JP5193820B2 - 電気接続箱のカバー係止構造 - Google Patents

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Description

本発明は、接続箱本体にカバーを回動させて装着係止させる際の係止不完全を防止した電気接続箱のカバー係止構造に関するものである。
図5は、従来の電気接続箱のカバー係止構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この構造は、電気接続箱41の合成樹脂製の接続箱本体42に合成樹脂製のカバー43を装着して係止手段で係止させるものである。係止手段として、カバー43の一方に一対の枠状フック45、他方に金属製の一対のばね片46をそれぞれ設け、接続箱本体42の一方に一対の突起(図示せず)、他方に水平な一対の軸部47をそれぞれ設けている。
カバー43を斜めにして、枠状フック45を突起に係合させ、突起を支点にカバー43を下向きに回動させつつ、ばね片46の先端の内向きの爪部46aを軸部47に引っ掛けて係止させることで、カバー43がガタ付きなくロックされる。
図6(a)(b)は、従来の電気接続箱のカバー係止構造の他の形態を示すものである(特許文献2参照)。
この構造は、係止手段として、カバー48の一方に一対のフック片51、他方に一つの段付き突部54をそれぞれ設け、接続箱本体49の一方に水平な一対の軸部52、他方に一つの内向きのロックアーム55を有する枠壁56をそれぞれ設け、カバー48を斜めにして、フック片51の上下の突起51a,51bの間に軸部52を係合させ、カバー48を下向きに回動させつつ、段付き突部54をロックアーム55に係合させ、同時にフック片51を下降させて上側の突起51aの上に軸部52を挿通係合させるものである。
図7〜図8は、従来の電気接続箱のカバー係止構造のその他の形態を示すものである(全体構造を平面図で示し、その要部を拡大斜視図で示している)。
図7の如く、この構造は、係止手段として、カバー2の一方に一対の枠状フック4、他方に一つの外向きのロックアーム5をそれぞれ設け、接続箱本体3の一方に一対の突起6、他方の一つの内向きの爪部7を有する枠状壁8をそれぞれ設け、図8の如く、カバー2を斜めにして、枠状フック4を突起6に係合させ(図7では係合していない)、カバー2を下向きに回動しつつ、ロックアーム5を爪部7に係合させるものである。
特開2003−219539号公報(図3) 特開平5−49138号公報(図7,図11)
しかしながら、上記従来の図5の構造にあっては、別体の金属製のばね片46を用いるために、コスト高になると共にカバー43へのばね片46の組付工数を要するという問題があった。また、図6の構造にあっては、例えばフック片51と軸部52が作業者から見えない位置にある場合に、フック片51を軸部52に完全係合させない状態でも、段付き突部54を強く押し下げてロックアーム55に係合させて、フック片51の不完全嵌合を起こし兼ねないという懸念があった。
同様に、図7の構造にあっては、枠状フック(被係止部)4と突起(係止部)6が作業者から見えない位置にある場合(例えば自動車のエンジンルーム内でヘッドランプユニットの下側に位置する場合等)に、枠状フック4が突起6に載った状態で、図8(a)〜(b)の如く、カバー2を回動させて、ロックアーム5を強く押し下げて爪部7に係合させて、図8(b)の如く、枠状フック4の不完全嵌合を起こし兼ねないという懸念があった。
一対の枠状フック4のうちの一方が他方よりもロックアーム5から遠く離れている場合に、一方の枠状フック4の不完全嵌合を生じやすいが、ロックアーム5に近い他方の枠状フック4が不完全嵌合である場合、あるいは両方の枠状フック4が不完全嵌合である場合でも、ロックアーム5を強く押し下げた場合は、ロックアーム5と爪部7が係合してしまうという懸念があった。
この懸念は、例えばフレーム3の一方に枠状フック4を設け、カバー2の一方に突起6を設け、フレーム3の他方にロックアーム5を設け、カバー2の他方に爪部7を設けた場合にも、同様に生じ得るものである。
本発明は、上記した点に鑑み、例えば目視できない状態でカバーを接続箱本体に組み付ける際に、カバーのブラインド側の一方の被係止部を接続箱本体の係止部に不完全係合させた場合でも、その異常を作業者に確実に検知させることのできる電気接続箱のカバー係止構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電気接続箱のカバー係止構造は、接続箱本体とカバーとの一方の係止手段を支点として該カバーを閉止方向に回動させて、該接続箱本体と該カバーとの他方の係止手段を係合させる電気接続箱のカバー係止構造において、前記一方の係止手段の係止部と被係止部との間で、該係止部又は該被係止部に延長部が設けられ、該係止部と該被係止部とが不完全係合である場合に、該係止部又は該被係止部が該延長部に当接し、それにより前記カバーが傾いて、前記他方の係止手段の係止部と被係止部との係合が行われないようにしたことを特徴とする。
上記構成により、一方の係止手段が作業者の目視で確認できないブラインド位置にある場合でも、カバーの閉止作業時に一方の係止手段の係合が不完全であれば、一方の係止手段の例えば被係止部が延長部を介して係止部に乗り上げて、カバーの一方の係止手段側の部分よりも他方の係止手段側の部分が低くなるように、カバーが通常よりも大きく傾くことで、他方の係止手段の係止部と被係止部との位置が不整合となり、他方の係止手段の係止部と被係止部との係合が行われず、作業者が他方の係止手段の異常を手感や目視で検知して、一方の係止手段の係合不完全を容易に認知する。これにより、再度カバーの組付作業を行って、カバーが正確に接続箱本体に隙間なく組み付けられる。
請求項2に係る電気接続箱のカバー係止構造は、請求項1記載の電気接続箱のカバー係止構造において、前記カバーの前記他方の係止手段の被係止部の回動先端又は該回動先端の近傍のカバー先端が前記接続箱本体の壁面に当接することで、該他方の係止手段の係止部と被係止部との係合が行われないことを特徴とする。
上記構成により、カバーが大きく傾くことに伴い、カバーの他方の係止手段の被係止部の回動先端又は回動先端の近傍のカバー先端が接続箱本体の壁面に当接することで、接続箱本体の他方の係止手段の係止部との係合が確実に行われなくなる。
請求項3に係る電気接続箱のカバー係止構造は、請求項1又は2記載の電気接続箱のカバー係止構造において、前記一方の係止手段の係止部が突起、該一方の係止手段の被係止部が枠状フック、前記他方の係止手段の係止部が枠状壁の内側の爪部、該他方の係止手段の被係止部がロックアームであり、前記延長部が該枠状フックの先端部を延長したものであることを特徴とする。
上記構成により、正規組付時に、一方の枠状フックが突起に係合し、カバーが突起を支点に回動され、他方のロックアームが枠状壁内に進入して爪部に係合する。枠状フックが突起に不完全係合である場合に、枠状フックの先端の延長部が突起に乗り上げ、それによりカバーのロックアーム側の部分が低くなるようにカバーが大きく傾き、枠状壁内へのロックアームの進入が行われず(阻止され)、ロックアームと爪部との係合が行われない(阻止される)。
請求項4に係る電気接続箱のカバー係止構造は、請求項1又は2記載の電気接続箱のカバー係止構造において、前記一方の係止手段の係止部が突起、該一方の係止手段の被係止部が枠状フック、前記他方の係止手段の係止部が枠状壁の内側の爪部、該他方の係止手段の被係止部がロックアームであり、前記延長部が該突起に設けられたリブであることを特徴とする。
上記構成により、正規組付時に、一方の枠状フックが突起とリブに同時に係合し、カバーが突起を支点に回動され、他方のロックアームが枠状壁内に進入して爪部に係合する。枠状フックが突起に不完全係合である場合に、突起に設けたリブに枠状フックが乗り上げ、それによりカバーのロックアーム側の部分が低くなるようにカバーが大きく傾き、枠状壁内へのロックアームの進入が行われず(阻止され)、ロックアームと爪部との係合が行われない(阻止される)。
請求項1記載の発明によれば、接続箱本体へのカバーの組付時に、たとえ一方の係止手段がブラインド位置にある場合でも、他方の係止手段の係合を行うことができないので、カバーの組付異常を容易に検知することができ、再組付によりカバーを確実に組み付けることができる。これにより、カバーの外れやカバーと接続箱本体との隙間からの水の浸入等が防止され、電気接続箱の組付品質が高まる。
請求項2記載の発明によれば、他方の係止手段におけるカバーの被係止部ないしその近傍部分が接続箱本体の壁面に当接することで、接続箱本体の係止部との係合を阻止する作用が高まり、請求項1記載の発明の効果が一層確実に発揮される。
請求項3記載の発明によれば、枠状フックの先端部を長く延長した簡単な構造でコストを殆どかけずに、ブラインド側の枠状フックと突起との不完全係合時にカバーを大きく傾かせて、ロックアームと爪部との係合を阻止させることができる。
請求項4記載の発明によれば、リブを突起に一体樹脂成形で安価に且つ容易に且つ見栄え良く形成して、ブラインド側の枠状フックと突起との不完全係合時にカバーを大きく傾かせて、ロックアームと爪部との係合を阻止させることができる。
図1〜図3は、本発明に係る電気接続箱のカバー係止構造の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この構造は、電気接続箱1の合成樹脂製のアッパカバー(カバー)2の一方に左右一対の枠状フック(被係止部)4、他方に一つの外向きのロックアーム(被係止部)5をそれぞれ設け、合成樹脂製のフレーム(接続箱本体)3の一方に左右一対の突起(係止部)6、他方に一つの内向きの爪部(係止部)7を有する枠状壁8をそれぞれ設けたものにおいて、各突起6に上向きのリブ(延長部)9を設けることで、枠状フック4と突起6との不完全嵌合時、すなわち枠状フック4の下端4aがリブ9の上端9aに当接した状態で、カバー2がリブ9を支点に一方から他方にかけて下向きに大きく傾斜し、ロックアーム5の下端(回動先端)5a側の部分(カバー先端)10が枠状壁8の内側のフレーム壁面11に当接して、枠状壁8内へのそれ以上のロックアーム5の進入が阻止され、ロックアーム5と爪部7との係止が行われないようにしたものである。
一方の係止部6と被係止部4とで一方の係止手段37が構成され、他方の係止部7と被係止部5とで他方の係止手段38が構成される。リブ9は垂直な矩形平板状(突板状)に形成され、リブ9を除く構造は上記従来の図7〜図8の構造と略同様である。
図1の如く、突起6はフレーム3の垂直な一方の外壁12から水平に板状に突出し、リブ9は突起6の幅方向中央において突起6の上面から垂直に突出し、リブ9の内側端9bと外壁12とは一体に直交して続いている。突起6の突出長さとリブ9の水平方向の突出長さは同じである。
突起6の先端側には上向きのガイド傾斜面6aが設けられており、リブ9の上端9aにも外側端において突起6の傾斜面6aと略平行にガイド傾斜面9cが設けられていることが、枠状フック4をリブ9から突起6にかけて上から下にスムーズに係合させる上で好ましい。リブ9の傾斜面9cと内側端9bとの間に水平で真直な幅狭の上端面9aが位置し、リブ9の上端面9aに枠状フック4の下端面4aが当接する。
枠状フック4は、左右一対の垂直片4bと、両垂直片4bの下端を連結する水平片(先端部)4cとで構成され、水平片4cの裏面から垂直片4bの裏面にかけて下向きの傾斜面4dが設けられ、両垂直片4bの上端がカバー2の垂直な一方の外壁13の外面に一体に続き、水平片4cと両垂直片4bと外壁13の下端との間に突起6とリブ9を進入させる矩形状の空間(孔部)4eを有している。
枠状フック4の下端4aを含む水平片4cがリブ9の上端9aに当接する(載る)ことで、カバー2の閉止方向への回動時に、カバー2の枠状フック4側の部分13が、リブ9のない場合よりも高く位置し、フレーム3の上端とカバー2の下端との間に隙間14を生じ、且つこの状態で、カバー2の他方のロックアーム7側の部分15が、リブ9のない場合よりも低く位置し、枠状壁8へのロックアーム5の進入角度θが、リブ9のない場合よりも大きくなる。
すなわち、枠状壁8の内面であるフレーム3の他方の外壁11の外面と、ロックアーム5が設けられるカバー2とのなす角度θが急勾配となり、ロックアーム5の下端5a、正確にはロックアーム5の下端5aのさらに下側に短く延長されたカバー2の外壁15の下端部分10がフレーム3の外壁面11に斜め方向に当接して(突き当たって)、枠状壁8内へのそれ以上のロックアーム5の進入が阻止される。
フレーム3の外壁面11には、カバー2の下端側の膨出部16の内側段部17を当接させる段部19とその上側の段部18とが設けられ、各段部17〜19はカバー2とフレーム3の周方向に連続し、フレーム3の外壁11の板厚は上端側が薄く、段部18から下側が厚くなっている。フレーム3の下側の段部19に、急勾配に傾斜したロックアーム8の下端側部分10が当接して停止することが、それ以上のロックアーム8の進入を確実に阻止する上で好ましい。
ロックアーム5は、カバー2の他方の外壁15の下端10の少し上側から外側に向けて斜め上向きに一体に立ち上げられ、高さ(長手)方向中間部に係止用の矩形状の孔部5bを有し、孔部5bの上側(自由端側)にロック解除用の押圧操作部5cを一体に有して、板厚方向の可撓性(弾性)を有する既存のものである。
ロックアーム5の左右両側には垂直なリブ状の一対の保護壁20がカバー2の外壁面15から突設され、保護壁20はロックアーム5に沿って傾斜し、保護壁20の下端がロックアーム5の下端5aに一体に続いている。ロックアーム5の下端5aはヒンジ状に突出してカバー2の外壁面15に連結され、ロックアーム5と外壁面15との間に縦断面略V字状のアーム撓み空間21が形成されている。
通常(正常)時のカバー2の回動軌跡で、ロックアーム5の孔部5bがフレーム3側の内向きの爪部(突起)7に係合する。すなわち、ロックアーム5が枠状壁8内に下向きに進入しつつ、ロックアーム5の外面5dが爪部7の突出先端7aに摺接し、ロックアーム5が内向きに撓み、孔部5bが爪部7の位置に達した時点でロックアーム5が弾性的に外向きに復元し、孔部5bが爪部7に係合する。
爪部7は枠状壁8の正面側の垂直な壁部22の上端内側に突設され、上向きのガイド傾斜面7bを有した既存のものである。正面側の壁部22はフレーム3の外壁11と平行に位置している。枠状壁8は、正面側の壁部22と、正面側の壁部22の左右端に内向きリブ状に続く一対のガイド壁23とで構成されている。
ガイド壁23とフレーム3の外壁面11との間にロックアーム5とカバー2の下端部10を進入させる隙間(空間)24が設けられている。ガイド壁23の内側にロックアーム両側の保護壁20が進入する。ガイド壁23の下端はフレーム3の外壁面11に一体に続き、正面側の壁部22の下端は直交する水平な底壁25で外壁面11に一体に続いている。底壁25における符号25aは、爪部7を樹脂成形するための型抜き孔である。
本例では、枠状フック4と突起6はカバー2とフレーム3の左右端寄りの一方の外壁13,12に各一対それぞれ設けられ、不完全係止防止用のリブ9は左右一対の各突起6に設けられ、ロックアーム5と爪部7を含む枠状壁8とは、片方(右端側)の枠状フック4と突起6とに近い位置でカバー2とフレーム3の他方の外壁15,11に設けられている。ロックアーム5の位置は他方の外壁15側においてロック解除操作しやすい位置に適宜設定されることが好ましい。
図1において、符号26は、フレーム3に設けられ、車両ボディへの取付固定用の各ブラケット、27は、フレーム3内の複数本の電線(ワイヤハーネス)を外部に導出させるハーネスガイド、28は、フレーム3の下側に装着されるロアカバー29(図2)に設けられ、フレーム3の下側に導出されるワイヤハーネスを外部に挿通案内するハーネスガイド、30は、ロアカバー29をフレーム3に係止させる係止枠、をそれぞれ示している。
フレーム3内には、ロアカバー29を外した状態で、ヒューズ装着部やリレー装着部やコネクタや電子制御ユニット等のユニット部品が下方から挿入係止され、これらユニット部品に装着されたヒューズやリレーや端子等の部品に続く電線が上記ワイヤハーネスを構成する。
図2(a)〜(c)は、通常時におけるカバー2の閉止時の回動軌跡を示すものである。
先ず、図2(a)の如く、カバー2の一方の各枠状フック4をフレーム3の各突起6(図1)に引っ掛けて、不完全係止防止用の各リブ9を各突起6と共に各枠状フック4(図1)の内側の矩形状の孔部4e内に初期進入させる。水平な突起6に垂直な枠状フック4を引っ掛けるには、カバー2を枠状フック側に斜めに傾ける必要がある。
次いで、図2(b)の如く、突起6(図1)を支点として、カバー2を下向きに回動させて、図2(c)の如く、他方のロックアーム5とカバー2の外壁15とをフレーム3の枠状壁8内に進入させることで、カバー2の閉止と同時にロックアーム5が枠状壁8内の爪部7に係合して、カバー2が外れなくロックされる。
図2において、符号31はヒューズ装着部、32はヒューズ、33はコネクタ、26はブラケット、29はロアカバー、30はロアカバー29の係止部、22は枠状壁8の正面壁部、25は同じく底壁、11はフレーム3の外壁、18,19は外壁11の段部、10はカバー2の外壁15の下端をそれぞれ示している。下側の段部19にカバー2の内側段部17が当接する。
図3(a)〜(c)は、カバー2の枠状フック4がフレーム3の突起6に不完全係合の状態で、カバー2を閉止しようとした際のカバー2の回動軌跡を示すものである。
先ず、図3(a)で枠状フック4の下端4aの水平部4cが突起6上のリブ9の上端に当接し、その状態で、図3(b)の如く、リブ9の上端を支点にカバー2を閉止方向に回動させる。大抵の場合、左右一対の枠状フック4の何れか一方のみが突起6に係合しないことが多い。その場合は、他方の枠状フック4に係合した突起6を支点にカバー2が閉止方向に回動される。図3(b)は上記図2(b)に対応する図であるが、作業者は図3(b)のカバー2の回動途中では異常に気づかない。
図3(c)の如く、カバー2を完全に閉止しようとした際に、カバー2が図3(a)の回動初期時とは逆にロックアーム5側を下にして傾斜し、上記図2(c)の正規の閉止時にカバー2の上壁34が水平であるのに較べて、カバー2の上壁34がロックアーム側に低く傾斜して、フレーム3の枠状壁8に対するロックアーム5の進入角度θが増し、ロックアーム5の下端側の部分10が枠状壁8の内側のフレーム外壁面11の段部19に突き当たり、それ以上、ロックアーム5を枠状壁8内に進入させることができず、ロックアーム5の孔部5bを枠状壁8内の爪部7に係合させることができない。
それにより、作業者がカバー2の閉止異常に気づき、再度、カバー2の各枠状フック4をフレーム3の各突起6に注意深く確実に係合させて、カバー2を回動閉止させることで、ロックアーム5が爪部7に係合して、カバー2が完全に閉止される。このようにして、カバー2の係止(ロック)不完全が防止される。
なお、図3(c)で、ロックアーム5の下端側の部分10が段部19ではなく外壁11の垂直な平坦面に交差方向に突き当たった場合でも、それ以上のロックアーム5の進入を阻止する停止力が発生し、上記同様の効果が得られる。
また、ロックアーム5の下端側の部分10は、本例においてロックアーム自体ではなく、ロックアーム5の水平な下端5aに平行に近接したカバー2の水平な下端部分10であるが、カバー2の水平な下端部分10を切欠排除してロックアーム自体の下端部分5aをフレーム外壁面11に突き当てるようにしてもよい。
また、図3(c)においてカバー2の傾斜αが大きい場合には、ロックアーム5の先端側の部分10をフレーム外壁面11に突き当てると共に、ロックアーム5の外面5dをフレーム3の爪部7の先端7aに当接させて、ロックアーム5の先端側の部分10とロックアーム5の外面5dとの二点で、又は、ロックアーム5に隣接する保護壁20の傾斜状の外端面を爪部7に当接させて、ロックアーム5の先端側の部分10とロックアーム5の外面5dと保護壁20との三点で、枠状壁8内へのロックアーム5の進入を阻止することも可能である。
また、上記実施形態においては、接続箱本体として、前後左右の外壁(周壁)11,12,35で囲まれたフレーム3を用い、フレーム内の隔壁に沿って下方からヒューズ装着部31等のユニット部品を挿入係止させるようにしたが、接続箱本体として、フレーム3に代えて従来の上記図5,図6等の有底箱状の接続箱本体を用いた場合にも、本発明のカバー係止構造を適用可能である。
また、上記実施形態においては、カバー2の一方に枠状フック4を設け、フレーム3の一方に突起6とリブ9を設けたが、これとは逆に、カバー2の一方に突起6と下向きのリブ(9)を設け、フレーム3の一方に枠状フック4を設けることも可能である。この場合、カバー2の突起6とリブ9がフレーム3の枠状フック4に係合し、カバー2が枠状フック4を支点に回動する。
同様に、上記実施形態においては、カバー2の他方にロックアーム5を設け、フレーム3の他方に爪部7を有する枠状壁8を設けたが、これとは逆に、カバー2の他方に爪部7を有する枠状壁8を設け、フレーム3の他方にロックアーム5を設けることも可能である。この場合、カバー2の回動操作で、カバー2の爪部7がフレーム3のロックアーム5に沿って摺接下降しつつ、ロックアーム5の孔部5bに係合する。
また、上記実施形態においては、カバー2の外壁15の下端側から斜め上向きに立ち上げられたロックアーム5を用いたが、ロックアーム5の形状は適宜設定可能であり、例えば、図4に示す如く、カバー2’の外壁15の上端側から斜め下向き又は下向きに垂下されたロックアーム5’を用いることも可能である。
図4は、カバー2’の枠状フック4(図1)をフレーム3’の突起6上のリブ9(図1)に当接させ、ロックアーム5’側のカバー2’の下端10を大きな進入角度でフレーム3’の外壁面11に斜めに突き当てて、ロックアーム5’の下端(自由端)の爪部36とフレーム側の垂直壁22の上端の内向きの爪部7’との係合を阻止した状態を示している。図4の例では、カバー2’の下端10がフレーム3’の外壁11の段部19’に突き当たって、確実に垂直壁22の内側へのロックアーム5’の進入が確実に阻止される。
また、上記実施形態においては、カバー2の一方にフック部として枠状フック4を用い、枠状フック4を突起6に係合させたが、例えば、上記従来の図6に示されるようなフック片51をフック部として用い、突起6に代えて図6に示されるような軸部51を用いることも可能である。この場合、本発明のリブ9は軸部52の上に設け、フック片51の回動時にリブ9と干渉しないようにフック片51に逃がし用の切欠等を設ける。
同様に、上記実施形態においては、カバー2の他方にロックアーム5を設けたが、上記従来の図6に示されるような段部(凹部)53を有するブロック状の突部54をロックアームに代えて設け、フレーム3に図6に示されるような内向きのロックアーム55を設けることも可能である。
また、上記実施形態においては、フレーム3の突起上にリブ9を延長形成したが、例えばリブ9に代えてカバー2の枠状フック4の先端部4cを下向きに長く延長して、その延長部の下端を突起6の上面に当接させることで、カバー2を大きく傾かせて、ロックアーム5と爪部7との係合を阻止することも可能である。枠状フック4の延長部の長さは、図1の枠状フック4の先端部4cの高さにリブ9の高さを加えた長さであり、カバー2を傾かせてロックアーム5の下端側の部分10をフレーム外壁面11に突き当て可能とする長さに設定される。
同様に、枠状フック4ではなく突起6を上向きに延長して、高さ方向に厚肉の突起を形成することも可能である。この厚肉の突起は、図1の突起6にリブ9の長さを加えた高さを有する。突起の下面(枠状フック4に対する係止面)の位置(高さ)は図1の突起6の下面の位置と同じである。
また、上記実施形態は、フレームに対してアッパカバー2の係止不完全を防ぐものであるが、例えばロアカバー29が上記アッパカバー2と同様な係止手段を有している場合には、ロアカバー29の係止不完全を防ぐものとしても有効である。
本発明に係る電気接続箱のカバー係止構造の一実施形態を示す平面図(括弧内は要部斜視図)である。 (a)〜(c)は同じくカバー係止構造における通常のカバー閉止動作を順に示す縦断面図である。 (a)〜(c)は同じくカバー係止構造における異常時のカバー閉止動作を順に示す縦断面図である。 カバー係止構造のロックアームの他の実施形態を示す要部斜視図である。 従来の電気接続箱のカバー係止構造の一形態を示す分解斜視図である。 (a)(b)は従来の電気接続箱のカバー係止構造の他の形態を示す斜視図である。 従来の電気接続箱のカバー係止構造のその他の形態を示す平面図(枠内は要部斜視図)である。 (a)(b)は同じくカバー係止構造における異常時のカバー閉止動作を順に示す縦断面図である。
符号の説明
1 電気接続箱
2 カバー
3 フレーム(接続箱本体)
4 枠状フック(一方の被係止部)
4c 先端部
5 ロックアーム(他方の被係止部)
5a 回動先端
6 突起(一方の係止部)
7 爪部(他方の係止部)
8 枠状壁
9 リブ(延長部)
10 カバー先端
11 壁面

Claims (4)

  1. 接続箱本体とカバーとの一方の係止手段を支点として該カバーを閉止方向に回動させて、該接続箱本体と該カバーとの他方の係止手段を係合させる電気接続箱のカバー係止構造において、前記一方の係止手段の係止部と被係止部との間で、該係止部又は該被係止部に延長部が設けられ、該係止部と該被係止部とが不完全係合である場合に、該係止部又は該被係止部が該延長部に当接し、それにより前記カバーが傾いて、前記他方の係止手段の係止部と被係止部との係合が行われないようにしたことを特徴とする電気接続箱のカバー係止構造。
  2. 前記カバーの前記他方の係止手段の被係止部の回動先端又は該回動先端の近傍のカバー先端が前記接続箱本体の壁面に当接することで、該他方の係止手段の係止部と被係止部との係合が行われないことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱のカバー係止構造。
  3. 前記一方の係止手段の係止部が突起、該一方の係止手段の被係止部が枠状フック、前記他方の係止手段の係止部が枠状壁の内側の爪部、該他方の係止手段の被係止部がロックアームであり、前記延長部が該枠状フックの先端部を延長したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱のカバー係止構造。
  4. 前記一方の係止手段の係止部が突起、該一方の係止手段の被係止部が枠状フック、前記他方の係止手段の係止部が枠状壁の内側の爪部、該他方の係止手段の被係止部がロックアームであり、前記延長部が該突起に設けられたリブであることを特徴とする請求項1又は2記載の電気接続箱のカバー係止構造。
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