補強用鉄筋21が挿入され、この補強用鉄筋21にロッド固定装置10を簡単に固定できればよいものであり、長ナットのように内周面にねじが形成されている必要もないし、更に長ナットのような筒状部材である必要もなく、単に補強用鉄筋21が下端側から挿入されて取り付けられる孔部を有する取付部材であればよいものである。
更に、電柱1の上端の頂部開口55に2個のロッド固定装置10を取り付け、電柱1内に3本のアラミドロッド31を挿入する場合について示しているが、アラミドロッド31は、3本に限定されるものでなく、何本でもよいものである。
本発明の一実施形態に係わるロッド固定装置の構成を示す斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ図1に示すロッド固定装置の正面図および背面図である。 図1に示すロッド固定装置を電柱の上端の頂部開口に取り付けた使用状態を示す斜視図である。 図3に示した電柱の上端面に突出する補強用鉄筋を示す斜視図である。 図1に示すロッド固定装置を電柱の上端の頂部開口に取り付けて、補強用のアラミドロッドを電柱の側部開口から挿入する作業を説明するための断面図である。 (a)は図1に示すロッド固定装置を電柱の上端の頂部開口に取り付けて、電柱内に挿入されたアラミドロッドをロッド配置用補助具のロッド保持部に挿入する作業を説明するための断面図であり、(b)はロッド配置用補助具を示す斜視図である。 従来のロッド固定装置の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 電柱
10 ロッド固定装置
11 長ナット
11a、11b ねじ穴
13 連結部材
15 円弧部材
17 仮止め部材
17a ボルト
17b ナット
21 補強用鉄筋
31a,31b,31c アラミドロッド
51 側部開口
55 頂部開口
53a,53b,53c アラミドロッドひも
61 ロッド配置用補助具
63 ロッド保持部

Claims (9)

  1. コンクリート製の電柱の頂部開口に取り付けられ、電柱内に挿入されて吊り下げられる補強用のロッドを電柱の頂部開口から吊り下げた状態で保持するロッド固定装置であって、
    外形が棒状であり、電柱の外周部の上端面から上方に突出する電柱の補強用鉄筋が棒状の下端側から挿入される取付孔と、かつ棒状の側面に穿設され内周面がねじ切りされた小径のねじ穴とを有して、該ねじ穴に螺合させたねじの先端を前記取付孔から差し込まれた前記補強用鉄筋の側面に突き当て当該補強用鉄筋に固定する取付部材と、
    電柱内に吊り下げられるロッドの上端に取り付けられている紐を仮止めするための仮止め部材と、
    前記取付部材の上部に取り付けられ、前記仮止め部材を固定的に取り付けるための固定部材と
    を有することを特徴とするロッド固定装置。
  2. 前記取付部材は、筒状部材であって、該筒状部材の下部寄りの側面には、前記取付孔に貫通するねじ穴が設けられ、当該筒状部材下端の前記取付孔に前記補強用鉄筋が挿入されて補強用鉄筋に取り付けられてから、前記ねじ穴にねじを螺合させ、このねじの先端を補強用鉄筋に突き当てるように締め付けて、補強用鉄筋固定的に取り付けられ
    ことを特徴とする請求項1記載のロッド固定装置。
  3. 前記固定部材は、電柱の頂部開口の円周方向に円弧状に広がって形成される円弧部材を有し、
    前記仮止め部材は、前記円弧部材に円周方向に所定間隔で複数取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1または2記載のロッド固定装置。
  4. 前記固定部材を前記取付部材から離隔して連結するように前記取付部材と前記固定部材との間に設けられる連結部材を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロッド固定装置。
  5. 前記仮止め部材は、前記固定部材に固定的に取り付けられ、前記ロッドの上端に取り付けられたひもが巻回されるボルトと、このボルトに螺合し、前記巻回されたひもを挟んで仮止めするように締め付けるナットとを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロッド固定装置。
  6. 前記取付部材は、前記補強用鉄筋が下端側から挿入される前記取付孔の内周面にねじ部が形成されている長ナットで構成され、
    この長ナットは、補強用鉄筋が挿入される長ナットの下端側寄りの側面に小径のねじ穴が形成され、
    補強用鉄筋が前記取付孔に挿入された後、前記小径のねじ穴にねじを螺合し、該ねじの先端が補強用鉄筋に突き当たるまで該ねじを締め付けることにより取付部材を補強用鉄筋に固定的に取り付けて、ロッド固定装置を電柱の頂部において固定的に保持することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロッド固定装置。
  7. 請求項1乃至5記載のいずれか1項に記載のロッド固定装置の使用方法であって、
    電柱の上端面から上方に突出する補強用鉄筋をロッド固定装置の前記取付部材の下端側から前記取付孔内に挿入して取付部材を補強用鉄筋に固定することによりロッド固定装置を電柱の上端に取り付け、
    電柱内に挿入されているロッドの上端に取り付けられているひもを、ロッドを所定の位置まで上下動してから仮止め部材に仮止めして、ロッドを所定の位置に仮固定する
    ことを特徴とするロッド固定装置の使用方法。
  8. 請求項6記載のロッド固定装置の使用方法であって、
    電柱の上端面から上方に突出する補強用鉄筋をロッド固定装置の前記長ナットに下端側から挿入し、
    長ナットの下端側寄りの側面に形成された小径のねじ穴にねじを螺合し、該ねじの先端が補強用鉄筋に突き当たるまで該ねじを締め付けることにより長ナットを補強用鉄筋に固定的に取り付けて、ロッド固定装置を電柱の頂部において固定的に保持する
    ことを特徴とするロッド固定装置の使用方法。
  9. 前記ロッド固定装置は、当該ロッド固定装置が有する仮止め部材の数と電柱内に挿入されているロッドの数に応じた数だけ、電柱の上端に取り付けられることを特徴とする請求項7または8記載のロッド固定装置の使用方法。
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