JP5196321B2 - 燃料供給装置、及び、高圧ポンプ - Google Patents

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本発明は、内燃機関(以下「エンジン」という)に用いられる燃料供給装置、及び、当該燃料供給装置を構成する高圧ポンプに関する。
従来、エンジンへ燃料を供給する燃料供給装置には、高圧燃料を圧送する高圧ポンプが設けられる。この高圧ポンプから圧送された高圧燃料を蓄積するのが、インジェクタの接続される燃料レールである。すなわち、燃料レール内の圧力が保持されることで、インジェクタから燃料が噴射されることになる。
しかし、例えば高圧ポンプが備える調量弁の故障等により、許容範囲を上回る異常昇圧が燃料レールに生じる場合がある。この場合、燃料レールやインジェクタを損傷してしまうことになりかねない。そこで従来、燃料レール内の圧力が異常圧力となった場合に開弁するリリーフ弁を設けた高圧ポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−138062号公報
上記特許文献1に記載の技術は、許容範囲を上回る所定圧力となった場合に燃料レール内の圧力を下降させるものであり、燃料レール内の圧力が許容範囲にある場合には何等機能しない。しかし、燃料レール内の圧力が許容範囲にある場合であっても、次のような不具合が懸念される。
(1)エンジンが停止された場合における燃料レール内の圧力の上昇による不具合
イグニッションOFFなどによりエンジンが停止されると、エンジン冷却水の循環がなくなるため、エンジン停止直後にエンジンルームの温度は一度上昇し、その後、下降していく。そのため、燃料レール内の圧力も、エンジン停止直後から上昇を始める。このような燃料レール内の圧力の上昇は、インジェクタから気筒内への燃料漏れを生じさせることにつながる。結果として、気筒内へ漏れ出した燃料が、次回のエンジン始動時に、未燃成分として大気中へ排出されてしまう虞がある。
(2)エンジンの運転中における燃料レール内の圧力の維持による不具合
運転中にアクセルペダルの踏み込みがなくなる等、アクセル開度が所定値以下となった場合、エンジン回転数が所定値以上であると、燃料噴射が停止される。このとき、燃料レール内の圧力は維持される。
その後、例えばアイドル運転へ切り替わる等の減速復帰時には、燃料噴射量を抑えるべくインジェクタが制御される。例えば、インジェクタに対し比較的小さな幅の駆動パルスが出力されるという具合である。ところが、燃料レール内の圧力が維持されているため、駆動パルスを調整したとしても、燃料噴射量が大きくなってしまうことがある。このような必要以上の燃料噴射は、燃費の悪化や運転者に違和感を抱かせる虞がある。
ここまでは、燃料レール内の圧力が上昇することや、高圧のままに維持されることによる不具合を挙げた。だからと言って、燃料レール内の圧力が低ければよい、というものではない。燃料レール内の圧力が下降しすぎても、次のような不具合が懸念される。
(3)高温再始動時における燃料レール内の圧力の下降による不具合
エンジン停止後、例えば数十分というような時間が経過した後にエンジンを再始動する高温再始動時には、ある程度の噴射量が必要になる。したがって、燃料レール内の圧力が下降しすぎると、例えば燃料の飽和蒸気圧近くまで燃料レール内の圧力が下降すると、燃料レール内に燃料蒸気が発生し、インジェクタの噴射量が不足し再始動性能が悪化する虞がある。
(4)アイドルストップ後の再始動時における燃料レール内の圧力の下降による不具合
ハイブリッドシステムなどにおけるアイドルストップ後の再始動時にも、上記高温再始動時と同様、ある程度の噴射量と即時始動を可能とするインジェクタの良好な噴霧が必要になる。したがって、この場合も、燃料レール内の圧力が下降しすぎると、再始動性能が悪化する虞がある。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、燃料レール内の圧力が許容範囲を上回るリリーフ圧以上になった場合に速やかに当該圧力を下降させ、かつ、燃料レール内の圧力を適宜下降させて適切に維持することにある。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の燃料供給装置は、高圧ポンプと、燃料レールとを備えている。
高圧ポンプは、加圧室を有する加圧部及び吐出部を有している。加圧室は、外部から燃料通路を経由して供給される燃料を加圧する。また、吐出部は、加圧室にて加圧される燃料を、吐出弁を介して燃料レールへ吐出する。燃料レールは、吐出部から吐出される燃料を蓄積する。この燃料レールには、燃料を噴射するインジェクタが接続される。
ここで特に本発明では、リターン流路と、機械式のリリーフ弁と、機械式の定残圧弁とを備えている。機械式としたのは、電磁式の弁を除外する趣旨である。
リターン流路は、吐出弁の下流側から加圧室に燃料を戻すことが可能な流路である。吐出弁の下流側とあるのは、例えば弁座を有する吐出弁であれば、弁座の下流側を意味する
ここで、リリーフ弁は、通常時は閉弁しており、燃料レール内の圧力が許容範囲を上回るリリーフ圧以上になると開弁する。一方、定残圧弁は、リターン流路に配置され、流路断面が相対的に小さく形成された絞り部を上流側に具備する。また、定残圧弁は、通常時は開弁しており、燃料レール内の圧力が、燃料の飽和蒸気圧以上に設定された所定の定残圧以下になると閉弁する
本発明では、通常時は開弁している機械式の定残圧弁により、燃料レール内の圧力を適宜下降させることができる。このとき、定残圧弁が絞り部を具備することにより、急激に圧力低下が生じることもない。結果として、上記(1)エンジンが停止された場合における燃料レール内の圧力の上昇による不具合、及び、上記(2)エンジンの運転中における燃料レール内の圧力の維持による不具合を払拭することができる。
また、機械式の定残圧弁は、燃料レール内の圧力が所定の定残圧以下になると閉弁する。これにより、燃料レール内の圧力を適切に維持することができる。結果として、上記(3)高温再始動時における燃料レール内の圧力の下降による不具合、及び、上記(4)アイドルストップ後の再始動時における燃料レール内の圧力の下降による不具合を払拭することができる。
さらにまた、本発明では、通常時は閉弁している機械式のリリーフ弁が、燃料レール内の圧力が許容範囲を上回るリリーフ圧以上になると開弁する。これにより、故障などによって燃料レール内の圧力が異常昇圧した場合など、燃料レール内の圧力を速やかに下降させることができる。
また、ポンプ効率を考え、請求項に示すように、リターン流路が吐出弁の下流側と高圧ポンプの加圧室とを連通する構成とする。
このようにすれば、加圧室における燃料圧力と燃料レール内の圧力とのバランスで定残圧弁を閉弁させることができ、高圧ポンプの加圧行程等、加圧室の圧力が相対的に高くなる期間では、定残圧弁が閉弁状態に保持される。これにより、リターン流路による燃料の排出が抑えられ、ポンプ効率の低下を抑制することができる。
なお、ポンプ効率の低下を抑制するという点でも、上記絞り部を具備する構成が有効となる。通常、低速運転時や始動時には、上記加圧行程の繰り返し周期が長くなる。そのためポンプ効率が低下することが懸念されるが、絞り部を具備する構成では、燃料が急激に戻ることを抑えることができ、特に低速運転時や始動時において、ポンプ効率の低下を抑制することができる。
また、請求項に示すように、定残圧弁、リリーフ弁の弁体内部の空間を利用して構成される。このようにすれば、弁部の体格を小さくすることができるという点で有利である。
なお、リリーフ弁や定残圧弁は、高圧ポンプとは別に構成することが例示される。この場合、高圧ポンプとは独立した構成となっているため、高圧ポンプの設計自由度が高くなるという点で有利である。これに対し、請求項2に示すように、少なくとも定残圧弁を高圧ポンプの構成の一部としてもよい。このようにすれば、設計という点では制約を受けるものの、高圧ポンプと一体化されることで装置全体がコンパクトになる。もちろん、定残圧弁と共にリリーフ弁を高圧ポンプと一体化してもよい。
また、請求項3に示すように、定残圧弁の定残圧用弁体は、リリーフ用弁体内部の弁座に当接可能な球状の先端部と、先端部に対し弁座とは反対側に配置され、リリーフ用弁体の内壁に摺動しつつ軸方向に往復移動可能な本体部とから構成することが考えられる。また、請求項4に示すように、定残圧用弁体の本体部は、先端部側の一端部には当該先端部を保持する凹球面を有し、他端部にはスプリング座面を有するように構成することが考えられる。また、請求項5に示すように、所定の定残圧は、エンジンのアイドル運転時における燃料レールの圧力以下に設定することが考えられる。
以上、燃料供給装置の発明として説明してきたが、リリーフ弁及び定残圧弁を高圧ポンプが有する構成を前提にすれば、請求項に示すような高圧ポンプの発明として実現できる。
すなわち、外部から燃料通路を経由して供給される燃料を加圧する加圧室を有する加圧部、及び、加圧室にて加圧される燃料を、吐出弁を介して外部へ吐出する吐出部を備える高圧ポンプにおいて、吐出部からインジェクタが接続される燃料レールへ吐出される燃料を、吐出弁の下流側から当該吐出弁の上流側へ戻すことが可能なリターン流路と、リターン流路に配置され、通常時は閉弁しており、燃料レール内の圧力が許容範囲を上回るリリーフ圧以上になると開弁する機械式のリリーフ弁と、リターン流路に配置され、流路断面が相対的に小さく形成された絞り部を上流側に具備するとともに、通常時は開弁しており、燃料レール内の圧力が所定の定残圧以下になると閉弁する機械式の定残圧弁と、を備えていることを特徴とする高圧ポンプである。
このような高圧ポンプにおいても、上記燃料供給装置と同様の効果が奏される。また、燃料供給装置の発明として説明した種々の構成を採用する。すなわち請求項に示すように、リターン流路が吐出部の下流側と加圧室とを連通する構成とし、定残圧弁を、リリーフ弁の弁体内部の空間を利用して構成する。これにより、上記燃料供給装置の場合と同様の効果が奏される。
以下、発明を実施するための最良の形態を記載する
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本形態の燃料供給装置は、図1に示すごとくである。
図1に示すように、燃料供給装置1は、高圧ポンプ10及び燃料レール20を含む構成となっている。
高圧ポンプ10は、燃料タンク30から低圧ポンプ31によって供給される燃料を加圧し、高圧燃料として吐出する。吐出される燃料を蓄積するのが、燃料レール20である。燃料レール20には、複数(本形態では4つ)のインジェクタ21が接続されている。燃料レール20に蓄積される高圧燃料は、ECU(不図示)からの指示によって、インジェクタ21から噴射される。このとき、ECUからはインジェクタを駆動するためのパルス信号が出力される。したがって、このパルス信号の幅(インジェクタ駆動パルス幅)と燃料レール20内の圧力とによって、噴射量が制御されることになる。
次に、高圧ポンプ10の構成について説明する。
図1に示すように、高圧ポンプ10は、プランジャ部40、調量弁部50、吐出弁部60、及び、圧力調整部70を備えている。この高圧ポンプ10の外郭は、図2に示すように、ハウジング11にて構成される。
ハウジング11の一方向(図2中では上方)にカバー12が取り付けられており、カバー12とハウジング11にて燃料室13が形成されている。また、カバー12の反対側には、プランジャ部40が設けられている。そして、プランジャ部40と燃料室13との中間付近に、燃料を加圧可能な加圧室14が形成されている。さらにまた、カバー12とプランジャ部40の並び方向に直交する方向に、調量弁部50および吐出弁部60を有している。燃料室13には、図1に示した低圧ポンプ31によって、燃料タンク30から燃料が供給される。燃料室13に供給された燃料は、調量弁部50を経由し、加圧室14を経由して、吐出弁部60から図1に示した燃料レール20へ圧送される。
次に、プランジャ部40、調量弁部50、吐出弁部60、及び、圧力調整部70の構成について、順に説明する。
最初にプランジャ部40について説明する。
プランジャ部40は、図2に示すように、プランジャ41、プランジャ支持部42、リフター43、及び、プランジャスプリング44などを備えている。
プランジャ41は、ハウジング11の内部に形成されたシリンダ15に支持されている。プランジャ支持部42は、シリンダ15の端部に配置されており、シリンダ15と共にプランジャ41を往復移動可能に支持する。プランジャ41は、加圧室14側において、シリンダ15の内径と同様の外径を有し、プランジャ支持部42側では、その径が小さくなっている。
プランジャ41の端部には、有底円筒状のリフター43が配設されている。このリフター43は、図1に示すようにカムシャフト100に取り付けられたカム101にその外面を当接させ、カムシャフト100の回転により、カムプロフィールに応じて軸方向に往復移動する。
リフター43の内側には、プランジャスプリング44が配置されている。プランジャスプリング44は、プランジャ41の戻しバネであり、リフター43をカム101面に当接させるように付勢する。
このようなプランジャ部40の構成により、カムシャフト100の回転に応じたプランジャ41の往復移動が実現され、上記加圧室14の容積変化が作出される。
次に、調量弁部50について説明する。
調量弁部50は、図2に示すように、ハウジング11によって形成される筒部51、筒部51の開口を覆う弁部カバー52、コネクタ53、及び、コネクタハウジング54等を備えている。
筒部51は、略円筒状に形成され、内部に燃料通路55を有している。燃料通路55には、略円筒状のシートボデー56が配置されている。シートボデー56の内部には、吸入弁57が配置されている。この吸入弁57は、円板状の底部571と円筒状の壁部572とで構成されており、その内部空間には、スプリング58が収容配置されている。
また、吸入弁57の底部571には、ニードル59が当接している。このニードル59は、上述した弁部カバー52を貫通し、コネクタ53の内部まで延びている。コネクタ53は、コイル531と当該コイル531へ通電するための端子532とを有している。コイル531の内側には、所定位置に保持される固定コア533、可動コア534、及び、固定コア533と可動コア534との間に介在するスプリング535が配置されている。ここで、可動コア534に溶接固定されるのが、上述したニードル59である。つまり、可動コア534とニードル59とは一体になっている。
かかる構成により、コネクタ53の端子532を介して通電が行われると、コイル531にて発生する磁束によって固定コア533と可動コア534との間に磁気吸引力が発生する。その結果、可動コア534が固定コア533側へ移動し、これに伴ってニードル59が、加圧室14から離れる方向へ移動する。このときは、吸入弁57の移動がニードル59にて規制されない。したがって、吸入弁57の底部571がシートボデー56に着座可能となり、吸入弁57の着座により、燃料通路55と加圧室14とが遮断される。
一方、コネクタ53の端子532を介した通電が行われないと、磁気吸引力は発生しないため、スプリング535によって、可動コア534が固定コア533から離間する方向へ移動する。これにより、ニードル59が加圧室14側へ移動する。その結果、ニードル59によって吸入弁57の移動が規制され、吸入弁57が加圧室14側に保持される。このときは、吸入弁57の底部571がシートボデー56から離座することで、燃料通路55と加圧室14とが連通する。
次に、吐出弁部60について説明する。なお、ここからは、図2と共に図3を参照されたい。図3は、図2中の記号Aで示す方向から見た高圧ポンプ10を示す平面図である。ここでは、吐出弁部60及び、後述する圧力調整部70の部分が切り欠かれて示されている。
吐出弁部60は、図2及び図3に示すように、ハウジング11にて形成される円筒状の収容部61を有している。この収容部61にて形成される収容室611に、吐出用弁体62、スプリング63、及び、係止部64が収容されている。また、収容室611の開口部分が、吐出口65となっている。吐出口65とは反対側の収容室611の深部には、弁座612が形成されている(図3参照)。
吐出用弁体62は、スプリング63の付勢力と燃料レール20内の圧力による力により、弁座612に当接する。これにより、吐出用弁体62は、加圧室14の燃料の圧力が低いうちは、燃料の吐出を停止する。一方、加圧室14の燃料の圧力が大きくなってスプリング63の付勢力と燃料レール20内の圧力による力に打ち勝つと、吐出用弁体62が吐出口65の方向へ移動する。これにより、収容室611へ流入した燃料は、吐出口65から吐出される。なお、吐出用弁体62は、その内部に燃料の通り路となる空間を有している。したがって、吐出用弁体62が弁座612から離座することで、吐出用弁体62の外周部分へ流入した燃料は、吐出用弁体62の内部空間を経由して、吐出口65から吐出されることになる。
次に、圧力調整部70について説明する。
圧力調整部70は、図3に示すように、吐出用弁体62の着座する弁座612よりも下流側の収容室611から加圧室14へのリターン流路71、72に介在する。具体的には、収容室611からのリターン流路71と、加圧室14へ通じるリターン流路72との間に介在している。
圧力調整部70は、機械式のリリーフ弁73及び機械式の定残圧弁74で構成されている。そこで次に、これらリリーフ弁73及び定残圧弁74の構成を説明する。図4(a)は、圧力調整部70の部分拡大断面図である。また、図4(b)は、図4(a)のb−b線断面図である。
リリーフ弁73は、図4(a)に示すように、リターン流路71に続く燃料通路75、76に配置されている。燃料通路75、76は、その径がリターン流路71の径よりも大きくなっている。さらに、下流側の燃料通路76は、その径が上流側の燃料通路75の径よりも大きくなっている。この下流側の燃料通路76と加圧室14とを連通するのが、リターン流路72である(図3参照)。また、下流側の燃料通路76は、ハウジング11の外部へ開口している。したがって、この開口を利用して、リリーフ弁73及び定残圧弁74等が組み付けられる。この開口は、図3に示すように、六角ボルトを有する係止部77を螺着することで閉塞されている。
リリーフ弁73は、筒状を呈するリリーフ用弁体81、及び、リリーフ用弁体81を付勢するスプリング82を有している。リリーフ用弁体81は、先端部83、先端部83よりも径が大きな本体部84、及び、本体部84から径外方向へ張り出すフランジ部85を有している。なお、本体部84の径は上流側の燃料通路75の径よりも僅かに小さくなっており、フランジ部85の径は下流側の燃料通路76の径よりも僅かに小さくなっている。これにより、リリーフ用弁体81は、燃料通路75、76によって、軸方向へ移動可能に支持されている。
スプリング82は、一端をフランジ部85に係止され、他端を上記係止部77にて係止されている(図3参照)。さらにまた、リターン流路71から燃料通路75への連結部分には弁座78が形成されており、スプリング82により付勢されるリリーフ用弁体81は、その先端部83の周縁を弁座78に当接させる。
リリーフ用弁体81は、通常時には弁座78に着座しており、図1に示した燃料レール20内の燃料圧力が許容範囲を上回る圧力であるリリーフ圧以上になると、先端部83の先端面83aに作用する燃料圧力によって、スプリング82の付勢力に抗して弁座78から離座するようになっている。換言すれば、当該リリーフ圧以上でリリーフ弁73が開弁するように、スプリング82による付勢力が調整されている。
なお、図4(b)に示すように、リリーフ用弁体81の本体部84は、軸に垂直な所定方向における両側が面取り加工されて平坦面84aが形成されている。これにより、本体部84の外側に、外側通路79が形成されている。したがって、リリーフ用弁体81の先端部83が弁座78から離座すると、上流側の燃料通路75へ流入した燃料は、外側通路79を経由して、下流側の燃料通路76へ流入することになる。すなわち、リリーフ弁73の開弁時には、外側通路79が開放されることになる。
ところで、リリーフ用弁体81が筒状を呈することは既に述べた。このとき、図4(a)に示すように、リリーフ用弁体81の先端部83には、流路面積が相対的に小さなオリフィス86が形成されている。このオリフィス86の下流側には、燃料通路87、88が形成されている。上流側の燃料通路87に続く下流側の燃料通路88は、その径が、上流側の燃料通路87の径よりも大きくなっている。また、燃料通路87と燃料通路88との連結部分には弁座89が形成されている。
ここで、下流側の燃料通路88には、上記定残圧弁74が配置される。定残圧弁74は、図4(a)に示すように、定残圧用弁体91、スプリング92、及び、係止部93を有している。
定残圧用弁体91は、球状の先端部94、及び、本体部95を備えている。スプリング92は、一端を係止部93に係止され、他端を本体部95に係止されている。これにより、本体部95が上流側の燃料通路87側へ付勢されており、球状の先端部94が弁座89に当接するようになっている。また、係止部93には、その中心部を貫通する燃料通路93aが形成されている。
定残圧用弁体91は、通常時には弁座89から離座しており、図1に示した燃料レール20内の燃料圧力が所定の圧力である定残圧以下になると、スプリング92の付勢力によって弁座89へ着座するようになっている。換言すれば、定残圧以下で定残圧弁74が閉弁するように、スプリング92による付勢力が調整されている。
ここで特に、本形態では、この定残圧は、エンジンのアイドル運転時における燃料レール20の圧力を上限とし、燃料の飽和蒸気圧を下限として、その間に設定してある。なお、燃料の飽和蒸気圧は、燃料の種類だけでなく温度によっても変わってくるため、燃料レール20の周囲の温度上昇を考慮して飽和蒸気圧を算定し、当該飽和蒸気圧を下限として定残圧を決定する。これにより、設定される定残圧が低くなりすぎることがない。
なお、定残圧弁74が通常時に開弁することは既に述べたが、例外的に、高圧ポンプ10のプランジャ41による加圧行程においては閉弁する。
ここで高圧ポンプ10の加圧行程について説明する。図2示したプランジャ41が、下死点から上死点へ移動する途中でコイル531に通電されると、コイル531に発生した磁界により磁気回路が形成される。すると、可動コア534と一体となってニードル59が、固定コア533側へ移動する。その結果、吸入弁57は、スプリング58の付勢力および加圧室14側の燃料から受ける圧力により、シートボデー56へ着座する。これにより、燃料室13と加圧室14との間が遮断される。加圧室14と燃料室13との間が遮断された状態でプランジャ41がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室14の燃料の圧力は上昇する。そして、加圧室14の燃料の圧力が所定の圧力以上になると、上述したように吐出弁部60の吐出用弁体62が吐出口65側へ移動する。これにより、加圧室14と収容室611とが連通し、加圧室14で加圧された燃料は吐出口65から吐出される。
以上が加圧行程であるが、この加圧行程では、加圧室14の燃料圧力が大きくなり、吐出弁部60側のリターン流路71と加圧室14側のリターン流路72との燃料圧力の差が小さくなる(図3参照)。したがって、加圧室14に連通するリターン流路72側からの燃料圧力により、定残圧弁74が閉弁状態に保持される。
なお、本形態における高圧ポンプ10が「高圧ポンプ」を構成し、プランジャ部40が「加圧部」を構成し、加圧室14が「加圧室」を構成し、吐出弁部60が「吐出部」を構成し、吐出用弁体62、スプリング63、係止部64及び弁座612が「吐出弁」を構成する。また、リターン流路71、72が「リターン流路」を構成し、リリーフ弁73が「リリーフ弁」を構成し、定残圧弁74が「定残圧弁」を構成し、オリフィス86が「絞り部」を構成する。
次に、本形態の高圧ポンプ10にて奏される効果について説明する。
図5は、燃料レール20内の圧力の推移を示す説明図である。ここでは、時刻t1において、エンジンが停止されたものとして説明する。
エンジンの停止直前はアイドル運転となるのが一般的であるため、エンジン停止時(時刻t1)では、燃料レール20内の圧力は、記号Aで示すアイドル運転時の圧力(以下「アイドル圧A」という)となっている。
このとき、上述したように、アイドル圧Aを上限とし、記号Cで示す燃料の飽和蒸気圧(以下「飽和蒸気圧C」という)を下限として、その間に、記号Bで示す定残圧(以下「定残圧B」という)が設定されている。
このようにすれば、加圧行程を除いては、定残圧弁74は開弁することになる。したがって、図5中に記号Dで示すように、燃料レール20内の圧力は下降していく。なお、このときの「傾き」が、上述したオリフィス86にて決まってくる(図4(a)参照)。
そして、時刻t2で燃料レール20内の圧力が定残圧Bになると、定残圧弁74は閉弁する。これにより、記号Eで示すように、燃料レール20の圧力は一定、すなわち定残圧Bに維持される。その後、燃料レール20が冷えていくと、燃料レール20内の圧力は徐々に低下していくことになり、時刻t3において飽和蒸気圧Cに近いものとなる。
仮に定残圧弁74がない場合、図5中に記号Fの二点鎖線で示すように、燃料レール20内の圧力がエンジン停止時(時刻t1)から上昇する。具体的には、図6に示すように、時刻t1でエンジン回転数が「0」になると、エンジンルームが高温となっていることから、記号Gで示すように燃料レール20の温度が一旦上昇し(時刻t1から時刻t4)、当該温度がある程度維持された後(時刻t4から時刻t5)、下降する(時刻t5以降)。これに伴い、記号Hの破線で示すように、燃料レール20内の圧力も同様に推移する。このため、インジェクタ21からの燃料漏れも相対的に大きなものとなる。記号Iの破線で示すごとくである。
これに対し、本形態では、燃料レール20の温度が上昇したとしても、燃料レール20内の圧力は、図6中に記号Jで示すように、定残圧弁74によって下降させられる。これにより、記号Kで示すように、インジェクタ21からの燃料漏れが抑えられる。具体的には、記号Rで示す部分の余分な燃料漏れを抑制できる。
また、本形態の燃料供給装置1は、アクセルペダルの踏み込み具合による燃料カットにおいても効果を奏する。
図7は、エンジンの運転中にアクセルペダルの踏み込みを中断した後、再びアイドル運転状態となる減速復帰時におけるインジェクタ21(図1参照)の燃料噴射量を示す説明図である。
図7中の時刻s1で、アクセルペダルの踏み込みが中断されると、スロットル開度が所定値より小さくなる。このとき、エンジン回転数が所定値以上である場合、燃料噴射が停止される。その後、例えばエンジン回転数が所定値を下回ると、アイドル運転状態に移行する(時刻s2)。
このとき、図7に示すように、燃料カットが行われる時刻s1から時刻s2までの期間では、インジェクタ21へ出力されるECUの駆動パルス幅は「0」となる。その後、時刻s2からは、インジェクタ21の噴射状態をアイドル運転に適したものにするため、記号Lで示すような相対的に小さな幅の駆動パルスがインジェクタ21へ出力される。
仮に定残圧弁74がないと、時刻s1から時刻s2までの期間はインジェクタ21からの噴射が行われないため、燃料レール20の圧力は、記号Mの破線で示すように、燃料カット直前(時刻s1)の圧力に保持される。そのため、時刻s2において、インジェクタ21の駆動パルス幅を小さくしたとしても、燃料レール20の圧力により、記号Nの破線で示すように、必要以上の燃料が噴射されてしまう。
この点、本形態の高圧ポンプ10では、定残圧弁74の作用により、燃料カット時(図7中の時刻s1)から、記号Oで示すように燃料レール20内の圧力を下降させることができ、時刻s2におけるインジェクタ21からの燃料噴射量を、記号Pで示すように、アイドル運転状態に応じた燃料噴射量とすることができる。その結果、減速復帰時の過剰噴射を抑制することができ、燃費の悪化を抑制可能であると共に、過剰噴射によって運転者に違和感を与えることがない。
さらにまた、本形態の構成は、高温始動時やアイドルストップの後のエンジン再始動にも有効である。
つまり、図5に示すように、時刻t2から、定残圧Bが維持されて、その後、時刻t3までは、燃料レール20の圧力が飽和蒸気圧以上に維持される。例えば、エンジン停止後、30分〜1時間という期間、燃料レール20内の圧力が維持されるという具合である。これにより、高温再始動時の再始動性能の悪化を抑制することができる。また、信号待ちなどによって一時的にエンジンを停止させるアイドルストップシステムにおいて、アイドルストップ後の再始動時にも、上記高温再始動時と同様、再始動性能の悪化を抑制することができる。
また、本形態の燃料供給装置1では、リターン流路71、72により、高圧ポンプ10の加圧室14へ燃料が戻される。この場合、高圧ポンプ10の加圧行程では定残圧弁74が閉弁状態に維持されるため、ポンプ効率の低下を抑えることができる。
このようにポンプ効率の低下を抑えるという観点からは、オリフィス86を具備する構成が有効である。通常、低速運転時や始動時には、上記加圧行程の繰り返し周期が長くなる。そのためポンプ効率が低下することが懸念されるが、オリフィス86を具備する構成では、燃料が急激に戻ることを抑えることができ、特に低速運転時や始動時において、ポンプ効率の低下を抑制することができる。
また、本形態の燃料供給装置1では、高圧ポンプ10が圧力調整部70、すなわちリリーフ弁73及び定残圧弁74を有する構成となっている。したがって、装置全体がコンパクトになるという点で有利である。さらに、定残圧弁74は、リリーフ用弁体81の内部の燃料通路88に配置されている。これにより、弁部の体格を小さくできる。
さらにまた、本形態の燃料供給装置1では、機械式のリリーフ弁73及び機械式の定残圧弁74を採用したため、電磁式の弁を用いる場合と異なり、駆動回路などの制御構成が不要になるため、コスト低減を図ることができる。また、燃料タンク30への配管が不要になるという点でも、コスト低減に寄与する。
(第2実施形態)
本形態は、上記形態と比較して、燃料供給装置の構成が一部異なるものとなっている。なお、同一の構成部分には、同一の符号を付すこととする。図8は、本形態の燃料供給装置2の構成を示す説明図である。
本形態においても、上記形態と同様、燃料供給装置2は、高圧ポンプ110、及び、燃料レール20を備えている。
ここで高圧ポンプ110は、プランジャ部40、調量弁部50、及び、吐出弁部60を有しており、圧力調整部700は、高圧ポンプ110とは別に構成されている。なお、圧力調整部700は、リターン流路710、720に介在しており、上記形態の圧力調整部70と同様に構成されている。
なお、ここでは、高圧ポンプ110が「高圧ポンプ」を構成し、プランジャ部40が「加圧部」を構成し、加圧室14が「加圧室」を構成し、吐出弁部60が「吐出部」を構成する。また、燃料レール20が「燃料レール」を構成する。さらにまた、リターン流路710、720が「リターン流路」を構成する。
本形態においても、圧力調整部700の機能によって、上記形態と同様の効果が奏される。
加えて、高圧ポンプ110とは別に圧力調整部700を構成したため、高圧ポンプ110の設計に生じる制約が小さくなり、高圧ポンプ110の設計自由度が高くなる。
(第3実施形態)
本形態も、上記形態と比較して、燃料供給装置の構成が一部異なるものとなっている。なお、同一の構成部分には、同一の符号を付すこととする。図9は、本形態の燃料供給装置3の構成を示す説明図である。
本形態においても、上記形態と同様、燃料供給装置3は、高圧ポンプ110、及び、燃料レール20を備えている。
ここで高圧ポンプ110は、プランジャ部40、調量弁部50、及び、吐出弁部60を有しており、圧力調整部701は、高圧ポンプ110とは別に構成されている。また、圧力調整部701は機械式のリリーフ弁731及び機械式の定残圧弁741を有しているが、これらリリーフ弁731及び定残圧弁741は、別個に構成されて、リターン流路711、712に並列に介在している。
なお、ここでは、高圧ポンプ110が「高圧ポンプ」を構成し、プランジャ部40が「加圧部」を構成し、加圧室14が「加圧室」を構成し、吐出弁部60が「吐出部」を構成する。また、燃料レール20が「燃料レール」を構成する。さらにまた、定残圧弁741が「定残圧弁」を構成し、リリーフ弁731が「リリーフ弁」を構成し、リターン流路711、721が「リターン流路」を構成する。
本形態においても、圧力調整部701の機能によって、上記形態と同様の効果が奏される。
加えて、高圧ポンプ110とは別に圧力調整部701を構成したため、高圧ポンプ110の設計に生じる制約が小さくなり、高圧ポンプ110の設計自由度が高くなる。しかも、リリーフ弁731及び定残圧弁741を別に構成しているため、それぞれの弁731、741の設計自由度が大きくなる。
(第4実施形態)
本形態も、上記形態と比較して、燃料供給装置の構成が一部異なるものとなっている。なお、同一の構成部分には、同一の符号を付すこととする。図10は、本形態の燃料供給装置4の構成を示す説明図である。
本形態においても、上記形態と同様、燃料供給装置4は、高圧ポンプ111、及び、燃料レール20を備えている。
ここで高圧ポンプ111は、プランジャ部40、調量弁部50、吐出弁部60、及び、リターン流路712、722に介在する定残圧弁742を有している。そして、リリーフ弁732は、燃料レール20に対して設けられており、燃料レール20からのリターン流路22に介在する。
なお、ここでは、高圧ポンプ111が「高圧ポンプ」を構成し、プランジャ部40が「加圧部」を構成し、加圧室14が「加圧室」を構成し、吐出弁部60が「吐出部」を構成する。また、燃料レール20が「燃料レール」を構成する。さらにまた、定残圧弁742が「定残圧弁」を構成し、リターン流路712、722が「リターン流路」を構成する。
本形態においても、定残圧弁742及びリリーフ弁732の機能によって、上記形態と同様の効果が奏される。
加えて、リリーフ弁732を燃料レール20から燃料タンク30へのリターン流路22に設けるようにした。この場合、リリーフ弁732に関し燃料タンク30への配管が必要になるものの、従来からのリリーフ弁732の構成を利用可能である。一方、高圧ポンプ111には、定残圧弁742だけを設けるため、リリーフ弁732と一体化する場合に比べ、定残圧弁742の構成が簡単になり、ひいては、高圧ポンプ111の構成が簡単になる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記形態に何等限定されるものではなく、種々なる形態で実施可能である。
本発明の第1実施形態の燃料供給装置を示す説明図である。 高圧ポンプの構成を示す断面図である。 高圧ポンプの一部を断面で示す平面図である。 第1実施形態の圧力調整部の部分拡大断面図である。 燃料レール内の圧力の推移を示す説明図である。 燃料レールの温度上昇によるインジェクタからの燃料漏れを示す説明図である。 燃料カット後の減速復帰時におけるインジェクタからの燃料噴射量を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の燃料供給装置を示す説明図である。 本発明の第3実施形態の燃料供給装置を示す説明図である。 本発明の第4実施形態の燃料供給装置を示す説明図である。
符号の説明
1、2、3、4…燃料供給装置、10、110、111…高圧ポンプ(高圧ポンプ)、11…ハウジング、12…カバー、13…燃料室、14…加圧室(加圧室)、15…シリンダ、20…燃料レール(燃料レール)、21…インジェクタ、22…リターン流路、30…燃料タンク、31…低圧ポンプ、40…プランジャ部(加圧部)、41…プランジャ、42…プランジャ支持部、43…リフター、44…プランジャスプリング、50…調量弁部、51…筒部、52…弁部カバー、53…コネクタ、531…コイル、532…端子、533…固定コア、534…可動コア、535…スプリング、54…コネクタハウジング、55…燃料通路、56…シートボデー、57…吸入弁、571…底部、572…壁部、58…スプリング、59…ニードル、60…吐出弁部(吐出部)、61…収容部、611…収容室、612…弁座、62…吐出用弁体、63…スプリング、64…係止部、65…吐出口、70、700、701…圧力調整部、71、72、711、712…リターン流路(リターン流路)、73、731、732…リリーフ弁(リリーフ弁)、74、741、742…定残圧弁(定残圧弁)、75、76…燃料通路、77…係止部、78…弁座、79…外側通路、81…リリーフ用弁体、82…スプリング、83…先端部、84…本体部、85…フランジ部、86…オリフィス(絞り部)、87、88…燃料通路、89…弁座、91…定残圧用弁体、92…スプリング、93…係止部、93a…燃料通路、94…先端部、95…本体部、100…カムシャフト、101…カム

Claims (9)

  1. 外部から燃料通路を経由して供給される燃料を加圧する加圧室を有する加圧部、及び、前記加圧室にて加圧される燃料を、吐出弁を介して外部へ吐出する吐出部を有する高圧ポンプと、
    燃料を噴射するインジェクタが接続され、前記吐出部から吐出される燃料を蓄積する燃料レールと、
    を備えた燃料供給装置において、
    前記吐出弁の下流側と前記高圧ポンプの前記加圧室とを連通し、前記吐出弁の下流側から前記加圧室に燃料を戻すことが可能なリターン流路と、
    通常時は閉弁しており、前記燃料レール内の圧力が許容範囲を上回るリリーフ圧以上になると開弁する機械式のリリーフ弁と、
    前記リターン流路に配置され、前記リリーフ弁のリリーフ用弁体内部の空間を利用して構成され、流路断面が相対的に小さく形成された絞り部を上流側に具備するとともに、通常時は開弁しており、前記燃料レール内の圧力が、燃料の飽和蒸気圧以上に設定された所定の定残圧以下になると閉弁する機械式の定残圧弁と、
    を備えていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置において、
    前記高圧ポンプは、その構成の一部として、少なくとも前記定残圧弁を有していることを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃料供給装置において、
    前記定残圧弁の定残圧用弁体は、
    前記リリーフ用弁体内部の弁座に当接可能な球状の先端部と、
    前記先端部に対し前記弁座とは反対側に配置され、前記リリーフ用弁体の内壁に摺動しつつ軸方向に往復移動可能な本体部と、
    から構成されていることを特徴とする燃料供給装置。
  4. 請求項3に記載の燃料供給装置において、
    前記定残圧用弁体の前記本体部は、前記先端部側の一端部には当該先端部を保持する凹球面を有し、他端部にはスプリング座面を有していることを特徴とする燃料供給装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
    前記所定の定残圧は、エンジンのアイドル運転時における前記燃料レールの圧力以下に設定されていることを特徴とする燃料供給装置。
  6. 外部から燃料通路を経由して供給される燃料を加圧する加圧室を有する加圧部、及び、前記加圧室にて加圧される燃料を、吐出弁を介して外部へ吐出する吐出部を備える高圧ポンプにおいて、
    前記吐出弁の下流側と前記加圧室とを連通し、前記吐出部からインジェクタが接続される燃料レールへ吐出される燃料を、前記吐出弁の下流側から前記加圧室に戻すことが可能なリターン流路と、
    前記リターン流路に配置され、通常時は閉弁しており、前記燃料レール内の圧力が許容範囲を上回るリリーフ圧以上になると開弁する機械式のリリーフ弁と、
    前記リターン流路に配置され、前記リリーフ弁のリリーフ用弁体内部の空間を利用して構成され、流路断面が相対的に小さく形成された絞り部を上流側に具備するとともに、通常時は開弁しており、前記燃料レール内の圧力が、燃料の飽和蒸気圧以上に設定された所定の定残圧以下になると閉弁する機械式の定残圧弁と、
    を備えていることを特徴とする高圧ポンプ。
  7. 請求項に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記定残圧弁の定残圧用弁体は、
    前記リリーフ用弁体内部の弁座に当接可能な球状の先端部と、
    前記先端部に対し前記弁座とは反対側に配置され、前記リリーフ用弁体の内壁に摺動しつつ軸方向に往復移動可能な本体部と、
    から構成されていることを特徴とする高圧ポンプ。
  8. 請求項に記載の高圧ポンプにおいて、
    前記定残圧用弁体の前記本体部は、前記先端部側の一端部には当該先端部を保持する凹球面を有し、他端部にはスプリング座面を有していることを特徴とする高圧ポンプ。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
    前記所定の定残圧は、エンジンのアイドル運転時における前記燃料レールの圧力以下に設定されていることを特徴とする燃料供給装置。
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