JP6840282B1 - 唾液採取器具および唾液採取方法 - Google Patents
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Abstract
Description
被験者から唾液を採取する方法としては、筒状(試験管状)の容器の端部に唇を付けた状態で唾液を吐きだす方法が一般的である。ところが、前記唾液採取方法では、唾液を吐きだす際に容器外に唾液がこぼれる可能性がある。また、容器内の唾液の量を確認するためには、一旦口元から離した状態で、容器を目線に持ち上げる必要があり、手間がかかる。
また、特許文献1には、口腔内から唾液を採取する唾液採取装置として、唾液を貯留する容器本体と、容器本体から延設されたされた逆U字状の唾液吸入管とを備えるものが開示されている。この唾液採取装置を用いた唾液採取方法は、唾液吸入管の先端部を被験者の口腔に挿入した状態で、容器本体を押圧して負圧を生じさせることで、口腔内の唾液を吸入するものである。ところが、特許文献1の唾液採取装置は、容器本体が大きいため、保管や輸送時に比較的大きなスペースを確保する必要があり、また、製作費が高くなる。また、特許文献1の唾液採取装置を使用した場合であっても、容器内の唾液の量を確認するためには、唾液吸入管を口から出して、容器本体を目線まで持ち上げる必要がある。
この唾液採取器具を利用した唾液採取方法は、前記唾液採取器具に唾液を採取する仮採取工程と、前記唾液採取器具に採取した前記唾液を検体容器に移し替える本採取工程とを備えている。前記仮採取工程は、前記本体管の一端部を口腔にふくんだ状態で、前記本体管の他端部を下側にして前記唾液送入口から唾液を送り込み、前記一端部を口腔にふくんだまま、前記本体管を前記分岐管よりも前記唾液送入口側において折り曲げることで前記他端部を持ち上げて当該他端部に貯留された唾液の量を確認するというものである。また、前記本採取工程は、前記唾液排出口を上向きにした状態で、前記分岐管の少なくとも一部を前記検体容器に挿入する作業と、前記本体管を折り曲げて、前記唾液送入口が下側になるように前記本体管の一端部を他端部に近付ける作業と、前記唾液排出口が下向きになるように前記本体管および前記検体容器を反転させて、前記他端部に貯留された唾液を前記検体容器に流下させる作業とを備えている。
また、前記本体管は、前記分岐管の接続箇所よりも一端側の2カ所に、折り曲げ可能な蛇腹部を有しているため、本体管を折り曲げやすく、また、唾液を逆流させることなく内部の唾液量を確認できる。また、分岐管の接続箇所よりも上側の2カ所において本体管を折り曲げることで、唾液の貯留量を確認する際に、唾液排出口から唾液がこぼれることを防止できる。
なお、通気性を有して、取り外しが可能な蓋材が、前記唾液排出口に取り付けられていてもよい。このとき、蓋材の一部は、開口部からはみ出すように取り付けられ、指で簡単に引き抜けるようになっている。蓋材が通気性を確保していることにより、前記本体管の一端部を口腔にふくんだ状態で、前記本体管の他端部を下側にして前記唾液送入口から唾液を送り込む際に開口部から空気が抜けるため、唾液を他端部まで容易に送液することが可能であり、且つ、前記唾液排出口か一部の唾液が逆流して排出することを防止できる。
本実施形態の唾液採取器具1は、被験者の口腔から唾液を採取するためのものであって、図1に示すように、本体管2と分岐管3とを備えている。本体管2および分岐管3は、透明または半透明の筒状部材により構成されていて、内部を視認可能である。本実施形態の唾液採取器具1(本体管2および分岐管3)を構成する筒状部材の径(内径)は、被験者が口に挿入した状態で唾液を送り込むことが可能な大きさであれば限定されるものではないが、例えば、5mm〜15mmの範囲内、より好ましくは6mm〜10mmの範囲内であることが望ましい。本体管2および分岐管3を構成する材料は限定されるものではないが、オートクレーブ等を利用した、高温・高圧による滅菌処理が可能な材料であるのが望ましい。このような材料としては、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂を使用可能である。
本体管2には、折り曲げ可能な蛇腹部7が間隔をあけて二か所に形成されている。すなわち、本体管2は、三つ折り状に折り畳み可能な可撓性を有している。
分岐管3の先端(本体管2との接続部と反対側の端部)は、唾液排出口8として開口している。分岐管3の基端(本体管2との接続部)は開口しており、分岐管3と本体管2とは連通している。これにより、唾液貯留部5に貯留した唾液を、分岐管3を通じて唾液排出口8に誘導することができる。
また、分岐管3は、唾液貯留部5が下になるように本体管2を立てた状態(図1参照)で、唾液排出口8が上向きに開口するように、本体管2に対して傾斜している。そのため、唾液送入口4から流入した唾液は、分岐管に流れ込み難く、唾液のほとんどは唾液貯留部5に流下する。なお、分岐管3と本体管2との接続部の角度は、90°よりも小さければ限定されるものではないが、本実施形態では60°程度とする。
唾液排出口8には、通気性を有し、かつ、唾液の流出を防止する蓋材9が、着脱可能に取り付けられている。蓋材9の素材は限定されるものではないが、例えば、綿、絹、合成樹脂繊維等の織布や不織布等の滅菌処理が可能な素材が使用可能である。
仮採取工程S2では、唾液送入作業S21と、唾液量確認作業S22とを実施することにより、所定量の唾液を、唾液貯留部5に貯留する。図3に唾液送入作業S21,唾液量確認作業S22を示す。
唾液送入作業S21では、図3に示すように、被験者が本体管2の一端部(唾液送入口4)を口腔にふくんだ状態で、本体管2の他端部(唾液貯留部5)を下側にして唾液送入口4から唾液を送り込む。
唾液量確認作業S22は、唾液貯留部5に貯留した唾液の量を確認する作業である。唾液量確認作業S22では、本体管2の一端部を口腔にふくんだまま、本体管2を二か所の蛇腹部7において折り曲げることで、本体管2の他端を下にしたまま唾液貯留部5を持ち上げて、唾液貯留部5に貯留された唾液の量を確認する。唾液貯留部5に貯留した唾液の高さが秤量線6に達していない場合は、唾液貯留部5を下げて、唾液送入作業S21を再度実施する。一方、唾液貯留部5に貯留した唾液の高さが秤量線6に達している場合は、唾液の採取を終了する。
本採取工程S3では、本体管折曲作業S31と、容器準備作業S32と、流下作業S33とを行う。図5の(a)に本体管折曲作業S31、(b)に容器準備作業S32、(c)に流下作業S33を示す。
容器準備作業S32では、図5の(b)に示すように、分岐管3を検体容器10に挿入する。このとき、分岐管3は、唾液排出口8を上向きにした状態で蓋材9を取り外した後、分岐管3に検体容器10を被せるようにして挿入する。なお、分岐管3は、少なくとも一部が検体容器10に挿入されていればよい。
流下作業S33では、図5の(c)に示すように、唾液貯留部5に貯留された唾液を検体容器10に流下させる。流下作業S33では、唾液排出口8が下向きになるように本体管2および検体容器10を反転させることで、唾液貯留部5に貯留した唾液を検体容器10に流し込む。
また、本体管2が可撓性を有しているため、本体管2をくわえたまま折り曲げると、唾液の貯留量を簡易に確認でき、唾液採取時の手間を低減できる。
また、本体管2の唾液送入口4(本体管2の一端部)を口腔にふくんだ状態で唾液を採取することで、唾液が外部に流出することも防止できる。
また、通気性を有して、取り外しが可能な蓋材9を唾液排出口8に取り付けておくことで、本体管2の他端部を下側にして記唾液送入口から唾液を送り込む際に開口部から空気が抜けるため、唾液を他端部まで容易に送液することが可能であり、且つ、唾液排出口8か唾液が逆流して排出されることを防止できる。また、蓋材9の一部が唾液排出口8からはみ出すように取り付けておくことで、指で簡単に引き抜けるようになっている。
前記実施形態では、本体管2に二か所の蛇腹部7が形成されている場合について説明したが、蛇腹部7の数および配置は限定されるものではない。また、本体管2を構成する筒状部材が可撓性を有した材質である場合には、蛇腹部7は省略してよい。
また、唾液採取器具1に唾液を送り込む際には、本体管2を折り曲げて、唾液貯留部5(秤量線6)を視認可能な位置に持ち上げた状態で行ってもよい。このようにすれば、唾液の貯留量の確認を、唾液を送り込みながら行うことができる(唾液送入作業S21と唾液量確認作業S22とを同時に実行できる)。
1本の唾液採取器具1から複数の検体容器10に移し替える場合には、本採取工程S3を複数回実行すればよい。
本採取工程S3では、本体管2を反転させながら分岐管3を検体容器10に挿入してもよい。
採取室(診察室等)において唾液採取器具1に唾液を採取した後、唾液採取器具1を別室(例えば、試験室等の唾液を検体容器10に移し替える作業を行う部屋)に輸送する際は、唾液送入口4および唾液排出口8を遮蔽するのが望ましい。唾液送入口4および唾液排出口8を遮蔽する際は、蓋材9の他、クリップ等を使用してもよい。
唾液採取器具1の滅菌処理、消毒方法は限定されるものではなく、例えば、煮沸や消毒液による消毒を行ってもよい。
2 本体管
3 分岐管
4 唾液送入口
5 唾液貯留部
6 秤量線
7 蛇腹部
8 唾液排出口
9 蓋材
10 検体容器
S1 器具輸送工程
S2 仮採取工程
S21 唾液送入作業
S22 唾液量確認作業
S3 本採取工程
S31 本体管折曲作業
S32 容器準備作業
S33 流下作業
Claims (3)
- 被験者の口腔から唾液を採取するための唾液採取器具であって、
可撓性を有した本体管と、
前記本体管に接続されて、先端が唾液排出口として開口している分岐管と、を備え、
前記本体管は、一端が唾液送入口として開口しているとともに他端が遮蔽されていて、前記唾液送入口から流入した唾液を他端部において貯留可能であり、前記分岐管の接続箇所よりも一端側の2カ所に折り曲げ可能な蛇腹部を有していることを特徴とする、唾液採取器具。 - 通気性を有し、かつ、唾液の流出を防止する蓋材が前記唾液排出口に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の唾液採取器具。
- 唾液を検体容器に採取する唾液採取方法であって、
被験者の口腔から唾液採取器具に唾液を採取する仮採取工程と、
前記唾液採取器具に採取した前記唾液を前記検体容器に移し替える本採取工程と、を備えており、
前記唾液採取器具は、可撓性を有した本体管と、前記本体管に接続されて先端が唾液排出口として開口している分岐管と、を備え、
前記本体管は、一端が唾液送入口として開口しているとともに他端が遮蔽されていて、前記唾液送入口から流入した唾液を他端部において貯留可能であり、
前記本採取工程では、
前記本体管を折り曲げて、前記唾液送入口が下側になるように前記本体管の一端部を他端部に近付ける作業と、
前記唾液排出口を上向きにした状態で、前記分岐管の少なくとも一部を前記検体容器に挿入する作業と、
前記唾液排出口が下向きになるように前記本体管および前記検体容器を反転させて、前記他端部に貯留された唾液を前記検体容器に流下させる作業と、を備えていることを特徴とする、唾液採取方法。
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