JP5196015B2 - 硫黄成分検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、硫黄成分検出装置に関する。
排気ガス中のSO濃度を検出するためのSO濃度センサが公知である。一般的なSO濃度センサは、固体電解質においてSOが硫酸イオンに変化することにより生じる起電力を測定し、排気ガス中のSO濃度を検出するようにしている。しかしながら、このような瞬時のSO濃度を検出するSO濃度センサでは、排気ガス中のSO濃度が低いと、正確なSO濃度を検出することが難しくなる。
このような瞬時の排気ガス中のSO濃度を検出することはできないが、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量を検出することができる硫黄成分検出装置が提案されている(特許文献1参照)。
この硫黄成分検出装置は、排気ガス中に含まれるSOを保持するSO保持材を有し、SO保持材に保持されたSO量の増大に伴って変化するSO保持材の電気抵抗、体積、又は、熱容量等の特性を計測し、計測された特性から一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量を検出するようにしている。
特開2008−175623
電気抵抗、体積、又は、熱容量等の特性変化を正確に計測することは困難であり、前述の硫黄成分検出装置では、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量を正確に検出することができないことがある。
従って、本発明の目的は、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量又はこの積算量に基づく値を比較的正確に検出することができる硫黄成分検出装置を提供することである。
本発明による請求項1に記載の硫黄成分検出装置は、排気ガス通路を通過する排気ガス中のSO及びNOを保持する保持部と、前記保持部の温度を測定する温度センサとを有し、前記保持部は、SO保持量が増加するほどNO保持量が減少し、設定温度となるとSOを放出することなくNOを放出するものであり、前記保持部が加熱されて前記設定温度となった時からの前記保持部の加熱パターンと前記温度センサにより検出される前記保持部の温度変化との関係に基づき前記SO保持量を推定し、一定期間の間に前記排気ガス通路を通過したSOの積算量又は前記積算量に基づく値を検出することを特徴とする。
本発明による請求項2に記載の硫黄成分検出装置は、請求項1に記載の硫黄成分検出装置において、前記加熱パターンはNOが保持されていない時の前記保持部の温度を単位時間当たり一定温度だけ上昇させるものであり、前記保持部にNOが保持されている間は、前記加熱パターンに対して前記保持部の温度が単位時間当たり前記一定温度より小さな温度しか上昇しないようになり、前記保持部が単位時間当たりに前記一定温度より小さな温度しか上昇しない期間においてNOが放出されているとして前記保持部からのNOの全放出量を推定し、NOの前記全放出量に基づき前記SO保持量を推定することを特徴とする。
本発明による請求項3に記載の硫黄成分検出装置は、請求項1又は2に記載の硫黄成分検出装置において、前記保持部は排気ガスによる加熱により前記設定温度以上となり、前記排気ガスによる前記加熱パターンに基づき前記SO保持量が推定されることを特徴とする。
本発明による請求項4に記載の硫黄成分検出装置は、請求項1又は2に記載の硫黄成分検出装置において、前記保持部を加熱する電気ヒータが設けられ、前記保持部は前記電気ヒータによる加熱により前記設定温度以上となり、前記電気ヒータによる前記加熱パターンに基づき前記SO保持量が推定されることを特徴とする。
本発明による請求項5に記載の硫黄成分検出装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の硫黄成分検出装置において、前記保持部は、排気ガス中の酸素濃度が低下されると、保持しているNOを放出すると共に放出させたNOを排気ガス中の還元物質により還元するものであり、NOの還元により発生する熱により前記保持部の温度が上昇することを利用して、必要に応じて、排気ガス中の酸素濃度を低下させてから前記温度センサにより検出される前記保持部の温度上昇値に基づき前記SO保持量を推定し、一定期間の間に前記排気ガス通路を通過したSOの積算量又は前記積算量に基づく値を検出することを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の硫黄成分検出装置によれば、保持部は、SO保持量が増加するほどNO保持量が減少し、設定温度となるとSOを放出することなくNOを放出するものであり、保持部が加熱されて設定温度となった時からの保持部の加熱パターンと温度センサにより検出される保持部の温度変化との関係に基づき、保持部に保持されていたNO保持量が推定可能であり、NO保持量が多いほど保持部に保持されているSO保持量は少なくなるために、SO保持量を推定することができる。排気ガス通路を通過するSO量の一定割合が硫黄成分検出装置の保持部に保持されるために、保持部に保持されているSO保持量に基づき、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量又は積算量に基づく値を比較的正確に検出することができる。
本発明による請求項2に記載の硫黄成分検出装置によれば、請求項1に記載の硫黄成分検出装置において、保持部の加熱パターンはNOが保持されていない時の保持部の温度を単位時間当たり一定温度だけ上昇させるものであり、保持部にNOが保持されている間は、加熱パターンに対して保持部の温度が単位時間当たり一定温度より小さな温度しか上昇しないようになり、保持部が単位時間当たりに一定温度より小さな温度しか上昇しない期間においてNOが放出されているとして保持部からのNOの全放出量を推定し、NOの全放出量に基づき保持部に保持されているSO保持量を推定することができ、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量又は積算量に基づく値を比較的正確に検出することができる。
本発明による請求項3に記載の硫黄成分検出装置によれば、請求項1又は2に記載の硫黄成分検出装置において、保持部は排気ガスによる加熱により設定温度以上となり、排気ガスによる保持部の加熱パターンに基づき、この時に保持部に保持されているSO保持量が推定され、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量又は積算量に基づく値を比較的正確に検出することができる。
本発明による請求項4に記載の硫黄成分検出装置によれば、請求項1又は2に記載の硫黄成分検出装置において、保持部を加熱する電気ヒータが設けられ、保持部は電気ヒータによる加熱により設定温度以上となり、電気ヒータによる保持部の加熱パターンに基づき、この時に保持部に保持されているSO保持量が推定され、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量又は積算量に基づく値を比較的正確に検出することができる。
本発明による請求項5に記載の硫黄成分検出装置によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の硫黄成分検出装置において、保持部は、排気ガス中の酸素濃度が低下されると、保持しているNOを放出すると共に放出させたNOを排気ガス中の還元物質により還元するものであり、NOの還元により発生する熱により保持部の温度が上昇することを利用して、必要に応じて、排気ガス中の酸素濃度を低下させてから温度センサにより検出される保持部の温度上昇値に基づき、保持部に保持されていたNO保持量が推定可能であり、NO保持量が多いほど保持部に保持されているSO保持量は少なくなるために、SO保持量を推定することができる。排気ガス通路を通過するSO量の一定割合が硫黄成分検出装置の保持部に保持されるために、保持部に保持されているSO保持量に基づき、一定期間の間に排気ガス通路を通過したSOの積算量又は積算量に基づく値を比較的正確に検出することができる。
本発明による硫黄成分検出装置が配置された機関排気系を示す概略図である。 本発明による硫黄成分検出装置の実施形態を示す概略断面図である。 図2の硫黄成分検出装置の温度変化を示すグラフである。
図1は本発明による硫黄成分検出装置が配置された機関排気系を示す概略図であり、同図において、1は内燃機関の排気通路である。内燃機関は、ディーゼルエンジン又は筒内噴射式火花点火内燃機関のような希薄燃焼を実施する内燃機関である。このような内燃機関の排気ガス中には、比較的多くのNOが含まれるために、排気通路1には、NOを浄化するためのNO触媒装置2が配置されている。
NO触媒装置2には、NO保持材と白金Ptのような貴金属触媒とが担持されている。NO保持材は、カリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類金属、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つである。
NO触媒装置2は、排気ガスがリーン空燃比である時、すなわち、排気ガス中の酸素濃度が高い時に、排気ガス中のNOを良好に保持し、すなわち、硝酸塩として良好に吸収したり、NOとして良好に吸着したりする。しかしながら、無制限にNOを保持することはできず、NO保持量がNO保持可能量に達してさらにNOを保持することができなくなる前に、再生処理として、排気ガスの空燃比を理論空燃比又はリッチ空燃比とし、すなわち、排気ガス中の酸素濃度を低下させる。それにより、保持NOは離脱され、すなわち、吸収NOは放出され、また、吸着NOは脱離され、これら離脱NOは排気ガス中の還元物質によりNへ還元浄化される。
このようなNO触媒装置2が排気ガス中のSOを硫酸塩として吸蔵してしまうと、硫酸塩は硝酸塩に比較して安定な物質であるために再生処理では放出させることができず、NO吸蔵可能量が低下してしまう(S被毒)。それにより、排気通路1のNO触媒装置2の上流側には、排気ガス中のSOを吸蔵するSトラップ装置3が配置され、NO触媒装置2のS被毒を抑制している。
本発明による硫黄成分検出装置4は、例えば、Sトラップ装置3とNO触媒装置2との間に配置されて、Sトラップ装置3をすり抜けるSOの積算量を検出し、この積算量が設定値に達した時にはSトラップ装置3の交換時期と判断することができる。
図2は、本発明による硫黄成分検出装置4の実施形態を示す概略断面図である。同図において、10は基板であり、20は基板10に配置された熱電対等の温度センサである。30は温度センサ20の感温部を覆うように配置されたNO及びSO保持部である。40は基板10の温度センサ20とは反対側に配置された電気ヒータである。NO及びSO保持部30は、排気ガス中のNO及びSOを保持するものであり、例えば、前述したNO保持材と白金Ptのような貴金属触媒とを温度センサ20の感温部に塗布することにより形成することができる。
このようなNO及びSO保持部30は、前述したように、排気ガス中のNOを硝酸塩として吸蔵し、排気ガス中のSOを硫酸塩として吸蔵する。NO及びSO保持部30において、NO保持可能量とSO保持可能量との合計は一定である。硝酸塩に比較して硫酸塩は安定な物質であるために、NO及びSO保持部30において、SO保持量は増加する一方であり、SO保持量が増加するほど、NO保持可能量は減少することとなる。
それにより、現在において、NO及びSO保持部30に、最大限にNOを保持させた時のNO保持量を知ることができれば、このNO保持量が少ないほどSO保持量は多いこととなり、現在のSO保持量を推定することができる。排気ガス通路1の硫黄成分検出装置4の配置位置を通過するSO量の一定割合が硫黄成分検出装置4のNO及びSO保持部30に保持されるために、現在のSO保持量に基づき、最初に内燃機関を運転してから現在までの一定期間の間に排気ガス通路1の硫黄成分検出装置4の配置位置を通過したSOの積算量を比較的正確に検出することができる。
また、SOの積算量に基づく値として、一定期間の間の排気ガス通路1の硫黄成分検出装置4の配置位置を通過した排気ガス中のSO濃度の平均値を検出することもでき、また、一定期間の間の排気ガス通路1の硫黄成分検出装置4の配置位置を通過した排気ガス中の平均SO量を検出することもできる。
本実施形態の硫黄成分検出装置4では、以下に説明するように、電子制御装置によって、電気ヒータ40を作動させる共に温度センサ20の出力に基づき現在のSO保持量を推定する。
NO保持材を使用したNO及びSO保持部30は、例えば、設定温度T1(例えば500°C)となると、排気ガスの酸素濃度を低下させなくても、SOを放出することなくNOを放出する。
先ずは、硫黄成分検出装置4のNO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定する際に、暫くの間において、NO及びSO保持部30の温度が設定温度T1より十分に低い温度(例えば300°C)であり、NO及びSO保持部30のNO保持材及び貴金属触媒が十分に活性化していて、排気ガス中に比較的多量のNOが含まれる内燃機関の希薄燃焼が実施されていることが確認される。これが確認されれば、現在においてNO及びSO保持部30には現在のSO保持量に対して最大限にNOが保持されていることとなる。
次いで、図3に示すように、電気ヒータ40を通電により発熱させてNO及びSO保持部30を加熱し、NO及びSO保持部30の温度を設定温度T1とする。この時t0から電気ヒータ40への通電量を制御して、NOが全く保持されていなければ、一点鎖線で示すように、NO及びSO保持部30の温度が単位時間dt当たりに一定温度dTだけ上昇するような加熱パターンによりNO及びSO保持部30を加熱する。
このような加熱パターンに対して、実際には、NO及びSO保持部30の温度が設定温度T1となった時t0からNO及びSO保持部30に保持されているNOの放出が開始される。例えば、NOが保持材としてバリウムBaが使用されている場合には、
Ba(NO→BaO+2NO+3/2O−619kJ/molのような吸熱反応が起こる。
こうして、NOが放出されている間は、NOの放出に熱が必要とされるために、NO及びSO保持部30の温度は、実線で示すように、単位時間dt当たり一定温度dTより低い温度しか上昇しない。時刻t1において、全てのNOが放出されると、NO及びSO保持部30の温度は、実線で示すように、単位時間dt当たり一定温度dTだけ上昇するようになる。
ここで、加熱パターンの一定温度dTが高いほどNO及びSO保持部30から単位時間当たりに放出されるNO量が多くなり、時刻t0から時刻t1までの期間においてNOが放出されているために、加熱パターンと時刻t0から時刻t1までの期間とに基づきNOの全放出量、すなわち、時刻t0においてNO及びSO保持部30に保持されていたNO保持量を推定することができ、それにより、NO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定することができる。
NO及びSO保持部30のSO保持量がさらに増加して、NO保持可能量がさらに少なくなれば、NOが全く保持されていないNO及びSO保持部30の温度を単位時間dt当たりに一定温度dTだけ上昇させる同じ加熱パターンに対して、時刻t1より早く全てのNOが放出されるために、NO及びSO保持部30の温度は、点線で示すように、時刻t1より早い時刻t2において、単位時間dt当たり一定温度dTだけ上昇するようになる。
ここで、NOの全放出量は、簡単には、加熱パターンの一定温度dT毎に設定された単位時間当たりに放出されるNO量に放出時間(t0からt1又はt0からt2)を乗算することにより算出することができる。しかしながら、厳密には、単位時間当たりに放出されるNO量は、加熱パターンの一定温度dTだけでなく、NO及びSO保持部30の各時刻の温度が高いほど多くなり、また、NO及びSO保持部30に各時刻において保持されているNO量が多いほど多くなる。それにより、これらを考慮して、前述のように算出されたNOの全放出量を補正することが好ましい。
また、時刻t0から時刻t1(又はt2)までの間にNO及びSO保持部30へ与えられた熱量と、NO及びSO保持部30の温度を設定温度T1から時刻t1(又はt2)における温度とするのに必要な熱量との差が、NO及びSO保持部30から全てのNOを放出するために使用された熱量となり、この熱量差が大きいほど放出されたNO量が多いこととなるために、この熱量差に基づき時刻t0においてNO及びSO保持部30に保持されていたNO保持量を推定するようにしても良い。厳密には、各時刻において、NO及びSO保持部30の温度と周囲温度との差に基づく放熱が発生するために、各時刻の放熱量もNO及びSO保持部30へ与えられた熱量から減算することが好ましい。
また、加熱パターンは、NOが全く保持されていないNO及びSO保持部30の温度を単位時間dt当たりに一定温度dTだけ上昇させるものに限定されず、単位時間dt当たりの温度上昇値が二段階に又は多段階に変化するものでも良い。いずれにしても、加熱パターンが明確となっていれば、加熱パターンとNOが放出されている時間(NO及びSO保持部30の温度が設定温度T1となってからNO及びSO保持部30の単位時間当たりの温度上昇値がその時のNOが全て放出されたことを示す予め設定された温度上昇値と一致するまでの時間)とに基づき、例えば前述の熱量差の考え方を利用して、NOの全放出量を推定することができ、NO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定することができる。
本実施形態の硫黄成分検出装置4は、電気ヒータ40によりNO及びSO保持部30を加熱するようにしたが、これは本発明を限定するものではない。例えば、排気ガス温度が設定温度T1以上となる特定の定常運転状態が実施される時に、硫黄成分検出装置4のNO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定することができる。
特定の定常運転状態においては、機関回転数及び機関負荷(高負荷)が一定であり、排気ガス流量が一定となり、排気ガス温度も設定温度T1以上の一定となる。この時には、NO及びSO保持部30は排気ガスにより加熱されて設定温度T1となり、その後の排気ガスによるNO及びSO保持部30の加熱パターンは、実験等により予め知ることができる。それにより、加熱パターンとNOが放出されている時間(NO及びSO保持部30の温度が設定温度T1となってからNO及びSO保持部30の単位時間当たりの温度上昇値がその時のNOが全て放出されたことを示す予め設定された温度上昇値と一致するまでの時間)とに基づき、例えば前述の熱量差の考え方を利用して、NOの全放出量を推定することができ、NO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定することができる。
ところで、本実施形態の硫黄成分検出装置4は、排気ガス中の酸素濃度が低下すると、NO触媒装置2と同様に、保持しているNOを放出すると共に放出させたNOを排気ガス中の還元物質により還元する。このNOの還元により発生する熱によりNO及びSO保持部30の温度が上昇する。それにより、排気ガス中の酸素濃度を低下させてから全てのNOが放出及び還元された時のNO及びSO保持部30の温度上昇値、すなわち、排気ガス中の酸素濃度を低下させた時のNO及びSO保持部30の温度とその後のNO及びSO保持部30のピーク温度との差を温度センサ20により検出すれば、温度上昇値が高いほどNO及びSO保持部30から放出されて還元されたNO量が多いこととなり、NO及びSO保持部30に保持されていたNO保持量を推定することができる。それにより、NO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定することができる。
例えば、NO触媒装置2の再生処理時においては、前述したように、排気ガスの空燃比がリッチとされて酸素濃度が低下される。この時にNO及びSO保持部30の温度を監視すれば、特に、NO及びSO保持部30を加熱することなく、NO及びSO保持部30の現在のSO保持量を推定することができる。
ここで、排気ガス中の酸素濃度を低下させた時に排気ガス中に含まれる酸素の一部は、NO及びSO保持部30において排気ガス中の還元物質を還元して発熱するために、この発熱量によるNO及びSO保持部30の温度上昇分は、測定されたNO及びSO保持部30の温度上昇値より減算されることが好ましい。それにより、排気ガス中の酸素濃度を低下させた時に排気ガス中に含まれる酸素量を予め推定又は測定しておき、この酸素量の特定割合がNO及びSO保持部30において排気ガス中の還元物質を還元して発熱するとして、測定されたNO及びSO保持部30の温度上昇値より減算する温度上昇分を予め設定しておくことが好ましい。
1 排気ガス通路
2 NO触媒装置
3 Sトラップ装置
4 硫黄成分検出装置
20 温度センサ
30 NO及びSO保持部
40 電気ヒータ

Claims (5)

  1. 排気ガス通路を通過する排気ガス中のSO及びNOを保持する保持部と、前記保持部の温度を測定する温度センサとを有し、前記保持部は、SO保持量が増加するほどNO保持量が減少し、設定温度となるとSOを放出することなくNOを放出するものであり、前記保持部が加熱されて前記設定温度となった時からの前記保持部の加熱パターンと前記温度センサにより検出される前記保持部の温度変化との関係に基づき前記SO保持量を推定し、一定期間の間に前記排気ガス通路を通過したSOの積算量又は前記積算量に基づく値を検出することを特徴とする硫黄成分検出装置。
  2. 前記加熱パターンはNOが保持されていない時の前記保持部の温度を単位時間当たり一定温度だけ上昇させるものであり、前記保持部にNOが保持されている間は、前記加熱パターンに対して前記保持部の温度が単位時間当たり前記一定温度より小さな温度しか上昇しないようになり、前記保持部が単位時間当たりに前記一定温度より小さな温度しか上昇しない期間においてNOが放出されているとして前記保持部からのNOの全放出量を推定し、NOの前記全放出量に基づき前記SO保持量を推定することを特徴とする請求項1に記載の硫黄成分検出装置。
  3. 前記保持部は排気ガスによる加熱により前記設定温度以上となり、前記排気ガスによる前記加熱パターンに基づき前記SO保持量が推定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の硫黄成分検出装置。
  4. 前記保持部を加熱する電気ヒータが設けられ、前記保持部は前記電気ヒータによる加熱により前記設定温度以上となり、前記電気ヒータによる前記加熱パターンに基づき前記SO保持量が推定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の硫黄成分検出装置。
  5. 前記保持部は、排気ガス中の酸素濃度が低下されると、保持しているNOを放出すると共に放出させたNOを排気ガス中の還元物質により還元するものであり、NOの還元により発生する熱により前記保持部の温度が上昇することを利用して、必要に応じて、排気ガス中の酸素濃度を低下させてから前記温度センサにより検出される前記保持部の温度上昇値に基づき前記SO保持量を推定し、一定期間の間に前記排気ガス通路を通過したSOの積算量又は前記積算量に基づく値を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の硫黄成分検出装置。
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