JPWO2015045927A1 - ヘキサフルオロプロペンと含フッ素化合物の分離方法 - Google Patents

ヘキサフルオロプロペンと含フッ素化合物の分離方法 Download PDF

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Abstract

HFPと当該HFPと沸点が近い含フッ素化合物を効率よく分離する方法を提供する。(a)HFP、該HFPの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物およびR22を含む蒸留用組成物を準備する工程と、(b)前記HFPおよび前記R22の共沸組成物または共沸様組成物を含む留分が形成される蒸留に前記蒸留用組成物を供する工程とを含むことを特徴とするHFPと該HFPの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物の分離方法。

Description

本発明はヘキサフルオロプロペン(HFP)の分離方法に係り、HFPと当該HFPと沸点が近い含フッ素化合物を分離する方法に関する。
本明細書において、ハロゲン化炭化水素については、化合物名の後の括弧内にその化合物の略称を記し、必要に応じて化合物名に代えてその略称を用いる。
近年、冷媒としてオゾン層への影響が少なく、温暖化係数の小さい含フッ素化合物が求められている。このような含フッ素化合物は、例えば、目的物質の分子構造を部分的に含む化合物を原料ガスとして、熱分解を伴う合成反応により製造されている。しかしながら、熱分解を伴う合成反応では、目的物質以外に、目的物質と構造の類似した多種の化合物が副生することも知られている。
例えば、オゾン層への影響が少なくかつ温暖化係数の小さい2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)は、クロロジフルオロメタン(R22)とクロロメタン(R40)を原料として熱分解を伴う合成反応で製造することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、通常、得られる反応生成物からの副生物の除去は蒸留により沸点差を利用して行われるが、ヘキサフルオロプロペン(HFP)等のHFO−1234yfと沸点の近い化合物は、一般的な蒸留での除去は困難であり、これらを効率よく除去する方法が求められていた。
一方、HFPおよびR22は、所定のモル比で共沸組成物を形成することが知られている。また、複数の化合物を含む組成物を、当該組成物中の特定の2種の化合物が共沸組成物または共沸様組成物を形成するように蒸留し、当該2種の化合物を分離する共沸蒸留が一般的に行われている。共沸蒸留では、共沸組成物が、他の化合物よりも低い沸点をもつことを利用して共沸組成物または共沸様組成物を分離する。(例えば、特許文献2参照。)。
ここで、HFPおよびR22はこれらの2成分系で共沸することが知られているものの、例えば、これを利用して上記HFO−1234yfの熱分解合成反応で得られた反応生成物からHFPを反応生成物中の他の化合物との共沸組成物または共沸様組成物として分離しようとしても、HFPと沸点が近い含フッ素化合物を複数種含む多成分系では、各化合物が共沸組成物を形成する場合の各化合物間の相互作用について何ら知られておらず、HFPを分離できるかどうかは明らかではなかった。さらに、このような多成分系では、2種の化合物のみならず3種以上の化合物が共沸組成物または共沸様組成物を形成することもあるため、共沸組成物または共沸様組成物を形成する可能性のある化合物の組合せやその態様は限りなく多く、これら全てについて詳細に分析するのは非常に困難であった。
日本特許第5201284号公報 日本特公昭39−19624号公報
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであって、HFPと当該HFPと沸点が近い含フッ素化合物を効率よく分離する方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の(a)工程および(b)工程を含むHFPと当該HFPの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物との分離方法を提供する。
(a)ヘキサフルオロプロペン、該ヘキサフルオロプロペンの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物およびクロロジフルオロメタンを含む蒸留用組成物を準備する工程と、
(b)前記ヘキサフルオロプロペンおよび前記クロロジフルオロメタンの共沸組成物または共沸様組成物を含む留分が形成される蒸留に前記蒸留用組成物を供する工程。
本発明の分離方法によれば、HFPと当該HFPと沸点が近い含フッ素化合物を効率よく分離することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、特に断りのない限り、化合物の沸点は常圧(1.013×10Pa)での値である。
本発明の分離方法は、HFP(沸点−29℃)と当該HFPの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物、すなわち、沸点が−39〜−14℃の含フッ素化合物(以下、含フッ素化合物(A)ともいう。)とを分離する方法であって、HFP、上記含フッ素化合物(A)およびR22(沸点−41℃)を含む蒸留用組成物を準備し、当該蒸留用組成物を、前記HFPおよび前記R22の共沸組成物または共沸様組成物を含む留分が形成される蒸留に供することで、HFPと含フッ素化合物(A)を効率よく分離する方法である。
上述したように、R22、HFPおよびHFPと沸点の近接した含フッ素化合物を含む多成分系では、共沸組成物の形成に際しての各化合物間の相互作用について何ら知られておらず、共沸組成物または共沸様組成物の形成態様の全てについて詳細に分析するのは非常に困難であった。
このようななか、本発明者らは、HFPおよびHFPの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物(A)を含む初期混合物にR22を含有させて蒸留用組成物とし、当該蒸留用組成物を蒸留に供することで、他の化合物の組合せよりもHFPおよびR22の共沸組成物または共沸様組成物を優先的に形成させることを見出した。そして、HFPおよびR22の共沸組成物と含フッ素化合物(A)との沸点差がHFPと含フッ素化合物(A)との沸点差よりも大きくなることを利用して、後述するような特定範囲の組成のHFPおよびR22の共沸組成物または共沸様組成物を蒸留用組成物から選択的に取り出すことを可能とした。これにより、本発明の分離方法は、蒸留用組成物を、HFPおよびR22の共沸組成物または共沸様組成物を含む留分(以下、「第1留分」ともいう。)と蒸留用組成物からHFPの分離された留分(以下、「第2留分」ともいう。)とに分離するものである。
なお、本発明によれば、HFPの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する化合物であれば、含フッ素化合物以外の化合物、例えばR40(−24℃)、N−クロロジメチルアミン(Cl−N−[CH]、−39℃)、ブロモアセチレン(Br−C≡C−H、−36℃)、プロパジエン(CH=C=CH、−35℃)、塩素(Cl、−34℃)、ジアゾメタン(CH−N、−23℃)、ジメチルシラン(CH−SiH−CH、−22℃)、ジシアン(NC−CN、−21℃)、エチニルメチルエーテル(CH≡C−O−CH、−17℃)、塩化ビニル(CH=CHCl、−14℃)、アンモニア(NH、−33℃)、シクロプロパン(−(CH−CH−CH)−、−33℃)、クロロアセチレン(Cl−C≡C−H、−30℃)、ジメチルエーテル(CH−O−CH、−24℃)、ホルムアルデヒド(H−C(O)−H、−19℃)等、であっても、HFPとの分離が可能である。なお、括弧内の温度は各化合物の沸点を示す。以下、HFPおよびR22の共沸組成物または共沸様組成物について説明する。
共沸組成物は、液相の気化により生成される気相が、気化される液相と同一の組成を有する組成物、または、気相の液化により生成される液相が、液化される気相と同一の組成を有する組成物として定義される。よって、共沸組成物は、蒸発、凝縮を繰り返した場合の組成の変動がなく、組成の変化を伴わずに蒸留および/または還流されうる。共沸組成物の組成は、液相における組成と気相における組成が等しい、すなわち比揮発度が1.00となる組成として求められる。ただし、共沸組成物の組成は圧力により変化しうる。
HFPおよびR22の共沸組成物は、常圧(1.013×10Pa)においてR22/HFPで示されるモル比が77/23の組成物、ゲージ圧0.6MPaにおいてR22/HFPで示されるモル比が87/13の組成物である。このHFPおよびR22の共沸組成は、常圧において、下記式(1)で示される比揮発度が1.00となる組成である。また、HFPおよびR22の共沸組成物は、常圧での沸点が−42.3℃、ゲージ圧0.6MPaでの沸点が10.2℃である。
(HFPに対するR22の比揮発度の式)
比揮発度=(気相部におけるR22のモル%/気相部におけるHFPのモル%)/(液相部におけるR22のモル%/液相部におけるHFPのモル%) …(1)
また、一般的に、共沸組成を形成する組成物において、共沸組成に近似する組成の組成物は共沸に近い挙動を示す共沸様組成物とされる。すなわち、共沸様組成物は、蒸発または凝集されたときに分画されない傾向を有し、液相の気化により生成される気相の組成が、気化される液相の組成と、または、気相の液化により生成される液相の組成が、液化される気相の組成と略同一である。したがって、共沸様組成物は組成の変化をほとんど伴わずに蒸留および/または還流されうる。
HFPおよびR22の共沸様組成物の組成範囲としては、具体的には、通常の蒸留条件において、該組成物が組成の変化をほとんど伴わずに蒸留および/または還流される範囲であることが好ましい。組成物が組成の変化をほとんど伴わずに蒸留および/または還流される組成範囲は、例えば、所定の圧力における比揮発度が1.00±αとなる範囲として規定できる。
HFPおよびR22の共沸様組成物の組成範囲としては、具体的には、所定の圧力において比揮発度が1.00±0.20となる範囲である。なお、常圧での比揮発度が1.00±0.20の範囲のHFPおよびR22の共沸様組成物の組成範囲は、R22/HFPで示されるモル比としての含有割合が70/30〜85/15である。また、常圧において、上記組成範囲のHFPおよびR22の共沸様組成物の沸点は−42.3〜−42.2℃である。また0.6MPa(ゲージ圧)での比揮発度が1.00±0.20の範囲のHFPおよびR22の共沸様組成物の組成範囲は、R22/HFPで示されるモル比としての含有割合が75/25〜98/2であり、0.6MPa(ゲージ圧)において、上記組成範囲のHFPおよびR22の共沸様組成物の沸点は10.2〜10.6℃である。表1に、既知の熱力学特性・計算熱力学特性を用いたシミュレーションによる圧力と共沸様組成物の組成範囲を示す。なお、共沸様組成物は、共沸組成物とほぼ同等に取り扱える。以下、共沸様組成物は共沸組成物を含むものとして記載する。
Figure 2015045927
以下、本発明の分離方法における各工程について説明する。
(a)工程
本発明における(a)工程は、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、該HFPの沸点−10〜+15℃の沸点を有する含フッ素化合物およびクロロジフルオロメタン(R22)を含む蒸留用組成物を準備する工程である。
含フッ素化合物(A)は、HFPの沸点の−10℃から+15℃、好ましくは−8℃から+10℃、より好ましくは−5℃から+8℃の沸点を有する。したがって、本発明の分離方法における含フッ素化合物(A)は、沸点が−39〜−14℃、好ましくは−37〜−19℃、より好ましくは−34〜−21℃である。本発明における含フッ素化合物(A)は、沸点が上記した範囲の含フッ素化合物であれば特に限定されず、1種単独であってもよく、2種以上が混合されていてもよい。
含フッ素化合物(A)としては、例えば、クロロペンタフルオロエタン(CFC−115)、フルオロエタン(HFC−161)、オクタフルオロプロパン(PFC−218)、3,3−ジフルオロプロペン(HFO−1252zf)、ジクロロジフルオロメタン(CFC−12)、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1−クロロ−1−フルオロエチレン(HCFO−1131a)、1,2−ジフルオロエチレン(Z)(HFO−1132(Z))、3,3,3−トリフルオロプロペン(HFO−1243zf)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1−クロロ−1−フルオロエタン(HCFC−151a)、1,1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−134)、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225zc)、1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225yc)、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(Z)(HFO−1225ye(Z))、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(E)(HFO−1225ye(E))、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(Z)(HFO−1234ze(Z))、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(E)(HFO−1234ze(E))、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HFC−245cb)、1−フルオロプロペン(Z)(HFC−1261ze(Z))、1−フルオロプロペン(E)(HFC−1261ze(E))、2−フルオロプロペン(HFC−1261yf)、ヘキサフルオロアセトン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ca)、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)、1−クロロ−1,2−ジフルオロエチレン(HCFO−1122a)および1−クロロ−2,2−ジフルオロエチレン(HCFO−1122)からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むものが挙げられる。上記した化合物の沸点を表2に示す。
Figure 2015045927
これらのなかでも、含フッ素化合物(A)としては、CTFE、HFO−1234yf、HFO−1243zfおよびHFO−1234ze(Z/E)からなる群から選ばれる1種以上を含むものであることが好ましく、温暖化係数が小さく、冷媒として有用であることから、HFO−1234yfを含むものであることが特に好ましい。
なお、含フッ素化合物(A)において、化合物の後ろに(Z)または(E)等の表記があるものは、幾何異性体のZ体またはE体であることを示す。また、表2において、幾何異性体を有する化合物についてZ体とE体に沸点の差がない場合は、化合物の後ろに(Z/E)と表示した。また、HCFO−1122a(EorZ)については、HCFO−1122a(E)、HCFO−1122a(Z)のうち低沸点の異性体を示すが、その構造異性体は不明であるため化合物の後ろに(E or Z)と表記した。
本発明における蒸留用組成物はHFP、上記した含フッ素化合物(A)およびR22を含む。本発明における蒸留用組成物中のHFP、含フッ素化合物(A)およびR22の含有量は特に限定されない。本発明においては、蒸留用組成物にR22が含まれていれば、HFPと含フッ素化合物(A)を分離することができる。そのため、蒸留用組成物中のR22の含有量は、第2留分の所望の純度に応じて適宜決定すればよい。
蒸留用組成物の全量に対する含フッ素化合物(A)の量の割合は、10モル%以上であることが好ましく、これにより、含フッ素化合物(A)の収量が向上する。蒸留用組成物に含まれる含フッ素化合物(A)の割合は、さらに好ましくは30モル%以上である。
蒸留組成物中のR22/HFPで示されるモル比は、所定の蒸留圧力における共沸様組成物のR22/HFPで示されるモル比の下限以上であることが好ましく、共沸組成物のR22/HFPで示されるモル比以上であることがより好ましい。R22/HFPで示されるモル比が当該圧力における共沸様組成物のR22/HFPで示されるモル比の下限以上であれば、特定の組成範囲のHFPおよびR22の共沸様組成物を効率よく分離し、HFP分離率を極めて大きくすることができる。また、R22/HFPで示されるモル比が共沸組成物のR22/HFPで示されるモル比以上であれば、蒸留用組成物中のHFPを第1留分中により効率よく分離することができる。
そのため、常圧における蒸留組成物中のHFPに対するR22の量は、R22/HFPで示されるモル比で、2.3以上であることが好ましく、3.3以上であることがより好ましい。R22/HFPで示されるモル比が2.3以上であれば、常圧における共沸様組成物のR22/HFPの下限値(70/30≒2.3)よりも大きくなるので、特別な温度や圧力条件を用いずに通常行われる蒸留条件で、特定の組成範囲のHFPおよびR22の共沸様組成物を効率よく分離し、HFP分離率を極めて大きくすることができる。
また、0.6MPa(ゲージ圧)における蒸留組成物中のHFPに対するR22の量は、R22/HFPで示されるモル比で3以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましく、6.7以上であることがさらに好ましい。
一方、R22/HFPで示されるモル比を大きくすると、第2留分中のR22の量は増加するが、表2に示す通り、R22と含フッ素化合物(A)とは、沸点がさほど近くなく通常の蒸留方法で容易に分離できるため問題とならない。ただし、添加するR22の量が多くなり過ぎないという観点からは、蒸留組成物中のR22/HFPで示されるモル比は100以下であることが好ましく、50以下であることがより好ましい。後述するように初期混合物にR22を添加する場合には、蒸留用組成物自体の量が増加することでリボイラー負荷が大きくなることから、上記上限以下とすることが好ましい。また、蒸留用組成物のR22/HFPで示されるモル比の上限をこのようにすることで、第2留分中のR22と含フッ素化合物(A)を分離するために必要なエネルギーを小さくできるため、工業的に有利である。
本発明における蒸留用組成物は例えば、HFPと含フッ素化合物(A)を含有する初期混合物にR22を所定の量添加することで準備することができる。初期混合物がHFP、含フッ素化合物(A)およびR22を含有する場合には、初期混合物をそのまま蒸留用組成物として用いることができる。
初期混合物はHFPと含フッ素化合物(A)のみを含有していてもよく、HFP、含フッ素化合物(A)およびR22を含有していてもよい。初期混合物中にHFPおよび含フッ素化合物(A)が含まれR22が含まれない場合には、R22を添加すればよく、例えば初期混合物中のHFPの含有量を測定し、HFPの含有量に応じてR22を上記した好ましい量添加して蒸留用組成物とすることができる。
初期混合物がHFP、含フッ素化合物(A)およびR22を含有する場合には、HFPの含有量およびR22の含有量を測定し、初期混合物に含まれるR22と添加するR22の合計量が上記した好ましい量となる量のR22を添加して蒸留用組成物としてもよい。ただし、初期混合物におけるR22/HFPで示されるモル比が上限以上である場合にこれを好ましい範囲に調整する必要はない。なお、本発明の蒸留用組成物は必ずしもHFP、含フッ素化合物(A)およびR22のみで形成されている必要はなく、本発明の効果を損なわない範囲でHFP、含フッ素化合物(A)およびR22以外の化合物を含んでいてもよい。
本発明の分離方法における初期混合物は、具体的には、例えば、R40と、熱分解してFC:を発生しうる含フッ素化合物、例えば、R22、テトラフルオロエチレン(TFE)、オクタフルオロシクロブタン(RC318)、CTFE、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド(HFPO)等、を原料とする、熱分解を伴う含フッ素化合物(A)の合成方法により得られる反応生成物から、蒸留等により、未反応の原料および生成した含フッ素化合物(A)からなる留出物または該反応生成物を主成分とする留出物を分取することで得ることができる。
上記方法で得られる初期混合物に含まれる含フッ素化合物(A)としては、CFC−115、HFC−161、PFC−218、HFO−1252zf、CFC−12、HFO−1234yf、CTFE、HFC−134a、HCFO−1131a、HFO−1132(Z)、HFO−1243zf、HFC−152a、HCFC−151a、HFC−134、HFO−1225zc、HFO−1225yc、HFO−1225ye(Z/E)、HFO−1234ze(Z/E)、HFC−245cb、HFC−1261ze(Z/E)、HFC−1261yf、HFC−227ea、HFC−227ca、HFPO、HCFO−1122a(EorZ)、およびHCFO−1122が挙げられる。
なお、上記含フッ素化合物(A)の合成方法により得られる上記留出物を、本発明の分離方法において、蒸留に供する初期混合物として用いる場合には、必ずしもHFP、上記含フッ素化合物(A)およびR22以外の成分が完全に除去されている必要はない。すなわち、該留出物(初期混合物)は、HFP、含フッ素化合物(A)およびR22以外のその他の化合物を本発明の効果を損なわない範囲で含有していてもよく、具体的には、R40、TFE、RC318、トリフルオロエチレン、ヘプタフルオロプロパン、クロロエチレン、1,1−ジフルオロエチレン(HFO−1132a)、クロロテトラフルオロエタン(HCFC−124)、クロロフルオロメタン(HCFC−31)、ジフルオロメタン(HFC−32)等を含有していてもよい。なお、初期混合物がHFP、含フッ素化合物(A)およびR22以外のその他の化合物を含有している場合でも、初期混合物が上記したような量でR22を含有すれば本発明の効果を得ることができる。
(b)工程
本発明の(b)工程は、前記HFPおよび前記R22の共沸組成物または共沸様組成物を含む留分が形成される蒸留に前記蒸留用組成物を供する工程である。(b)工程において、HFP、含フッ素化合物(A)およびR22を上記した範囲で含む蒸留用組成物を蒸留することで、HFPおよびR22の共沸様組成物を含む第1留分を形成させることができる。
蒸留条件としては、圧力をゲージ圧で0〜3MPaとすることが好ましい。温度は設定圧力により、塔頂温度として−42〜71℃の範囲で適宜調整することが好ましい。蒸留はバッチ式で行われても、連続式で行われてもよい。蒸留は、蒸留用組成物におけるHFPの量に対する留分(第1留分)中のHFPの量の割合(HFPの分離率)が75%以上となるように行うことが好ましく、80%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましく、95%以上が最も好ましい。また、蒸留用組成物における含フッ素化合物(A)の量に対する留分(第1留分)中の含フッ素化合物(A)の量の割合が25%以下となるように蒸留を行うことが好ましく、20%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましく、5%以下が最も好ましい。これにより、より高純度の含フッ素化合物(A)を得ることができる。
上記条件を満足させるためには、例えば、塔頂から共沸様組成物を留出液として取り出す場合、塔頂温度を蒸留圧力における共沸様組成物の沸点以上とし、塔底温度を含フッ素化合物(A)の沸点以下とすることが好ましい。これは、主として塔頂温度を調整することで行われる。この際、塔頂温度と塔底温度の差を小さくすることでリボイラー負荷を低減することができる。また、圧力を共沸様組成物の沸点が常温近傍、例えばおおむね−15〜50℃となるように設定することでリボイラー負荷を低減することができる。このような圧力としては、0.2〜2.0MPaであることが好ましい。これら温度条件、圧力条件は求められる含フッ素化合物(A)の純度に応じて適宜設定すればよい。
(b)工程は、蒸留塔と、蒸留用組成物を供給する手段と、当該蒸留塔の塔頂から留出液を取り出す手段と、当該蒸留塔の塔底から缶出液を取り出す手段とを備えた蒸留装置を用いて行うことができる。当該蒸留装置では、留出液として第1留分を得るとともに、缶出液として蒸留用組成物からHFPの実質的に分離された第2留分を得ることができる。これは、上記の通り、常圧(1.013×10Pa)でのHFPおよびR22の共沸様組成物の沸点が−42.3〜−42.2℃であり、また含フッ素化合物(A)の沸点が−39〜−14℃であることによる。
なお、例えば上記蒸留用組成物を準備する工程においてR22を上記した好ましい量以上とし、R22の含まれる第2留分を得た場合には、当該第2留分を通常の方法で蒸留することでより高純度の含フッ素化合物(A)を得ることができる。
次に、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。例1〜例11は実施例であり、例12は比較例である。本発明は以下の実施例に限定されない。なお、例1〜例10、及び例12は、既知の熱力学特性・計算熱力学特性を用いて、蒸留シミュレーションを行った結果である。
(例1)
蒸留用組成物として、HFPを8,264ppm(モル換算)と、R22、HFC−161、HFO−1252zf、HFO−1234yf、HFC−134a、HFO−1243zf、R40、HFC−152a、HFC−134、HFO−1225zc、HFO−1225ye、HFO−1234zeを含み、HFPの1モルに対してそれぞれHFO−1234yfを100モル、R22を10モル、その他の化合物を1モルとなる量の蒸留用組成物1を調製する。(R22/HFP=10)この蒸留用組成物1を、HFPの供給速度が0.1mol/hとなるように、段数100段の蒸留塔の塔頂から80段目に供給し、運転圧力0.6MPa(ゲージ圧)、塔頂温度10.2℃、塔底温度26.5℃で連続的に蒸留を行う。このとき、還流液は蒸留塔の最上段に供給する。
また、塔頂より留出液1を、塔底より缶出液1を取り出す。蒸留用組成物1、留出液1、缶出液1の組成、塔頂温度及び塔底温度を表3に示す。表3において回収率は、蒸留用組成物1に含まれる各化合物のモル量に対する、留出液1または缶出液1に含まれる当該化合物のモル量の割合(百分率)を示している。また、この蒸留におけるリボイラー負荷を表3の下欄に示す。
Figure 2015045927
例1では、塔頂から留出液1としてHFPおよびR22の共沸組成物または共沸様組成物が得られ、塔底から本質的にHFPを含有しない缶出液1が得られる。なお、例1では、留出液中に蒸留用組成物1中のHFPの98.5%が分離される。
(例2〜例10)
蒸留用組成物として、HFP、HFO−1234yfおよびR22を含み、HFPの1モルに対して、HFO−1234yfを100モル、R22をそれぞれR22/HFPを下記表4〜表12で示される量で含む蒸留用組成物2〜蒸留用組成物10を調製し、例1と同様の蒸留装置を用いて例1と同様の条件で蒸留を行う。例2、例5、例6、例7では、例1の条件のうち、塔頂温度をそれぞれ14.1℃、16.3℃、20.0℃、20.7℃に変更して例1と同様に蒸留を行う。例2〜例10で得られた留出液2〜例10、缶出液2〜例10について例1と同様に回収する。これらの組成及び、塔頂・塔底温度を表4〜表12に示す。
また、各例における、留出液中のHFP分離率(モル%)及びHFO−1234yf分離率(モル%)、缶出液中のHFO−1234yf/(HFO−1234yf+HFP)(モル%)をそれぞれ求めた。これらの結果及び各例におけるリボイラー負荷を各表の下欄に示す。なお、上記値はそれぞれ次のことを意味するものである。
[HFP分離率(モル%)]
留出液中のHFPモル量/蒸留用組成物中のHFPモル量×100で求められ、蒸留用組成物中のHFPの量に対する留出液中のHFPの量の割合を意味する。
[HFO−1234yf分離率(モル%)]
留出液中のHFO−1234yfモル量/蒸留用組成物中のHFO−1234yfモル量×100で求められ、蒸留用組成物中のHFO−1234yfの量に対する留出液中のHFO−1234yfの量の割合を意味する。
[HFO−1234yf/(HFO−1234yf+HFP)](モル%)
HFO−1234yfのモル量/(HFO−1234yfのモル量+HFPのモル量)×100で求められ、缶出液中のHFO−1234yfとHFPの合計量に対するHFO−1234yfの量の割合を意味する。
なお、例2〜例10における蒸留用組成物のHFO−1234yf/(HFO−1234yf+HFP)×100はいずれも99.010[モル%]である。
Figure 2015045927
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例2〜例10では、HFO−1234yfとHFPとが高精度で分離される。その結果、留出液としてHFPおよびR22の共沸組成物または共沸様組成物を主として含む留分が得られ、缶出液としてHFPの分離されたHFO−1234yfが得られる。このとき、R22/HFPが大きいほど留出液へのHFPの回収率が向上する。また、例2〜例10では、缶出液中のHFPに対するHFO−1234yfの量が著しく増大しており、特に、R22/HFPが大きいほど、その効果は顕著であることが分かる。また、例2、例5〜例7では、その他の例よりもHFP分離率が若干劣るが、リボイラー負荷が小さくなっていることがわかる。
(例11)
それぞれ500℃に予熱したR22およびR40(以下、原料ガスという。)を電気炉内の反応器に連続的に導入し、さらに、800℃に加熱されたスチーム(水蒸気)を反応器に導入した。反応器内の温度および圧力(ゲージ圧)はそれぞれ実測値で、温度770℃、圧力0.04MPaであった。反応器内の原料ガスの滞留時間が1秒間となるように、原料ガスの流量(単位時間当たりの供給量)を制御し、生成したガスを反応器の出口より取り出した。次いで、反応器の出口より取り出したガスを、100℃以下に冷却し、蒸気および酸性液の回収とアルカリ洗浄を順に行ってから脱水処理して蒸留用組成物11とした。この蒸留用組成物11の組成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、表11に示すようであった。
次いで、得られた蒸留用組成物11を、理論段数55段の蒸留塔の塔底に供給し、運転圧力0.9MPa(ゲージ圧)、塔頂温度29℃となるまでバッチ蒸留による蒸留を行った。例11におけるR22/HFPは43.4である。1.37g/分で留出液11を抜き出して回収しながら蒸留を行い、蒸留開始から1,830分経過後、留出液11の抜き出しを停止して塔底部の温度を常温程度に下げ、残った缶出液11を回収した。蒸留中、塔底温度は37〜40℃に保たれた。
例11で得られた留出液11および缶出液11のそれぞれの組成をガスクロマトグラフィーで分析した。留出液11および缶出液11に含有される化合物の質量を表13に示す。例11では、HFO−1225yeおよびHFO−1132については特にE体とZ体を別々に分析した。
Figure 2015045927
表13より、留出液11中に蒸留用組成物11中のHFPの99%以上が分離され、缶出液11中に蒸留用組成物11中の、HFPと沸点の近い含フッ素化合物(A)およびR40のそれぞれ95%以上が分離されていることが分かる。
(例12)
HFPおよびHFO−1234yfを、HFPの1モルに対してHFO−1234yfを100モル含み、R22を含まない組成物12を調製する。この組成物12を、例1と同様の蒸留装置を用いて例1と同様の条件で蒸留を行う。塔頂より留出液12を、塔底より缶出液12を例1と同様に回収する。例12の蒸留条件、例12で得られる留出液12と缶出液12の組成及びリボイラー負荷を表14に示す。なお、例12における蒸留用組成物12のHFO−1234yf/(HFO−1234yf+HFP)×100は99.010[モル%]である。
Figure 2015045927
表14より、R22を含有しない組成物12では、缶出液12中のHFPに対するHFO−1234yfの量(モル%)は蒸留前の組成物12からほとんど変化していないことが分かる。このように、組成物がR22を含まない場合には、含フッ素化合物(A)とHFPとがほとんど分離されないことが分かる。
以上、本発明の実施形態によれば、HFPと当該HFPと沸点が近い含フッ素化合物(A)を効率よく分離することができる。
本発明の分離方法によれば、HFPと当該HFPと沸点が近い含フッ素化合物を効率よく分離することができる。
なお、2013年9月27日に出願された日本特許出願2013−201495号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (10)

  1. (a)ヘキサフルオロプロペン、該ヘキサフルオロプロペンの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物およびクロロジフルオロメタンを含む蒸留用組成物を準備する工程と、
    (b)前記ヘキサフルオロプロペンおよび前記クロロジフルオロメタンの共沸組成物または共沸様組成物を含む留分が形成される蒸留に前記蒸留用組成物を供する工程と
    を含むことを特徴とするヘキサフルオロプロペンと該ヘキサフルオロプロペンの沸点の−10℃から+15℃の沸点を有する含フッ素化合物の分離方法。
  2. 前記蒸留用組成物におけるヘキサフルオロプロペンのモル量に対する前記留分中のヘキサフルオロプロペンのモル量の割合は75%以上であり、かつ前記蒸留用組成物における前記含フッ素化合物のモル量に対する前記留分中の前記含フッ素化合物のモル量の割合は25%以下である請求項1に記載の分離方法。
  3. 前記蒸留用組成物における前記クロロジフルオロメタンの量は、前記ヘキサフルオロプロペンの1モルに対して3〜100モルである請求項1又は2に記載の分離方法。
  4. 前記蒸留用組成物の全量に対する前記含フッ素化合物の量の割合が10モル%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の分離方法。
  5. 前記含フッ素化合物は、クロロペンタフルオロエタン、フルオロエタン、オクタフルオロプロパン、3,3−ジフルオロプロペン、ジクロロジフルオロメタン、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン、クロロトリフルオロエチレン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−1−フルオロエチレン、1,2−ジフルオロエチレン(Z)、3,3,3−トリフルオロプロペン、1,1−ジフルオロエタン、1−クロロ−1−フルオロエタン、1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロペン、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(Z)、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(E)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(Z)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(E)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、1−フルオロプロペン(Z)、1−フルオロプロペン(E)、2−フルオロプロペン、ヘキサフルオロアセトン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロピレンオキサイド、1−クロロ−1,2−ジフルオロエチレンおよび1−クロロ−2,2−ジフルオロエチレンからなる群から選ばれる1種以上を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の分離方法。
  6. 前記含フッ素化合物は、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン、3,3,3−トリフルオロプロペン、クロロトリフルオロエチレン、3,3−ジフルオロプロペンおよび1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(Z)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(E)からなる群から選ばれる1種以上を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の分離方法。
  7. 前記含フッ素化合物は、2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の分離方法。
  8. 前記蒸留が、ゲージ圧で0.2〜2.0MPaで行われる請求項1〜7のいずれか1項に記載の分離方法。
  9. 前記蒸留用組成物がクロロメタンを含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の分離方法。
  10. 前記共沸様組成物の組成範囲が、比揮発度が1.00±0.20となる範囲である請求項1〜9のいずれか1項に記載の分離方法。
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