JP5201284B1 - 2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法 - Google Patents

2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調達の容易な原料を使用し、熱分解を伴う1回の反応で、工業的に有用なHFO−1234yfを、十分に制御された状態かつ効率よく製造する経済的に有利な方法を提供する。
【解決手段】クロロジフルオロメタンとクロロメタンを含む原料組成物から、熱分解を伴う合成反応により2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを製造する方法であって、(a)前記クロロジフルオロメタンの1モルに対して前記クロロメタンを0.01〜3.0モルの割合で予め混合し、または別々に反応器に供給し、該反応器内に所定の時間滞留させる工程と、(b)熱媒体を前記反応器に供給し、該反応器内で前記原料組成物と接触させる工程とを有することを特徴とする2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法に係り、特に、クロロジフルオロメタンとクロロメタンを含む原料組成物から、1回の反応で2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを製造する方法に関する。
2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)は、温室効果ガスである1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)に代わる新しい冷媒として、近年大きな期待が寄せられている。なお、本明細書において、ハロゲン化炭化水素については化合物名の後の括弧内にその化合物の略称を記すが、本明細書では必要に応じて化合物名に代えてその略称を用いる。
HFO−1234yfの製造方法としては、例えば、1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−225ca)を相間移動触媒の存在下にアルカリ水溶液で脱フッ化水素させて得られる1,1−ジクロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(CFO−1214ya)を合成原料とし、水素により還元して製造する方法が知られている。
しかし、このような方法では、多段階の反応を経るため設備コストが高くなる、中間生成物や最終生成物における蒸留・精製が難しい、などの問題がある。
特許文献1には、異なる種類のハイドロクロロ炭素化合物(例えば、クロロメタンとクロロジフルオロメタン)を組み合わせて、水蒸気の共存下に845±5℃に加熱し、脱塩化水素・縮合させることによりHFO−1234yfや1,1−ジフルオロエチレン(VdF)のようなフッ素原子含有オレフィン類が生成したことが提示されている。
また、特許文献2には、クロロメタンと、クロロジフルオロメタンまたはテトラフルオロエチレンとの混合物を、反応器内で電気ヒータのような通常の加熱手段により700〜950℃の温度に加熱・分解して、HFO−1234yfを得る方法が提示されている。
しかしながら、特許文献2に示された方法では滞留時間の増加に伴い、副生成物である高沸物の生成・原料のカーボン化が起こり反応器が閉塞するおそれがあり、また副生する酸分の影響から、特殊な耐腐食装置(プラチナでライニングされた反応管等)が必要であり、工業的な製造を考えた場合、全く現実的でない。
特許文献1に記載された方法では、原料成分が十分に反応に供されておらず、たとえば、クロロメタンの転化率は17%と効率的な反応が達成されてはいなかった。また、得られる生成物中のVdFの割合が高く、必ずしもHFO−1234yfを効率よく製造しているとは言い難かった。
特公昭40−2132号公報(実施例4) 米国特許第2931840号明細書
本発明は、上記観点からなされたものであり、調達の容易な原料を使用し、熱分解を伴う1回の反応で、工業的に有用なHFO−1234yfを、十分に制御された状態かつ効率よく製造する経済的に有利な方法を提供することを目的とする。
本発明は、熱媒体存在下、クロロジフルオロメタン(R22)とクロロメタン(R40)を含む原料組成物から、熱分解を伴う合成反応により2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)を製造する方法であって、(a)前記R22の1モルに対して前記R40を0.1〜1.5モルの割合で予め混合し、または別々に反応器に供給し、該反応器内に所定の時間滞留させる工程と、(b)熱媒体を前記反応器に供給し、該反応器内で前記原料組成物と前記熱媒体とを接触させる工程とを有し、該工程(b)における前記反応器内の温度は710〜830℃であることを特徴とするHFO−1234yfの製造方法を提供する。
本発明の製造方法によれば、調達が容易なR22とR40を原料として、中間生成物を反応系から取り出すことなく、そのまま反応させ、工業的に有用なHFO−1234yfを効率よく製造することができる。したがって、従来公知のHFO−1234yfを製造する方法に比べて、原料および製造設備に要するコストを大幅に低減することができる。
また、本発明の製造方法によれば、製造(反応)条件の制御が容易であり、よって定量的なHFO−1234yfの製造が可能となり経済的なメリットが大きい。具体的には、R22とR40を原料とする熱分解を伴う合成反応において、反応生成物中に占めるHFO−1234yfの割合を、反応生成物においてその含有割合が高くなりがちなVdFとの相対関係において、一定値以上とできる点で経済的に有利である。またさらに、副生物のリサイクルも可能であり、経済的な効果が大きい。
本発明の製造方法に使用する反応装置の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、原料として、クロロジフルオロメタン(R22)とクロロメタン(R40)を含む組成物を用い、熱媒体の存在下で、熱分解を伴う合成反応により、HFO−1234yfを製造する方法を提供する。そして、この製造方法は、
(a)前記R22の1モルに対して前記R40を0.01〜3モルの割合で予め混合し、または別々に反応器に供給し、該反応器内に所定の時間滞留させる工程と、
(b)熱媒体を前記反応器に供給し、この反応器内で、前記(a)工程で反応器に供給されて所定の時間滞留する原料組成物と前記熱媒体とを接触させる工程とを有する。
本発明の製造方法は、連続式の製造方法であっても、バッチ式の製造方法であってもよい。連続式の製造方法において、R22およびR40を上記割合で含有する原料組成物の反応器への供給と熱媒体の反応器への供給は、いずれも連続的に行われ、(a)工程と(b)工程とは同時に行われる。バッチ式の製造では、(a)工程における原料組成物の供給と(b)工程における熱媒体の供給とは、どちらが先であっても、あるいは同時であってもよい。すなわち、原料組成物と熱媒体のいずれか一方の供給の際に、反応器内に他方が供給されていない場合でも、先に供給された原料組成物または熱媒体の滞留中に、後から供給される成分が供給され、原料組成物と熱媒体とが反応器内で所定の時間接触すればよい。
本発明の製造方法は、製造効率の点で連続式の方法であるのが好ましい。以下、本発明の方法を連続式の製造に適用する実施形態について説明するが、これに限定されない。
<R22およびR40による合成反応>
本発明の製造方法において、例えば、原料組成物がR22およびR40で構成される場合の反応器内の主な反応を下記式(1)に示す。
Figure 0005201284
R22およびR40を含む原料組成物は、反応器内で熱分解および脱塩化水素反応によりジフルオロカルベン(FC:)とR40とを含む反応混合物を生成し、これらの反応混合物は、直接付加反応して、あるいは1種または2種以上の中間体を経て、テトラフルオロプロペン、特にHFO−1234yfへと転化されると考えられる。またこの際、反応器内では、上記式(1)に示すとおり副生物として主にVdFが生成する。なお、反応条件によっては、VdF以外にもある程度の量で、後述するようなその他の副生物が生成する場合があるが、式(1)においては最も典型的な副生物であるVdFのみを記載している。
<原料組成物>
本発明のHFO−1234yfの製造方法に用いられる原料組成物は、R22とR40を含む。
原料組成物におけるR22とR40の割合は、R22の1モルに対してR40が0.01〜3モルの割合である。すなわち、反応器に供給するR22の供給量に対するR40の供給量のモル比(R22の供給モル量、R40の供給モル量をそれぞれR22、R40で表した場合のR40/R22)は、0.01〜3である。なお、原料組成物および熱媒体を、反応器内を連続的に流通させて反応を行わせる本実施形態において、原料各成分および熱媒体の供給量は、単位時間当たりの供給量を示すものとする。なお、R40/R22は、0.1〜3の範囲がより好ましく、0.1〜1.5の範囲が特に好ましい。
R40/R22を上記範囲とすることで、原料成分の転化率、特にR40の転化率を高くすることができる。また、得られる反応生成物における、HFO−1234yfの割合をVdFとの相対的な割合として高くすることができる。具体的には、反応生成物におけるHFO−1234yfとVdFの含有割合をモル比で、HFO−1234yfのモル量/VdFのモル量(以下、「HFO−1234yf/VdF」と示す)として0.14以上とすることができる。HFO−1234yf/VdFは、好ましくは0.17以上であり、さらに好ましくは0.20以上である。HFO−1234yf/VdFの値が0.14以上であれば、HFO−1234yfの製造方法として経済的に優位性があるといえる。
原料組成物は、これら2成分以外に、反応器内で熱分解してFC:を発生しうる含フッ素化合物、例えば、VdF、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、オクタフルオロシクロブタン(RC318)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)を含有することができる。原料組成物にこのような反応器内で熱分解してFC:を発生しうる含フッ素化合物を用いる場合には、新たに用意した含フッ素化合物を用いてもよいが、本発明の製造方法で得られるR22とR40の熱分解反応により副生される含フッ素化合物、例えば、VdF、TFE、HFP、RC318、CTFE、トリフルオロエチレン等から選ばれる1種または2種以上を用いることが、リサイクルの観点から好ましい。
本発明の製造方法において、反応器の出口ガスには未反応原料成分と反応生成物および熱媒体が含まれる。これらから、熱媒体および目的生成物であるHFO−1234yfを分離し、さらに、反応器内で熱分解してFC:を発生しうる含フッ素化合物以外の副生物を除去することで、未反応原料のR22およびR40と、VdF、TFE、HFP、RC318、CTFEおよびトリフルオロエチレン等とから主として構成される組成物が得られる。この組成物を、R22とR40を供給する反応器に供給することで、リサイクルが可能となり、経済的に有利である。
原料組成物を構成するR22とR40を含む各成分は、常温のまま反応器に導入してもよいが、反応器内での反応性を向上させるために、反応器に導入する際の温度を加熱等により調整してもよい。ただし、R22を含むFC:を発生しうる含フッ素化合物とR40とは、反応性を向上させるのに好適な温度範囲が異なるので、温度調整を別々に行うことが好ましい。
反応器に供給するR22の温度、または反応器に供給するR22を含むFC:を発生しうる含フッ素化合物の温度は、反応性がある程度高いが、カーボン化はしにくい温度とするという観点から0〜600℃とするのが好ましい。
より反応性を高めるという観点からは、R22、またはR22を含むFC:を発生しうる含フッ素化合物を、反応器に導入する前に常温(25℃)以上600℃以下に加熱することが好ましく、100〜500℃に加熱することがより好ましい。
また、反応器に供給するR40の温度は、反応性の観点から0〜1200℃とするのが好ましい。より反応性を高めるという観点からは、R40を反応器に導入する前に常温以上1200℃以下に加熱することが好ましく、100〜800℃に加熱することがより好ましい。
ただし、反応器に供給する上記各原料成分の温度はそれぞれ、以下に説明する工程(b)における反応器内の温度以下に設定される。
R22およびR40、さらに必要に応じて用いられるFC:を発生しうる含フッ素化合物、の各原料成分の反応器への供給は、別々であってもよいし、各成分を混合してから供給してもよい。各成分を混合してから供給する場合には、原料組成物をグループに分けて、例えば、FC:を発生しうる含フッ素化合物とそれ以外に分けて、各グループでそれぞれ各成分を混合し反応器に別々に供給してもよいし、全成分を混合してから供給してもよい。上記温度条件の違いを考慮すれば、R22を含むFC:を発生しうる含フッ素化合物を混合し上記好ましい温度条件に調整して反応器に供給し、これとは別にR40を上記好ましい温度条件に調整して反応器に供給することが好ましい。
なお、R22およびR40、さらに必要に応じて用いられるFC:を発生しうる含フッ素化合物、の各原料成分を予め混合してから、反応器に供給する場合は、反応器の手前で反応・分解が進行してしまうことを防ぐという観点から、反応器に導入する際の温度は600℃未満にすることが好ましく、特に500℃未満にすることが好ましい。
<熱媒体>
本発明における熱媒体は、前記原料組成物と反応器内で一定の時間接触するように、反応器に供給される。熱媒体は、反応器内の温度で熱分解が生じない媒体であり、具体的には100〜1200℃の温度で熱分解しない媒体であるのが好ましい。熱媒体としては、水蒸気、窒素、二酸化炭素から選ばれる1種または2種以上の気体が挙げられ、水蒸気を50体積%以上含み、残部が窒素および/または二酸化炭素である気体の使用が好ましい。上記式(1)の熱分解反応で生成するHClを塩酸にして除くため、熱媒体における水蒸気の含有割合は50体積%以上が好ましく、実質的に水蒸気のみ(100体積%)からなる気体の使用が特に好ましい。
熱媒体の供給量は、熱媒体および原料組成物の供給量の合計の20〜98体積%となる割合が好ましく、50〜95体積%がより好ましい。熱媒体および原料組成物の供給量の合計に対する熱媒体の供給量の割合を20体積%以上とすることで、高沸物の生成や原料のカーボン化を抑制しながら上記式(1)の熱分解反応を進行させて、HFO−1234yfを効率よく製造できるようになる。また、上記割合が98体積%を超えると、生産性が著しく低下するため、工業的に現実的でない。
このように供給される熱媒体と上記原料組成物との反応器内での接触時間は、0.01〜10秒間とするのが好ましく、0.2〜3.0秒間とするのがより好ましい。接触時間を0.01〜10秒間とすることで、HFO−1234yfの生成反応を十分に進行させ、かつ副生物の生成を抑えることができる。なお、熱媒体と原料組成物との接触時間は、原料組成物の反応器内での滞留時間に相当し、原料組成物の反応器への供給量(流量)を調節することで制御できる。
<反応器>
反応器としては、後述する反応器内温度および圧力に耐えるものであれば、特に形状は限定されず、例えば円筒状の縦型反応器が挙げられる。反応器の材質としては、ガラス、鉄、ニッケル、または鉄、ニッケルを主成分とする合金等が挙げられる。
工程(b)における反応器内の温度は、反応器に供給される原料組成物を構成する各成分、すなわちR40および、R22、またはR22を含むFC:を発生しうる含フッ素化合物の温度以上の温度とし、かつ400〜1200℃とすることが好ましく、600〜900℃の範囲がさらに好ましく、710〜900℃の範囲が特に好ましい。反応器内の温度を400〜1200℃の範囲とすることで、上記式(1)で示される熱分解を伴う生成反応の反応率を高め、HFO−1234yfを効率よく得ることができる。
反応器内の温度は、反応器に供給される前記熱媒体の温度および圧力を調整することで制御することができる。また、前記反応器内の温度が特に好ましい温度範囲(710〜900℃)になるように、電気ヒータ等により反応器内を補助的に加熱することもできる。
反応器内の圧力は、ゲージ圧で0〜2.0MPaとすることが好ましく、0〜0.5MPaの範囲がさらに好ましい。
<反応装置>
本発明において、HFO−1234yfの製造に使用される反応装置の一例を、図1に示す。
この反応装置20は、電気ヒータ等の加熱手段を備えた反応器1を有する。反応器1には、第1の原料成分であるR40の供給ライン2、第2の原料成分であるR22の供給ライン3、および熱媒体としての水蒸気の供給ライン4が、以下に示すように接続されている。なお、反応器1における加熱手段の設置は必須ではない。
R40の供給ライン2およびR22の供給ライン3には、それぞれ電気ヒータ等を備えた予熱器(プレヒータ)2a、3aが設置されており、供給される各原料成分が所定の温度に予熱されてから反応器1に供給される。また、水蒸気の供給ライン4には、過熱水蒸気発生器4aが設置されており、過熱水蒸気と混合されることで、供給される水蒸気の温度および圧力が調整される。
これらの供給ライン2、3、4はそれぞれ別々に反応器1に接続されていてもよいが、図1に示すように、それぞれの予熱器2a、3a、過熱水蒸気発生器4aを経た後の供給ライン2、3、4を連結することで、全ての成分が混合されたものが、原料・水蒸気混合供給ライン5から反応器1に供給されるように構成してもよい。
反応器1の出口には、水冷器のような冷却手段6が設置された出口ライン7が接続されている。出口ライン7には、さらに、蒸気および酸性液回収槽8、アルカリ洗浄装置9および脱水塔10が順に設置されている。そして、脱水塔10により脱水された後、出口ガスの各成分がガスクロマトグラフィ(GC)のような分析装置により分析・定量されるようになっている。
<出口ガス成分>
本発明の製造方法においては、HFO−1234yfを上記出口ガスの成分として得ることができる。出口ガスが含有するHFO−1234yf以外の化合物としては、メタン、エチレン、VdF、TFE、HFP、CTFE、トリフルオロエチレン、RC318、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)、1,2−ジフルオロエチレン等が挙げられる。
これらの成分のうちで、メチレン基(=CH)またはメチル基(−CH)を有するメタンおよびエチレンは、原料成分のR40に由来する化合物であり、フルオロ基(−F)を有するVdF、TFE、HFP、CTFE、トリフルオロエチレン、RC318、HFO−1234ze、1,2−ジフルオロエチレンは、いずれも原料成分のR22に由来する化合物である。なお、HFO−1234yfおよびVdF、さらにHFO−1234ze、1,2−ジフルオロエチレンは、R22に由来する化合物であるとともに、R40に由来する化合物である。
出口ガスに含まれるHFO−1234yf以外の上記成分は、蒸留等の既知の手段により、望まれる程度に除去することができる。そして、分離されたVdF、TFE、HFP、CTFE、トリフルオロエチレン、およびRC318は、FC:を発生し得る化合物であり、原料組成物の一部としてリサイクルが可能である。なお、得られるVdF、TFE、HFP、CTFE等は、必要に応じて、PVdF(VdF重合体)、PTFE(TFE重合体)、FEP(TFE−HFP共重合体)、VdF−HFP共重合体、PCTFE(CTFE重合体)、ECTFE(エチレン−CTFE共重合体)等のフッ素樹脂の原料として使用することもできる。
本発明の製造方法によれば、R22とR40を原料として、1回の反応で、地球温暖化係数(GWP)が4と小さい、新冷媒として有用なHFO−1234yfを効率よく製造することができる。例えば、本発明の製造方法は、HCFC−225caを原料としてCFO−1214yaを経由してHFO−1234yfを製造する多段階反応が必要な方法に比べて、原料および製造設備に要するコストを低減することができるばかりでなく、製造に必要なエネルギーを圧倒的に低減することができる。
また、本発明の製造方法によれば、熱媒体を用いることで、製造(反応)条件の制御、特に温度条件の制御が容易であり、よって定量的なHFO−1234yfの製造が可能となり経済的なメリットが大きい。具体的には、R22とR40を原料とする熱分解を伴う合成反応において、反応生成物中に占めるHFO−1234yfの割合を、反応生成物においてその含有割合が高くなりがちなVdFとの相対関係において、一定値以上、例えば、反応生成物におけるHFO−1234yfとVdFの含有割合をモル比で、HFO−1234yf/VdFとして0.14以上、とすることができる点で経済的に有利である。またさらに、FC:を発生し得る副生物をリサイクルして原料成分として使用することも可能であり、経済的な効果が大きい。
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
比較
図1に示す反応装置を用い、R22とR40とからなる原料組成物(以下、原料ガスともいう。)から、以下に示すようにして粗HFO−1234yfを得た。
炉内温度500℃に設定した電気炉内のステンレス製チューブに、R40を連続的に導入し、R40を500℃に加熱した。また、炉内温度500℃に設定した電気炉内のステンレス製チューブに、R22を連続的に導入し、R22を500℃に加熱した。
予め加熱されて上記温度に調整されたこれらの原料ガス成分(R40およびR22)と、炉内温度850℃に設定した電気炉によって加熱されたスチーム(水蒸気)とを、原料成分の供給量のモル比が、R40/R22=1.5となり、かつガス供給量全体に対する水蒸気の供給割合が、体積%で、水蒸気/(R40+R22+水蒸気)×100=87%となるようにして、内圧(ゲージ圧)0.04MPaで内温850℃に管理された反応器に供給した。以下、圧力はいずれもゲージ圧とする。
こうして、反応器内の原料ガスの滞留時間が1秒間となるように、原料ガスの流量(単位時間当たりの供給量)を制御し、ガスを反応器の出口より取り出した。反応器内温度の実測値は850℃であり、反応器内圧力の実測値は0.042MPaであった。なお、反応器の出口より取り出された出口ガスには、反応により生成または副生したガスの他に、未反応の原料ガスも含まれるが、以下の記載では出口ガスを生成ガスということもある。
次いで、反応器の出口より取り出したガスを、100℃以下に冷却し、蒸気および酸性液の回収とアルカリ洗浄を順に行ってから脱水処理した後、ガスクロマトグラフィで分析して、出口ガスに含まれるガス成分のモル組成を計算した。これらの結果を、反応の条件とともに表1に示す。
なお、R40およびR22のプレヒート温度は、プレヒート用の各電気炉における設定温度であり、水蒸気温度は、水蒸気加熱用の電気炉における設定温度である。また、水蒸気圧力は設定圧力である。
また、ガスクロマトグラフィでの分析で得られた出口ガスのモル組成を基にして、出口ガス(生成ガス)における、HFO−1234yfとVdFのモル比、HFO−1234yf/VdFを算出した。さらに、R40の収率と転化率(反応率)、R40由来の各成分の収率と選択率、R22の収率と転化率(反応率)、R22由来の各成分の収率と選択率をそれぞれ求めた。これらの結果を表1の下欄に示す。
なお、上記値は、それぞれ以下のことを意味するものである。
(R40収率)
出口ガス中のR40由来成分(メチレン基またはメチル基を持つ成分)のうちで、R40が占める割合(モル%)をいう。
(R40転化率(反応率))
出口ガス中のR40由来成分のうちで、R40の占める割合(R40収率)がX%であるとき、(100−X)%をR40の転化率(反応率)という。反応したR40の割合(モル%)を意味する。
(R40由来の各成分の収率)
出口ガス中のR40由来成分のうちのR40以外の各化合物の占める割合(モル%)。
(R40由来の各成分の選択率)
反応したR40のうちで、R40以外の各成分に転化したのは各々何%かをいう。各成分の選択率は、「R40由来の各成分の収率」/「R40の転化率(反応率)」で求められる。
(R22収率)
出口ガス中のR22由来成分(フルオロ基を持つ成分)のうちで、R22の占める割合(モル%)をいう。
(R22転化率(反応率))
出口ガス中のR22由来成分のうちで、R22の占める割合(R22収率)がX%であるとき、(100−X)%をR22の転化率(反応率)という。反応したR22の割合(モル%)を意味する。
(R22由来の各成分の収率)
出口ガス中のR22由来成分のうちのR22以外の各化合物の占める割合(モル%)。
(R22由来の各成分の選択率)
反応したR22のうちで、R22以外の各成分に転化したのは各々何%かをいう。各成分の選択率は、「R22由来の各成分の収率」/「R22の転化率(反応率)」で求められる。
比較
R22の供給量に対するR40の供給量のモル比(R40/R22)を、表1に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応の条件とともに表1に示す。
[比較例1、2]
R22の供給量に対するR40の供給量のモル比(R40/R22)を4(比較例1)、または5(比較例2)に変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応の条件とともに表1に示す。
Figure 0005201284
比較
比較と同様に、図1に示す反応装置を用い、R22とR40とからなる原料組成物(以下、原料ガスともいう。)から、以下に示すようにして粗HFO−1234yfを得た。
炉内温度600℃に設定した電気炉内のステンレス製チューブに、R40を連続的に導入し、R40を600℃に加熱した。また、炉内温度300℃に設定した電気炉内のステンレス製チューブに、R22を連続的に導入し、R22を300℃に加熱した。
予め加熱されて上記温度に調整されたこれらの原料ガス成分(R40およびR22)と、炉内温度750℃に設定した電気炉によって加熱されたスチーム(水蒸気)とを、原料成分の供給量のモル比が、R40/R22=3となり、かつガス供給量全体に対する水蒸気の供給割合が、体積%で水蒸気/(R40+R22+水蒸気)×100=90%となるようにして、内圧0.04MPaで内温800℃に管理された反応器に供給した。
こうして、反応器内の原料ガスの滞留時間が0.5秒間となるように、原料ガスの流量(単位時間当たりの供給量)を制御し、ガスを反応器の出口より取り出した。反応器内温度の実測値は800℃であり、反応器内圧力の実測値(ゲージ圧)は0.042MPaであった。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表2に示す。
比較例9、実施例〜11]
R22の供給量に対するR40の供給量のモル比(R40/R22)を表2に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表2に示す。
[比較例3]
R22の供給量に対するR40の供給量のモル比(R40/R22)を10に変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応の条件とともに表2に示す。
Figure 0005201284
[実施例12〜16]
反応器内の原料ガスのモル比(R40/R22)、滞留時間およびR40のガス温度を表3に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表3に示す。
Figure 0005201284
[実施例17〜22]
R40およびR22のモル比(R40/R22)、ガス温度を表4に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表4に示す。
Figure 0005201284
比較例10、11、実施例25、27〜30]
反応器内の温度、原料ガスの滞留時間、R40/R22のモル比、およびR40のガス温度を表5に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表5に示す。
Figure 0005201284
[実施例31〜36]
R40のガス温度、R40/R22のモル比、およびガス供給量全体に対する水蒸気の供給割合を体積%(水蒸気/(R40+R22+水蒸気)×100)で表6に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表6に示す。
Figure 0005201284
[実施例37〜39]
R40のガス温度、R40/R22のモル比および反応器内の圧力を表7に示す通りに変更した以外は比較と同様な条件で反応を行なわせた。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、比較と同様に処理した後、同様に分析を行った。結果を反応条件とともに表7に示す。
Figure 0005201284
表1〜表7からわかるように、実施例7〜22、25、27〜39ではいずれも、出口ガス中のHFO−1234yf/VdFの値が0.24以上であり、また、R40由来のHFO−1234yfの選択率(%)が比較例1〜11におけるそれらと比べて格段に高い
本発明の製造方法によれば、調達が容易なR22とR40を原料として、中間生成物を反応系から取り出すことなく、そのまま反応させ、工業的に有用なHFO−1234yfを効率よく製造することができる。したがって、従来公知の方法に比べて、原料および製造設備に要するコストを大幅に低減することができる。
また、本発明の製造方法によれば、製造(反応)条件の制御が容易であり、よって定量的なHFO−1234yfの製造が可能となり経済的なメリットが大きい。具体的には、R22とR40を原料とする熱分解を伴う合成反応において、反応生成物中に占めるHFO−1234yfの割合を、反応生成物においてその含有割合が高くなりがちなVdFとの相対関係において、一定値以上とできる点で経済的に有利である。またさらに、副生物のリサイクルも可能であり、経済的な効果が大きい。
1…反応器、2…R40の供給ライン、3…R22の供給ライン、4…水蒸気の供給ライン、2a,3a…予熱器(プレヒータ)、4a…過熱水蒸気発生器、6…冷却手段、7…出口ライン、8…蒸気および酸性液回収槽、9…アルカリ洗浄装置、10…脱水塔、20…反応装置。

Claims (8)

  1. 熱媒体存在下、クロロジフルオロメタンとクロロメタンを含む原料組成物から、熱分解を伴う合成反応により2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを製造する方法であって、
    (a)前記クロロジフルオロメタンの1モルに対して前記クロロメタンを0.1〜1.5モルの割合で予め混合し、または別々に反応器に供給し、該反応器内に所定の時間滞留させる工程と、
    (b)熱媒体を前記反応器に供給し、該反応器内で前記原料組成物と前記熱媒体とを接触させる工程とを有し、該工程(b)における前記反応器内の温度は710〜830℃であることを特徴とする2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  2. 前記合成反応において、さらに1,1−ジフルオロエチレンが生成され、かつ、反応生成物における2,3,3,3−テトラフルオロプロペンと1,1−ジフルオロエチレンとの含有割合がモル比で、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン/1,1−ジフルオロエチレン≧0.24である請求項1に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  3. 前記反応器に供給する前記クロロメタンの温度が0〜830℃である、請求項1または2に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  4. 前記反応器に供給する前記クロロジフルオロメタンの温度が0〜600℃である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  5. 前記熱媒体は、100〜1200℃で熱分解しない媒体である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  6. 前記熱媒体は、水蒸気、窒素、二酸化炭素から選ばれる1種または2種以上の気体である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  7. 前記熱媒体の供給量は、前記熱媒体および前記原料組成物の供給量の合計の20〜98体積%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
  8. 工程(b)における前記反応器内での前記熱媒体と前記原料組成物との接触時間は0.01〜10秒間である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造方法。
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