JP3940866B2 - 唾液採取分析装置 - Google Patents

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    • A61B10/0045Devices for taking samples of body liquids
    • A61B10/0051Devices for taking samples of body liquids for taking saliva or sputum samples

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は唾液採取分析装置に関し、さらに詳細にいえば、被験者から唾液を採取して、唾液に含まれる成分を分析するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被験者の口腔内に脱脂綿を含ませたままでしばらく放置することにより脱脂綿に唾液を十分に吸い込ませて唾液の採取を行い、次いで、この脱脂綿を注射器内に入れてピストンで絞り出し、濾過して測定機器に供給することにより、唾液中の成分の分析を行う方法が提案されている。
【0003】
この方法を採用すれば、脱脂綿を口腔内に含ませることにより、被験者に余り不快感を与えることなく簡単に唾液を採取することができる。そして、脱脂綿に吸い込まれた唾液を注射器を用いて絞り出し、濾過して測定機器に供給することにより、唾液に含まれる成分を分析することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の方法を採用した場合には、脱脂綿に十分な量の唾液(注射器を用いて分析に十分な量の唾液を絞り出すことが可能な量の唾液)を吸い込ませるための所要時間が長いのであるから、酵素の影響などにより、採取された唾液の状態が変化してしまうという不都合がある。
【0005】
また、口腔内に脱脂綿を含んでから、脱脂綿が取り出されるまでの被験者の待ち時間が長いという不都合がある。さらに、複数の唾液腺からの唾液が混合されてしまうという不都合、唾液採取の前処理として歯磨き、うがいなどが必要であるという不都合、唾液採取の開始から分析結果が得られるまでの所要時間が長くなってしまうという不都合がある。
【0006】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、唾液採取、分析の手間、所要時間を低減し、しかも分析精度を高めることができる唾液採取分析装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の唾液採取分析装置は、被験者の口腔から唾液を採取する唾液採取部と、採取された唾液中の成分に応じた電気信号を出力するセンサ部と、電気信号を入力として唾液成分の分析を行う唾液成分分析部とを含み、唾液採取部とセンサ部とが一体化されているものである。
【0008】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として脱脂綿を採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用したものである。
【0009】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として毛細管を採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用したものである。
【0010】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部としてスポイトを採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用したものである。
【0011】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として電動ポンプを採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用したものである。
【0012】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として、口腔へ装着される部分がマウスピース形状を有するものを採用するものである。
【0013】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として、口腔へ装着される部分がストロー形状を有するものを採用するものである。
【0014】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として、口腔へ装着される部分が歯ブラシ形状を有するものを採用するものである。
【0015】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部とセンサ部との間に異物除去用のフィルタをさらに有するものである。
【0016】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として混合唾液を採取するものを採用するものである。
【0017】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として各唾液腺から直接唾液を採取するものを採用するものである。
【0018】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として、唾液の分泌を促進する刺激性溶液が塗布されたものを採用するものである。
【0019】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液採取部として、口腔へ装着された状態が噛むことが可能な形状および硬度を有する部材と、この部材を噛むことにより動作するスポイトとを含むものを採用するものである。
【0020】
本発明の唾液採取分析装置は、前記唾液成分分析部としてセンサ部を取り外し可能に装着する装着部をさらに有するものを採用するものである。
【0021】
【作用】
本発明の唾液採取分析装置であれば、唾液採取部により被験者の口腔から唾液を採取し、センサ部により、採取された唾液中の成分に応じた電気信号を出力し、電気信号を入力として唾液成分分析部により唾液成分の分析を行うことができる。
【0022】
したがって、採取した唾液を直ちにセンサ部に供給できることに伴って、所要時間を短縮することができるとともに、手間を簡素化することができ、しかも分析精度を高めることができる。
【0023】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として脱脂綿を採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用しているのであるから、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができる。
【0024】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として毛細管を採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用しているのであるから、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができる。
【0025】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部としてスポイトを採用し、前記センサ部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用しているのであるから、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができる。
【0026】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として電動ポンプを採用し、前記唾液成分分析部として比色式試薬プレートまたは電極式センサを採用しているのであるから、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができる。
【0027】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として、口腔へ装着される部分がマウスピース形状を有するものを採用するのであるから、さらに、唾液採取部の装着を確実化することができる。
【0028】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として、口腔へ装着される部分がストロー形状を有するものを採用するのであるから、さらに、唾液採取部の装着を簡単化するとともに、確実化することができる。
【0029】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として、口腔へ装着される部分が歯ブラシ形状を有するものを採用するのであるから、さらに、唾液採取部の装着を簡単化することができる。
【0030】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部とセンサ部との間に異物除去用のフィルタをさらに有するのであるから、さらに、異物を確実に除去して分析精度を高めることができる。
【0031】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として混合唾液を採取するものを採用するのであるから、さらに、混合唾液に基づく分析を行うことができる。
【0032】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として各唾液腺から直接唾液を採取するものを採用するのであるから、さらに、各唾液腺から直接採取された唾液に基づく分析を行うことができる。
【0033】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として、唾液の分泌を促進する刺激性溶液が塗布されたものを採用するのであるから、さらに、唾液の分泌を促進して唾液採取の所要時間を短縮することができる。
【0034】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液採取部として、口腔へ装着された状態が噛むことが可能な形状および硬度を有する部材と、この部材を噛むことにより動作するスポイトとを含むものを採用するのであるから、さらに、噛む動作に伴って唾液の分泌を促進し、しかも、噛む動作を行うことにより唾液の採取を行うことができる。
【0035】
本発明の唾液採取分析装置であれば、前記唾液成分分析部としてセンサ部を取り外し可能に装着する装着部を有するものを採用しているのであるから、さらに、唾液の採取操作を簡単化することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明の唾液採取分析装置の実施の態様を詳細に説明する。
【0037】
図1はこの発明の唾液採取分析装置の一実施態様を示す概略図である。
【0038】
この唾液採取分析装置は、唾液採取部としての唾液吸引部1と、この唾液吸引部1と一体的に設けられたセンサ装着部2と、センサ装着部2に設けられたセンサからの出力信号を接続線3を通して受取ることにより、所定の分析処理を行って分析結果を表示部4aに表示する唾液分析部4とを有している。
【0039】
図2はセンサ装着部2に設けられたセンサの構成の一例を示す概略図である。
【0040】
このセンサは、比色式のセンサであり、発色試薬を含浸させてなる基材2aと、基材2aに向かって光を照射する光源2bと、基材2aからの反射光を受光する受光部2cとを有している。この構成のセンサを採用すれば、基材2aに対して唾液を移行させることにより発色試薬を発色させることができ、光源2bから基材2aに向かって光を照射し、基材2aからの反射光を受光部2cにより受光することによって、発色試薬の発色に対応する電気信号を出力することができる。
【0041】
図3はセンサ装着部2に設けられたセンサの構成の他の例を示す概略図である。
【0042】
このセンサは、電極式のセンサであり、基板2d上に陽極2eおよび陰極2fを互いに近接させて設けているとともに、陽極2eおよび陰極2fを覆うように、酵素を含む酵素膜2gを設けている。なお、2hは信号引き出し配線である。この構成のセンサを採用すれば、酵素膜2gに対して唾液を移行させることにより、酵素の存在下で唾液中の特定の物質の酸化、還元反応を行わせ、この反応により生成され、もしくは消失される物質の量に対応する電気信号(特定の物質の濃度に対応する電気信号)を陽極2eと陰極2fとの間に発生させ、信号引き出し配線2hを通して外部に出力することができる。
【0043】
上記の構成の唾液採取解析装置の作用は次のとおりである。
【0044】
唾液採取部としての唾液吸引部1によって、被験者5の口腔5aから唾液を採取する。この唾液は、唾液吸引部1と一体的に設けられたセンサ装着部2に移行され、センサ装着部2に設けられたセンサから、唾液中の成分(例えば、グルコースなど)に応じた電気信号を出力する。そして、この出力信号を接続線3を通して唾液分析部4に供給し、所定の分析処理を行って分析結果を表示部4aに表示する。
【0045】
したがって、採取された唾液を直ちにセンサに導いて唾液中の成分に応じた電気信号を得、この電気信号に基づいて分析処理を行うことができる。この結果、唾液の採取から電気信号を得るまでの時間が短くなり、唾液の変質を大幅に抑制することができ、ひいては唾液の分析精度を高めることができる。また、唾液を絞り出すという操作が不要になるため、操作性を高めることができる。
【0046】
図4はこの発明の唾液採取分析装置の他の実施態様を示す概略図である。
【0047】
この唾液採取分析装置が図1の唾液採取分析装置と異なる点は、接続線3を省略し、センサ装着部2と唾液分析部4とを直接接続した点のみである。
【0048】
したがって、この実施態様を採用した場合には、接続線3を省略したことに伴って全体として小型化することができるほか、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0049】
図5は唾液吸引部1とセンサとの一具体例を示す概略図である。
【0050】
この具体例においては、センサとして図2に示す比色式センサを採用し、唾液を吸引し、かつ基材2aに対して吸引した唾液を供給するために、脱脂綿からなる唾液吸引部1を採用している。なお、2iは脱脂綿から基材2aに唾液を導く唾液ガイドである。
【0051】
この具体例を採用した場合には、脱脂綿によって唾液を吸引し、この唾液を基材2aに導くのであるから、絞り出せるほどは唾液を吸引する必要がなく、この結果、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0052】
図6は唾液吸引部1とセンサとの他の具体例を示す概略図である。
【0053】
この具体例においては、センサとして図3に示す電極式センサを採用し、唾液を吸引し、かつ酵素膜2gに対して吸引した唾液を供給するために、脱脂綿からなる唾液吸引部1を採用している。
【0054】
この具体例を採用した場合には、脱脂綿によって唾液を吸引し、この唾液を酵素膜2gに導くのであるから、絞り出せるほどは唾液を吸引する必要がなく、この結果、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0055】
図7は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【0056】
この具体例においては、センサとして図2に示す比色式センサを採用し、唾液を吸引し、かつ基材2aに対して吸引した唾液を供給するために、キャピラリ吸引部からなる唾液吸引部1を採用している。なお、2iはキャピラリ吸引部から基材2aに唾液を導く唾液ガイドである。
【0057】
この具体例を採用した場合には、キャピラリ吸引部によって唾液を吸引し、この唾液を基材2aに導くのであるから、少量の唾液を吸引するだけでよく、この結果、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0058】
図8は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【0059】
この具体例においては、センサとして図3に示す電極式センサを採用し、唾液を吸引し、かつ酵素膜2gに対して吸引した唾液を供給するために、キャピラリ吸引部からなる唾液吸引部1を採用している。
【0060】
この具体例を採用した場合には、キャピラリ吸引部によって唾液を吸引し、この唾液を酵素膜2gに導くのであるから、少量の唾液を吸引するだけでよく、この結果、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0061】
図9は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【0062】
この具体例においては、センサとして図2に示す比色式センサを採用し、唾液を吸引し、かつ基材2aに対して吸引した唾液を供給するために、スポイトからなる唾液吸引部1を採用している。なお、2iはスポイトの唾液吸引路から基材2aに唾液を導く唾液ガイドである。
【0063】
この具体例を採用した場合には、スポイトによって唾液を吸引し、この唾液を基材2aに導くのであるから、少量の唾液を吸引するだけでよく、この結果、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0064】
図10は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【0065】
この具体例においては、センサとして図3に示す電極式センサを採用し、唾液を吸引し、かつ酵素膜2gに対して吸引した唾液を供給するために、スポイトからなる唾液吸引部1を採用している。
【0066】
この具体例を採用した場合には、スポイトによって唾液を吸引し、この唾液を酵素膜2gに導くのであるから、少量の唾液を吸引するだけでよく、この結果、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0067】
ただし、図9、図10の実施態様において、スポイトに代えて電動ポンプを採用することが可能であり、電動ポンプを動作させることにより、同様の作用を達成することができる。
【0068】
図11はこの発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【0069】
この唾液採取分析装置が図1の唾液採取分析装置と異なる点は、唾液吸引部1としてマウスピース形状のものを採用した点のみである。
【0070】
この実施態様を採用した場合には、唾液吸引部1を簡単、かつ確実に被験者の口腔に装着することができるほか、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0071】
図12はこの発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【0072】
この唾液採取分析装置が図1の唾液採取分析装置と異なる点は、唾液吸引部1としてストロー形状のものを採用した点のみである。
【0073】
この実施態様を採用した場合には、唾液吸引部1を簡単に被験者の口腔に装着することができるほか、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0074】
図13はこの発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【0075】
この唾液採取分析装置が図1の唾液採取分析装置と異なる点は、唾液吸引部1として歯ブラシ形状のものを採用した点のみである。ただし、歯ブラシ形状の唾液吸引部1は、ブラシに相当する部分を吸引部としている。
【0076】
この実施態様を採用した場合には、唾液吸引部1を簡単に被験者の口腔に装着することができるほか、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0077】
図14は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【0078】
この具体例が図9の具体例と異なる点は、スポイトの吸引管の所定位置に、異物(食べかす、細菌など)を除去するためのフィルタ6を設けた点のみである。
【0079】
この実施態様を採用した場合には、異物を排除して唾液のみをセンサに供給して測定精度を高めることができるほか、図9の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0080】
図15は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【0081】
この具体例が図10の具体例と異なる点は、スポイトの吸引管の所定位置に、異物を除去するためのフィルタ6を設けた点のみである。
【0082】
この実施態様を採用した場合には、異物を排除して唾液のみをセンサに供給して測定精度を高めることができるほか、図10の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0083】
図16はこの発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【0084】
この唾液採取分析装置が図1の唾液採取分析装置と異なる点は、唾液吸引部1として、先端部に唾液腺を覆う唾液腺カバー部1aを有するものを採用した点のみである。
【0085】
この実施態様を採用した場合には、唾液腺カバー部1aにより唾液腺を覆うことができるので、所望の唾液腺からの唾液のみを吸引することができるほか、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0086】
図17は唾液吸引部1とセンサとのさらに他の具体例を示す概略縦断面図である。
【0087】
この具体例が図11の具体例と異なる点は、マウスピース形状の部材1bとして、所定位置に変形可能な中空部1cを有するものを採用し、この中空部にスポイト1dを収容するとともに、スポイト1dと連通される唾液吸引管1eの所定位置にセンサ装着部2を設けた点のみである。
【0088】
この実施態様を採用すれば、マウスピース形状の部材1bを噛むことによりスポイト1dの変形、復元を反復させて唾液の採取、センサへの供給を行うことができる。特に、噛む動作を行うことにより唾液の分泌が促進されるので、唾液の採取を迅速、かつ確実に達成できるほか、図11の具体例と同様の作用を達成することができる。
【0089】
図18はこの発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【0090】
この唾液採取分析装置が図1の唾液採取分析装置と異なる点は、接続線3を省略し、唾液分析部4の所定位置に、センサ装着部2を装着してセンサからの電気信号を取り込むための装着部4bを設けた点のみである。
【0091】
この実施態様を採用した場合には、互いに一体化された唾液吸引部1とセンサ装着部2とを唾液分析部4から分離して、唾液を採取するための操作を容易にすることができるほか、図1の実施態様と同様の作用を達成することができる。
【0092】
なお、以上の各実施態様において、唾液吸引部1に刺激性溶液が塗布してあることが好ましく、唾液の分泌を促進することができる。ここで、刺激性溶液としては、クエン酸、酢酸、アスコルビン酸などが例示できるが、これら以外であっても、測定部分で反応しないものであれば、同様に適用することが可能である。
【0093】
図19は唾液腺を洗浄するための装置を示す概略断面図である。
【0094】
この装置は、洗浄液を収容するスポイト本体7aと、スポイト本体7aと一体的に設けた管体7bと、管体7bの先端部に設けた唾液腺カバー部7cとを有している。そして、管体7bを区画して洗浄液吐出路7dおよび廃液吸引路7eを形成し、洗浄液吐出路7dに逆流防止弁7fを、廃液吸引路7eに逆流防止弁7gをそれぞれ設けている。
【0095】
したがって、唾液腺カバー部7cにより所望の唾液腺を覆った状態で、スポイト本体7aを変形させれば、洗浄液吐出路7dを通して洗浄液を吐出することができ、逆に、スポイト本体7aを復原させれば、唾液腺カバー部7cにより覆われた空間内の廃液を廃液吸引路7eを通して吸引させることができる。すなわち、この一連の操作を行うことにより、所望の唾液腺の洗浄を達成することができる。
【0096】
そして、このようにして所望の唾液腺の洗浄を行った後は、上記の何れかの唾液採取分析装置を用いて唾液の採取、分析を行うことにより、高精度の唾液の分析を達成することができる。ただし、この場合に、洗浄液として唾液の分泌を促進する香りを付与してあるものを採用することが好ましい。
【0097】

【発明の効果】
発明は、採取した唾液を直ちにセンサ部に供給できることに伴って、所要時間を短縮することができるとともに、手間を簡素化することができ、しかも分析精度を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0098】
発明は、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【0099】
発明は、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【0100】
発明は、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【0101】
発明は、さらに、採取すべき唾液の量を少なくすることができるとともに、唾液成分分析部の構成を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【0102】
発明は、さらに、唾液採取部の装着を確実化することができるという特有の効果を奏する。
【0103】
発明は、さらに、唾液採取部の装着を簡単化するとともに、確実化することができるという特有の効果を奏する。
【0104】
発明は、さらに、唾液採取部の装着を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【0105】
発明は、さらに、異物を確実に除去して分析精度を高めることができるという特有の効果を奏する。
【0106】
発明は、さらに、混合唾液に基づく分析を行うことができるという特有の効果を奏する。
【0107】
発明は、さらに、各唾液腺から直接採取された唾液に基づく分析を行うことができるという特有の効果を奏する。
【0108】
発明は、さらに、唾液の分泌を促進して唾液採取の所要時間を短縮することができるという特有の効果を奏する。
【0109】
発明は、さらに、噛む動作に伴って唾液の分泌を促進し、しかも、噛む動作を行うことにより唾液の採取を行うことができるという特有の効果を奏する。
【0110】
発明は、さらに、唾液の採取操作を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の唾液採取分析装置の一実施態様を示す概略図である。
【図2】センサ装着部に設けられたセンサの構成の一例を示す概略図である。
【図3】センサ装着部に設けられたセンサの構成の他の例を示す概略図である。
【図4】この発明の唾液採取分析装置の他の実施態様を示す概略図である。
【図5】唾液吸引部とセンサとの一具体例を示す概略図である。
【図6】唾液吸引部とセンサとの他の具体例を示す概略図である。
【図7】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【図8】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【図9】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【図10】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【図11】この発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【図12】この発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【図13】この発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【図14】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【図15】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略図である。
【図16】この発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【図17】唾液吸引部とセンサとのさらに他の具体例を示す概略縦断面図である。
【図18】この発明の唾液採取分析装置のさらに他の実施態様を示す概略図である。
【図19】唾液腺を洗浄するための装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 唾液吸引部 1b マウスピース形状の部材
1d スポイト 2 センサ装着部
4 唾液分析部 4b 装着部

Claims (7)

  1. 被験者の口腔から唾液を採取する唾液採取部(1)と、採取された唾液中の成分に応じた電気信号を出力するセンサ部(2)と、電気信号を入力として唾液成分の分析を行なう唾液成分分析部(4)とを含み、
    唾液採取部(1)とセンサ部(2)とが一体化されており、
    唾液採取部(1)は、口腔へ装着された状態で噛むことが可能な形状および硬度を有する部材(1b)と、この部材を噛むことにより動作するスポイト(1d)とを含むことを特徴とする唾液採取分析装置。
  2. 前記センサ部(2)は、比色式試薬プレートまたは電極式センサである請求項1に記載の唾液採取分析装置。
  3. 前記唾液採取部(1)とセンサ部(2)との間に異物除去用のフィルタ(6)をさらに有している請求項1または2の何れかに記載の唾液採取分析装置。
  4. 前記唾液採取部(1)は混合唾液を採取するものである請求項1から請求項の何れかに記載の唾液採取分析装置。
  5. 前記唾液採取部(1)は各唾液腺から直接唾液を採取するものである請求項1から請求項の何れかに記載の唾液採取分析装置。
  6. 前記唾液採取部(1)は、唾液の分泌を促進する刺激性溶液が塗布されたものである請求項1から請求項の何れかに記載の唾液採取分析装置。
  7. 前記唾液成分分析部(4)はセンサ部(2)を取り外し可能に装着する装着部(4b)をさらに有している請求項1から請求項の何れかに記載の唾液採取分析装置。
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