JP4459139B2 - コンクリート製電柱の補強方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設のコンクリート製の電柱を立設した状態で補強を行うためのコンクリート製電柱の補強方法に関する。
コンクリート製の電柱Pは、通常は電柱Pの基端部の所定長部分が地中に埋設されて地上に立設される。このような電柱Pは、その外周部が鉄筋とコンクリートにより作製される筒状体であり、その内部は空洞、すなわち中空となっている。また、電柱Pの所定高にはアース孔(地気線取出口)が設けられ、さらに電柱Pの最上端部の頂部には蓋、すなわち末口蓋がモルタル等により取り付けられ、電柱Pの中空部内に雨などが入らないようになっている。
このようなコンクリート製の電柱Pは、電柱Pの設置環境や経年変化などにより強度が劣化し、低下する可能性のあることが指摘されることもあった。そのため、このようなコンクリート製の電柱Pは定期的に点検され、適宜、補強や立て替えが行われている。また、点検等により電柱Pを補強する際には、地際に近い部分を中心にして重点的に行うのが一般的である。
例えば、電柱Pの地際から1m程、上方の電柱側面に形成されたアース孔などの側面開口部から電柱Pの内部に補強材としてのロッドを複数本、挿入し、次にこれらロッドの隙間に例えば豆砂利や砕石を投入し、更にモルタルやコンクリートなどを順次投入し、これにより電柱Pの最下端部から側面開口部付近までを補強するようにしている。
特願2003−24176号
上述したように、従来のコンクリート製の電柱の補強方法では、電柱Pの最下端部から地際に近いアース孔が形成されている部分付近までを補強しているため、このアース孔よりも上方部分は内部が空洞のままである。
しかしながら、コンクリートの経年変化等の劣化により電柱Pの強度が低下することは、電柱全体で同様に起こりうることが想定されることであり、そのため、コンクリート製電柱を全体で補強することが要望されている。特に、電柱でも、その全長が16mほどあり、その内部が上方で狭くなっている共架柱といわれる電柱を迅速かつ確実に補強する必要性が高い。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、既設のコンクリート製の電柱を立設した状態で、かつコンクリート製の電柱の全体を確実かつ効率的に補強するコンクリート製の電柱の補強方法およびこの補強方法で補強されたコンクリート製の電柱を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の補強方法は、電柱を立設させた状態で、当該電柱の中空部内部に補強材を挿入して補強するときの電柱の補強方法であって、立設した電柱の側面に側面開口を形成すると共に電柱頂部に頂部開口を形成する開口形成工程と、前記側面開口から電柱中空部内部に電柱上部を補強する複数本の上部ロッドを挿入する上部ロッド挿入工程と、中心部に中心軸方向に延伸するガイド棒と、周縁近傍に複数本の上部ロッドを分散配置させる複数のロッド保持部とを有するロッド配置用調整治具を各ロッド保持部のそれぞれに上部ロッドを保持させつつ前記頂部開口から挿入する頂部挿入工程と、中心部に前記ガイド棒を挿通させるガイド孔と、周縁近傍に複数本のロッドを分散配置させるロッド保持部とを有するロッド配置用補助具を前記側面開口から挿入する側面挿入工程と、前記ロッド配置用調整治具のガイド棒をロッド配置用補助具のガイド孔に挿通させると共にロッド配置用補助具の各ロッド保持部のそれぞれに上部ロッドを保持させつつロッド配置用調整治具の下方にロッド配置用補助具を配置する配置工程と、前記側面開口から電柱内部の中空部に電柱下部を補強する複数本の下部ロッドを挿入する下部ロッド挿入工程と、前記複数の下部ロッドをロッド配置用補助具で位置決めした後に、前記側面開口から補強材を投入して下部ロッドを固定する下部ロッド固定工程と、前記側面開口を塞ぐ閉塞工程と、前記頂部開口から補強材を投入する補強材投入工程とを備えることを要旨とする。
請求項1の補強方法によれば、側面開口から電柱内部の中空部に複数本の上部ロッドを挿入する上部ロッド挿入工程と側面開口から電柱内部の中空部に電柱下部を補強する複数本の下部ロッドを挿入する下部ロッド挿入工程とを備えることで長尺のロッドの電柱内部の中空部への挿入作業を地表で行うことができ、その作業を安全かつ速やかに行うことが可能となる。またロッド配置用補助具のガイド孔に、ロッド配置用調整治具の中心部にあって中心軸方向に延伸するガイド棒を挿通させることから、ロッド配置用調整治具の中心軸にそってロッド配置用補助具も配置され、これにより電柱内部の中空部の全長(全高)にわたってロッドの分散配置に際しての効率をさらに高め、かつコンクリート製の電柱の全体を確実かつ効率的に補強することが可能となる。
請求項2の補強方法は、請求項1記載の補強方法において、前記配置工程の後に、前記側面開口から電柱内部の中空部に電柱下部を補強する複数本の下部ロッドを挿入する下部ロッド挿入工程と、前記複数の下部ロッドをロッド配置用補助具で位置決めした後に、前記側面開口から補強材を投入して下部ロッドを固定する下部ロッド固定行程がさらに加わることを要旨とする。
請求項2の補強方法では、側面開口から電柱内部の中空部に電柱下部を補強する複数本の下部ロッドを挿入する下部ロッド挿入工程と、複数の下部ロッドをロッド配置用補助具で位置決めした後に、前記側面開口から補強材を投入して下部ロッドを固定する下部ロッド固定行程とを備えることで、電柱内部の中空部の全長(全高)にわたって、複数本のロッドを容易にかつ的確に分散配置させることが可能となる。さらに側面開口から電柱中空部内部に基礎形成し、さらに頂部開口から補強材を投入し、コンクリート製の電柱の全体を確実かつ効率的に補強することも可能となる。
請求項の補強方法は、前記開口形成工程の後に、上部ロッドを保持し固定するためのロッド固定装置を電柱頂部に取り付ける工程がさらに加わることを要旨とする。
請求項の補強方法では、ロッド固定装置を電柱頂部に取り付けることにより、補強作業中の上部ロッドの保持、仮止めを容易かつ確実なものとし、作業性をあげることができる。
請求項の補強方法は、前記閉塞工程は、前記側面開口を塞いだ後にアラミド繊維シートで補強する工程がさらに加わることを要旨とする。
請求項の補強方法では、作業用に電柱側面に開口した側面開口を塞いだ後に、この塞いだ部分をアラミド繊維シートで覆い補強するようにしている。
請求項の補強方法は、前記開口形成工程は、前記電柱頂部に取り付けられた蓋を外して形成する工程がさらに加わることを要旨とする。
請求項の補強方法では、電柱の頂部への開口を電柱頂部に取り付けられた蓋を外して電柱中空部を露呈することで頂部開口部を形成し、電柱側面に開口した側面開口から挿入出来ないロッド配置用調整治具の挿入を可能とにしている。
請求項の補強方法は、前記ロッド配置用補助具は吊り下げ部を少なくとも1つを有し、電柱頂部から吊り下げた紐で吊り下げられてロッド配置用調整治具の下方に配置されることを要旨とする。
請求項の補強方法では、ロッド配置用補助具は、電柱頂部から吊り下げた紐で吊り下げられてロッド配置用調整治具の下方に配置される。なお、この吊り下げ部はロッド孔の近傍に設けられるとロッド配置用補助具を安定して吊り上げることができる。また、さらにカメラ等を吊り下げるための吊り下げ部をさらに設けても良い。
本発明によれば、使用中の電柱を立設した状態で電柱の側面開口部から複数本のロッドを挿入し、これら複数本のロッドをそれぞれ最適位置に分散配置した後に、側面開口部を塞ぎ、電柱の頂部開口部から補強材を投入することが可能であることから、コンクリート製の電柱の全体を均一的にかつ効率的に補強することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る補強方法の処理手順を説明するフローチャートであり、図2、8、10、11、14、17、21乃至39は本補強方法の一つの実施の形態における各工程の電柱およびその内部を示す図である。
また、図3、図4は落下防止ネット17の構成、使用状況を示す図であり、図5乃至図7はロッド固定装置の構成及びロッド固定装置の取り付け金具とその取り付けを示す図であり、図9は上部ロッドLの構成及びその延長のための接続金具とその使用状態を示す図であり、図12、13はロッド配置用調整治具30の構成及びロッド配置用調整治具30を電柱中空部に挿入する際の状態を示す図であり、図15、16はそれぞれロッド受台25の構成及びロッド受台25の取り付け状態を示す図であり、図18はロッド配置用補助具40の構成を示す斜視図であり、図19、図20はロッド配置用補助具40を電柱中空部に挿入する際の状態を示す図である。
まず、本補強方法により補強される電柱Pの概略について説明する。電柱Pは、中空のコンクリート製の電柱であり、その全長は例えば16mほどであり、その内部が上方で狭くなっている共架柱といわれるものである。また下端から2.6m程度の部分を地中に埋設させて立設し、地上には残りの13.4mほどの部分が現れている。本補強方法では、電柱Pの頂部での作業は、例えば、吊り上げ装置付き高所作業車などによって行われる。なお、本発明は内部が上方で狭くなっている電柱に限定されないものであるから、中空部内部の内径が上下方向でほぼ同一の、例えば単独柱にも適用可能である。
なお、以下に示す例では、各補助具、治具等を電柱P中空部内部に残置した場合を示しているが、適宜、任意の補助具、治具等を補強工事の際に回収するようにしても良いのは言うまでもないことである。
次に、図1に示すフローチャート及び図2乃至図40を参照して本補強工法をその工程に従って説明する。
まず、ステップS11において、電柱P最上部に取り付けられている末口蓋Tを取り外し、頂部開口Hを形成する。末口蓋Tは、電柱Pの中空部分を上部から塞ぐためのコンクリート製の円盤状の蓋体であって、電柱頂部にボルトなどを用いて固定される。そのため、この末口蓋Tを取り外す際には、ボルト部分をバールおよび金槌等の工具を使用してはつり、取り外すことになる。なお、このような末口蓋P1の取り外しに際しては、末口蓋P1やはつった際の破片等の落下を防止するための落下防止ネット17等を予め電柱頂部に設けてから作業を進めると良い。
次に、落下防止ネット17の構成を図3及び図4を参照して説明する。この落下防止ネット17は、図4に示すように例えばアラミド繊維で作製された700×1700mm程度の広さのネット状のシート171に、一側(上側)の長辺に所定の弾性を有する部材、ここではビニールホース173を加工して取り付け、このビニールホース173に長さ400mm程度の4〜6本のアラミドロッド175を所定の間隔で取り付けると共に、締結用の複数の紐177,179を取り付けたものである。
また電柱頂部への落下防止ネット17の取り付けは、図3に示すように、電柱頂部を落下防止ネット17を巻回し、紐177で締結する。落下防止ネット17上部はビニールホース173の弾性とアラミドロッド175により傘のようにほぼ円形に展開されることから、後述するロッド固定装置10及びロッド等の取り扱い作業を行い易い。
この頂部開口Hから電柱内部、例えば中空部内壁面の状態及び中空部底部の様子を目視、または後述するカメラCで確認する。
次に、ステップS13において、電柱最上部にロッド固定装置10を取り付ける。このロッド固定装置10の構成を図5乃至図7を参照して説明する。
図5(a)はロッド固定装置10の構成を示す斜視図、(b)は同平面図、図6(a)はロッド固定金具単体の正面図、(b)ロッド固定金具単体の平面図である。また、図7はロッド固定装置10を電柱頂端部に取り付ける際に使用する取り付け金具15とその取り付け状態を示す平面図である。
図5(a)に示すロッド固定装置10の斜視図は、図6(a)、(b)に示すロッド固定金具11を4組(11A,11B,11C,11D)電柱頂部に取り付けた状態を示すものである。
以下、図6(a)を参照してロッド固定金具11(ロッド固定金具11C)の構成を説明する。ロッド固定金具11は、電柱Pの頂部外周に巻回された取り付けバンド15により電柱頂部に取り付けられる支柱板111、この支柱板111に上下方向の位置を自在に変更可能に取り付けられる支持腕115、この支持腕115に水平方向の位置を自在に変更可能に取り付けられ、ロッドを着脱自在に保持するロッド留め具119によって構成される。
具体的には、支柱板111は幅数cm、長さ数10cmの帯状鋼板を中程で90度捻って形成される板状体であり、その上部側板体のほぼ全長に渡ってスリット113を設けたものである。また支持腕115は幅数cm、長さ数10cmの帯状鋼板のほぼ全長に渡ってスリット117を設けたものであり、ロッド留め具119は長さ5〜10cm程度で、中程にロッドを保持するための弧状部分を有する。これらは各スリット同士を適宜、最適位置で合わせ、蝶ナットとボルトを用いて締結することにより、それぞれを固定するとができる。
また、図7に示す支持補助金物13は、対向する位置にあるロッド固定金具11同士を、個々のロッド固定金具11がずれたり、回転しないように固定するための板状体である。なお、この支持補助金物13に支持腕115あるいはロッド留め具119を取り付けて、ロッドを保持するようにしても良い。
また、取り付けバンド15はボルトにより支柱板111をその周方向の位置を固定的に固定することから、取り付けバンド15を電柱の頂部に取り付ける際には、後述するステップS15における側面開口Hsの開口位置との位置合わせをする必要がある。
ステップS15において、電柱側壁面を削孔し、側面開口Hsを形成する。図2に示すように、電柱P側面の地表に近い箇所、例えば、地表(GL)から1m〜1.6mの箇所に、削孔機(電動ドリル、超音波削孔機など)Dで電柱側面の所定位置に側面開口Hsを形成する。この側面開口Hsの形状は、電柱Pの穿孔位置における内径によって異なるものの(特に鉛直方向の径)、水平方向の径が30〜50mm程度、鉛直方向の径が300〜400mm程度の略長方形または略楕円形である。
この側面開口Hsの形成に際しては、電柱Pの外周部をなすコンクリートには、所定の間隔で鉄筋が配筋されていることから、これら鉄筋を避けて側面開口Hsを形成する必要がある。すなわち、長手方向(立設時の略鉛直方向)に配筋される鉄筋の配筋間隔は、外周に沿って水平方向に90度ごとに配筋間隔が他の箇所よりも若干大きい箇所が設けられている。このような箇所には、電柱外周面にアース孔や足場ボルト装着用の孔が設けられていることが多いので、これらアース孔等を目印にして側面開口Hsを設ける。
また、作業の開始に当たっては、予め電柱Pの頂部開口H若しくは側面開口Hsから電柱Pの中空部分に、後述するワイヤで吊したカメラCを挿入し撮影した中空部の内側表面及び底部の状況の映像をモニタMで観察し、状況を確認しておく(例えば図23参照)。
具体的には、例えばカメラCが電柱中空部の最下端部の底面近傍の上方に到達した場合には、この電柱底部内部の状態をカメラCで撮像し、この撮像した画像をモニタMで確認する。
電柱Pの内部の底には、例えばアース孔等から侵入した砂埃や雨水により、ヘドロなどを含む土砂や溜水が貯まっていることがある。また、電柱Pの最下端部近傍の内周部はコンクリートが内側に膨出して、いわゆるノロが形成されることもある。また、さらには電柱Pのコンクリート外周部を構成している鉄筋を相互に固定する針金が中空部側に露出していることがある。これらの状態をカメラCで撮像してモニタMで確認する。
そして、電柱Pの溜水や土砂などが底部にある場合には、例えば排水ポンプやバキュームなどを用いて溜水や土砂などを外部に排出し、針金は適宜、線材カッター等の工具を使用して除去しておく。
更に、電柱Pの内部には、下端が地中に埋設された部分で接地され、上端が上方に延出しているアース線が中空部内壁に沿って設けられているので、このようなアース線はアラミドロッドLなどの配置に支障がないように適宜、処理する。
続いて、電柱Pの内部にロッドLやロッド配置用補助具5などが円滑に挿入し得るか否かについてテスト用ロッド配置補助具を用いて試行すると共に、上述したカメラCとモニタMを用いて中空部内壁面状態及び挿入試行課程を撮影した映像で作業性等を詳細に確認して終了する。
なお、この側面開口Hsの形成は、ステップS11において 頂部開口Hの形成と同時に行っても良い。
図8を参照するに、ステップS17において、まず電柱Pの頂部に吊り糸巻き取り用リール21を設置する。この吊り糸巻き取り用リール21は、例えば魚釣り用のリールを転用したものであっても良い。
次に頂部開口Hから電柱P中空部内を吊り糸巻き取り用リール21に巻回された吊り糸23を繰り出し、吊り糸23を降下させる。この吊り糸23は釣り糸(ナイロン製10号程度)等を用いることができ、その先端には錘23wが、例えばスナップ付きサルカン等により接続されている。この吊り糸23の先端を側面開口Hsより外部に引き出し、上部ロッドL上端に接続されたアラミドロッドひもLと結束する。
続いて、吊り糸巻き取り用リール21に巻回された吊り糸23を巻き取り、アラミドロッドひもL、上部ロッドLを順次、電柱内部を引き上げ、アラミドロッドひもLが電柱頂部に達したところで、スナップ付きサルカンからアラミドロッドひもLを外し、そのアラミドロッドひもLを電柱頂部のロッド固定装置10に仮止めして、上部ロッドLを吊り下げた状態とする。図10に示すように同様な作業を繰り返し、複数本(本実施の形態では4本)の上部ロッドLを電柱中空部内部に吊り下げる。
なお、以降の説明では、4本の上部ロッドLを用いた場合を説明するが、本発明はこの本数に限定されないものである。
ここで、この上部ロッドLについて図9を参照して説明する。この上部ロッドLは、二本の短尺のアラミドロッドを継いで長尺のアラミドロッドとして用いる。例えば、図9に示される例では、(a)に示す上部側の上部ロッドLUUと、(b)に示す下部側の上部ロッドLUDとを所定長だけラップさせて、3組のロッド用留め具Lcを用いて接続させて、長尺の上部ロッドLに加工して用いる。
すなわち、施工現場で容易に長尺ロッドに加工できることから、搬送時には搬送に適した長さのロッドで搬送し、施工時にはラップ長を調整することで、電柱の長さ(高さ)に合わせた、厳密には中空部の長さに合わせた最適長の長尺ロッドを、容易に入手することができる。
なお、本実施例では、上部側の上部ロッドLUUの長さは、例えば9.1mほどであり、下部側の上部ロッドLUDの長さは、例えば6.0mほどであり、上部側の上部ロッドLUUと、下部側の上部ロッドLUDとを大凡90cm程ラップさせて接続し、全体長13.3mほどの長さとなるようにしている。
また、上部側の上部ロッドLUU の上端部には2m〜5m程の長さのアラミドロッドひもLが締結され、下部側の上部ロッドLUDの下端部には、例えば異型鉄筋などで形成された錘用の錘Lwがビス留めにより、それぞれ取り付けられている。この錘Lwは、後述する電柱内部への挿入を安定して行うと共に、モルタルを充填した際に比重の軽い上部ロッドLがモルタル等内で浮き上がり不安定になるのを防止するためのものである。
また上部側の上部ロッドLUUと下部側の上部ロッドLUDとの接続は、ロッド接続用留具Lcを用いて行う。このロッド接続用留具Lcは、図9(d)に示すように、ステンレス製の帯状のバンドをO字状に形成して、その帯状体の中央と両端をビスで締結できるように構成されている。また、このビスはねじ部分の所定の位置に切り込みが設けられており、ロッド接続用留具Lcで二本のロッドを緊締後、ペンチ等によりビスの先端の余長部分の切断を容易に行うことができる。これにより、上部ロッドL の上げ下げ時、あるいは後述するロッド配置用調整治具30の挿入時に、ロッド配置用調整治具30あるいは後述するロッド配置用調整治具30のロッド保持部35とビスの先端部分が引っかかることがなく円滑な操作が可能となる。
また、上部側の上部ロッドLUUの下端部分と下部側の上部ロッドLUDの上端部分のそれぞれの先端は、図9(c)に示すように斜めに切断、整形されている。これにより、上部ロッドL の上げ下げ時、あるいは後述するロッド配置用調整治具30の挿入時に、ロッド配置用調整治具30と上部ロッドLの接続部分のそれぞれの先端部分が引っかかることがなく円滑な操作が可能となる。
続いて、ステップS23において、図11に示す状態から、上部ロッドLUの下端が側面開口HS位置より上方となる位置まで上部ロッドLUを引き上げ、側面開口HSから電柱内部にロッド受台25を挿入し、ロッド受台25上面に上部ロッドLUの下端が着くまで上部ロッドLUを下ろし、上部ロッドLU上端のアラミドロッドひもLLを電柱頂部のロッド固定装置10において仮固定する。
このとき、ステップS21において、図11に示すように、3組のロッド配置用調整治具30(30A,30B,30C)を、頂部開口HTから電柱内部に順次、挿入する。
このロッド配置用調整治具30を電柱内部に挿入する際には、電柱頂部のロッド固定装置10に仮固定された上部ロッドLU上端のアラミドロッドひもLLの仮固定を解除して、このアラミドロッドひもLLをロッド配置用調整治具30のロッド保持部35に挿通させ、再度、仮固定する作業を繰り返しながら、順次、行う。
このロッド配置用調整治具30の使用数量は、電柱長、アラミドロッド本数等によって適宜、増減することができる。また、これらロッド配置用調整治具30の挿入時には、後述する各ロッド保持部35に上部ロッドLを挿入し、ロッドの最適配置を行う。
つまり、電柱長及びロッド本数が増加するに従い、電柱内部に挿入したロッドの偏在化が問題となるが、適宜、施工費用、作業効率を鑑みながら、ロッド配置用調整治具30を増減することで、ロッドの最適配置を容易に行い得る。
ここで、図12及び図13を参照して、ロッド配置用調整治具30の構成について説明する。
ロッド配置用調整治具30は、図12に示すように、棒状部31を中心軸にして取り付けられる。また、ロッド配置用調整治具30は、この棒状部31から放射状にかつ周方向で均等に設けられている4組の上腕部と下腕部とからなる腕部33と、上腕部および下腕部のいずれかの中程に取り付けられるロッド保持部35を有している。
このロッド保持部35は、ある腕部33においてロッド保持部35が上腕部に取り付けられる場合には、その腕部33に両隣で隣接する腕部33ではロッド保持部35は下腕部に取り付けられ、図13に示すように各腕部33を閉じた際に全体的により細くなるように構成される。
また、各下腕部の下端部は、棒状部31に対し固定して取り付けられ、また各上腕部の上端部は、可動連結部により棒状部31に対して上下方向に可動可能に取り付けられ、さらに各下腕部の上端部と各上腕部の下端部は揺動自在に軸支されることにより、腕部33の直径方向の長さを任意に可変可能に構成される。
このように構成されるロッド配置用調整治具30を、電柱Pの頂部開口Hから電柱Pの内部に挿入する際には、ロッド配置用調整治具30の可動連結部を上方に移動させ(引き上げ)、図13に示すように、各腕部33を閉じてロッド配置用調整治具30全体を細くする(窄まる)ことにより電柱Pの頂部開口Hから電柱P内部への挿入を容易に行い得ることが可能となる。
また、各ロッド保持部35は、同じ径を有する2個の半円環型部材の端部同士を互いに可動自在に取り付けて構成されており、この半円環型部材を環状に展開して上部ロッドLを保持する。例えば、3組のロッド配置用調整治具30A、30B、30Cの各々4つの半円環型部材に4本の上部ロッドL がそれぞれ保持される。
またロッド配置用調整治具30Aの棒状部31Aの下端部には、配置用補助具ガイド棒31Gが螺合して連結される。この配置用補助具ガイド棒31Gは棒状部31Aと同一径であり、長さは配置用補助具ガイド棒31G単体で2500〜4000mmであり、電柱長に応じて適宜、最適長の配置用補助具ガイド棒31Gが選択され、連結して使用される。この配置用補助具ガイド棒31Gは、後述するロッド配置用補助具40の電柱内部での昇降をガイドすると共に電柱の補強に大きく寄与するものである。
具体的には、一番目のロッド配置用調整治具30Aの棒状部31Aの下端部に配置用補助具ガイド棒31Gを連結すると共に、ロッド配置用調整治具30Aの棒状部31Aの上端部に、二番目のロッド配置用調整治具30Bの棒状部材を予め連結する。この連結したままの状態で電柱頂部から電柱中空部内に挿入する。続いて、図14に示すように、三番目のロッド配置用調整治具30Cを電柱頂部から電柱中空部内に挿入し、ロッド配置用調整治具30Bと連結する。このように、ロッド配置用調整補助具7ロッド配置用調整治具30(30A,30B,30C,・・・)を順次、連結していくことにより、補強箇所を任意長だけ下方に向けて延長することができる。なお、連結の仕方としては、棒状部31の内周部分にねじを切りボルトで連結する外、外周部分にねじを切りナットで連結しても良く、あるいははめ込みによるものであっても良い。
次に、ステップS23において、図14に示すように、上部ロッドLの下端が側面開口Hs位置より上方となる位置まで上部ロッドLを引き上げ、その後、側面開口Hsから電柱内部にロッド受台25を挿入する。このロッド受台25上面に、一旦引き上げた上部ロッドLの下端が着くまで上部ロッドLを下ろし、その位置で上部ロッドL上端を電柱頂部に固定されるロッド固定装置10で仮固定する。
ロッド受台25の電柱内部への挿入に際しては、側面開口Hsが上下方向に長い長円形であることから、一旦、ロッド受台25を垂直方向に立てて挿入し、挿入後に90度だけ回転させ水平面となるようにする。このロッド受台25の挿入の仕方は、後述するロッド配置用補助具40においても同様である。
ここで図15及び図16を参照して、ロッド受台25の構成と電柱への取り付けについて説明する。
ロッド受台25は、上部ロッドLの下端部分を受ける受け台25aと、この受け台25aを支持する支持金具25bと、この支持金具25bに取り付けられ、操作具27と螺合する接続部25cにより構成される。受け台25aは、合板等により形成され木製であり、またその形状は側面開口Hsにおける電柱内径より若干小さめの径の円形板である。支持金具25bはここでは後述するロッド配置用補助具40を転用したものであるが、受け台25aを支持出来れば良いことから、特に形状等は任意に形成することが可能である。また接続部25cは、後述するロッド配置用補助具40の保持用にも利用される操作具27のナット部27aと螺合し接続し得るねじ部材である。
また、このロッド受台25の電柱への取り付けは、図16に示すように、ロッド受台25に操作具27を接続し、さらにこの操作具27を、電柱にバンド等により固定された操作具支持具27bにより支持することで行う。
次に、図17乃至図25を参照して、ステップS25のロッド配置用補助具40を側面開口Hsから挿入する工程について説明する。
まず図18を参照するに、ロッド配置用補助具40は、フレーム41と、このフレーム41の外周に固設されるロッド保持部43及び雄ねじ45と、フレーム41の内側に設けられるガイドフレーム47により構成される。
フレーム41は円環状(図18では鋼管を所定長で輪切りにした筒状であるが、鉄筋(ほぼ断面円形)を円形に曲げ加工したものでも良い)であり、このフレーム41の外周に、鉄筋等でU字状に形成した4つのロッド保持部43が溶接等により固設される。このフレーム41の外周に固設されたロッド保持部43のうち、任意の2つのロッド保持部43の間に雄ねじ47を該フレーム41の外周に外側に向けて立設する。この雄ねじ47に前述の操作具27のナット部27aを螺合させ操作具27を取り付けることにより、ロッド配置用補助具40を側面開口Hsから電柱内部へ操作具27を操作して、円滑に挿入することができる。
さらにフレーム41の内側には、ガイドフレーム47が設けられる。このガイドフレーム47は、その内径が前記配置用補助具ガイド棒31Gの外径よりも若干大である鋼管を所定長で輪切りにした筒状であり、その外周部には一対のフック49が溶接により固設される。これらフック49は、U字状の細い鉄筋等が、一側が上向きに、他方の側が下向きに設けられる。
このロッド配置用補助具40は、例えば、フレーム41の最大径をそれぞれ150mm、180mm、200mmとした3種類のものを用意することで、電柱P内部の広さやロッド配置用補助具40の最終的な取り付け位置の高さなどに応じて適宜選択可能となる。
図17を参照するに、まず電柱頂部の吊り糸巻き取り用リール21から下端部に錘23wをつけた吊り糸23を繰り出し、吊り糸23をロッド配置用調整治具30A、30B、30Cの隙間を降下させる。続いて図17、図19に示すように電柱P内部を錘23wと共に降下してきたスナップ付きサルカンを側面開口Hsから引き出し、スナップ付きサルカンに一番目(電柱頂部からは4番目)のロッド配置用補助具40Aの上向きのフック49を接続する。
さらにロッド配置用補助具40Aの下方にカメラCの撮像方向を上向きにして、カメラCをロッド配置用補助具40Aの下向きのフック49に別個のカメラ挿入用の吊り糸により吊り下げる。このカメラCによって、上部ロッドLの配置位置や紐類の状態を映像をモニタで確認しながらひも操作工具29を操作して、ガイドフレーム47内に配置用補助具ガイド棒31Gを、各ロッド保持部43内に上部ロッドLをそれぞれ挿入しながら、ロッド配置用補助具40の引き上げ作業を行う。なお、ロッド配置用補助具40の各ロッド保持部45に上部ロッドLを挿入する際には、上部ロッドLを都度、引き上げ、個々に作業を進める。
次に、図20乃至図26に示すように、ひも操作工具29を用いて吊り糸23が常に電柱中空部の中心に位置するように保持しながら吊り糸23を吊り糸巻き取り用リール21で巻き取り、その端部を電柱頂部に粘着テープ等により仮留めする。同様にしてロッド配置用補助具40B(電柱頂部からは5番目)を引き上げる。
このとき吊り糸23にロッド配置用補助具40A、40B毎に、予め寸法目印を付けて置くことにより、ロッド配置用補助具40A、40Bの配置位置を容易かつ正確に位置決めすることができる。
ステップS27において、図27に示すように、ロッド配置用調整治具30の各ロッド保持部35及びロッド配置用補助具40の各ロッド保持部45により位置決めされた上部ロッドLの下端が側面開口Hs位置より上方となる位置まで、上部ロッドLを一旦、引き上げ、上部ロッドL上端をロッド固定装置10に仮固定後、ロッド受台25を側面開口Hsから撤去する。
ステップS29において、図28に示すように4本の下部ロッドLを側面開口Hsから電柱内部の中空部に挿入する。
続いて、ステップS31において、側面開口Hsから配置用補助具40C(電柱頂部からは6番目)を挿入する。このとき、側面開口Hsから配置用補助具40Cを挿入する前に、予め下部ロッドLの吊り下げ用のアラミドロッドひもLのそれぞれをロッド配置用補助具40Cのロッド保持部45(図18参照)の環内に通しておく。このようにしておくことで、下部ロッドLをロッド配置用補助具40Cのロッド保持部45の環内に容易に通すことが出来、下部ロッドLをロッド保持部45に対応させて最適位置に短時間で配置することができる。
図29に示すように、同様にロッド懸吊用治具50を側面開口Hsから挿入する。この際にも、側面開口Hsからロッド懸吊用治具50を挿入する前に、予めロッド懸吊用治具50の先端の弧状部分の懸吊部と柄部分の通し穴部に下部ロッドLの吊り下げ用のアラミドロッドひもLのそれぞれを通しておき、作業性を高める。
次に、ステップS33において(図29参照)、ロッド懸吊用治具50で下部ロッドLを懸吊すると共に、配置用補助具40Cにより位置決めしつつ、下部ロッドLを垂直状態に維持、固定する。この状態で、側面開口Hsから砕石または豆砂利、モルタル、砂等の現場毎に最適な基礎材を投入し中空部底部に基礎を形成すると共に、下部ロッドLを固定する。この工程においても、カメラCで進行状況を確認しつつ、バケツ、ロート状の補助具、樋等を用いて、下部ロッドLの錘23w部分全体が埋まる高さまで砕石P3等を中空部底面に均一になるように投入する。
続いて、図30に示すように、配置用補助具40C、カメラCを徐徐に引き上げながら、モルタルP3を側面開口Hsの位置近くまで充填する。充填が終了した後に、ロッド懸吊用治具50、配置用補助具40C及びカメラCを側面開口Hsから外部に取り出す。
次に、図31に示すように、この取り出した配置用補助具40Cに操作具27を取り付け、再度、側面開口Hsから電柱P内部に挿入する。図31を参照するに、上部ロッドLの仮固定を1本づつ解除しながら、上部ロッドL を配置用補助具40Cのロッド保持部45の環内に通した後に(図32参照)、一旦、上部ロッドL上端をロッド固定装置10に仮固定する。
ステップ35において、図33に示すように、上部ロッドLの仮固定を解除し、上部ロッドLを下部ロッドLの上部と所定長だけ重なる位置まで下降させた後、再度、上部ロッドL上端をロッド固定装置10に仮固定する。
ステップS37において、図34に示すように、側面開口Hsからモルタル等を側面開口Hs位置まで投入し、上部ロッドLおよび下部ロッドLを固定する。
次に、電柱Pの内部の上部ロッドLU、ロッド配置用調整治具30(30A、30B、30C)、ロッド配置用補助具40(40A、40B、40C)等の配置状況をカメラCで撮像し、モニタMで確認する確認工程について説明する。
先ず、カメラCを頂部開口Hから挿入してから、吊り糸巻き取り用リール21を操作して、カメラCを電柱内壁縁部に沿って徐々に下方に降ろす。この降ろす途中でカメラCにより上部ロッドL、ロッド配置用調整治具30(30A、30B、30C)、ロッド配置用補助具40(40A、40B、40C)の配置状態を逐次撮像し、この逐次撮像した映像をモニタMで観察して、これらが適正に配置されているか否かを確認する。
次に、補強処理における後処理工程について説明する。
ステップS39において、配置状況が適正であることを確認後、この側面開口Hsを止水モルタル、止水セメント等を用いて十分に閉塞し(図35参照)、さらに図36に示すように、地気線取出口(アース孔)や金物取付け孔(足場ボルト装着用の孔)等の電柱Pの全ての開口部を塞ぎ、閉塞処理を行うと共にロッド固定装置10を取り外す。
そして、図37を参照するに、ステップS41において、電柱Pの頂部開口Hに漏斗状部材を取り付け、バケツから漏斗状部材を介して電柱Pの内部の中空部に補強材(無収縮モルタルなど)P3を投入し、上部ロッドL、ロッド配置用調整治具30(30A、30B、30C)、ロッド配置用補助具40(40A、40B、40C)の間の隙間を補強材P3で充填する(図38参照)。
その後、図39に示すように、ステップS43において、この頂部開口Hに末口蓋Tを取り付け復旧する。そして、最後に、側面開口Hs周辺を含む外周面を研磨し、この外周面をアラミド繊維シートPsで巻回し補強することで、電柱Pの復旧を終了する。
ここで、アラミド繊維シートPsの貼付方法の一例を挙げる。まず側面開口Hs付近に、幅30cm程度で120tf/m(1176kN/m)の耐力を有するアラミド繊維シートPsを、その耐力が略鉛直方向の耐力となるように2度にわたって貼付する(2層を形成)。その後、幅10cm程度で90tf/m(882kN/m)の耐力を有するアラミド繊維シートPsを、その耐力が略水平方向の耐力となるように側面開口Hs付近を螺旋状に巻回し、固定する。これにより削孔による側面開口Hs付近の強度低下を防止し、開口前以上の強度を得ることができる。図40に施工後の電柱の断面図を示す。
なお、以上の説明においては、電柱P内部に挿入する上部ロッドLを4本とした例を説明したが、ロッドの本数(2本、3本、4本、・・・、12本・・・)やそのロッド本数に応じたロッド配置用調整治具30、ロッド配置用補助具40及びロッド保持部45等が提供されることは言うまでもないことである。すなわち、これらは、電柱P内部の広さやその他のさまざまな条件に応じて適宜変更することが可能である。
本発明の補強方法における処理手順を説明するためのフローチャートである。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 落下防止ネット17の使用状況を示す斜視図である。 落下防止ネット17の構成を示す図である。 ロッド固定装置全体の構成とその取り付け状態を示す図である。 ロッド固定装置を構成するロッド固定金具11の構成を示す(a)正面図、(b)平面図である。 ロッド固定装置の取り付けバンドとその取り付けを示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 上部ロッドLUの構成(a)(b)及びその延長のための接続金具(c)とその使用状態を示す図(d)である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 ロッド配置用調整治具の構成を示す図である。 ロッド配置用調整治具を電柱中空部に挿入する際の状態を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 ロッド受台の構成を示す図である。 ロッド受台の取り付け状態を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 ロッド配置用補助具の構成を示す斜視図である。 ロッド配置用補助具を電柱中空部に挿入する際の状態を示す図である。 ロッド配置用補助具を電柱中空部に挿入する際の状態を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 ロッド懸吊用治具の構成を示す斜視図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の各工程における電柱およびその内部を示す図である。 本補強方法の全工程終了後における電柱およびその内部を示す図である。
符号の説明
P…電柱
C…カメラ
D…穿孔機(ドリル)
T…末口蓋
…頂部開口
Hs…側面開口
…上部ロッド
…アラミドロッドひも
…下部ロッド
Lc…ロッド接続用留具
M…モニタ
10…ロッド固定装置
11…ロッド固定金具
15…取り付けバンド
17…落下防止ネット
111…支柱板
115…支持腕
119…ロッド留め具
21…吊り糸巻き取り用リール
23…吊り糸
23w…錘
25…ロッド受台
27…操作具
27a…ナット部
27b…操作具支持具
29…ひも操作工具
30…ロッド配置用調整治具
31…棒状部
33…腕部
35…ロッド保持部
40…ロッド配置用補助具
41…フレーム
43…ロッド保持部
45…雄ねじ
47…ガイドフレーム
49…フック
50…ロッド懸吊用治具

Claims (5)

  1. 電柱を立設させた状態で、当該電柱の中空部内部に補強材を挿入して補強するときの電柱の補強方法であって、
    立設した電柱の側面に側面開口を形成すると共に電柱頂部に頂部開口を形成する開口形成工程と、
    前記側面開口から電柱中空部内部に電柱上部を補強する複数本の上部ロッドを挿入する上部ロッド挿入工程と、
    中心部に中心軸方向に延伸するガイド棒と、周縁近傍に複数本の上部ロッドを分散配置させる複数のロッド保持部とを有するロッド配置用調整治具を各ロッド保持部のそれぞれに上部ロッドを保持させつつ前記頂部開口から挿入する頂部挿入工程と、
    中心部に前記ガイド棒を挿通させるガイド孔と、周縁近傍に複数本のロッドを分散配置させるロッド保持部とを有するロッド配置用補助具を前記側面開口から挿入する側面挿入工程と、
    前記ロッド配置用調整治具のガイド棒をロッド配置用補助具のガイド孔に挿通させると共にロッド配置用補助具の各ロッド保持部のそれぞれに上部ロッドを保持させつつロッド配置用調整治具の下方にロッド配置用補助具を配置する配置工程と、
    前記側面開口から電柱内部の中空部に電柱下部を補強する複数本の下部ロッドを挿入する下部ロッド挿入工程と、
    前記複数の下部ロッドをロッド配置用補助具で位置決めした後に、前記側面開口から補強材を投入して下部ロッドを固定する下部ロッド固定工程と、
    前記側面開口を塞ぐ閉塞工程と、
    前記頂部開口から補強材を投入する補強材投入工程と
    を備えることを特徴とするコンクリート製電柱の補強方法。
  2. 前記開口形成工程の後に、
    上部ロッドを保持し固定するためのロッド固定装置を電柱頂部に取り付ける工程をさらに加えたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート製電柱の補強方法。
  3. 前記閉塞工程は、
    前記側面開口を塞いだ後にアラミド繊維シートで補強する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のコンクリート製電柱の補強方法。
  4. 前記開口形成工程は、
    前記電柱頂部に取り付けられた蓋を外して形成する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のコンクリート製電柱の補強方法。
  5. 前記ロッド配置用補助具は吊り下げ部を少なくとも1つを有し、電柱頂部から吊り下げた紐で吊り下げられてロッド配置用調整治具の下方に配置されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のコンクリート製電柱の補強方法。
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