JP5196306B2 - 結像レンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆる銀塩カメラを含む各種のカメラ、特に、デジタルカメラ、ビデオカメラに撮影用光学系として用いられる単焦点の結像レンズの改良に係り、特に、デジタルカメラおよびビデオカメラ等のカメラに好適な結像レンズ並びにそのような結像レンズを用いるカメラおよび携帯情報端末装置に関するものである。
近年においては、デジタルカメラまたは電子カメラ等と称され、被写体像を、例えばCCD(電荷結合素子)撮像素子等の固体撮像素子により撮像し、被写体の静止画像(スティル画像)または動画像(ムービー画像)の画像データを得て、フラッシュメモリに代表される不揮発性半導体メモリ等にデジタル的に記録するタイプのカメラが、一般化している。このようなデジタルカメラの市場は非常に大きなものとなっており、ユーザのデジタルカメラに対する要望も多岐にわたっている。その中で、高性能な単焦点レンズを搭載した小型で高画質のコンパクトカメラというカテゴリがユーザから一定の支持を得ており、期待も大きい。ユーザからの要望としては、高性能であることに加え、Fナンバ(以下、単に「F」と称することがある)が小さい、つまり、大口径であることに対するウエイトが高い。
ここで、高性能化という面では、少なくとも、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有することに加え、絞り開放からコマフレアが少なく、高コントラストで、画角の周辺部まで点像の崩れがないこと、色収差が少なく輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じないこと、歪曲収差が少なく直線を直線として描写可能なこと等が必要とされる。
さらに、大口径化という面では、ズームレンズを搭載した一般のコンパクトカメラと差別化する必要性から、少なくともF2.4以下であることが必要であり、さらにF2.0以下であることを望む声も少なくない。
また、撮影レンズの画角については、ある程度の広角を望むユーザが多く、結像レンズの半画角は、38度以上であることが望ましい。すなわち、半画角38度は、35mm銀塩カメラ(いわゆるライカ版)換算の焦点距離で28mmに相当する。
デジタルカメラ用の結像レンズには多くの種類が考えられるが、広角単焦点レンズの代表的な構成としては、物体側に負の屈折力のレンズ群、像側に正の屈折力のレンズ群を配設した、いわゆるレトロフォーカスタイプが挙げられる。各画素ごとに色フィルタやマイクロレンズを有するエリアセンサの特性から、射出瞳位置を像面から遠ざけ、周辺光束がセンサに対し垂直に近い角度で入射するようにしたいという要求の存在が、レトロフォーカスタイプが採用される主な理由である。しかしながら、主点が全レンズ系の後方にあるように構成されたレトロフォーカスタイプは、その屈折力配置の非対称性が大きく、コマ収差や歪曲収差、倍率色収差等の補正が不完全になりがちである。
そのようなレトロフォーカスタイプの結像レンズの従来例の中で、比較的大口径で、かつ、38度前後の半画角を有するものとして、特許文献1(特開平06−308385号公報)、特許文献2(特開平09−218350号公報)および特許文献3(特開2006−349920号公報)等に開示されたものがある。
しかしながら、特許文献1(特開平06−308385号公報)に開示された結像レンズは、F1.4と大口径ではあるものの、非点収差や像面湾曲が大きく、絞り開放付近では周辺部まで十分な性能を有しているとはいいえない。また、特許文献2(特開平09−218350号公報)に開示された結像レンズは、F2.8と大口径化の面でも見劣りする上、非点収差や像面湾曲、倍率色収差が大きく、これも周辺部まで十分な性能を有しているとは到底言えない、また、両者とも歪曲収差が、絶対値で2%を超えており、この点でも不満が残る。
また、特許文献3(特開2006−349920号公報)に開示された結像レンズは、非点収差、像面湾曲および歪曲収差は良好に補正されているが、明細書中に図示されていないコマ収差の色差が大きい。また、Fナンバの小さな実施例は、小型化の点で不十分である。
特開平06−308385号公報 特開平09−218350号公報 特開2006−349920号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項2に記載の発明は、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、特に、各収差をより良好に補正した高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、実質的な製造誤差感度を低減し、安定した性能の得やすい、高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、色収差をバランス良く補正した、より高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、像面の平坦性などを向上した、さらに高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、大口径化に伴う球面収差の発生を抑制した、さらに高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、色収差をより良好に補正した、さらに高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、より収差の発生を抑え、特に歪曲収差を良好に補正した、さらに高性能な結像レンズを提供することを目的としている。
請求項10に記載の発明は、必要以上に複雑な構成を採ることなくコマ収差をより良好に補正した、高性能の結像レンズを提供することを目的としている。
請求項11に記載の発明は、有限距離物体へのフォーカシングを行うための適切な方法を提供することを目的としている。
請求項12に記載の発明は、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズを撮影光学系として使用した、小型で高画質のカメラを提供することを目的としている。
請求項13に記載の発明は、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用した、小型で高画質の携帯情報端末装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1から請求項11に記載の結像レンズは、開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズであって、さらに、それぞれ以下のような特徴を有するものである。
請求項1に記載の結像レンズは、前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する1枚の正レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成したことを特徴としている。
請求項2に記載の結像レンズは、開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、
前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する正レンズと負レンズとの接合レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成したことを特徴としている。
請求項に記載の結像レンズは、L2Fを前記物体側第2レンズ群の全長、Lを結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離とするとき、以下の条件式を満足することを特徴としている。
0.1<L2F/L<0.25
請求項に記載の結像レンズは、請求項1請求項3のいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第2レンズの前記第1正レンズと前記第1負レンズ、前記第2負レンズと前記第2正レンズがそれぞれ接合されていることを特徴としている。
請求項に記載の結像レンズは、請求項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第2レンズの前記第1正レンズと前記第1負レンズの接合面は像側に凸の形状であり、前記第2負レンズと前記第2正レンズの接合面は物体側に凸の形状であることを特徴としている。
請求項に記載の結像レンズは、請求項1ないし請求項のうちいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、fを全系の焦点距離、fを第1レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式を満足することを特徴としている。
0.0<f/f<0.8
請求項に記載の結像レンズは、請求項1ないし請求項のうちいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、A1F−1Rを前記物体側第1レンズ群と前記像側第1レンズ群との間隔、Lを前記第1レンズ群の全長とするとき、以下の条件式を満足することを特徴としている。
0.35<A1F−1R/L<0.7
請求項に記載の結像レンズは、請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、νを前記第1正レンズのアッベ数、Δθg,Fを前記第1正レンズの異常分散性とするとき、以下の条件式を満足する。
ν > 80.0
Δθg,F > 0.025
ここで、異常分散性Δθg,Fとは、アッベ数νを横軸、部分分散比θg,F=(n−n)/(n−n)を縦軸としたグラフにおいて、硝種K7(株式会社オハラ硝種名NSL7)と硝種F2(株式会社オハラ硝種名PBM2)を結ぶ直線を標準線とするときの、当該硝種の標準線からの偏差である。なお、n、n、nはそれぞれ、g線、F線、C線に対する屈折率である。
請求項に記載の結像レンズは、請求項1ないし請求項のうちいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第1レンズ群は、2枚の物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを連続して配設した構成を有し、少なくともどちらかのレンズの像側面が非球面であることを特徴としている。
請求項10に記載の結像レンズは、請求項1ないし請求項のうちいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記像側第2レンズ群は、1枚のレンズで構成され、非球面を有することを特徴としている。
請求項11に記載の結像レンズは、請求項1ないし請求項10のうちいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記第2レンズ群の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行うことを特徴としている。
本発明の請求項12に記載のカメラは、撮影用光学系として、請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の結像レンズを含むことを特徴としている。
本発明の請求項13に記載の携帯情報端末装置は、カメラ機能部の撮影用光学系として、請求項1から請求項11に記載の結像レンズを含むことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、
前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する1枚の正レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成したことにより、特に、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、小形かつ非常に高画質のカメラや携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、
前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する正レンズと負レンズとの接合レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成したことにより、特に、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、小形かつ非常に高画質のカメラや携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の結像レンズにおいて、L2Fは前記物体側第2レンズ群の全長、Lは結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離を表すものとしたとき、
0.1<L2F/L<0.25
なる条件式を満足することにより、
各収差をより良好に補正した高性能の結像レンズを提供することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1請求項3のいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第2レンズ群の前記第1正レンズと前記第1負レンズ、前記第2負レンズと前記第2正レンズがそれぞれ接合されていることにより、実質的な製造誤差感度を低減し、安定した性能の得やすい、高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、ばらつきなく、良好な描写が得られるカメラおよび携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第2レンズ群の前記第1正レンズと前記第1負レンズの接合面は像側に凸の形状であり、前記第2負レンズと前記第2正レンズの接合面は物体側に凸の形状であることにより、特に、色収差をバランス良く補正した、高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、画像の色ずれや色にじみ等をより抑制し、解像力やコントラストにも優れたカメラ(携帯情報端末装置)を実現することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、fを、全系の焦点距離、fを、前記第1レンズ群の焦点距離としたとき、
0.0<f/f<0.8
なる条件式を満足することにより、特に、像面の平坦性などを向上した、さらに高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、絞り開放から画面全体にわたって高い解像度を有する、より高画質のカメラ(携帯情報端末装置)を実現することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、
1F−1Rを、前記物体側第1レンズ群と前記像面側第1レンズ群との間隔、Lを、前記第1レンズ群の全長としたとき、
0.35< A1F−1R/L <0.7
なる条件式を満足することにより、特に、大口径化に伴う球面収差の発生を抑制した、さらに高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、絞り開放からより先鋭度の高い画像が得られる高画質のカメラ(携帯情報端末装置)を実現することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、
νを、前記第2レンズ群の第1正レンズのアッベ数とし、Δθg,Fを、前記第1正レンズの異常分散性を表すものとし、
前記異常分散性Δθg,Fを、アッベ数νを横軸、部分分散比θg,F=(n−n)/(n−n)を縦軸としたグラフにおいて、硝種K7(株式会社オハラ硝種名NSL7)と硝種F2(株式会社オハラ硝種名PBM2)を結ぶ直線を標準線とするときの、当該硝種の標準線からの偏差とし、n、n、nを、それぞれ、g線、F線、C線に対する屈折率としたとき、
ν >80.0
Δθg,F >0.025
なる条件式を満足することにより、特に、色収差をより良好に補正した、さらに高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、色ずれや色滲みが気にならない、より高画質のカメラ(携帯情報端末装置)を実現することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第1レンズ群は、2枚の物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを連続して配設した構成を有し、少なくともどちらかのレンズの像側面が非球面であることにより、特に、より収差の発生を抑え、特に歪曲収差を良好に補正した、さらに高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、建築物等を撮影しても歪みのほとんど感じられない、より高画質のカメラ(携帯情報端末装置)を実現することができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記像側第2レンズ群は、1枚のレンズで構成され、非球面を有することにより、特に、必要以上に複雑な構成を採ることなくコマ収差をより良好に補正した、高性能の結像レンズを提供することができ、延いては、周辺部まで点像の崩れることのない、より高画質のカメラ(携帯情報端末装置)を、大型化させることなく実現することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記第2レンズ群の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行うことにより、特に、有限距離物体へのフォーカシングを行うための適切な方法を提供することができ、延いては、フォーカス機構を小型化することが可能となって、高画質のカメラ(携帯情報端末装置)をよりコンパクトに実現することができる。
請求項12に記載の発明によれば、撮影用光学系として、請求項1〜請求項11のうちのいずれか1項に記載の結像レンズを含むことにより、特に、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズを撮影光学系として使用した、小型で高画質のカメラを提供することができ、延いては、ユーザは携帯性に優れたカメラで高画質な画像を撮影することができる。
請求項13に記載の発明によれば、カメラ機能部の撮影用光学系として請求項1〜請求項11のうちのいずれか1項に記載の結像レンズを含むことにより、特に、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら比較的小型であり、非点収差や像面湾曲、倍率色収差、コマ収差の色差、歪曲収差等を十分に低減して、1,000万〜2,000万画素の撮像素子に対応した解像力を有すると共に、絞り開放から高コントラストで画角の周辺部まで点像の崩れがなく、輝度差の大きな部分にも不要な色付きを生じず、直線を直線として歪みなく描写可能な、高性能の結像レンズをカメラ機能部の撮影光学系を含む、小型で高画質の携帯情報端末装置を提供することができ、延いては、ユーザは携帯性に優れた携帯情報端末装置で高画質な画像を撮影し、その画像を外部へ送信したりすることができる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の結像レンズ、カメラおよび携帯情報端末装置を詳細に説明する。
具体的な実施の形態について説明する前に、先ず、本発明の原理的な構成を説明する。
本発明のような、レトロフォーカスタイプの結像レンズは、一般に、物体側に負の屈折力、像側に正の屈折力を配設したものであり、その非対称性から、歪曲収差や倍率色収差等が発生しやすく、それら収差の低減が大きな課題となる。また、大口径化に伴って、コマ収差やコマ収差の色差を補正することが困難となり、さらに課題は積み上がってしまう。本発明は、以下の構成を採ることによって、これら収差補正上の課題が解決できることを見出したものである。
すなわち、開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、第1レンズ群を物体側から順に、第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する1枚の正レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、これらより像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成した(請求項1に対応する)。
開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、
前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する正レンズと負レンズとの接合レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成した(請求項2に対応する)。
まず、本発明の結像レンズにおいて、第1レンズ群は、いわば第2レンズ群に付加したワイドコンバータのような役割を果たしていると考えることができる。ここで、第1レンズ群は、物体側から負の屈折力(物体側第1レンズ群)、正の屈折力(像側第1レンズ群)が順に配設されるように構成し、その間隔を比較的大きく取ることによって、十分な画角の確保と球面収差を始めとする各種収差の補正を両立させている。ここで、像側第1レンズ群は、物体側第2レンズ群と開口絞りを挟んで対峙することになり、双方が持つ正の屈折力のバランスによって、コマ収差をコントロールするという側面もある。
本発明を最も特徴付けているのは、物体側第2レンズ群の役割と構成である。本発明の結像レンズにおいて、物体側第2レンズ群は、主要な結像作用を担っており、収差補正上も最も重要なレンズ群であると言える。ここで、物体側第2レンズ群は、その屈折力配置として正・負・正のいわゆるトリプレットを基本としているが、中央の負の屈折力を2つに分割し、正・負・負・正の4枚構成とした。開口絞りが物体側第2レンズ群の物体側に配設されることから、第1正レンズ、第1負レンズのペアと、第2負レンズ、第2正レンズのペアとでは軸外光線の高さが異なり、これを利用して軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させることができるようになっている。さらに、第2負レンズの自由度を利用してコマ収差の色差を低減することも可能となった。
像側第2レンズ群には、収差のバランス取りと射出瞳距離のコントロールの役目を持たせている。正の屈折力を持たせれば、射出瞳距離の確保に効果があることは言うまでもないが、射出瞳距離が短くて良い場合には、負の屈折力を持たせてレンズ全長の短縮に寄与させることも可能である。
本発明の結像レンズの構成によれば、以上説明したように収差補正上の大きな効果を得ることが可能であり、半画角38度程度の広角、Fナンバ2.0程度以下の大口径という厳しい条件の下でも、非常に高い像性能を達成することができる。
本発明の結像レンズにおいて、物体側第2レンズ群は、以下の条件式を満足することが望ましい(請求項に対応する)。
0.1<L2F/L<0.25
ただし、L2Fは物体側第2レンズ群の全長、Lは結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離を表す。
軸上色収差と倍率色収差の双方を有効に低減させることができるようになる仕組みとして、開口絞りが物体側第2レンズ群の物体側に配設されることから、第1正レンズ、第1負レンズのペアと、第2負レンズ、第2正レンズのペアとでは軸外光線の高さが異なることを利用していることはすでに述べたが、この条件式は、その仕組みが最も有効に働くための物体側第2レンズ群の全長を規制したものである。ここで、L2F/Lが0.1以下であると、物体側第2レンズ群内での軸外光線の高さの差が小さくなってしまい、上述した仕組みが働きにくくなって、色収差の補正が不十分となる恐れがある。一方、L2F/Lが0.25以上であると、物体側第2レンズ群が不必要にスペースを占めてしまい、他のレンズ群との関係が崩れて、像面湾曲や非点収差、コマ収差のバランスが取れなくなる恐れがある。
なお、さらに良好な収差補正のためには、以下の条件式を満足するのが良い。
0.1<L2F/L<0.2
物体側第2レンズ群において、第1正レンズと第1負レンズ、第2負レンズと第2正レンズは、それぞれ接合されていることが望ましい(請求項に対応する)。
物体側第2レンズ群内の各レンズ面においては、最終的な収差量を低減するために、各収差が大きくやり取りされており、製造誤差感度が高くなりがちである.第1正レンズと第1負レンズ、第2負レンズと第2正レンズをそれぞれ接合することによって、実質的な製造誤差感度が低減され、安定した性能が得やすくなる。また、実際にレンズを保持する鏡筒の部品削減にもつながる。
物体側第2レンズ群において、第1正レンズと第1負レンズ、第2負レンズと第2正レンズをそれぞれ接合する場合には、第1正レンズと第1負レンズの接合面は像側に凸の形状であり、第2負レンズと第2正レンズの接合面は物体側に凸の形状であることが望ましい(請求項に対応する)。
物体側第2レンズ群をこのように構成することにより、第1正レンズと第1負レンズの接合面には主に軸上色収差を補正する役割を持たせ、第2負レンズと第2正レンズの接合面には主に倍率色収差を補正する役割を持たせることができ、全体の色収差補正を効果的に行えるようになる。
結像レンズ全体の屈折力配置としては、以下の条件式を満足することが望ましい(請求項に対応する)。
0.0<f/f<0.8
ただし、fは全系の焦点距離、fは第1レンズ群の焦点距離を表す。
本発明の結像レンズにおいて、第1レンズ群は、いわば第2レンズ群に付加したワイドコンバータのような役割を果たしていると考えることができることを先に述べたが、実際の収差補正の上では、第1レンズ群が完全にアフォーカルであることが最良ではない。
/fが0.0以下であると、第2レンズ群の屈折力を強くしなければならず、像面の曲がりが大きくなったり、負の歪曲収差が大きく発生しやすくなったりして好ましくない。一方、f/fが0.8以上であると、第2レンズ群の結像作用への寄与が少なくなって、これまで説明してきたような収差補正の考え方が成立しづらくなったり、第1レンズ群で比較的大きな収差が発生し、必要以上に製造誤差感度が高まったりして好ましくない。
なお、さらに良好な収差補正のためには、以下の条件式を満足するのが良い。
0.0<f/f<0.7
第1レンズ群は、以下の条件式を満足することが望ましい(請求項に対応する)。
0.35<A1F−1R/L<0.7
ただし、A1F−1Rは物体側第1レンズ群と像側第1レンズ群との間隔、Lは第1レンズ群の全長を表す。
より良好な収差補正のためには、物体側第1レンズ群と像側第1レンズ群との間隔を適切に設定するのが良い。A1F−1R/Lが0.35以下であると、球面収差が補正不足になりやすく、A1F−1R/Lが0.7以上であると、逆に補正過剰となりやすく、いずれも好ましくない。
第1正レンズの材質は、以下の条件式を満足することが望ましい(請求項に対応する)。
ν>80.0
Δθg,F>0.025
ただし、ν は第1正レンズのアッベ数、Δθg,Fは第1正レンズの異常分散性を表す。
ここで、異常分散性Δθg,Fとは、アッベ数νを横軸、部分分散比θg,F=(n−n)/(n−n)を縦軸としたグラフにおいて、硝種K7(株式会社オハラ硝種名NSL7)と硝種F2(株式会社オハラ硝種名PBM2)を結ぶ直線を標準線とするときの、当該硝種の標準線からの偏差である。なお、n,n,nは、それぞれ、g線、F線、C線に対する屈折率である。
第1正レンズを本条件式を満足するような、いわゆる特殊低分散ガラスで構成することにより、色収差の2次スペクトルを効果的に低減して、より良好な補正状態を実現することができる。
物体側第1レンズ群は、2枚の物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを連続して配設した構成を有し、少なくともどちらかのレンズの像側面が非球面であることが望ましい(請求項に対応する)。
物体側第1レンズ群の負の屈折力を2枚のメニスカスレンズに分割し、特定の面で過大な収差が発生することを防ぐことによって、レンズ系全体として非点収差等をより良好に補正できる。また、曲率の大きな像側面を非球面とすることにより、歪曲収差の補正に大きな効果が得られる他、コマ収差等を補正する役割を持たせることもできる。
像側第2レンズ群は、1枚のレンズで構成され、非球面を有することが望ましい(請求項10に対応する)。
物体側第2レンズ群が十分な自由度を有しているため、像側第2レンズ群は、簡単な構成でも十分であり、小型化のためには1枚とするのが適当である。また、像側第2レンズ群に非球面を設けることによって、主としてコマ収差をより良好に補正することができるようになる。
なお、物体側第1レンズ群と像側第2レンズ群の非球面は、互いに収差補正の役割を補完し合い、より効果的に働くため、同時に設けることが望ましい。
本発明の結像レンズにおいては、第2レンズ群の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行うことができる(請求項11に対応する)。
このようなフォーカシング方式によれば、結像レンズ全体を移動させてフォーカシングする方式に比べて、移動部分の重量が小さくでき、フォーカシングの高速化や省電力化に有利である。また、本発明の結像レンズを撮影光学系としてカメラに組み込む際、不使用時に各レンズ群の間隔やバックフォーカス部分を短縮し、コンパクトに収納する機構を有する場合には、第2レンズ群に関する収納のための機構をフォーカシング機構と共通化でき、都合が良い。
また、本結像レンズでは、像面に対する第1レンズ群の光軸上の位置を変化させることによって、他の収差への影響を抑えながら、像面の倒れをコントロールすることができる。フォーカシングの際、第2レンズ群の全体または一部を移動させると共に、その移動とは反対方向に第1レンズ群を微小量移動させることで、フォーカシングに伴う像面の倒れを補償し、無限遠からごく近距離にわたって、高い結像性能を常に維持することも可能である。
次に、本発明の実施例として、具体的な数値実施例を詳細に説明する。
以下に述べる数値実施例1〜数値実施例5は、本発明に係る結像レンズの具体的数値例による具体的構成の数値実施例である。
その後に数値実施例1〜数値実施例5に示されるような本発明に係る結像レンズを撮影用光学系に採用した本発明に係るカメラおよび携帯情報端末装置の実施の形態を説明する。
本発明に係る結像レンズを示す数値実施例1〜数値実施例5においては、結像レンズの構成および具体的な数値例を示している。
各数値実施例の収差は、高いレベルで補正されており、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さい。非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。本発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が38度程度と広角で、かつ、Fナンバが2.0程度以下と大口径でありながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、各数値実施例より明らかである。
以下、数値実施例1〜数値実施例5における記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ
ω:半画角
R:曲率半径
D:面間隔(レンズ厚またはレンズ間隔)
:d線の屈折率
ν:d線のアッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
ただし、ここで用いられる非球面は、近軸曲率半径(R)の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをHとするとき、以下の式で定義される。
Figure 0005196306
図1は、本発明の数値実施例1(第1の実施形態に相当する)に係る結像レンズの構成を示しており、光軸に沿った縦断面を模式的に示している。
図1に示す光学系(結像レンズ)は、物体側から像面に向かって、順に強い凹面を像面側に向けた(換言すれば、物体側に凸面を向けた)負メニスカスタイプの負レンズからなる第1レンズE1、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第2レンズE2、両凸タイプの正レンズである第3レンズE3、開口絞りFA、両凸タイプの正レンズである第4レンズE4、強い凹面を物体側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第5レンズE5、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第6レンズE6、強い凸面を物体側に向けた両凸タイプの正レンズからなる第7レンズE7、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第8レンズE8を配置した構成となっている。
開口絞りFAを挟んで、物体側に位置する第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3をもって第1レンズ群G1を構成し、絞りFAを挟んで、像側に位置する第4レンズE4と第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7および第8レンズE8とをもって第2レンズ群G2を構成する。
さらに、第1レンズ群G1は、第1レンズ群G1の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する2枚の負レンズ、即ち、第1レンズE1と第2レンズE2とをもって構成される物体側第1レンズ群GF1と、この物体側第1レンズ群GF1より像側に位置する正レンズである第3レンズE3をもって構成される像側第1レンズ群GR1とよりなっている(請求項1に対応する)
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1正レンズとしての第1レンズE4、第1負レンズとしての第5レンズE5、第2負レンズとしての第6レンズE6、第2正レンズとしての第7レンズE7を連続して配置された物体側第2レンズ群GF2と、この物体側第2レンズ群GF2より像側に位置する1枚の負レンズとしての第8レンズE8をもって構成される像側第2レンズ群GR2とよりなっている。
物体側第1レンズ群GF1の第2レンズE2の像側面4と、像側第2レンズ群GR2の第8レンズE8の物体側面14には、それぞれ非球面を形成してある。
物体側第2レンズ群GF2の第4レンズE4と第5レンズE5とは、密接して貼り合わせて接合とされ、第6レンズE6と第7レンズE7とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされている。
そして、デジタルスティルカメラのように、CCD撮像素子等の固体撮像素子を用いるタイプのカメラの撮影光学系では、第8レンズE8の最終面と像面FSとの間に、ローパスフィルタ、赤外カットフィルタおよびCCD撮像素子の受光面を保護するためのカバーガラス類の少なくともいずれかを介挿する。例えば、1枚の平行平板ガラスP1が挿入される。
この第1の実施の形態においては、第2レンズ群G2の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行う。
尚、図1には、各光学面の面番号を付して示している。図1に対する参照符号は、説明の煩雑化を避けるため、各実施の形態毎に独立に用いており、そのため共通の参照符号を用いていても他の実施の形態と共通の構成ではない。
また、図6は、図1の結像レンズにおける物体距離が無限遠のときの球面収差、非点収差、歪曲収差、そしてコマ収差をそれぞれ示す収差図である。
この数値実施例1においては、焦点距離f=6.00、Fナンバ=1.92そして半画角ω=39.0としている。各光学面の特性は、次表(表1)の通りである。
Figure 0005196306
表1において、面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第14面の各光学面が非球面であり、各非球面の(1)式におけるパラメータは、次の通りである。
非球面;第4面
K = -0.82391,A4 = 1.51453×10-4,A6 = -8.03748×10-6,A8 = 2.33697×10-7,A10 = -1.16222×10-8
非球面;第14面
K = -26.92849,A4 = 9.33931×10-5,A6 = -1.79865×10-5,A8 = 3.06532×10-7,A10 = -3.57164×10-9
また、この数値実施例1における先に述べた条件式〔L2F/L〕、〔f/f〕、〔A1F−1R/L〕の各数値は、次の通りとなる。
条件式数値
2F/L=0.164
/f=0.192
1F−1R/L=0.580
従って、この数値実施例1における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
図6は、上述した数値実施例1に係る図1に示した結像レンズからなる球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示しており、各収差曲線中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表している。
この図6に示すように上述した第1の実施の形態および数値実施例1に係る結像レンズによれば、各収差は高いレベルで補正されており、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さく、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
本発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が38度程度と広ナンバつFナンバが2.0程度以下と大口径でありながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、この数値実施例1より明らかである。
図2は、本発明の数値実施例2(第2の実施形態に相当する)に係る結像レンズの構成を示しており、光軸に沿った縦断面を模式的に示している。
図2に示す光学系(結像レンズ)は、物体側から像面に向かって、順に強い凹面を像面側に向けた(換言すれば、物体側に凸面を向けた)負メニスカスタイプの負レンズからなる第1レンズE1、同様に強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第2レンズE2、両凸タイプの正レンズである第3レンズE3、強い凹面を物体側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第4レンズE4、開口絞りFA、両凸タイプの正レンズである第5レンズE5、強い凹面を物体側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第6レンズE6、強い凹面を物体側に向けた両凹タイプの負レンズからなる第7レンズE7、強い凸面を物体側に向けた両凸タイプの正レンズからなる第8レンズE8、強い凸面を像面側に向けた両凸タイプの正レンズからなる第9レンズE9を配置した構成となっている。
開口絞りFAを挟んで、物体側に位置する第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3、第4レンズE4をもって第1レンズ群G1を構成し、絞りFAを挟んで、像側に位置する第5レンズE5と第6レンズE6と第7レンズE7と第8レンズE8と第9レンズE9とをもって第2レンズ群G2を構成する。
さらに、第1レンズ群G1は、第1レンズ群G1の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する2枚の負レンズ、即ち、第1レンズE1と第2レンズE2とをもって構成される物体側第1レンズ群GF1と、この物体側第1レンズ群GF1より像側に位置する正レンズである第3レンズE3と負レンズである第4レンズE4とをもって構成される像側第1レンズ群GR1とよりなっている(請求項2に対応する)
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1正レンズとしての第5レンズE5、第1負レンズとしての第6レンズE6、第2負レンズとしての第7レンズE7、第2正レンズとしての第8レンズE8を連続して配置された物体側第2レンズ群GF2と、この物体側第2レンズ群GF2より像側に位置する1枚の正レンズとしての第9レンズE9をもって構成される像側第2レンズ群GR2とよりなっている。
物体側第1レンズ群GF1の第2レンズE2の像側面4と、像側第2レンズ群GR2の第9レンズE9の物体側面15には、それぞれ非球面を形成してある。
像側第1レンズ群GR1の第3レンズE3と第4レンズE4とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされ、また、物体側第2レンズ群GF2の第5レンズE5と第6レンズE6とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされ、第7レンズE7と第8レンズE8とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされている。
そして、デジタルスティルカメラのように、CCD撮像素子等の固体撮像素子を用いるタイプのカメラの撮影光学系では、第9レンズE9の最終面と像面FSとの間に、ローパスフィルタ、赤外カットフィルタおよびCCD撮像素子の受光面を保護するためのカバーガラス類の少なくともいずれかを介挿する。例えば、1枚の平行平板ガラスP1が挿入される。
この第2の実施の形態においては、第2レンズ群G2の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行う。
尚、図2には、各光学面の面番号を付して示している。図2に対する参照符号は、説明の煩雑化を避けるため、各実施の形態毎に独立に用いており、そのため共通の参照符号を用いていても他の実施の形態と共通の構成ではない。
また、図7は、図2の結像レンズ(における物体距離が無限遠のとき)の球面収差、非点収差、歪曲収差、そしてコマ収差をそれぞれ示す収差図である。
この数値実施例2においては、焦点距離f=5.90、Fナンバ=2.04そして半画角ω=39.2としている。各光学面の特性は、次表(表2)の通りである。
Figure 0005196306
表2において、面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第15面の各光学面が非球面であり、各非球面の(1)式におけるパラメータは、次の通りである。
非球面;第4面
K = -0.41935,A4 = -5.42080×10-5,A6 = -2.48263×10-5,A8 = 7.57412×10-7,A10 = -2.30755×10-8
非球面;第15面
K = 0.0,A4 = -3.94481×10-4,A6 = 7.14419×10-7,A8 = 6.43089×10-8,A10 = -2.58953×10-9
また、この数値実施例2における先に述べた条件式〔L2F/L〕、〔f/f〕、〔A1F−1R/L〕の各数値は、次の通りとなる。
条件式数値
2F/L=0.143
/f=0.604
1F−1R/L=0.628
従って、この数値実施例2における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
図7は、上述した数値実施例2に係る図2に示した結像レンズからなる球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示しており、各収差曲線中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表している。
この図7に示すように上述した第2の実施の形態および数値実施例2に係る結像レンズによれば、各収差は高いレベルで補正されており、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さく、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
本発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が38度程度と広角で、かつFナンバが2.0程度と大口径でありながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、この数値実施例2からも明らかである。
図3は、本発明の数値実施例3(第3の実施の形態に相当する)に係る結像レンズの構成を示しており、光軸に沿った縦断面を模式的に示している。
図3に示す光学系(結像レンズ)は、物体側から像面に向かって、順に強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第1レンズE1、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第2レンズE2、両凸タイプの正レンズである第3レンズE3、開口絞りFA、両凸タイプの正レンズである第4レンズE4、強い凹面を物体側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第5レンズE5、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第6レンズE6、強い凸面を物体側に向けた両凸タイプの正レンズからなる第7レンズE7、強い凸面を物体側に向けた正メニスカスタイプの正レンズからなる第8レンズE8を配置した構成となっている。
開口絞りFAを挟んで、物体側に位置する第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3をもって第1レンズ群G1を構成し、絞りFAを挟んで、像側に位置する第4レンズE4と第5レンズE5と第6レンズE6と第7レンズE7および第8レンズE8とをもって第2レンズ群G2を構成する。
さらに、第1レンズ群G1は、第1レンズ群G1の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する2枚の負レンズ、即ち、第1レンズE1と第2レンズE2とをもって構成される物体側第1レンズ群GF1と、この物体側第1レンズ群GF1より像側に位置する正レンズである第3レンズE3をもって構成される像側第1レンズ群GR1とよりなっている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1正レンズとしての第1レンズE4、第1負レンズとしての第5レンズE5、第2負レンズとしての第6レンズE6、第2正レンズとしての第7レンズE7を連続して配置された物体側第2レンズ群GF2と、この物体側第2レンズ群GF2より像側に位置する1枚の正レンズとしての第8レンズE8をもって構成される像側第2レンズ群GR2とよりなっている。
物体側第1レンズ群GF1の第2レンズE2の像側面4と、像側第1レンズ群GR1の像側面6と、像側第2レンズ群GR2の第8レンズE8の物体側面14には、それぞれ非球面を形成してある。
物体側第2レンズ群GF2の第4レンズE4と第5レンズE5とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされ、第6レンズE6と第7レンズE7とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされている。
そして、デジタルスティルカメラのように、CCD撮像素子等の固体撮像素子を用いるタイプのカメラの撮影光学系では、第8レンズE8の最終面と像面FSとの間に、ローパスフィルタ、赤外カットフィルタおよびCCD撮像素子の受光面を保護するためのカバーガラス類の少なくともいずれかを介挿する。例えば、1枚の平行平板ガラスP1が挿入される。
この第3の実施の形態においては、第2レンズ群G2の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行う。
尚、図3には、各光学面の面番号を付して示している。図3に対する参照符号は、説明の煩雑化を避けるため、各実施の形態毎に独立に用いており、そのため共通の参照符号を用いていても他の実施の形態と共通の構成ではない。
また、図8は、図3の結像レンズにおける物体距離が無限遠のときの球面収差、非点収差、歪曲収差、そしてコマ収差をそれぞれ示す収差図である。
この数値実施例3においては、焦点距離f=6.00、Fナンバ=1.95そして半画角ω=39.1としている。各光学面の特性は、次表(表3)の通りである。
Figure 0005196306
表3において、面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第6面、第14面の各光学面が非球面であり、各非球面の(1)式におけるパラメータは、次の通りである。
非球面;第4面
K = -0.82391,A4 = 7.26169×10-5,A6 = -5.10959×10-6,A8 = 4.38244×10-8,A10 = -6.97612×10-9
非球面;第6面
K = 0.0,A4 = 2.05935×10-5,A6 = -1.04777×10-6,A8 = 8.84156×10-8,A10 = -2.25119×10-9
非球面;第14面
K = -26.92849,A4 = 5.11073×10-4,A6 = -2.92185×10-5,A8 = 7.49033×10-7,A10 = -1.06280×10-8
また、この数値実施例3における先に述べた条件式〔L2F/L〕、〔f/f〕、〔A1F−1R/L〕の各数値は、次の通りとなる。
条件式数値
2F/L=0.142
/f=0.243
1F−1R/L=0.637
従って、この数値実施例3における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
図8は、上述した数値実施例3に係る図3に示した結像レンズからなる球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示しており、各収差曲線中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表している。
この図8に示すように上述した第1の実施の形態および数値実施例3に係る結像レンズによれば、各収差は高いレベルで補正されており、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さく、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
本発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が39度程度と広角で、かつFナンバが2.0程度以下と大口径でありながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、この数値実施例3より明らかである。
図4は、本発明の数値実施例4(第4の実施形態に相当する)に係る結像レンズの構成を示しており、光軸に沿った縦断面を模式的に示している。
図4に示す光学系(結像レンズ)は、物体側から像面に向かって、順に強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第1レンズE1、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第2レンズE2、正メニスカスタイプの正レンズである第3レンズE3、両凸タイプの正レンズからなる第4レンズE4、開口絞りFA、両凸タイプの正レンズである第5レンズE5、強い凹面を物体側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第6レンズE6、強い凹面を像側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第7レンズE7、強い凸面を物体側に向けた正メニスカスタイプの正レンズからなる第8レンズE8、強い凸面を物体側に向けた両凸タイプの正レンズからなる第9レンズE9を配置した構成となっている。
開口絞りFAを挟んで、物体側に位置する第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3、第4レンズE4をもって第1レンズ群G1を構成し、絞りFAを挟んで、像側に位置する第5レンズE5と第6レンズE6と第7レンズE7と第8レンズE8と第9レンズE9とをもって第2レンズ群G2を構成する。
さらに、第1レンズ群G1は、第1レンズ群G1の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する2枚の負レンズ、即ち、第1レンズE1と第2レンズE2と正レンズの第3レンズE3とをもって構成される物体側第1レンズ群GF1と、この物体側第1レンズ群GF1より像側に位置する正レンズである第4レンズE4をもって構成される像側第1レンズ群GR1とよりなっている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1正レンズとしての第5レンズE5、第1負レンズとしての第6レンズE6、第2負レンズとしての第7レンズE7、第2正レンズとしての第8レンズE8を連続して配置された物体側第2レンズ群GF2と、この物体側第2レンズ群GF2より像側に位置する1枚の正レンズとしての第9レンズE9をもって構成される像側第2レンズ群GR2とよりなっている。
物体側第1レンズ群GF1の第2レンズE2の像側面4と、像側第2レンズ群GR2の第9レンズE9の物体側面16には、それぞれ非球面を形成してある。
物体側第2レンズ群GF2の第5レンズE5と第6レンズE6とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされ、第7レンズE7と第8レンズE8とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされている。
そして、デジタルスティルカメラのように、CCD撮像素子等の固体撮像素子を用いるタイプのカメラの撮影光学系では、第9レンズE9の最終面17と像面FSとの間に、ローパスフィルタ、赤外カットフィルタおよびCCD撮像素子の受光面を保護するためのカバーガラス類の少なくともいずれかを介挿する。例えば、1枚の平行平板ガラスP1が挿入される。
この第4の実施の形態においては、第2レンズ群G2の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行う。
尚、図4には、各光学面の面番号を付して示している。図4に対する参照符号は、説明の煩雑化を避けるため、各実施の形態毎に独立に用いており、そのため共通の参照符号を用いていても他の実施の形態と共通の構成ではない。
また、図9は、図4の結像レンズにおける物体距離が無限遠のときの球面収差、非点収差、歪曲収差、そしてコマ収差をそれぞれ示す収差図である。
この数値実施例4においては、焦点距離f=6.00、Fナンバ=1.96そして半画角ω=39.1としている。各光学面の特性は、次表(表4)の通りである。
Figure 0005196306
表4において、面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第16面の各光学面が非球面であり、各非球面の(1)式におけるパラメータは、次の通りである。
非球面;第4面
K = -0.40687,A4 = -3.60864×10-4,A6 = -2.38402×10-5,A8 = 6.28983×10-7,A10 = -2.42525×10-8
非球面;第16面
K = 0.0,A4 = -4.01894×10-4,A6 = 3.25574×10-6,A8 = -2.41480×10-7,A10 = 3.20689×10-9
また、この数値実施例4における先に述べた条件式〔L2F/L〕、〔f/f〕、〔A1F−1R/L〕の各数値は、次の通りとなる。
条件式数値
2F/L=0.154
/f=0.183
1F−1R/L=0.424
従って、この数値実施例4における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
図9は、上述した数値実施例4に係る図4に示した結像レンズからなる球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示しており、各収差曲線中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表している。
この図9に示すように上述した第4の実施の形態および数値実施例に係る結像レンズによれば、各収差は高いレベルで補正されており、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さく、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
本発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が39度程度と広角で、かつFナンバが2.0程度と大口径でありながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、この数値実施例4からも明らかである。
図5は、本発明の数値実施例5(第5の実施形態に相当する)に係る結像レンズの構成を示しており、光軸に沿った縦断面を模式的に示している。
図5に示す光学系(結像レンズ)は、物体側から像面に向かって、順に強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第1レンズE1、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第2レンズE2、両凸タイプの正レンズである第3レンズE3、両凸タイプの正レンズからなる第4レンズE4、開口絞りFA、両凸タイプの正レンズである第5レンズE5、強い凹面を物体側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第6レンズE6、強い凹面を像面側に向けた負メニスカスタイプの負レンズからなる第7レンズE7、強い凸面を物体側に向けた正メニスカスタイプの正レンズからなる第8レンズE8、強い凸面を物体側に向けた正メニスカスタイプの正レンズからなる第9レンズE9を配置した構成となっている。
開口絞りFAを挟んで、物体側に位置する第1レンズE1、第2レンズE2、第3レンズE3および第4レンズE4をもって第1レンズ群G1を構成し、絞りFAを挟んで、像側に位置する第5レンズE5、第6レンズE6、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9とをもって第2レンズ群G2を構成する。
さらに、第1レンズ群G1は、第1レンズ群G1の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する2枚の負レンズ、即ち、第1レンズE1と第2レンズE2と、正レンズよりなる第3レンズE3とをもって構成される物体側第1レンズ群GF1と、この物体側第1レンズ群GF1より像側に位置する正レンズである第4レンズE4をもって構成される像側第1レンズ群GR1とよりなっている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、第1正レンズとしての第1レンズE5、第1負レンズとしての第6レンズE6、第2負レンズとしての第7レンズE7、第2正レンズとしての第8レンズE8を連続して配置された物体側第2レンズ群GF2と、この物体側第2レンズ群GF2より像側に位置する1枚の正レンズとしての第9レンズE9をもって構成される像側第2レンズ群GR2とよりなっている。
物体側第1レンズ群GF1の第2レンズE2の像側面4と、像側第2レンズ群GR2の第9レンズE9の物体側面16には、それぞれ非球面を形成してある。
物体側第2レンズ群GF2の第5レンズE5と第6レンズE6とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされ、第7レンズE7と第8レンズE8とは、密接して貼り合わせて接合レンズとされている。
そして、デジタルスティルカメラのように、CCD撮像素子等の固体撮像素子を用いるタイプのカメラの撮影光学系では、第9レンズE9の最終面17と像面FSとの間に、ローパスフィルタ、赤外カットフィルタおよびCCD撮像素子の受光面を保護するためのカバーガラス類の少なくともいずれかを介挿する。例えば、1枚の平行平板ガラスP1が挿入される。
この第5の実施の形態においては、第2レンズ群G2の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行う。
尚、図5には、各光学面の面番号を付して示している。図5に対する参照符号は、説明の煩雑化を避けるため、各実施の形態毎に独立に用いており、そのため共通の参照符号を用いていても他の実施の形態と共通の構成ではない。
また、図10は、図5の結像レンズにおける物体距離が無限遠のときの球面収差、非点収差、歪曲収差、そしてコマ収差をそれぞれ示す収差図である。
この数値実施例5においては、焦点距離f=6.00、Fナンバ=1.95そして半画角ω=39.1としている。各光学面の特性は、次表(表5)の通りである。
Figure 0005196306
表5において、面番号にアスタリスク「*」を付した第4面、第16面の各光学面が非球面であり、各非球面の(1)式におけるパラメータは、次の通りである。
非球面;第4面
K = -0.85535,A4 = 3.24166×10-6,A6 = -2.56520×10-6,A8 = -3.63511×10-8,A10 = -1.39606×10-9
非球面;第14面
K = 0.0,A4 = -3.27966×10-4,A6 = 3.00723×10-6,A8 = -2.59822×10-7,A10 = 4.26578×10-9

また、この数値実施例5における先に述べた条件式〔L2F/L〕、〔f/f〕、〔A1F−1R/L〕の各数値は、次の通りとなる。
条件式数値
2F/L=0.132
/f=0.238
1F−1R/L=0.469
従って、この数値実施例5における先に述べた本発明の各条件式に係る数値は、いずれも各条件式の範囲内である。
図10は、上述した数値実施例5に係る図5に示した結像レンズからなる球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差曲線を示しており、各収差曲線中、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、破線はメリディオナルを表している。
この図10に示すように上述した第5の実施の形態および数値実施例5に係る結像レンズによれば、各収差は高いレベルで補正されており、球面収差、軸上色収差は問題にならないほど小さく、非点収差、像面湾曲、倍率色収差も十分に小さく、コマ収差やその色差の乱れも最周辺部まで良く抑えられている他、歪曲収差も絶対値で2.0%以下となっている。
本発明のように結像レンズを構成することにより、半画角が39度程度と広角で、かつFナンバが2.0程度と大口径でありながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、この数値実施例5からも明らかである。
次に、上述した数値実施例1〜数値実施例5(第1〜第5の実施の形態)に示されたような本発明に係るズームレンズとしての結像レンズを採用してカメラ(携帯情報端末装置を含む)を構成した本発明の実施の形態について図11および図12を参照して説明する。
図11(a)は、物体、すなわち被写体側である前面側から見たカメラの沈胴状態の外観を模式的に示す斜視図、図11(b)は、前面側から見たカメラの使用状態の外観構成を部分的に示す斜視図、図11(c)は、撮影者側である背面側から見たカメラの外観を模式的に示す斜視図であり、図12は、カメラの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、カメラについて説明しているが、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯情報端末装置にカメラ機能を組み込んだものが近年登場している。このような携帯情報端末装置も外観は、若干異にするもののカメラと実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような携帯情報端末装置に本発明に係る結像レンズまたはカメラを採用してもよい。
図11(a)、(b)、(c)に示すように、カメラ1は、撮影レンズ2、シャッタボタン3、ズームレバー4、ファインダ5、ストロボ6、液晶モニタ7、操作ボタン8、電源スイッチ9、メモリ/通信カードスロット10等を備えている。さらに、図12に示すように、カメラ1は、受光素子12、信号処理装置13、画像処理装置14、中央演算装置(CPU)15、半導体メモリ16および通信カード等17も備えている。
カメラ1は、撮影光学系である撮影レンズ2とCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子12を有しており、撮影光学系である撮影レンズ2によって形成される被写体の像を受光素子12によって読み取るように構成されている。この撮影レンズ2としては、数値実施例1〜数値実施例5において説明したような本発明に係る撮影光学系を用いる。具体的には、撮影光学系を構成する光学要素であるレンズ等を用いてレンズユニットを構成する。このレンズユニットは、各レンズ等を、少なくともレンズ群毎に移動操作し得るように保持する機構を有する。カメラに組み込まれる撮影レンズ2は、通常の場合、このレンズユニットの形で組み込まれる。
受光素子12の出力は、中央演算装置15によって制御される信号処理装置13によって処理され、デジタル画像情報に変換される。信号処理装置13によってデジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置15によって制御される画像処理装置14において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ16に記録される。この場合、半導体メモリ16は、メモリ/通信カードスロット10に装填されたメモリカードでもよく、カメラ本体に内蔵された半導体メモリでもよい。
液晶モニタ7には、撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ16に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ16に記録した画像は、メモリ/通信カードスロット10に装填した通信カード等17を介して外部へ送信することも可能である。
撮影レンズ2は、カメラ1の携帯時には図11(a)に示すように沈胴状態にあってカメラ1のボディ内に埋没しており、ユーザが電源スイッチ9を操作して電源を投入すると、図11(b)のように、鏡胴が繰り出され、カメラ1のボディから突出する構成とする。本発明は、単焦点レンズであるので、ズームレバー4を操作したとき、画像の切り出し範囲を変えて擬似的に変位する、いわゆるデジタルズームによる変倍が行われる。なお、このとき、ファインダ5の光学系も撮影レンズ2の画角の変化に連動して変倍するようにすることが望ましい。
多くの場合、シャッタボタンの半押しによりフォーカシングがなされる。請求項1〜請求項11に記載の結像レンズにおいて、フォーカシングはすでに述べたように第2レンズ群G2の全体または一部の移動によって行うことができるし、第1レンズ群G1の移動や、受光素子12の移動によっても行うことができる、また、必要であれば、複数の方法の組み合わせによっても行うことができる。シャッタボタンをさらに押し込むと撮影がなされ、その後は既述の処理がなされる。
半導体メモリ16に記録した画像を液晶モニタ7に表示したり、通信カード17等を使用して外部へ送信する際は、操作ボタン8を使用して行う。半導体メモリ16および通信カード17等は、それぞれ専用または汎用のスロット10に挿入して使用される。
なお、撮影レンズ2が沈胴状態にあるとき、結像レンズの各レンズ群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、物体側第2レンズ群GF2または/および像側第2レンズ群GR2が光軸上から退避して、他のレンズ群と並列に収納されるような機構とすれば、カメラのさらなる薄型化が実現できる。加えて、物体側第1レンズ群GF1と像側第1レンズ群GR1との間隔を、沈胴状態では短縮するように構成すれば、なお一層の薄型化を達成することができる。
以上に説明したようなカメラ(携帯情報端末装置)には、数値実施例1〜数値実施例5の結像レンズを撮影レンズとして使用することができる。よって、1,000万〜2,000万画素クラスの受光素子を使用した高画質で小型のカメラ(携帯情報端末装置)を実現することができる。
数値実施例1の結像レンズの構成を示す断面図である。 数値実施例2の結像レンズの構成を示す断面図である。 数値実施例3の結像レンズの構成を示す断面図である。 数値実施例4の結像レンズの構成を示す断面図である。 数値実施例5の結像レンズの構成を示す断面図である。 数値実施例1の結像レンズの収差曲線図である。 数値実施例2の結像レンズの収差曲線図である。 数値実施例3の結像レンズの収差曲線図である。 数値実施例4の結像レンズの収差曲線図である。 数値実施例5の結像レンズの収差曲線図である。 本発明に係るカメラ(携帯情報端末装置)としての一実施形態を示すデジタルカメラの外観図であり、(a)は携帯時(沈胴時)の正面側から見た斜視図、(b)は、使用時(レンズ繰り出し時)の正面側の一部を示す斜視図、(c)は、背面側の斜視図である。 本発明の本発明に係るカメラのシステム構造の概略を示すブロック図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
GF1 物体側第1レンズ群
GR1 像側第1レンズ群
GF2 物体側第2レンズ群
GR2 像側第2レンズ群
E1〜E9 第1レンズ〜第9レンズ
FA 開口絞り
P1 平行平板
FS 像面
1 カメラ
2 撮影レンズ
3 シャッタボタン
4 ズームレバー
5 ファインダ
6 ストロボ
7 液晶モニタ
8 操作ボタン
9 電源スイッチ
10 メモリ/通信カードスロット
12 発光素子
13 信号処理装置
14 画像処理装置
15 中央演算装置
16 半導体メモリ
17 通信カード等

Claims (13)

  1. 開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、
    前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する1枚の正レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成したことを特徴とする結像レンズ。
  2. 開口絞りを挟んで物体側に位置する第1レンズ群と、像側に位置する第2レンズ群とから構成される結像レンズにおいて、
    前記第1レンズ群を物体側から順に、前記第1レンズ群の中で最も広い空気間隔を境として、物体側に位置する少なくとも2枚の負レンズを有する物体側第1レンズ群と、像側に位置する正レンズと負レンズとの接合レンズからなる像側第1レンズ群とから構成し、前記第2レンズ群を物体側から順に、第1正レンズ、第1負レンズ、第2負レンズおよび第2正レンズを連続して配設した物体側第2レンズ群と、像側に位置する少なくとも1枚のレンズからなる像側第2レンズ群とから構成したことを特徴とする結像レンズ。
  3. 請求項または2に記載の結像レンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とする結像レンズ。
    0.1 < L2F/L < 0.25
    ただし、L2Fは、前記物体側第2レンズ群の全長、Lは結像レンズの最も物体側の面から像面までの距離を表す。
  4. 請求項1請求項3のいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第2レンズ群の前記第1正レンズと前記第1負レンズ、前記第2負レンズと前記第2正レンズがそれぞれ接合されていることを特徴とする結像レンズ。
  5. 請求項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第2レンズ群の前記第1正レンズと前記第1負レンズの接合面は像側に凸の形状であり、前記第2負レンズと前記第2正レンズの接合面は物体側に凸の形状であることを特徴とする結像レンズ。
  6. 請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とする結像レンズ。
    0.0 < f/f < 0.8
    ただし、fは、全系の焦点距離、fは、第1レンズ群の焦点距離を表す。
  7. 請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とする結像レンズ。
    0.35 < A1F−1R/L < 0.7
    ただし、A1F−1Rは、前記物体側第1レンズ群と前記像面側第1レンズ群との間隔、Lは、前記第1レンズ群の全長を表す。
  8. 請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、以下の条件式を満足することを特徴とする結像レンズ。
    ν > 80.0
    Δθg,F > 0.025
    ただし、νは、前記第2レンズ群の第1正レンズのアッベ数、Δθg,Fは、前記第1正レンズの異常分散性を表す。
    ここで、異常分散性Δθg,Fとは、アッベ数νを横軸、部分分散比θg,F=(
    −n)/(n−n)を縦軸としたグラフにおいて、硝種K7(株式会社オハラ硝種名NSL7)と硝種F2(株式会社オハラ硝種名PBM2)を結ぶ直線を標準線とするときの、当該硝種の標準線からの偏差である。なお、n、n、nはそれぞれ、g線、F線、C線に対する屈折率である。
  9. 請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記物体側第1レンズ群は、2枚の物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズを連続して配設した構成を有し、少なくともどちらかのレンズの像側面が非球面であることを特徴とする結像レンズ。
  10. 請求項1ないし請求項のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記像側第2レンズ群は1枚のレンズで構成され、非球面を有することを特徴とする結像レンズ。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1項に記載の結像レンズにおいて、前記第2レンズ群の全体または一部を移動させて有限距離物体へのフォーカシングを行うことを特徴とする結像レンズ。
  12. 撮影用光学系として、請求項1〜請求項11のうちのいずれか1項に記載の結像レンズを含むことを特徴とするカメラ。
  13. カメラ機能部の撮影用光学系として請求項1〜請求項11のうちのいずれか1項に記載の結像レンズを含むことを特徴とする携帯情報端末装置。
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