以下、本発明による電子メール管理装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による電子メール管理装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による電子メール管理装置は、上書きで更新される電子メールである更新メールであると判断された電子メールについては、最新のN個のみが記憶されるように電子メールを管理するものである。
図1は、本実施の形態による電子メール管理装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による電子メール管理装置1は、受信部11と、判断部12と、電子メール管理部13と、電子メール記憶部14と、出力部15とを備える。この電子メール管理装置1は、例えば、携帯電話であってもよく、PDA(Personal Digital Assistant)であってもよく、パーソナルコンピュータ等であってもよく、電子メールを受信して出力する装置であれば、その種類を問わない。
受信部11は、電子メールを受信する。受信部11の受信する電子メールは、例えば、POPサーバから送信されたものであってもよい。なお、受信部11は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、受信部11は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
判断部12は、更新メール特徴情報が電子メールに含まれているかどうかに応じて、受信部11が受信した電子メールが更新メールであるかどうか判断する。更新メール特徴情報は、更新メールであることを示す情報である。更新メールは、上書きで更新される電子メールのことである。更新メールは、最新の1個または数個のみが意味のある電子メールである。更新メールは、例えば、天気予報の電子メールであってもよく、交通状況の電子メールであってもよく、株価や為替の情報の電子メールであってもよい。更新メール特徴情報は、例えば、電子メールの「件名」に含まれていてもよく、「本文」に含まれていてもよく、「送信元アドレス」に含まれていてもよく、あるいは、その他の箇所に含まれていてもよい。なお、その更新メール特徴情報が電子メールのどの箇所に含まれている場合に、その電子メールが更新メールであると判断されるかが、更新メール特徴情報ごとに決まっていることが好適である。例えば、更新メール特徴情報が文字列「更新メール」であり、その文字列が件名に含まれている電子メールが、更新メールであると判断される場合には、判断部12は、受信された電子メールの件名について、その更新メール特徴情報「更新メール」を検索キーとする検索を行い、ヒットした場合に、その電子メールが更新メールであると判断し、ヒットしなかった場合に、その電子メールが更新メールでないと判断してもよい。また、例えば、更新メール特徴情報が電子メールアドレスであり、その電子メールアドレスが送信元のアドレスである電子メールが、更新メールであると判断される場合には、判断部12は、受信された電子メールの送信元のアドレスについて、その更新メール特徴情報であるかどうか判断し、更新メール特徴情報である場合に、その電子メールが更新メールであると判断し、更新メール特徴情報でない場合に、その電子メールが更新メールでないと判断してもよい。また、この更新メール特徴情報は、判断部12の有する記録媒体、あるいは、判断部12がアクセス可能な記録媒体において記憶されていてもよい。また、この更新メール特徴情報は、電子メールそのものではなく、その電子メールと紐付けられている情報に含まれていてもよい。そして、判断部12は、その電子メールと紐付けられている情報に更新メール特徴情報が含まれている場合に、その電子メールが更新メールであると判断してもよい。このように、電子メールとの紐付けが明らかである場合には、そのように紐付けられている情報も、電子メールに含まれる情報として扱うものとする。電子メールに紐付けられている情報とは、例えば、電子メールに記載されているURLでアクセス可能なサイトに記載されている情報であってもよい。
電子メール管理部13は、更新メールであると判断部12によって判断された最新のN個(Nは1以上の整数)の電子メールのみが記憶されているように、受信部11が受信した電子メールを電子メール記憶部14に蓄積する。例えば、すでにN個の更新メールである電子メールが電子メール記憶部14で記憶されている際に、受信部11が新たな更新メールである電子メールを受信した場合には、電子メール管理部13は、記憶されているN個の更新メールのうち、最も古いものを削除して、新たに受信された更新メールを蓄積する。なお、受信された更新メールを最も古い更新メールに上書きで蓄積することによって、最も古い更新メールの削除と、新たに受信された更新メールの蓄積とを一括して行ってもよい。また、受信された更新メールを蓄積した後に、最も古い更新メールを削除してもよい。その「N」の値は、あらかじめ図示しない記録媒体において設定されていてもよい。また、電子メール管理部13は、更新メール特徴情報ごとに最新のN個の更新メールのみが電子メール記憶部14で記憶されるように、受信部11が受信した電子メールを電子メール記憶部14に蓄積してもよい。また、電子メール管理部13は、送信元のアドレスごとに最新のN個の更新メールのみが電子メール記憶部14で記憶されるように、受信部11が受信した電子メールを電子メール記憶部14に蓄積してもよい。また、その「N」の値は、更新メール特徴情報ごとや、送信元のアドレスごとに設定されていてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。
また、電子メール管理部13は、更新メールを電子メール記憶部14に蓄積する際には、電子メール記憶部14において、更新メールと、それ以外の電子メールとを区別可能なように蓄積してもよく、あるいは、そうでなくてもよい。前者の場合には、例えば、電子メール管理部13は、更新メールと、その他の電子メールとを異なるフォルダに蓄積してもよく、あるいは、更新メールと、その他の電子メールとに異なるフラグを設定して蓄積してもよい。
電子メール記憶部14では、電子メール管理部13によって蓄積された電子メールが記憶される。電子メール記憶部14での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。電子メール記憶部14は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
出力部15は、電子メール記憶部14で記憶されている電子メールを出力する。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、プリンタによる印刷であってもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。本実施の形態では、この出力が表示である場合について説明する。すなわち、出力部15は、電子メールを表示するものであるとする。なお、出力部15は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、その出力のタイミングは問わない。例えば、ユーザ等からの出力の指示に応じて電子メールが出力されてもよく、新たな電子メールが電子メール記憶部14に蓄積されたタイミングで出力されてもよく、あるいは、その他のタイミングで出力されてもよい。
次に、本実施の形態による電子メール管理装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートでは、送信元のアドレスごとに、最新のN個の更新メールが電子メール記憶部14で記憶されているように電子メールが蓄積される場合について説明する。
(ステップS101)受信部11は、電子メールを受信したかどうか判断する。そして、電子メールを受信した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS106に進む。
(ステップS102)判断部12は、受信部11が受信した電子メールが更新メールであるかどうか判断する。そして、更新メールである場合には、ステップS103に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
(ステップS103)電子メール管理部13は、電子メール記憶部14において、送信元のアドレスが、受信部11が受信した電子メールの送信元のアドレスと同じ電子メールであって、更新メールであると判断された電子メールがN個以上記憶されているかどうか判断する。そして、記憶されている場合には、ステップS104に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
(ステップS104)電子メール管理部13は、送信元のアドレスが、受信部11が受信した電子メールの送信元のアドレスと同じ電子メールであって、更新メールであると判断された電子メールがN個だけ電子メール記憶部14で記憶されているように、受信部11が受信した電子メールを電子メール記憶部14に蓄積する。例えば、電子メール管理部13は、送信元のアドレスが、受信部11が受信した電子メールの送信元のアドレスと同じ電子メールであって、更新メールであると判断された電子メールのうち、最も古いものを削除し、新たに受信部11で受信された電子メールを電子メール記憶部14に蓄積してもよい。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS105)電子メール管理部13は、受信部11が受信した電子メールを、電子メール記憶部14に追加で蓄積する。すなわち、この蓄積の際には、すでに記憶されている電子メールの削除は行われないことになる。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS106)出力部15は、電子メール記憶部14で記憶されている電子メールを出力するかどうか判断する。そして、出力する場合には、ステップS107に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。出力部15は、例えば、電子メールを出力する旨の指示を電子メール管理装置1が受け付けた場合に、電子メールを出力すると判断してもよい。
(ステップS107)出力部15は、電子メール記憶部14から電子メールを読み出して出力する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、図2のフローチャートにおいて、2以上の電子メールが一括して受信された場合には、ステップS102からステップS105の処理が、その各電子メールについて実行されるものとする。また、図2のフローチャートでは記載していないが、電子メールの出力の処理(ステップS107)が電子メールの表示の処理である場合に、電子メールが表示された後に、通常のメーラーで行う処理、例えば、表示された電子メールの削除の処理や、その表示された電子メールに返信するための電子メールの作成の処理や送信の処理等を行ってもよい。
次に、本実施の形態による電子メール管理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、電子メール管理装置1が携帯電話である場合について説明する。また、この具体例では、更新メール特徴情報は、送信元アドレスであるとする。そして、判断部12は、図3で示される情報を用いて、受信された電子メールが更新メールであるかどうか判断するものとする。
図3は、送信元アドレスである更新メール特徴情報と、残す電子メールの数(N)とを対応付ける情報である。例えば、1番目のレコードによって、送信元のアドレスが「exchange@abc...com」である電子メールは、最新の1個のみを残すことが指定されている。この具体例において、そのアドレスから送信される電子メールは、為替情報に関するものである。為替情報は一般に、最新のもののみが重要であるため、N=1に設定されている。送信元のアドレスが「security@xyz...com」である電子メールは、最新の5個のみを残すことが指定されている。この具体例において、そのアドレスから送信される電子メールは、ある人(例えば、子供)の改札口を通過した駅名と、その時間とを通知するサービスに関するものである。そのような情報では、どのように移動しているのかを知ることが重要であり、最新の複数の情報が重要となるため、N=5に設定されている。この図3で示される情報は、判断部12の有する図示しない記録媒体で記憶されているものとする。
為替情報を送信する会社が、10時10分に、その時点の為替情報を含む電子メールを構成し、電子メール管理装置1に対応する電子メールアドレス「user001@bcd...ne.jp」を送信先として送信したとする。すると、その電子メールは、SMTPサーバや、POPサーバ等を介して電子メール管理装置1に送信され、受信部11がその電子メールを受信したとする(ステップS101)。図4は、その電子メールの一例を示す図である。その電子メールの件名には、為替の情報である「1ドル89.45円(10:10)」が含まれている。
判断部12は、図3の各更新メール特徴情報を読み出し、そのいずれかが図4の電子メールの送信元アドレスに含まれているかどうか判断する。この場合には、図4の1番目のレコードの送信元アドレスが、図4の電子メールの送信元アドレスであるため、判断部12は、図4の電子メールが更新メールであると判断する(ステップS102)。そして、受信された電子メールが更新メールである旨と、その更新メールであると判断するために用いられた更新メール特徴情報「exchange@abc...com」と、その更新メール特徴情報に対応するNの値「1」とを電子メール管理部13に渡す。
なお、この時点で電子メール記憶部14では、図5で示される電子メールが記憶されていたとする。図5において、各レコードが一の電子メールに対応している。各電子メールは、日時、送信元アドレス、送信先アドレス、件名、本文の各情報を有している。
電子メール管理部13は、判断部12から受け取った更新メール特徴情報を検索キーとして電子メール記憶部14で記憶されている図5の電子メールを検索する。この場合には、図5の1番目のレコードのみがヒットしたとする。すると、電子メール管理部13は、電子メール記憶部14で記憶されている更新メールがN個(=1個)以上であると判断し(ステップS103)、そのヒットした電子メールを削除して、受信部11が受信した電子メールを電子メール記憶部14に蓄積する(ステップS104)。その結果、電子メール記憶部14で記憶されている電子メールは、図6で示されるようになる。
なお、この具体例では、更新メール特徴情報が送信元アドレスであるため、電子メール管理部13が更新メール特徴情報のみを検索キーとして電子メールを検索する場合について説明したが、更新メール特徴情報が送信元アドレスでなく、かつ、送信元アドレスごとに最新のN個の電子メールを残すように管理する場合には、更新メール特徴情報と、受信部11が受信した電子メールの送信元アドレスとを検索キーとして電子メールを検索してもよい。また、前述のように、更新メールと、その他のメールとが区別可能に電子メール記憶部14において記憶されている場合には、電子メール管理部13は、更新メールについて、受信部11が受信した電子メールの送信元アドレスを検索キーとした検索を行ってもよい。
その蓄積が行われた後に、ユーザが携帯電話である電子メール管理装置1を操作して、電子メールの受信ボックスを表示する指示を入力したとする。すると、出力部15は、電子メールを表示するタイミングであると判断し(ステップS106)、図7で示されるように、電子メールの受信ボックスを表示する(ステップS107)。この表示では、電子メールの日付と、件名のみが電子メールごとに表示されている。図7で示されるように、為替情報に関する電子メールは、最新の1個のみが表示されている。また、駅名と時間とを通知するサービスに関する電子メールは、最新の5個のみが表示されている。このようにすることで、不要なメールで受信ボックスがあふれかえる事態を回避することができ、電子メールの閲覧性が向上されており、必要な電子メールが不必要な電子メールに埋もれてしまわないようにすることができる。また、図7の表示において、ユーザが所望の電子メールの件名を選択することによって、その電子メールのその他の情報、例えば、本文や、送信元アドレス等が表示されるようにしてもよい。
なお、この具体例では、電子メール管理装置1が携帯電話である場合について説明したが、そうでなくてもよい。電子メール管理装置1は、例えば、前述のように、パーソナルコンピュータであってもよい。
以上のように、本実施の形態による電子メール管理装置1によれば、更新メールについては、最新のN個のみが残されることになる。その結果、古い電子メールによって受信ボックスがいっぱいになってしまったり、他の電子メールが古い電子メールに埋もれてしまったりする事態を回避することができる。また、前述の特許文献1の技術によれば、有効期限が来ると、最新のN個の更新メールであっても削除されることになるが、本実施の形態による電子メール管理装置1によれば,そのような最新のN個の更新メールが削除される事態を回避することができる。
また、更新メール特徴情報が、件名や本文に含まれる特定の記号や文字列である場合には、電子メールの送信側において、送信する電子メールを更新メールとするかどうかを自由に設定することができるようになる。
なお、電子メール管理装置1は、POPサーバであってもよい。すなわち、あらかじめPOPサーバにおいて、更新メールについては、最新のN個の電子メールのみが残るように管理してもよい。この場合には、送信先のアドレスごとに、本実施の形態で説明した処理を行えばよいことになる。このようにすることで、電子メールを受信する装置では、不要な電子メールを受信しないようにすることができ、通信データ量を削減することもできうる。また、この場合には、受信部11は、SMTPサーバから電子メールを受信してもよい。また、この場合には、出力部15は、電子メールを受信する装置からの送信要求に応じて、電子メール記憶部14で記憶されている電子メールを読み出して送信してもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による電子メール管理装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による電子メール管理装置は、初期画面に表示される電子メールである初期画面メールや、時系列に並べて表示される電子メールである時系列メールなどに応じて、電子メールの表示を変えるものである。
図8は、本実施の形態による電子メール管理装置2の構成を示すブロック図である。本実施の形態による電子メール管理装置2は、受信部21と、判断部22と、蓄積部23と、電子メール記憶部24と、表示部25とを備える。この電子メール管理装置2は、例えば、携帯電話であってもよく、PDAであってもよく、パーソナルコンピュータ等であってもよく、電子メールを表示する装置であれば、その種類を問わない。
受信部21は、電子メールを受信する。なお、受信部21は、実施の形態1の受信部11と同様のものであり、その説明を省略する。
判断部22は、初期画面メールであることを示す情報である初期画面メール特徴情報が電子メールに含まれているかどうかに応じて、受信部21が受信した電子メールが初期画面メールであるかどうか判断する。また、判断部22は、時系列メールであることを示す情報である時系列メール特徴情報が電子メールに含まれているかどうかに応じて、受信部21が受信した電子メールが時系列メールであるかどうかをも判断する。したがって、判断部22によって、電子メールが、初期画面メール、時系列メール、その他のメールのいずれかに分類されることになる。初期画面メールは、初期画面に表示される電子メールである。初期画面とは、電子メール管理装置2の表示部25が情報を表示する初期の画面であり、例えば、携帯電話で電話の受信を待機している際に表示される待ち受け画面や、パーソナルコンピュータのデスクトップ環境のデスクトップピクチャ(壁紙)などである。時系列メールは、時系列に並べて表示される電子メールである。時系列に並べて表示するとは、電子メールの受信時間や送信時間について、昇順や降順に並べて(すなわち、ソートして)表示することである。
なお、初期画面メール特徴情報や、時系列メール特徴情報が、例えば、電子メールの「件名」に含まれていてもよく、「本文」に含まれていてもよく、「送信元アドレス」に含まれていてもよく、あるいは、その他の箇所に含まれていてもよいことは、実施の形態1の更新メール特徴情報の場合と同様である。また、その他の更新メール特徴情報に関する特徴も、適宜、初期画面メール特徴情報や、時系列メール特徴情報に適用可能であるとする。また、判断部22による判断方法も、更新メール特徴情報が、初期画面メール特徴情報や時系列メール特徴情報に代わった以外、実施の形態1による判断部12による判断方法と同様であり、その詳細な説明を省略する。
また、この判断部22による判断は、例えば、後述する蓄積部23が電子メールを電子メール記憶部24に蓄積する前に行ってもよく、あるいは、蓄積した後に行ってもよい。本実施の形態では、その判断が電子メールの蓄積前に行われる場合について説明する。
蓄積部23は、受信部21が受信した電子メールを電子メール記憶部24に蓄積する。なお、判断部22が、この蓄積より前に前述の判断を行う場合には、蓄積部23は、初期画面メールが初期画面メールと判断され、時系列メールが時系列メールと判断されるように、電子メール記憶部24に蓄積してもよい。具体的には、蓄積部23は、初期画面メールを初期画面メールのフォルダに蓄積し、時系列メールを時系列メールのフォルダに蓄積し、その他の電子メールをその他の電子メールのフォルダに蓄積してもよい。また、蓄積部23は、初期画面メールであることを示すフラグを設定して初期画面メールを蓄積し、時系列メールであることを示すフラグを設定して時系列メールを蓄積してもよい。なお、初期画面メール等が区別可能に蓄積される場合に、その方法はこれらに限定されないことはいうまでもない。
電子メール記憶部24では、蓄積部23によって蓄積された電子メールが記憶される。この電子メール記憶部24は、実施の形態1の電子メール記憶部14と同様のものであり、その説明を省略する。
表示部25は、電子メール記憶部24で記憶されている電子メールのうち、初期画面メールを初期画面に表示する。また、表示部25は、電子メール記憶部24で記憶されている電子メールのうち、時系列メールを時系列に並べて表示する。また、表示部25は、電子メール記憶部24で記憶されているその他の電子メールを、通常の電子メールを表示するメーラーと同様に表示してもよい。
なお、判断部22が電子メールの蓄積前に前述の判断を行わない場合には、表示部25は、初期画面メールを表示する際に、電子メール記憶部24で記憶されている電子メールのうち、判断部22によって初期画面メールであると判断される電子メールを表示し、時系列メールを表示する際に、電子メール記憶部24で記憶されている電子メールのうち、判断部22によって時系列メールであると判断される電子メールを表示し、その他の電子メールを表示する際に、電子メール記憶部24で記憶されている電子メールのうち、判断部22によってその他の電子メールと判断される電子メール、すなわち、初期画面メールとも時系列メールとも判断されない電子メールを表示してもよい。
また、初期画面メールや、時系列メールを表示する際に、その表示する電子メールの個数が決まっていてもよく、そうでなくてもよい。例えば、表示部25は、N個の初期画面メールのみを初期画面に表示してもよい。また、例えば、表示部25は、N個の時系列メールのみを時系列に並べて表示してもよい。そのNの値は、例えば、1であってもよく、2以上の整数であってもよい。そのNの値は、初期画面メールと時系列メールで異なっていてもよい。例えば、初期画面メールではN=1であり、時系列メールではN=5であってもよい。また、これらの表示する電子メールの個数は、電子メールの送信元のアドレスごとに決まっていてもよい。例えば、電子メールの送信元のアドレスごとに、表示する電子メールの個数が同数であってもよく、あるいは、表示する電子メールの個数が異なっていてもよい。また、Nを超える個数の初期画面メールや時系列メールからN個の初期画面メール等を表示する際には、例えば、最新のN個の初期画面メール等を表示してもよい。
また、表示部25が電子メールを表示するタイミングは問わない。例えば、初期画面が表示される際に、表示部25は、初期画面メールを表示するタイミングであると判断し、初期画面メールを初期画面に表示してもよい。また、時系列メールを表示する旨の指示を電子メール管理装置2が受け付けた際に、表示部25は、時系列メールを表示するタイミングであると判断し、時系列メールを時系列に並べて表示してもよい。また、その他の電子メールを表示する旨の指示を電子メール管理装置2が受け付けた際に、表示部25は、その他の電子メールを表示するタイミングであると判断し、その他の電子メールを表示してもよい。
また、表示部25は、それらの表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、表示部25は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、本実施の形態による電子メール管理装置2の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートでは、前述のように、電子メールが蓄積される前に、その電子メールが初期画面メールであるかどうかなどの判断が行われるものとする。
(ステップS201)受信部21は、電子メールを受信したかどうか判断する。そして、電子メールを受信した場合には、ステップS202に進み、そうでない場合には、ステップS207に進む。
(ステップS202)判断部22は、受信部21が受信した電子メールが初期画面メールであるかどうか判断する。そして、初期画面メールである場合には、ステップS203に進み、そうでない場合には、ステップS204に進む。
(ステップS203)蓄積部23は、受信部21が受信した電子メールが初期画面メールであると判断されるように、その電子メールを電子メール記憶部24に蓄積する。蓄積部23は、例えば、前述のように、その電子メールを初期画面メールのフォルダに蓄積してもよく、あるいは、その電子メールに初期画面メールであることを示すフラグを設定して蓄積してもよい。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS204)判断部22は、受信部21が受信した電子メールが時系列メールであるかどうか判断する。そして、時系列メールである場合には、ステップS205に進み、そうでない場合には、その電子メールはその他の電子メールであるため、ステップS206に進む。
(ステップS205)蓄積部23は、受信部21が受信した電子メールが時系列メールであると判断されるように、その電子メールを電子メール記憶部24に蓄積する。蓄積部23は、例えば、前述のように、その電子メールを時系列メールのフォルダに蓄積してもよく、あるいは、その電子メールに時系列メールであることを示すフラグを設定して蓄積してもよい。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS206)蓄積部23は、受信部21が受信した電子メールがその他の電子メールであると判断されるように、その電子メールを電子メール記憶部24に蓄積する。蓄積部23は、例えば、その電子メールをその他の電子メールのフォルダに蓄積してもよく、あるいは、その電子メールにその他の電子メールであることを示すフラグを設定して蓄積してもよい。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS207)表示部25は、初期画面メールを表示するかどうか判断する。そして、初期画面メールを表示する場合には、ステップS208に進み、そうでない場合には、ステップS209に進む。
(ステップS208)表示部25は、電子メール記憶部24で記憶されている初期画面メールを読み出し、初期画面に表示する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS209)表示部25は、時系列メールを表示するかどうか判断する。そして、時系列メールを表示する場合には、ステップS210に進み、そうでない場合には、ステップS211に進む。
(ステップS210)表示部25は、電子メール記憶部24で記憶されている時系列メールを読み出し、時系列に並べて表示する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS211)表示部25は、その他のメールを表示するかどうか判断する。そして、その他の電子メールを表示する場合には、ステップS212に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
(ステップS212)表示部25は、電子メール記憶部24で記憶されているその他の電子メールを読み出して表示する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、図9のフローチャートでは記載していないが、電子メールが表示された後に、通常のメーラーで行う処理、例えば、表示された電子メールの削除の処理や、その表示された電子メールに返信するための電子メールの作成の処理や送信の処理等を行ってもよい。
次に、本実施の形態による電子メール管理装置2の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例でも、実施の形態1と同様に、電子メール管理装置2が携帯電話である場合について説明する。また、この具体例では、初期画面メール特徴情報、時系列メール特徴情報は、送信元アドレスであるとする。そして、判断部22は、図10,図11で示される初期画面メール特徴情報、時系列メール特徴情報を用いて、受信された電子メールが初期画面メールであるかどうか、時系列メールであるかどうか判断するものとする。
図10は、送信元アドレスである初期画面メール特徴情報を示す情報である。例えば、送信元のアドレスが「exchange@abc...com」である電子メールは、初期画面メールであることが示されている。また、図11は、送信元アドレスである時系列メール特徴情報を示す情報である。例えば、送信元のアドレスが「security@xyz...com」である電子メールは、時系列メールであることが示されている。また、この具体例では、初期画面メールは、最新の1個の電子メールのみが表示され、時系列メールは、最新の電子メールから順番にすべての電子メールが表示される場合について説明する。
為替情報を送信する会社が、10時10分に、その時点の為替情報を含む電子メールを構成し、電子メール管理装置2に対応する電子メールアドレス「user001@bcd...ne.jp」を送信先として送信したとする。すると、その電子メールは、SMTPサーバや、POPサーバ等を介して電子メール管理装置2に送信され、受信部21がその電子メールを受信したとする(ステップS201)。図4は、その電子メールの一例を示す図である。その電子メールの件名には、為替の情報である「1ドル89.45円(10:10)」が含まれている。
判断部22は、図10の各初期画面メール特徴情報を読み出し、そのいずれかが図4の電子メールの送信元アドレスに含まれているかどうか判断する。この場合には、図10の1番目の送信元アドレスが、図4の電子メールの送信元アドレスであるため、判断部22は、図4の電子メールが初期画面メールであると判断する(ステップS202)。そして、受信された電子メールが初期画面メールである旨を蓄積部23に渡す。
すると、蓄積部23は、図4の電子メールに、初期画面メールである旨のフラグを設定して電子メール記憶部24に蓄積する(ステップS203)。図12の1番目のレコードは、そのようにして蓄積された電子メールである。なお、初期画面メールにはフラグ「1」が設定され、時系列メールにはフラグ「2」が設定され、その他の電子メールにはフラグ「0」が設定されるものとする。
なお、図12で示されるように、電子メール管理装置2において、送信元のアドレスが「security@xyz...com」である電子メールが受信された際には(ステップS201)、図11の時系列メール特徴情報を用いて、その電子メールが時系列メールであると判断され(ステップS204)、フラグ「2」が設定されて蓄積されることになる(ステップS205)。また、電子メール管理装置2において、送信元のアドレスが図10の初期画面メール特徴情報、図11の時系列メール特徴情報の両方に含まれていない電子メール、例えば、送信元のアドレスが「coupon@cba...com」である電子メールが受信された際には(ステップS201)、図10,図11の情報を用いて、その電子メールがその他の電子メールであると判断され(ステップS204)、フラグ「0」が設定されて蓄積されることになる(ステップS206)。
次に、ユーザが折りたたみ式の携帯電話である電子メール管理装置2を開けて初期画面を表示させたとする。すると、そのタイミングで、初期画面メールを表示すると表示部25によって判断される(ステップS207)。そして、表示部25は、図12の電子メールから、初期画面メール、すなわち、フラグが「1」である電子メールのうち、最新の1個の電子メールを読み出して、その件名を初期画面に表示する(ステップS208)。ここでは、図12の1番目のレコードの件名が図13で示されるように表示されることになる。なお、この図13の表示において、ユーザが表示されている件名を選択した場合には、表示部25は、図12の1番目のレコードの件名以外の本文等の情報も表示するようにしてもよい。
また、ユーザが携帯電話である電子メール管理装置2を操作することによって、時系列メールを表示する旨の指示を入力したとする。すると、その指示が表示部25によって受け付けられ、表示部25は、時系列メールを表示すると判断する(ステップS209)。そして、表示部25は、図12の電子メールから、時系列メール、すなわち、フラグが「2」である電子メールを読み出して、その件名を日時の降順となるように表示する(ステップS210)。その結果、例えば、図14で示されるように時系列メールが時系列に並べて表示されることになる。なお、この図14の表示においても、ユーザが表示されているいずれかの件名を選択した場合には、表示部25は、その件名に応じた電子メールの件名以外の情報も表示するようにしてもよい。
また、ユーザが携帯電話である電子メール管理装置2を操作することによって、その他の電子メールを表示する旨の指示を入力したとする。すると、その指示が表示部25によって受け付けられ、表示部25は、その他の電子メールを表示すると判断する(ステップS211)。そして、表示部25は、図12の電子メールから、その他の電子メール、すなわち、フラグが「0」である電子メールを読み出して表示する(ステップS212)。その結果、例えば、図15で示されるようにその他の電子メールが表示されることになる。なお、この図15の表示においても、ユーザが表示されているいずれかの件名を選択した場合には、表示部25は、その件名に応じた電子メールの件名以外の情報も表示するようにしてもよい。また、図15では、時系列に並べて件名が表示されているが、ユーザの設定に応じて、他の情報によって電子メールがソートされてもよいことは言うまでもない。例えば、送信元アドレスによって電子メールがソートされて表示されてもよい。
以上のように、本実施の形態による電子メール管理装置2によれば、初期画面メールについては、メーラーによって閲覧しなくても初期画面で閲覧することができ、閲覧性が向上されると共に、その初期画面メールを見落とさないようにすることができる。したがって、例えば、見落としたくない電子メールを初期画面メールに設定したり、たびたび確認したい電子メールを初期画面メールに設定したりすることによって、初期画面メールの閲覧性を向上させることができる。
また、初期画面メール特徴情報や、時系列メール特徴情報が、件名や本文に含まれる特定の記号や文字列である場合には、電子メールの送信側において、送信する電子メールを初期画面メールとするかどうかや、時系列メールとするかどうかを自由に設定することができるようになる。
なお、本実施の形態では、判断部22によって、受信された電子メールが初期画面メールであるかどうか、また時系列メールであるかどうかが判断される場合について説明したが、そうでなくてもよい。判断部22は、受信された電子メールが初期画面メールであるかどうかのみの判断を行ってもよい。そして、表示部25は、初期画面メールを初期画面に表示し、初期画面メール以外の電子メールを、通常のメーラーによって表示してもよい。このように、時系列メールに関する判断処理や、時系列メールに関する表示の処理を行わなくてもよい。
また、実施の形態1による電子メール管理装置1と、実施の形態2による電子メール管理装置2とを組み合わせてもよい。例えば、実施の形態1による電子メール管理装置1において、出力部15が、更新メールを初期画面メールであるとして初期画面に表示するようにしてもよく、更新メールを時系列メールであるとして時系列に並べて表示するようにしてもよい。また、出力部15が、例えば、N=1である更新メールを初期画面メールであるとして初期画面に表示するようにしてもよく、N≧2である更新メールを時系列メールであるとして時系列に並べて表示するようにしてもよい。あるいは、更新メールであるかどうかを判断する第1の判断部と、初期画面メールであるかどうか,時系列メールであるかどうかを判断する第2の判断部とを備え、更新メールについては、実施の形態1で説明したように最新のN個のみが残されるように蓄積し、初期画面メールについては初期画面に表示し、時系列メールについては時系列に並べて表示するようにしてもよい。なお、実施の形態1による電子メール管理装置1と、実施の形態2による電子メール管理装置2とを組み合わせる場合には、出力部15は、電子メールの表示を行うものとする。また、時系列メールを表示する際には、表示する最新の時系列メールの個数を指定するのではなく、表示する最新の時系列メールの時間を指定してもよい。例えば、時系列メールについては、最新の所定の時間(例えば、20分や1時間など)以内に受信した時系列メールを表示するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いるしきい値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していない場合であっても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、電子メール管理装置1,2に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における電子メール管理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、電子メールを受信する受信部、上書きで更新される更新メールであることを示す情報である更新メール特徴情報が電子メールに含まれているかどうかに応じて、前記受信部が受信した電子メールが更新メールであるかどうか判断する判断部、更新メールであると前記判断部によって判断された最新のN個(Nは1以上の整数)の電子メールのみが記憶されているように、前記受信部が受信した電子メールを、電子メールが記憶される電子メール記憶部に蓄積する電子メール管理部、前記電子メール記憶部で記憶されている電子メールを出力する出力部、として機能させるためのものである。
また、上記実施の形態における電子メール管理装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、電子メールを受信する受信部、前記受信部が受信した電子メールを、電子メールが記憶される電子メール記憶部に蓄積する蓄積部、初期画面に表示される初期画面メールであることを示す情報である初期画面メール特徴情報が電子メールに含まれているかどうかに応じて、前記受信部が受信した電子メールが初期画面メールであるかどうか判断する判断部、前記電子メール記憶部で記憶されている電子メールのうち、初期画面メールを初期画面に表示する表示部、として機能させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受信する受信部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図16は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による電子メール管理装置1,2を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図16において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図17は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図17において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードや、無線の通信を行うための通信デバイス等を含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による電子メール管理装置1,2の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による電子メール管理装置1,2の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。