JPH0730241Y2 - 棒材供給機のフィードパイプ後退装置 - Google Patents

棒材供給機のフィードパイプ後退装置

Info

Publication number
JPH0730241Y2
JPH0730241Y2 JP1987168455U JP16845587U JPH0730241Y2 JP H0730241 Y2 JPH0730241 Y2 JP H0730241Y2 JP 1987168455 U JP1987168455 U JP 1987168455U JP 16845587 U JP16845587 U JP 16845587U JP H0730241 Y2 JPH0730241 Y2 JP H0730241Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed pipe
bar
bar material
processing machine
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987168455U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0174001U (ja
Inventor
光義 山口
Original Assignee
株式会社アルプスツール
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アルプスツール filed Critical 株式会社アルプスツール
Priority to JP1987168455U priority Critical patent/JPH0730241Y2/ja
Publication of JPH0174001U publication Critical patent/JPH0174001U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0730241Y2 publication Critical patent/JPH0730241Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は棒材供給機のフィードパイプ後退装置に係り、
特に棒材供給機に供給された棒材の後端を支持して加工
機に搬送するためのフィードパイプの後退装置に関す
る。
〔従来の技術〕
材料棚から新しく棒材を取り出した後、棒材の後端部を
把持しつつ旋盤の主軸内に送り込んで行くとともに、高
速回転する棒材を回転支承する手段として、棒材供給機
の前後部間を往復動するフィードパイプが用いられてい
る。
従来の斯かるフィードパイプは、棒材の後端を把持する
フィンガーチャックと、このフィンガーチャックを回転
支承する軸受を備えたスリーブと、このスリーブの後端
に連結された細長い棒状のフィードロッドとからなって
いる。そして、フィードパイプの先端に設けられたフィ
ンガーチャックで細長い棒材の後端部を把持して、この
フィードパイプの移動により加工機に順次棒材を送り込
んでいくとともに、棒材の加工時には棒材を把持したフ
ィンガーチャックを回転支承するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかして、上記フィンガーチャックには周方向に間隔を
置いて開口部側端部から他端側に伸びるスリットが形成
されており、このスリットによってフィンガーチャック
に弾性が付与されて拡開されるようになっている。
しかしながら、斯かる構造のフィンガーチャックにおい
ては、加工中に棒材が回転するとスリットで分岐された
各チャック片に遠心力が働き、特に高速回転中にはこの
遠心力は多大なものとなる。すなわち、遠心力をFとす
ると、F=mrωで表わされ、遠心力Fは、チャック片
23の質量(m)とチャック片の回転半径(r)と、チャ
ック片の角速度(ω)の2乗を乗じたものであり、チャ
ック片の質量が大きくなると遠心力Fは比例して大きく
なる。一方、各チャック片が所定の把持力を惹起し、か
つ所定の保持力を有するためには、チャック片は所定の
厚さが必要とされ、チャック片の質量が増大する要因と
なる。そのため、高速回転中には、チャック片に大きな
遠心力が加わり外周側に拡開し棒材を確固として保持で
きない事態を招来する。これが棒材の芯振れの原因とな
り棒材に振動が生じて正常な加工が妨げられるという問
題点がある。
また、棒材をフィンガーチャックのチャック片により把
持するには3乃至4のチャック片の板バネ作用により把
持するが、各チャック片により均等に把持できなかった
り、又はその他の事情により棒材の回転軸芯とフィンガ
ーチャックの軸芯とが一致せず、これが棒材の芯振れの
原因となり棒材に振動が生じて正常な加工が妨げられる
という問題点がある。
本考案は上述の事情に鑑み創案されたもので、その目的
とする処は、フィードパイプにより棒材を加工機に搬送
した後、フィードパイプをやや後退させて棒材の回転支
承時に棒材とフィードパイプとの直接接触を避けること
により、棒材の振動を防止することができる棒材供給機
のフィードパイプ後退装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を軽決するため、本考案は、加工機に棒
材を供給するとともにこの棒材を回転支承する棒材供給
機に設けられ、この棒材供給機に供給された棒材の後端
を支持して加工機に搬送するためのフィードパイプにお
いて、上記フィードパイプを加工機側からやや後退させ
るためのフィードパイプ後退装置を設け、該フィードパ
イプ後退装置は、フィードパイプを搬送するためのスプ
ロケットと噛合するチェーン継手と、このチェーン継手
を後退させるためのシリンダとで構成し、フィードパイ
プが棒材を加工機側に所定量搬送して加工機のチャック
が棒材を把持した後に、上記シリンダを作動させチェー
ン継手及びスプロケットを介してフィードパイプを棒材
の後端部から離すようにした棒材供給機のフィードパイ
プ後退装置の構成を採用することとした。
〔作用〕
本考案は上記手段により、フィードパイプが棒材を加工
機側に所定量搬送して加工機のチャックが棒材を把持し
た後に、フィードパイプ後退装置を作動させてフィード
パイプ先端を棒材から若干離隔させることができ、高速
回転時において、フィードパイプに起因する棒材の振動
が生ずることがない。
〔実施例〕
以下、本考案に係る棒材供給機のフィードパイプ搬送装
置の実施例を第1図乃至第6図を参照して説明する。
第1図は棒材供給機Mの基本構成図を示したものであ
り、棒材供給機Mは加工機の主軸Sに隣接して配置され
ている。同図において、符号1はメインフレームを示
し、このメインフレーム1に棒材を回転支承するための
棒材支持パイプ2が固定支持されている。上記棒材支持
パイプ2には、棒材mの後端部を支持して加工機へ搬送
するためのフィードパイプ3が収容されている。また、
第2図に示されるように棒材支持パイプ2には、フィー
ドパイプ3の後端部に固定された連結継手4が外部に突
出するようにその長手方向に沿ってすり割り2aが形成さ
れている。
第2図は第1図の断面図であり、同図に示されるように
オイルパンを兼ねるフレーム1にはブラケット5が固着
され、このブラケット5にパイプ支持体6が防振ゴム7
を介して固定されている。段付ボルト8はパイプ支持体
6及び防振ゴム7の固定用ボルトである。上記パイプ支
持体6はフレーム1の長手方向に沿って所定間隔毎に設
けられ、このパイプ支持体6の凹部6aに棒材支持パイプ
2の下面が嵌合されて支持されており、棒材支持パイプ
2の位置決めは第3図に示されるようにパイプ支持体6
に植設された位置決めピン9が位置決め孔2aに嵌合する
ことによりなされている。
一方、棒材支持パイプ2の上面は、パイプ支持体6に固
定された上部押え部材10により押さえられて固定されて
いる。なお、ボルト11は上部押え部材10の固定用ボルト
である。
また、フレーム1にはその一側部にピボット支持された
開閉可能な上部カバー12が設けられており、この上部カ
バー12は螺子付ノブ13によりフレーム1に固定されるよ
うになっている。
上記棒材支持パイプ2は、第2図及び第3図に示される
ように、その上部に所定間隔毎にパイプ内に圧油を供給
するための供給孔2INを有するとともに下部に圧油を排
出するための排出孔2OUTを有している。
また、棒材支持パイプ2の下方でフレーム1の内部には
油ポンプ(図示せず)に連通された油供給ユニット15が
設けられており、この油供給ユニット15の供給ホース16
を介して供給された油は、導管17及び押え部材10に形成
された連通路10aより棒材支持パイプ2の供給孔2INに送
られて支持パイプ2内へ供給されるようになっている。
一方、フィードパイプ3を搬送するためのフィードパイ
プ搬送装置は、駆動スプロケット18と、従動スプロケッ
ト19と、これら両スプロケット18,19間に巻架されたチ
ェーン20とを備え、駆動スプロケット18は第4図及び第
5図に示されるように回転軸22に固定されている。そし
て回転軸22は、メインフレーム1に固定された支持フレ
ーム23内に配置された軸受24,24に回転支承されてい
る。
また、上記回転軸22には従動Vプーリ25及び後退用スプ
ロケット26が固定され、従動Vプーリ25はVベルト27を
介して駆動Vプーリ28に連結され、後退用スプロケット
26はフィードパイプ後退装置を構成するエアーシリンダ
29の作動杆29a先端に設けられたスライダ30に固定され
たチェーン継手31と係脱可能に係合されるようになって
いる。駆動Vプーリ28はギヤヘッドを有した送出モータ
32に連結され、スライダ30は支持フレーム23に設けられ
たガイド部23aにより案内されるようになっている。
次に、前述のように構成された本考案に係る棒材供給機
のフィードパイプ後退装置の動作について第6図を参照
して説明する。
フィードパイプ3が後退端にあるときに、新しい棒材m
が棒材供給機Mの棒材支持パイプ2内に供給され、棒材
の後端部がフィードパイプ先端部3aに支持される。その
後、送出モータ32の駆動により駆動Vプーリ28が回転駆
動され、Vベルト27により従動Vプーリ25が回転され
る。そして、従動Vプーリ25の回転により回転軸22及び
駆動スプロケット18が回転され、第6−(a)図に示さ
れるようにチェーン20が矢印方向に走行されフィードパ
イプ3が棒材支持パイプ2に支持案内されつつ前進し棒
材が加工機の方向へ送出される。棒材mの先端が加工機
に設けられたストッパ33に当接すると、これを検出手段
(図示せず)により検出して加工機のチャックが棒材m
を把持する。チャックが棒材mの把持を完了すると、フ
ィードパイプ後退装置のエアーシリンダ29が作動され作
動杆29aが退出し、スライダ30及びチェーン継手31が第
5図の仮想線位置に移動する。このとき、チェーン継手
31は後退用スプロケット26と噛合して後退用スプロケッ
ト26を矢印方向に回転させる。これにより、回転軸22及
び駆動スプロケット18が回転し、第6−(b)図に示さ
れるようにチェーン20が矢印方向に走行されフィードパ
イプ3が約10mm程度後退する。そして、第6−(b)図
に示されるフィードパイプ3の先端部3aが棒材mの後端
部とやや離隔した位置において、チェーン継手31がエア
ーシリンダ29により固定されるためにチェーン20が移動
不能にロックされる。この状態で油ポンプを駆動して供
給孔2INより棒材支持パイプ2内に油が供給され、この
油は主軸Sの回転に伴なう棒材mの回転により旋回流と
なり、この旋回流により棒材mは第6−(c)図に示さ
れるように回転支承される。そして、加工機により加工
が始まり、フィードパイプ3によって順次棒材が加工機
内に送り込まれる。このフィードパイプ3の送り込み時
には、エアーシリンダ29の作動が解除され、送出モータ
32が駆動されるとVベルト27を介して従動Vプーリ25及
び後退用スプロケット26が矢印と反対方向に回転され、
これに伴ないスライダ30及びチェーン継手31が第5図の
実線位置に前進しチェーン継手31は後退用スプロケット
26から離脱するとともにエアーシリンダ29が伸長する。
そして、チェーン継手31及びエアーシリンダ29は次のフ
ィードパイプ3の後退時に備える。
〔考案の効果〕
本考案によれば、フィードパイプが棒材を加工機側に所
定量搬送して加工機のチャックが棒材を把持すると、フ
ィードパイプ後退装置のシリンダが作動しチェーン継手
及びスプロケットを介してフィードパイプを棒材の後端
部から若干引き離すので、加工機のチャックが棒材を高
速回転させても棒材の後端部はフィードパイプに接触せ
ず、従ってフィードパイプに起因する棒材の振動が生ず
ることがなく、適正な加工を行うことができる。また、
フィードパイプを棒材の後端部から若干引き離すのみで
あるから、次回の棒材の送りを速やかに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る棒材供給機のフィードパイプ後退
装置の基本構成図、第2図は同フィードパイプ後退装置
のフィードパイプ部の断面図、第3図は第2図のIII−I
II線断面図、第4図は同フィードパイプ後退装置の要部
半断面図、第5図は同フィードパイプ後退装置の側面
図、第6図は同フィードパイプ後退装置の動作説明図で
ある。 1…メインフレーム、2…棒材支持パイプ、3…フィー
ドパイプ、4…連結継手、5…ブラケット、6…パイプ
支持体、7…防振ゴム、8…段付ボルト、9…位置決め
ピン、10…上部押え部材、11…ボルト、12…上部カバ
ー、13…螺子付ノブ、15…油供給ユニット、16…供給ホ
ース、18…駆動スプロケット、19…従動スプロケット、
20…チェーン、22…回転軸、23…支持フレーム、24…軸
受、25…従動Vプーリ、26…後退用スプロケット、27…
Vベルト、28…駆動Vプーリ、29…エアーシリンダ、30
…スライダ、31…チェーン継手、32…送出モータ、33…
ストッパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工機に棒材を供給するとともにこの棒材
    を回転支承する棒材供給機に設けられ、この棒材供給機
    に供給された棒材の後端を支持して加工機に搬送するた
    めのフィードパイプにおいて、上記フィードパイプを加
    工機側からやや後退させるためのフィードパイプ後退装
    置を設け、該フィードパイプ後退装置は、フィードパイ
    プを搬送するためのスプロケットと噛合するチェーン継
    手と、このチェーン継手を後退させるためのシリンダと
    で構成し、フィードパイプが棒材を加工機側に所定量搬
    送して加工機のチャックが棒材を把持した後に、上記シ
    リンダを作動させチェーン継手及びスプロケットを介し
    てフィードパイプを棒材の後端部から離すようにしたこ
    とを特徴とする棒材供給機のフィードパイプ後退装置。
JP1987168455U 1987-11-05 1987-11-05 棒材供給機のフィードパイプ後退装置 Expired - Lifetime JPH0730241Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987168455U JPH0730241Y2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05 棒材供給機のフィードパイプ後退装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987168455U JPH0730241Y2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05 棒材供給機のフィードパイプ後退装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0174001U JPH0174001U (ja) 1989-05-18
JPH0730241Y2 true JPH0730241Y2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=31457644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987168455U Expired - Lifetime JPH0730241Y2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05 棒材供給機のフィードパイプ後退装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730241Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254387A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Alps Tool Co Ltd 棒材供給機の開閉カバー
JP5190822B2 (ja) * 2008-01-16 2013-04-24 育良精機株式会社 棒材供給機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0174001U (ja) 1989-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940000052B1 (ko) 캐리어 테이프로부터 기판상으로 필름을 전달하기 위한 장치
JPH0482631A (ja) サラ小ネジの自動供給装置
JPH04269529A (ja) 包装機械の搬送装置
JPS6438360A (en) Packaging machine
CN109016815B (zh) 一种烫金机
JPH0730241Y2 (ja) 棒材供給機のフィードパイプ後退装置
US5072922A (en) Vacuum drum for printing press feeder
CN205889346U (zh) 一种自动输料中药切片机
JP2761905B2 (ja) フィード装置
JPH106102A (ja) 棒材供給機
IE801876L (en) Letter feed machine
KR950006865B1 (ko) 인쇄물에 부착되는 교정쇄를 접착하기 위한 장치
US4295397A (en) Apparatus for peeling pipes
JPH0644562Y2 (ja) 棒材供給機の油供給停止装置
CN108995357B (zh) 一种多工位烫金装置
JP2021001077A (ja) 第1の送り装置からスリーブ状の工作物を引き抜き、第2の送り装置にスリーブ状の工作物を被せ嵌める移送装置、搬送システム及び方法
JP2502197Y2 (ja) 棒材供給機の棒材覆い装置
KR880000887Y1 (ko) 자동젓가락 포장기의 이송장치
JPS599444B2 (ja) 容器送り込み装置
CN219238695U (zh) 一种贴片机用自动喂料装置
JPH0373204A (ja) 回転長尺材の送り装置
JPS58188227A (ja) ピン類自動供給装置
KR20010008784A (ko) 용기 마개 잠금장치
JP2544699B2 (ja) ラべリングマシン
JPH0715750Y2 (ja) 可変裁ち代装置