JP5008861B2 - 搬送装置およびバンドソー型切断装置 - Google Patents

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本発明は、主にシリコン、ガリウム珪素などの結晶体インゴットを切断するバンドソー型切断装置等の加工機に適用される搬送装置、およびこの搬送装置を備えたバンドソー型切断装置に関するものである。
従来から、砥石をもつ無端状のブレードを一対のプーリに亘って装着し、該プーリの駆動によりブレードを垂直軸回りに周回移動させながら結晶体インゴットなどのワークに接触させて切断するようにしたバンドソー型切断装置(加工機)が一般に知られている。
この種のバンドソー型切断装置は、例えばブレードが昇降可能なヘッドに搭載されており、搬送装置によりインゴットをヘッド下方の加工位置に案内、位置決めし、この状態で前記ヘッドを下降させてワークを切断するように構成されている。そして、切断作業中は、切込み部分に対してクーラント(加工液)を吹き付け、これにより加工熱や切削屑を除去するようになっている(例えば特許文献1)。
特開2001−198917号公報
この種の切断装置において、搬送装置は、ワークを支持するテーブルを有し、このテーブルに螺合挿入されるボールねじ軸の回転駆動に伴い前記テーブルをガイドレールに沿って移動させるものが一般的であるが、上記のようにクーラントを用いる装置では、ガイドレールにクーラントが付着すると、錆などの発生によりワーク搬送の精密性や円滑性が損なわれるおそれがある。そこで、従来では、加工位置にはガイドレールを設けず、それよりも十分手前の位置でガイドレールを止めることによりクーラントの付着を防止するようにし、加工位置へのワークの位置決めは、ガイドレールの末端からテーブルを片持ち状態に迫り出させることにより行われている。
しかし、この構成の場合は、構造的にワークを水平に保つ上で不利であり、仮に剛性不足によりテーブルに撓みや傾きが生じた場合には、切断面の品質に影響を与えることが考えられる。例えば結晶体インゴット等のワークでは、僅かな傾きでも切断終盤で切断面縁部に欠けが生じ易くなるため、ワークを確実に水平な状態に保って作業を行う必要がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、バンドソー型切断装置などの加工機において、クーラントの付着による錆などの劣化からガイドレールを保護する一方で、加工位置においてワークを水平状態に安定的に支持した状態で作業を行えるようにすることを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の搬送装置は、所定の加工位置に被加工部が位置するように位置決めされたワークに対して加工液を供給しながら前記被加工部に所定の加工を施す加工機本体と、この加工機本体の前記加工位置に被加工部が位置するようにワークを搬送して保持する搬送装置とを有した加工機の前記搬送装置であって、前記加工位置を含むように、水平にかつ互いに平行に延びる一対のガイドレールと、これらガイドレールに移動可能に装着されるテーブルと、前記加工位置を含む領域において、前記テーブルの本体部分とガイドレールとの間に介在して前記ガイドレールをレール上面側及び側面側から覆うレールカバーと、を備え前記レールカバーは、レール上面に対向する上面部とその両端から垂下してレール側面にそれぞれ対向する一対の側面部とを一体に備え、前記テーブルにおける各ガイドレールの被案内部はそれぞれ、ガイドレールに移動可能に装着される複数の可動部材と、これら可動部材とテーブルの本体部分とを連結する連結部材とからなり、前記複数の可動部材は、ワークの被加工部が前記加工位置に位置するように前記テーブルが配置された状態において、ガイドレールの長手方向における少なくとも前記加工位置の両側に位置するように配置され、前記連結部材は、レールカバーの前記側面部の外側に沿ってテーブルの本体部分から垂下する垂下部分と、この垂下部分の下端部位から立ち上がってレールカバーの内側に入り込みその側面部とガイドレールとの間の部分に介在し、かつ前記可動部材に固定される固定部分とを含んでおり、前記各被案内部の連結部材はそれぞれ、両ガイドレールの外側に位置する前記垂下部分として、前記複数の可動部材に亘って延びる共通の垂下部分を備えているものである(請求項1)。
そして、本発明のバンドソー型切断装置は、昇降可能な加工用ヘッドと、この加工用ヘッドに搭載されてほぼ垂直軸回りに周回移動するブレードと、ワークを搬送し前記加工用ヘッドの下方に位置する加工位置にワークの被加工部を位置決めする搬送装置とを備え、位置決めされた前記ワークを加工用ヘッドの下降に伴い前記ブレードにより切断するとともに、この切断中に前記ブレードによる切込み部分に加工液を供給するようにされたバンドソー型切断装置において、搬送装置として上記のような搬送装置(本発明に係る搬送装置)が設けられているものである(請求項)。
すなわち、本発明に係る上記の搬送装置によると、ガイドレールの上面側及び側面側がレールカバーによって覆われているため、テーブル上に保持したワークに対して加工液が吹き付けられてもガイドレールへの付着が有効に防止される。そして、この搬送装置をワーク搬送のための手段として搭載した本発明のバンドソー型切断装置によると、加工位置においてワークをガイドレール上で安定的に水平に支えた状態で切断作業を行うことが可能となり、その一方で、加工液の付着による錆などの発生からもガイドレールが保護される。
また、上記の搬送装置では、前記レールカバーの側面部とガイドレールとの間に、前記レール下端側から立ち上がってガイドレールをその側面側から覆う補助カバーが設けられ、前記連結部材の固定部分が、レールカバーの側面部と補助カバーとの間に介在するように構成されているのがより好ましい(請求項)。
このようにレールカバーの内側に補助カバーを設けた二重カバー構造によると、レールカバーの側面部下端とガイドレールとの間の部分から入り込む加工液等が補助カバーにより遮断されるため、ガイドレールへの加工液等の付着をより確実に防止できるようになる。
なお、バンドソー型切断装置において、搬送装置のレールカバーは、加工位置の部分だけに設けられているものであってもよいが、ガイドレールをその長手方向全域に亘って覆うように設けられているのが好適である(請求項)。
この構成によると、加工位置から飛散した加工液がガイドレールに付着するのを防止でき、また、他の部材との干渉等からガイドレールを保護することも可能となる。
本発明の搬送装置によると、レールカバーによりガイドレールがその上面側および側面側から覆われるため、ガイドレールへの液体の付着による錆などの発生を有効に防止することができ、搬送の精密性、円滑性を持続的に享受できるようになる。
そして、このような搬送装置を備えた本発明のバンドソー型切断装置によると、加工位置においてワークをガイドレール上で水平、かつ安定的に支えた状態で、ワークに対して加工液を与えながら作業を進めることができ、また、加工液の付着による錆などの劣化からガイドレールを保護することができる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明に係る加工機であるバンドソー型切断装置を概略的に示しており、図1は側面図で、図2は正面図(図1のA矢視図)で同装置を示している。
これらの図に示すようにバンドソー型切断装置(以下、切断装置と略す)は、ワークWとしてシリコンなどの結晶体インゴットを切断する装置で、基台1上にワークWを切断する装置本体2(本発明に係る加工機本体に相当する)と、この装置本体2の所定の加工位置にワークWを搬送する搬送装置3(本発明に係る搬送装置)とを横並びに備えている。
装置本体2は、基台1上に所定の間隔を隔てて直立し、かつ上端部分がトップビーム11により連結された一対のコラム10を有している。
これらコラム10の前面(図1では右側面)にはヘッド12を搭載した横桁14が設けられており、この横桁14がコラム10に沿って昇降駆動するようになっている。すなわち、各コラム10には上下方向に延びるガイドレール16が設けられ、これらガイドレール16に横桁14が移動可能に装着されるとともに、図外の駆動機構、例えばモータにより駆動される上下方向に延びるボールねじ軸に横桁14が連結されている。そして、この駆動機構の作動によりガイドレール16に沿って横桁14が上下方向に移動するとともに、この移動に伴いヘッド12と横桁14とが一体に昇降するようになっている。
なお、ガイドレール16のうち横桁14よりも下側の部分は、横桁14の移動に伴い入れ子状に伸縮するレールカバー18で覆われており、これによってガイドレール16への後記クーラントなどの付着が防止されるようになっている。
前記ヘッド12には、その下面部分に、コラム10の並び方向(以下、幅方向という)に所定の間隔を隔ててそれぞれ鉛直軸回りに回転可能な一対のプーリ20a,20bが配設されている。これらプーリ20a,20bには、ワークWを切断するための無端状のブレード22が装着されており、図外の駆動手段により前記プーリ20a(又は20b)が回転駆動されることによって、この回転に伴いブレード22が高速で周回移動するようになっている。詳しく図示していないが、ブレード22は、上下方向に幅を有する金属ベルト帯の下端縁部に、ダイヤモンド砥石等の砥石が周方向に一定の間隔で配列された構成となっており、加工時には、ヘッド12の下降に伴いこのブレード22の下端縁部でワークWに対して切り込むようになっている。
なお、この装置本体2では、周回移動するブレード22のうち、両プーリ20a,20bの間の部分であってヘッド12の前面側(図1では右側)に位置する直線進行部分を使ってワークWを加工するようになっており、この直線進行部分には、幅方向に間隔を隔てて一対のブレード保持具24が配置されている。
これらブレード保持具24は、ブレード22の軌道を安定させるものであり例えばローラ等によりブレード22をその厚み方向に挟み込むことにより、ブレード22を保持するように構成されている。なお、ブレード保持具24はそれぞれ幅方向に移動可能に設けられており、ワークWのサイズに応じて両ブレード保持具24の間隔が調整されることによりワークWとの干渉が回避されるようになっている。
また、これらブレード保持具24には、クーラントを噴射するノズル26がそれぞれ設けられており、加工中は、これらノズル26からブレード22の切込み位置に向かってクーラントが噴射されることにより、加工熱や切り屑が除去されるようになっている。
一方、搬送装置3は、装置本体2の前面側に設けられている。搬送装置3は、ワークWを支持するテーブル30と、このテーブル30を案内するガイドレール36(図3に示す)と、このガイドレール36に沿ってテーブル30を移動させる駆動機構等を備えており、ワークWを装置本体2の幅方向と直交する方向(以下、この方向を前後方向という)に搬送するように構成されている。
図3〜図5は搬送装置3の具体的な構成を示している。これらの図に示すように、前記基台1上には、幅方向に一定の間隔を隔てて前後方向に延びる一対の前記ガイドレール36が設けられている。これらガイドレール36は、それぞれ基台1上に固定されたレール取付台38に組付けられており、この取付台38を介して基台1に固定されている。
各ガイドレール36の装置本体側の端部は、それぞれヘッド12の下方であってコラム10の前面近傍に達しており、これによってテーブル30が、その先端がコラム10の前面近傍に位置する前進位置(図1の二点鎖線に示す位置)と、同先端が前記ヘッド12よりも前面側に十分に離間した後退位置(図1の実線に示す位置)とに亘って移動するようになっており、後述する加工位置にテーブル30が位置決めされた状態でもテーブル30の全体がガイドレール36上に支持されるようになっている。
なお、各ガイドレール36は、その長手方向全域に亘ってレールカバーにより覆われており、これによりクーラントの付着が防止されるようになっている。
具体的には、各ガイドレール36の上側に、図4に示すように、レール上面に対応する上板41aとその幅方向両端から垂下してレール側面にそれぞれ対向する一対の側板41bとを一体に備え、かつガイドレール36の長手方向に延びる断面逆U字型のレールカバー40が設けられている。
これらのレールカバー40は、それぞれ長手方向両端部が基台1に立設される固定板44に突き当てられた状態で当該固定板44に対して固定されており、これによってガイドレール36がレールカバー40によってその上面側及び側面側から覆われるとともに固定板44により長手方向端面側から覆われている。
また、ガイドレール36の取付台38には、基台1側から立ち上がってレール側面に対向し、かつガイドレール36の長手方向にその全域に亘って伸びる一対の補助カバー42が設けられており、これによって前記レールカバー40の内側部分で、ガイドレール36がさらに補助カバー42により側面側から覆われている。
ここで、レールカバー40は、その側板41bの先端縁(下端縁)がガイドレール36より下側に位置し、また、補助カバー42は、その上端縁がガイドレール36の上面と略等しい高さ位置又はそれより上側に位置するようにそれぞれ形成されている。つまり、レールカバー40の側板41bと補助カバー42とが互いにオーバーラップする二重カバー構造とされることにより、ガイドレール36の上面側および側面側からのクーラントをレールカバー40で遮断する一方で、このレールカバー40の下側から侵入するクーラントを補助カバー42により遮断するようになっている。
前記テーブル30は、図1に示すように、ワーク保持用の支持ブロック31aを備えたテーブル本体31を有している。支持ブロック31aは、幅方向両側から中央に向かって先下がりに傾斜し、かつ前後方向に延びるV溝を有したVブロックからなり、図2に示すように、柱状のワークW(結晶体インゴット)をこのV溝の部分(斜面)で受けることにより保持するようになっている。なお、図1において符号35は、支持ブロック31aに設けられるスリットであり、ワークWの切断時にはこのスリット35を使ってブレード22を逃がすようになっている。
テーブル本体31は、その下面に設けられる被案内部32を介して前記両ガイドレール36に対して移動自在に装着されている。
被案内部32は、各ガイドレール36に対応してそれぞれ設けられており、図3及び図4に示すように、それぞれガイドレール36に移動自在に装着される複数のスライダ46(本発明の可動部材に相当する)と、これらスライダ46と前記テーブル本体31とを連結する連結部材47とを有している。
スライダ46は、一つのガイドレール36に対して(一つの被案内部32当たり)4つ設けられている。これらのスライダ46は、テーブル本体31の前後両端とその間の部分にそれぞれ配置され、それぞれ等間隔で並べられている。なお、スライダ46と前記ガイドレール36とは、例えば周知のリニアガイド装置により構成され、これによってワークWを支持したテーブル30を高い精度で、かつ円滑に案内するようになっている。
連結部材47は、レールカバー40の両外側からその下側を通ってカバー内側に入りガイドレール36に移動可能に装着されることにより、レールカバー40および補助カバー42を避けてテーブル本体31とスライダ46とを連結するように構成されている。
具体的には、図5に示すように、テーブル本体31へ固定される上面部47aと、その幅方向両側からレールカバー40(側板41b)の外面に沿って垂下する一対の垂下部47bと、これら垂下部47bの下端部位からそれぞれ立上がり、前記側板41bと補助カバー42との間の部分からレールカバー40内に介在して前記スライダ46に固定される逆U字型の固定部47cとから構成されている。これによりカバー40,42によりガイドレール36を外部から覆い隠す一方で、これらカバー40,42を逃がした状態で、テーブル本体31とスライダ46とが連結されている。
なお、共通の被案内部32に属する各連結部材47の垂下部47bのうち、テーブル本体31の幅方向外側に位置する垂下部47bは、前後方向に延びる共通の板材により構成されおり、これによって当該垂下部47bがテーブル30下側へのクーラントの侵入を遮断するカバーとして機能するようになっている。
なお、連結部材47を構成する上面部47a,垂下部47bおよび固定部47cの各符号は、図5中にのみ示しておりそのほかの図面では便宜上省略している。
テーブル30の前記駆動機構は、図3に示すように、両ガイドレール36の間に配置される前後方向のボールねじ軸52と、このボールねじ軸52の一端(装置本体2と反対側の端部)にカップリングを介して連結されるモータ54と、テーブル本体下面の突設部31bに保持されるナット部材51とを有し、前記ボールねじ軸52がナット部材51に螺合挿入された構成となっている。つまり、モータ54によりボールねじ軸52が正逆回転駆動されることにより、この回転に伴いテーブル30をガイドレール36に沿って移動させるようになっている。
なお、図中符号56は、筒状のねじカバーであって、前記突設部31bと、ボールねじ軸両端を支持する軸受け部分との間にそれぞれ設けられている。そして、前記ボールねじ軸52がこれらねじカバー56に対して挿入されることにより、ボールねじ軸52がほぼ全域に亘って覆われている。これらのねじカバー56は、蛇腹状に構成されており、テーブル30(突設部31b)の移動に伴いそれぞれ伸縮するようになっている(図3参照)。
次に、この切断装置の使用要領並びに作用を説明する。
まず、装置本体2においてヘッド12を初期位置(上昇端位置)にセットするとともに、テーブル30を後退位置に配置し、この状態でワークWをテーブル30の支持ブロック31a上にセットする。この際、ワークWの切断箇所が前記スリット35に一致するように支持ブロック31aに対してワークWをセットする。
テーブル30にワークWをセットした後、モータ54を駆動してテーブル30と一体にワークWを移動させ、ワークWをヘッド12下方の加工位置に位置決めする。具体的には、前記ブレード22のうちブレード保持具24により挟まれた直線進行部分の真下の位置(図1中、符号Sで示す位置)にワークWの切断箇所が位置するようにテーブル30を位置決めする。
位置決めが完了した後、図外の駆動機構により前記プーリ20a(又は20b)を駆動し、これによりブレード22を高速で周回移動させる。そして、ヘッド12を所定の切込み速度で下降させ、この下降に伴いブレード22をワーク外周面に接触させる一方、前記ノズル26から所定のタイミングでクーラントの噴射を開始する。これによりワークWの切断を開始する。
ここで、この切断装置では、上述したようにガイドレール36がコラム10の近傍まで設けられており(すなわち加工位置を含む領域にガイドレール36が設けられており)、ワークWを加工位置に位置決めした状態でもテーブル全体がガイドレール36上に支持されるように構成されているので、加工中は、加工位置においてワークWが水平な状態に安定的に保たれ、これによりヘッド12の下降に伴い、ブレード22がワークWに対してその軸方向と直交する方向に真っ直ぐ切込まれることとなる。
また、加工中は、ノズル26からクーラントが噴射されるが、上記の通りレールカバー40および補助カバー42が設けられ、加工位置を含む長手方向全域に亘ってガイドレール36の上面側および側面側から覆われているので、ガイドレール36へのクーラントの付着が有効に防止される。特に、この搬送装置3では、ガイドレール36をその上面側及び側面側から覆うレールカバー40の内側に、さらに基台1側から立ち上がってガイドレール36を側面側から覆う補助カバー42が設けられた二重のカバー構造とされているので、レールカバー40の下側から入り込むクーラントも効果的に遮断される。そのため、ガイドレール36へのクーラントの付着が有効に防止されることとなる。
こうしてブレード22の切込みが進行し、ワークWの切断が完了すると、ヘッド12を上昇させて初期位置にリセットしてブレード22の駆動を停止させ、その後、テーブル30を後退位置まで移動させる。これにより切断装置によるワークWの一連の切断作業が終了する。
以上説明したように、この切断装置によると、ワークWを加工位置において水平な状態に安定的に保持して切断作業を行うことができるので、従来のこの種の装置(ワークWを片持ちの状態に支持して切断作業を行う装置)のように切断終了直前に欠けが発生するようなおそれがなく、そのため、従来のこの種の切断装置と比べるとワークWの加工精度(切断面の品質)を向上させることができる。
しかも、ガイドレール36をレールカバー40および補助カバー42で覆ってクーラントの付着を防止するようにしているので、クーラントの付着による錆の発生などからもガイドレール36を効果的に保護することができる。
ところで、上述した実施形態の切断装置は、本発明に係る加工機の一実施形態であってその具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、実施形態の搬送装置3では、ガイドレール36の長手方向全域に亘ってレールカバー40と補助カバー42の2種類のカバーを設けているが、例えば、レールカバー40の下側からクーラントが入り込む可能性が少ないような場合には、補助カバー42を省略して搬送装置3の構成を簡略化するようにしてもよい。
また、実施形態では、レールカバー40の長手方向両端を固定板44に固定することにより該レールカバー40を基台1に固定するようにしているが、例えば、レールカバー40の両側の側板41bのうち何れか一方を基台1に固定してもよい。この場合、この固定側の側板41bを避けるようにテーブル30の前記被案内部32を構成するようにすればよい。このようにレールカバー40を一方の側板41bによって基台1により固定する構造によると、レールカバー40を長手方向全体に亘って基台1に固定できるため、上記実施形態のように長手方向両端のみを固定する場合に比べてレールカバー40の支持剛性が向上する。従って、ガイドレール36のレール長が長い場合に有効となる。
また、実施形態では、ガイドレール36の長手方向全域に亘ってレールカバー40および補助カバー42を設けているが、ヘッド12による加工位置を含むその近傍にのみレールカバー40等を設けるようにしてもよい。この場合には、上記と同様に、レールカバー40の両側の側板41bのうち何れか一方側を基台1に固定するようにすればよい。また、ガイドレール36の長手方向全域に亘ってレールカバー40を設けておき、ヘッド12による加工位置を含むその近傍にのみ補助カバー42を設けるようにしてもよい。
さらに、実施形態では、ボールねじ軸52の回転駆動によりテーブル30を移動させるように搬送装置3の駆動機構が構成されているが、これ以外の駆動機構を用いてテーブル30を駆動するようにしてもよい。例えばエアシリンダや油圧シリンダの作動によりテーブル30を駆動するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る搬送装置をバンドソー型切断装置に適用した例について説明したが、勿論、本発明に係る搬送装置はバンドソー型切断装置以外の加工機についても適用可能である。この場合、加工に際してクーラント(加工液)を用いる加工機であれば、レールカバーが設けられている結果、ガイドレールへの加工液の付着を有効に防止するという効果があるが、加工液を使用しない加工機についても、レールカバーが設けられていることにより切り屑等のガイドレールへの付着が防止され、スライダ等への切り屑の噛み込みといったトラブルを防止できるという効果がある。
本発明に係る加工機であるバンドソー型切断装置を示す側面図である。 バンドソー型切断装置を示す正面図(図1のA矢視図)。 バンドソー型切断装置に組込まれる搬送装置を示す平面図である。 搬送装置を示す縦断面図(図3のB−B断面図)である。 テーブル本体とスライダとを連結する連結部材の構成を示す詳細図である。
符号の説明
1 基台
2 装置本体
3 搬送装置
12 ヘッド
22 ブレード
30 テーブル
32 被案内部
36 ガイドレール
40 レールカバー
42 補助カバー

Claims (4)

  1. 所定の加工位置に被加工部が位置するように位置決めされたワークに対して加工液を供給しながら前記被加工部に所定の加工を施す加工機本体と、この加工機本体の前記加工位置に被加工部が位置するようにワークを搬送して保持する搬送装置とを有した加工機の前記搬送装置であって、
    前記加工位置を含むように、水平にかつ互いに平行に延びる一対のガイドレールと、
    これらガイドレールに移動可能に装着されるテーブルと
    前記加工位置を含む領域において、前記テーブルの本体部分とガイドレールとの間に介在して前記ガイドレールをレール上面側及び側面側から覆うレールカバーと、を備え
    前記レールカバーは、レール上面に対向する上面部とその両端から垂下してレール側面にそれぞれ対向する一対の側面部とを一体に備え、
    前記テーブルにおける各ガイドレールの被案内部はそれぞれ、ガイドレールに移動可能に装着される複数の可動部材と、これら可動部材とテーブルの本体部分とを連結する連結部材とからなり、
    前記複数の可動部材は、ワークの被加工部が前記加工位置に位置するように前記テーブルが配置された状態において、ガイドレールの長手方向における少なくとも前記加工位置の両側に位置するように配置され、
    前記連結部材は、レールカバーの前記側面部の外側に沿ってテーブルの本体部分から垂下する垂下部分と、この垂下部分の下端部位から立ち上がってレールカバーの内側に入り込みその側面部とガイドレールとの間の部分に介在し、かつ前記可動部材に固定される固定部分とを含んでおり、
    前記各被案内部の連結部材はそれぞれ、両ガイドレールの外側に位置する前記垂下部分として、前記複数の可動部材に亘って延びる共通の垂下部分を備えていることを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置において、
    前記レールカバーの側面部とガイドレールとの間に、前記レール下端側から立ち上がってガイドレールをその側面側から覆う補助カバーが設けられ、前記連結部材の固定部分が、レールカバーの側面部と補助カバーとの間に介在するように構成されていることを特徴とする搬送装置。
  3. 昇降可能な加工用ヘッドと、この加工用ヘッドに搭載されてほぼ垂直軸回りに周回移動するブレードと、ワークを搬送し、加工用ヘッドの下方に位置する加工位置にワークの被加工部を位置決めする搬送装置とを備え、位置決めされた前記ワークを加工用ヘッドの下降に伴い前記ブレードにより切断するとともに、この切断中に前記ブレードによる切込み部分に加工液を供給するようにされたバンドソー型切断装置において、
    前記搬送装置として請求項1又は2に記載の搬送装置が設けられていることを特徴とするバンドソー型切断装置。
  4. 請求項3に記載のバンドソー型切断装置において、
    前記搬送装置のレールカバーが、ガイドレールをその長手方向全域に亘って覆うように設けられていることを特徴とするバンドソー型切断装置。
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