JP5200312B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタノールや水素などの燃料と酸素との化学的反応により電気エネルギーを発生する燃料電池を電源として用いた電子機器に関する。
【従来の技術】
現在、多くの電子機器では、化学電池(充電式電池など)やACアダプタでの変換にて得られたDC出力が電源として用いられている。このように化学電池とACアダプタのDC出力とを電源として使用可能な電子機器では、例えば、図1に示すように、制御手段16がスイッチ手段14を制御することにより、化学電池10及びACアダプタ12のDC出力のいずれかが電源として電子機器の回路部18に接続される。例えば、化学電池10の容量が十分な状態では、化学電池10が電子機器の回路部18に接続され、化学電池10の容量が少なくなった場合に、制御手段16がスイッチ手段14を制御することにより、電子機器の回路部18に接続すべき電源が化学電池10からACアダプタのDC出力に切り換えられる。
【0002】
ところで、メタノールや水素などの燃料と酸素との化学的反応により電気エネルギーを発生する燃料電池が従来知られている(例えば、特開平9−213358号公報、特公平6−54674号公報参照)。このような燃料電池は、近年、小型化が図られ、その燃料電池を上述したような電子機器の電源として用いることが提案されている。
【0003】
燃料電池は化学電池よりエネルギー密度が高くすることができ、この燃料電池を用いることにより寿命の長い電子機器の電源を実現すること可能となる。また、燃料電池は、メタノール等の燃料の供給がなされる限り、空気中の酸素を利用して電気エネルギーを生成できるので、充電器やACアダプタの必要もなくなる。
【発明が解決しようとする課題】
上述したように燃料電池を電子機器の電源として用いた場合、その燃料電池が有効に動作するためには、常に酸素を供給しなければならない。従って、何らかの原因により燃料電池に供給される酸素の濃度が低下すると、燃料電池から安定的に電力を供給できなくなるため、電子機器の状態や動作が不安定になってしまう。
【0004】
また、燃料電池によって酸素が消費されることから、電子機器を密閉空間で使用するような場合、その電子機器の周囲での酸素濃度の低下を注意しなければならない。
【0005】
そこで、本発明の課題は、電源として用いられる燃料電池に供される酸素量の状態に応じてより適正な状態に維持できるようにした電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、燃料と酸素との化学的反応により発電を行う燃料電池を、給電により所定の動作を行う被給電部に対する電源として用いた電子機器において、上記燃料電池に供される酸素濃度に対応した酸素濃度情報を検出する酸素濃度検出手段と、該酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて当該電子機器の動作制御を行う制御手段とを有し、上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて上記被給電部での消費電力を調整するようにその動作制御を行う第一の制御手段を有するように構成される。
【0006】
このような電子機器では、燃料電池に供される酸素濃度に対応した酸素濃度情報に基づいて当該電子機器の動作制御がなされる。従って、供される酸素濃度で発揮される燃料電池の性能に応じた電子機器の動作制御を行うことができるようになる。
【0007】
上記燃料電池に供される酸素濃度に対応した酸素濃度情報は、その燃料電池に供される酸素濃度に依存する情報であれば特に限定されず、例えば、その燃料電池に供される酸素濃度そのものを表すものであっても、その酸素濃度からある減衰をもって検出される酸素濃度を表す情報であってもよい。従って、酸素濃度検出手段による酸素濃度の検出位置は、電子機器の内部であっても、その外部であっても、燃料電池に供される酸素濃度に依存する酸素濃度情報が検出できる位置であれば、特に限定されない。更に、燃料電池の出力特性から当該燃料電池に供される酸素濃度に依存した情報を酸素濃度情報として検出することもできる。
【0009】
電子機器の状態をより適した状態に維持できるように燃料電池の性能を制御できるという観点から、本発明は、請求項2に記載されるように、上記電子機器において、上記燃料電池に供給される酸素量を調整する供給酸素量調整手段を有し、上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度が所定の基準値より小さくなると上記供給酸素量調整手段のファンを駆動させる第二の制御手段を有するように構成することができる。
【0010】
上記供給酸素量調整手段は、燃料電池に供給される酸素量の調整が行えるものであれば特に限定されず、例えば、ファンなどのように積極的に燃料電池に供給される酸素量を調整するものであっても、通気口の開度を調整する機構のように燃料電池に対する酸素の供給され易さ、難さを制御するものであってもよい。また、この供給酸素量調整手段は、外気の電子機器内への導入量を調整するものであっても、例えば、タンクからの酸素供給量を調整するものであってもよい。
【0011】
電子機器の機能を維持させつつ、燃料電池のより好ましい使用制御が可能であるという観点から、本発明は、請求項3に記載されるように、上記各電子機器において、酸素の有無にかかわりなく電力を発生する化学電池と、上記化学電池及び上記燃料電池のいずれかを選択的に上記被給電部に電源として接続させる電源切換え手段とを有し、上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が所定の第1基準値より小さくなると、上記電源切換え手段に前記化学電池を上記被給電部に電源として接続させ、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が前記所定の第1基準値よりも大きい所定の第2基準値よりも大きくなると、上記電源切換え手段に前記燃料電池を上記被給電部に電源として接続させる第三の制御手段を有するように構成することができる。
【0012】
電子機器のユーザに対して燃料電池に供される酸素濃度に起因した当該燃料電池の性能の状況を通知できるという観点から、本発明は、請求項5に記載されるように、上記各電子機器において、所定の警報情報を発する警報手段を有し、上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が所定の基準値よりも小さい場合には、上記警報手段に警報を表示させる第四の制御手段を有するように構成することができる。
【0013】
本発明の第一の実施の形態に係る電子機器は、例えば、図2に示すように構成される。この電子機器は、例えば、所謂ノートパソコン、携帯電話、携帯端末(PDA)のような携帯電子機器であっても、工場設備機器内の所定電子機器回路部分、車両搭載機器、家電製品等の特に携帯性を有しないものであってもよい。
【0014】
図2において、この電子機器は、燃料電池20、制御マイコン22、電子機器回路24、スイッチ26及び酸素濃度検出器28を有している。燃料電池20は、例えば、メタノールを燃料とし、その燃料と空気中の酸素との化学的反応により電気エネルギーを発生する。電子機器回路24は、スイッチ26を介して燃料電池20から給電された状態で、当該電子機器の機能を発揮させるための種々の動作を行う。
【0015】
酸素濃度検出器28は、例えば、燃料電池20の近傍に設置され、燃料電池20の近傍の酸素濃度を当該燃料電池20に供される酸素濃度として検出する。この酸素濃度検出器28として、例えば、ガルバニ電池式の酸素センサを用いることができる。
【0016】
制御マイコン22は、酸素濃度検出器28にて検出された酸素濃度を表す濃度信号に基づいて、後述するように、電子機器回路24に供給すべき省電力制御信号や、スイッチ26のオン、オフを制御するためのON/OFF制御信号を生成する。なお、この制御マイコン22の電源は、上記燃料電池20であっても、他の化学電池であってもよい。
【0017】
制御マイコン22は、例えば、図3に示す手順に従って処理を行う。
【0018】
図3において、制御マイコン22は、所定周期で酸素濃度検出器28からの濃度信号を読み込み(S101)、その濃度信号で表される検出酸素濃度値を内部の濃度レジスタに保存する(S102)。そして、制御マイコン22は、濃度レジスタに保存された検出酸素濃度値が、酸素不足の状態を判定するための基準値1より小さいか否かを判定する(S103)。その検出酸素濃度値がその基準値1以上である場合(S103でN)、制御マイコン22は、更に、その検出酸素濃度値が酸素十分の状態を判定するための基準値2(>基準値1)を超えているか否かを判定する(S104)。
【0019】
上記検出酸素濃度値がその基準値2以下であれば、制御マイコン22は、所定のタイミングで再度、酸素濃度検出器28からの濃度信号の読み込みを行い(S101)、その濃度信号に対応した検出酸素濃度値を濃度レジスタに保存する(S102)。以下、酸素濃度検出器28にて検出される酸素濃度(検出酸素濃度検出値)が上記基準値1以上かつ上記基準値2以下となる状態では、上述した処理(S101〜S104)が繰り返し実行される。
【0020】
上記の処理の過程で、何らかの原因で、燃料電池20に供される酸素濃度が低下し、上記酸素濃度検出器28にて検出される酸素濃度(濃度レジスタに保存される検出酸素濃度値)が上記基準値1より小さくなると(S103でY)、制御マイコン22は、酸素不足の割り込みを発生し、その割り込み信号を省電力制御信号として電子回路機器24に出力する(S105)。
【0021】
一方、上述した処理の過程で、逆に、燃料電池20に供される酸素濃度が上昇し、上記検出酸素濃度値が上記基準値2を超えると(S104でY)、制御マイコン22は、酸素十分の割り込みを発生し、その割り込み信号を省電力制御信号として電子機器回路24に出力する(S105)。
【0022】
上述したような省電力制御信号を入力する電子機器回路24は、例えば、図4に示す手順に従って処理を行う。
【0023】
図4において、電子機器回路24は、上記制御マイコン22からの割り込みがない状態では、当該電子機器の機能を発揮するための種々の処理(通常処理)を行っている(S201)。その過程で、上記制御マイコン22から酸素不足に係る割り込み信号が入力されると、電子機器回路24は、制御マイコン22の濃度レジスタに保存された検出酸素濃度値(<基準値1)を読み込み(S202)、その検出酸素濃度値が上記酸素十分の状態を判定するための基準値2を超えていないとの確認(S203でN)を行った後に、その検出酸素濃度値に応じた段階的な省電力制御を行う。
【0024】
この段階的な省電力制御は、大小関係が、
基準値1>基準値3>基準値4>基準値5
となる各基準値と上記検出酸素濃度値との比較結果に基づいてなされる。
【0025】
具体的には、上記検出酸素濃度値が基準値5より小さいか否かの判定(S205)がなされ、その検出酸素濃度値が基準値5以上であれば、更に、その検出酸素濃度値が基準値4より小さいか否かの判定(S207)がなされる。そして、その検出酸素濃度値が基準値4以上であれば、その検出酸素濃度値が基準値3より小さいか否かの判定(S209)がなされ、その検出酸素濃度値が基準値3以上であれば、更に、その検出酸素濃度値が基準値1より小さいか否かの判定がなされる(S211)。
【0026】
上記の処理の結果、検出酸素濃度値が基準値1より小さいが、基準値3は下回っていない場合(S211でY)、電子機器回路24は、酸素濃度が減少している旨のメッセージを、警報情報として、例えば、当該電子機器に備えられた表示ユニット(図示略)に表示させる(S212)。また、上記検出酸素濃度が上記基準値4より小さくはないものの、上記基準値3より小さい場合(S209でY)、電子機器回路24は、表示ユニットやインジケータ類に使用されている照明機器の輝度を低減させる(S210)。これにより、照明機器の輝度を低減させた分、電子機器回路24での消費電力を低減させることができる。
【0027】
更に、上記検出酸素濃度値が基準値5より小さくないものの、上記基準値4より小さい場合(S207でY)、電子機器回路24は、内部の処理の同期信号として用いているクロック信号の周波数(速度)を低減させる(S208)。これにより、電子機器24での処理速度が低減され、単位時間当たりの処理ステップ数が低減されることにより、当該電子機器回路24での消費電力を低減させることができる。
【0028】
また、更に、上記検出酸素濃度値が基準値5より小さい場合(S205でY)、その酸素濃度に基づいた燃料電池20からの給電では、正常な処理が維持できないとして、電子機器回路24は、サスペンド処理を実行する(S206)。このサスペンド処理は、例えば、図5に示すような手順に従って実行される。
【0029】
図5において、電子機器回路24は、RAMなどの揮発性メモリ内のデータをフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置に書き込む(S301)。その後、電子機器回路24は、制御マイコン22に対して電源供給停止の制御信号を供給する(S302)。この制御信号を入力した制御マイコン22は、スイッチ26をオフするためのON/OFF制御信号をスイッチ26に供給し、そのON/OFF制御信号によりスイッチ26がオフされる。その結果、電子機器回路24に対する給電が停止され、当該電子機器回路24はサスペンド状態となる(S303)。
【0030】
上記のように、燃料電池20からの給電では電子機器回路24の正常な処理が維持できないと予想されるほど、当該燃料電池20に供される酸素濃度が低下してしまった場合、サスペンド処理を実行することにより、酸素濃度低下に起因した燃料電池20の出力電力低下に伴う電子機器回路24でのデータの消失を未然に防止することができる。
【0031】
なお、制御マイコン22での濃度信号のサンプリング(図3のS101参照)周期、及び上記各基準値1、3、4、5は、予想される燃料電池20近傍の酸素濃度変動の状態、及び酸素濃度に対する燃料電池20の出力特性に基づいて決められる。その結果、通常酸素濃度が低下する過程で、図4に示すS212での処理(酸素濃度減少報告)、S210での処理(輝度低減)、S208での処理(クロック速度低減)、S206での処理(サスペンド処理)がその順番に行われるようにすることができる。また、通常酸素濃度が復帰する過程では、逆の順にて各処理を停止させて、元の状態に順次復帰させることができる。
【0032】
これにより、酸素濃度が低下する過程では、酸素濃度の減少に伴って電子機器回路24での消費電力を減少させることができ、また、酸素濃度が復帰する過程では、酸素濃度の回復に伴って電子機器回路24での消費電力を順次回復させることができる。即ち、燃料電池20に供される酸素濃度に応じて、電子機器回路24での機能をできるだけ高いレベルに維持しつつ、当該電子機器回路24の消費電力の調整を行うことができる。
【0033】
なお、上記例では、酸素濃度が減少している旨のメッセージを、警報情報として、表示ユニットに表示させる(S212)が、そのメッセージの表示に代えて、例えば、所定のランプを点灯させたり、警報音を発生させることもできる。
【0034】
制御マイコン22から、上記酸素不足に係る割り込み信号ではなく、酸素十分に係る割り込み信号が電子機器回路24に入力されると、電子機器回路24は、制御マイコン22の濃度レジスタに保存された検出酸素濃度値(>基準値2)を読み込み(S202)、その検出酸素濃度値が上記酸素十分の状態を判定するための基準値2を超えていることを確認する(S203でY)。すると、電子機器回路24は、酸素濃度が十分である旨のメッセージを、例えば、当該電子機器に備えられた表示ユニットに表示させる(S204)。ユーザは、この表示ユニットに表示されるメッセージを確認することにより、燃料電池20が正常な状態で動作していることを知ることができる。
【0035】
次に本発明の第二の実施の形態について説明する。この第二の実施の形態では、燃料電池に供される酸素濃度に応じて当該燃料電池に供給される酸素量を調整するようにしている。
【0036】
本発明の第二の実施の形態に係る電子機器は、例えば、図6に示すように構成される。なお、図6において、図2に示す部位と同様の部位には同じ参照番号が付されている。
【0037】
図6において、この電子機器は、前述した例と同様に、燃料電池20、制御マイコン22、電子機器回路24、スイッチ26及び酸素濃度検出器28の他、酸素濃度調整装置30を有している。
【0038】
酸素濃度調整装置30は、例えば、燃料電池20に対して当該電子機器の外気を強制的に導くためのファンと、そのファンを駆動するための駆動回路とを備えている。なお、この酸素濃度調整装置30の電源は、上記燃料電池20であっても、他の化学電池であってもよい。
【0039】
制御マイコン22は、例えば、図7に示す手順に従って処理を行う。
【0040】
図7において、制御マイコン22は、酸素濃度検出器28からの濃度信号を読み込み(S401)、その濃度信号で表される検出酸素濃度値と各基準値との比較を行い、その比較結果に基づいて酸素濃度調整装置30のファンの駆動制御を行う。
【0041】
具体的には、制御マイコン22は、その検出酸素濃度値が上述した酸素十分の状態を判定するための基準値2を超えるか否かの判定を行い(S402)、超えていなければ(S402でN)、更に、その検出酸素濃度値が基準値6より小さいか否かの判定を行う(S404)。この基準値6は、前述した酸素不足の状態を判定するための基準値1より更に小さい値に設定される(基準値1>基準値6)。その検出酸素濃度値が上記基準値6以上でれば、制御マイコン22は、更に、その検出酸素濃度値が上記酸素部不足の状態を判定するための基準値1より小さいか否かを判定する(S406)。
【0042】
上記の処理の過程で、酸素濃度検出器28にて検出される酸素濃度(検出酸素濃度値)が上記基準値2以下でかつ上記基準値1以上となる濃度範囲にある状態では、制御マイコン22は、所定周期で酸素濃度検出器28からの濃度信号を読み込み(S401)、その濃度信号にて表される検出酸素濃度値と各基準値2、6、1との比較処理(S402、S404、S406)を繰り返し実行する。この状態では、制御マイコン22から酸素濃度調整装置30に対する制御信号は出力されずに、その酸素濃度調整装置30のファンは停止状態を維持する。
【0043】
そのような状況において、燃料電池20近傍の酸素濃度が低下し、酸素濃度検出器28からの濃度信号にて表される検出酸素濃度値が、基準値6より小さくはないものの、基準値1より小さくなると(S406でY)、制御マイコン22は、酸素濃度調整装置30に駆動制御信号を出力する(S407)。すると、この駆動制御信号により、酸素濃度調整装置30は、ファンを駆動させる。それにより、燃料電池20に対して当該電子機器の外気が強制的に導かれる。
【0044】
このファンの駆動により燃料電池20近傍の酸素濃度が上昇し、検出酸素濃度値が上記基準値1を超えても、ファンが駆動された状態が維持される。そして、更に酸素濃度が上昇し、検出酸素濃度値が上記基準値2を超えると(S402でY)、制御マイコン22は、酸素濃度調整装置30に対してファンの停止制御信号を出力する(S403)。この停止制御信号により、酸素濃度調整装置30は、ファンを停止させる。
【0045】
通常は、上述したように、検出酸素濃度値が基準値1を下回ったときに、ファンの駆動が開始され、その検出濃度値が基準値2を上回ったときに、ファンが停止される。そして、そのような動作が燃料電池20近傍の酸素濃度に応じて繰り返し行われる。それにより、燃料電池20近傍は、常に、その燃料電池20が正常に機能するための酸素濃度に維持されるようになる。
【0046】
しかし、上述したように、検出酸素濃度値が上記基準値1を下回ってファンの駆動が開始された後、その検出酸素濃度値が基準値6より小さくなってしまうと(S407でY)、制御マイコン22は、酸素濃度調整装置30に対して、ファンの停止制御信号を出力する(S405)。この停止制御信号により、燃料電池20近傍の酸素濃度が正常な状態でないにもかかわらず、酸素濃度調整装置30は、ファンを停止させる。
【0047】
このように、ファンを駆動させても燃料電池20近傍の酸素濃度が回復せずに更に低下してしまう場合にファンを停止させることにより、酸素濃度調整装置30での無駄な電力消費を防止することができる。また、そのように酸素濃度が回復しない状況は、電子機器が、鞄などの密閉された空間に置かれていて、その密閉空間の酸素濃度自体が低下している状況であると考え得る。そのような状況において、上記のようなファンの駆動制御により、その密閉空間の酸素欠乏を防止することができる。
【0048】
従って、上記基準値6は、燃料電池20の出力特性と共に、ファンを停止させる目的に応じて決めることができる。
【0049】
なお、上記基準値6と基準値1との間に一または複数の基準値を設定し、それらの基準値と検出酸素濃度値との比較結果に基づいてファンの回転数を徐々に低下させるような制御を行うことも可能である。
【0050】
また、この第二の実施の形態における酸素濃度調整装置30の制御と共に、前述した第一の実施の形態における電子機器回路24の消費電力の制御を並列的に実行することも可能である。
【0051】
更に、本発明の第三の実施の形態について説明する。この第三の実施の形態では、燃料電池に供される酸素濃度に応じて電子機器回路に接続すべき電源を当該燃料電池及び他の化学電池のいずれかに切換えるようにしている。
【0052】
本発明の第三の実施の形態に係る電子機器は、例えば、図8に示すように構成される。なお、図8において、図2及び図6に示す部位と同様の部位には同じ参照番号が付されている。
【0053】
図8において、この電子機器は、前述した各実施の形態と同様に、燃料電池20、制御マイコン22、電子機器回路24及び酸素濃度検出器28を有している。また、この電子機器は、更に、第一のスイッチ261(スイッチA),第二のスイッチ262(スイッチB)、充電式の化学電池32及び充電器34を有している。
【0054】
電子機器回路24は、第一のスイッチ261を介して燃料電池20からの給電を受けることが可能となると共に、第二のスイッチ262を介して化学電池32からの給電を受けることも可能となっている。制御マイコン22は、酸素濃度検出器28からの濃度信号に基づいて第一のスイッチ261をオン、オフするためのON/OFF制御信号、第二のスイッチ262をオン、オフするためのON/OFF制御信号、及び充電器34に対する充電制御信号を生成する。燃料電池20の出力端子は充電器34を介して化学電池32の出力端子に接続され、燃料電池20から化学電池32に充電ができるようになっている。
【0055】
また、制御マイコン22及び電子機器回路24は、第一の実施の形態と同様に(図2、図3、図4、図5参照)、電子機器回路42の消費電力制御を行う(ただし、サスペンド処理は行わない)。
【0056】
制御マイコン22は、上記消費電力制御(図3参照)と平行して、図9に示す手順に従って電源の切換え制御を行う。
【0057】
制御マイコン22は、通常、第一のスイッチ261(スイッチA)をオンにするためのON/OFF制御信号を当該第一のスイッチ261に供給すると共に、第二のスイッチ262をオフにするためのON/OFF信号を当該第二のスイッチ262に供給している。その結果、通常の状態では、電子機器回路24は、燃料電池20を電源として、当該燃料電池20からの給電を受ける。
【0058】
この状態で、図9に示すように、制御マイコン22は、酸素濃度検出器28からの濃度信号を読み込むと(S501)、その濃度信号にて表される検出酸素濃度値と各基準値との比較を行い、その比較結果に基づいて電源の切換え制御を行う。
【0059】
具体的には、その検出酸素濃度値が前述したサスペンド処理を実行すべきか否かの判定の基準となる基準値5より小さいか否かを判定し(S502)、その検出酸素濃度値が基準値5以上であれば(S502でN)、更に、その検出酸素濃度値が前述した酸素十分の状態を判定するための基準値2より大きいか否かを判定する(S503)。上記検出酸素濃度値が基準値5以上でかつ基準値2以下の濃度範囲にある状態では、制御マイコン22は、所定周期で、酸素濃度検出器28からの濃度信号を読み込み(S501)、上記各基準値5及び2との比較処理(S502、S503)を繰り返し実行する。そして、燃料電池20から第一のスイッチ261を介して電子機器回路24に給電される状態が維持される。
【0060】
上記のような処理の過程で、燃料電池20近傍の酸素濃度が低下し、検出酸素濃度値が基準値5より小さくなると(S502でY)、制御マイコン22は、各ON/OFF制御信号の状態を切換えて、第二のスイッチ262をオンにすると共に、第一のスイッチ261をオフにする(S504、S505)。その結果、化学電池32から第二のスイッチ262を介して電子機器回路24に給電が開始されると共に、燃料電池20から電子機器回路24に対する給電が停止される。
【0061】
上記のように、燃料電池20からの給電では電子機器回路24の正常な処理が維持できないと予想されるほど、当該燃料電池20に供される酸素濃度が低下してしまった場合(検出酸素濃度値が基準値5より小さい場合)、上述したサスペンド処理に代えて電子機器回路24の電源を燃料電池20から化学電池34に切換えることにより、電子機器回路24の機能を正常な状態に維持できるようになる。
【0062】
例えば、上記のような状況から燃料電池20近傍の酸素濃度が回復し、検出酸素濃度値が基準値2より大きくなると(S503でY)、制御マイコン22は、更に、各ON/OFF制御信号の状態を切換えて、第一のスイッチ261をオンにすると共に、第二のスイッチ262をオフにする(S506、S507)。その結果、燃料電池20から第一のスイッチ261を介して電子機器回路24に給電が再開されると共に、化学電池34から電子機器回路24に対する給電が停止される。これにより、燃料電池20近傍の酸素濃度が、十分な値に回復すると、再び、電子機器回路24の電源が化学電池34から燃料電池20に切換えられる。
【0063】
このような電源切換えがなされた後、更に、制御マイコン22は、化学電池34の、例えば、出力電圧を測定し、その測定された出力電圧に基づいて化学電池34の残量が所定の残量(例えば、満タン状態での残量)より少ないか否かを判定する(S508)。そして、化学電池34の残量が所定の残量より少ないと判定されると(S508でY)、制御マイコン22は、充電器32に対して充電制御信号を出力する(S509)。その充電制御信号により、充電器34は、燃料電池20からの出力電力により化学電池34への充電を行う。
【0064】
このように、燃料電池20近傍の酸素濃度が十分な状態(検出酸素濃度値が基準値2以上の場合)において、燃料電池20が電子機器回路24の電源として選択されると共に、化学電池34への充電も行われる。このため、電子機器回路24の正常な機能を維持できると共に、電源が化学電池34に切換わった際にも最良の充電状態となる化学電池34から電子機器回路24への給電がなされるようになる。
【0065】
なお、上述した例では、検出酸素濃度値が基準値5より小さい値から基準値2より大きい値に復帰した際の動作について説明したが、検出酸素濃度値が基準値5以上かつ基準値2以下の濃度範囲にある状態からその検出酸素濃度値が基準値2を超える状態になった場合も同様の処理がなされる。即ち、この場合、燃料電池20は既に電源として電子機器回路24への給電を行っているので、制御マイコン22は、第一のスイッチ261のオン状態を確認する(S506)と共に、第二のスイッチ261のオフ状態を確認した(S507)後に、上述した化学電池34に対する充電処理(S508、S509)を行う。これにより、通常の状態における、化学電池34の自然放電を、燃料電池20近傍の酸素濃度が十分なときに補うことができる。
【0066】
なお、上述した第三の実施の形態では、第一の実施の形態で説明した消費電力制御におけるサスペンド処理に代えて、電源の切換え制御を行うようにしたが、このような電源の切換え制御を単独で行うようにしてもよい。更に、上述した消費電力制御及び電源切換え制御と共に、第二の実施の形態で説明した酸素濃度調整制御を並列的に行うことできる。
【0067】
上記各実施の形態において、燃料電池20に供される酸素濃度は、その燃料電池20の近傍に配置した酸素濃度検出器28にて検出するようにしたが、燃料電池20の出力電圧を測定し、その出力電圧の履歴曲線と、酸素が十分ある場合の出力電圧の履歴曲線とを比較して、その比較結果に基づいて酸素濃度を計算することができる。
【0068】
上記各実施の形態において、酸素濃度検出器28は、酸素濃度検出手段に対応し、図3、図4、図5、図7、図9に示す制御マイコン22及び電子機器回路24での処理は、制御手段に対応する。特に、図3、図4、図5に示す制御マイコン22及び電子機器22での処理は、第一の制御手段に対応し、図7に示す制御マイコン22での処理は、第二の制御手段に対応し、図9に示す制御マイコン22での処理が第三の制御手段に対応する。また、特に、図3に示す制御マイコン22での処理及び図4に示すステップS211及びS212での処理が第四の制御手段に対応する。
【0069】
なお、本願発明を以下の通り付記として記す。
【0070】
(付記1)燃料と酸素との化学的反応により発電を行う燃料電池を、給電により所定の動作を行う被給電部に対する電源として用いた電子機器において、
上記燃料電池に供される酸素濃度に対応した酸素濃度情報を検出する酸素濃度検出手段と、
該酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて当該電子機器の動作制御を行う制御手段とを有する電子機器。
【0071】
(付記2)付記1記載の電子機器において、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて上記被給電部での消費電力を調整するようにその動作制御を行う第一の制御手段を有する電子機器。
【0072】
(付記3)付記2記載の電子機器において、
上記第一の制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が表す検出酸素濃度値が2以上の濃度範囲のいずれに属するかを判定する濃度範囲判定手段を有し、
該濃度範囲判定手段にて判定される上記検出酸素濃度値が属する濃度範囲がより低い濃度範囲となるほど、上記被給電部での消費電力がより少なくなるようにその動作制御を行うようにした電子機器。
【0073】
このような構成の電子機器により、燃料電池に供される酸素濃度が低下するほど、消費電力を低く抑えることができる。
【0074】
(付記4)付記3記載の電子機器において、
揮発性記憶手段と、不揮発性記憶手段とを有し、
上記第一の制御手段は、上記濃度範囲判定手段により上記検出酸素濃度値が所定の値より小さくなる濃度範囲に属すると判定されるときに、上記揮発性記憶手段に記憶されていた情報を不揮発性記憶手段に保存するパックアップ制御手段と、
上記バックアップ制御手段により上記不揮発性記憶手段に情報の保存がなされた後に、上記燃料電池から上記被給電部への電源供給を遮断するサスペンド制御手段とを有する電子機器。
【0075】
このような構成の電子機器により、電子機器の本来の機能を維持できないほど燃料電池の機能が低下するような酸素濃度となった際に、より適した動作を行いうる。
【0076】
(付記5)付記1乃至4いずれか記載の電子機器において、
上記燃料電池に供給される酸素量を調整する供給酸素量調整手段を有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて上記供給酸素量調整手段の動作制御を行う第二の制御手段を有する電子機器。
【0077】
(付記6)付記5記載の電子機器において、
上記第二の制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が表す検出酸素濃度値が、予め定めた第一の濃度範囲より高い値から当該第一の濃度範囲内の値に変化したか否かを判定する低濃度変化判定手段と、
該低濃度変化判定手段にて上記検出酸素濃度値が上記第一の濃度範囲内の値に変化したと判定されたときに、上記燃料電池に供給される酸素量を増やすように上記供給酸素量調整手段の動作制御を行う第一の低酸素濃度時制御手段を有する電子機器。
【0078】
このような構成の電子機器により、酸素濃度低下に起因した燃料電池の機能低下を防止できる
(付記7)付記6記載の電子機器において、
上記第二の制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が表す検出酸素濃度値が上記第一の濃度範囲より低い第二の濃度範囲にあるか否かを判定する低濃度判定手段と、
該低濃度判定手段にて上記検出酸素濃度値が上記第二の濃度範囲にあると判定されたときに、上記燃料電池に供給される酸素量が、上記検出酸素濃度値が上記第一の濃度範囲にある場合に上記燃料電池に供給される酸素量より少なくなるように上記供給酸素量調整手段の動作制御を行う第二の低酸素濃度時制御手段を有する電子機器。
【0079】
このような構成の電子機器により、上記供給酸素量調整手段が外気からの酸素の導入量を調整する場合に、外気の酸素濃度が低下してしまう状況を防止でき、また、供給酸素量調整手段が燃料電池からの電力供給で動作する場合に、無駄な電力消費をなくすことができる。
【0080】
(付記8)付記7記載の電子機器において、
上記第二の低酸素濃度時制御手段は、上記燃料電池に供給される酸素量が上記供給酸素量調整手段にて調整できる最小の量となるように上記供給酸素量調整手段の動作制御を行うようにした電子機器。
【0081】
上記最小の量となるような供給酸素量調整手段の動作制御は、燃料電池に酸素を供給しない制御も含む。
【0082】
(付記9)付記1乃至8いずれか記載の電子機器において、
酸素の有無にかかわりなく電力を発生する化学電池と、
上記化学電池及び上記燃料電池のいずれかを選択的に上記被給電部に電源として接続させる電源切換え手段とを有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて上記電源切換え手段の動作制御を行う第三の制御手段を有する電子機器。
【0083】
(付記10)付記9記載の電子機器において、
上記第三の制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が表す検出酸素濃度値が、第三の濃度範囲及び該第三の濃度範囲より低い第四の濃度範囲のいずれにあるかを判定する判定手段と、
該判定手段にて上記検出酸素濃度値が第三の濃度範囲にあると判定されたときに上記燃料電池が上記被給電部に電源として接続され、上記判定手段にて上記検出酸素濃度値が第四の濃度範囲にあると判定さたときに上記化学電池が上記被給電部に電源として接続されるように上記電源切換え手段の動作制御を行う切換え制御手段とを有する電子機器。
【0084】
このような構成の電子機器により、燃料電池に供される酸素濃度の低下に起因して当該燃料電池の性能が低下したときに電子機器の性能を維持できる。
【0085】
(付記11)付記10記載の電子機器において、
上記化学電池は充電式電池であり、
上記燃料電池から上記化学電池への充電を可能とする充電器を有し、
上記第三の制御手段は、上記判定手段にて上記酸素濃度値が第三の濃度範囲にあると判定されるときに、上記燃料電池から上記化学電池への充電を行うように上記充電器の動作制御を行う充電制御手段を有する電子機器。
【0086】
このような構成の電子機器により、燃料電池の性能が十分確保されている状況において、該燃料電池にて発生される電力を有効に利用できる。
【0087】
(付記12)付記1乃至10いずれか記載の電子機器において、
所定の警報情報を発する警報手段を有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて上記警報手段の動作制御を行う第四の制御手段を有する電子機器。
【0088】
(付記13)付記12記載の電子機器において、
上記第四の制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が表す検出酸素濃度値が所定の値より小さいか否かを判定する手段と、
上記検出濃度値が所定の値より小さいと判定されたときに、上記所定の警報情報が発せられるように上記警報手段の動作制御を行う警報制御手段とを有する電子機器。
【0089】
このような構成の電子機器により、燃料電池の機能低下を当該電子機器のユーザに通知できる。
【0090】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1乃至5記載の本願発明によれば、供される酸素濃度で発揮される燃料電池の性能に応じた電子機器の動作制御を行うことができるようになるので、電子機器の状態を電源として用いられる燃料電池に供される酸素量の状態に応じてより適正な状態に維持できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来におけるACアダプタと化学電池を用いた電源管理を表す図である。
【図2】第1の実施の形態における全体構成図である。
【図3】第1の実施の形態における制御マイコンの処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における電子機器回路の処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態におけるサスペンド処理を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態における全体構成図である。
【図7】第2の実施の形態における制御マイコンの処理を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態における全体構成図である。
【図9】第3の実施の形態における制御マイコンの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20…燃料電池
22…制御マイコン
24…電子機器回路
26…スイッチ
28…酸素濃度検出器
30…酸素濃度調節装置
32…化学電池
34…充電器
Claims (5)
- 燃料と酸素との化学的反応により発電を行う燃料電池を、給電により所定の動作を行う被給電部に対する電源として用いた電子機器において、
上記燃料電池に供される酸素濃度に対応した酸素濃度情報を検出する酸素濃度検出手段と、
該酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて当該電子機器の動作制御を行う制御手段とを有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報に基づいて上記被給電部での消費電力を調整するようにその動作制御を行う第一の制御手段を有する電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
上記燃料電池に供給される酸素量を調整する供給酸素量調整手段を有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度が所定の基準値より小さくなると上記供給酸素量調整手段のファンを駆動させる第二の制御手段を有する電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
酸素の有無にかかわりなく電力を発生する化学電池と、
上記化学電池及び上記燃料電池のいずれかを選択的に上記被給電部に電源として接続させる電源切換え手段とを有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が所定の第1基準値より小さくなると、上記電源切換え手段に前記化学電池を上記被給電部に電源として接続させ、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が前記所定の第1基準値よりも大きい所定の第2基準値よりも大きくなると、上記電源切換え手段に前記燃料電池を上記被給電部に電源として接続させる第三の制御手段を有する電子機器。 - 請求項3記載の電子機器において、
上記化学電池を充電する充電器をさらに有し、
上記制御手段は、上記電源切換え手段に前記燃料電池を上記被給電部に電源として接続させた後に、上記化学電池の残量が所定の残量より少ない場合には、上記充電器に上記化学電池を充電させる電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
所定の警報情報を発する警報手段を有し、
上記制御手段は、上記酸素濃度検出手段にて検出される酸素濃度情報が所定の基準値よりも小さい場合には、上記警報手段に警報を表示させる第四の制御手段を有する電子機器。
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