JP2017014799A - 法枠移動防止方法およびシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】地山から離隔した法枠が法面の下方に移動(落下)することを確実に防止して、しかも既存の法枠を撤去すること無く施工することが出来る法枠移動防止方法およびシステムの提供。
【解決手段】本発明の法枠移動防止方法は、ロックボルト(1)を設置し、ロックボルト(1)に連結部材係合治具(4)を取り付け、(当該ロックボルトにより移動が防止される)法枠(10)に連結部材結合部材(5)を固定し、連結部材(2:ワイヤ、ロープ等)を連結部材結合部材(5)に挿通し、連結部材(2)を連結部材係合治具(4)に係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば吹付法枠の様な既設構造物(例えば法枠:グラウンドアンカー等の受圧板、プレキャスト法枠等も含む)が法面上を移動(落下)することを防止する技術に関する。
例えば吹付法枠により法面を保護する技術は従来から広く実施されている。
ここで、法枠による法面保護機能を発揮するためには、法枠が地山に密着している必要があり、法枠が地山から離隔して法枠背面に空洞が生じると法面保護機能が失われてしまう場合がある。
法枠の法面保護機能が喪失してしまうことは、重大な事故を惹起する要因となる。特に、地山から離隔した法枠が下方に移動して(所謂「落下」して)、当該法面下方領域を通行する通行者や当該法面下方に存在する施設に損傷を与える事態は必ず防止されるべきである。
地山から離隔した法枠が下方に移動(落下)する事態を防止するために、法枠背面の空洞を例えばセメントミルク等で充填して、法枠と地山が密着した状態を回復することが考えられる。しかし、当該空洞(隙間)が小さい場合には、セメントミルク等を充填することが困難である。それに加えて、空間内に充填されたか否かを判断することが困難であった。
また、所定期間(例えば20年間)が経過した法枠を撤去し、新たな法枠を施工することも考えられるが、既存の法枠を撤去して新たな法枠を施工した場合には、施工コスト及び労力が大き過ぎるという問題が存在する。
そのため、既存の法枠を撤去すること無く、且つ、下方に移動(落下)する事態を確実に防止することが出来る技術が求められているが、未だに提案されていない。
その他の従来技術として、ロックボルト工を効率良く行うため、脚支持部材、回動部材、回動ブームを組み合わせて、法面や法枠を上下方向や左右方向に移動する作業装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)はロックボルトを設置する作業の効率化を図るものであり、法枠が落下することを防止する技術ではない。
特開2013−19130号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、地山から離隔した法枠が下方に移動(落下)する事態を確実に防止することが出来て、しかも、既存の法枠を撤去すること無く施工することが出来る法枠移動防止方法およびシステムの提供を目的としている。
本発明の法枠移動防止方法は、
ロックボルト(1)を設置する工程と、
ロックボルト(1)に連結部材係合治具(4)を取り付ける工程と、
(当該ロックボルトにより移動が防止される)法枠(10)に連結部材結合部材(5)を固定する工程と、
連結部材(2:ワイヤ、ロープ等)を連結部材結合部材(5)に挿通する工程と、
連結部材(2)を連結部材係合治具(4)に係合する工程と、
連結部材係合治具(4)をロックボルト(1)に対して移動して(地山G側に移動して)連結部材(2)が張った状態にする(連結部材2の弛みを取り、法枠10と一体化した状態にする)工程を有することを特徴としている。
ここで「法枠」或いは「既設の法枠」なる文言は、グラウンドアンカー等の受圧板、プレキャスト法枠等の既設構造物をも包含する趣旨で用いられている。
本発明の実施に際して、ロックボルト(1)を設置する工程では、地山(G)に掘削孔(図示せず)を削孔し、当該掘削孔にモルタル、セメントミルク等の注入材を充填し、注入材が充填された掘削孔にアンカー材(1A)を挿入し、アンカー材(1A)の頭部(地山Gよりも上方の領域)に、受圧板(1B)を挿入してナット(1C)により受圧板(1B)を地山(G)に固定しているのが好ましい。
そして、ロックボルト(1)を設置する工程では、当該ロックボルト(1)で支持(張力を付加)するべき法枠(10)を不安定土塊或いは岩塊とみなし、既存の落石対策工におけるワイヤロープ掛工の設計手法と同様な計算により、ロックボルト(1)の設置位置を決定するのが好ましい。
また本発明の実施に際して、前記法枠(10)に連結部材結合部材(5)を固定する工程は、ロックボルト(1)を設置する工程或いはロックボルト(1)に連結部材係合治具(4)を取り付ける工程に先行して行うことが可能である。
または、ロックボルト(1)を設置する工程、或いは、ロックボルト(1)に連結部材係合治具(4)を取り付ける工程と同時に行なうことも可能である。
本明細書において、「アンカー材」なる文言は、ロックボルト、グラウンドアンカー、その他のアンカー、アンカーピンをも包含する包括的な概念を有する文言として使用されている。
そして、「ロックボルト工」なる文言は、前記アンカー材を保護するべき法面に設置する工法を意味している。
さらに本明細書において、「ロックボルト」なる文言は、地山(G)を削孔して注入材(モルタル、セメントミルク等)を注入してアンカー材を配置し、当該アンカー材の頭部に受圧板およびナットを固定した状態の組立体を意味する場合がある。
また本発明の法枠移動防止システム(100)は、
ロックボルト(1)と、
連結部材(2:ワイヤ、ロープ等)と、
ロックボルト(1)に取り付けられ且つ外縁部に連結部材(2)と係合するための連結部材係合治具(4)が配置されている張力調整治具(3)と、
(当該ロックボルトにより移動が防止される)法枠(10)に固定される連結部材結合部材(5)と、
張力調整治具(3)のロックボルト(1)に対する位置を変動して連結部材(2)が張った状態にする(連結部材2の弛みを取り、法枠10と一体化した状態にする)部材(6:連結部材張力調整用ナット)を有していることを特徴としている。
本発明の実施に際して、ロックボルト(1)は、アンカー材(1A)と、アンカー材が挿入される掘削孔内に充填される注入材(モルタル、セメントミルク等)と、受圧板(1B)と、受圧板(1B)を固定するナット(1C)を備えているのが好ましい。
上述の構成を具備する本発明によれば、張力調整治具(3)のロックボルト(1)に対する位置を変動して、連結部材(2)が張った状態にすることにより、ロックボルト(1)、連結部材係合治具(4)、連結部材(2)を介して法枠(10)が地山(G)と一体化して、法枠(10)が地山(G)の下方の領域に移動(落下)することが防止される。
すなわち、法枠(10)が地山(G)の下方の領域に移動(落下)しようとする場合には、連結部材(2)を介して法枠(10)と一体化されたロックボルト(1)の引抜き耐力で抵抗するので、法枠(10)が地山(G)の下方の領域に移動(落下)することが防止される。
ここで本発明によれば、既存の法枠(10)が地山(G)と一体化して落下が防止されるので、既存法枠の撤去は不要となる。
また、法枠(10)と地山(G)の間の隙間にモルタルやセメントミルクを充填する必要もない。
本発明の第1実施形態を施工した状態を示す正面断面図である。 第1実施形態を施工した状態を示す平面図である。 アンカー材を配置して、受圧板およびナットを固定した状態を示す平面図である。 アンカー材の頭部に張力調整治具を設置した状態を示す正面断面図である。 法枠と連結部材を結合する結合部材を法枠に設置した状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態を施工した状態を示す正面断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1、図2は、第1実施形態が適用された状態を示している。図1、図2において、地山G上に法枠10が設置されており、法枠10の枠体10Aに囲まれ地山Gが露呈している領域Rには、地山Gにロックボルト1が施されている。
ロックボルト1は、アンカー材1Aと、受圧板1Bと、ナット1Cを備えている。
ロックボルト1の設置に際しては、地山Gにアンカー材1Aを所定の深さまで挿入し、図示しない固化材を注入し、アンカー材1Aにナット1Cを係合して、地山Gとナット1Cの間に受圧板1Bを挟み込む。その状態でナット1Cを締め込むと、受圧板1Bは地山Gに押し付けられ、以ってロックボルト1は地山Gに固定される。ロックボルト1を地山に固定する態様については、図3を参照して後述する。
図2において、矢印Vは地山Gの法面の方向(勾配が付いている方向)を示しており、矢印Vの一方は標高が高くなる方向に向かい、矢印Vの他方は標高が低くなる方向に向かっている。そして図2における矢印Hは、水平方向(勾配とは垂直の方向)を示している。
図示の第1実施形態では、ロックボルト1は法枠10の領域Rの概略中心箇所に(1箇所)設置されている。
ロックボルト1を領域R中のどの位置に設置するか(複数位置に設置する場合も含む)については、詳細は省略するが、ロックボルト1で支持するべき法枠10を不安定土塊或いは岩塊とみなし、既存の落石対策工におけるワイヤロープ掛工の設計手法と同様な計算を行なうことで決定することが可能である。
掛かる設計手法では、ロックボルト1本及び当該ロックボルトに付随する張力調整治具3、連結部材2(ワイヤ、ロープ、等)に対し、落下防止のためにロックボルト1が支えるべき(負担すべき)法枠を仮定し、当該法枠の重量と勾配から必要となる抑止力を算定する。そして当該必要抑止力に対して、連結部材2の強度を検討し、ロックボルト1の削孔径や必要定着長さ、ロックボルト1の必要本数、位置等を決定している。
図1、図2のロックボルト1において、受圧板1Bより上方の位置であって法枠10の上面10Aより低い位置に、張力調整治具3が取り付けられている。そして固定用ナット7と調整用ナット6により張力調整治具3が挟み込まれている。
図示の実施形態では、張力調整治具3の外縁部の4箇所に連結部材係合治具4が配置され、連結部材係合治具4は連結部材2(ワイヤ、ロープ等)と係合する機能を有している。
なお、図示の実施形態では張力調整治具3はプレート状であるが、張力調整治具3をプレート状に限定する必要はない。
図1、図2において、ロックボルト1が施された領域Rと矢印H方向について隣接する領域R´(枠体10Aに囲まれた部分)には、ロックボルト1´が設置されている。図1、図2では明確には図示されてはいないが、ロックボルト1は、法枠の移動を防止するべき全範囲に設置される。
ロックボルト1の設置は、法枠落下防止に必要な抑止力の算定方法(例えば上述した様に、ロックボルト1で支持するべき法枠10を不安定土塊或いは岩塊とみなす算定方法)に基づき行われる。そしてロックボルト1は、矢印V方向についても、矢印H方向についても、いわゆる「一つ置き」の領域R毎に施工する場合もあり、或いは、それ以外の間隔にて施工する場合もある。
図1、図2において、連結部材2は、領域Rに設置したロックボルト1と、隣接する領域R´に設置したロックボルト1´(隣接するロックボルト1´)とを連結している。
そして法枠移動防止システム100を実施するべき全ての領域に設置されたロックボルトを相互に連結するために、連結部材2が設けられている。
次に、ロックボルト1、1´を連結している連結部材2の詳細を説明する。
連結部材2はワイヤ、ロープ等の可撓性を有する線条部材で構成され、連結部材2の一端は、ロックボルト1に取り付けられた張力調整治具3に配置された連結部材係合治具4に係合されている。
一方、連結部材2の他端は、隣接するロックボルト1´に取り付けられた張力調整治具3´の連結部材係合治具4´に係合されている。
連結部材2は、その両端部それぞれに環状の取り付け部2Aを有しており、環状の取り付け部2Aは連結部材係合治具4、4´と係合可能に構成されている。
図1、図4において、連結部材係合治具4、4´はU字状の本体部4A、4A´を備えており、U字状の本体部4A、4A´は、ネジ部4B、4B´により張力調整治具3、3´の外縁部に着脱自在に固定されている。
連結部材2の両端の取り付け部2Aを連結部材係合治具4、4´のU字状の本体部4A、4A´に係合し、U字状の本体部4A、4A´をネジ部4B、4B´により張力調整治具3、3´に固定することにより、連結部材2を連結部材係合治具4、4´に係合され、ロックボルト1に連結可能な状態となる。
ロックボルト1により移動(落下)が防止されるべき法枠10の枠体10Aの上面には、連結部材2と結合する連結部材結合部材5が固定されている。
図1で示すように、連結部材結合部材5は、連結部材2が挿通するU字状の挿通部5Aと、円環部5Bと、固定部5Cを備えている。円環部5Bの上部には挿通部5Aが固定されている。そして固定部5C(例えば固定ネジ)は、挿通部5Aと円環部5Bを枠体10Aに固定している。
ここで、固定部5Cについては、固定ネジのみならず、従来技術を適宜適用可能である。
法枠10Aに固定した連結部材結合部材5に連結部材2を挿通し、連結部材2をロックボルト1、1´に取り付けた連結部材係合治具4、4´に係合した状態では、連結部材2には張力は作用しておらず、連結部材2は既存の法枠10を地山Gに対して押圧してはいない。
その状態(連結部材2が法枠10を地山Gに対して押圧していない状態)から、固定用ナット7を緩めて地山G側(図1の下方)に移動し、調整用ナット6を回転して地山G側(図1の下方)に移動することにより、連結部材係合治具4及び張力調整治具3を地山G側(図1の下方)に移動する。これにより、両端がロックボルト1、1´に連結された連結部材2が張った状態(連結部材2の弛みがなくなって、法枠10と一体化した状態)になる。
次に、第1実施形態の施工手順を説明する。
先ず図3で示すように、法枠10の枠体10Aに囲まれた領域Rの所定位置(図示の実施形態では領域Rの概略中心の位置)に、ロックボルト1を設置する。
明確には図示されていないが、ロックボルト1を設置するに際しては、地山Gに掘削孔(図示せず)を削孔し、当該掘削孔にモルタル、セメントミルク等の注入材を充填する。そして注入材が充填された掘削孔にアンカー材1Aを挿入して、注入材が固化することによりアンカー材1Aと一体化させる。アンカー材1Aを挿入する深さとしては、既存の法枠10の枠体10Aが移動(落下)するのを防止するのに必要な抑止力が発揮できる深さに設定されている。
次に、アンカー材1Aの頭部(地山よりも上方の領域)に受圧板1Bを挿入し、アンカー材1Aにナット1Cを係合して、ナット1Cを締め付けて受圧板1Bを地山Gに押し付ける。これにより、アンカー材1A(ロックボルト1)が地山Gに固定する。
但し、掘削孔にアンカー材1Aを挿入する際には、予め受圧板1Bを掘削孔(図示せず)に整合した位置に設置し、予め設置された受圧板1Bを挿通してアンカー材1Aを掘削孔に挿入する場合もある。
次に図4で示すように、アンカー材1A(ロックボルト1)の受圧板1Bより上方の領域で且つ上端部近傍に、張力調整治具3を、固定用ナット7及び調整用ナット6で挟み込んだ状態で取り付ける。張力調整治具3の取り付けに際しては、上述のように、固定用ナット7によりロックボルト1に対する張力調整治具3の上下方向位置を固定し、固定用ナット7と調整用ナット6で張力調整治具3を挟み込むようにして取り付ける。
これにより、ロックボルト1(アンカー材1A)に連結部材係合治具4が取り付けられる。
ここで、張力調整治具3の高さ方向(図4の上下方向)の取り付け位置は、図1で示すように、法枠10の枠体10Aの上面より低い位置である。
張力調整治具3の縁部の4箇所には、連結部材2(ワイヤ、ロープ等)と係合するための連結部材係合治具4が配置されている。図示の実施形態では、連結部材係合治具4は張力調整治具3の縁部の周方向について、等間隔に配置されている。
図1、図4で示すように、連結部材係合治具4は、U字状の本体部4Aがネジ部4Bにより着脱自在に張力調整治具3の外縁部に固定されており、本体部4Aが連結部材2と係合する。
次に図5で示すように、既存法枠10において、ロックボルト1の設置箇所の上下左右の位置に、連結部材結合部材5を固定する。以って、法枠10に連結部材結合部材5を固定する工程が行われる。
図1を参照して上述したように、連結部材結合部材5は、U字状の挿通部5Aと、挿通部5Aを固定する円環部5Bと、挿通部5A及び円環部5Bを枠体10Aに固定する固定部5C(例えば固定ネジ)を有している。
ここで、図5を参照して説明した工程(法枠10に連結部材結合部材5を固定する工程)は、図3を参照して説明した工程(ロックボルト1を設置する工程)、図4を参照して説明した工程(ロックボルト1に連結部材係合治具4を取り付ける工程)以前に実行することも可能である。或いは、図5を参照して説明した工程を、図3を参照して説明した工程或いは図4を参照して説明した工程の何れか一方と同時に行なうことも可能である。
図5を参照して説明した工程(法枠10に連結部材結合部材5を固定する工程)を完了した後、連結部材2を連結部材結合部材5に挿通し、さらに連結部材2の両端部における取り付け部2A(連結部材係合治具4と係合する環状の取り付け部2A:図1、図2参照)を、張力調整治具3の連結部材係合治具4に係合或いは固定する。
これにより、図1、図2を参照して上述したように、連結部材2は、隣接するロックボルト1、1´の間の法枠10に固定された連結部材結合部材5に挿通され、連結部材2の両端部はそれぞれロックボルト1、1´の連結部材係合治具4、4´に係合される。この状態では、隣接するロックボルト1、1´が連結部材2で連結される。
しかし、連結部材2を連結部材結合部材5に挿通し、連結部材2を連結部材係合治具4に係合したのみでは、連結部材2は張った状態にはなっておらず、ロックボルト1と連結部材2と法枠10は一体化していない。
この状態で、図1、図2を参照して説明したように、固定用ナット7(図4参照)を緩めて地山G側(図4の下方)に移動し、調整用ナット6(連結部材張力調整用ナット)を回転して地山G側(図4の下方)に移動することにより、連結部材係合治具4を地山G側(図4の下方)に移動する。これにより、連結部材2は張った状態となり、ロックボルト1と連結部材2と法枠10が一体化する。
図示の第1実施形態によれば、ロックボルト1、連結部材係合治具4、連結部材2を介して法枠10が地山Gと一体化するので、法枠10が地山Gの下方に移動(落下)することが防止される。
法枠10が地山Gの下方に移動或いは落下しようとすると、連結部材2に張力Fが発生するが、法枠10が地山Gの下方の領域に移動(落下)しようとする力に対して、ロックボルト1と連結部材2と法枠10が一体化しているので、連結部材結合部材5、連結部材2を介してロックボルト1の引抜き耐力で抵抗することが出来る。そのため、法枠10が地山Gの下方の領域に移動(落下)することが防止される。
この様に、既存の法枠10が地山Gと一体化して落下が防止されるので、図示の第1実施形態によれば、既存の法枠10を撤去して新たな法枠を設置する必要がない。
また、法枠10と地山Gの間の隙間にモルタルやセメントミルクを充填しなくても、既存の法枠10が地山Gと一体化して落下が防止される。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
特に図1、図4で示すように、第1実施形態では、張力調整治具3が上方のナット6(連結部材張力調整用ナット)と下方のナット7(張力調整治具固定用ナット)に挟み込まれた状態で固定されている。
それに対して図6の第2実施形態では、上方のナット6(連結部材張力調整用ナット)は存在するが、下方のナット(張力調整治具固定用ナット)は省略されている。
図6の第2実施形態におけるその他の構成は、第1実施形態と同様である。
図6において、上方のナット6(連結部材張力調整用ナット)を締め込み、張力調整治具3を地山G側(下側)に移動すれば、連結部材2が張った状態になる。そして第2実施形態においても、ロックボルト1、連結部材2、法枠10が一体化するので、法枠10が地山Gの下方の領域に移動(落下)しようとする力に対して、連結部材結合部材5、連結部材2を介してロックボルト1の引抜き耐力で抵抗することが出来て、法枠10が地山Gの下方に移動(落下)することが防止される。
第2実施形態では、第1実施形態における固定用ナット7に相当する部材を省略しているが、連結部材2が連結部材係合治具4に係合しているので、張力調整治具3がアンカー材1Aに対して自由落下してしまうことはない。
また、(固定用ナット7に相当する部材を省略しても)ロックボルト1、連結部材係合治具4、連結部材2を介して法枠10が地山Gと一体化する作用効果を奏することが出来る。
図6の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図5の第1実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態では既設の法枠10が落下することを防止する旨を説明しているが、グラウンドアンカー等の受圧板、プレキャスト法枠等の既設構造物について本発明を適用することも可能である。
1・・・ロックボルト
1A・・・アンカー材
1B・・・受圧板
1C・・・ナット
2・・・連結部材(ワイヤ、ロープ等)
2A・・・取り付け部
3・・・張力調整治具
4・・・連結部材係合治具
4A・・・本体部
4B・・・ネジ部
5・・・連結部材結合部材
5A・・・挿通部
5B・・・円環部
5C・・・固定部
6・・・張力調整用ナット
7・・・固定用ナット
10・・・法枠
10A・・・枠体
G・・・地山

Claims (2)

  1. ロックボルトを設置する工程と、
    ロックボルトに連結部材係合治具を取り付ける工程と、
    法枠に連結部材結合部材を固定する工程と、
    連結部材を連結部材結合部材に挿通する工程と、
    連結部材を連結部材係合治具に係合する工程と、
    連結部材係合治具をロックボルトに対して移動して連結部材が張った状態にする工程を有することを特徴とする法枠移動防止方法。
  2. ロックボルトと、
    連結部材と、
    ロックボルトに取り付けられ且つ外縁部に連結部材と係合するための連結部材係合治具が配置されている張力調整治具と、
    法枠に固定される連結部材結合部材と、
    張力調整治具のロックボルトに対する位置を変動して連結部材が張った状態にする部材を有していることを特徴とする法枠移動防止システム。
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