JP2018039799A - 第3の成分を加えることによる(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)の分離 - Google Patents

第3の成分を加えることによる(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)の分離 Download PDF

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Abstract

【課題】(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)を効率よく分離する方法の提供。【解決手段】第3の成分のフッ化水素(HF)を加えて1233zd(Z)とHFの二元共沸混合物を形成することにより、蒸留によって(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)を分離する。1233zd(Z)/HF共沸混合物を、比較的少量の244faしか含まない塔頂流として蒸留カラムから回収することができ、244faは比較的少量の1233zd(Z)及びHFしか含まない塔底流として蒸留カラムから回収することができる。【選択図】図1

Description

[0001]本出願は、「第3の成分を加えることによる(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)の分離」と題された2016年9月1日出願の米国仮特許出願62/382,492(その全ての開示事項を参照として本明細書中に明示的に包含する)の35,USC§119(e)に基づく利益を主張する。
[0002]本発明は、ハロカーボンを分離する方法を提供する。詳しくは、本発明は、第3の成分を加えて、蒸留によって(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)を分離する方法を提供する。
[0003]フルオロカーボンベースの流体は、産業において、冷媒、エアゾール噴射剤、発泡剤、熱伝達媒体、及び気体状誘電体などとしての数多くの用途における広い使用が見出されている。それに関係する比較的高い地球温暖化係数などの、これらの流体の幾つかの使用に関係する疑わしい環境上の問題のために、ゼロのオゾン層破壊係数(ODP)も有することに加えて、可能な限り低い地球温暖化係数(GWP)を有する流体を用いることが望ましい。而して、上述の用途のための環境により優しい材料を開発することに相当な興味が持たれている。
[0004]ゼロのオゾン層破壊係数及び低い地球温暖化係数を有するヒドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)は、このニーズを満足する可能性があるものとして確認されている。しかしながら、かかる化学物質の毒性、沸点、及び他の物理特性は、異性体間で大きく変化する。価値のある特性を有する1つのHCFOは(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))であり、これは次世代の非オゾン層破壊性及び低地球温暖化係数の溶媒として提案されている。HCFO−1233zd(Z)はまた、(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))(これも商業的な非オゾン層破壊性及び低地球温暖化係数のフォーム発泡剤及び溶媒である)の製造における重要な中間体でもある。
[0005]而して、1233zdは2つの異性体:(E)及び(Z)を有する。HCFO−1233zd(E)又は(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンは約19℃の沸点を有し、一方でHCFO−1233zd(Z)又は(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンは約39℃の沸点を有する。1233zd(E)は価値のある特性を有するHCFOであるが、幾つかの場合においては、より高い沸点を有するゼロのオゾン層破壊係数及び低い地球温暖化係数のHCFOが望ましい可能性がある。而して、1233zd(Z)は、より高い沸点が望ましい場合に好適なHCFOである可能性がある。
[0006]HCFO−1233zd(Z)を製造するためのプロセスは、副生成物としてHCFC−244faを生成する。HCFC−1233zd(Z)及びHCFC−244faはまた、米国特許7,829,747、8,217,208、8,835,700、及び9,045,386(これらの明細書は参照として本明細書中に包含する)に記載されているように、HCFO−1233zd(E)の製造における中間体でもある。HCFO−1233zd(Z)及びHCFC−244faは、有効な冷媒、熱伝達媒体、噴射剤、起泡剤、発泡剤、気体状誘電体、滅菌剤キャリア、重合媒体、粒状物除去流体、キャリア流体、バフ研磨剤、置換乾燥剤、及び動力サイクル作動流体であることが開示されている
米国特許7,829,747 米国特許8,217,208 米国特許8,835,700 米国特許9,045,386
[0007]しかしながら、HCFO−1233zd(Z)及びHCFC−244faの沸点は互いに非常に近接しており、具体的には、HCFO−1233zd(Z)は39.5℃の標準沸点(NBP)を有しており、HCFC−244faは42.2℃の標準沸点(NBP)を有している。したがって、HCFO−1233zd(Z)とHCFC−244faは蒸留のような通常の分離技術によっては分離することができない。
[0008]HCFO−1233zd(Z)とHCFC−244faを互いから分離するために有効な手段が必要である。
[0009]本発明は、ハロカーボンを分離する方法を提供する。特に、本発明は、第3の成分のフッ化水素(HF)を加えて1233zd(Z)とHFの二元共沸混合物を形成することによる、蒸留によって(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z)、又は簡単に1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa、又は簡単に244fa)を分離する方法を提供する。次に、二元1233zd(Z)/HF共沸混合物を、比較的少量の244faしか含まない塔頂流として蒸留カラムから回収することができ、一方で、244faは比較的少量の1233zd(Z)及びHFしか含まない塔底流として蒸留カラムから回収することができる。
[0010]その一形態においては、本発明は、1233zd(Z)と244faの混合物を蒸留カラムに供給し;所定量のフッ化水素(HF)を蒸留カラムに加えて、1233zd(Z)及びHFから実質的に構成される共沸性又は共沸混合物様の混合物を形成し;244fa及び1233zd(Z)とHFの共沸混合物様の混合物を蒸留し;そして、1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収する;工程を含む、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)を分離する方法を提供する。
[0011]上記の方法において、この方法に、蒸留工程の後に244faを塔底流中に回収する更なる工程を含めることができる。1233zd(Z)と244faの混合物を供給する工程には、1233zd(Z)及び244faの合計重量を基準として5.0重量%〜98.0重量%の間の1233zd(Z)、及び2.0重量%〜95.0重量%の間の244faを有する1233zd(Z)と244faの混合物を供給することを更に含めることができる。所定量のフッ化水素(HF)を加える工程には、1233zd(Z)、244fa、及びHFの合計重量を基準として1.0重量%〜34.3重量%の間のHFを加えることを更に含めることができる。蒸留工程は、1psig〜214.7psigの間の圧力で行うことができる。
[0012]また、上記の方法において、1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物は、約3〜73psiaの圧力において約0〜60℃の沸点を有していてよい。1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収する工程には、塔頂流中に5.0重量%未満の244fa、又は塔頂流中に1.0重量%未満の244faを回収することをさらに包含させることができる。塔底流中に244faを回収する工程には、20.0重量%未満の1233zd(Z)、又は10.0重量%未満の1233zd(Z)を含む244faを回収することを更に包含させることができる。この方法は連続プロセスであってよく、回収工程を繰り返し、回収工程において取り出されたHFを補給するために更なる量のHFを加える更なる工程を更に含めることができる。
[0013]また、上記の方法において、この方法に、塔頂流中に1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を回収する工程の後に、1233zd(Z)とHFを分離する更なる工程を含めることができる。この方法には、244faを回収する工程の後に、回収された244faを脱フッ化水素化反応にかけて、244faを(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))に転化すること;及び、回収された244faをフッ素化反応にかけて、244faを1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)に転化すること;からなる群から選択される更なる工程を更に含めることができる。
[0014]その更なる形態においては、本発明は、1233zd(Z)及び244faの合計重量を基準として5.0重量%〜98.0重量%の間の1233zd(Z)、及び2.0重量%〜95.0重量%の間の244faを含む1233zd(Z)と244faの混合物を蒸留カラムに供給し;1233zd(Z)、244fa、及びHFの合計重量を基準として1.0重量%〜34.3重量%の間のフッ化水素(HF)を蒸留カラムに加えて、約3〜73psiaの圧力において約0〜60℃の沸点を有する、1233zd(Z)とHFから実質的に構成される共沸性又は共沸混合物様の混合物を形成し;244fa、及び1233zd(Z)とHFの共沸混合物様の混合物を蒸留し;1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収し;そして、244faを塔底流中に回収する;工程を含む、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)を分離する方法を提供する。
[0015]上記の方法において、1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収する工程には、5.0重量%未満の244faを塔頂流中に回収することを更に含めることができる。1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収する工程には、1.0重量%未満の244faを塔頂流中に回収することを更に含めることができる。244faを塔底流中に回収する工程には、20.0重量%未満の1233zd(Z)を含む244faを回収することを含めることができる。244faを塔底流中に回収する工程には、10.0重量%未満の1233zd(Z)を含む244faを回収することを含めることができる。
[0016]更に、上記の方法においては、この方法に、1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収する工程の後に、1233zd(Z)とHFを分離する更なる工程を含めることができる。この方法にはまた、244faを回収する工程の後に、回収された244faを脱フッ化水素化反応にかけて、244faを(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))に転化すること;及び、回収された244faをフッ素化反応にかけて、244faを1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)に転化すること;からなる群から選択される更なる工程を更に含めることもできる。
[0017]本発明の任意の特定の形態及び/又は態様に関して本明細書に記載する任意の特徴を、組合せの適合性を確保するために必要に応じて修正を加えて、本明細書に記載する本発明の任意の他の形態及び/又は態様の1以上の任意の他の特徴と組み合わせることができることは、本発明が関係する技術の当業者によって認識される。かかる組合せは、本開示によって意図される本発明の一部であるとみなされる。
[0018]上記の概説及び下記の詳細な説明は両方とも例示及び例証のみのものであり、特許請求する発明を限定しないことを理解すべきである。他の態様は、本明細書及びそこに開示する発明の実施を考察することによって当業者に明らかになるであろう。
[0019]本発明の幾つかの態様の以下の記載を添付の図面と組み合わせて参照することによって、本発明の上述及び他の特徴、並びにそれらを達成する方法がより明らかになり、本発明それ自体がより良好に理解されるであろう。
[0020]図1は、本方法の概要図である。
[0021]図面は本発明による種々の特徴及び構成要素の幾つかの態様を示しているが、図面は必ずしも等縮尺ではなく、本発明をより良好に示し且つ説明するために幾つかの特徴が誇張されている可能性がある。ここに示す例示は発明の一態様を示しており、かかる例示はいかなるようにも発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
[0022]本発明は、ハロカーボンを分離する方法を提供する。特に、本発明は、第3の成分のフッ化水素(HF)を加えて1233zd(Z)とHFの二元共沸混合物を形成することによる、蒸留によって(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z)、又は簡単に1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa、又は簡単に244fa)を分離する方法を提供する。次に、二元の1233zd(Z)/HF共沸混合物を、比較的少量の244faしか含まない塔頂流として蒸留カラムから回収することができ、一方で、244faは、比較的少量の1233zd(Z)及びHFしか含まない塔底流として蒸留カラムから回収することができる。
[0023]驚くべきことに、1233zd(Z)とHFの二元共沸混合物を形成することによって、上記の成分の相対的な揮発度が、1233zd(Z)/HFの共沸混合物を蒸留によって244faから分離することが可能になるのに十分な程度まで変化することが見出された。有利なことに、本方法によれば、通常の寸法の商業的に実行可能な通常の分別蒸留装置を用いて1233zd(Z)と244faの分離を達成することができる。
[0024]図1を参照すると、リボイラー及び/又は他の通常の構成要素を含んでいてよい蒸留カラムが与えられている。1233zd(Z)と244faの混合物の形態の第1の投入供給流を、12においてカラム10に供給する。この混合物は、1233zd(Z)及び244faの合計重量を基準として、5.0重量%、15.0重量%、又は30.0重量%のような少ない量、或いは80.0重量%、90.0重量%、又は98.0重量%のような多い量の1233zd(Z)を含んでいてよく、2.0重量%、10.0重量%、又は20.0重量%のような少ない量、或いは70重量%、85重量%、又は95重量%のような多い量の244faを含んでいてよく、或いはこのパラグラフにおいて示す上記の値の任意の対によって定められる任意の範囲内の量、例えば1233zd(Z)に関しては80.0重量%〜98.0重量%の間、又は90.0重量%〜98.0重量%の間、244faに関しては2.0重量%〜20.0重量%の間、2.0重量%〜10.0重量%の間の1233zd(Z)及び244faを有していてよい。
[0025]次に、HFの第2の投入供給流を、14においてカラム10に供給する。加えるHFの量は、1233zd(Z)、244fa、及びHFの合計重量を基準として1.0重量%、1.75重量%、又は10.3重量%のような少ない量、或いは18.0重量%、19.6重量%、又は34.3重量%のような多い量であってよく、或いは加えることができるHFの量は、このパラグラフにおいて示す上記の値の任意の対によって定められる任意の範囲内、例えば1.0重量%〜34.3重量%の間、1.75重量%〜19.6重量%の間、又は10.3重量%〜18.0重量%の間であってよい。
[0026]HFをカラム10に加えたら、1233zd(Z)とHFの二元共沸混合物が形成される。標準大気圧において、1233zd(Z)は約39.5℃の沸点を有しており、HFは約20℃の沸点を有している。流体の熱力学的状態は、その圧力、温度、液体の組成、及び蒸気の組成によって規定される。真の共沸性組成物に関しては、与えられた温度及び圧力範囲において液体組成と蒸気相が実質的に等しい。実際面では、これは成分を相変化中に分離することができないことを意味する。本発明の目的のためには、共沸混合物は、周囲の混合物組成物の沸点と比べて最高又は最低の沸点を示す液体混合物である。また、本明細書において用いる「共沸混合物様」という用語は、厳密に共沸性であるか、及び/又は概して共沸性混合物のように挙動する組成物を指す。
[0027]共沸混合物又は共沸混合物様の組成物は、与えられた圧力下において液体形態である場合に実質的に一定の温度において沸騰し、その温度が個々の成分の沸点よりも高いか又は低い可能性があり、沸騰している液体組成物と実質的に同一の蒸気組成を与える2以上の異なる成分の混合物である。
[0028]本発明の目的のためには、共沸性組成物は、共沸混合物様の組成物(これは、共沸混合物のように挙動し、即ち一定の沸点特性を有するか、或いは沸騰又は蒸発させることによって分別されない傾向を有する組成物である)を包含するように定義される。而して、沸騰又は蒸発中に形成される蒸気の組成は、元の液体の組成と同じか又は実質的に同じである。したがって、沸騰又は蒸発中において、液体の組成は、変化するとしても、最小又は無視できる程度までしか変化しない。これは、沸騰又は蒸発中に液体の組成が相当程度まで変化する非共沸混合物様の組成物とは対照的である。
[0029]したがって、共沸混合物又は共沸混合物様の組成物の重要な特徴は、与えられた圧力において、液体組成物の沸点が一定であり、沸騰している組成物の上方の蒸気の組成が実質的に沸騰している液体組成物のものであり、即ち、液体組成物の成分の分別が実質的に起こらないことである。共沸性組成物のそれぞれの成分の沸点及び重量%は両方とも、共沸混合物又は共沸混合物様の液体組成物を異なる圧力において沸騰にかけると変化する可能性がある。而して、共沸混合物又は共沸混合物様の組成物は、その成分間に存在する関係の観点、又は成分の組成範囲の観点、或いは規定圧力における一定の沸点によって特徴付けられる組成物のそれぞれの成分の実際の重量%の観点で規定することができる。
[0030]本発明は、共沸性又は共沸混合物様の組成物を形成するのに有効な量の1233zd(Z)及びHFを含む組成物を提供する。本明細書において用いる「有効量」という用語は、他の成分と組み合わせた際に共沸混合物又は共沸混合物様の組成物を形成するそれぞれの成分の量である。
[0031]本二元共沸混合物は、通常は1233zd(Z)とHFの組合せから実質的に構成され、又は1233zd(Z)とHFの組合せから構成される。共沸混合物様の組成物又は混合物の成分に関して本明細書において用いられる「実質的に構成される」という用語は、組成物が、示される成分を共沸混合物様の比で含み、更なる成分が新しい共沸混合物様の系を形成しないならば更なる成分を含んでいてもよいことを意味する。例えば、2種類の化合物から実質的に構成される共沸混合物様の混合物は、更なる成分が混合物を非共沸性にせず且つ化合物のいずれか又は両方と共沸混合物を形成しない(例えば三元共沸混合物を形成しない)ならば、場合によっては1以上の更なる成分を含んでいてもよい2元の共沸混合物を形成するものである。
[0032]形成される1233zd(Z)/HF共沸混合物は、1233zd(Z)及びHFの合計重量を基準として、65.0重量%、67.5重量%、又は70.0重量%のような少ない量、或いは75.0重量%、77.5重量%、又は80.0重量%のような多い量の1233zd(Z)を含んでいてよく、20.0重量%、22.5重量%、又は25.0重量%のような少ない量、或いは30.5重量%、32.5重量%、又は35.0重量%のような多い量のHFを含んでいてよく、或いはこのパラグラフにおいて示す上記の値の任意の対によって定められる任意の範囲内の量、例えば1233zd(Z)に関しては65.0重量%〜80.0重量%の間、67.5重量%〜77.5重量%の間、又は70.0重量%〜75.0重量%の間、HFに関しては20.0重量%〜35.0重量%の間、22.5重量%〜32.5重量%の間、又は25.0重量%〜30.5重量%の間の1233zd(Z)及びHFを有していてよい。
[0033]1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物は、フッ化水素を約20〜約35重量%の量で存在させた場合には、約3psia〜約73psiaの圧力において約0℃〜約60℃の沸点を有する。例えば、約26±3重量%のHF、及び約74±3重量%の1233zd(Z)を有する1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の組成物は、約25℃及び14.7psiaにおいて沸騰することが分かった。
[0034]蒸留は、1psig、3psig、又は5psigのような低い値、或いは114.7psig、164.7psig、又は214.7psigのような高い値の圧力において行うことができ、或いはこのパラグラフにおいて示す上記の値の任意の対によって定められる任意の範囲内、例えば1psig〜214.7psigの間、3psig〜164.7psigの間、又は5psig〜114.7psigの間の圧力で行うことができる。
[0035]カラム10内で1233zd(Z)/HF共沸混合物が形成された後、次に殆どが1233zd(Z)/HF共沸混合物で少量の244faを含む留出物を、蒸留カラムの上部から塔頂流16として取り出すことができる。この留出物は減少した量又は少量の244faを含む可能性があり、特にこの留出物は、5.0重量%未満の244fa、1.0重量%未満の244fa、0.5重量%未満の244fa、又は0.1重量%未満の244faを含む可能性がある。
[0036]また、カラム10内で1233zd(Z)/HF共沸混合物が形成された後、次に、殆どが244faであり、少量の1233zd(Z)及びHFを含む塔底流18を、蒸留カラムの底部から取り出すことができる。バッチ蒸留においては、この塔底流は減少した量又は少量の1233zd(Z)を含む可能性があり、特にこの塔底流は、30.0重量%未満の1233zd(Z)、20.0重量%未満の1233zd(Z)、10.0重量%未満の1233zd(Z)、5.0重量%未満の1233zd(Z)、又は1.0重量%未満の1233zd(Z)を含む可能性がある。これらの量は、蒸留カラムの容積を考慮してどのくらい多くの材料をバッチ蒸留カラムに充填するか、及びどのくらい多くの留出物を取り出すか(又は、多少の留出物を取り出した後にどのくらい多くの材料をリボイラー中に残留させるか)によって変動する。リボイラー中の1233zd(Z)の濃度は、それを塔頂流中に取り出すにつれて連続的に減少する。
[0037]更なるHFを蒸留カラム10に連続的に加えて、留出物として取り出されるHFを補給し、比較的一定の留出物組成を確保することができる。蒸留をバッチモードで行う場合には、補給HF供給流は、カラム10内において244faの所望の純度が達成されるまで継続する。蒸留を連続モードで行う場合には、所望の割合の補給HF及び1233zd(Z)/244fa混合物を連続的に供給して、連続蒸留の塔底流中における244faの所望の純度を維持する。
[0038]1233zd(Z)/244fa中に存在する可能性がある他の不純物は、混合物をカラム10中に投入する前に分離することができ、及び/又は1233zd(Z)/HF共沸混合物を塔頂流16として取り出すことによってカラム10内で分離することができる。かかる不純物としては、1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパン(240fa)、1,1,3,3−テトラクロロ−1−フルオロプロパン(HFC−241fa)、1,3,3−トリクロロ−1−ジフルオロプロパン(242fa)、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロプロパン(243fa)、1,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロプ−1−エン(1232zd)、(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1233zd(E))、(E)−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(E))、(Z)−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(1234ze(Z))、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(245fa)を挙げることができ、塔頂流16は、5.0重量%未満、1.0重量%未満、0.5重量%未満、又は0.1重量%未満の合計量のかかる不純物、及び/又はかかる合計量の1233zd(Z)、HF、及び244fa以外の全ての化合物を含む可能性がある。
[0039]更なる態様においては、図1において20で示すように、塔頂流16を取り出した後に、1233zd(Z)/HF共沸性組成物の1233zd(Z)とHF成分を分離して、HFを実質的に含まない精製形態の1233zd(Z)を生成させることができる。ここで用いる「HFを実質的に含まない」又は「HFを含まない」とは、1.0重量%未満のHF、0.5重量%未満のHF、又は0.1重量%未満のHFを含む1233zd(Z)の組成物を指す。
[0040]分離方法としては、当該技術において一般的に知られている任意の方法を挙げることができる。例えば一態様においては、液/液相分離によって過剰のHFを1233zd(Z)から取り出すことができるが、他の別法としては蒸留又はスクラビングが挙げられる。次に、蒸留によるか、及び/又はモレキュラーシーブ、硫酸カルシウム、シリカ、アルミナ、及びこれらの組合せのような1以上の乾燥媒体又は乾燥剤を用いることによって、残留しているHFを1233zd(Z)から取り出すことができる。精製された1233zd(Z)は、冷媒、発泡剤、噴射剤、又は気体状滅菌のための希釈剤のような最終製品として用いることができ、或いは出発材料、中間体、モノマーとして用いることができ、或いは他の形態においては別のHFO又は同様の化合物を製造するために更に処理することができる。
[0041]図1において22で示す更なる態様においては、比較的純粋な244faの塔底流を、(E)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(E))に転化させるために脱フッ化水素化反応にかけることができ、或いは比較的純粋な244faの塔底流を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)に転化させるためにフッ素化反応にかけることができる。
[0042]以下の非限定的な実施例は、本発明を例示するように働く。
比較実施例1:
[0043]蒸留カラム(2リットルのリボイラー、1/8インチのInconel Helicoli充填材を40インチの充填高さに充填した内径1インチのInconelカラム)に、26:72の244fa:1233zd(Z)の比を有する約900gの244fa/1233zd(Z)混合物を充填した。約7psig〜約10psigの範囲の圧力において、混合物の蒸留を行った。留出物の回収速度は、約10g/時〜約15g/時の範囲に維持した。これらの条件下において、全部で120gの留出物が回収され、1233zd(Z)は、塔頂流(留出物)中において、リボイラー内に残留した組成物と比べて僅かしか濃縮されなかった。具体的には、留出物における244fa:1233zd(Z)の比は約14:86であり、一方、リボイラー中においては、244fa:1233zd(Z)の比は約28:71であった。
実施例2:
[0044]比較実施例1の実験が完了した後、98gの無水フッ化水素(HF)をリボイラーに加えた。次に、蒸留カラムを20psigの圧力において安定化した。これらの条件において、留出物は約12g/時の速度で回収された。約40gの留出物を回収した後、蒸留水を用いてHFを吸収し、ガスクロマトグラフィー(GC)を用いて留出物の有機部分を分析して、留出物中に約1GC面積%未満の244faが存在し、一方で留出物中の1233zd(Z)の濃度は98.5GC面積%であったことが明らかになった。
[0045]その後、蒸留を継続し、更に40gの留出物を回収した後に留出物を分析したところ、GCによって0.46GC面積%の244fa、及び99.1GC面積%の1233zd(Z)を有すると求められた。また、上記の試料を採取するのと同時に、リボイラーからの試料は、244faがリボイラー中で濃縮されたことを示し、具体的にはかかる試料は34.6GC面積%の244fa、及び65.3GC面積%の1233zd(Z)を含んでいた。この実験は、蒸留中にリボイラーに無水フッ化水素を加えることによって、244fa/1233zd(Z)混合物から244faを有効に単離することができることを示している。
実施例3:
[0046]蒸留カラム(10ガロンのリボイラー、シェル・チューブ凝縮器を備えた内径2インチ×長さ8フィートのプロパックカラム)に、90ポンドの1233zd(Z)/244fa混合物(75重量%の1233zd(Z)、25重量%の244fa)を充填した。カラムは約30の理論段を有しており、温度、圧力、及び差圧の送信機を装備していた。次に、8ポンドの無水フッ化水素をリボイラーに加え、蒸留カラムを20〜25psigの範囲の圧力で安定化した。留出物の排出速度は、0.5〜1.2ポンド/時の範囲に維持した。これらの条件において、留出物は少量(0.5〜2.5GC面積%)の244faしか含んでいなかった。
[0047]HFが蒸留カラムから減少したので、更に20.1ポンド、次に8.5ポンドの無水フッ化水素をリボイラーに加えた。リボイラー中の244faの濃度が約80GC面積%に増加した後、蒸留を停止し、20GC面積%の1233zd(Z)及び80GC面積%の244faを含む合計で31ポンドの物質をリボイラーから回収した。
実施例4:
[0048]実施例2において記載した蒸留カラムに、63.5ポンドの1233zd(Z)/244fa/243fa混合物(68重量%の1233zd(Z)/30重量%の244fa/2重量%の243fa)を充填し、次に12ポンドの無水フッ化水素をリボイラーに加えた。20〜25psigの範囲の圧力で蒸留カラムを運転し、留出物の排出速度を0.5〜1.2ポンド/時の範囲に維持した。HFが減少したので、更に17ポンドの無水フッ化水素をリボイラーに加えた。これらの条件においては、リボイラー中における1233zd(Z)の濃度が15GC面積%より低い値に減少するまで、留出物中における244faの濃度は3GC面積%より低かった。
実施例5:
[0049]実施例4の実験が完了した後、実施例3の実験の終了時に蒸留カラムから排出した31ポンドの物質をリボイラーに加えた。リボイラー中において得られた有機物質の組成は、約14.2GC面積%の1233zd(Z)/84.5GC面積%のHCFC−244fa/0.8GC面積%のHCFC−243faであった。次に、更に5.3ポンドのHFを蒸留カラムリボイラーに加えた。約20psigの圧力において蒸留を行い、留出物の排出速度を0.25〜1.0ポンド/時の範囲に維持した。これらの条件においては、リボイラー中における1233zd(Z)の濃度が5GC面積%より低い値に減少するまで、留出物中における244faの濃度は3GC面積%より低かった。
[0050]HF及び1233zd(Z)をカラムから留去した後、合計で11ポンドの純度99.5重量%の244fa、及び17ポンドの純度99.92重量%の244faを2回に分けて回収した。イオンクロマトグラフィー(IC)、ガスクロマトグラフィー(GC)、及びガスクロマトグラフィー/質量分光法(GC/MS)によって純度99.9重量%の244faの組成を確認したところ、99.9重量%の244fa、250ppmのHFC−245fa、80ppmのペンタフルオロブタン、30ppmのペンタフルオロブテン、80ppmのHCFO−1233zd(E)、40ppmのHCFC−235異性体、100ppmのHCFC−253異性体、200ppmの1233zd(Z)、及び80ppm未満のHFであった。
実施例6:
[0051]2リットルのリボイラー及び凝縮器を装備した1インチのバッチ蒸留カラム内で、244fa/1233zd(Z)/HF混合物の低圧蒸留を行った。蒸留カラムは60の概算理論段を有しており、12〜15psigの圧力範囲で運転した。1820グラムの有機物(96.92/3.06GC面積%の1233zd(Z)/244fa)、及び468グラムのHFを蒸留カラムに充填して、有機物/HFが79.5/20.5重量%の混合物を得た。蒸留カラムにおける244fa及び1233zd(Z)の開始時の量は3.06GC面積%及び96.92GC面積%であり、蒸留カラムにおける244fa及び1233zd(Z)の終了時の量は、それぞれ5.35GC面積%及び94.49GC面積%であった。
[0052]蒸留データによって、上記の実施例において1233zd(Z)が塔頂において濃縮され、塔底物は244faが富化するようになったことが確認された。塔頂試料中の244faの濃度は、下表1において示すように幾つかの試料において<200ppmであった。
Figure 2018039799
[0053]本明細書において用いる単数形の「a」、「an」、及び「the」は、記載が他に明確に示していない限りにおいて、複数のものを包含する。更に、量、濃度、又は他の値若しくはパラメーターを、範囲、好ましい範囲、又はより高い好ましい値とより低い好ましい値のリストのいずれかとして与える場合には、これは、範囲が別々に開示されているかどうかにかかわらず、任意のより高い範囲限界又は好ましい値と、任意のより低い範囲限界又は好ましい値の任意の対から形成される全ての範囲を具体的に開示すると理解すべきである。明細書において数値の範囲が示されている場合には、他に示されていない限りにおいて、この範囲はその端点及びこの範囲内の全ての整数及び小数を含むと意図される。本発明の範囲を、範囲を規定する際に示される具体的な値に限定することは意図しない。
[0054]上記の記載は本発明の例示に過ぎないことを理解すべきである。種々の代替及び修正は、本発明から逸脱することなく当業者によって想到することができる。したがって、本発明は添付の特許請求の範囲内に含まれる全てのかかる代替、修正、及び変更を包含すると意図される。

Claims (3)

  1. 1233zd(Z)と244faの混合物を蒸留カラムに供給し;
    所定量のフッ化水素(HF)を蒸留カラムに加えて、1233zd(Z)及びHFから実質的に構成される共沸性又は共沸混合物様の混合物を形成し;
    244fa及び1233zd(Z)とHFの共沸混合物様の混合物を蒸留し;そして
    1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物を塔頂流中に回収する;
    工程を含む、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))と1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)を分離する方法。
  2. 1233zd(Z)と244faの混合物を供給する工程が、1233zd(Z)及び244faの合計重量を基準として5.0重量%〜98.0重量%の間の1233zd(Z)、及び2.0重量%〜95.0重量%の間の244faを有する1233zd(Z)と244faの混合物を供給することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 1233zd(Z)とHFの共沸性又は共沸混合物様の混合物が、約3〜73psiaの圧力において約0〜60℃の沸点を有する、請求項1に記載の方法。
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