JP5201026B2 - 濃度センサ装置 - Google Patents

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本発明は、濃度センサ装置に関し、特にアルコール混合燃料の混合比を検出する半導体からなる濃度センサ装置に関する。
近年、例えば石油を由来とするガソリンや軽油にアルコールなどの生物由来の成分を混合したアルコール混合燃料の利用が図られている。内燃機関の性能あるいは制御は、混合燃料における石油由来の成分と生物由来の成分との混合比すなわちアルコール濃度によって変化する。そのため、混合燃料におけるアルコール濃度を高精度に検出することが要求される。このような混合燃料のアルコール濃度を検出するセンサ装置として、例えば特許文献1が公知である。
特表平5−507561号公報
特許文献1に開示されているセンサ装置は、燃料が流れる通路を形成するケーシングおよびケーシング内に設けられているセンサ素子を備えている。通路を流れる混合燃料に晒されているセンサ素子は、燃料に直接触れることによりアルコール濃度を検出する。しかしながら、特許文献1の場合、ケーシングが形成している流路は複雑な迷路形状を構成しているとともに、この複雑な流路に大型のセンサ素子が設けられている。そのため、燃料に含まれる異物、すなわち固形物や気泡は、センサ素子の検出部に付着しやすい。その結果、異物の付着にともなって、燃料のアルコール濃度の検出精度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサ部への異物の付着を低減し、アルコール濃度の検出精度が高い濃度センサ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、圧電素子部を備えている。圧電素子部は、通電することにより振動する。そのため、センサ部に異物が付着しても、付着した異物は圧電素子部による振動によってセンサ部からの脱離が促進される。したがって、センサ部への異物の付着が低減され、アルコール濃度の検出精度を高めることができる。
請求項1記載の発明では、センサ部が有する櫛歯形状の電極パターンは圧電素子部を構成している。すなわち、電極パターンは、センサ部でもあり、圧電素子部でもある。したがって、センサ部を自身の振動によって自己洗浄することができる。
請求項2記載の発明では、基板を挟んでセンサ部と反対側の面に電極部を備える。これにより、センサ部を構成する圧電素子の電極パターンと電極部との間に電位差を加えることにより、基板の振動にともなって電極パターンすなわちセンサ部自身が振動する。したがって、センサ部を自身の振動によって自己洗浄することができる。
請求項3記載の発明では、圧電素子部は、センサ部を構成する第一電極パターンと、基板を挟んでセンサ部と反対側の面に設けられている第二電極パターンとを有している。そのため、センサ部は、第一電極パターンの振動によって自身が振動するとともに、基板を経由して伝達される第二電極パターンの振動によっても振動する。したがって、センサ部に付着した異物の脱離を促進することができるとともに、センサ部を自身の振動によって自己洗浄することができる。
請求項4記載の発明では、圧電素子部は、センサ部の基板と反対側に積層された第一電極パターンと、基板を挟んでセンサ部と反対側の面に設けられている第二電極パターンとを有している。そのため、センサ部は、第一電極パターンの振動とともに自身が振動するとともに、基板を経由して伝達される第二電極パターンの振動によっても振動する。したがって、センサ部に付着した異物の脱離を促進することができるとともに、センサ部の自身の振動によって自己洗浄することができる。
本発明の第1参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 濃度センサ装置の配管部材への取り付け状態を示す模式図 本発明の第2参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第3参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第4参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第5参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第6参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第7参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第8参考形態による濃度センサ装置の概略を示す断面図 本発明の第1実施形態による濃度センサ装置を示す概略図であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線における断面図 本発明の第2実施形態による濃度センサ装置を示す図10(B)に相当する図 本発明の第3実施形態による濃度センサ装置を示す概略図であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A線における断面図 本発明の第4実施形態による濃度センサ装置を示す概略図であり、(A)は図10(B)に相当する図、(B)は(A)の矢印B方向からの矢視図 本発明のその他の実施形態による濃度センサ装置の配管部材への取り付け状態を示す模式図
以下、本発明による濃度センサ装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1参考形態)
本発明の第1参考形態による濃度センサ装置を図1に示す。第1参考形態の濃度センサ装置10は、図1に示すように基板11、センサ部12および圧電素子部13を備えている。基板11は、例えばシリコンなどの半導体で形成されている。濃度センサ装置10は、図2に示すように混合燃料が流れる配管部材100に取り付けられる。濃度センサ装置10は、配管部材100の内側において図2(A)に示すように天部、図2(B)に示すように底部、あるいは図2(C)に示すように側部などに設けられる。
図1に示すようにセンサ部12は、基板11の一方の面側に設けられている。センサ部12と基板11との間には、絶縁膜14が形成されている。絶縁膜14は、例えばシリコン酸化膜である。センサ部12は、複数の電極15を有している。例えばセンサ部12の各電極15間における誘電率や比誘電率は、混合燃料に含まれるアルコールの濃度によって変化する。センサ部12は、各電極15間における誘電率や比誘電率を検出することにより、混合燃料に含まれるアルコールの濃度すなわち石油由来の燃料と生物由来の燃料との混合比を検出する。センサ部12は、公知の構成と同様であり、詳細な説明を省略する。センサ部12は、保護膜16によって保護されている。保護膜16は、例えばシリコン窒化膜などによって形成されている。
圧電素子部13は、基板11のセンサ部12とは反対の面側に設けられている。圧電素子部13と基板11との間には、絶縁膜17が形成されている。絶縁膜17は、例えばシリコン酸化膜である。圧電素子部13は、例えば図示しない圧電体を電極で挟み込んだ構造を有している。圧電素子部13は、通電することにより振動する。
濃度センサ装置10は、回路部18を備えている。回路部18は、基板11においてセンサ部12と同一の面側に設けられている。回路部18は、例えば図示しない処理回路および接続パッドなどを有している。処理回路は、例えばセンサ部12から出力される信号や圧電素子部13へ入力される信号を処理する回路を構成している。接続パッドは、濃度センサ装置10と外部の接続端子とを接続するボンディングワイヤなどが接続される。回路部18は、センサ部12と同一の面側にセンサ部12と隣接して設けられている。回路部18は、センサ部12と同様にシリコン窒化膜からなる保護膜16で保護されている。
圧電素子部13は、基板11を貫く貫通電極19によって回路部18と電気的に接続している。圧電素子部13は、回路部18からの信号に基づいて振動する。圧電素子部13と回路部18とを貫通電極19で接続することにより、貫通電極19は基板11の外側に露出しない。上述の図2で示したように、濃度センサ装置10は、配管部材100が形成する燃料通路101の内側に設けられる。そのため、濃度センサ装置10は、燃料通路101を流れる混合燃料に晒される。アルコールを含む混合燃料は、水などの金属を腐食させる成分を含みやすい。図1に示すように貫通電極19を基板11の内側に設けることにより、貫通電極19は燃料と接触しにくくなる。その結果、混合燃料に晒される場合でも、貫通電極19の腐食や摩耗が低減され、貫通電極19の耐久性が向上する。
第1参考形態では、通電によって圧電素子部13が振動すると、圧電素子部13と一体の基板11およびセンサ部12も振動する。これにより、混合燃料に晒されるセンサ部12に付着した混合燃料中の異物は、圧電素子部13の振動にともなうセンサ部12の振動によってセンサ部12からの脱離が促進される。したがって、センサ部12への異物の付着が低減され、混合燃料に含まれるアルコール濃度の検出精度を高めることができる。
また、第1参考形態では、基板11においてセンサ部12と反対の面側に圧電素子部13を設けている。そのため、センサ部12が圧電素子部13の配置を妨げたり、圧電素子部13によってセンサ部12の配置が妨げられることはない。その結果、圧電素子部13の設置面積が十分に確保される。したがって、体格の大型化を招くことなく、圧電素子部13の振動面積を確保することができる。さらに、半導体装置の製造プロセスにおいて、センサ部12と圧電素子部13とを別個独立した工程で形成可能である。したがって、製造工程を簡略化することができる。
さらに、第1参考形態では、圧電素子部13と回路部18とを接続する貫通電極19は基板11を貫いている。そのため、貫通電極19は、水分などを含む混合燃料に晒されにくい。したがって、貫通電極19の腐食や損傷を低減することができ、貫通電極19の耐久性を高めることができる。
(第2、第3参考形態)
本発明の第2、第3参考形態による濃度センサ装置をそれぞれ図3または図4に示す。
第2参考形態では、図3に示すようにセンサ部12および圧電素子部13は基板11の同一の面側に設けられている。センサ部12および圧電素子部13を基板11の同一の面側に設けると、センサ部12および圧電素子部13の設置面積を確保すると体格の大型化を招いたり、体格を維持すると圧電素子部13の振動面積の減少を招いたりする。一方、センサ部12および圧電素子部13を基板11の同一の面側に設けることにより、センサ部12と圧電素子部13とが近接して配置される。したがって、圧電素子部13の振動によってセンサ部12が直接振動し、異物の脱離をより促進することができる。
第3参考形態では、図4に示すように濃度センサ装置10は、基板11の一方の面側に絶縁膜17を挟んで絶縁体層21を備えている。絶縁膜17は上述のようにシリコン酸化膜で形成され、絶縁体層21はシリコン窒化膜で形成されている。圧電素子部13は、絶縁膜17の基板11とは反対側の面に設けられている。絶縁体層21は、絶縁膜17に設けられた圧電素子部13を覆っている。この絶縁体層21の基板11とは反対の面側にセンサ部12が設けられている。このような構成により、圧電素子部13は、基板11とセンサ部12との間に配置される。
第3参考形態では、圧電素子部13を基板11とセンサ部12との間に設けることにより、圧電素子部13およびセンサ部12の配置が互いに妨げられない。また、圧電素子部13を基板11とセンサ部12との間に設けることにより、センサ部12と圧電素子部13とは近接して配置される。したがって、センサ部12および圧電素子部13の形成工程は複雑になるものの、圧電素子部13による振動面積の確保とセンサ部12および圧電素子部13の近接した配置とを両立して達成することができる。
(第4参考形態)
本発明の第4参考形態による濃度センサ装置を図5に示す。
図5に示すように第4参考形態による濃度センサ装置10は、基板11に設けられている凹部22を備えている。凹部22は、基板11の一方の面側から他方の面側へ窪んだダイアフラム状に形成されている。センサ部12および回路部18は、基板11の平坦な側すなわち凹部22とは反対の面側に設けられている。圧電素子部13は、凹部22の開口側の端面に沿って設けられている。これにより、圧電素子部13は、凹部22を形成する基板11の開口側の面を覆った状態となっている。その結果、圧電素子部13は、基板11を挟んでセンサ部12および回路部18と反対の面側に設けられている。
濃度センサ装置10は、基板11を板厚方向へ貫く貫通電極19を備えている。貫通電極19は、一方の端部が回路部18に接続され、他方の端部が圧電素子部13に接続している。これにより、圧電素子部13は、貫通電極19を経由して回路部18と電気的に接続している。
第4参考形態では、凹部22に沿って圧電素子部13を設けることにより、圧電素子部13とセンサ部12との距離が低減される。これに加え、基板11を凹部22によりダイアフラム形状に形成し、この基板11を圧電素子部13によって振動させることにより、基板11に設けられたセンサ部12の振動がより促進される。したがって、センサ部12に付着した異物の脱離をより促進することができる。
(第5参考形態)
本発明の第5参考形態による濃度センサ装置を図6に示す。
図6に示すように第5参考形態による濃度センサ装置10は、基板11に設けられている凹部22を備えている。凹部22は、基板11の一方の面側から他方の面側へ窪んだダイアフラム状に形成されている。センサ部12および回路部18は、基板11の平坦な側すなわち凹部22とは反対の面側に設けられている。また、濃度センサ装置10は、凹部22が設けられている基板11の開口側を塞ぐ絶縁膜23を備えている。すなわち、凹部22は、開口側の端部が絶縁膜23で塞がれている。絶縁膜23は、例えばシリコン酸化膜などにより形成されている。
圧電素子部13は、この絶縁膜23の基板11とは反対の面側に設けられている。これにより、圧電素子部13は、基板11を挟んでセンサ部12および回路部18とは反対の面側に設けられている。圧電素子部13は基板11を貫く貫通電極19によって回路部18と接続している。凹部22の開口側を絶縁膜23で塞ぐことにより、基板11と絶縁膜23との間には空間24が形成される。この空間24には、例えば窒素や空気などの気体が充填されている。
第5参考形態では、基板11に設けられている凹部22を絶縁膜23で塞ぐことにより、基板11と絶縁膜23との間には空間24が形成される。この空間24には、窒素や空気などの気体が充填されている。空間24に充填される気体の種類、圧力および量などを調整することにより、空間24における気体の固有振動数が変化する。そのため、空間24に充填された気体の固有振動数と圧電素子部13の振動数とを近似させることにより、空間24に充填された気体は圧電素子部13と共振して振動する。その結果、圧電素子部13の振動は、空間24に充填された気体の共振によって基板11を挟んで反対側のセンサ部12へ伝達される。したがって、圧電素子部13とセンサ部12との間に基板11が介在する場合でも、センサ部12の振動を促進し、センサ部12からの異物の脱離を促進することができる。
(第6、第7、第8参考形態)
本発明の第6、第7、第8参考形態による濃度センサ装置をそれぞれ図7、図8または図9に示す。
第6参考形態では、図7に示すように基板11の平坦な面側にセンサ部12および圧電素子部13が設けられている。すなわち、第6参考形態の場合、センサ部12と圧電素子部13とは、基板11の同一の面側に設けられている。基板11とセンサ部12および圧電素子部13との間には、シリコン酸化膜からなる絶縁膜25が設けられている。圧電素子部13が振動すると、その振動は凹部22によって板圧が減少した基板11を通してセンサ部12に伝達される。したがって、センサ部12の振動が促進され、異物の脱離を促進することができる。
第7参考形態では、図8に示すように凹部22を塞ぐシリコン酸化膜からなる絶縁膜26の基板11とは反対側にセンサ部12および圧電素子部13が設けられている。すなわち、第7参考形態でも、センサ部12と圧電素子部13とは基板11の同一の面側に設けられている。これにより、圧電素子部13が振動すると、その振動は絶縁膜26の振動を通してセンサ部12に伝達される。したがって、センサ部12の振動が促進され、異物の脱離を促進することができる。
第8参考形態では、図9に示すように絶縁膜26の基板11とは反対側にシリコン窒化膜からなる絶縁体層27が設けられている。センサ部12は、絶縁体層27の基板11とは反対の面側に設けられている。圧電素子部13は、絶縁膜26の基板11とは反対側に設けられている。すなわち、圧電素子部13は、基板11とセンサ部12との間に設けられている。これにより、圧電素子部13が振動すると、その振動は絶縁膜26に積層された絶縁体層27を通してセンサ部12に伝達される。したがって、センサ部12の振動が促進され、異物の脱離を促進することができる。
第1実施形態
本発明の第1実施形態による濃度センサ装置を図10に示す。
第1実施形態では、図10に示すように濃度センサ装置10は、基板11およびセンサ部12を備えている。基板11は、図10(B)に示すようにセンサ部12と反対の端面側に絶縁膜14、およびセンサ部12との間に絶縁膜17が形成されている。センサ部12は、図10(A)に示すように複数の電極パターン41、42を有している。これらの電極パターン41、42は、いずれも互いに対向する櫛歯形状に形成されている。対向する電極パターン41と電極パターン42との間の誘電率や比誘電率を検出することにより、センサ部12は混合燃料に含まれるアルコールの濃度を検出する。センサ部12の電極パターン41および電極パターン42は、保護膜16によって保護されている。
第1実施形態の場合、二つの電極パターン41および電極パターン42は、いずれも圧電素子で櫛歯形状に形成されている。すなわち、電極パターン41および電極パターン42は、いずれも例えばPZTなどの圧電材料を蒸着し、AgPdをスパッタリングすることにより櫛歯形状に形成される。電極パターン41および電極パターン42は、図示しない回路部と電気的に接続している。これにより、電極パターン41および電極パターン42には、回路部から所定の電圧が印加される。電極パターン41と電極パターン42との間に電圧を印加することにより、電極パターン41と電極パターン42との間には歪みが生じる。回路部から電極パターン41と電極パターン42との間へ所定の振動パターンを発生する電圧を印加することにより、基板11の板厚方向に対し垂直なセンサ部12のセンサ面に沿った振動が発生する。すなわち、第1実施形態の場合、センサ部12の電極パターン41および電極パターン42は、燃料の誘電率を測定するセンサ部12であるとともに、振動を発生する圧電素子部13でもある。
回路部は、燃料の誘電率を測定と、センサ部12への通電による振動の発生とを時分割して実施する。すなわち、回路部は、燃料の誘電率を測定するときと、センサ部12を圧電素子部13として振動させるときとで電極パターン41と電極パターン42との間に印加する電圧の印加パターンを切り換える。
第1実施形態では、センサ部12を構成する櫛歯形状の電極パターン41、42は、センサ部12であるとともに圧電素子部13でもある。すなわち、センサ部12および圧電素子部13は、一体となって構成されている。したがって、センサ部12を自身の振動によって自己洗浄することができ、センサ部12、またはこれを保護する保護膜16の表面に付着した異物の除去を促進することができる。保護膜16の表面は、平滑な面として形成されるだけでなく、電極パターン41と電極パターン42との間が窪んだ粗い面として形成される場合がある。このように保護膜16の表面が粗く形成される場合でも、電極パターン41と電極パターン42との間の振動によって、保護膜16に歪みが生じる。その結果、粗い表面の凹部に付着した異物も、保護膜16の歪みによって除去することができる。
第2実施形態
本発明の第2実施形態による濃度センサ装置を図11に示す。第2実施形態は、第2実施形態の変形であり、相違点を説明する。
第2実施形態では、図11に示すように濃度センサ装置10は、基板11を挟んでセンサ部12と反対側の面に電極部43を備えている。電極部43は、基板11のセンサ部12と反対の端面側とともに絶縁膜14で覆われている。センサ部12を構成する電極パターン41および電極パターン42の構成は、第1実施形態と同様である。
電極部43は、電極パターン41および電極パターン42とともに図示しない回路部と電気的に接続している。そのため、電極パターン41および電極パターン42と電極部との間には、回路部から所定の電圧が印加される。電極パターン41および電極パターン42と電極部43との間に電圧を印加することにより、電極パターン41および電極パターン42と電極部43との間には基板11の板厚方向の粗密波が発生する。回路部から電極パターン41および電極パターン42と電極部43との間へ所定の振動パターンを発生する電圧を印加することにより、基板11の板厚方向に沿った振動が発生する。回路部は、例えば電極部43を極性を負(−)に設定するとともに、電極パターン41および電極パターン42の極性を正(+)または負(−)へ任意に切り換える。これにより、電極パターン41および電極パターン42と電極部43との間には、基板11の板厚方向の振動が発生する。
第2実施形態では、基板11を挟んでセンサ部12と反対側に電極部43を備える。これにより、センサ部12を構成する圧電素子の電極パターン41、42と電極部43との間に電位差を加えることにより、電極パターン41、42すなわちセンサ部12自身が基板11を含めて振動する。したがって、センサ部12を自身の振動によって自己洗浄することができる。また、電極パターン41、42および電極部43への電圧の印加パターンを変更することにより、電極パターン41、42間におけるセンサ部12に沿った振動だけでなく、基板11の板厚方向の振動を組み合わせて発生させることができる。
第3実施形態
本発明の第3実施形態による濃度センサ装置を図12に示す。
第3実施形態では、図12に示すように濃度センサ装置10は、基板11、センサ部12および圧電素子部13を備えている。基板11は、図12(B)に示すようにセンサ部12と反対の端面側に絶縁膜14、およびセンサ部12との間に絶縁膜17が形成されている。センサ部12は、図12(A)に示すように複数の電極51、52を有している。これらの電極51、52は、いずれも互いに対向して形成されている。電極51および電極52は、例えば図12(A)に示すように櫛歯形状に形成されている。電極51と電極52との間の誘電率や比誘電率を検出することにより、センサ部12は混合燃料に含まれるアルコールの濃度を検出する。センサ部12の電極51および電極52は、保護膜16によって保護されている。
第3実施形態の場合、圧電素子部13は、センサ部12を保護する保護膜16の基板11と反対側に積層されている。具体的には、圧電素子部13は、圧電素子で形成されている電極パターン53および電極パターン54を有している。これらの電極パターン53および電極パターン54は、いずれも保護膜16の基板11と反対側に形成されている。そのため、圧電素子部13を構成する電極パターン53および電極パターン54は、センサ部12を保護する保護膜16に積層されている。電極パターン53および電極パターン54は、いずれも保護膜55によって保護されている。
電極パターン53および電極パターン54は、いずれも圧電素子で櫛歯形状に形成されている。電極パターン53および電極パターン54は、図示しない回路部と電気的に接続している。これにより、電極パターン53および電極パターン54には、回路部から所定の電圧が印加される。電極パターン53と電極パターン54との間に電圧を印加することにより、電極パターン53と電極パターン54との間には歪みが生じ、基板11の板厚方向に対し垂直なセンサ部12のセンサ面に沿った振動が発生する。
第3実施形態では、圧電素子部13は、センサ部12の基板11と反対側に積層された電極パターン53、54を有している。すなわち、センサ部12は、基板11と反対側に圧電素子部13の電極パターン53、54が被せられている。そのため、圧電素子部13の電極パターン53、54によって振動が発生すると、センサ部12も振動する。したがって、センサ部12を自身の振動によって自己洗浄することができる。
第4実施形態
本発明の第4実施形態による濃度センサ装置を図13に示す。
第4実施形態では、図13に示すように濃度センサ装置10は、基板11、センサ部12および圧電素子部13を備えている。基板11は、図13(B)に示すようにセンサ部12と反対の端面側に絶縁膜14、およびセンサ部12との間に絶縁膜17が形成されている。センサ部12は、図13(A)に示すように複数の電極15を有している。電極15は、上述の第1参考形態と同様の構成である。
第4実施形態の場合、圧電素子部13は、基板11を挟んでセンサ部12と反対側の面に形成されている。具体的には、圧電素子部13は、圧電素子で形成されている電極パターン61および電極パターン62を有している。これらの電極パターン61および電極パターン62は、いずれも基板11においてセンサ部12と反対側の面に形成されている。電極パターン61および電極パターン62は、いずれも保護膜63によって保護されている。
電極パターン61および電極パターン62は、いずれも圧電素子で櫛歯形状に形成されている。電極パターン61および電極パターン62は、図示しない回路部と電気的に接続している。これにより、電極パターン61および電極パターン62には、回路部から所定の電圧が印加される。電極パターン61と電極パターン62との間に電圧を印加することにより、電極パターン61と電極パターン62との間には歪みが生じる。そのため、生じた歪みは、粗密波となって基板11を板厚方向へ伝わり、センサ部12を振動させる。
第4実施形態では、圧電素子部13は基板11を挟んでセンサ部12と反対側の面に電極パターン61、62を有している。すなわち、基板11は、センサ部12と反対側の面に圧電素子部13の電極パターン61、62が形成されている。そのため、圧電素子部13の振動は、基板11を経由してセンサ部12へ伝達される。したがって、センサ部12に付着した異物の脱離を促進することができる。
(その他の実施形態)
濃度センサ装置10は、図14に示すように一部が切り欠かれた配管部材100に設けてもよい。この場合、配管部材100の外側には、濃度センサ装置10を取り付けるための実装基板103が設けられる。濃度センサ装置10と実装基板103との間には、リブ31やシール部材32が設けられる。これにより、リブ31やシール部材32の内側への混合燃料の流入が防止される。実装基板103と濃度センサ装置10とは、例えばはんだボール33やボンディングワイヤによって電気的に接続される。また、図14に示す場合、濃度センサ装置10の圧電素子部13は、基板11の回路部を経由することなく例えばはんだボール33により実装基板103と電気的に直接接続される。濃度センサ装置10と実装基板103との間にリブ31やシール部材32を設けることにより、これらはんだボール33やボンディングワイヤが設けられている内側への混合燃料の流入は防止される。したがって、はんだボール33やボンディングワイヤなどの腐食や損傷を防止することができる。
以上説明した複数の実施形態では、圧電素子部13と回路部18とを主に貫通電極19で電気的に接続する例について説明した。しかし、圧電素子部13と回路部18とは貫通電極19に限らず、例えばボンディングワイヤやバンプなどで電気的に接続してもよい。また、図14で説明したように、例えば圧電素子部13などの濃度センサ装置10の一部の素子を外部の実装基板103とボンディングワイヤやはんだボール33などによって電気的に接続してもよい。
また、上述の第1実施形態第4実施形態とを組み合わせてもよい。すなわち、第1実施形態による濃度センサ装置10において、基板11の一方の端面に第一電極パターンに相当する櫛歯形状の電極パターン41、42を有するセンサ部12を設け、他方の端面に第二電極パターンに相当する櫛歯形状の電極パターン61、62を設けてもよい。これにより、圧電素子部13は、センサ部12を構成する電極パターン41、42と、基板11のセンサ部12と反対側に設けられた電極パターン61、62とによって構成される。そのため、センサ部12は、電極パターン41、42によって自身が振動するとともに、基板11を経由して伝達された電極パターン61、62の振動によっても振動する。その結果、センサ部12は、複数の方向へ振動する。したがって、センサ部12に付着した異物の脱離を促進することができるとともに、センサ部12を自身の振動によって自己洗浄することができる。
さらに、上述の第3実施形態第4実施形態とを組み合わせてもよい。すなわち、第3実施形態による濃度センサ装置10において、センサ部12と積層して第一電極パターンに相当する櫛歯形状の電極パターン53、54を設け、基板11のセンサ部12と反対側の端面に第二電極パターンに相当する櫛歯形状の電極パターン61、62を設けてもよい。これにより、圧電素子部13は、センサ部12を覆う電極パターン53、54と、基板11のセンサ部12と反対側に設けられた電極パターン61、62とによって構成される。そのため、センサ部12は、電極パターン53、54によって自身が振動するとともに、基板11を経由して伝達された電極パターン61、62の振動によっても振動する。その結果、センサ部12は、複数の方向へ振動する。したがって、センサ部12に付着した異物の脱離を促進することができるとともに、センサ部12を自身の振動によって自己洗浄することができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、10は濃度センサ装置、11は基板、12はセンサ部、13は圧電素子部、18は回路部、19は貫通電極、22は凹部、23、26は絶縁膜、27は絶縁体層、41、42は電極パターン、43は電極部、53、54は電極パターン、61、62は電極パターンを示す。

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面側に設けられ、互いに対向する櫛歯形状に形成された電極パターンを有し、対向する前記電極パターン間の誘電率または比誘電率を検出することにより、混合燃料に含まれる特定成分の濃度を検出するセンサ部と、
    通電することにより振動して前記センサ部に付着した異物の脱離を促す圧電素子部と、を備え、
    前記センサ部の前記電極パターンは、PZTで形成され、
    前記電極パターンは、前記圧電素子部を構成していることを特徴とする濃度センサ装置。
  2. 前記基板を挟んで前記センサ部と反対側の面に、前記電極パターンとの間に電位差を形成する電極部をさらに備える請求項1記載の濃度センサ装置。
  3. 前記センサ部は、PZTで形成されている櫛歯形状の第一電極パターンを有し、
    前記圧電素子部は、前記第一電極パターンと、前記基板を挟んで前記センサ部と反対側の面にPZTで形成されている櫛歯形状の第二電極パターンと、を有することを特徴とする請求項1記載の濃度センサ装置。
  4. 前記圧電素子部は、前記センサ部の前記基板と反対側に積層されPZTで形成されている櫛歯形状の第一電極パターンと、前記基板を挟んで前記センサ部と反対側の面にPZTで形成されている櫛歯形状の第二電極パターンと、を有することを特徴とする請求項1記載の濃度センサ装置。
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