JP4479377B2 - 金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法及び金属帯の連続処理ライン - Google Patents

金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法及び金属帯の連続処理ライン Download PDF

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金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法及び金属帯の連続処理ラインに関する。
鋼帯などの金属帯の連続処理ラインにおいては、先行金属帯の尾端と後行金属帯の先端とを溶接により接合することで、金属帯を連続的に処理する。しかし、例えば、図5に示すように、先行金属帯101の幅と後行金属帯102の幅とが異なる場合には、金属帯101,102同士の接合部103で幅方向に段差200が生じ、その段差200が例えば連続処理ラインのどこかに引掛ると、接合部103の幅方向端部に応力が集中し、ひどい場合には、金属帯101,102が破断してしまう場合もある。
このように接合部103の幅方向端部に応力が集中して破断に至るのを防止すべく、接合部103の幅方向両端部をカバーするように円弧状等の切欠き104,105を形成するノッチングが従来から行われている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
このノッチングに用いるノッチング設備100は、例えば、上下に昇降可能な刃300を備えた装置であって、金属帯を接合する溶接機に対し、金属帯の搬送方向下流側に配置される。そして、溶接機にて接合された金属帯の接合部103が搬送されてくると、ノッチング設備の刃300が昇降して該接合部103の幅方向両端部をカバーする領域を切除する。
実開昭60−84207号公報 特開昭61−288915号公報
パスラインに沿って搬送される金属帯は必ずしも平坦ではなく、金属帯の長手方向あるいは幅方向に反りが生じていることが少なくない。この反りが大きい場合には、ノッチング設備の金属帯との位置関係が適正でなくなり、接合部103にノッチングが行われなくて連続処理ラインのどこかに前述した段差が引掛ったり、場合によっては、ノッチングする時にノッチング設備の下部構造物(後述のガイド12)に金属帯が引掛ったりすることで、いずれにせよ、接合部103に応力が集中し、それにより、金属帯101,102が破断してしまうと、金属帯の搬送がストップし、その金属帯の連続処理ライン全体の操業が中断したりする問題が生じていた。
本発明は上述のような問題に鑑みてなされたものであり、確実にノッチングが可能な、金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法及び金属帯の連続処理ラインを提供するものである。
本発明の請求項1は、金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法であってノッチング設備よりも上流側において金属帯の幅方向に生じている反り量が、当該ノッチング設備で適切に金属帯のノッチングを行うことができない反り量であって該金属帯の材質および寸法に応じて予め管理データとして決定された所定以上の値の場合に、該反り量を低減させてノッチングを行うことを特徴とする。
なお反り量の低減は、この反り量が所定未満となる程度まで行う。
本発明の請求項2による金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法は、請求項1において、前記反り量の低減は、前記金属帯の張力を調整することで行うことを特徴とする。
本発明の請求項3による金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法は、請求項2において、前記金属帯の張力の調整は、当該金属帯の材質および寸法の少なくとも一方に応じて行うことを特徴とする。
本発明の請求項4は、金属帯の連続処理ラインであって、前記金属帯のノッチング設備に、前記金属帯の張力調整手段と、前記ノッチング設備に搬送される前記金属帯の幅方向の反り量を前記ノッチング設備よりも上流側において測定する測定手段と、その測定された反り量に基づいて前記張力調整手段を介して前記金属帯の張力を調整するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記測定された金属帯の幅方向の反り量が前記ノッチング設備で適切に前記金属帯のノッチングを行うことができない反り量であって該金属帯の材質および寸法に応じて予め管理データとして決定された所定以上の値の場合に、該反り量を低減させる張力の指令値を前記張力調整手段に向けて送るようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、金属帯の連続処理ラインにおいて、確実に金属帯の接合部の幅方向両端部をカバーするようにノッチングを行うことができ、また、その金属帯の連続処理ラインの操業が中断するのを抑制できる。
次に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷延鋼帯(以下、単に「鋼帯」という。)の連続焼鈍ラインの一部を示す概略構成図、図2はノッチング設備の概略正面図である。
この鋼帯の連続焼鈍ライン10には、図1に示すように、鋼帯の搬送方向上流側から順に、ペイオフリール3、溶接機6、反り検出器2、ノッチング設備1、及び、ブライドルロール4が配置されるとともに、張力調整手段8及びコントローラ7、等を備えている。
ペイオフリール3は、コイル状の鋼帯5をこの鋼帯の連続焼鈍ラインに向け先端から順に巻き出していき、最後に尾端を払い出す。
溶接機6は、連続して搬送される先行鋼帯5の尾端と続く後行鋼帯5の先端とを溶接により接合する。
反り検出器2は、溶接機6からノッチング設備1に搬送される鋼帯5の幅方向の反り量X(図2参照)を測定し、コントローラ7に出力するものである。反り検出器2としては、例えば、鋼帯5が搬送される搬送路Lの上方にレーザー等による非接触式距離計が幅方向に複数並設されてなり、これらの測定値の比較に基づいて鋼帯5の幅方向の反り量を検出する機能を有するよう構成することができる。前述の非接触式距離計を長手方向に複数並設すれば、長手方向の反り量を検出する機能を有するよう構成することもできるし、幅方向と長手方向両方に複数並設すれば幅方向と長手方向両方向の反り量を検出する機能を有するよう構成することもできる。
ノッチング設備1は、図2に示すように、昇降用油圧シリンダ13と、刃11と、ガイド12と、走行用油圧シリンダ14と、を備え、鋼帯5を挟んでその幅方向両端側に対向配置されるものである。
刃11は、昇降用油圧シリンダ13にリンク装置を介して接続されており、昇降用油圧シリンダ13の駆動により上下に昇降可能になっており、昇降することで鋼帯5を切断する。また、ガイド12は、刃11の下側に対向配置され、後述するように刃11による切断時に鋼帯5をその下側から支える機能を有する。走行用油圧シリンダ14は、刃11をノッチング設備1ごと切断位置まで前進させ、また、鋼帯5の搬送路Lから外れるよう退避位置まで後退させるものである。
ブライドルロール4は、鋼帯5を搬送するための駆動ロールである。
図1に戻って、張力調整手段8は、ブライドルロール4及びペイオフリール3のいずれか一方又は双方を駆動する図示しない電動機を意味し、ブライドルロール4とペイオフリール3のいずれか一方又は双方の周速を調整することにより、該ペイオフリール3とブライドルロール4との間の鋼帯5の張力を調整する機能を有する。また、後に詳述するコントローラ7から受ける張力の指令値に鋼帯5の張力を調整する。
この張力調整手段8による張力の調整は、張力調整手段8である電動機の界磁電流を変えることで行っている。なお、界磁電流と、その界磁電流に対応する電動機の出力トルクとの関係は予め測定されており、下記の表1に示す反り量の所定の範囲に該当する値が、
張力の指令値として張力調整手段8に送られ、前述の予め測定されてある界磁電流と、その界磁電流に対応する電動機の出力トルクとの関係に基づいて張力調整手段8から出力されている。
Figure 0004479377
ここで、本実施形態では、表1に示すように、鋼帯5の幅方向の反り量Xの大きさと、その反り量Xの大きさに応じて付与される張力の指令値との関係は、鋼帯の材質(鋼種)と、寸法(幅および厚さ)の範囲ごとにそれぞれ定めている。表1を見てもわかる通り、鋼帯5の幅方向の反り量Xの所定の範囲に該当する張力(この表1の例では張力の絶対値を鋼帯の板厚と板幅の積で除したユニットテンション)の値が、鋼帯5の材質と、寸法の範囲ごとにそれぞれ異なる。そのため、当該鋼帯5に付与される張力は、鋼帯5の材質と、寸法に応じて、所定の範囲に該当する値が張力の指令値として張力調整手段8に送られるのである。
具体的には、同表に示すように、まず、鋼帯の材質(鋼種)を、低炭素鋼(C<0.5質量%)(表1(a))、高炭素鋼(C≧0.5質量%)(表1(b))、ステンレス鋼(SUS304)(表1(c))の三種類に区分して設定している。
さらに、その三種類の各材質(鋼種)ごとに、寸法(幅および厚さ)の範囲を設定している。すなわち、低炭素鋼(表1(a))では、範囲(a1)として厚さ1.2〜9mm,幅700〜1000mm、範囲(a2)として厚さ1.2〜9mm,幅1001〜1500mm、範囲(a3)として厚さ1.2〜9mm,幅1501〜1900mmの三つに区分して設定している。同様に、高炭素鋼(表1(b))では、範囲(b1)として厚さ1.2〜4mm,幅700〜1000mm、範囲(b2)として厚さ4.1〜9mm,幅700〜1000mmまたは厚さ1.2〜4mm,幅1000〜1500mm、範囲(b3)として厚さ4.1〜9mm,幅1000〜1500mmの三つに区分して設定している。そして、ステンレス(表1(c))では、範囲(c1)として厚さ1.2〜4mm,幅700〜1000mm、範囲(c2)として厚さ4.1〜9mm,幅700〜1000mmまたは厚さ1.2〜4mm,幅1000〜1500mm、範囲(c3)として厚さ4.1〜9mm,幅1000〜1500mmの三つに区分して設定している。
さらに、各範囲a1〜c3ではそれぞれ、同表に示すように、反り量の範囲に応じて四つに区分して各張力の指令値が設定されており、各反り量の範囲ごとに、その反り量Xの大きさに応じて付与される張力の指令値が設定されている。そして、当該鋼帯5の張力の指令値を先述の図1のコントローラ7から張力調整手段8に送ることで調整している。
次に、このコントローラ7について詳しく説明する。
コントローラ7は、上記表1に示す各種の材質、寸法の鋼帯5について、その幅方向での反り量Xの大きさに応じた張力を実際に鋼帯5に付与するために、反り量Xの大きさに応じた張力の指令値をそれぞれ出力可能になっている。
詳しくは、コントローラ7は、以下、いずれも図示しない、CPUと、CPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で生ずる演算結果を必要に応じ格納するためのRAMと、上記張力調整手段8、並びに反り検出器2等の外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェース)等で構成されている。CPUは、ROMに格納されているプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示すように、張力の指令値を読み出し、張力調整手段8に向けて送れるしくみになっている。
図3は、コントローラ7で実行される、張力の指令値を読み出し、張力調整手段8に向けて送る処理のフローチャートである。なお、同図に示すフローチャート中、鋼帯5の鋼種と、寸法の範囲ごとに張力の指令値が読み出される「管理データテーブル」は、上記表1に示した内容にて、適宜読み出しが可能なようにROMに格納されている。
コントローラ7では、例えば、ある鋼帯の尾端が、図1のペイオフリール3から払い出されたタイミングで、同図にSTARTと示すように、上記のプログラムが起動されて、まず、ステップS1に移行する。そして、ステップS1では、必要な管理データを読み込む処理がなされて、ステップS2に移行する。必要な管理データとは、当該冷延鋼帯の連続焼鈍ラインでこれから処理が行なわれる、先述の、尾端がペイオフリール3から払い出された鋼帯5の鋼種と、寸法の情報である。ステップS2では、反り検出器2から、先述の、尾端がペイオフリール3から払い出された鋼帯5の反り量の実績を読み込んで、ステップS3に移行するようになっている。
次いで、ステップS3では、反り検出器2から読み込んだ反り量の実績に応じ、管理データテーブルから張力の指令値を読み出し、ステップS4に移行する。ステップS4では、読み出した張力の指令値を、張力調整手段8に向けて送る。
次に、上述のような構成の各装置を備えた鋼帯の連続焼鈍ラインにおけるノッチング設備の動作等について説明する。
まず、この鋼帯の連続焼鈍ラインで操業が開始されると、コントローラ7には、当該鋼帯の連続焼鈍ラインでこれから処理が行なわれる、尾端がペイオフリール3から払い出された鋼帯5の鋼種と、寸法の情報が読み込まれる(ステップS1)。そして、反り検出器2から、先述の、尾端がペイオフリール3から払い出された鋼帯5の尾端の反り量の実績が読み込まれる(ステップS2)。しかる後、その読み込まれた反り量の実績値に応じ、管理データテーブルから張力の指令値が読み出される(ステップS3)。具体的には、例えば鋼帯の材質(鋼種)が低炭素鋼であれば表1の(a)が参照され、さらに、その低炭素鋼の寸法(幅および厚さ)が厚さ1.2〜9mm,幅700〜1000mmの範囲内であれば範囲(a1)が参照される。さらに、先述のステップS2で読み込んだ反り量の実績に応じた張力の指令値が管理データテーブルから読み出されるしくみである(ステップS3)。最後に、この読み出された張力の指令値が、張力調整手段8に向けて送られる(ステップS4)。
張力調整手段8では、コントローラ7からの、例えば範囲(a1)から、例えば50mm(30以上)という反り量に応じて読み出された+49.0N/mmという張力の指令値に基づいて張力調整手段8である電動機の界磁電流が調整され、その界磁電流に対応する電動機トルクが出力され、鋼帯5に実際に張力が付与される。
表1を見てもわかる通り、例えば範囲(a1)では、反り量が所定(9mm)以下であれば、張力を鋼帯5に付与しない(±0N/mm)のに対し、所定(10mm)以上であれば、+29.4N/mmという張力を鋼帯5に付与するようになっている。なお、ここで、張力の指令値が±0N/mmに実際に指令された場合、張力調整手段8の方では小さな張力、例えば1.5N/mmのような値の張力に実際には制御しようとすることをことわっておく。厳密な意味で張力がゼロだと鋼帯5がたるんでしまうからである。これに対し、張力の指令値としてゼロ以外の有限な値が指令された場合は、その値に制御しようとする。
上記のように張力を調整することで、鋼帯5の尾端、ひいては後続の別の鋼帯5との接合部での反り量Xが低減され、反り量Xが低減された状態でノッチング設備1に鋼帯5が搬送されてきて、刃11の切断位置に丁度鋼帯5の接合部がきたタイミングにて停止させるようにする。ノッチング設備1は、鋼帯5の接合部が搬送されてくるのと同期をとって、鋼帯5の幅方向両端部まで前進させておく。刃11が昇降する時、鋼帯5は反り量Xが低減されているので、どこにも引掛ることなく、ノッチングが行われる。
以上述べた通り、この鋼帯の連続焼鈍ラインでは、上述のように、コントローラ7が上記表1に示した「管理データテーブル」から張力の指令値を読み出して張力調整手段8に送るようにしているから、反り量が所定以上の場合に、鋼帯5の材質および寸法に応じて、鋼帯5の張力を調整して反り量Xを低減させることができる。そのため、鋼帯5の材質と、寸法が異なることによって鋼帯5の反り量を調整すべき張力が異なる場合であっても、その材質および寸法に応じた適切な張力の設定がなされて、適正に鋼帯5の反り量Xを低減させることができる。
以上の通りであるが、上記した実施形態は一例にすぎず、本発明の実施形態はこれに限るものではない。すなわち、各種の変更を加えることができる。
例えば、上記の実施形態では、鋼帯の連続焼鈍ラインの場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、鋼帯以外の例えばアルミニウムや銅の他、あらゆる金属帯について、しかも連続焼鈍ライン以外のあらゆる連続処理ラインについて適用できる。
また、反り量を低減させる方法としては、上述のように鋼帯5の張力を調整する方法のほか、例えば、ノッチング設備1の上流側上下に反り矯正用のローラ、あるいはレベラを配置し、該ローラあるいはレベラで鋼帯(金属帯)を挟圧することによって、反り量を低減させてもよい。
さらに、上記のような反り量の大きさと付与する張力の指令値の大きさとの関係は、テーブル値ではなく、反り量の大きさに応じて張力の指令値の大きさも増加するような関係式によって導出するようにしてもよい。
あるいは、上記実施形態では、鋼帯5の張力を調整するに際し、上記表1に示すように、鋼帯5の材質と、寸法の両方で定めた「管理データテーブル」から張力の指令値を読み出しているが、本発明の実施形態はこれに限るものではない。例えば、鋼帯5の張力を調整するに際し、鋼帯5の材質と、寸法のいずれか一方をだけに応じて読み出すしくみにしてもよい。具体的には、「管理データテーブル」を鋼帯5の材質のみで定めてもよいし、寸法のみで定めてもよい。しかし、より適正に鋼帯5の反り量を低減させて、確実にノッチングを行えるようにするためは、上記実施形態のように、鋼帯5の材質と、寸法の両方で定めた「管理データテーブル」から張力の指令値を読み出すようにした方がより好ましい。
最後に、上記の実施形態では、尾端がペイオフリール3から払い出された鋼帯5の反り量の実績を読み込む場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、先端が別のペイオフリール3から巻き出された別の鋼帯5の反り量の実績を読み込むようにしてもよいし、溶接機6にて溶接した後の鋼帯5同士の接合部あるいはその周辺の反り量の実績を読み込むようにしてもよい。
図4に、本発明に係るノッチング方法を適用した場合の実施例、及び、従来のノッチング方法を適用した場合の比較例における鋼帯5の引掛りの発生率を示す。用いたノッチング設備1は、実施例及び比較例ともに上述の実施形態において示したものと同様のものである。また、その他の設備(ペイオフリール3、溶接機6、ブライドルロール4)の配置も同様であるが、比較例においては、鋼帯5の幅方向の反り量Xの測定に基づく張力の調整は行っていない。なお、同実施例および比較例での鋼帯5は、上記表1での範囲(a1)、つまり低炭素鋼で厚さ1.2mm、幅700mmの例である。
図4に示すように、比較例においては全ノッチング実施回数のうちの10.0%で鋼帯5の引掛りが発生したが、実施例においては1度も引掛りが発生しなかった。このことから、本発明のノッチング方法が金属帯の連続処理ライン全体の操業が中断するのを抑制するのに優れた効果を発揮することが確認された。
本発明の実施形態に係るノッチング設備を備えた鋼帯の連続焼鈍ラインの一部を示す概略構成図である。 ノッチング設備の概略正面図である。 コントローラでの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施例及び比較例における鋼帯の引掛りの発生率を示すグラフである。 ノッチングの様子を説明する図である。
符号の説明
1 ノッチング設備
2 反り検出器
3 ペイオフリール
4 ブライドルロール
5 鋼帯
6 溶接機
7 コントローラ
8 張力調整手段
10 鋼帯の連続焼鈍ライン(金属帯の連続処理ライン)
11 刃
12 ガイド

Claims (4)

  1. 金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法であって、
    ノッチング設備よりも上流側において金属帯の幅方向に生じている反り量が、当該ノッチング設備で適切に金属帯のノッチングを行うことができない反り量であって該金属帯の材質および寸法に応じて予め管理データとして決定された所定以上の値の場合に、該反り量を低減させてノッチングを行うことを特徴とする金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法。
  2. 前記反り量の低減は、前記金属帯の張力を調整することで行うことを特徴とする請求項1に記載の金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法。
  3. 前記金属帯の張力の調整は、当該金属帯の材質および寸法の少なくとも一方に応じて行うことを特徴とする請求項2に記載の金属帯の連続処理ラインにおける金属帯のノッチング方法。
  4. 金属帯の連続処理ラインであって、
    前記金属帯のノッチング設備に、前記金属帯の張力調整手段と、前記ノッチング設備に搬送される前記金属帯の幅方向の反り量を前記ノッチング設備よりも上流側において測定する測定手段と、その測定された反り量に基づいて前記張力調整手段を介して前記金属帯の張力を調整するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記測定された金属帯の幅方向の反り量が前記ノッチング設備で適切に前記金属帯のノッチングを行うことができない反り量であって該金属帯の材質および寸法に応じて予め管理データとして決定された所定以上の値の場合に、該反り量を低減させる張力の指令値を前記張力調整手段に向けて送るようになっていることを特徴とする金属帯の連続処理ライン。
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