JP5200462B2 - 溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法 - Google Patents

溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5200462B2
JP5200462B2 JP2007233734A JP2007233734A JP5200462B2 JP 5200462 B2 JP5200462 B2 JP 5200462B2 JP 2007233734 A JP2007233734 A JP 2007233734A JP 2007233734 A JP2007233734 A JP 2007233734A JP 5200462 B2 JP5200462 B2 JP 5200462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal band
subsequent
welding
metal strip
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007233734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009061493A (ja
Inventor
廣幸 横田
重行 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2007233734A priority Critical patent/JP5200462B2/ja
Publication of JP2009061493A publication Critical patent/JP2009061493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5200462B2 publication Critical patent/JP5200462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法に関する。
例えば、図8に示す連続焼鈍ライン、図9に示す連続めっきライン、図10に示す酸洗ラインなどに代表される、鋼帯などの金属帯の連続処理ラインでは、その入側で金属帯を溶接し、焼鈍、めっき、酸洗などの処理を間断なく連続的に行うことで高い生産性を確保している。
以下、金属帯の溶接に関して、特許文献1の一部を引用しつつ、今少し詳しく説明する。
図11は、連続処理ラインの巻き出しリール(ペイオフリ−ル)から溶接機までの部分を拡大して示したものの一例である。
二台のペイオフリ−ル3,4が設置され、一方のリ−ル3から巻き出された金属帯2aが、図11では図示していないが、連続処理のための装置、特許文献1の場合でいえば、めっき浴に連続送給されるようになっている。
先行金属帯2aの巻き出しが終了すると、他方のリ−ル4から後続金属帯2bが巻き出されるようになっている。めっき浴とペイオフリ−ル3,4との間の連続処理ライン上には、溶接機10が設置され、先行金属帯2aの尾端部に後続金属帯2bの先端部が溶接されるようになっている。
溶接機10には、特許文献1の場合でいえば、電極溶接とかフラッシュバット溶接とか呼ばれる溶接を行う、ナロ−ラップシ−ム溶接機が用いられている。
先行金属帯2aは、1対のロ−ル6により、上方のパスラインを通過するように搬送される。
後続金属帯2bは、下方のパスラインを通過するように搬送される。
なお、剪断機5が溶接機10及びペイオフリ−ル3,4の間にそれぞれ設けられ、金属帯が剪断されるようになっている。
このほか、図11では図示していないが、多くの場合、矢印で示す金属帯の搬送方向に見て、溶接機10のすぐ下流側に、ノッチャーと呼ばれる、金属帯の溶接部の両幅端部を略半月状に切り落とす装置が設置される。
図12及び図13に示すように、溶接機10は1対のクランプ12及び1対のシャ−18を内部に備えている。
矢印で示す金属帯の搬送方向に見て、上流側のクランプ12には、シリンダ13のロッド14が連結されている。
同下流側のクランプ12には、レバ−16が連結され、支軸15を介してレバ−16はシリンダ13のロッド14に連結されている。レバ−16は、支軸101を中心に揺動するようになっている。
次に、図14のフロ−チャ−トを参照しながら先行金属帯2aに後続金属帯2bを接続する場合について説明する。
第1ペイオフリ−ル3のコイル残量が少なくなると、剪断機5で先行金属帯2aを剪断し、先行金属帯2aの尾端部を溶接機10内に搬送する(工程41)。
次いで、第2ペイオフリ−ル4から後続金属帯2bの先端部を溶接機10内に搬送する(工程42)。
先行金属帯2aの尾端部を下流側クランプ12でクランプ(把持)する(工程44)。
一方、後続金属帯2bの先端部が溶接機内を通過したことを検知すると、後続金属帯2bの先端部を上流側クランプ12でクランプ(把持)する(工程46)。
次いで、先の図12に示したように、先行金属帯2aの尾端部2cおよび後続金属帯2bの先端部2dを各シャ−18でそれぞれ剪断して切り落とし、対向する両者の端部を揃える(工程48)。
図13に示すように、下流側シリンダ13のロッド14を突出させ、先行金属帯2aの尾端部を上方に若干量持ち上げるようにチルト(傾動)させる(工程49)。
一方、上流側シリンダ13のロッド14を突出させ、後続金属帯2bの先端部を前進させ、先行金属帯2aの尾端部と後続金属帯2bの先端部をラップ(チルト(傾動)させた先行金属帯2aを水平に復帰させたときに重なり代ができるようにすること)させる(工程50)。
そして、チルト(傾動)させた先行金属帯2aを水平に復帰させ、溶接予定線11にて先行金属帯2aの尾端部を後続金属帯2bの先端部に重ね合わせる(工程52)。
次いで、両クランプ電極に通電し、先行金属帯2aの尾端部と後続金属帯2bの先端部の両者をシ−ム溶接する(工程53)。
溶接完了後、各クランプ12を解除し(工程54)、実質的に一直線に接続された金属帯2a,2bを下流側へ搬送し、連続めっき処理する。
なお、かっこで囲った(工程43)、(工程45)、(工程47)、(工程51)は、特許文献1に係る発明のポイントとなる動作であり、後述する。
ところで、従来から、金属帯の連続処理ラインでの溶接においては、先行金属帯の幅中心線と後続金属帯の幅中心線が、ラインの長手方向に伸びる幅中心線に対して、ある角度をもってずれてしまったまま溶接される結果、両者が接続部で折れ曲がって溶接され、所謂「くの字」を形成してしまう場合があった。
特に、金属帯の連続処理ラインでは、多くの場合、金属帯を毎分数百メ−トルもの高速で搬送するため、金属帯の先端部や尾端部が幅方向にずれやすく、同時に、先行金属帯の幅中心線と後続金属帯の幅中心線が、ラインの長手方向に伸びる幅中心線に対して、ある角度をもってずれやすいため、「くの字」を形成しやすい。
「くの字」が形成されると、連続処理ラインを通過中に金属帯が蛇行して周辺の機器と摺動し、金属帯に表面欠陥が形成されたり、また、例えば、連続焼鈍ライン、連続めっきラインなどでは、連続処理ライン通過のための張力が金属帯に作用することに伴い、図15に示すごとく、「くの字」の内側角部に応力が集中し、そこに焼鈍による熱が加わって、最悪の場合、焼鈍炉内で金属帯の溶接部が破断したりするなど、種々の不具合を生じる。
溶接部の両幅端部を略半月状に切り落とす、ノッチングを、溶接後に行った上で連続処理ラインを通過させる場合が多いが、図16に示すごとく、応力が集中し、同様な結果になる。
この問題に対し、特許文献1では、先行金属帯、後続金属帯とも、その尾端部、先端部について、長手方向2箇所で、センサカメラ7により幅端部を位置検出し、その結果に基づいて、先行金属帯の尾端部、後続金属帯の先端部を、サイドガイド20によって幅寄せし、それらの幅中心線が、連続処理ラインの幅中心線(特許文献1ではパスラインPLと呼称)に一致するように調整する(先述の(工程43)、(工程45)、(工程47)、(工程51))ことで、「くの字」の形成と、それに伴う種々の不具合を防止しようとしている。
ところで、特許文献2は、先行金属帯についてだけ、しかも、長手方向1箇所でだけでしか、センサカメラ7により幅端部の位置検出を行わないものであるが、センサカメラ7の受光器側にCCDカメラ(固体撮像デバイス)を用いることについて言及している。
ここで、後述の発明を実施するための最良の形態との関係で言及しておくと、特許文献3はマッシュシーム溶接、特許文献4、特許文献5はレーザ溶接にそれぞれ言及している。ちなみに、特許文献4と特許文献5は、同じレーザ溶接でも、特許文献4は重ね合わせ溶接、特許文献5は突き合わせ溶接に関するものである。
特開平05−096398号公報 特開平08−012147号公報 特開2002−103051号公報 特開2003−320467号公報 特許第3123146号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、先行金属帯、後続金属帯とも、その尾端部、先端部について、長手方向2箇所で、センサカメラ7により幅端部もしくは角部を位置検出する関係で、図17(平面図)、図18(側面図)に示すごとく、合計で8箇所にもセンサカメラ7を設置する必要があり、設置コストやメンテナンスコストが嵩む問題があるほか、センサカメラ7の投光器と受光器を、金属帯を挟んで上下に設置する構造上、様々な機器が密集する溶接機にあっては、他の機器に遮蔽されて、投光器や受光器の視野の確保が難しい問題があった。
特許文献2の方法では、先行金属帯についてだけ、しかも、長手方向1箇所でだけでしか、センサカメラ7により幅端部の位置検出を行わないため、たとえ、先行金属帯、後続金属帯の幅中心同士を合わせることができたとしても、「くの字」に接続されないことまでは保証し得ず、また、センサカメラ7の投光器と受光器を、金属帯を挟んで上下に設置する構造上、様々な機器が密集する溶接機にあっては、他の機器に遮蔽されて、投光器や受光器の視野の確保が難しい問題は、特許文献1の方法と同様に内包していた。
本発明は、従来技術のかような問題を解決し、金属帯の連続処理ラインでの溶接において、先行金属帯と後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接され、所謂「くの字」を形成するか否かを、少ないセンサ数で監視でき、先行金属帯と後続金属帯が「くの字」を形成しないように溶接できる、溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法を提供し、また、そのような方法を用いた金属帯の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)先行金属帯と後続金属帯をそれぞれクランプする、先行金属帯用クランプ及び後続金属帯用クランプと、前記先行金属帯と前記後続金属帯をクランプした状態で重ね合わせ、又は、付き合わせて溶接する溶接装置と、前記先行金属帯と前記後続金属帯が開いた状態で、前記先行金属帯と前記後続金属帯を両幅側方から撮像するCCDカメラと、を備え、
前記先行金属帯の前記先行金属帯用クランプからの突出長と前記後続金属帯の前記後続金属帯用クランプからの突出長とを捉え、OP側突出長とDR側突出長の差の絶対値が、前記先行金属帯と前記後続金属帯の一方でも、ある一定の値を超えた場合、そのことを以て、前記先行金属帯と前記後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定することを特徴とする溶接機。
(2)先行金属帯と後続金属帯をそれぞれ先行金属帯用クランプと後続金属帯用クランプでクランプした状態で重ね合わせ、又は、付き合わせて溶接するに際し、前記先行金属帯と前記後続金属帯が開いた状態で、前記先行金属帯と前記後続金属帯の両幅側方から、CCDカメラにて撮像することで、前記先行金属帯の前記先行金属帯用クランプからの突出長と前記後続金属帯の前記後続金属帯用クランプからの突出長とを捉え、OP側突出長とDR側突出長の差の絶対値が、前記先行金属帯と前記後続金属帯の一方でも、ある一定の値を超えた場合、そのことを以て、前記先行金属帯と前記後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定することを特徴とする金属帯の溶接監視方法。
(3)前記(2)の金属帯の溶接監視方法にて、前記先行金属帯と前記後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定した場合に、前記先行金属帯の前記先行金属帯用クランプからのOP側突出長とDR側突出長の差の絶対値と、前記後続金属帯の前記後続金属帯用クランプからのOP側突出長とDR側突出長の差の絶対値と、のうち、前記ある一定の値を超えている方について、前記ある一定の値以下に収めるべく、前記先行金属帯の尾端部と前記後続金属帯の先端部の、超えている方について、幅方向に動作させた上、前記先行金属帯と前記後続金属帯を溶接することを特徴とする金属帯の溶接方法。
(4)前記(3)の金属帯の溶接方法を用いた金属帯の製造方法。
本発明によれば、金属帯の連続処理ラインでの溶接において、先行金属帯と後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接され、所謂「くの字」を形成するか否かを、少ないセンサ数で監視でき、先行金属帯と後続金属帯が「くの字」を形成しないように溶接できる、溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法を提供し、また、そのような方法を用いた金属帯の製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態の一例について説明する。
(第1の本発明)
本発明の溶接機は、先行金属帯と後続金属帯をそれぞれクランプする、先行金属帯用クランプ及び後続金属帯用クランプと、前記先行金属帯と前記後続金属帯をクランプした状態で重ね合わせ、又は、付き合わせて溶接する溶接装置と、前記先行金属帯と前記後続金属帯を両幅側方から撮像するCCDカメラと、を備える。
図1は、本実施の形態に係る溶接機を、鳥瞰図的に示したものである。
1は、先行金属帯2aと後続金属帯2bとを溶接するための溶接装置であり、図1には、一例として、マッシュシーム溶接のものを示しているが、フラッシュバット溶接のものでもレーザ溶接のものでもよい。また、重ね合わせ、付き合わせ、のいずれの方式によるものであってもよい。
7は、先行金属帯2aと後続金属帯2bを両幅側方から撮像するCCDカメラである。
50は制御装置であり、溶接装置1や図1には図示していないクランプの動作のほか、金属帯の連続処理ラインにおける図示していない各種の機械や装置を動作させる機器を制御する。
70はプロセスコンピュータであり、溶接装置1や図1には図示していないクランプを動作させる機器のほか、金属帯の連続処理ラインにおける図示していない各種の機械や装置を動作させる機器に向け、指令値を計算または索引して伝送する。
90はビジネスコンピュータであり、プロセスコンピュータ70が、金属帯の連続処理ラインにおける図示していない各種の機械や装置を動作させる機器のための指令値を、計算または索引できるようにするための、先行金属帯2a、後続金属帯2bの材質、寸法、重量、向先などの属性データを、プロセスコンピュータ70に向け伝送する。
これらのほかに、図1では図示を省略した、クランプを併せ、溶接機10は構成される。
あるいはさらに、工場内の照明で明るさが十分ではない場合は、先行金属帯2aと後続金属帯2bの重ね合わせ予定部、または、付き合わせ予定部に向け光を当てる投光器を備えるようにしてもよい。
その際は、確実に同部に光を当てるようにする目的で、CCDカメラの視野の中心に向け光を放つ自発光証明をCCDカメラ自体に取り付けたものを用いるなどしてもよい。
そして、CCDカメラで撮像した画像情報は、制御装置50経由でプロセスコンピュータ70に伝送され、画像処理される。
なお、図1中、OP側とあるのは、オペレータがいる側、DR側とあるのは、各機器を動作させるための駆動用機器の多くがあるドライブ側、の各略称であり、OP側とDR側で両幅側方のうちのいずれか、が区別できるようにする目的で、命名し、使い分けている。
図2は、本実施の形態に係る溶接機を上方から見たようすを、平面図的に示したものである。
いずれにしても、本発明によれば、金属帯の連続処理ラインでの溶接において、先行金属帯と後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接され、所謂「くの字」を形成するか否かを、少ないセンサ数で監視できる。
(第2の本発明)
先行金属帯2aと後続金属帯2bの両幅側方から、CCDカメラ7にて撮像することで、先行金属帯2aの先行金属帯用クランプ12aからの突出長(OP側:OP側突出長、DR側:DR側突出長)と後続金属帯2bの後続金属帯用クランプ12bからの突出長(OP側:OP側突出長、DR側:DR側突出長)とを捉える。
そして、両者の差、すなわち、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、先行金属帯2aと後続金属帯2bの一方でも、ある一定の値、例えば、25mmを超えた場合、そのことを以て、先行金属帯2aと後続金属帯2bが接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定する。
もっとも、25mmという数字は、あくまでここでの一例であり、5mmでも、あるいは、50mmでも、その中間の値でも、それを超えない限り、溶接時に「くの字」が形成されることに伴って連続処理にて金属帯の溶接部分が破断したりするなどの不具合を生じない、という条件さえクリアすれば、経験などに基づき、適宜設定し得る。
以上の一連の、突出長を捉える処理と、先行金属帯2aと後続金属帯2bが接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定する処理と、はプロセスコンピュータ70内での画像処理と計算によって行っているが、本発明は、必ずしも以上説明したそのような実施の形態によらず、専用の画像処理装置を介して行うなど、その他の実施の形態によってもよい。
いずれにしても、先行金属帯2aと後続金属帯2bが接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定した場合、ブザー、あるいは、CRTや液晶などの画面を介して、オペレータに向け、警報を発したり表示したりするのが好ましい。
図3は、先行金属帯2aと後続金属帯2bを側方から見たようすを示したものであり、先行金属帯2aと後続金属帯2bのOP側から、CCDカメラにて撮像した画像のようすである。
図2と照らし合わせながら考えるとわかりやすいが、OP側から、CCDカメラにて撮像した画像では、先行金属帯2aと後続金属帯2bのOP側幅端の板厚相当は明るく見え、OP側幅端からDR側幅端に向かう突き合わせ面の板厚相当は暗く見える。
図3に示すようなCCDカメラで撮像した画像では、このような明暗のコントラストから、OP側突出長とDR側突出長とを捉えることができる。
ちなみに、図3は、図2のごとく、先行金属帯2aと後続金属帯2bの突き合わせが、OP側について「ハ」の字に開いていた場合のようすを示したものであり、仮にもし、逆に、DR側について「ハ」の字に開いていた場合には、図4のごとく、OP側から、CCDカメラにて撮像した画像には、暗く見える板厚相当の部分はない。
また、先に説明に用いた図3は、OP側から、CCDカメラにて撮像した画像のようすであるが、このとき、DR側から、CCDカメラにて撮像した画像には、暗く見える板厚相当の部分はない。
以上のような関係から、先行金属帯2aと後続金属帯2bの突き合わせが、OP側について「ハ」の字に開いているのか、DR側について「ハ」の字に開いているのか、あるいは、先行金属帯2aと後続金属帯2bとで逆の方向に開いているのか、がわかる。
(第3の本発明)
いずれにしても、以上説明したような金属帯の溶接監視方法にて、先行金属帯2aと後続金属帯2bが接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定した場合に、先行金属帯2aの先行金属帯用クランプ12aからのOP側突出長とDR側突出長の差の絶対値と、後続金属帯2bの後続金属帯用クランプ12bからのOP側突出長とDR側突出長の差の絶対値と、のうち、例えば、前記した25mmなど、ある一定の値を超えている方について、そのある一定の値以下に収めるべく、先行金属帯2aの尾端部と後続金属帯2bの先端部の、超えている方について、幅方向に動作させた上、先行金属帯2aと後続金属帯2bを溶接するようにするのが好ましい。
そのためには、先行金属帯用クランプ12a、あるいは、後続金属帯用クランプ12b、のうち、そのクランプしている先行金属帯2aの尾端部、後続金属帯2bの先端部が、先述のある一定の値を超えている方について、金属帯をクランプしたまま、その幅方向に動作させてもよいし、金属帯の幅端に座屈が生じない限度において、特許文献1に記載のごとく、サイドガイドで金属帯を動作させてもよい。
すなわち、先行金属帯用クランプ12a,後続金属帯用クランプ12bを幅方向に移動させるための速度指令を、それぞれVref、Vrefとすれば、
Vref=v(mm/sec) (但し、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、ある一定の値を超えている場合)
Vref=0(mm/sec) (但し、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、ある一定の値以下の場合)
Vref=v(mm/sec) (但し、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、ある一定の値を超えている場合)
Vref=0(mm/sec) (但し、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、ある一定の値以下の場合)
で表される値を、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、ある一定の値以下に収まる方向に動作するような極性も考慮して、先行金属帯用クランプ12a,後続金属帯用クランプ12bのそれぞれに向け、出力する。ここにvは、1〜10(mm/sec)とするのが好ましい。
あるいは、図5に示すごとく、先行金属帯用クランプ12aを12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12bを12b1,12b2、という具合に、先行金属帯2aと後続金属帯2bの両方について、各2つづつ備えるようにするとともに、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2で、先行金属帯2aの尾端部と後続金属帯2bの先端部を幅方向に動作させる量を変え、先行金属帯2aと後続金属帯2bの少なくとも一方を平面内で回動させることができるようにすれば、先行金属帯2aと後続金属帯2bの幅中心線を、パスラインPL(連続処理ラインの中心線) の中心線に完全に一致させることができ、特に好ましい。金属帯に無理な力が加わる作用を低減するため、各クランプとも平面内で回動できるしくみにしておくのも好ましい。
すなわち、金属帯幅方向にx軸をとり、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2の存在する長手方向位置における先行金属帯2aと後続金属帯2bの幅中心が、パスラインPL(連続処理ラインの中心線)からどれだけずれているか、をそれぞれΔx12a1、Δx12a2、Δx12b1、Δx12b2とし、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2を幅方向に移動させるための速度指令をVref12a1、Vref12a2、Vref12b1、Vref12b2とすれば、
Vref12a1=v×(Δx12a11/2
Vref12a2=v×(Δx12a21/2
Vref12b1=v×(Δx12b11/2
Vref12b2=v×(Δx12b21/2
で表される各速度指令を、「OP側突出長−DR側突出長」の絶対値が、ある一定の値以下に収まる方向に動作するような極性も考慮して、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2のそれぞれに向け、出力する。ここにvは、1〜10(mm/sec)とするのが好ましい。
あるいは、先行金属帯2aと後続金属帯2bの幅中心線を、パスラインPL(連続処理ラインの中心線) の中心線に完全に一致させることができたときに慣性によりオーバーランし、逆方向に速度指令が出され、またオーバーランし、再度その逆方向に速度指令が出され、という動作が繰り返し行われることで振動してしまう、いわゆるハンチングを確実に防止する目的で、
Vref12a1=v×(Δx12a1−δ12a11/2 (Δx12a1>δ12a1
Vref12a1=0 (0≦Δx12a1≦δ12a1
Vref12a2=v×(Δx12a2−δ12a21/2 (Δx12a2>δ12a2
Vref12a2=0 (0≦Δx12a2≦δ12a2
Vref12b1=v×(Δx12b1−δ12b11/2 (Δx12b1>δ12b1
Vref12b1=0 (0≦Δx12b1≦δ12b1
Vref12b2=v×(Δx12b2−δ12b21/2 (Δx12b2>δ12b2
Vref12b2=0 (0≦Δx12b2≦δ12b2
としてもよい。
ただし、δ12a1、δ12a2、δ12b1、δ12b2は、ある一定の値、例えば、5mmとし、1〜30mmの範囲で、ハンチングが生じない条件さえクリアすれば、経験などに基づき、適宜設定し得る。
なお、Δx12a1は、図6に示す幾何学的関係より、先行金属帯2aについての「OP側突出長−DR側突出長」をDとして、
sinθ=w/D
Δx=w/2×(1−cosθ
=Δx/tanθ
の関係があるから、
Δx12a1=Δx×(L−La1)/L
となるので、同様に考えて、Δx12a2、Δx12b1、Δx12b2は、
Δx12a2=Δx×(L−La2)/L
Δx12b1=Δx×(L−Lb1)/L
Δx12b2=Δx×(L−Lb2)/L
ただし、
Δx=w/2×(1−cosθ
となる。ここに、w,wは、それぞれ、先行金属帯2a,後続金属帯2bの幅、La1,La2は、それぞれ、先行金属帯2aの尾端から先行金属帯用クランプ12a1,12a2の各中心位置までの距離(固定機械長)、Lb1、Lb2は、それぞれ後続金属帯2bの尾端から後続金属帯用クランプ12b1,12b2の各中心位置までの距離(固定機械長)である。
そして、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2の動作を制御するにあたっては、Δx12a1、Δx12a2、Δx12b1、Δx12b2を、それぞれ上記値を初期値とし、その後、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2の動作によって、動作しただけ、時々刻々に小さくなる側に変化する量として、制御装置50に入力し、制御装置50からは、上記Vref12a1、Vref12a2、Vref12b1、Vref12b2の各値を、指令値として、先行金属帯用クランプ12a1,12a2、後続金属帯用クランプ12b1,12b2に向け出力する。
あるいは、Δx12a1、Δx12a2、Δx12b1、Δx12b2として、CCDカメラ7で測定した、「OP側突出長−DR側突出長」D、Dから、リアルタイムに計算したものを用いてもよい。
(第4の本発明)
第3の本発明を、図9に示した連続溶融亜鉛めっきライン200の操業に1年間適用したところ、図7に示すごとく、本発明を適用していなかった従来に比べ、金属帯の破断が、10回/年から0回/年に減る。
本発明の実施の形態について説明するための線図 本発明の実施の形態について説明するための線図 本発明の実施の形態について説明するための線図 本発明の実施の形態について説明するための線図 本発明の実施の形態について説明するための線図 本発明の実施の形態について説明するための線図 本発明の実施例について説明するための線図 連続焼鈍ラインの例について説明するための線図 連続溶融亜鉛めっきラインの例について説明するための線図 酸洗ラインの例について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図 従来技術について説明するための線図
符号の説明
1 溶接装置
2a 先行金属帯
2b 後続金属帯
3,4 ペイオフリ−ル
5 剪断機
6 ロール
7 センサカメラ(CCDカメラ)
10 溶接機
11 溶接予定線
12(12a,12b,12a1,12a2,12b1,12b2) クランプ
13 シリンダ
14 ロッド
15 支軸
16 レバー
18 シャー
20 サイドガイド
21 ガイドローラ
22 モータ
23 ガイドローラ
24 スクリュウ
100 連続焼鈍ライン
101 支軸
200 連続溶融亜鉛めっきライン
300 酸洗ライン

Claims (4)

  1. 先行金属帯と後続金属帯をそれぞれクランプする、先行金属帯用クランプ及び後続金属帯用クランプと、前記先行金属帯と前記後続金属帯をクランプした状態で重ね合わせ、又は、付き合わせて溶接する溶接装置と、前記先行金属帯と前記後続金属帯が開いた状態で、前記先行金属帯と前記後続金属帯を両幅側方から撮像するCCDカメラと、を備え、
    前記先行金属帯の前記先行金属帯用クランプからの突出長と前記後続金属帯の前記後続金属帯用クランプからの突出長とを捉え、OP側突出長とDR側突出長の差の絶対値が、前記先行金属帯と前記後続金属帯の一方でも、ある一定の値を超えた場合、そのことを以て、前記先行金属帯と前記後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定することを特徴とする溶接機。
  2. 先行金属帯と後続金属帯をそれぞれ先行金属帯用クランプと後続金属帯用クランプでクランプした状態で重ね合わせ、又は、付き合わせて溶接するに際し、前記先行金属帯と前記後続金属帯が開いた状態で、前記先行金属帯と前記後続金属帯の両幅側方から、CCDカメラにて撮像することで、前記先行金属帯の前記先行金属帯用クランプからの突出長と前記後続金属帯の前記後続金属帯用クランプからの突出長とを捉え、OP側突出長とDR側突出長の差の絶対値が、前記先行金属帯と前記後続金属帯の一方でも、ある一定の値を超えた場合、そのことを以て、前記先行金属帯と前記後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定することを特徴とする金属帯の溶接監視方法。
  3. 前記請求項2の金属帯の溶接監視方法にて、前記先行金属帯と前記後続金属帯が接続部で折れ曲がって溶接されるおそれがあると判定した場合に、前記先行金属帯の前記先行金属帯用クランプからのOP側突出長とDR側突出長の差の絶対値と、前記後続金属帯の前記後続金属帯用クランプからのOP側突出長とDR側突出長の差の絶対値と、のうち、前記ある一定の値を超えている方について、前記ある一定の値以下に収めるべく、前記先行金属帯の尾端部と前記後続金属帯の先端部の、超えている方について、幅方向に動作させた上、前記先行金属帯と前記後続金属帯を溶接することを特徴とする金属帯の溶接方法。
  4. 前記請求項3の金属帯の溶接方法を用いた金属帯の製造方法。
JP2007233734A 2007-09-10 2007-09-10 溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法 Expired - Fee Related JP5200462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007233734A JP5200462B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007233734A JP5200462B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009061493A JP2009061493A (ja) 2009-03-26
JP5200462B2 true JP5200462B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=40556582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007233734A Expired - Fee Related JP5200462B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5200462B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63224878A (ja) * 1987-03-13 1988-09-19 Sumitomo Metal Ind Ltd 溶接機のストリツプ間隔調整方法
JP2000301209A (ja) * 1999-04-20 2000-10-31 Nippon Steel Corp 連続圧延用鋼帯の接合方法
JP3592964B2 (ja) * 1999-07-21 2004-11-24 三菱電機株式会社 金属板接続装置
JP2002160070A (ja) * 2000-11-30 2002-06-04 Dengensha Mfg Co Ltd シーム溶接方法と溶接品質管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009061493A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5092966B2 (ja) 連続式酸洗冷間圧延設備及び冷間圧延材の製造方法
JP5200462B2 (ja) 溶接機、および、金属帯の溶接監視方法、溶接方法、製造方法
US8573013B2 (en) Method and device for adjusting a flexer station during the rounding of metal sheets
JP5262300B2 (ja) 鋼帯の表面検査装置及び表面欠陥の検出方法
JP2000298519A (ja) 金属帯の通板位置制御方法
JP2022535607A (ja) 金属ストリップコイルのストリップ終端部分の隣接するストリップ巻回体への固定
JP2007307569A (ja) 先,後行金属板の幅揃え方法及び装置と連続圧延設備
JP2001071014A (ja) 鋼帯の蛇行防止方法及びその装置
KR101937635B1 (ko) 권취 코일용 단부 검출장치
KR101304651B1 (ko) 용접부 확인장치
JP6597695B2 (ja) 冷延鋼板の溶接装置及び溶接方法
JP2928136B2 (ja) 鋼帯尾端の蛇行防止方法及びその装置
JP4479377B2 (ja) 金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法及び金属帯の連続処理ライン
JP7435530B2 (ja) 鋼帯の溶接部検出方法、鋼帯の製造方法、鋼帯の溶接部検出装置及び鋼帯の製造設備
JP2003290826A (ja) 鋼帯の製造方法および製造装置
JPH05185140A (ja) 制振鋼管の製造方法
KR102617146B1 (ko) 금속 포일용 비전 검사 장치 및 그에 의한 검사 방법
JP2021080493A (ja) 鋼帯の連続焼鈍設備
JPH0747407A (ja) 連続処理ラインの溶接セクション
WO2024018701A1 (ja) 鋼帯の切断設備及び冷間圧延設備
JP2000301211A (ja) 金属帯検査装置
JP2010214460A (ja) 金属帯の溶接装置
JP2005195526A (ja) 漏洩磁束による欠陥検出方法および鋼板の欠陥を検出するライン
JP5724162B2 (ja) 金属帯の溶接接合方法及び金属帯溶接接合装置
JPS6230824A (ja) 帯鋼等の連続処理工程における溶接個所検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100823

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120321

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5200462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees