JP2005284454A - 迷惑メール配信防止システム、当該システムにおける情報端末及び電子メールサーバ - Google Patents

迷惑メール配信防止システム、当該システムにおける情報端末及び電子メールサーバ Download PDF

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Abstract

【課題】 新たな手口の迷惑メールが出現した場合であっても、適宜、当該新たな手口に対応できる、柔軟な仕組みを有する迷惑メール配信防止システムの実現等。
【解決手段】 (1)電子メールサーバ1が、迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メール4を情報端末3に送信し、(2)電子メールが迷惑メールであった場合に、電子メール受信者の指示により、情報端末3が、迷惑メール識別情報を電子メールサーバ1に送信し、(3)迷惑メール識別情報を受信した電子メールサーバ1は、(1)ステップで送信した電子メール4からキーワードを抽出するステップと、(4)電子メールサーバ1が、迷惑メール配信防止システムの管理者に、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして記憶装置に記憶するかを選択させる、迷惑メール配信防止システムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報端末の利用者が受信を望まない、いわゆる迷惑メールの配信を防止するシステムに関するものである。
近年、パーソナルコンピュータや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ等の情報端末(以下「情報端末」と略す。)が一般に普及してきており、これらの情報端末は電子メール送受信機能を有するものが多い。すなわち、情報端末同士での情報の共有やデータの交換のために、電子メールの送受信機能が情報端末に必要とされているのである。そして、電子メールの送受信のために、各情報端末は少なくとも1以上の電子メールアドレスを有している。
この電子メールはインターネット網等を利用する為、コストも安価であり便利であるが、その反面として大きな問題を抱えている。すなわち、スパムメールと称される、いわゆる迷惑メールが多量に情報端末に送信されることがある。例えば、公序良俗に反する内容や、一方的にある商品・サービスの説明をする内容、あるいはそれらを内容としたホームページへのリンクがされている等の迷惑メールがあり、これらは本来、情報端末の利用者が受信を望んでいないメールである。しかしながら、電子メールの送信はコストが安いために、プログラムを使用してメールアドレスをランダムに生成し、一斉に当該メールアドレスに迷惑メールを大量に送信する行為が行われている。このような迷惑メールを大量に送信する者にとっては、大量に送信した電子メールの一部でも返信やアクセスがあれば目的を達するために、俗に言う「数打てば当たる」という行為なのである。
特に、電子メールのうちでも、インターネットを利用するEメールの場合には、Eメールアドレス(ユーザ名@ドメイン名)のうちのユーザ名の部分を変更する事により、柔軟に変更できるが、携帯電話等の通信ネットワーク上では迷惑メールの受信を避けるのは難しい。すなわち、特定の携帯電話会社内の通信ネットワークでやりとりされる電子メールは、通常携帯電話の番号(090−xxxx−xxxx等)を電子メールアドレスとして送受信されることが多い為、迷惑メールの影響を受けやすいのである。携帯電話の番号は利用者が簡単に変更する事はできず、また、番号の組合せが有限である為に、迷惑メール送信者の標的となりやすい。
これらの迷惑メールに対する手段としては、(1)迷惑メールを送信してくるアドレスから送信される電子メールを拒否する、(2)迷惑メールの本文情報やリンク先の情報をパターンファイルとして保持して当該情報と一致又は類似(酷似)する電子メールを迷惑メールと判断する、(3)送信先が不明な電子メール(未達の電子メール)を一定数以上送信した場合に迷惑メールと判断する、等の方法が既に開示されている(以下に記する特許文献参照)。
しかしながら、これらの手段は迷惑メールに対する根本的な解決手段とはなりえない。すなわち、上記(1)では送信アドレスを変更することにより容易に回避が可能であり、上記(2)では迷惑メールの本文情報やリンク先の情報を多少変更すれば容易に回避が可能であり、上記(3)では迷惑メールの送信数を一定数以下に抑えれば容易に回避が可能である。すなわち、現時点で開示されている手段によっては、迷惑メール問題の根本的な解決に至っているとは到底言い難い。
特開2003−218945号公報 特開2003−157218号公報 特開2002−335288号公報
そこで、本発明は、かかる従来技術の有する不都合を改善し、従来のフィルタリング技術を活用することにより迷惑メールを判断し、迷惑メールを利用者の情報端末へ送信しないという、迷惑メール問題の根本的な解決手段としての迷惑メール配信防止システムの実現を課題とする。
また、新たな手口の迷惑メールが出現した場合であっても、適宜、当該新たな手口に対応できる、柔軟な仕組みを有する迷惑メール配信防止システムの実現を課題とする。
また、従来のフィルタリング技術を活用する為には、迷惑メールと判断する為の基準となる情報が必要であるが、当該判断基準をシステム管理者が簡便に定める事ができる好適な手段の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る迷惑メール配信防止システムは、電子メール受信者の情報端末と、迷惑メール判定キーワードを記憶する記憶装置を備えた電子メールサーバと、が通信ネットワークを介して接続され、前記電子メールサーバが、前記迷惑メール判定キーワードに基づいて迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断される電子メールについては前記情報端末に送信しない迷惑メール配信防止システムである。当該迷惑メール配信防止システムは、(1)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メールを前記情報端末に送信するステップと、(2)当該電子メールが迷惑メールであった場合に、前記電子メール受信者の指示により、前記情報端末が、迷惑メール識別情報を前記電子メールサーバに送信するステップと、(3)当該迷惑メール識別情報を受信した前記電子メールサーバは、前記(1)ステップで送信した電子メールからキーワードを抽出するステップと、(4)前記電子メールサーバが、迷惑メール配信防止システムの管理者に、当該抽出したキーワードのうち、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップと、を行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「電子メール受信者の情報端末」としては、上記のようにパーソナルコンピュータや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ等の情報端末が該当する。また、「電子メールサーバ」とは電子メールを送受信するためのサービスを提供するサーバコンピュータ及びソフトウェアである。また、本出願において「コンピュータ」とは、電子計算機としてのコンピュータは勿論のこと、量子コンピュータ等の他の原理により動作するコンピュータも含む意味で使用している。同様に「記憶装置」とは、RAM、ROM、HDD等の情報を記憶するための各種ハードウェアが該当する。「通信ネットワーク」とは、インターネット、無線LAN、フレームリレー、電話通信網、ISDN等の有線又は無線の各種通信ネットワークである。
また「電子メール」とは、インターネットを介して行われるEメールを当然に含み、かつ、インターネットを介さなくても一以上の電気通信業者等の者により構築された上記通信ネットワークにおいてやりとりされるメッセージ情報を含む意味で使用している。例えば、携帯電話会社が自社の通信ネットワーク網を利用して自社契約の携帯電話機同士にのみ提供する、電話番号を送受信のメールアドレスとする電子メールサービス等がこれに該当する。また「キーワード」とは、URL等のリンク情報、発信元アドレス、を含む意味で使用している。
「迷惑メール判定キーワード」とは、迷惑メールを判定するためのキーワードであり、迷惑メールフィルタリング処理に使用されるものである。「迷惑メールフィルタリング処理」とは、基本的に、判断対象となる電子メールの情報(ヘッダ情報、本文情報、添付ファイル等)に「迷惑メール判定キーワード」と一致又は類似するキーワードが存在するか否かにより迷惑メールか否かを判断する処理である。さらに具体的には、(1)上記電子メールの情報のうち判断対象となる情報をどの範囲とするか、(2)「迷惑メール判定キーワード」をいくつ(数量)採用するか、(3)キーワードの一致又は類似の基準、(4)個々の「迷惑メール判定キーワード」における重要度や重み付け、等を決定する必要があるが、これらを本発明においては特に限定しない。これらは、適宜迷惑メール配信防止システムの管理者が決定できるものであり、本発明では特に限定する意義がないためである。
「迷惑メール識別情報」とは、上記電子メールサーバが(1)ステップで送信した電子メールが迷惑メールであったことを伝える情報である。「キーワードを抽出する」とは、上記電子メールの情報を分解し、様々なキーワードとして抽出することをいう。この電子メールの情報をキーワードに分解する方法等については、様々な方法が考えられるため、特に限定しない。
以上の定義は以下の発明にも適用される。
本発明によって、上記迷惑メールフィルタリング処理により基本的な迷惑メールは情報端末に送信されないが、新しい手法による迷惑メールが出現した場合であっても、管理者が当該手口の特徴たるキーワードを迷惑メール判定キーワードとして選択できる。これにより、迷惑メールフィルタリング処理が新たな手口にも対応することができるため、多数存在する情報端末の利用者において、被害を最小限に食い止めることができるのである。また、迷惑メール配信防止システムの管理者が、運用上自ら迷惑メール判定キーワードを考慮して設定していかなくても、その時々の迷惑メールに含まれていたキーワードから迷惑メール判定キーワードを選択すれば良いため、管理の手間が大幅に省ける。さらに、上記迷惑メール判定キーワードは、迷惑メールの過去の手法に対応したキーワードを蓄積していくこともできるため、迷惑メールの過去の手法による被害も抑えることができるのである。
また、他の発明は、電子メール受信者の情報端末と、迷惑メール判定キーワードを記憶する記憶装置を備えた電子メールサーバと、が通信ネットワークを介して接続され、前記電子メールサーバが、前記迷惑メール判定キーワードに基づいて迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断される電子メールについては前記情報端末に送信しない迷惑メール配信防止システムである。当該迷惑メール配信防止システムは、(1)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メールを前記情報端末に送信するステップと、(2)当該電子メールの本文情報の全部又は一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合に、前記情報端末が、迷惑メール識別情報を前記電子メールサーバに送信するステップと、(3)当該迷惑メール識別情報を受信した前記電子メールサーバは、前記(1)ステップで送信した電子メールからキーワードを抽出するステップと、(4)前記電子メールサーバが、迷惑メール配信防止システムの管理者に、当該抽出したキーワードのうち、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップと、を行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「当該電子メールの本文情報の全部又は一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」とは、電子メールの本文情報の全部が電子メール受信者に閲覧されずに削除された場合をいう。上記情報端末において電子メールが最初に選択された場合は、上記電子メールの情報のうち本文情報の全部又は一部が表示されないことが多い。この初期表示画面の状態のまま当該電子メールが削除された場合は、「当該電子メールの本文情報の全部又は一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」に該当する。同様に、上記情報端末において電子メールの情報のうち本文情報の途中まで表示・閲覧されたが、本文情報の一部が表示・閲覧されずに当該電子メールが削除された場合も、「当該電子メールの本文情報の全部又は一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」に該当する。これは、情報端末の表示装置(ディスプレイ等)にどこまで本文情報が表示されたかにより、判断する事ができる。また、上記情報端末において電子メールの本文情報の一部のみが配信され、残りの本文情報については電子メールサーバに保管され、利用者が望む場合だけ当該電子メールサーバに保管されている残りの本文情報がダウンロードされる、という運用が通信事業者等によって行われている場合がある。この場合において、当該電子メールサーバに保管されている残りの本文情報が情報端末にダウンロードされずに当該電子メールが削除された場合は、「当該電子メールの本文情報の全部又は一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」に該当する。以上のような場合には、閲覧していない本文情報の他の部分は読む必要もないと電子メール受信者が判断したものであると考えられ、当該電子メールが迷惑メールである蓋然性が高いのである。
本発明により、電子メール受信者が特に情報端末に指示・命令を与えなくても、電子メールサーバは、本文情報の全部又は一部が閲覧されずに削除された電子メールからキーワードを抽出し、迷惑メール判定キーワードの候補とする。これにより管理者は、電子メール受信者に特段の手間をかけずに迷惑メール判定キーワードの収集が可能であり、新たな迷惑メールに対しても早い対策を行うことができるのである。
また、他の発明は、電子メール受信者の情報端末と、迷惑メール判定キーワードを記憶する記憶装置を備えた電子メールサーバと、が通信ネットワークを介して接続され、前記電子メールサーバが、前記迷惑メール判定キーワードに基づいて迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断される電子メールについては前記情報端末に送信しない迷惑メール配信防止システムである。また当該迷惑メール配信防止システムは、(1)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メールを前記情報端末に送信するステップと、(2)当該電子メールの情報の一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合に、前記情報端末が、当該電子メールの情報のうち閲覧された情報と迷惑メール識別情報とを前記電子メールサーバに送信するステップと、(3)当該閲覧された情報と迷惑メール識別情報とを受信した前記電子メールサーバは、当該閲覧された情報からキーワードを抽出するステップと、(4)前記電子メールサーバが、迷惑メール配信防止システムの管理者に、当該抽出したキーワードのうち、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップと、を行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「当該電子メールの情報の一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」とは、電子メールの情報の全部が電子メール受信者に閲覧されずに削除された場合をいう。上記情報端末において電子メールが最初に選択された場合は、上記電子メールの情報のうち本文情報や添付ファイル等は表示されないことが多いが、これら初期表示画面では閲覧できない情報が閲覧されずに当該電子メールが削除された場合は、「当該電子メールの情報の一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」に該当する。同様に、上記情報端末において電子メールの情報の途中まで表示・閲覧されたが、電子メールの情報の一部が表示・閲覧されずに当該電子メールが削除された場合も、「当該電子メールの情報の一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」に該当する。これは、情報端末の表示装置(ディスプレイ等)にどこまで電子メールの情報が表示されたかにより、判断する事ができる。
また、上記情報端末において電子メールの情報の一部のみが配信され、残りの電子メールの情報については電子メールサーバに保管され、利用者が望む場合だけ当該電子メールサーバに保管されている残りの情報がダウンロードされる、という運用が通信事業者等によって行われている場合がある。この場合において、当該電子メールサーバに保管されている残りの情報が情報端末にダウンロードされずに当該電子メールが削除された場合は、「当該電子メールの情報の一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合」に該当する。以上のような場合には、電子メールの情報のうち閲覧していない部分は、読む必要もないと電子メール受信者が判断したものであると考えられ、当該電子メールが迷惑メールである蓋然性が高いのである。
また、「当該電子メールの情報のうち閲覧された情報」とは、電子メールの情報のうち上記電子メールの情報のうち閲覧していない部分以外の部分を意味する。この「当該電子メールの情報のうち閲覧された情報」に、電子メール受信者が迷惑メールであると判断したキーワードが含まれていると考えられる。そのため、当該情報を迷惑メール判定キーワードの候補とすることにより、迷惑メール判定キーワードの精度を高める事ができるのである。
本発明により、迷惑メールと判断されるキーワードが含まれている、電子メールの情報のうちで電子メール受信者により閲覧された情報からキーワードを抽出し、迷惑メール判定キーワードの候補とする。これにより、精度の高い迷惑メール判定キーワードの収集が効率的に可能であり、新たな迷惑メールに対しても早い対策を行うことができるのである。
また、他の発明は、前記(4)ステップは、前記電子メールサーバが、前記(3)ステップで抽出したキーワードを集計し、当該集計した結果を表示装置に表示すると共に、迷惑メール配信防止システムの管理者に、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップ、であることを特徴とした迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「キーワードを集計し」とは、前記キーワード毎に頻度を集計する事をいうが、これについては様々な手法が考えられるため、特に限定しない。
本発明により、抽出した迷惑メール判定キーワードの候補についての、迷惑メール配信防止システムの管理者による意思決定の基礎となる集計情報を提示することができる。これにより、精度の高い迷惑メール判定キーワードの設定が効率的に可能であり、被害の多い迷惑メールに対して早い対策を行うことができるのである。
また、他の発明は、前記(4)ステップは、前記電子メールサーバが、前記(3)ステップで抽出したキーワードを集計し、当該集計した結果に基づいて、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを決定するステップ、であることを特徴とした迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「当該集計した結果に基づいて、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを決定する」とは、例えば、頻度が最も多かったキーワードを上位から10個採用することや、頻度が一定基準以上になったキーワードを採用する事が考えられる。
本発明により、迷惑メール配信防止システムの管理者が自ら迷惑メール判定キーワードを決定しなくても、自動的に電子メールサーバが決定を行う為、迷惑メール配信防止システムの簡便な管理が可能となる。
また、他の発明は、(5)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断された電子メールについて、当該電子メールの送信元の情報端末に、送信が行えなかった旨の情報を送信するステップと、を更に行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「送信が行えなかった旨の情報」とは、一般的な電子メールの未達通知情報等をいう。
本発明により、前記電子メールサーバが、迷惑メールと判断された電子メールの送信元の情報端末に未達通知情報等を送信するため、本当は存在する電子メール受信者の情報端末の宛先メールアドレスを隠すことができるのである。これにより、さらなる迷惑メールの被害を防止する事ができる。
また、他の発明は、前記(3)ステップは、(3)当該迷惑メール識別情報を受信した前記電子メールサーバは、前記(1)ステップで送信した電子メールと当該電子メールから直接リンクしている情報と、からキーワードを抽出するステップ、であることを特徴とした前記迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「当該電子メールから直接リンクしている情報」とは、電子メール中にURLの記述により他のWEBページにリンクしている場合があるが、そのような直接リンクしている先のWEB上の情報等をさす。このような直接リンクしている先のWEB上の情報に、迷惑な内容が記載されている場合があるため、この直接リンクしている情報からも前記迷惑メール判定キーワードの候補としてのキーワードを抽出するのである。
本発明により、電子メール自体は何ら迷惑メールではないが、リンク先に迷惑な情報を記載している電子メールをも、キーワード抽出の対象とすることができるのである。
また、他の発明は、前記(3)ステップは、(3)当該閲覧された情報と迷惑メール識別情報とを受信した前記電子メールサーバは、当該閲覧された情報と当該閲覧された情報から直接リンクしている情報と、からキーワードを抽出するステップ、であることを特徴とした前記迷惑メール配信防止システムである。
ここで、「当該閲覧された情報から直接リンクしている情報」とは、電子メール中にURLの記述により他のWEBページにリンクしている場合があるが、閲覧された情報のうち、そのような直接リンクしている先のWEB上の情報等をさす。
本発明により、電子メールの閲覧された部分自体は何ら迷惑メールではないが、リンク先に迷惑な情報を記載している電子メールをも対象とすることができるのである。
また、他の発明は、前記迷惑メールフィルタリング処理において、電子メールに含まれる情報と当該電子メールから直接リンクしている情報と、を迷惑メール判断の対象とすること、を特徴とした前記迷惑メール配信防止システムである。
本発明により、電子メール自体は何ら迷惑メールではないが、リンク先に迷惑な情報を記載している電子メールをも、前記迷惑メールフィルタリング処理の対象とすることができるのである。
また、他の発明は、前記迷惑メール配信防止システムにおける前記情報端末である。
また、他の発明は、前記迷惑メール配信防止システムにおける前記電子メールサーバである。
これらの発明により、前述した目的を達成しようとするものである。
以上のように、本発明は、従来のフィルタリング技術を活用することにより迷惑メールを判断し、迷惑メールを利用者の情報端末へ送信しないという、迷惑メール問題の根本的な解決手段としての迷惑メール配信防止システムを提供することができる。
また、新たな手口の迷惑メールが出現した場合であっても、適宜、当該新たな手口に対応できる、柔軟な仕組みを有する迷惑メール配信防止システムを提供することができる。
また、従来のフィルタリング技術を活用する為には、迷惑メールと判断する為の基準となる情報が必要であるが、当該判断基準たる迷惑メール判定キーワードをシステム管理者が簡便に定める事ができる好適な手段の提供が可能である。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
1、本発明の実施の構成について
図1は、本発明を適用した迷惑メール防止システムの構成図の一例である。この迷惑メール防止システムは図1に示すように、複数の情報端末3と、電子メールサーバ1と、から構成されている。また、複数の情報端末3と電子メールサーバ1とは、通信ネットワーク2を介して接続されている。更に、電子メールサーバ1は、情報端末3と電子メールの送受信を行い、当該送受信した電子メール4を自己の記憶装置に保持している。また、迷惑メール判定フィルタリング処理に使用するための迷惑メール判定キーワード5を当該記憶装置に保持している。
これら迷惑メール防止システムの構成要素を更に詳述すると、情報端末3は、パーソナルコンピュータや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ等の情報端末であり、電子メールの送受信機能を備えている。また、通信ネットワーク2は、インターネットやフレームリレー、無線通信網等の、電気的な通信を行うことができるネットワークである。そして、電子メールサーバ1は、SMTP等のプロトコルにより、通信ネットワーク2を介して電子メールの送受信を管理するサーバコンピュータである。更に、電子メールサーバ1の記憶装置は情報を記憶することができる装置であり、例えばROMやRAM等が該当する。
さらに具体的な電子メールサーバ1の構成の一例を図2に示す。この電子メールサーバ1は同図に示すように、通信インターフェースであるNIC11と、出力装置であるディスプレイ12と、入力装置であるキーボード等15と、記憶装置であるメモリ14及びハードディスク16と、これらを制御するコンピュータであるCPU13とから構成されている。これら各構成要素はバス17により接続されており、相互に通信を行えるように構成されている。また、ハードディスク16には、電子メール16aと、迷惑メール判定キーワード16bと、迷惑メール配信防止プログラム16cとを、ファイルやデータベースの形式により記憶している。
そして、CPU13が、ハードディスク16に記憶されている各情報(16a〜16c)を、ハードディスク16からメモリ14に読み込むことにより、プログラムやデータの解釈・実行を行なう。CPU13が、この迷惑メール配信防止プログラム16cを解釈し、実行する事により、電子メールサーバ1は動作し、本実施形態の迷惑メール配信防止処理が行なわれるのである。また、プログラムの実行結果等を表示する際には、CPU13が当該実行結果をディスプレイ12に表示することにより行う。更に、利用者からの指示命令は、キーボード等15を介してCPU13が受け付ける。また、電子メールサーバ1が他のコンピュータ(例えば、情報端末3)と通信する際には、CPU13の命令により、通信インターフェースであるNIC11を介して通信を行なう。ここで、キーボード等15は、コンピュータシステムに一般的に使用されているマウス等を含む入力装置を意味している。また、ディスプレイ12は、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の出力装置である。
上記情報端末3も、図2に図示したように、通信インターフェースと、出力装置と、入力装置と、記憶装置と、これらを制御するコンピュータとから構成されている。また、情報端末3の記憶装置にはメーラープログラムが格納されており、当該メーラープログラムをコンピュータが解釈・実行することにより、情報端末3は電子メールの送受信機能を有するのである。ここでは重複説明の回避のために、情報端末3の各構成の説明を省略する。
続いて、記憶装置であるハードディスク16に記憶された、迷惑メール判定キーワード16bのデータ構造について、図3を使用して説明する。
図3は、ハードディスク16に記憶された、迷惑メール判定キーワード16bのデータ構造の一例である。同図に示すように、迷惑メール判定キーワード16bは、「電子メールにおけるキーワード対象部分」の項目と、「迷惑メール判定キーワード」の項目と、が関連付けられて構成されている。
ここで、「電子メールにおけるキーワード対象部分」とは、電子メールのうちの「迷惑メール判定キーワード」が存在するか否かの対象となる部分を表す項目である。例えば、同図に示すように電子メール全体が有する情報のうち、「発信元メールアドレス」、「Subject(件名情報)」、「本文情報」、「添付ファイル」、「電子メール全部分」、「電子メールからの直接リンク先情報」等がある。また、「迷惑メール判定キーワード」とは、迷惑メールを判定するためのキーワードであり、迷惑メールフィルタリング処理に使用されるキーワード、を表す項目である。例えば、同図に示すように、「xxx@xxx.com(電子メールアドレス)」、「公序良俗違反用語」等がある。同図においては説明の便宜のため簡略化しているが、同一の「電子メールにおけるキーワード対象部分」に対して複数の「迷惑メール判定キーワード」が関連付いていてもよい。同様に、複数の「電子メールにおけるキーワード対象部分」に対して同一の「迷惑メール判定キーワード」が関連付いていてもよい。以上の項目を有することにより、電子メールサーバ1が受信した電子メール4に対して、電子メールサーバ1のCPU13が、「電子メールにおけるキーワード対象部分」が表す部分に対し、「迷惑メール判定キーワード」をフィルタリング処理することによって、迷惑メールフィルタリング処理が実現されるのである。
次に、電子メールサーバ1が送受信する、電子メール4のデータ構造について簡単に説明する。
ここで、電子メール4は一般的なSMTP等のプロトコルにより通信される情報であり、ヘッダ情報と本文情報とから構成され、添付ファイルが添付されている場合がある。このヘッダ情報は、メールの件名情報(Subject)、発信人の名前と発信元メールアドレス、発信日付、宛先メールアドレスなどで構成されている。また、ヘッダ情報は、自動的に付与される「経路情報」、すなわちその電子メール4が通信ネットワーク2のどこを通って届いたかの情報も含んでいる。次に、本文情報は、その電子メール4により、発信人が伝えたい用件などの情報から構成されている。また、添付ファイルとしては、各種アプリケーションのデータファイルや画像ファイル、音声ファイル等が電子メールに添付される。本実施形態においては、これら電子メール4における情報のうち、発信人が任意に決定できる情報(発信元メールアドレス、件名情報、本文情報、添付ファイル等)を主に利用する。
2、本発明の実施の動作について
以上が、図1の迷惑メール配信防止システムにおける、各構成要素についての説明であり、続いて、電子メールサーバ1が迷惑メール配信防止プログラム16cを解釈して行う本実施形態の動作について、図6を使用して説明する。
同図に示すように、ステップがS1からS9まである。そのうち、S1からS7までのステップが、電子メールサーバ1が送信した電子メール4が、迷惑メールであると情報端末3の利用者に判断された場合に、当該迷惑メールから迷惑メール判定キーワードを抽出し、決定するまでの一連のステップである。また、S8及びS9は、電子メールサーバ1が迷惑メールフィルタリング処理により、迷惑メールを検出した場合のステップである。以下、S1からS9までを順に説明する。
まず、情報端末3の利用者が、他の情報端末3の利用者に宛てて、電子メール4を送信する。そうすると、電子メールサーバ1のCPU13は、通信ネットワーク2及びNIC11を介して当該電子メール4を受信する(S1)。そして、電子メールサーバ1のCPU13は、当該受信した電子メール4に対して迷惑メールフィルタリング処理を行う(S2)。
この迷惑メールフィルタリング処理は、図3に図示した迷惑メール判定キーワード16bに基づいて行う。すなわち、当該受信した電子メール4に対して、該当する「電子メールにおけるキーワード対象部分」に対して、「迷惑メール判定キーワード」が存在するか否かにより迷惑メールか否かを判断するのである。同図に示すように、この迷惑メールフィルタリング処理においては、電子メール4が直接有する情報だけでなく、電子メール4から直接リンクしている情報も、迷惑メール判断の対象とするのである。
例として、S1において受信した電子メール4が有する簡単なデータ例を図4に示す。同図に示すように、ヘッダ情報として発信元アドレス(From)と宛先アドレス(To)と、件名情報としてのSubjectと、本文情報と、から構成されている。これにより、発信元アドレスが「hasshin@xxx.xxx.xxx」、宛先アドレスが「atesaki@xxx.xxx.xxx」、Subjectが「登録しようよ!」、本文情報が「出会い系サイト。…」であることがわかる。そして、迷惑メールフィルタリング処理において、電子メールサーバ1のCPU13は、図4の電子メール4の各情報に対して、図3の迷惑メール判定キーワード16bが存在するか否かをチェックする。この例では、図3の迷惑メール判定キーワード16bの何れについても、図4の電子メール4の各情報に存在しないため、当該電子メール4は迷惑メールとは判断されない。
続いて、電子メールサーバ1のCPU13は、S3の条件分岐を行う。すなわち、S2の迷惑メールフィルタリング処理の結果によって、処理の流れを変えるのである。具体的には図6に示すように、電子メール4が迷惑メールであると判断された場合(Yesの場合)はS8の処理に移り、電子メール4が迷惑メールでないと判断された場合(Noの場合)はS4の処理に移るのである。
まず、S3において電子メール4が迷惑メールであると判断された場合(Yesの場合)について説明する。電子メールサーバ1のCPU13は、当該迷惑メールと判断した電子メール4を、当該電子メール4の宛先メールアドレスが表す宛先の情報端末3に送信しない(S8)。この際には、電子メールサーバ1のCPU13が、当該電子メール4を削除したり、又は当該電子メール4を自己の記憶装置であるハードディスク16に記憶しておいても良い。このようにして、迷惑メールであると判断された電子メール4を、宛先の情報端末3が受信せずともよくなり、迷惑メールの被害を防ぐ事ができるのである。
そして、電子メールサーバ1のCPU13は、当該電子メール4の送信元メールアドレスから特定した、送信元の情報端末3に未達情報を送信する(S9)。具体的には、「宛先メールアドレスが不明です」等を本文情報とする電子メール4を送信すること等により行う。これにより、送信元の情報端末3の利用者は電子メール4が未達であったことを理解できるのである。そして、送信元の情報端末3の利用者が、迷惑メール送信の常習犯である場合は、宛先メールアドレスが存在しないと思い込み、当該宛先メールアドレスには再度送信しないと考えられる。このため、迷惑メールの被害の抑止が期待できる。
以上が、S3において電子メール4が迷惑メールであると判断された場合の処理であり、これでS9の処理を終えると一連の処理は終了となる。
次に、S3において電子メール4が迷惑メールでないと判断された場合(Noの場合)について説明する。電子メールサーバ1のCPU13は、当該迷惑メールでないと判断した電子メール4を、当該電子メール4の宛先メールアドレスが表す宛先の情報端末3に送信する(S4)。
そして、当該宛先の情報端末3の利用者は、当該受信した電子メール4を閲覧する。例えば先に説明した図4の電子メール4の情報が該当する。ここで、当該電子メール4が迷惑メールであった場合に、宛先の情報端末3は電子メールサーバ1に対して迷惑メール識別情報を送信する。迷惑メールであると判定する具体的な例としては、(1)宛先の情報端末3の利用者の指示による場合、(2)電子メールの本文情報の全部又は一部が利用者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合、(3)電子メールの情報の一部が利用者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合、等がある。上記(1)の例としては、利用者が、情報端末3で閲覧した電子メール4が迷惑メールである旨を伝えるための迷惑メール識別情報送信命令を情報端末3に行う場合等がある。上記(2)の例としては、利用者が情報端末3(特にPDA、携帯電話などの携帯情報端末)で電子メール4を閲覧する場合は、本文情報が最初に全部表示されることは少ない。そのため、ヘッダーやSubjectのみを閲覧した段階等で利用者が当該電子メール4を削除した場合等に、情報端末のCPUがこれを検知して当該電子メールを迷惑メールと判断するのである。上記(3)の例としては、利用者が情報端末3で電子メール4を閲覧する場合は、添付ファイルや本文情報等の電子メールの情報の一部が最初に表示されていることは少ない。そのため、ヘッダーやSubjectのみを閲覧した段階等で利用者が当該電子メール4を削除した場合等に、情報端末のCPUがこれを検知して当該電子メールを迷惑メールと判断するのである。
続いて、電子メールサーバ1のCPU13は、S5の条件分岐を行う。すなわち、宛先の情報端末3から迷惑メール識別情報を受信したか否かによって、処理の流れを変えるのである。具体的には図6に示すように、宛先の情報端末3から迷惑メール識別情報を受信した場合(Yesの場合)はS6の処理に移り、宛先の情報端末3から迷惑メール識別情報を受信していない場合(Noの場合)は一連の処理は終了となる。これは、宛先の情報端末3から迷惑メール識別情報を受信していない場合は、S4で宛先の情報端末3に送信した電子メール4は迷惑メールではないと考えられるため、処理を通常に終了してよいためである。逆に、宛先の情報端末3から迷惑メール識別情報を受信した場合は、現状の迷惑メールフィルタリング処理では対応できなかった迷惑メールであると考えられるため、当該迷惑メールに対処できるようにS6及び7を行う必要がある。以下、S6及び7について説明する。
電子メールサーバ1のCPU13は、当該受信した迷惑メール識別情報の対象である電子メール4を特定し、当該電子メール4からキーワードを抽出する(S6)。通常の電子メールサーバ1は、自己が送受信したメールのコピーデータを記憶しているため、これを活用すれば迷惑メール識別情報を受信するのみでよいのである。また、電子メールサーバ1のCPU13は、当該迷惑メール識別情報の対象である電子メール4から直接リンクしている情報からも、キーワードを抽出する。具体的には当該電子メール4の本文情報や添付ファイル等にURLの記述により他のWEBページにリンクしている場合があるが、そのような場合の直接リンク先の情報からもキーワードを抽出するのである。また、電子メールサーバ1のCPU13が、当該迷惑メール識別情報の対象である電子メール4のうち閲覧された情報から直接リンクしている情報から、キーワードを抽出する、としてもよい。
次に、この電子メール4からのキーワード抽出の方法について簡単に説明する。例えば図4の電子メール4からキーワードを抽出するとすれば、図5に図示するようなキーワードが抽出される。
同図に示すように、「電子メールにおけるキーワード抽出部分」項目に抽出された「迷惑メール判定キーワード候補」項目が関連付けて構成されている。この「電子メールにおけるキーワード抽出部分」項目とは、当該「迷惑メール判定キーワード候補」を電子メールのどの部分(メールアドレス、Subject、本文情報等)から取得してきたかを表すものであり、本文情報や添付ファイルに記述されているURLリンク先の情報も含むものである。また、「迷惑メール判定キーワード候補」とは、当該電子メールから抽出した各キーワードであり、前記迷惑メール判定キーワードの候補となるものである。
このキーワード抽出の行い方は様々な方法がとりえるが、図5においては、主として単語を判定し、キーワードを抽出した場合の例である。
続いて、電子メールサーバ1のCPU13は、当該抽出した迷惑メール判定キーワードの候補である各キーワードの中から、迷惑メール判定キーワードとして採用するものを決定する(S7)。この迷惑メール判定キーワードの決定方法としては、(1)電子メールサーバ1のCPU13が、迷惑メール配信防止システムの管理者に、S6で抽出したキーワードのうち、どのキーワードを迷惑メール判定キーワードとして採用するかを選択させる場合、(2)電子メールサーバ1のCPU13が、S6で抽出したキーワードを一定期間分集計し、当該集計した結果をディスプレイ12に表示すると共に、迷惑メール配信防止システムの管理者に、どのキーワードを迷惑メール判定キーワードとして採用するかを選択させる場合、(3)電子メールサーバ1のCPU13が、S6で抽出したキーワードを一定期間分集計し、当該集計した結果に基づいて、どのキーワードを迷惑メール判定キーワードとして採用するかを決定する場合、等がある。また、電子メールサーバ1のCPU13は、図5に示すようなS6で抽出したキーワードと、図3に示すような迷惑メール判定キーワード16bと、をコンペア(比較)し、迷惑メール判定キーワード16bに既に存在するS6で抽出したキーワードについては、S7における迷惑メール判定キーワードの候補として表示・選択しない。すなわち、既に迷惑メール判定キーワード16bとして存在するキーワードは採用の余地がないためである。このコンペアの基準としては、図5における「電子メールにおけるキーワード抽出部分」と図3における「電子メールにおけるキーワード対象部分」とを比較し、かつ、図5における「迷惑メール判定キーワード候補」と図3における「迷惑メール判定キーワード」とを比較した上で、完全又は不完全一致のキーワード行を排除するのが望ましい。
先の(1)〜(3)のいずれの決定方法をとっても良いが、先の例では、図5の「迷惑メール判定キーワード」のうち、「出会い系サイト」のキーワード等が採用されると考えられる。このようにして、図5に図示するような迷惑メール判定キーワード候補から迷惑メール判定キーワードが採用されると、図5における「電子メールにおけるキーワード抽出部分」が図3における「電子メールにおけるキーワード対象部分」、図5における「迷惑メール判定キーワード候補」が図3における「迷惑メール判定キーワード」、として図3の迷惑メール判定キーワード16bにキーワード移行される。このようにして、S2の迷惑メールフィルタリング処理で対応できなかった迷惑メールについても、S7における迷惑メール判定キーワードの追加により対応が可能となるため、新たな手口に迅速に対応でき、しかも過去の手口にも対応できるという優れた迷惑メール配信防止システムの実現が可能である。
ここで、本発明は、上記の実施形態に限られない。例えば、迷惑メール判定キーワード16bは、図示した以外にも様々な項目を有することが可能である。また、キーワードの例として文字データについて説明したが、数値データや画像データもキーワードとして採用することは可能である。すなわち、画像データであっても、最終的にはビット列等の数値データとして認識されるためである。
以上のように、本発明は、従来のフィルタリング技術を活用することにより迷惑メールを判断し、迷惑メールを利用者の情報端末へ送信しないという、迷惑メール問題の根本的な解決手段としての迷惑メール配信防止システムを提供することができるのである。
また、新たな手口の迷惑メールが出現した場合であっても、適宜、当該新たな手口に対応できる、柔軟な仕組みを有する迷惑メール配信防止システムを提供することができ、従来のフィルタリング技術を活用する為には、迷惑メールと判断する為の基準となる情報が必要であるが、当該判断基準たる迷惑メール判定キーワードをシステム管理者が簡便に定める事ができる好適な手段の提供が可能である。
本発明は、上記説明したように迷惑メール配信防止システムとして実施することができ、事業者が実際に迷惑メール配信防止サービスを行なう事などにより、産業上利用することができるものである。
本発明を適用した迷惑メール配信防止システムの構成図の一例である。 図1における電子メールサーバ1の構成の一例である。 迷惑メール判定キーワード16bのデータ構造の一例である。 電子メール4の簡単なデータ例である。 図4の電子メール4から抽出したキーワードの例である。 本発明の実施における電子メールサーバ1の動作のフローチャートである。
符号の説明
1 電子メールサーバ
2 通信ネットワーク
3 情報端末
4 電子メール
5 迷惑メール判定キーワード
11 NIC
12 ディスプレイ
13 CPU
14 メモリ
15 キーボード等
16 ハードディスク
16a 電子メール
16b 迷惑メール判定キーワード
16c 迷惑メール配信防止プログラム

Claims (11)

  1. 電子メール受信者の情報端末と、迷惑メール判定キーワードを記憶する記憶装置を備えた電子メールサーバと、が通信ネットワークを介して接続され、前記電子メールサーバが、前記迷惑メール判定キーワードに基づいて迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断される電子メールについては前記情報端末に送信しない迷惑メール配信防止システムであって、
    (1)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メールを前記情報端末に送信するステップと、
    (2)当該電子メールが迷惑メールであった場合に、前記電子メール受信者の指示により、前記情報端末が、迷惑メール識別情報を前記電子メールサーバに送信するステップと、
    (3)当該迷惑メール識別情報を受信した前記電子メールサーバは、前記(1)ステップで送信した電子メールからキーワードを抽出するステップと、
    (4)前記電子メールサーバが、迷惑メール配信防止システムの管理者に、当該抽出したキーワードのうち、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップと、
    を行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システム。
  2. 電子メール受信者の情報端末と、迷惑メール判定キーワードを記憶する記憶装置を備えた電子メールサーバと、が通信ネットワークを介して接続され、前記電子メールサーバが、前記迷惑メール判定キーワードに基づいて迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断される電子メールについては前記情報端末に送信しない迷惑メール配信防止システムであって、
    (1)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メールを前記情報端末に送信するステップと、
    (2)当該電子メールの本文情報の全部又は一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合に、前記情報端末が、迷惑メール識別情報を前記電子メールサーバに送信するステップと、
    (3)当該迷惑メール識別情報を受信した前記電子メールサーバは、前記(1)ステップで送信した電子メールからキーワードを抽出するステップと、
    (4)前記電子メールサーバが、迷惑メール配信防止システムの管理者に、当該抽出したキーワードのうち、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップと、
    を行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システム。
  3. 電子メール受信者の情報端末と、迷惑メール判定キーワードを記憶する記憶装置を備えた電子メールサーバと、が通信ネットワークを介して接続され、前記電子メールサーバが、前記迷惑メール判定キーワードに基づいて迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断される電子メールについては前記情報端末に送信しない迷惑メール配信防止システムであって、
    (1)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行った電子メールを前記情報端末に送信するステップと、
    (2)当該電子メールの情報の一部が前記電子メール受信者に閲覧されずに当該電子メールが削除された場合に、前記情報端末が、当該電子メールの情報のうち閲覧された情報と迷惑メール識別情報とを前記電子メールサーバに送信するステップと、
    (3)当該閲覧された情報と迷惑メール識別情報とを受信した前記電子メールサーバは、当該閲覧された情報からキーワードを抽出するステップと、
    (4)前記電子メールサーバが、迷惑メール配信防止システムの管理者に、当該抽出したキーワードのうち、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップと、
    を行うことを特徴とした迷惑メール配信防止システム。
  4. 前記(4)ステップは、
    前記電子メールサーバが、前記(3)ステップで抽出したキーワードを集計し、当該集計した結果を表示装置に表示すると共に、迷惑メール配信防止システムの管理者に、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを選択させるステップ、
    であることを特徴とした請求項1乃至3記載の迷惑メール配信防止システム。
  5. 前記(4)ステップは、
    前記電子メールサーバが、前記(3)ステップで抽出したキーワードを集計し、当該集計した結果に基づいて、どのキーワードを前記迷惑メール判定キーワードとして前記記憶装置に記憶するかを決定するステップ、
    であることを特徴とした請求項1乃至3記載の迷惑メール配信防止システム。
  6. (5)前記電子メールサーバが、前記迷惑メールフィルタリング処理を行い、当該処理により迷惑メールと判断された電子メールについて、当該電子メールの送信元の情報端末に、送信が行えなかった旨の情報を送信するステップと、
    を更に行うことを特徴とした請求項1乃至5記載の迷惑メール配信防止システム。
  7. 前記(3)ステップは、
    (3)当該迷惑メール識別情報を受信した前記電子メールサーバは、前記(1)ステップで送信した電子メールと当該電子メールから直接リンクしている情報と、からキーワードを抽出するステップ、
    であることを特徴とした請求項1又は2記載の迷惑メール配信防止システム。
  8. 前記(3)ステップは、
    (3)当該閲覧された情報と迷惑メール識別情報とを受信した前記電子メールサーバは、当該閲覧された情報と当該閲覧された情報から直接リンクしている情報と、からキーワードを抽出するステップ、
    であることを特徴とした請求項3記載の迷惑メール配信防止システム。
  9. 前記迷惑メールフィルタリング処理において、電子メールに含まれる情報と当該電子メールから直接リンクしている情報と、を迷惑メール判断の対象とすること、
    を特徴とした請求項1乃至8記載の迷惑メール配信防止システム。
  10. 請求項1乃至9記載の迷惑メール配信防止システムにおける前記情報端末。
  11. 請求項1乃至9記載の迷惑メール配信防止システムにおける前記電子メールサーバ。
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