JP5200238B2 - シリカゾルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、解膠法シリカゾルに関し、詳しくは、シリカ濃度(SiO2濃度)と粘度とが所定の範囲内にある解膠法シリカゾル製造方法に関する。本発明で製造する解膠法シリカゾルは、例えば、塗料、液状化防止グラウト工法、シリカ肥料等の分野に有用である。
解膠法によるシリカゾルの製造法は1951年申請の米国特許(特許文献1参照)に見られるように公知の手法である。それ以前はケイ酸ナトリウム水溶液に硫酸を滴下して得られる硫酸ナトリウム水和結晶を取り除くなどの手法が取られていた(特許文献2参照)。イオン交換樹脂によるシリカゾルの製法はその後主流となり、現在に至っている。
USP2724701 USP2285477
従来の製法では、シリカヒドロゲル中に生成したシリカ一次粒子のネットワーク構造を保持したシリカゾルを製造するという概念がなく、シリカヒドロゲルの成形に関する条件も限定されておらず、長時間をかけて水洗して含有している中和塩を除去した後に加熱解膠する方法であった。また、改良方法としては長時間高温で解膠させて、濃縮後も低粘性で安定なシリカゾルを製造する手法が主体であった。
また、イオン交換樹脂を使用する製造法では、一次粒径のかなり揃ったシリカゾルが得られるが、生産コストが高く、ストラクチャーを有するシリカ粒子の合成は難しかった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、シリカヒドロゲルに由来するストラクチャーを有することにより、シリカ濃度と粘度の関係を制御したシリカゾル効率的な製造方法を提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
SiO2及び中和塩を含むシリカヒドロゲルを溶媒に接触させ、前記中和塩を前記溶媒に移動させることにより、前記シリカヒドロゲルにおける、前記SiO2に対する前記中和塩の重量比を0.4〜3wt%する工程と、前記ヒドロシリカゲルを加熱解膠する工程と、を含み、前記溶媒に接触するとき、前記シリカヒドロゲルの形状は、前記シリカヒドロゲル中の任意の点から、前記シリカヒドロゲルの表面までの最短距離が0.5cm以下であるという条件を充足するものであることを特徴とするシリカゾルの製造方法を要旨とする。
本発明では、シリカヒドロゲルにおける、SiO2に対する中和塩の重量比を0.4〜3wt%することにより、製造したシリカゾルにおいて、シリカ濃度と粘度との関係を制御できる。すなわち、本発明によれば、シリカゾルに含まれるシリカ粒子の構造性を変化させることにより、製造したシリカゾル、またはそれを濃縮したシリカゾルにおいて、SiO2の濃度と、B形粘度計で測定したときの20℃での粘度とに対応する点を、図1において点線1〜4で囲まれた領域(より好ましくは実線5〜8で囲まれた領域)内とすることができる。
よって、本発明によれば、用途に適したシリカ濃度と粘度の関係を有するシリカゾルを製造することができる。例えば、低シリカ濃度で高粘度のシリカゾルを製造することができる。この低シリカ濃度で高粘度のシリカゾルは、塗料に添加することで、塗料の液だれを防止するという効果を奏する。また、高濃度で低粘度のシリカゾルを製造することができる。この高濃度で低粘度のシリカゾルは、液状化防止のためのグラウト工法に用いることができる。
また、本発明の製造方法は、イオン交換樹脂による処理、イオン交換膜を用いる電気透析等の、有機物を含有した樹脂等を使用する処理が必要ないので、製造したシリカゾルに樹脂等から溶出する成分が混入する恐れがない。そのため、飲食物等、樹脂から溶出してくる成分の混入が許されない分野に用いることができる。
本発明における、SiO2及び中和塩を含むシリカヒドロゲルを溶媒に接触させ、前記中和塩を前記溶媒に移動させることにより、前記シリカヒドロゲルにおける、前記SiO2に対する前記中和塩の重量比を0.4〜3wt%する工程は、例えば、シリカヒドロゲルを、溶媒としての水により洗浄する工程とすることができる。洗浄方法としては、例えば、一定量の水を入れ替えながら行うバッチ式の洗浄法、流水を利用する連続式の洗浄法等を用いることができる。
前記中和塩とは、ケイ酸ナトリウムに含まれていたナトリウムと、鉱酸との中和反応により生じた塩である
本発明では、シリカヒドロゲル中の任意の点から、シリカヒドロゲルの表面までの最短距離が0.5cm以下であるため、シリカヒドロゲル中の中和塩を、速やかに、溶媒中に移動させることができ、製造時間を短縮できる。
シリカヒドロゲルの形状に関し、本発明に規定する条件を充足するためには、例えば、シリカヒドロゲルの大きい塊を、上記条件を充足するように、分解する(例えば、切り分ける)方法がある。また、当初から上記条件を充足するように、シリカヒドロゲルを製造してもよい。
シリカヒドロゲルの形状は、個々の成形体が小さくなりすぎてペースト状になってしまうことがないことが好ましい。
(3)請求項3の発明は、
前記加熱解膠する工程における温度を、70〜250℃の範囲内で設定することを特徴とする請求項1または2に記載のシリカゾルの製造方法を要旨とする。
本発明では、加熱解膠するときの温度を上記範囲内で設定することにより、シリカヒドロゲル中の構造保持の程度を制御することができる。すなわち、上記範囲内で低い温度(例えば、80〜100℃の範囲)を設定すると、シリカヒドロゲル中のシリカ一次粒子のネットワークのごく一部のみが切断され、解膠されるため、低シリカ濃度で高粘性のシリカゾルを製造することができる。また、上記範囲内で高い温度(例えば、160〜180℃の範囲)を設定すると、シリカヒドロゲル中のシリカ一次粒子のネットワークの大部分が切断され、さらにシリカ一次粒子が成長することで、高シリカ濃度で低粘性のシリカゾルを製造することができる。
(4)請求項4の発明は、
前記加熱解膠の後、前記シリカゾルを濃縮する工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシリカゾルの製造方法を要旨とする。
本発明によれば、シリカゾルを濃縮することにより、所望のシリカ濃度、及び粘度を有するシリカゾルを得ることができる。
前記濃縮の方法としては、例えば、真空加熱、限外ろ過膜を用いる方法などにより、シリカゾルに含まれる分散媒(例えば水)の一部を除く方法がある。限外ろ過膜を用いる方法の場合は、粘度が100mPa・s程度までの濃縮に特に適している。
(5)請求項5の発明は、
製造したシリカゾルにおけるSiO2の濃度を、前記シリカゾルを濃縮または希釈することで変化させたとき、前記SiO2の濃度と、その濃度における、前記シリカゾルの20℃における粘度とに対応する点が、線1〜4で囲まれた領域内にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシリカゾルの製造方法を要旨とする。
線1〜4は、xをシリカ濃度とし、yを20℃におけるシリカゾルの粘度としたとき、それぞれ、
点線1: y=1.813e0.0327x,
点線2: y=1E-16e1.2379x,
点線3: y=0.0346e1.3525x,
点線4:y=100000
である。
本発明によれば、低シリカ濃度で高粘性のシリカゾル、または、高シリカ濃度で低粘性のシリカゾルを製造することができる。
本発明において、製造したシリカゾルにおけるシリカ濃度を、シリカゾルを濃縮または希釈することで変化させたとき、シリカ濃度と、そのシリカ濃度における、前記シリカゾルの20℃における粘度とに対応する点は、図1における実線5〜8で囲まれた領域内にあることが一層好ましい。実線5〜8は、xをシリカ濃度とし、yを20℃におけるシリカゾルの粘度としたとき、それぞれ、下記の式で表されるものである。
実線5:y=1.5485e0.0853x
実線6:y=1E-15e1.2429x
実線7: y=0.1554e0.8517x
実線8:y=10000
点線1〜4上のシリカ濃度と、それに対応する粘度としては、例えば、以下のものがある。
シリカ濃度が3wt%のとき粘度が2mPa・s
シリカ濃度が31wt%のとき粘度が5mPa・s
シリカ濃度が11wt%のとき粘度が100000mPa・s
シリカ濃度が39wt%のとき粘度が100000mPa・s
また、実線5〜8上のシリカ濃度と、それに対応する粘度としては、例えば、以下のものがある。
シリカ濃度が3wt%のとき粘度が2mPa・s
シリカ濃度が30wt%のとき粘度が20mPa・s
シリカ濃度が13wt%のとき粘度が10000mPa・s
シリカ濃度が35wt%のとき粘度が10000mPa・
以下、具体的な実施例を示して本発明を説明する。
(a)シリカヒドロゲルの製造
シリカヒドロゲルの製造方法を、図2〜図7を用いて説明する。まず、図2に示すように、希釈硫酸タンク10から、ポンプ15を用いて、希釈硫酸(3.4wt%硫酸)500mLを混合器19に送るとともに、希釈ケイ酸ソーダタンク13から、ポンプ17を用いて、希釈ケイ酸ソーダ(市販の5号ケイ酸ソーダ水溶液(SiO225.9wt%、Na2O7.1wt%)をシリカ濃度が7.9wt%となるように希釈した液)500mLを混合器19に送った。混合器19では、図3に示すように、混合後に起こる乱流や旋回流により2液を均一に混合した。混合液のpHは7.4であった。そして、混合器19の出口側に取り付けた、内径1.5cmのシリコン製の成形ホース21に混合液が送り込まれ、成形ホース21内を移動中にゲル化し、図2及び図4に示すように、成形ホース21の末端からはシリカヒドロゲル23がポンプの吐出圧により押し出された。成形ホース21の末端には、図5に示す切断器25が取り付けられている。切断器25は、円筒状の部材における末端に、十字型にストリングスを設置したものである。
シリカヒドロゲル23の形状は、切断器25に至るまでは、図6に示すように、成形ホース21内の形状に応じた円柱状であって、そのとき、使用する成形ホース21の内径が1.5cmであるから、シリカヒドロゲル23の成形体の中心軸27から、表面までの最短距離dは0.75cmとなる。シリカヒドロゲル23は、切断器25を通過するとき、十字型のストリングスにより、図7に示すとおり、ところてんの様に4つの切断片23a〜23dに切断される。この切断片23a〜23d中の任意の点から、その表面までの最短距離は0.2cm以下である。
なお、切断器25におけるストリングスの配置は、シリカヒドロゲル23をさらに細かく切断するように配置してもよい。成型ホース21については、ある程度の固さがあり、内面の滑りがよい材質であれば、シリコン以外の材質から成るものでも良い。硫酸の代わりに、他の鉱酸(例えば、塩酸、硝酸、リン酸等)を用いることができる。
シリカヒドロゲルの切断片23a〜23dの、洗浄前におけるシリカ濃度は4wt%であった。
(b)シリカヒドロゲルの洗浄及び解膠
上記(a)のように製造したシリカヒドロゲルを、イオン交換水を用い、流水を利用する連続式の洗浄法により2時間洗浄した。その後、1Lのシリカヒドロゲルをオートクレーブに入れ、90℃で2時間加熱解膠した。
(c)シリカゾルの組成及び性状
得られたシリカゾルはSiO2:4.57wt%、Na2O:0.06wt%の組成の液体であり、シリカに対する硫酸ナトリウムの含有率は1.7wt%であった。この液のB形粘度計での20℃における粘度は4.0mPa・sであった。このシリカゾルを、ロータリーエバポレーターにより液温70℃、真空度0.04MPaで濃縮したところ、B形粘度計での20℃における粘度は、シリカ濃度が11.7wt%の時に210mPa・s、シリカ濃度が12.8wt%の時に580mPa・s、シリカ濃度が13.5wt%の時に1000mPa・s以上となった。
なお、シリカ濃度は、1000℃での強熱残分から酸化ナトリウムと硫酸ナトリウムを差し引いて算出した。酸化ナトリウムの量はナトリウムの中和滴定により算出し、硫酸ナトリウムの量は、硫黄分をプラズマ発光分光分析(ICP)を用いて算出した値から換算して求めた。
市販の5号ケイ酸ソーダ水溶液(SiO225.9wt%、Na2O7.1wt%)をシリカ濃度が16wt%となるように希釈した液500mLと、7.8wt%硫酸500mLとを混合して、pH4.9の混合液とした。この液を内径1.5cmのシリコンホース中においてゲル化させ、シリカ濃度4wt%のシリカヒドロゲルを調製した。さらに洗浄・解膠性を上げるため、成形体の中心から最短の表面までの長さを0.2cmになるように切断した。なお、シリカヒドロゲルの製造に用いる装置は前記実施例1と同様とした。
このシリカヒドロゲルを、イオン交換水を用い、流水を利用する連続式の洗浄法により2時間洗浄した。その後、1Lのシリカヒドロゲルをオートクレーブに入れ、140℃で2時間加熱解膠した。
得られたシリカゾルはSiO2:8.16wt%、Na2O:0.12wt%の組成の液体であり、シリカに対する硫酸ナトリウムの含有率は1.6wt%であった。この液のB形粘度計での20℃における粘度は5.8mPa・s程度であった。このシリカゾルを、ロータリーエバポレーターにより液温70℃、真空度0.04MPaで濃縮したところ、B形粘度計での20℃における粘度は、シリカ濃度が12.3wt%の時に10.1mPa・s、シリカ濃度が18.9wt%の時に92mPa・s、シリカ濃度が23.5wt%の時に1810mPa・sとなった。
市販の5号ケイ酸ソーダ水溶液(SiO225.9wt%、Na2O7.1wt%)をシリカ濃度が7.9wt%となるように希釈した液500mLと、3.4wt%硫酸500mLとを混合して、pH7.4の混合液とした。この液を内径1.5cmのシリコンホース中においてゲル化させ、シリカ濃度4wt%のシリカヒドロゲルを調製し、さらに洗浄・解膠性を上げるため、成形体の中心から最短の表面までの長さを0.2cmになるように切断した。なお、シリカヒドロゲルの製造に用いる装置は前記実施例1と同様とした。
次に、シリカヒドロゲルを、イオン交換水を用い、流水を利用する連続式の洗浄法により3時間洗浄した。その後、1Lのシリカヒドロゲルをオートクレーブに入れ、180℃で2時間加熱解膠した。
得られたシリカゾルはSiO2:4.39wt%、Na2O:0.06wt%の組成の液体であり、シリカに対する中和塩である硫酸ナトリウムの含有率は0.4wt%であった。この液のB形粘度計(東機産業株式会社製)での20℃における粘度は3.3mPa・sであった。このシリカゾルを、ロータリーエバポレーターにより液温70℃、真空度0.04MPaで濃縮したところ、B形粘度計での20℃における粘度は、シリカ濃度が14.0wt%の時に4.9mPa・s、シリカ濃度が27.2wt%の時に9.9mPa・s、シリカ濃度が34.4wt%の時に10000mPa・s以上となった。
市販の5号ケイ酸ソーダ水溶液(SiO225.9wt%、Na2O7.1wt%)をシリカ濃度が16.1wt%となるように希釈した液500mLと、5.9wt%硫酸500mLとを混合して、pH9.3の混合液とした。この液を内径1.5cmのシリコンホース中においてゲル化させ、シリカ濃度8wt%のシリカヒドロゲルを調製後、イオン交換水を用い、流水を利用する連続式の洗浄法により6.5時間洗浄した。その後、1Lのシリカヒドロゲルをオートクレーブに入れ、130℃で3.5時間加熱解膠した。
得られたシリカゾルはSiO2:4.32wt%、Na2O:0.25wt%の組成の液体であり、シリカに対する中和塩である硫酸ナトリウムの含有率は0.44wt%であった。この液のB形粘度計(東機産業株式会社製)での20℃における粘度は3.3mPa・sであった。このシリカゾルを、旭化成製マイクローザUF膜(SIP−1035)を用いて20℃で膜濃縮したところ、B形粘度計での20℃における粘度は、シリカ濃度が20.5wt%の時に77mPa・sとなった。
(参考例1)
市販の5号ケイ酸ソーダ水溶液(SiO225.9wt%、Na2O7.1wt%)をシリカ濃度が8.0wt%となるように希釈した液1200mLと、3.5wt%硫酸1200mLとを混合して、pH7.2の混合液とした。この液を断面積5cmのシリコンホース中においてゲル化させ、シリカ濃度4wt%で成形体の中心から最短の表面までの長さが2.5cmのシリカヒドロゲルを調製した。
このシリカヒドロゲルを、イオン交換水を用い、流水を利用する連続式の洗浄法により洗浄したが、シリカヒドロゲルの径が大きいため96時間洗浄して残存する中和塩濃度はシリカに対して3.7wt%と高かった。
(参考例2)
市販の5号ケイ酸ソーダ水溶液をシリカ濃度が7.9wt%となるように希釈した液500mLと、3.4wt%硫酸500mLとを混合して、pH7.4の混合液とした。この液を断面積4cmのシリコンホース中においてゲル化させ、シリカ濃度4wt%で成形体の中心から最短の表面までの長さが2cmのシリカヒドロゲルを調製した。
このシリカヒドロゲルを、イオン交換水を用い、流水を利用する連続式の洗浄法により洗浄したが、シリカヒドロゲルの径が大きいため洗浄に3時間以上かかった。
その後、1Lのシリカヒドロゲルをオートクレーブに入れ、150℃での溶解を行ったところ、解膠に10時間以上要し、しかも溶け残りの多い状態であった。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
シリカ濃度とシリカゾルの粘度との関係を表すグラフである。 シリカヒドロゲルを製造するための装置の構成を表す説明図である。 混合器の構成及び作用を表す説明図である。 成形ホース21及びシリカヒドロゲル23の形状を表す写真である。 切断器25の構成を表す写真である。 切断前におけるシリカヒドロゲル23の構成を表す説明図斜視図である。 切断後におけるシリカヒドロゲル23の構成を表す説明図斜視図である。
符号の説明
1〜4・・・点線
5〜8・・・実線
10・・・希釈硫酸タンク
13・・・希釈ケイ酸ソーダタンク
15、17・・・ポンプ
19・・・混合器
21・・・成形ホース
23・・・シリカヒドロゲル
23a〜23d・・・切断片
25・・・切断器
27・・・中心軸

Claims (5)

  1. SiO2及び中和塩を含むシリカヒドロゲルを溶媒に接触させ、前記中和塩を前記溶媒に移動させることにより、前記シリカヒドロゲルにおける、前記SiO2に対する前記中和塩の重量比を0.4〜3wt%する工程と、
    前記ヒドロシリカゲルを加熱解膠する工程と、
    を含み、
    前記溶媒に接触するとき、前記シリカヒドロゲルの形状は、前記シリカヒドロゲル中の任意の点から、前記シリカヒドロゲルの表面までの最短距離が0.5cm以下であるという条件を充足するものであることを特徴とするシリカゾルの製造方法。
  2. 2又に分かれた入口と、その反対側の出口と、前記出口に取り付けられた切断器とを備える管状の混合器における前記入口の一方にケイ酸ソーダ水溶液を供給するとともに、前記入口における他方に鉱酸を供給し、前記混合器の中で前記ヒドロシリカゲルを生成させ、前記ヒドロシリカゲルを前記出口の方に押し出し、前記出口から、前記切断器によって前記条件を充足するように切断された前記ヒドロシリカゲルを取り出す工程を含むことを特徴とする請求項1記載のシリカゾルの製造方法。
  3. 前記加熱解膠する工程における温度を、70〜250℃の範囲内で設定することを特徴とする請求項1または2に記載のシリカゾルの製造方法。
  4. 前記加熱解膠の後、前記シリカゾルを濃縮する工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシリカゾルの製造方法。
  5. 製造したシリカゾルにおけるシリカ濃度を、前記シリカゾルを濃縮または希釈することで変化させたとき、前記シリカ濃度と、そのシリカ濃度における、前記シリカゾルの20℃における粘度とに対応する点が、線1〜4で囲まれた領域内にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシリカゾルの製造方法。
    線1〜4は、xをシリカ濃度とし、yを20℃におけるシリカゾルの粘度としたとき、それぞれ、
    点線1: y=1.813e0.0327x,
    点線2: y=1E-16e1.2379x,
    点線3: y=0.0346e1.3525x,
    点線4:y=100000
    である。
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