JPH08299284A - 唾液採取装置 - Google Patents

唾液採取装置

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Publication number
JPH08299284A
JPH08299284A JP7110605A JP11060595A JPH08299284A JP H08299284 A JPH08299284 A JP H08299284A JP 7110605 A JP7110605 A JP 7110605A JP 11060595 A JP11060595 A JP 11060595A JP H08299284 A JPH08299284 A JP H08299284A
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JP
Japan
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saliva
container body
suction pipe
opening
port
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Pending
Application number
JP7110605A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Oishi
義浩 大石
Junji Shiozawa
順二 塩沢
Hiromitsu Araki
啓光 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP7110605A priority Critical patent/JPH08299284A/ja
Publication of JPH08299284A publication Critical patent/JPH08299284A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/0045Devices for taking samples of body liquids
    • A61B10/0051Devices for taking samples of body liquids for taking saliva or sputum samples

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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】取扱いを容易にし、快適に唾液を採取できる唾
液採取装置を提供する。 【構成】開口部を有する可撓性の容器本体と、逆U字形
に形成してあり一端に人の口腔に入れて唾液を吸引する
採取口を有し他端に前記採取口に連通する取出口を有
し、前記他端側は前記容器本体の開口部に取り付けられ
ている唾液吸入管とを備え、前記唾液吸入管は、外面か
ら突出する通気室を有しこの通気室は容器本体内の空気
を大気に連通解放する通気孔を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、唾液採取装置に関す
る。例えば、採取口を人の口腔に入れ、容器を押圧して
負圧を生じさせることにより容器本体内に唾液を採取す
る唾液採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等では、医者等が患者等の容態を知
るためにホルモンを測定する。このホルモンの測定に必
要な検体として例えば唾液が用いられる。この唾液の採
取にあたっては専用の採取装置が用いられる。
【0003】図3に示すように、従来の唾液採取装置
は、例えば、唾液を保存するための唾液容器1と唾液を
採取する採取棒6とからなる。唾液容器1は、一端に底
2を有する円筒状に形成し、この底2の外面に突出する
突片3を設け、この突片3を折取ることにより底2に穴
が開くようにしてある。この唾液容器1の他端は開口
し、他端の内径とほぼ同径の外径を有する円筒状のキャ
ップ4を嵌入可能にしてある。なお、この唾液容器1内
には保存液5が少量収容されている。
【0004】採取棒6は、棒状の握持部7の一端部にス
ポンジ状または綿状の吸水パッド8を取り付けたもので
ある。この唾液採取装置は以下のように使用される。ま
ず、患者等が採取棒6の吸水パッド側を口に含み、唾液
を吸水パッド8に染み込ませる。吸水パッド8に唾液が
十分染み込むと、採取棒6を口から取り出す。
【0005】次に、唾液容器1のキャップ4を唾液容器
1内の保存液5がこぼれないように取り外し、採取棒6
の吸水パッド側を唾液容器1内に挿入する。この採取棒
6の吸水パッド側が底2と当接した状態まで挿入する
と、唾液容器1の開口部から飛び出している部分の握持
部7を折取る。容器内部では、保存液5が吸水パッド8
に染み込んだ状態になる。
【0006】最後に、採取棒6の一部を収納した状態で
再びキャップ4を容器本体11に嵌入し、冷凍庫等に入
れて保存する。なお、患者等は、後日病院等へ唾液容器
1を持参する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の唾液採取装置は、以下のような問題がある。第
1の問題点は、吸水パッド8に唾液を染み込ませる構成
をとるため、採取された唾液の量がホルモンの測定に必
要な量であるか否かを一見して判断できないことであ
る。
【0008】第2の問題点は、吸水パッド8を口に含
み、ホルモンの測定に十分な量の唾液を染み込ませるに
は時間を要し、この唾液採取の間患者等の行動が制限さ
れるということである。また、この唾液採取の間に患者
等が受ける感触は快いものではない。
【0009】以上のように、前記問題点を有する従来の
唾液採取装置は、使い勝手の良いものではなかった。本
発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、取扱いを容易にし、患者等が快適に唾液を採取で
きる唾液採取装置を提供することを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の唾液採取装置
は、前記技術的課題を解決するために以下の構成を採用
する。
【0011】すなわち、開口部12を有する可撓性の容
器本体11と、逆U字形に形成してあり一端に人の口腔
に入れて唾液を吸引する採取口19を有し他端に前記採
取口19に連通する取出口20を有し前記他端側は前記
容器本体11の開口部12に取り付けられている唾液吸
入管18とを備え、前記唾液吸入管18は、外面から突
出する通気室22を有しこの通気室22は容器本体11
内の空気を大気に連通解放する通気孔23を有すること
を特徴とする(請求項1に対応)。
【0012】以下、本発明の唾液採取装置の各構成要素
を詳細に説明する。 (容器本体)容器本体11は採取した唾液を保存するも
のである。この容器本体11は、唾液を内部に収容する
ための開口部12を有する。この開口部12は、例えば
容器本体11を底壁と周囲側壁とから構成することによ
り形成してもよい。しかし、容器本体11が倒れたとき
に唾液の漏れ等を少量に防ぐため、側壁の上端部を径縮
してテーパ部11aを形成し、開口部12を容器本体1
1の断面積よりも小さく形成することが望ましい。ま
た、開口部12は、容器本体11内に十分な量の唾液が
採取される前に開口部から唾液が漏れることのないよう
上方に向けて設けることが望ましい。
【0013】なお開口部12は、保存の際の有用性向上
のために、例えばキャップ等の蓋を着脱できるように形
成する。例えば開口部12を容器本体11よりも小径の
筒状に形成し、縦断面コの字のキャップを嵌入可能に形
成しても良いが、開口部12の外周に螺旋溝13を形成
し、この螺旋溝13と螺合する溝を内壁に有するキャッ
プを着脱自在にするのが好ましい。
【0014】この容器本体11は、内部に唾液を収容す
るのに負圧を利用する。このため容器本体11には可撓
性を持たせて形成する。例えば指等の押圧力により弾性
変形し、押圧を止めると押圧前の状態に戻るようにす
る。
【0015】この可撓性を与えるために、容器本体11
はポリエチレン等の合成樹脂を肉薄に射出成形するのが
好ましい。また、ゴム等の可撓性を持たせることのでき
る材質を用いることも可能である。
【0016】また、容器本体11の色は問わないが、容
器本体11内部の唾液の状態が外部から把握できるよう
透明であることが望ましい。もっとも、完全な透明であ
る必要はなく、半透明でも良い。
【0017】なお、本発明は、薬品の収容等に用いられ
るる可撓性の汎用容器を本発明の容器本体11として使
用することが可能である。要は、容器本体11の可撓性
を利用して十分な量の唾液を収容できればよいのであ
る。
【0018】(唾液吸入管)唾液吸入管18は、患者等
の口腔内から容器本体11への唾液の通路となるもので
ある。この唾液吸入管18は、内部を中空とし効率よく
唾液を通過させるため、例えば逆U字形の管状に形成す
る。
【0019】この唾液吸入管18は、一端に人の口腔内
に入れて唾液を吸入する採取口19を有する。この採取
口19は、唾液吸入管18内の負圧を高めるため唾液吸
入管18を径縮して小径に形成するのが好ましい。もっ
とも、唾液を吸入するために十分な負圧が得られれば、
採取口19の内径は唾液吸入管18の内径と同径でも良
い。
【0020】唾液吸入管18は、他端に前記採取口19
と連通する取出口20を有する。この取出口20は、唾
液吸入管18内の唾液が容器本体11内に残らず入るよ
うに、例えば、唾液吸入管18の内径よりも大径に形成
するのが好ましい。
【0021】このような唾液吸入管18は、唾液取出側
を容器本体11の開口部12に取り付ける。例えば、唾
液吸入管18の取出口20を容器本体11の開口部12
に取付ける。この場合は開口部12の内径は取出口20
とほぼ同径または大径に形成するのが好ましい。また、
唾液吸入管18は、例えば他端を前記開口部12に挿通
した状態に取り付けても良い。
【0022】このとき、唾液吸入管18の採取口19お
よび取出口20は、自然落下方向に向けた状態で取り付
けるのが好ましい。なぜなら、採取口19は、唾液の採
取効率向上において唾腺のある舌下に配置するのが好ま
しいからであり、また、取出口は、唾液採取菅18内に
残留した唾液を自然落下させて容器本体11内に収納可
能にするのが好ましいからである。
【0023】なお、逆U字形は、唾液の逆流を防ぐため
に唾液が上方に向かうことになる唾液採取側を短く形成
するのが好ましい。また、唾液吸入管18の他端側は、
唾液の自然落下を促進するため一端側よりも大径に形成
するのが好ましい。
【0024】もっとも、唾液吸入管18は、例えばゴム
管のように変形自在のものを用いても良く、使用に際し
て管の中間部を曲げ、採取口19が自然落下方向に向い
た逆U字形になるようにしても良い。または、唾液吸入
管18の中間部を蛇腹状に形成して伸縮および曲折自在
にし、装置の使用に際して逆U字形を形成するようにし
ても良い。
【0025】この唾液吸入管18は、前記のようにゴム
でも良いが、合成樹脂を用いて容器本体11と同様に合
成樹脂を用いて射出成形するのが生産性を高める上で好
ましい。
【0026】また、唾液吸入管18も色は問わないが、
内部の唾液の状態が分かるように透明であることが望ま
しい。 (通気室および通気孔)本発明の唾液採取装置を前記容
器本体11と唾液吸入管18とで構成すると、容器本体
11を押圧したときに唾液吸入管18に残留した唾液が
容器本体11内からの空気圧により口腔内に逆流して使
用者に不快感を与えるおそれがある。
【0027】この逆流を防止するため、唾液吸入管18
に容器本体11内の空気を大気に連通解放する通気孔2
3を設ける。しかし、前記通気孔23を前記唾液吸入管
18に直接形成した場合には、唾液が通気孔23を押さ
えている指に付着し、使用者に不快感を与える。これを
防止するため、唾液吸入管18に通気室22を設け、こ
の通気室22に前記通気孔23を形成する。
【0028】通気室22は、例えば筒状に形成し、この
一端部を通気孔23とし、他端部を唾液吸入管18から
突出した状態に取付けて形成してもよい。このとき、通
気室22は、容器本体11内または唾液吸入管18内の
唾液が伝わりにくい位置に取付ける。例えば通気室22
を一端が自然落下方向とほぼ逆方向に突出する状態に取
付けるのが望ましい。なお、通気孔23は、前記通気室
22の一端部を閉塞し通気室22の側壁に設けても良
い。
【0029】また、通気孔23は、唾液吸入管18内に
負圧を生じさせるため、容器本体11を押圧した際に指
等で塞ぎ、容器本体11内を大気と遮断する必要があ
る。このため、通気孔23は、例えば人差し指で押さえ
ると塞がる程度の大きさに形成するのが好ましい。もっ
とも通気孔23の大きさは、閉塞手段の大きさに対応し
て適宜変更可能である。
【0030】また、この指等で通気孔23を塞ぐ動作を
省くため、通気孔23近傍の内壁に弁を設け、この弁に
より通気孔23の開閉を自動制御すると唾液採取装置の
取扱いを簡易にする上で有用である。
【0031】なお、通気室22は、前記唾液吸入管18
とともに合成樹脂を用いて一体に射出成形するのが好ま
しい。もちろん通気室22を別体に形成し、後に唾液吸
入管18に取り付けても良い。
【0032】〈第2の発明〉前記した構成を有する発明
以外に、以下の構成を採用する場合でも、本発明の唾液
採取装置として成立する。
【0033】すなわち、開口部12を有する可撓性の容
器本体11と、逆U字形に形成してあり一端に唾液の採
取口19を有し他端に唾液の取出口20を有する唾液吸
入管18と、内部を中空とし、一端には前記開口部12
と連結する第1の連結口26を有し、他端には前記唾液
吸入管18の他端側と連結する第2の連結口27を有
し、側壁には通気孔23を有する中継室25と、を備え
ることを特徴とする唾液採取装置である(請求項2に対
応)。
【0034】
【作用】本発明の唾液採取装置によると、まず患者が容
器本体11を保持し、唾液吸入管18の一端を口腔内に
入れ、採取口19を例えば舌の下部に配置する。
【0035】次に、容器本体11を押圧して弾性変形さ
せる。このとき、容器本体11内の空気は、唾液吸入管
18の他端側を通じて通気室22に入り、この通気室2
2に設けてある通気孔23から大気中に解放される。容
器本体11の空気を十分に解放した後、通気孔23を指
等で塞ぎ、容器本体11内を大気と遮断する。
【0036】この状態から容器本体11を押圧している
指の力を解放すると、容器本体11の復元とともに負圧
が生じ、容器本体11に連通する唾液吸入管18は、採
取口19から口腔内の唾液を吸入する。この唾液は、採
取口19に連通する取出口20を通って容器本体11内
へ収容される。
【0037】容器本体11が押圧前の状態に戻ると、通
気孔23を塞いでいる指を離して容器本体11内を大気
に連通した状態にし、再び容器本体11を押圧する。こ
のときの容器本体11内の空気は、唾液吸入管18内に
残留した唾液を逆流させることなく、通気室22を介し
て通気孔23から大気に解放される。
【0038】以上の動作を繰り返して唾液が容器本体1
1内に十分溜まったら唾液吸入管18を口から外す。な
お、唾液吸入管18が、例えば自然落下方向とは逆方向
に向けて突出する筒状の通気室22を有する場合、唾液
は通気室22の内壁を伝うことなく容器本体11内へ送
られる。
【0039】第2の発明によると、通気孔23を解放し
て、容器本体11に弾性変形を加えると、容器本体11
内の空気は、開口部12から中継室25を介し、通気孔
23を通って大気中に解放される。このため、容器本体
11内の空気は唾液吸入管18内に殆ど入らず、唾液吸
入管18内に残留した唾液は逆流しない。
【0040】
【実施例】
〈実施例1〉以下に、本発明の唾液採取装置を図1に示
される第1の実施例についてさらに詳細に説明する。図
1には本発明の一実施例に係る唾液採取装置が符号10
で示されている。
【0041】この唾液採取装置10は唾液を保存する容
器本体11と、口腔から容器本体11内部への唾液の通
路である唾液吸入管18と、容器本体11内部の空気圧
を大気に逃がす唾液の逆流を防ぐ通気孔23と、この通
気孔23を塞ぐ指に唾液が付着するのを防止する通気室
22とからなる。
【0042】〈容器本体〉容器本体11は、円形状の底
壁の周囲に側壁を立設し、この側壁を所定の高さから底
壁の内面に対して上方に径縮し、テーパ部11aを形成
してある。このテーパ部11aの終端から上方に向けて
底壁よりも小径の横断面円を有する円筒状の開口部12
を形成してあり、この開口部12の外周面に図示しない
縦断面コの字状のキャップを嵌合するための螺旋溝13
を形成してある。
【0043】この容器本体11は、その材質にポリエチ
レン等の合成樹脂を用いて射出成形したものであり、可
撓性を持たせてある。このため、容器本体11は指等で
側壁を押圧することにより弾性変形し、押圧を緩めると
押圧前の状態に戻る。このときに生じる負圧によって唾
液を吸入するようにしてある。従って材質には可撓性を
持たせることが可能なゴムまたはエラストマを用いるこ
ともできる。
【0044】また、容器本体11は透明にし、内部の状
態が把握できるようにしてあるが、半透明または不透明
でも良く、さらに着色されていてもよい。 〈唾液吸入管〉唾液吸入管18は、逆U字形に形成し、
一端を唾液の採取口19とし、他端を採取口19に連通
する唾液の取出口20とする。この唾液吸入管18は両
端を下方に向け、他端側の取出口20を前記容器本体1
1の開口部12に取り付けてある。このときの取出口2
0は、容器本体11と唾液吸入管18との連結部を形成
する。 もっとも、唾液吸入管18は、他端側を適宜の
長さだけ開口部12に挿通した状態に取り付けても良
く、この場合は、唾液採取後に容器本体11と唾液吸入
管とを分離するのが容易になる。または、取出口20内
壁あるいは外壁に螺旋溝を設け、開口部12と螺合する
ようにしてもよい。なお、取出口20側の内径は、採取
効率を高めるため、採取口19側の内径に比し大径に形
成してある。
【0045】本実施例の唾液吸入管18は容器本体11
と同様に合成樹脂を用いて射出成形したものである。も
っとも、唾液吸入管18は、ゴム等の変形自在の材質を
用いて形成することも可能であり、この場合の唾液吸入
管18は、携帯時には小さくまとめておき、使用に際し
てを逆U字形にすることができる。
【0046】また、図示はしないが唾液吸入管18の中
間部を蛇腹状に形成すると、未使用時には唾液吸入管1
8を短くして唾液採取装置10をコンパクトにまとめ、
使用に際して蛇腹部を伸ばして折り曲げて逆U字形に形
成することができる。
【0047】〈通気室と通気孔〉前記唾液吸入管18に
は通気室22および通気孔23が設けられている。通気
室22は、唾液吸入管18の他端側の曲げ位置から上方
に向けて突出する筒形状に形成してある。この通気室2
2の一端は唾液吸入管18に連通してあり、他端は閉塞
してある。この通気室22の周壁に通気孔23を形成し
てある。もっとも、通気孔23は、通気室22の他端を
閉塞せずに開口した状態にすることによって形成しても
よい。
【0048】このように通気室22を唾液吸入管18か
ら上方に突出させてあるため、唾液が通気孔23から唾
液が漏れることがなく、通気室22には唾液が伝わりに
くいため指に唾液が付着するのを防止できる。なお、通
気室22の配置位置は本実施例に制限されるものではな
く、唾液の伝わりにくい位置に適宜変更可能である。
【0049】また、通気孔23は指の腹で押さえること
により塞がる程度の大きさに形成してあり、指を用いて
通気孔23を開閉すると、通気孔23は唾液吸入管18
および通気室22を介して容器本体11内を連通遮断す
る。
【0050】なお、この通気室22は、唾液吸入管18
と一体に射出成形したものである。また、図示しない弁
を通気孔23の内壁に設け、通気孔23の開閉を自動制
御しても良い。
【0051】このような唾液採取装置10は以下のよう
に用いる。まず、患者等が容器本体11を押圧し、容器
本体11内の空気を十分に大気へ逃がした後、唾液吸入
管18の他端を口腔内に入れ、採取口19を舌下に配置
する。これと同時に、通気孔23を指の腹で押さえて塞
ぐ。これにより容器本体11内は大気と遮断状態にな
る。
【0052】次に、容器本体11を押圧している手を緩
めると、復元力により容器本体11が押圧前の状態に戻
るとともに唾液吸入管18内に負圧が生じる。これによ
り舌下に溜まった唾液が採取口19から吸入される。吸
入された唾液は、唾液吸入管18を通り容器本体11内
に収容される。
【0053】次に、通気孔23を塞いでいた指を放して
容器本体11内を大気と連通状態にする。この状態で再
び容器本体11を押圧すると、容器本体11内の空気圧
は唾液吸入管18および通気室22を通じて通気孔23
から大気に逃げ、唾液吸入管18内に残留した唾液は唾
液採取口19に逆流しない。これを適宜の回数繰返し、
十分な量の唾液を容器本体11内に採取する。
【0054】最後に、唾液吸入管18を連結部から折り
取り、内壁に螺旋溝を有する図示しない汎用のキャップ
を開口部12側壁の螺旋溝13と螺合させて容器本体1
1に栓をし、冷蔵庫等で保管する。
【0055】このような唾液採取装置10によると、取
扱いが容易であり、通気孔23を指で押さえて容器本体
11を押圧することにより快適かつ容易に唾液を採取す
ることができる。また、携帯時の取扱いも容易である。
【0056】各構成要素は合成樹脂を用いて射出成形可
能であるため、大量に製造することが容易である。 〈実施例2〉本発明の第2の実施例を図2を用いて説明
する。なお、第2図は第2の実施例を示す断面図であ
る。第2の実施例は、容器本体11と、唾液吸入管18
と、両端を開口し、一端は容器本体11に取り付けてあ
り、他端は唾液吸入管18に取り付けてある中継室25
とを備える。
【0057】容器本体11は、第1の実施例の容器本体
11と同様の可撓性容器を用いてあり、唾液吸入管18
は、第1の実施例における唾液吸入管18から通気室2
2を除いた状態に形成してある。この容器本体11と唾
液吸入管18の間に中継室25が介在する。
【0058】この中継室25は、中空の球体部25aを
有し、この球体部25aの中心を通る軸線を中心軸とす
る筒状の連結口を、球体部25aの外面から延出した状
態に形成してある。この球体部25aの一端側は第1の
連結口26とされ、他端側は第2の連結口27とされ
る。さらに球体部25aの壁面には指の腹で塞がる程度
の大きさの通気孔23が形成されている。
【0059】本実施例の中継室25は、第1連結口26
を容器本体11の開口部12に挿通し、第2連結口27
を唾液吸入管18の唾液取出側に挿通して、容器本体1
1と唾液吸入管18とを中継している。
【0060】なお、唾液吸入管18の取出口20は、図
2においては中継室25内に配置してあるが、この取出
口20を第2連結口27に取り付けても良い。あるいは
取出口20を容器本体11内に配置しても良い。この場
合は開口部12の内径を唾液吸入管18の他端側の外径
よりも大径に形成する必要があるが、唾液が中継室25
の内壁を伝うことなく容器本体11内に収容される点で
好ましい。
【0061】容器本体11、唾液吸入管18および中継
室25はポリエチレン等の合成樹脂を用いて射出成形し
たものであり、内部の状態が把握できるように透明にし
てある。
【0062】第2の実施例の作用は前記第1の実施例と
ほぼ同様であるが、通気孔23を解放した状態で容器本
体11に弾性変形を加えると、容器本体11内の空気
は、開口部12から中継室25に押し出される。この押
し出された空気は、中継室25の側壁に設けた通気孔2
3を介して大気中に解放される。このため、容器本体1
1内の空気は唾液吸入管18内に殆ど入らず、唾液吸入
管18内に残留した唾液は逆流しない点が異なる。ま
た、唾液の採取を終了した後に、容器本体11から中継
室25を抜き取る点が異なる。
【0063】この様な第2の実施例は、容器本体11と
唾液吸入管18および中継室25を別体にしてあるた
め、第1実施例に比しコンパクトにまとめることができ
る。また、本実施例の唾液吸入管18及び中継室25
は、第1実施例の唾液吸入管18に比し形状が単純であ
るため、成形が容易である。さらに、使用に際し、第1
実施例よりも通気孔23が下方に位置しているため、通
気孔23を押さえるために手を上方に上げなくて済み、
手が疲れないという利点がある。
【0064】
【発明の効果】本発明の唾液採取装置によると、従来の
唾液採取装置に比し、取扱いが容易であり、快適に唾液
を採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の唾液採取装置の第1実施例を示す側
面図である。
【図2】 本発明の唾液採取装置の第2実施例を示す側
断面図である。
【図3】 従来の唾液採取装置を示す図である。
【符号の説明】
1 唾液容器 2 底板 3 突片 4 キャップ 5 保存液 6 採取棒 7 握持部 8 吸水パッド 10 唾液採取装置 11 容器本体 11a テーパ部 12 開口部 13 螺旋溝 18 唾液吸入管 19 採取口 20 取出口 22 通気室 23 通気孔 25 中継室 26 第1連結口 27 第2連結口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部12を有する可撓性の容器本体1
    1と、 逆U字形に形成してあり一端に人の口腔に入れて唾液を
    吸引する採取口19を有し他端に前記採取口19に連通
    する取出口20を有し前記他端側は前記容器本体11の
    開口部12に取り付けられている唾液吸入管18とを備
    え、 前記唾液吸入管18は、外面から突出する通気室22を
    有しこの通気室22は容器本体11内の空気を大気に連
    通解放する通気孔23を有することを特徴とする唾液採
    取装置。
  2. 【請求項2】 開口部12を有する可撓性の容器本体1
    1と、 逆U字形に形成してあり一端に唾液の採取口19を有し
    他端に唾液の取出口20を有する唾液吸入管18と、 内部を中空とし一端には前記開口部12と連結する第1
    の連結口26を有し他端には前記唾液吸入管18の他端
    側と連結する第2の連結口27を有し側壁には通気孔2
    3を有する中継室25と、 を備えることを特徴とする唾液採取装置。
JP7110605A 1995-05-09 1995-05-09 唾液採取装置 Pending JPH08299284A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104546017A (zh) * 2014-12-26 2015-04-29 华南农业大学 一种动物唾液采集装置
KR20200017983A (ko) * 2018-08-10 2020-02-19 한양대학교 산학협력단 타액 수집 장치
CN113288227A (zh) * 2021-05-25 2021-08-24 长沙仁基医疗器械有限公司 一种具有排气功能的唾液采集器及其注塑成型工艺
JP2022059800A (ja) * 2020-10-02 2022-04-14 大成建設株式会社 唾液採取器具および唾液採取方法

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