JP5194255B2 - 二次電池及びその製造方法並びにシステム - Google Patents
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Description
二次電池の小型・軽量化を図るための技術として、特許文献1、特許文献2においては、基板にステンレスなどの金属製の箔を用い、その上に正極活物質、固体電解質層を形成する技術が開示されている。
一方、金属箔と活物質との密着性を高める技術として、特許文献3の段落番号0008には、次のように記載されている。「本発明に使用する正極集電体としては、例えば、ステンレス鋼、金、白金、ニッケル、アルミニウム、モリブデン、チタン等の金属シート、金属箔、金属網、パンチングメタル、エキスパンドメタル、あるいは金属メッキ繊維、金属蒸着線、金属含有合成繊維等からなる網や不織布が挙げられる。なかでも電気伝導度、化学的、電気化学安定性、経済性、加工性等を考えるとアルミニウム、ステンレス鋼を用いることが特に好ましい。さらに好ましくは、その軽量性、電気化学的安定性からアルミニウムが好ましい。本発明に使用される正極集電体層および負極集電体層の表面は粗面化してあることが好ましい。粗面化を施すことにより活物質層の接触面積が大きくなるとともに、密着性も向上し、電池としてのインピーダンスを下げる効果がある。また、塗料溶液を用いての電極作製においては、粗面化処理を施すことにより活物質と集電体の密着性を大きく向上させることができる。粗面化処理としてはエメリー紙による研磨、ブラスト処理、化学的あるいは電気化学的エッチングがあり、これにより集電体を粗面化することができる。特にステンレス鋼の場合はブラスト処理、アルミニウムの場合はエッチング処理したエッチドアルミニウムが好ましい。アルミニウムはやわらかい金属であるためブラスト処理では効果的な粗面化処理を施すことができなくアルミ自体が変形してしまう。これに対してエッチング処理はアルミの変形やその強度を大きく下げることなくミクロのオーダーで表面を効果的に粗面化することが可能であり、アルミの粗面化としては最も好ましい方法である。」
なお、ロール・ツー・ロール方式による成膜技術は特公平4−68390 号公報に開示されている。
請求項2に係る発明は、前記薄肉基板の表面粗度RMSが0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする請求項1記載の二次電池である。
請求項3に係る発明は、前記薄肉基板は表面に酸化物がない基板であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の二次電池である。
請求項4に係る発明は、前記電解質層は固体電解質からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の二次電池である。
請求項5に係る発明は、前記各層の一部又は全部が真空成膜法により形成された層であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の二次電池である。
請求項6に係る発明は、前記薄肉基板の両面に1又は複数のセルを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の二次電池である。
請求項7に係る発明は、複数のセルが、セルの正極活物質層と他のセルの負極活物質層が互いに接するように直列に積層されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の二次電池である。
請求項8に係る発明は、複数のセル同士の間に集電電極が介在していることを特徴とする請求項6記載の二次電池である。
請求項9に係る発明は、複数のセル同士の間に集電電極が介在していないことを特徴とする請求項6又は7のいずれか1項記載の二次電池である。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9のいずれか1項記載の二次電池を並列型となるようにスタックしてなることを特徴とする二次電池システムである。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至9のいずれか1項記載の二次電池を直列型となるようにスタックしてなることを特徴とする二次電池システムである。
請求項12に係る発明は、少なくとも最上層に集電体を配置し、前記薄肉基板のみ、又は、前記薄肉基板と最上層の前記集電体のみから外部にリード線を取り出すことを特徴とする請求項10記載の二次電池システムである。
請求項13に係る発明は、少なくとも最上層に集電体を配置し、最下層の前記薄肉基板と最上層の前記集電体のみから外部にリード線を取り出すことを特徴とする請求項11に記載の二次電池システムである。
請求項14に係る発明は、前記薄肉基板と二次電池の最上層との電気的接触を、(1)物理的な直接接触を介して、(2)対向する片面または両面に塗布した導電性ペーストを介して、又は(3)導電性シートを介して確保することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項記載の二次電池システムである。
請求項15に係る発明は、表面粗度RMSが0.8μm以下であるSUS316又はSUS304からなる薄肉基板であり、前記薄肉基板上の0.15μm以上の析出物が5000個/mm 2 以下である薄肉基板上に、正極活物質層、電解質層、負極活物質層の各層、又は、負極活物質層、電解質層、正極活物質層の各層を順次に積層することを特徴とする二次電池の製造方法である。
請求項16に係る発明は、前記薄肉基板の表面粗度RMSが0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする請求項15記載の二次電池の製造方法である。
請求項17に係る発明は、前記薄肉基板の表面から不動態膜を除去してから各層の形成を行うことを特徴とする請求項15又は16のいずれか1項記載の二次電池の製造方法である。
請求項18に係る発明は、前記電解質層は固体電解質からなることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項記載の二次電池の製造方法である。
請求項19に係る発明は、前記各層の一部又は全部を真空成膜法により形成することを特徴とする請求項15又は17のいずれか1項記載の二次電池の製造方法である。
請求項20に係る発明は、前記薄肉基板の両面に各層を形成することを特徴とする請求項19記載の二次電池の製造方法である。
請求項21に係る発明は、任意の形状に切断された多数枚の前記薄肉基板をベルト・コンベア方式で連続的に又は間歇的に送りながら各層の形成を行うことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項記載の二次電池の製造方法である。
請求項22に係る発明は、ロール状に巻かれた前記薄肉基板をロール・ツー・ロールにより連続的又は間歇的に送りながら各層の形成を行うことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項記載の二次電池の製造方法である。
請求項23に係る発明は、ロール状に巻かれた前記薄肉基板をロール・ツー・ロールにより連続的又は間歇的に送りながら、前記薄肉基板の両面から同時に各層の形成を行うことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項記載の二次電池の製造方法である。
しかるに、実際に実験を行ってみると必ずしも良好な結果は得られなかった。
2、14 負極活物質層
3、15 電解質層
4、16 正極活物質層
5a,5b、17 集電電極
6a、11 負セル
6b 正セル
7A,7B 二次電池
発明に使用する導電性薄肉基板の材料としては、例えば、ステンレス鋼、金、白金、ニッケル、アルミニウム、モリブデン、チタン等の金属シート、金属箔、金属網、パンチングメタル、エキスパンドメタル、あるいは金属メッキ繊維、金属蒸着線、金属含有合成繊維等からなる網や不織布が挙げられる。なかでも電気伝導度、化学的、電気化学安定性、経済性、加工性等を考えるとアルミニウム、ステンレス鋼を用いることが特に好ましい。
SUS304:C:0.08%以下、Si:1.00%以下、Mn:2.00%以下、P:0.045%以下、S:0.03%以下、Ni:8.0%〜」10.5%、Cr:18.0〜20.0%。
SUS316:C:0.08%以下、Si:1.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.045%以下、S:0.03%以下、Ni:10.0〜14.0%、Cr:16.0〜18.0%
本発明では、導電性薄肉基板の表面粗度RMSを0.8μm以下とする。より好ましくは、RMS0.1μm〜0.5μmである。これらの値を境として、密着性は急激に向上する。
また、薄肉基板の表面における析出物(例えばSUS316、304では、Cr23C6等)が密着性に影響を与えることを知見した。特に径が0.15μm以上の析出物が5000個/mm2以上存在すると密着性の低下をもたらす。また薄肉基板に加工する際にかかる張力により応力集中が生じて破断を招くことがある。特に、15μm以上の析出物の存在により密着性が悪化する。
析出物の大きさ、量は、薄肉基板を形成する際に、薄肉基板の組成、熱処理条件をコントロールすることより制御可能である。組成によるコントロールに際しては、Cは、0.05%以下とすることが好ましく、0.01%以下とすることがより好ましい。また、CrをJIS規格における下限近くに設定することが好ましい。また、加工後における溶体化処理温度あるいは冷却速度を変えることにより析出物の量、大きさをコントロールすることができる。
薄肉基板としては、上記した金属又は合金からなる箔であってもよく、有機フィルムの両面を導電性金属薄膜で覆った導電性フィルムであってもよい。有機樹脂フィルムの表面に導電性薄膜を形成する際、有機樹脂フィルムをロール・ツー・ロールにより真空成膜室内を連続的あるいは間歇的に搬送し、真空室内で導電性フィルムを例えばスパッタリングにより形成すれば、全工程をロール・ツー・ロールによりドライプロセスで処理することが可能になる。
正極活物質の材料としては、TiS2,MoS2,Co2S5,V2O5,MnO2,CoO2、等の遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン化合物及びこれらとLiとの複合体(Li複合酸化物;LiMnO2,LiMn2O4,LiCoO2、LiNiO2)、有機物の熱重合物である一次元グラファイト化物、フッ化カーボン、グラファイト、あるいは10-2S/cm以上の電気伝導度を有する導電性高分子、具体的にはポリアニリン、ポリピロール、ポリアズレン、ポリフェニレン、ポリアセチレン、ポリアセン、ポリフタロシアニン、ポリ−3−メチルチオフェン、ポリピリジン、ポリジフェニルベンジジン等の高分子及びこれらの誘導体、五酸化ニオブからなる薄膜が用いられる。
なお、薄肉基板上への直接形成にとっては、スパッタリング法を用いるのが好ましい。その厚さは、活物質層中へのLiイオンの脱挿入の有効なインターカレーション深さの観点から2000nm〜8000nmとするのが好ましい。
負極活物質の材料としては、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な黒鉛、コークス、高分子焼成体などの炭素材料、金属リチウム、リチウムと他の金属との合金、TiO2 ,Nb2 O5 ,SnO2 ,Fe2 O3 ,SiO2 などの金属酸化物、金属硫化物ピッチコークス、合成高分子、天然高分子の焼成体、予めリチウム化した五酸化バナジウム,五酸化ニオブ,三酸化タングステン又は三酸化モリブデンからなる薄膜が用いられる。
なお、薄肉基板上への直接形成にとっては、スパッタリング法を用いるのが好ましい。その厚さは、活物質層中へのLiイオンの脱挿入の有効なインターカレーション深さの観点から2000nm〜8000nmとするのが好ましい。
電解質層の材料としては、固体電解質を用いることが好ましい。
固体電解質は、薄膜化が可能であり、リチウムを自由に移動させることができる固体電解質であれば、その部材は特に限定されない。固体電解質の薄膜化には、スパッタリング法や電子ビーム蒸着法、加熱蒸着法、スピンコート法などを用いることができる。
特に、イオンの伝導度を大きくするという観点から0.5μm以下が好ましい。さらに好ましくは、0.3μm以下である。
本発明の二次電池を複数組み合わせることにより大電圧・大電流電源としても利用することが可能となる。
7Bが箔1上に、正セル6bが形成された二次電池である。正セル6bは、箔1上に形成された正極活物質層4と、その上に順次積層された電解質層3、負極活物質層2とから構成されている。なお、本例では、正セル6bの再外層(負極活物質層2)上に集電電極5bが設けられている。
並列型となるように交互にスタックしてシステムを構成することで、二次電池の面積を大きくせずに電池容量を増やすことが可能である。また、金属又は合金からなる箔は熱伝導性が高いことから、図4に示すように、複数の箔を積層させることで二次電池システムの放熱効率を改善することが可能で、大電流を長時間取り出す時の電池の過熱を防止することが可能になる。
二次電池7Aにおいては、負セル6aが箔1の両面に対称的に形成されている。一方、二次電池7Bにおいては正セル6bが箔1の両面に対称的に形成されている。なお、それぞれの再外層には集電電極5a(5b)が設けられている。
図5と異なる点は、2つのセルが直列的に形成されている点である。なお、2つのセルの間には集電電極を介在させていない。
他の点は図5に示す例と同様である。
図6に示す例と異なる点は、2つのセルの間に集電電極5a(5b)を介在させている点である。
他の点は図6に示す例と同様である。
本例では、二次電池7B1の集電電極5bの表面と、二次電池7B2の箔1の裏面とを接触させることにより直列型として、二次電池7B1、7B2とをスタックする。
なお、負セルを有する二次電池についても同様にシステムを構成できるし、また、図2〜図8に示した二次電池についても同様にシステムを構成できる。
[正極活物質層]
材質:マンガン酸リチウム(Li2-xMn2O4)、RFスパッタリング、ターゲット:マンガン酸リチウム(純度99%)、RFパワー:100W、Arガス圧:1.2Pa、Arガス流量:50sccm、膜厚:4000nm(0.4μm)
[固体電解質層]
材質:リン酸リチウム(Li3PO4)、RFスパッタリング、ターゲット:リン酸リチウム(純度99%)、RFパワー:100W、N2ガス圧:1.2Pa、N2ガス流量:50sccm、膜厚:4000nm(0.4μm)
[負極活物質層]
材質:五酸化バナジウム(V2O5)、RFスパッタリング、ターゲット:五酸化バナジウム(純度99.9%)、RFパワー:100W、Ar/O2ガス圧:1.2Pa、Ar/O2ガス流量:45sccm/5sccm、膜厚:2000nm(0.2μm)
[集電体層]
材質:バナジウム(V)、直流スパッタリング、ターゲット:バナジウム(純度99.9%)、RFパワー:60W、Arガス圧:1.2Pa、Arガス流量:50sccm、膜厚:1600nm(0.16μm)
以上のような条件下で製造した三種類の二次電池について、充放電特性の測定を行った。
図10(a)は、本発明の実施例1に係る二次電池の断面図であり、図10(b)は、二次電池の充放電特性のグラフである。実施例1に係る二次電池は、薄肉基板の片側にセルを2層直列に積層した二次電池である。
博肉基板、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、集電体層それぞれについては、実施例1と同じである。
博肉基板、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、集電体層それぞれについては、実施例1と同じである。
充放電特性のグラフから、2層直列に接続したセルを持つ実施例1及び2の二次電池は、約4Vの電圧に充電されること、3層直列に接続したセルを持つ実施例2の二次電池は、それより高い約5Vの電圧の充電されることがわかる。
また、積層セルが1組の実施例1の二次電池が2Vまで放電する時間が50〜75分であるのに対し、積層セルが二組の実施例3の二次電池が2Vまで放電する時間が60〜110分と長く、電池容量がより大きいことがわかる。
[正極活物質層]
材質:マンガン酸リチウム(Li2-xMn2O4)、RFスパッタリング、ターゲット:マンガン酸リチウム(純度99%)、RFパワー:100W、Arガス圧:1.2Pa、Arガス流量:50sccm、膜厚:2700nm(0.27μm)
[固体電解質層]
材質:リン酸リチウム(Li3PO4)、RFスパッタリング、ターゲット:リン酸リチウム(純度99%)、RFパワー:100W、N2ガス圧:1.2Pa、N2ガス流量:50sccm、膜厚:1400nm(0.14μm)
[負極活物質層]
材質:五酸化ニオブ(Nb2O5)、RFスパッタリング、ターゲット:五酸化ニオブ(純度99.9%)、RFパワー:100W、Ar/O2ガス圧:1.2Pa、Ar/O2ガス流量:45sccm/5sccm、膜厚:1000nm(0.1μm)
[集電体層]
材質:バナジウム(V)、直流スパッタリング、ターゲット:バナジウム(純度99.9%)、RFパワー:60W、Arガス圧:1.2Pa、Arガス流量:50sccm、膜厚:1600nm(0.16μm)
以上のような条件下で製造した二次電池について、充放電特性の測定を行った。
図13は、本発明の実施例4に係る二次電池の写真であり、参考のために、厚さ5μmのステンレス鋼箔基板の片面だけに実施例4の作製条件で作製したものである。薄膜二次電池の膜応力により、薄肉基板が大きくカールして円筒状に巻き込まれているのがわかる。図14(a)は、本発明の実施例4に係る二次電池の断面図であり、図14(b)は、二次電池の充放電特性のグラフであり、図14(c)は、二次電池のサイクル特性である。実施例4に係る二次電池は、薄肉基板の両側にそれぞれセルを1層ずつ形成し、これらのセルを並列に接続した二次電池である。
充放電特性のグラフおよびサイクル特性のグラフから、厚さ5μmの薄肉基板上でも薄膜二次電池を安定に作製することができ、かつ良好な二次電池動作を示すことがわかる。
また、図13の写真から、5μm程度の極薄の基板を用いたロール・ツー・ロール方式の成膜技術の基盤的技術を確証できた。
Claims (23)
- 正極活物質層、電解質層、負極活物質層の各層が順次に積層されてなるセル、又は、負極活物質層、電解質層、正極活物質層の各層が順次積層されてなるセルが、表面粗度RMSが0.8μm以下であるSUS316又はSUS304からなる薄肉基板上に形成され、前記薄肉基板上の0.15μm以上の析出物が5000個/mm 2 以下であることを特徴とする二次電池。
- 前記薄肉基板の表面粗度RMSが0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする請求項1記載の二次電池。
- 前記薄肉基板は表面に酸化物がない基板であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の二次電池。
- 前記電解質層は固体電解質からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の二次電池。
- 前記各層の一部又は全部が真空成膜法により形成された層であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の二次電池。
- 前記薄肉基板の両面に1又は複数のセルを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の二次電池。
- 複数のセルが、セルの正極活物質層と他のセルの負極活物質層が互いに接するように直列に積層されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の二次電池。
- 複数のセル同士の間に集電電極が介在していることを特徴とする請求項6記載の二次電池。
- 複数のセル同士の間に集電電極が介在していないことを特徴とする請求項6又は7のいずれか1項記載の二次電池。
- 請求項1乃至9のいずれか1項記載の二次電池を並列型となるようにスタックしてなることを特徴とする二次電池システム。
- 請求項1乃至9のいずれか1項記載の二次電池を直列型となるようにスタックしてなることを特徴とする二次電池システム。
- 少なくとも最上層に集電体を配置し、前記薄肉基板のみ、又は、前記薄肉基板と最上層の前記集電体のみから外部にリード線を取り出すことを特徴とする請求項10記載の二次電池システム。
- 少なくとも最上層に集電体を配置し、最下層の前記薄肉基板と最上層の前記集電体のみから外部にリード線を取り出すことを特徴とする請求項11に記載の二次電池システム。
- 前記薄肉基板と二次電池の最上層との電気的接触を、(1)物理的な直接接触を介して、(2)対向する片面または両面に塗布した導電性ペーストを介して、又は(3)導電性シートを介して確保することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項記載の二次電池システム。
- 表面粗度RMSが0.8μm以下であるSUS316又はSUS304からなる薄肉基板であり、前記薄肉基板上の0.15μm以上の析出物が5000個/mm 2 以下である薄肉基板上に、正極活物質層、電解質層、負極活物質層の各層、又は、負極活物質層、電解質層、正極活物質層の各層を順次に積層することを特徴とする二次電池の製造方法。
- 前記薄肉基板の表面粗度RMSが0.1μm〜0.5μmであることを特徴とする請求項15記載の二次電池の製造方法。
- 前記薄肉基板の表面から不動態膜を除去してから各層の形成を行うことを特徴とする請求項15又は16のいずれか1項記載の二次電池の製造方法。
- 前記電解質層は固体電解質からなることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項記載の二次電池の製造方法。
- 前記各層の一部又は全部を真空成膜法により形成することを特徴とする請求項15又は17のいずれか1項記載の二次電池の製造方法。
- 前記薄肉基板の両面に各層を形成することを特徴とする請求項19記載の二次電池の製造方法。
- 任意の形状に切断された多数枚の前記薄肉基板をベルト・コンベア方式で連続的に又は間歇的に送りながら各層の形成を行うことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項記載の二次電池の製造方法。
- ロール状に巻かれた前記薄肉基板をロール・ツー・ロールにより連続的又は間歇的に送りながら各層の形成を行うことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項記載の二次電池の製造方法。
- ロール状に巻かれた前記薄肉基板をロール・ツー・ロールにより連続的又は間歇的に送りながら、前記薄肉基板の両面から同時に各層の形成を行うことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか1項記載の二次電池の製造方法。
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