JP5190822B2 - 棒材供給機 - Google Patents

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Description

本発明は、棒材加工機に自動的に棒材を供給するための棒材供給機に関する。
棒材供給機は、棒材が載置される材料棚と、材料棚から取り出された棒材を給送軸線に沿って棒材加工機に送り出すためのガイドレールとを備える。このような構造の棒材供給機では、例えば特許文献1に記載のように、加工中、高速回転される棒材の振動を防止するために、防振装置が設けられているものがある。
国際公開第2005/023469号公報
防振装置の構造としては、棒材の外周を複数のローラで支持するものの他、管状部材に棒材を貫通させ、管状部材と棒材との間に油を供給するものがある。油は、棒材の高速回転に伴って棒材の周面を取り巻いて棒材の振動を吸収し、余剰の油は管状部材の棒材加工機側の端部から排出される。排出された油は再利用のため回収される。この際、より多くの油を回収可能にし、棒材が棒材加工機によって回転させられているとき、管状部材の端部から排出された油が棒材加工機内で飛び散るのを防ぐため、先端パイプの出口側にエアを吹き付ける等の対策を講じる必要がある。
本発明は、上記従来のやり方とは異なるやり方により、ガイドレール内に棒材の振動防止用として供給した油を効率よく回収することができ、油の飛び散りを最小限に抑制することができる棒材供給機を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る棒材供給機は、材料棚から取り出された棒材を棒材加工機に向かって案内するためのガイドレールと、ガイドレールの上方開口を覆う蓋と、ガイドレールの内部に、棒材加工機に向けて給送中の棒材の振動を抑制するための油を供給する油供給手段と、を備え、ガイドレール又は蓋には、油供給手段によってガイドレールの内部に油を供給するための油供給孔と、棒材の給送方向において最も下流側に位置する油供給孔の形成位置に対して下流側の位置に形成され、ガイドレールの内部の余剰の油を外部に排出することにより、前記ガイドレールの下流側端から油が飛び散るのを抑制するための油排出孔と、が形成されている、ことを特徴とする。
本発明においては、ガイドレール及び蓋に囲まれた領域に棒材が入った状態で油供給手段によって油が供給されると、ガイドレールと棒材との間に油が充満し、油が棒材の振動を抑制する。ガイドレール及び蓋に囲まれた領域に入った油は、ガイドレール及び蓋と棒材との間を通って、油排出孔から排出される。
本発明に係る棒材供給機によれば、ガイドレール又は蓋に油排出孔を設けたので、ガイドレールと棒材の間に供給された油を、ガイドレールの端部と油供給孔の形成位置の間にある油排出孔から排出することができる。したがって、油を効率よく回収することができ、ガイドレールの棒材加工機側の端部から飛び散る油の量を最小限に抑制することができる。
本発明の第2の観点に係る棒材供給機は、材料棚から取り出された棒材を棒材加工機に向かって案内するためのガイドレールと、ガイドレールと棒材加工機の間に設けられ、ガイドレールと棒材加工機との間で棒材の外周を支持する筒状支持部材と、筒状支持部材の内部に、棒材加工機に向けて給送中の棒材の振動を抑制するための油を供給する油供給手段と、を備え、筒状支持部材は、油供給手段によって筒状支持部材の内部に油を供給するための油供給孔と、棒材の給送方向において最も下流側に位置する油供給孔の形成位置に対して下流側の位置に形成され、筒状支持部材の内部の余剰の前記油を外部に排出することにより、前記筒状支持部材の下流側端から油が飛び散るのを抑制するための油排出孔と、を有する、ことを特徴とする。
本発明においては、筒状支持部材の内部に棒材が入った状態で油供給手段によって油が供給されると、筒状支持部材と棒材との間に油が充満し、油が棒材の振動を抑制する。筒状支持部材の内部に入った油は、筒状支持部材と棒材の間を通って、油排出孔から排出される。
本発明に係る棒材供給機によれば、筒状支持部材に油排出孔を設けたので、筒状支持部材と棒材の間に供給された油を、筒状支持部材の端部と供給孔の形成位置の間にある油排出孔から排出することができる。したがって、油を効率よく回収することができ、筒状支持部材の棒材加工機側の端部から飛び散る油の量を最小限に抑制することができる。
また、本発明の実施の形態では、ガイドレール又は筒状支持部材の内面には、油排出孔を含む内周面に沿って、油を油排出孔に導くための溝部が形成されている、ことが好ましい。
この実施の形態においては、棒材加工機での加工時に棒材が回転すると、遠心力によって、油が溝部に案内されて、油排出孔からの外部への油の排出が促進され、油の回収を効率よく行うことができる。
本発明の別の実施の形態では、油排出孔は、鉛直方向下方に開口している、ことが好ましい。
この別の実施の形態においては、溝部で分離された油は、重力によって鉛直方向下方に移動し、油排出孔から排出される。
したがって、この別の実施の形態によれば、油排出孔が鉛直方向下方に開口しているので、溝部で分離された油を排出しやすく、油を効率よく外部に排出して、ガイドレール又は筒状支持部材の端部から飛び散る油の量を最小限にすることができる。
本発明の更に別の実施の形態では、油供給手段による油の供給量を制御するコントローラを有し、該コントローラは、加工すべき棒材の径寸法の入力に応じて、ガイドレール内部または筒状支持部材内部に供給される油の量を決定する、ことが好ましい。
この更に別の実施の形態においては、棒材供給機がコントローラを有するので、コントローラは、入力された棒材の径寸法に応じて、ガイドレール内部または筒状支持部材内部に供給される油の量を決定し、変更する。
したがって、この更に別の実施の形態によれば、棒材の径寸法に応じて油の供給量を自動的に設定することができるので、操作者はコントローラに、加工する棒材の径寸法を入力すればよいから、寸法変更作業を簡単且つ短時間で行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。なお、第2実施形態以降では、第1実施形態と同様の構成には、図面に第1実施形態と同一符号を付し、その説明を簡略化または省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の全体を示す側面図であり、図2は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の全体を示す平面図である。なお、図2は、図1の棒材供給機1の上方を覆う蓋3を取り外した状態を示す。
棒材供給機1は、棒材加工機100に隣接して配置され、棒材供給機1および棒材加工機100を備えて本発明の棒材加工システム200が構成されている。棒材加工機100は、例えば主軸固定型のNC旋盤であり、主軸Aを有する主軸台101と、主軸台101に支持された棒材を加工する加工部(図示せず)とを備える。棒材供給機1は、この棒材加工機100に、主軸Aと一致する給送軸線Bに沿って棒材Wを1本ずつ供給する。
なお、棒材Wは棒材供給機1内で棒材加工機100に向かって供給されるから、本実施形態では、説明の簡略化のため、棒材供給機1において棒材加工機100から遠い側を上流側、棒材加工機100に近い側を下流側と称することとする。
主に図2に示すように、棒材供給機1は、給送軸線Bに平行に延びる支持フレーム2と、複数の棒材Wを載置可能な材料棚4と、支持フレーム2に支持され、材料棚4から取り出された棒材Wを給送軸線Bに沿って案内するガイドレール6と、ガイドレール6上の棒材Wを給送軸線Bに沿って棒材加工機100に給送する送り機構8と、棒材供給機1の動作を制御するコントローラ10(図1)とを備える。
図3は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の側断面図である。図3に示すように、材料棚4は、給送軸線Bに直交する方向に配置された複数の材料棚フレーム12と、材料棚フレーム12から棒材Wを1本取り出してガイドレール6に補給する棒材補給機構14とを有する。
各材料棚フレーム12は、ガイドレール6側の端部が支持フレーム2に固定されており、ガイドレール6から遠い載置面上流側4Aからガイドレール6に近い載置面下流側4Bに向けて斜め下方に傾斜しており、これらの上面に傾斜した棒材載置面16を形成している。
棒材補給機構14は、材料棚4の載置面下流側4Bにおいて棒材載置面16から棒材Wが落下するのを防止するストッパ部材18と、ストッパ部材18に隣接する最も載置面下流側4Bの棒材Wを1本だけ押し上げてガイドレール6に供給する取出部材20とを有する。また、棒材載置面16の上方には、棒材Wを上から規制して、棒材Wを材料棚4上に1列に整列させる棒材規制板22が設けられる。ストッパ部材18及び取出部材20は、それぞれ図示しない駆動機構によって駆動され、これらの移動距離は棒材Wの径寸法に応じて調整可能となっている。また、棒材規制板22の高さ位置も、モータ等を用いた移動機構24によって調整可能となっている。
図2に示すように、ガイドレール6は、棒材供給機1の長手方向にわたって給送軸線Bに平行に延びており、上流側ガイドレール6A及び下流側ガイドレール6Bを有する。ガイドレール6は、上方に開口する断面円弧形に形成され、その内面に棒材Wを保持可能となっている。ガイドレール6の円弧形の形状により、棒材Wがガイドレール6に供給されると、棒材Wの径寸法にかかわらず、棒材Wの中心が常に幅方向に関して同じ位置に安定する。
下流側ガイドレール6Bには、下流側ガイドレール6Bの上面を覆う蓋26が設けられている。この蓋26には、長手方向に沿って間隔を隔てて複数の油供給孔(図示せず)が形成されており、これらの油供給孔には、油の供給管28がそれぞれ連結されている。これらの供給管28には、下流側ガイドレール6B内に油を供給するためのポンプ(図示せず)が接続されている。
送り機構8は、上流側ガイドレール6A内に供給された棒材Wを下流側ガイドレール6Bに案内(一次送り)するための一次送り部材(図示せず)と、一次送りされた棒材Wを更に棒材加工機100側に給送するための送り矢30と、を有する。
一次送り部材は、ブロック状に形成されており、上流側ガイドレール6Aの断面円弧形の内側に配置されている。一次送り部材は、上流側ガイドレール6Aの長手方向に沿って、ガイドレール6内を移動可能である。一次送り部材には、一次送り部材をガイドレール6の長手方向に沿って移動させる一次送り部材駆動機構(図示せず)が連結されている。
送り矢30は、上流側の端部が羽根部材31に固定されることで片持ち支持されている。羽根部材31は、送り矢30を長手方向に沿って移動させる送り矢駆動機構32に連結している。送り矢駆動装置32は、サーボモータ32A及び無端チェーン32Bを有し、無端チェーン32Bには羽根部材31が連結している。また、送り矢30は、図3に示すように軸34を中心に回動可能に支持され、送り矢回動機構(図示せず)の駆動によってガイドレール6内で棒材Wを給送する給送位置とガイドレール6の上方に退避する退避位置との間で軸34を中心に回動可能となっている。
送り矢30は、棒材Wの上流側の端部を保持するチャック(図示せず)を有する。また、支持フレーム2には、送り矢30のチャックが棒材Wを保持する際に、棒材Wをガイドレール6内で固定するためのクランプ部33(図2)が取り付けられている。
コントローラ10は、棒材補給機構14、一次送り部材駆動機構、送り矢駆動機構、送り矢回動機構等の駆動機構、及び下流側ガイドレール6B内に油を供給するためのポンプに接続され、これらの動作を制御する。また、コントローラ10には、棒材Wの種類(径寸法)に対応して、ストッパ部材18、取出部材20、棒材規制板22等の各種部材の設定位置、ポンプによる油の供給量が、表や演算式などの形式で記憶されている。これらの記憶情報に基づいて、各種部材の移動距離等の調整値が決定される。さらに、コントローラ10は、棒材加工機100にも接続され、棒材加工機100から棒材Wの供給を要求する棒材供給信号を入力する。
図4は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の下流側端部を示す平面図である。また、図5は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の下流側端部を示す側面図である。これらの図4及び図5に示すように、下流側ガイドレール6Bの下流側端部と棒材加工機100との間には、棒材Wの回転によって生じる棒材Wの振動を抑制するための支持パイプ36と、支持パイプ36の下流側に連結された先端パイプ38とが設けられている。支持パイプ36と先端パイプ38とを備えて本発明の筒状支持部材が構成される。
図6は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の先端パイプ38の縦断面図であり、図7は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の先端パイプ38の端面図である。先端パイプ38は、上方が開口した断面略C字形に形成され、内部に棒材Wを受け入れることができる棒材受入部40と、棒材受入部40の上方開口部42を覆う蓋44を有する。棒材受入部40の横断面形状は、略円弧状であり、その円弧状中心が給送軸線Bに一致するように配置されている。先端パイプ38の下流側端部は、図4及び図5に示すように、棒材加工機100内に突出している。
蓋44の下面、即ち棒材受入部40に対向する面は、上方に湾曲する円弧状に形成され、その円弧半径は、棒材受入部40の円弧半径よりも大きく設定されている。なお、棒材受入部40及び蓋44は、ウレタン、その他の任意の材料で形成される。
蓋44の上流側端部の上面には、先端パイプ38内に油を供給する油供給孔46が形成されており、この油油供給孔46には、油の供給管48(図4及び図5)が連結されている。供給管48は、支持パイプ36及び先端パイプ38内に油を供給するためのポンプ(図示せず)に接続され、このポンプは、下流側ガイドレール6Bに油を供給するためのポンプと共通である。油は、通常は、切削油を用いる。また、棒材受入部40の油供給孔46より下流側には、先端パイプ38を支持レール49(図5)に固定するための、上下に貫通する取付孔50が形成されている。
図8は、本発明の第1実施形態による棒材供給機1の先端パイプ38の蓋44を取り外した状態の平面図である。また、図9は、図6のIX-IX線に沿った横断面図である。前述の図6及びこれらの図8及び図9に示すように、棒材受入部40には、油供給孔46の形成位置と、先端パイプ38の下流端38Aとの間の位置に、先端パイプ38内の油を棒材Wから分離するための溝部52が形成されている。より具体的には、この溝部52は、先端パイプ38の長手方向中央よりも、下流側に位置する。
溝部52は、図9に示すように、横断面略矩形に形成されており、先端パイプ38の内部を通る棒材Wの周囲に隙間54を形成する。また、溝部52の長手方向に沿った寸法L1(図6)は、取扱い可能な棒材Wの径寸法範囲や回転速度範囲、油の供給圧等を勘案して設定される。
溝部52の下面には、棒材受入部40の外部と内部を連通し、溝部52で分離された油を外部に排出するための油排出孔56が形成されている。油排出孔56の軸線は、鉛直方向下方に向いている。油排出孔56の径寸法D1は、棒材受入部40の円弧状直径D2よりも小さく、且つ溝部52の長手方向寸法L1よりも小さい。
次に、本実施形態による棒材加工システム200の動作について説明する。
まず、棒材補給機構14を作動させ、材料棚4から棒材Wを1本取り出し、ガイドレール6内に配置する。
次に、一次送り部材駆動機構を作動させて、一次送り部材を上流側ガイドレール6A内で長手方向に沿って移動させる。一次送り部材は、その移動に伴って、棒材Wの端部を押し、棒材供給機1の下流側ガイドレール6Bに一次送りする。
棒材Wの一次送りが終了すると、一次送り部材が上流側に移動して元の位置に戻ると共に、クランプ部33が棒材Wを固定する。その状態で、送り矢回動機構を駆動し、送り矢30を軸34を中心に回動させてガイドレール6内の棒材Wの上流側に配置し、棒材Wの上流側端部をチャックで保持する。
クランプ部33による棒材Wの固定を解除した後、送り矢駆動機構32を駆動して、送り矢30を軸34に沿って、即ち給送軸線Bに沿って移動させ、棒材Wを給送軸線Bに沿って下流側に給送する。棒材Wは、下流側ガイドレール6B上を移動し、さらに支持パイプ36及び先端パイプ38を通って、棒材加工機100に入る。
棒材加工機100が棒材Wの加工を開始すると、棒材Wは給送軸線Bを中心に回転する。このとき、下流側ガイドレール6Bと蓋26で囲まれる空間には、供給管28から油が供給される。この油が、棒材Wの周囲を取り囲み、棒材Wの振動を抑制する。
支持パイプ36及び先端パイプ38にも油供給孔46から内部に油を供給する。油は、棒材Wの周囲を囲むことにより、振動を吸収する。油供給孔46から供給された油は、上流側及び下流側に移動し、支持パイプ36及び先端パイプ38のほぼ全長にわたって棒材Wの振動を吸収する。
油供給孔46から下流側に移動して、溝部52に達した油は、溝部52によって形成された隙間54で、棒材Wの遠心力によって棒材Wから分離し、溝部52で回収される。溝部52で分離した油は、鉛直下方に移動し、排出孔56から排出される。排出された油は、回収されて再利用される。溝部52及び油排出孔56でほとんどの油が回収されるので、先端パイプ38の下流側端38Aからは油の飛び散りがほとんどなくなる。
扱う棒材Wの径寸法を変更する場合には、操作者が操作盤等を操作して棒材Wの種類あるいは棒材Wの径寸法を入力する。コントローラ10は、入力された棒材Wの情報に対応する棒材供給機1の各部材の設定値を決定する。具体的には、コントローラ10は、予め記憶された棒材Wの径寸法に対する各部材の設定値の情報に基づいて、ストッパ部材18、取出部材20、棒材規制板22等の各種部材の設定位置、ポンプによる油の供給量を決定する。そして、これらの部材にそれぞれ調節信号を送信する。各部材は、各調節信号に応じて、ストッパ部材18の移動距離、棒材規制板22の棒材載置面16からの距離、下流側ガイドレール6B及び先端パイプ38に接続されたポンプの油の流量などを変更する。
これにより、棒材Wの種類の変更による棒材供給機1の各種設定値の自動調整が完了する。
以上のような第1実施形態によれば、次のような優れた効果が得られる。
先端パイプ38に溝部52及び油排出孔56を設けたので、油供給孔46から供給した油を油排出孔56で効率よく回収することができ、油として再利用することができる。また、油排出孔56で油のほとんどを回収するので、先端パイプ38の下流側端38Aから油が飛び散るのを最小限に抑制することができる。これにより、先端パイプの下流側端部に向けて取り付けていた従来のエアブロー装置を省くことができ、棒材供給機1の構造の簡略化を促進することができる。また、油の飛び散りを最小限に抑制することができるので、棒材加工機100内の環境を改善することができる。
油排出孔56を含む内周面に溝部52が形成されるので、溝部52と棒材Wとの間に形成された隙間54によって、棒材Wの遠心力を利用して油を棒材Wから分離することができる。したがって、簡単な構造で油の回収を行うことができる。また、油の回収を溝部52で行うので、棒材受入部40及び蓋44で囲まれた領域で油を分離することができるから、油を外部に飛び散らせることなく回収することができる。
溝部52に油排出孔56を設けたので、溝部52で分離された油を1箇所に集めて効率よく回収することができる。また、油排出孔56を棒材受入部40の鉛直下方に形成したので、溝部52で分離された油が重力によって油排出孔56に集まるから、簡単な構造で油の回収を行うことができる。
コントローラ10によって、棒材Wの種類(径寸法)の変更によって調節が必要になる部材の設定変更を全自動で行うことができる。したがって、操作者は、操作盤で棒材Wの種類や径寸法を入力するだけで、棒材Wの種類の変更を非常に簡単に行うことができ、各部材の設定変更に費やされる時間を大幅に短縮することができる。特に、扱う棒材Wの径寸法が変わると下流側ガイドレール6B及び先端パイプ38の内部と棒材Wとの間の隙間が変わるため、棒材Wの振動を効率よく抑制するためには、棒材Wの径寸法に応じて油の供給量の調整が必要となる。本実施形態では、下流側ガイドレール6B及び先端パイプ38内に油を供給するポンプがコントローラ10に接続されているので、操作者が、操作盤で棒材Wの種類や径寸法を入力するだけで、棒材Wの種類の変更を非常に簡単に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態による棒材供給機300について説明する。第2実施形態の棒材供給機300は、溝部及び油排出孔がガイドレールに設けられている点が第1実施形態の棒材供給機1と異なる他は、ほぼ同様の構造である。
図10は、本発明の第2実施形態による棒材供給機300の下流側端部を示す側面図である。ガイドレール302は、棒材供給機300の下流側端からは突出しないが、下流側端に近い位置で終端している。ガイドレール302は、第1実施形態のガイドレール6と同様に、ガイドレール302の上方開口を覆う蓋304を有する。蓋304には、互いに間隔を隔てて複数の油供給孔306が形成され、油供給管308が連結されている。
複数の油供給孔306のうち、最下流に位置する油供給孔306と、ガイドレール302の下流端の間には、第1実施形態の溝部52及び油排出孔56とほぼ同様の構造の溝部310及び油排出孔312が形成されている。
このような構造の棒材供給機300では、ガイドレール302と蓋304で囲まれた空間の内部に供給された油が、内部で回転する棒材Wの振動を吸収する。そして、溝部310及び油排出孔312で棒材Wから油を分離し、回収する。
以上のような構造の第2実施形態の棒材供給機300によれば、第1実施形態の棒材供給機1と同様の効果を得ることができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、第1実施形態においては、支持パイプ36と先端パイプ38が一体となっていてもよい。また、第1実施形態においては、先端パイプ38のみに油が供給されたが、これに限らず、支持パイプ36のみ、または支持パイプ36及び先端パイプ38の両方に油供給孔が形成され油が供給されてもよい。
第1実施形態において、支持パイプ36及び先端パイプ38を備えて構成される筒状支持部材に油供給孔が複数箇所に設けられていてもよい。その場合には、複数の油供給孔のうち、最下流の油供給孔と筒状支持部材の下流側端との間に油排出孔か形成されていればよい。
筒状支持部材、または油排出孔が形成されるガイドレールは、棒材Wを保持する部分と蓋とに分割される構成に限らず、例えば一体の筒状部材に形成されてもよい。
筒状支持部材、または油排出孔が形成されるガイドレールは、第1実施形態の棒材供給機のように、棒材供給機の下流側端から突出しているものに限らず、第2実施形態の棒材供給機のように、棒材供給機の下流側端から突出していないものも本発明に含まれる。
油供給孔は、ガイドレールの蓋又は筒状支持部材の蓋に設けられるものに限らず、例えば、ガイドレール本体または筒状支持部材の棒材受入部に形成されていてもよい。
油排出孔は、複数形成されてもよい。また、油排出孔は、ガイドレールの蓋又は筒状支持部材の棒材受入部に形成されてもよい。溝部は、必ずしも形成されていなくてもよい。また、溝部は、棒材の全周にわたって隙間を形成するものに限らず、例えば棒材の周囲の一部に隙間を形成するものであってもよい。
第1実施形態では、下流側ガイドレール6B及び先端パイプ38内に油を供給するポンプは共通であったが、これに限らず、それぞれ別々のポンプに接続されていてもよい。この場合には、コントローラは、棒材の径寸法の入力に応じて、それぞれのポンプの流量を調整すればよい。
また、油供給手段によってガイドレールまたは筒状支持部材内に供給する油の量を調整する手段は、前述の実施形態のように、ポンプの流量を変更するものに限らず、例えば、油の供給管にバルブを取り付け、コントローラによってそのバルブの開度を調整するものであってもよい。
本発明の第1実施形態による棒材供給機の全体を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の全体を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の横断面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の下流側端部を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の下流側端部を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の筒状支持部材の端面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の筒状支持部材の縦断面図である。 本発明の第1実施形態による棒材供給機の筒状支持部材の蓋を外した状態の平面図である。 図6のVIII-VIII線に沿った横断面図である。 本発明の第2実施形態による棒材供給機の下流側端部を示す側面図である。
符号の説明
1,300 棒材供給機
6,302 ガイドレール
36 支持パイプ
38 先端パイプ
46,306 油供給孔
52,310 溝部
56,312 排出孔
100 棒材加工機

Claims (5)

  1. 材料棚から取り出された棒材を棒材加工機に向かって案内するためのガイドレールと、 前記ガイドレールの上方開口を覆う蓋と、
    前記ガイドレールの内部に、棒材加工機に向けて給送中の前記棒材の振動を抑制するための油を供給する油供給手段と、を備え、
    前記ガイドレール又は蓋には、前記油供給手段によって前記ガイドレールの内部に前記油を供給するための油供給孔と、前記棒材の前記給送方向において最も下流側に位置する前記油供給孔の形成位置に対して下流側の位置に形成され、前記ガイドレールの内部の余剰の前記油を外部に排出することにより、前記ガイドレールの下流側端から油が飛び散るのを抑制するための油排出孔と、が形成されている、
    ことを特徴とする棒材供給機。
  2. 材料棚から取り出された棒材を棒材加工機に向かって案内するためのガイドレールと、 前記ガイドレールと前記棒材加工機の間に設けられ、前記ガイドレールと前記棒材加工機との間で前記棒材の外周を支持する筒状支持部材と、
    前記筒状支持部材の内部に、前記棒材加工機に向けて給送中の前記棒材の振動を抑制するための油を供給する油供給手段と、を備え、
    前記筒状支持部材は、前記油供給手段によって前記筒状支持部材の内部に前記油を供給するための油供給孔と、棒材の給送方向において最も下流側に位置する前記油供給孔の形成位置に対して下流側の位置に形成され、前記筒状支持部材の内部の余剰の前記油を外部に排出することにより、前記筒状支持部材の下流側端から油が飛び散るのを抑制するための油排出孔と、を有する、
    ことを特徴とする棒材供給機。
  3. 前記ガイドレール又は前記筒状支持部材の内面には、前記油排出孔を含む内周面に沿って、油を前記油排出孔に導くための溝部が形成されていることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の棒材供給機。
  4. 前記油排出孔は、鉛直方向下方に開口していることを特徴とする、
    請求項1から3の何れか1項に記載の棒材供給機。
  5. 前記油供給手段による油の供給量を制御するコントローラを有し、該コントローラは、加工すべき棒材の径寸法の入力に応じて、前記ガイドレール内部または前記筒状支持部材内部に供給される油の量を決定することを特徴とする、
    請求項1から4の何れか1項に記載の棒材供給機。
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