JP2011127547A - 触媒劣化検出装置 - Google Patents

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寛 大月
Hiromasa Nishioka
寛真 西岡
Katsuhiko Oshikawa
克彦 押川
Yoshihisa Tsukamoto
佳久 塚本
Junichi Matsuo
潤一 松尾
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Abstract

【課題】NOX触媒装置の劣化程度を比較的正確に推定することができる触媒劣化推定装置を提供する。
【解決手段】本触媒劣化推定装置は、NOX触媒装置の下流側に配置されたNOX保持部32を有し、連続的又は間欠的に酸素濃度低下手段により設定時間の間だけNOX保持部回りの酸素濃度を低下させ、温度センサにより検出した設定時間の終了時のNOX保持部の第二温度と設定時間の開始時のNOX保持部の第一温度との差に基づきNOX触媒装置から流出したNOX流出量を算出し、NOX触媒装置へ流入したNOX量に基づき推定されるNOX触媒装置の現在の推定NOX保持量からNOX流出量を減算した値がNOX触媒装置の現在のNOX保持可能量であるとし、現在のNOX保持可能量とNOX触媒装置の当初のNOX保持可能量とを比較してNOX触媒装置の劣化程度を推定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、触媒劣化推定装置に関する。
排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時に排気ガス中のNOXを保持し、酸素濃度が低下すると保持したNOXを放出するNOX触媒装置の直下流側にNOX濃度センサを配置し、NOX濃度センサによりNOX触媒装置をすり抜けるNOX量を検出してNOX触媒装置の劣化程度を推定することが提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−229859 特開平07−208151
一般的なNOX濃度センサは、排気ガス中の瞬時のNOX濃度を検出するものであり、このような瞬時のNOX濃度を検出するNOX濃度センサは、NOX触媒装置の下流側のように排気ガス中のNOX濃度が低いと正確なNOX濃度を検出することが難しく、検出されたNOX濃度に基づきNOX触媒装置の正確な劣化程度を推定することは困難である。また、瞬時のNOX濃度を検出するNOX濃度センサは比較的高価である。
従って、本発明の目的は、このようなNOX濃度センサを使用することなく、NOX触媒装置の劣化程度を比較的正確に推定することができる触媒劣化推定装置を提供することである。
本発明による請求項1に記載の触媒劣化推定装置は、機関排気系において、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時に排気ガス中のNOXを保持し、酸素濃度を低下させると保持したNOXを放出するNOX触媒装置の下流側に配置されたNOX保持部と、前記NOX保持部の温度を測定する温度センサと、前記NOX保持部の回りの酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段とを有し、前記NOX保持部は、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時に排気ガス中のNOXを保持し、排気ガス中の酸素濃度を低下させると保持したNOXを放出して還元物質により還元するものであり、連続的又は間欠的に前記酸素濃度低下手段により設定時間の間だけ前記NOX保持部回りの酸素濃度を低下させ、前記温度センサにより、前記設定時間の開始時の前記NOX保持部の温度が第一温度として検出されると共に、前記設定時間の終了時の前記NOX保持部の温度が第二温度として検出され、前記第二温度が前記第一温度より設定値を超えて大きくなる時には、前記NOX触媒装置からNOXが流出しているとし、前記第二温度と前記第一温度との差に基づき前記NOX触媒装置から流出したNOX流出量を算出し、前記NOX触媒装置へ流入したNOX量に基づき推定される前記NOX触媒装置の現在の推定NOX保持量から前記NOX流出量を減算した値が前記NOX触媒装置の現在のNOX保持可能量であるとし、前記現在のNOX保持可能量と前記NOX触媒装置の当初のNOX保持可能量とを比較することにより前記NOX触媒装置の劣化程度を推定することを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の触媒劣化推定装置は、機関排気系において、NOX触媒装置の下流側に配置されたNOX保持部と、NOX保持部の温度を測定する温度センサと、NOX保持部の回りの酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段とを有し、NOX保持部は、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時に排気ガス中のNOXを保持し、排気ガス中の酸素濃度を低下させると保持したNOXを放出して還元物質により還元するものである。NOX触媒装置はNOX保持可能量を有し、現在のNOX保持量が当初のNOX保持時可能量に達する前に再生処理が実施されて保持されたNOXは還元浄化され、NOX触媒装置が劣化していなければ、NOX触媒装置から殆どNOXが流出することはない。
しかしながら、連続的又は間欠的に酸素濃度低下手段により設定時間の間だけNOX保持部回りの酸素濃度を低下させ、温度センサにより、設定時間の開始時のNOX保持部の温度が第一温度として検出されると共に、設定時間の終了時のNOX保持部の温度が第二温度として検出され、第二温度が第一温度より設定値を超えて大きくなる時には、酸素濃度低下手段によりNOX保持部回りの酸素濃度を低下させたことにより、NOX保持部からNOXが放出されて還元発熱反応が起こったこととなり、NOX触媒装置からNOXが流出していることとなる。
第二温度と第一温度との差はNOX保持部に保持されていて放出されたNOX量に対応するために、この差に基づきNOX触媒装置から流出したNOX流出量を算出することができ、NOX触媒装置へ流入したNOX量に基づき推定されるNOX触媒装置の現在の推定NOX保持量は、再生処理が実施されていないために、当初のNOX保持可能量に達していないが、現在のNOX保持可能量を越えており、現在の推定NOX保持量からNOX流出量を減算した値がNOX触媒装置の現在のNOX保持可能量となり、現在のNOX保持可能量とNOX触媒装置の当初のNOX保持可能量とを比較することによりNOX触媒装置の劣化程度を推定することができる。
本発明による触媒劣化推定装置が配置された機関排気系を示す概略図である。 本発明による触媒劣化推定装置の実施形態を示す概略断面図である。 本発明による触媒劣化推定装置によりNOX触媒装置の劣化程度を推定するためのフローチャートである。
図1は本発明によるNOX検出装置が配置された機関排気系を示す概略図であり、同図において、1は内燃機関の排気通路である。内燃機関は、ディーゼルエンジン又は筒内噴射式火花点火内燃機関のような希薄燃焼を実施する内燃機関である。このような内燃機関の排気ガス中には、比較的多くのNOXが含まれるために、排気通路1には、NOXを浄化するためのNOX触媒装置2が配置されている。
NOX触媒装置2には、NOX保持材と白金Ptのような貴金属触媒とが担持されている。NOX保持材は、カリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類金属、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つである。
NOX触媒装置2は、排気ガスがリーン空燃比である時、すなわち、排気ガス中の酸素濃度が高い時に、排気ガス中のNOXを良好に保持し、すなわち、硝酸塩として良好に吸収したり、NO2として良好に吸着したりする。しかしながら、無制限にNOXを保持することはできず、NOX保持量がNOX保持可能量に達してさらにNOXを保持することができなくなる前に、再生処理として、排気ガスの空燃比を理論空燃比又はリッチ空燃比とし、すなわち、排気ガス中の酸素濃度を低下させる。それにより、保持NOXは離脱され、すなわち、吸収NOXは放出され、また、吸着NO2は脱離され、これら離脱NOXは排気ガス中の還元物質によりN2へ還元浄化される。
このようなNOX触媒装置2が排気ガス中のSOXを硫酸塩として吸蔵してしまうと、硫酸塩は硝酸塩に比較して安定な物質であるために再生処理では放出させることができず、NOX保持可能量が低下してしまう(S被毒)。それにより、排気通路1のNOX触媒装置2の上流側には、排気ガス中のSOXを吸蔵するSトラップ装置を配置して、NOX触媒装置2のS被毒を抑制するようにしても良い。
NOX触媒装置2の再生処理は、排気ガスの空燃比を理論空燃比又はリッチ空燃比とするために燃料消費を悪化させる。それにより、再生処理は必要最小限に実施されることが好ましい。そのために、運転状態毎に単位時間当たりNOX触媒装置2へ保持されるNOX量が予め定められており、このNOX量を積算することによりNOX触媒装置2に保持されているNOX保持量を推定し、現在のNOX保持量がNOX保持可能量より僅かに少なく設定された再生処理NOX量に達する時に、再生処理を実施するようになっている。
こうして、NOX触媒装置2の当初のNOX保持可能量が低下しなければ、NOX保持量がNOX保持可能量に達する前に再生処理が実施され、NOX触媒装置2を殆どNOXが通過することはない。しかしながら、NOX触媒装置2の劣化及びS被毒によってNOX保持可能量が低下すると、推定されたNOX保持量が現在のNOX保持可能量を超えても再生処理NOX量に達していないために再生処理が実施されず、NOX触媒装置2からNOXが流出してしまう。
本実施形態の触媒劣化推定装置3は、NOX触媒装置2の直下流側に配置されて、NOX触媒装置2の劣化程度を推定し、例えば、劣化程度がNOX触媒装置の現在のNOX保持可能量と当初のNOX保持可能量との比とされる場合には、劣化程度が設定値を超えて小さくなる時にNOX触媒装置2を交換するようにしても良い。
図2は、本発明による触媒劣化推定装置3の実施形態を示す概略断面図である。同図において、10は排気通路1の外壁である。31はNOX検出装置3を構成する熱電対等の温度センサである。32は温度センサ31の感温部を覆うように配置されたNOX保持部である。33はNOX保持部31を取り囲んで排気通路1の外壁10を貫通する円筒状のケースである。
ケース33には複数の開口穴33aが形成され、開口穴33aを介して排気通路1を通過する排気ガスがケース33内へ流入するようになっている。34はケース33内のNOX保持部32回りの酸素濃度を低下させる酸素ポンプであり、温度センサ31の回りに位置してケース33内のNOX保持部32回りの空間と低酸素室35とを分離する。酸素ポンプ34は、ジルコニア等から形成され、ジルコニア式酸素濃度センサとは逆に電圧が印加されることにより、ケース33内から低酸素室35へ酸素を移動させる。それにより、ケース33内のNOX保持部32回りの酸素濃度を低下させることができる。
NOX保持部32は、排気ガス中のNOXを保持するものであり、例えば、前述したNOX保持材と白金Ptのような貴金属触媒とを温度センサ31の感温部に塗布することにより形成することができる。
このように構成されたNOX検出装置3は、図3に示すフローチャートに従って、電子制御装置(図示せず)により酸素ポンプ34を作動させると共に、温度センサ31により検出したNOX保持部32の温度を電子制御装置へ入力することによりNOX触媒装置2の劣化程度を推定する。
先ず、ステップ101において、NOX触媒装置2から流出するNOX流出量の検出時期であるか否かが判断される。ステップ101の判断が否定される時はそのまま終了する。一方、ステップ101の判断が肯定される時には、ステップ102において、触媒劣化推定装置4の温度センサ31によってNOX保持部32の温度が第一温度T1として検出される。
次いで、ステップ103において、酸素濃度低下処理として、酸素ポンプ34によりケース33内のNOX保持部32回りの酸素濃度を低下させる。次いで、ステップ104において、酸素濃度低下処理を開始してからの経過時間tが設定時間t1(例えば0.5秒)となったか否かが判断され、この判断が肯定されるまで酸素濃度低下処理が実施される。ステップ104の判断が肯定されると、ステップ105において、温度センサ31によりNOX保持部32の温度が第二温度T2として検出される。
もし、NOX触媒装置2からNOXが流出していれば、流出NOXの一部は触媒劣化推定装置3のNOX保持部32に保持される。こうしてNOX保持部32にNOXが保持されていれば、酸素濃度低下処理によってNOX保持部32回りの酸素濃度が設定時間t1だけ低下されると、NOX保持部32に保持されているNOXは全て放出されると同時にNOX保持部32回りの排気ガス中のHC及びCO等の還元物質を使用して還元される。
Ba(NO3)2+CO→BaCO3+N2+2O2+発熱
それにより、NOX保持部32は、保持したNOX量に対応する還元反応熱によって温度上昇し、ステップ105において、設定時間t1の終了時に検出されたNOX保持部32の第二温度T2は、ステップ102において、設定時間t1の開始時に検出されたNOX保持部32の第一温度T1に比較して顕著に上昇することとなる。
それにより、ステップ106において、第二温度T2と第一温度T1との差ΔT(T2−T1)が設定値a以上であるか否かが判断され、この判断が否定される時には、触媒劣化推定装置3のNOX保持部32には殆どNOXが保持されておらず、すなわち、NOX触媒装置2から殆どNOXは流出していないために、NOX触媒装置2は劣化していないか、又は、劣化していても僅かな劣化であり、劣化程度を推定することなくそのまま終了する。
一方、ステップ106の判断が肯定される時には、触媒劣化推定装置3のNOX保持部32には無視できないほどのNOXが保持され、これらのNOXが放出された際の還元反応熱によりNOX保持部32の温度が上昇したこととなる。それにより、ステップ107において、NOX保持部32の温度上昇値ΔTはNOX保持部32に保持されていたNOX量、すなわち、設定時間t1の間にNOX保持部32から放出されたNOX放出量Aに対応することに基づき、このNOX放出量Aを算出する。
次いで、ステップ108において、NOX保持部32からのNOX放出量Aは、NOX触媒装置2から流出したNOX流出量Bに例えば実験的に設定可能なNOX保持割合を乗算した値となるために、NOX保持部32からのNOX放出量Aに基づき、NOX触媒装置2から流出したNOX流出量Bを逆算する。
現在(厳密には酸素濃度低下処理を開始した時)において、NOX触媒装置2には、運転状態毎の単位時間当たりNOX触媒装置2へ保持されるNOX量を積算した推定NOX量EのNOXが保持されているはずであるが、実際には、NOX流出量BだけNOX触媒装置2からNOXが流出している。これは、NOX触媒装置2の現在のNOX保持可能量Cが推定NOX量EからNOX流出量Bを減算した値(E−B)へ減少したことを意味している。これに基づき、ステップ109において、NOX触媒装置2の現在のNOX保持可能量Cを算出する。
次いで、ステップ110において、当初のNOX保持可能量CFは現在のNOX保持可能量Cへ減少しており、現在のNOX触媒装置2の劣化程度Dを現在のNOX保持可能量Cと当初のNOX保持可能量CFとの比(C/CF)として推定する。この劣化程度Dは、劣化が進行するほど小さくなる値であり、例えば、設定値を超えて小さくなる時にNOX触媒装置2は交換を必要とするほど非常に劣化したと判断することができる。
こうして、現在のNOX触媒装置2の劣化程度Dが推定された時には、NOX触媒装置2には現在のNOX保持可能量CのNOXが保持されていて、これ以上のNOXを保持することができなくなっているために、ステップ111において、NOX触媒装置2の再生処理を実施すると共に、第一設定温度T1、第二設定温度T2、NOX放出量A、NOX流出量B、現在のNOX保持可能量C、及び、現在の劣化程度Dを全てクリアして終了する。NOX触媒装置2の再生処理が実施されると、理論空燃比又はリッチ空燃比の排気ガスが触媒劣化推定装置3のNOX保持部32回りにも流入するために、NOX保持部32に僅かなNOXが保持されていてもNOX保持部32からNOXは完全に放出される。
また、ステップ109において現在のNOX保持可能量Cが算出された時には、再生処理を実施するための再生処理NOX量を、現在のNOX保持可能量Cより僅かに少なく設定し直すことが好ましい。それにより、NOX触媒装置2は、推定NOX量Eが現在のNOX保持可能量Cに達する前に再生処理が実施され、暫くの間は、NOX触媒装置2からNOXが流出することはない。しかしながら、さらにNOX触媒装置2の劣化が進行すると、ステップ106の判断が肯定されて、ステップ108において、NOX触媒装置2からの新たなNOX流出量Bが算出される。この時には、ステップ109において、再び、NOX触媒装置2に保持されているはずの現在の推定NOX量Eから新たなNOX流出量Bが減算されて、現在の新たなNOX保持可能量Cが算出され、ステップ110においては新たな劣化程度Dが推定されることとなる。
ところで、設定時間t1において、NOX保持部32から放出させたNOXを還元させるために排気ガス中の還元物質を利用するとしたが、この還元を良好にするために、設定時間t1の間においてケース33内のNOX保持部32近傍にHC(燃料)等の還元剤を供給するようにしても良い。
ところで、NOX触媒装置2から流出するNOX流出量の検出(ステップ101)は、設定機関運転時間毎(又は設定走行距離毎)に定期的に実施するようにしたり、不定期に実施するようにしたり、また、連続的に実施するようにしても良い。
ところで、本実施形態の触媒劣化推定装置3のNOX保持部32は、NOX触媒装置2に担持されているNOX保持材及び貴金属触媒により形成されているために、前述したように、排気ガス中のSOXも硫酸塩として保持してしまう。硫酸塩は、硝酸塩に比較して安定な物質であり、酸素濃度を低下させただけではNOX保持部から放出されない。それにより、NOX保持部32のSOX保持量は増加する一方であり、NOX保持部32のNOX又はSOXの保持可能量は一定であるために、NOX保持部32においてSOX保持量が増加すると、NOX保持可能量が減少することとなる。
これを利用することにより、現在においてNOX保持部32に最大限にNOXを保持させて、NOX保持部32から全てのNOXを放出させてNOX保持部32に保持されていた最大限のNOX量が検出されれば、NOX保持部32のSOX保持量を算出することができる。このSOX保持量は、内燃機関を最初に始動してから現在までの一定期間においてNOX保持部に保持されたSOX量であり、この一定期間の間に触媒劣化推定装置3の位置において排気通路1を通過したSOX量に例えば実験的に設定可能なSOX保持割合を乗算した値に一致するために、この一定期間の間に触媒劣化推定装置3の位置において排気通路1を通過したSOX量を推定することができ、また、この一定期間の間に触媒劣化推定装置3の位置において排気通路1を通過したSOX量の平均値又はこの一定期間の間に触媒劣化推定装置3の位置において排気通路1を通過した平均SOX濃度等も推定することができる。
1 排気通路
2 NOX触媒装置
3 触媒劣化推定装置
31 温度センサ
32 NOX保持部
33 ケース
34 酸素ポンプ

Claims (1)

  1. 機関排気系において、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時に排気ガス中のNOXを保持し、酸素濃度を低下させると保持したNOXを放出するNOX触媒装置の下流側に配置されたNOX保持部と、前記NOX保持部の温度を測定する温度センサと、前記NOX保持部の回りの酸素濃度を低下させる酸素濃度低下手段とを有し、前記NOX保持部は、排気ガスの空燃比が理論空燃比よりリーンである時に排気ガス中のNOXを保持し、排気ガス中の酸素濃度を低下させると保持したNOXを放出して還元物質により還元するものであり、連続的又は間欠的に前記酸素濃度低下手段により設定時間の間だけ前記NOX保持部回りの酸素濃度を低下させ、前記温度センサにより、前記設定時間の開始時の前記NOX保持部の温度が第一温度として検出されると共に、前記設定時間の終了時の前記NOX保持部の温度が第二温度として検出され、前記第二温度が前記第一温度より設定値を超えて大きくなる時には、前記NOX触媒装置からNOXが流出しているとし、前記第二温度と前記第一温度との差に基づき前記NOX触媒装置から流出したNOX流出量を算出し、前記NOX触媒装置へ流入したNOX量に基づき推定される前記NOX触媒装置の現在の推定NOX保持量から前記NOX流出量を減算した値が前記NOX触媒装置の現在のNOX保持可能量であるとし、前記現在のNOX保持可能量と前記NOX触媒装置の当初のNOX保持可能量とを比較することにより前記NOX触媒装置の劣化程度を推定することを特徴とする触媒劣化推定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9279406B2 (en) 2012-06-22 2016-03-08 Illinois Tool Works, Inc. System and method for analyzing carbon build up in an engine

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