JP2004062788A - 携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラム - Google Patents

携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】新たな電子メールを受信可能な状態を維持することができる携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】制御部11は、新着の電子メール情報を受信すると、電子メール格納部22の空領域の値が所定の値以下であるか否かを検知する。空領域が所定の値以下の場合、制御部11は、削除プログラム202に従って優先順位の低いフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールのいずれかを空領域の値が所定の値以上に回復するまで削除する。電子メールの削除により、空領域が所定の値以上に回復した場合、制御部11は、条件データ211を読み出し、当該新着の電子メールの格納先となるフォルダを選択して電子メールを所定のフォルダに格納する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット接続機能の普及に伴い、携帯電話機などの携帯端末において電子メールを利用する機会が多くなっている。携帯端末の多くは、受信したメールを受信順に自動または手動の操作によって、複数のフォルダに振り分けて保持するようになっている。携帯端末によっては、保持した受信メールによって、空きメモリ(空領域)が少なくなり新しい電子メールを受信できないことがある。特に、携帯電話端末などの場合、機器の小型化の要望からメモリ容量がもともと小さく、メモリがすぐに満杯になる。
メモリが満杯になった場合、ユーザは例えば、フォルダ内の不要なメールを手動操作で削除して空きメモリをつくり、ネットワークサーバ側にある未受信の電子メールを携帯端末で受信することができるようにする。また、ユーザは、フォルダに蓄積された受信メールのうち、非保護設定された既読の受信メールを古い順に自動削除するように携帯端末を設定することで、空きメモリを作り、新規メールを受信することもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、メモリの空領域に応じて、ユーザがこまめに不要な電子メールの削除操作を行う作業が面倒なものとなっていた。また、自動削除が設定されている場合、ユーザは、削除したくない電子メールを一々保護設定しないと、自動削除されてしまう可能性がある。また、既読メールを自動削除するように設定していた場合、もし電子メールを開封しないままでいると、削除処理の実行が行えなくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、携帯電話のメモリ状態を検知し、フォルダに設定された優先順位に応じて格納済みの電子メールを管理することにより、新たな電子メールを受信可能な状態を維持することができる携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、電子メールを優先順位が付けられたフォルダに格納する電子メール格納手段と、前記電子メール格納手段の空領域が所定量以下であるか否かを検知する検知手段と、前記空領域が所定量以下であると検知された場合、前記優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールを削除する電子メール削除手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
請求項2記載の発明は、前記空領域は前記フォルダ全部の空領域が加算されたものであり、前記電子メール削除手段により削除されたフォルダの領域が他のフォルダの領域として使用されることを特徴とする請求項1記載の携帯端末である。
請求項3記載の発明は、前記電子メール削除手段は、前記選択したフォルダに格納されているすべての電子メールを削除することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末である。
【0006】
請求項4記載の発明は、前記電子メール削除手段は、前記選択したフォルダに格納されている電子メールを所定の規則に従って削除することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末である。
請求項5記載の発明は、前記電子メールは所定の条件に応じて前記フォルダに振り分けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の携帯端末である。
請求項6記載の発明は、前記電子メール格納手段は、前記電子メールを、複数の条件に基づいて前記フォルダに格納することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の携帯端末である。
【0007】
請求項7記載の発明は、電子メールを優先順位が付けられたフォルダに格納する第1のステップと、前記第1のステップでの空領域が所定量以下であるか否かを検知する第2のステップと、前記第2のステップで所定量以下であると検知された場合、前記優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールを削除する第3のステップとを有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、電子メールを優先順位が付けられたフォルダに格納する電子メール格納機能、前記電子メール格納機能の空領域が所定量以下であるか否かを検知する検知機能、前記検知機能が所定量以下であると検知された場合、前記優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールを削除する電子メール削除機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラムの好適な実施形態について図1ないし図2を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る携帯電話機(携帯端末)の概略構成を示したブロック図である。図1に示すように、携帯端末100は、制御部11、画面表示部12、音声出力部13、音声入力部14、キー操作部15、無線通信部16、着信通知部17、時計・タイマ部18、メモリ部19を備えている。
【0009】
制御部11は、図示しない回路各部を制御するCPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)から構成されている。なお、制御部11は、バッテリバックアップがなされており、携帯電話機の電源がオフされてもRAMに記憶されたデータは保持されるようになっている。
画面表示部12は、LCD(液晶ディスプレイ)などからなり、キー操作部15で入力されたキー情報の表示や、無線通信部16を介して受信した電子メールなどの表示を行う。制御部11は、キー操作部15からのキー情報に基づいて、画面表示部12の表示を制御する。
【0010】
音声出力部13は、音声を出力するスピーカなどで構成されている。また音声入力部14は、音声を入力するマイクなどが接続されている。
キー操作部15は、電話番号や文字などの入力用のテンキー、各種ファンクションキーを備えている。ユーザは、このキー操作部15において所定の操作、電子メールの送受信などを行うことができる。このキー操作部15においてユーザが入力したキー操作は、キー情報として制御部11へ送信される。このキー情報を受信した制御部11は、所定のプログラムに従って、携帯電話機の各部を制御する。
【0011】
無線通信部16は、図示しないアンテナを介して無線基地局1と無線信号を送受信し、通信網2との無線通信を確立するための通信制御を行う。制御部11は、無線通信部16により確立された無線電話回線を介して、電子メールの送受信、電話の発着信を行うことができる。
着信通知部17は、サウンダ、バイブレータなどで構成されており、無線通信部16により送受信された無線信号に応じて、着信音を発する、バイブレータ(振動)させるなどして、ユーザに対して電子メールの受信を通知する。
【0012】
メモリ部19は、プログラム格納部20、データ格納部21、電子メール格納部22、あるいはその他のプログラムやデータなどの格納部を有している。
プログラム格納部20は、検知プログラム201、削除プログラム202、格納プログラム203を格納している。
検知プログラム201は、電子メールを受信した場合、電子メール格納部21の空領域が所定量以下であるか否かを検知するプログラムである。
【0013】
削除プログラム202は、検知プログラム201によって電子メール格納部21の空領域が所定量以下であると検知された場合に、あらかじめ定められている優先順位に応じてフォルダ(所定のカテゴリ、条件の電子メールを格納するもの、以下、「フォルダ」という)を選択し、当該フォルダに格納されている電子メールのいずれかを削除するプログラムである。
格納プログラム203は、受信した電子メールを複数の条件に基づいて、電子メール格納部21のフォルダに振り分けて格納するプログラムである。
制御部11は、この検知プログラム201、削除プログラム202、格納プログラム203に従って動作し、検知手段、電子メール削除手段などを実現する。
【0014】
データ格納部21は、条件データ221および優先順位データ212を格納している。
条件データ211は、複数のフォルダ221ごとに電子メールを割り当てるための所定の条件を対応付けたものである。所定の条件とは、受信した電子メールをフォルダに振り分けるための分類項目、カテゴリであり、携帯電話の電話帳のグループ、電子メールのドメイン、電子メールの送信者名を例えば、送信者名「あ」行の者をまとめて1つのフォルダに格納するなどが挙げられる。また、会社関係(優先順位:3)、友人関係(優先順位:2)、親戚関係(優先順位:1)、迷惑メール関係(優先順位:0)というような設定が挙げられる。
電子メールは、このような上記所定の条件、分類項目のうち、いくつかを組み合わせた複数の条件に基づいて、フォルダに振り分けて格納されるようにしてもよい。
【0015】
優先順位データ212は、フォルダ221ごとに優先順位(重要度)を対応付けたものである。優先順位とは、フォルダ221に格納されている電子メールを削除する場合に、優先的に削除の対象として選択されるフォルダの順位を表すものである。すなわち、優先順位が低く設定されているフォルダは、電子メール格納部22の空領域が所定量以下であると検知された場合、優先的に削除されることになる。なお、空領域は、フォルダ全部の空領域が加算されたものとする。
また、優先順位の低いフォルダの電子メールが削除されたときには、そのフォルダの領域が小さくなり、これよりも優先順位の高いフォルダの領域が順次大きくなる。これにより、空領域が所定量以下のときには常に優先順位の低いフォルダに格納されている電子メールが削除されることになる。
なお、優先順位は、あらかじめ携帯端末100のユーザが任意に設定することができるものとする。
電子メール格納部22は、電子メール格納手段として機能し、上記した複数のフォルダ221を格納している。
【0016】
次に、本実施の形態の携帯端末の動作について図2のフローを参照して説明する。なお、以下では受信した電子メールについて説明するが、送信メールについても同様に説明することができる。また、電子メールには、文字情報または画像情報なども含まれるものとする。
携帯端末の制御部11は、無線通信部16を介して新着の電子メールがあるという情報を無線基地局1から受信すると(ステップS201で「Yes」)、検知プログラム201に従って、電子メール格納部22の空領域の値が所定の値以下であるか否かを検知する。
【0017】
電子メール格納部22の空領域が所定の値以下であると検知された場合(ステップS203で「Yes」)、制御部11は、優先順位データ212を読み出す。そして、制御部11は、削除プログラム202に従って優先順位の低いフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールのいずれかを自動的に削除する(ステップS205)。
ここで、制御部11は、削除プログラム202に設定されている所定の規則に従って、電子メールの削除を行う。所定の規則としては例えば、フォルダに格納されている電子メールのうち、日付の古い電子メール、未読メール、保護がかけられていない電子メールなどを削除することが挙げられる。また、フォルダ内のすべての電子メールを削除するようにしてもよい。
【0018】
次に、制御部11は、検知プログラム201に従って、上記規則に基づく電子メールの削除後、電子メール格納部22の空領域の値が所定の値以上に回復したか否かを検知する。
電子メールの削除を行っても、電子メール格納部22の空領域が所定の値以上に回復していないと検知された場合(ステップS207で「No」)、制御部11は、優先順位データ212を読み出し、次に優先順位が低く設定されているフォルダを選択し、当該フォルダの電子メールの削除を上記規則に基づいて行う(ステップS205)。
【0019】
一方、電子メールの削除により、電子メール格納部22の空領域が所定の値以上に回復したと検知された場合(ステップS207で「Yes」)、制御部11は、格納プログラム203に従って、条件データ211を読み出し、当該新着の電子メールの格納先となるフォルダを選択して電子メールを所定のフォルダに格納する(ステップS209)。
【0020】
また、制御部11は、優先順位データ212に基づいて電子メールを自動削除する場合、最も優先順位が低く設定されているフォルダ内に電子メールが存在しない場合、次に優先順位が低く設定されているフォルダ内のメールを削除するようにしてもよい。
また、制御部11は、優先順位が最も低く設定されているフォルダ内の電子メールを削除する場合、削除対象の電子メールのうち、さらに既読の電子メールを優先的に削除するようにしてもよい。
また、フォルダ内の電子メール1件ごとに自動削除対象外とするか否か、すなわち保護とするかどうかの設定を行うことができるようにしてもよい。この場合、制御部11は、保護されたメールの自動削除を行わない。
また、制御部11は、優先順位が最も高く設定されているフォルダ内の電子メールを自動削除の対象外として、いかなる場合にも削除を行わないようにしてもよい。
【0021】
このように、本実施の形態の携帯端末では、電子メールを受信した際に、電子メール格納部22(の使用容量)が満杯(空領域が所定の値以下)である場合、優先順位が低く設定されているフォルダ内の電子メールを自動削除するので、ユーザが電子メールの受信の都度、こまめにメール削除などの操作を行う必要がなく、操作性を向上することができる。さらには、本実施の形態の携帯端末では、電子メールを優先順位が低く設定されたフォルダから自動削除するので、ユーザは電子メール機能を快適に活用することができる。
また、本実施の形態の携帯端末では、所定のフォルダの電子メールを一括削除するので、制御部11による受信メールの削除処理速度を高速化することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラムは、電子メールを格納しているメモリの空領域の値が所定の値以下であると検知した場合、優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールのいずれかを削除するので、新たな電子メールを受信可能な状態を維持することができる。
また、本発明の携帯端末、電子メール管理方法および電子メール管理プログラムによると、優先順位が高く設定されているフォルダ内の電子メールは削除されにくいので、ユーザが削除したくない電子メールが自動削除されてしまうというような不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る携帯電話機(携帯端末)の概略構成を示したブロック図である。
【図2】本実施の形態に罹る携帯端末による電子メール管理の処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1   無線基地局
2   通信網
11  制御部
12  画面表示部
13  音声出力部
14  音声入力部
15  キー操作部
16  無線通信部
17  着信通知部
18  時計・タイマ部
19  メモリ部
20  プログラム格納部
21  電子メール格納部

Claims (8)

  1. 電子メールを優先順位が付けられたフォルダに格納する電子メール格納手段と、
    前記電子メール格納手段の空領域が所定量以下であるか否かを検知する検知手段と、
    前記空領域が所定量以下であると検知された場合、前記優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている前記受信メッセージまたは電子メールを削除する電子メール削除手段と
    を備えたことを特徴とする携帯端末。
  2. 前記空領域は前記フォルダ全部の空領域が加算されたものであり、前記電子メール削除手段により削除されたフォルダの領域が他のフォルダの領域として使用されることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記電子メール削除手段は、前記選択したフォルダに格納されているすべての電子メールを削除することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末。
  4. 前記電子メール削除手段は、前記選択したフォルダに格納されている電子メールを所定の規則に従って削除することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯端末。
  5. 前記電子メールは所定の条件に応じて前記フォルダに振り分けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
  6. 前記電子メール格納手段は、前記電子メールを、複数の条件に基づいて前記フォルダに格納することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の携帯端末。
  7. 電子メールを優先順位が付けられたフォルダに格納する第1のステップと、
    前記第1のステップでの空領域が所定量以下であるか否かを検知する第2のステップと、
    前記第2のステップで所定量以下であると検知された場合、前記優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールを削除する第3のステップと
    を有することを特徴とする電子メール管理方法。
  8. 電子メールを優先順位が付けられたフォルダに格納する電子メール格納機能、
    前記電子メール格納機能の空領域が所定量以下であるか否かを検知する検知機能、
    前記検知機能が所定量以下であると検知された場合、前記優先順位に応じてフォルダを選択し、当該フォルダに格納されている電子メールを削除する電子メール削除機能
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする電子メール管理プログラム。
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