JP5189937B2 - パーキングブレーキ装置 - Google Patents
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[1]ベース部材(11)に操作レバー(21)を起倒可能に枢支し、該操作レバー(21)を引き起こすことにより、ケーブル(1)を引いて制動部に力を伝達し、制動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置(10)において、
前記操作レバー(21)を引き起こした際に当該位置に拘束するロック機構と、該ロック機構を前記操作レバー(21)の拘束状態に保持するメイン付勢手段(61)と、該メイン付勢手段(61)の付勢力に抗して前記ロック機構を前記操作レバー(21)の拘束解除状態に変位させるリリース機構とを備え、
前記ロック機構は、前記ベース部材(11)に連設されたラチェット歯(14)と、前記操作レバー(21)に揺動可能に枢支され、前記ラチェット歯(14)に係脱可能なポール(41)とを有して成り、
前記リリース機構は、前記操作レバー(21)に配設され、押圧操作により前記ポール(41)を前記ラチェット歯(14)から離脱させる操作ノブ(50)と、該操作ノブ(50)の押圧操作を前記ポール(41)に伝達するリリースロッド(53)とを有して成り、
前記メイン付勢手段(61)は、前記操作レバー(21)に突設した軸部(60)に巻着する巻きばねであり、前記ポール(41)を前記ラチェット歯(14)に係合する第1方向へ付勢すると共に、前記リリースロッド(53)を、前記操作レバー(21)が拘束解除状態となる前記操作ノブ(50)の押圧操作位置から、前記操作レバー(21)が拘束状態となる前記操作ノブ(50)の非操作位置に向かう第2方向へ付勢し、
前記メイン付勢手段(61)とは別に、前記ポール(41)を前記ラチェット歯(14)から離脱する第3方向へ付勢するサブ付勢手段(70)を備え、
前記サブ付勢手段(70)は、コイル部(71)を中心として一端(72)が前記操作レバー(21)に係止されると共に、他端(73)が前記ポール(41)に係止されて、前記一端(72)と他端(73)とが互いに離隔する方向に付勢する巻きばねであり、前記操作ノブ(50)の非操作時において、前記メイン付勢手段(61)の第1方向への付勢力よりも小さな付勢力に設定される一方、前記操作ノブ(50)の押圧操作時には、前記メイン付勢手段(61)の第1方向への付勢力に抗して前記ラチェット歯(14)から離脱した前記ポール(41)を、さらに前記ラチェット歯(14)から離脱する第3方向へ付勢して、該ポール(41)を前記ラチェット歯(14)に係脱不能な位置に保持することを特徴とするパーキングブレーキ装置(10)。
前記メイン付勢手段(61)の一端(63)を前記ポール(41)に係止して、該ポール(41)を前記第1方向へ付勢すると共に、
前記メイン付勢手段(61)の他端(64)を前記リリースロッド(53)に係止して、該リリースロッド(53)を前記第2方向へ付勢し、
前記サブ付勢手段(70)は、該サブ付勢手段(70)の一端(72)を、前記ポール(41)の傍らにおける前記操作レバー(21)に係止すると共に、該サブ付勢手段(70)の他端(73)を、前記ポール(41)の揺動中心と前記ラチェット歯(14)に係脱する先端との間の位置に係止して、前記ポール(41)の揺動中心と前記サブ付勢手段(70)の一端(72)を結ぶ線(L)を、前記サブ付勢手段(70)の他端(73)が越える前後でトグルを形成し、
前記サブ付勢手段(70)は、前記操作ノブ(50)の非操作時には、前記サブ付勢手段(70)の他端(73)が前記トグルの線(L)を越えない範囲で、前記ポール(41)を前記第1方向へ付勢する一方、前記操作ノブ(50)の押圧操作時には、前記サブ付勢手段(70)の他端(73)が前記トグルの線(L)を越えた範囲で、前記ポール(41)を前記第3方向へ付勢することを特徴とする[1]に記載のパーキングブレーキ装置(10)。
前記操作レバー(121)を引き起こした際に当該位置に拘束するロック機構と、該ロック機構を前記操作レバー(121)の拘束状態に保持するメイン付勢手段(161)と、該メイン付勢手段(161)の付勢力に抗して前記ロック機構を前記操作レバー(121)の拘束解除状態に変位させるリリース機構とを備え、
前記ロック機構は、前記ベース部材(111)に連設されたラチェット歯(114)と、前記操作レバー(121)に揺動可能に枢支され、前記ラチェット歯(114)に係脱可能なポール(141)とを有して成り、
前記リリース機構は、前記操作レバー(121)に配設され、押圧操作により前記ポール(141)を前記ラチェット歯(114)から離脱させる操作ノブ(150)と、該操作ノブ(150)の押圧操作を前記ポール(141)に伝達するリリースロッド(153)とを有して成り、
前記メイン付勢手段(161)は、前記リリースロッド(153)の先端側に突設した軸部(160)に巻着する巻きばねであり、前記ポール(141)を前記ラチェット歯(114)に係合する第1方向へ付勢すると共に、前記リリースロッド(153)を、前記操作レバー(121)が拘束解除状態となる前記操作ノブ(150)の押圧操作位置から、前記操作レバー(121)が拘束状態となる前記操作ノブ(150)の非操作位置に向かう第2方向へ付勢し、
前記メイン付勢手段(161)とは別に、前記ポール(141)を前記ラチェット歯(114)から離脱する第3方向へ付勢するサブ付勢手段(170)を備え、
前記サブ付勢手段(170)は、コイル部(171)を中心として一端(172)が前記操作レバー(121)に係止されると共に、他端(173)が前記ポール(141)に係止されて、前記一端(172)と他端(173)とが互いに離隔する方向に付勢する巻きばねであり、前記操作ノブ(150)の非操作時において、前記メイン付勢手段(161)の第1方向への付勢力よりも小さな付勢力に設定される一方、前記操作ノブ(150)の押圧操作時には、前記メイン付勢手段(161)の第1方向への付勢力に抗して前記ラチェット歯(114)から離脱した前記ポール(141)を、さらに前記ラチェット歯(114)から離脱する第3方向へ付勢して、該ポール(141)を前記ラチェット歯(114)に係脱不能な位置に保持することを特徴とするパーキングブレーキ装置(110)。
[5]前記メイン付勢手段(161)は、一端(163)を、前記リリースロッド(153)の先端側の傍らにおける操作レバー(121)に係止すると共に、他端(164)を、前記リリースロッド(153)自体に係止して、該リリースロッド(153)を前記第2方向へ付勢し、
前記リリースロッド(153)の先端側に、該リリースロッド(153)が第2方向へ付勢された状態で前記ポール(141)に当接し、該ポール(141)の先端を前記ラチェット歯(114)に弾発的に係合する第1方向へ付勢するためのポール係合部(167)を設け、
前記サブ付勢手段(170)は、該サブ付勢手段(170)の一端(172)を、前記ポール(141)の傍らにおける操作レバー(121)に係止すると共に、該サブ付勢手段(170)の他端(173)を、前記ポール(141)において前記ラチェット歯(114)に係脱する先端とはその揺動中心を間にした反対側の基端に係止して、
前記サブ付勢手段(170)は、前記操作ノブ(150)の非操作時には、前記ポール(141)を前記リリースロッド(153)のポール係合部(167)に当接する方向へ付勢する一方、前記操作ノブ(150)の押圧操作時には、前記メイン付勢手段(161)の第1方向への付勢力に抗して前記ラチェット歯(114)から離脱し、かつ前記リリースロッド(153)のポール係合部(167)からも離脱した前記ポール(141)を、前記第3方向へ付勢することを特徴とする[4]に記載のパーキングブレーキ装置(110)。
前記規制部(166)の先端に前記ポール係合部(167)を設けたことを特徴とする[5]に記載のパーキングブレーキ装置(110)。
前記[1]に記載のパーキングブレーキ装置(10)によれば、ベース部材(11)に枢支されている操作レバー(21)を引き起こすことにより、ケーブル(1)が引かれて制動部に力が伝達され、該制動部において制動力が発生する。このときロック機構によって、操作レバー(21)を引き起こした位置に拘束することができる。
図1〜図12は、本発明の第1実施の形態を示している。
図1は、本発明の第1実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の側面図、図2〜図5は、同パーキングブレーキ装置の動作を説明するための側面図、図6は、同パーキングブレーキ装置の分解斜視図である。図7は、同パーキングブレーキ装置のベース部材および操作レバーを組み合わせた状態を示す斜視図である。
図1に示すように、操作レバー21が倒伏している非制動状態にあるとき、ポール41の爪先42は、ラチェット歯14の下端よりも下方に位置し、爪先42はラチェット歯14に係合していない。操作レバー21を倒伏した非制動状態から引き起こすことにより、ケーブル1を介して制動部に力が伝達されて制動力が発生する。このときロック機構によって、操作レバー21を引き起こした状態に拘束することができる。
図13は、本発明の第2実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の側面図、図14〜図16は、同パーキングブレーキ装置の動作を説明するための側面図である。本実施の形態に係るパーキングブレーキ装置110は、前記パーキングブレーキ装置10とは基本的な動作はほぼ共通するが、具体的な構成が異なっている。
ただし、一般的な操作方法については、前記第1実施の形態とほぼ共通するので重複した記載は省略し、本実施の形態においても、操作ノブ150を押して操作レバー121を引き起こした後、操作ノブ150の押し力を除去しながら、操作レバー121を戻すよう所望の位置で止める操作動作について説明する。
図14に示すように、操作レバー121が倒伏している非制動状態において、操作ノブ150を押圧操作すると、リリースロッド153のメイン解除カム158がポール141の被当接部143を押し込み、該ポール141を前記メイン付勢手段161の第1方向への付勢力に抗して揺動させる。
10…パーキングブレーキ装置
11…ベース部材
12…取付脚部
13…取付脚部
14…ラチェット歯
20…枢軸
21…操作レバー
22…基部
23…中間部
24…グリップ部
24a…グリップベース
25…スリット
26…ストッパ
27…ガイドピン
28…ガイドピン
29…ピン
30…グリップカバー
31…挿入溝
32…カバープレート
33…先端部
40…ピン
41…ポール
42…爪先
43…被当接部
50…操作ノブ
51…キャップ
52…ノブ
53…リリースロッド
54…基幹部
55…中継部
56…長孔
57…長孔
58…メイン解除カム
59…サブ解除カム
60…軸部
61…メイン付勢手段
62…コイル部
63…一端
64…他端
70…サブ付勢手段
71…コイル部
72…一端
73…他端
110…パーキングブレーキ装置
111…ベース部材
114…ラチェット歯
120…枢軸
121…操作レバー
124…ストッパ
127…移動制限部
130…グリップカバー
141…ポール
142…爪先
143…被当接部
150…操作ノブ
153…リリースロッド
158…メイン解除カム
160…軸部
161…メイン付勢手段
162…コイル部
163…一端
164…他端
165…収容凹部
166…規制部
167…ポール係合部
170…サブ付勢手段
171…コイル部
172…一端
173…他端
Claims (6)
- ベース部材に操作レバーを起倒可能に枢支し、該操作レバーを引き起こすことにより、ケーブルを引いて制動部に力を伝達し、制動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置において、
前記操作レバーを引き起こした際に当該位置に拘束するロック機構と、該ロック機構を前記操作レバーの拘束状態に保持するメイン付勢手段と、該メイン付勢手段の付勢力に抗して前記ロック機構を前記操作レバーの拘束解除状態に変位させるリリース機構とを備え、
前記ロック機構は、前記ベース部材に連設されたラチェット歯と、前記操作レバーに揺動可能に枢支され、前記ラチェット歯に係脱可能なポールとを有して成り、
前記リリース機構は、前記操作レバーに配設され、押圧操作により前記ポールを前記ラチェット歯から離脱させる操作ノブと、該操作ノブの押圧操作を前記ポールに伝達するリリースロッドとを有して成り、
前記メイン付勢手段は、前記操作レバーに突設した軸部に巻着する巻きばねであり、前記ポールを前記ラチェット歯に係合する第1方向へ付勢すると共に、前記リリースロッドを、前記操作レバーが拘束解除状態となる前記操作ノブの押圧操作位置から、前記操作レバーが拘束状態となる前記操作ノブの非操作位置に向かう第2方向へ付勢し、
前記メイン付勢手段とは別に、前記ポールを前記ラチェット歯から離脱する第3方向へ付勢するサブ付勢手段を備え、
前記サブ付勢手段は、コイル部を中心として一端が前記操作レバーに係止されると共に、他端が前記ポールに係止されて、前記一端と他端とが互いに離隔する方向に付勢する巻きばねであり、前記操作ノブの非操作時において、前記メイン付勢手段の第1方向への付勢力よりも小さな付勢力に設定される一方、前記操作ノブの押圧操作時には、前記メイン付勢手段の第1方向への付勢力に抗して前記ラチェット歯から離脱した前記ポールを、さらに前記ラチェット歯から離脱する第3方向へ付勢して、該ポールを前記ラチェット歯に係脱不能な位置に保持することを特徴とするパーキングブレーキ装置。 - 前記メイン付勢手段は、前記軸部に巻着するコイル部を中心に該メイン付勢手段の一端と他端とが、前記ポールから前記リリースロッドにかけて延設され、
前記メイン付勢手段の一端を前記ポールに係止して、該ポールを前記第1方向へ付勢すると共に、
前記メイン付勢手段の他端を前記リリースロッドに係止して、該リリースロッドを前記第2方向へ付勢し、
前記サブ付勢手段は、該サブ付勢手段の一端を、前記ポールの傍らにおける前記操作レバーに係止すると共に、該サブ付勢手段の他端を、前記ポールの揺動中心と前記ラチェット歯に係脱する先端との間の位置に係止して、前記ポールの揺動中心と前記サブ付勢手段の一端を結ぶ線を、前記サブ付勢手段の他端が越える前後でトグルを形成し、
前記サブ付勢手段は、前記操作ノブの非操作時には、前記サブ付勢手段の他端が前記トグルの線を越えない範囲で、前記ポールを前記第1方向へ付勢する一方、前記操作ノブの押圧操作時には、前記サブ付勢手段の他端が前記トグルの線を越えた範囲で、前記ポールを前記第3方向へ付勢することを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。 - 前記リリースロッドの先端側に、前記操作ノブの押圧操作時は、前記ポールに当接して該ポールを前記ラチェット歯との係合が解除される第3方向へ回動させるメイン解除カムと、前記メイン付勢手段の一端に当接し該一端を前記ポールから離脱させるサブ解除カムとを設けたことを特徴とする請求項2に記載のパーキングブレーキ装置。
- ベース部材に操作レバーを起倒可能に枢支し、該操作レバーを引き起こすことにより、ケーブルを引いて制動部に力を伝達し、制動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置において、
前記操作レバーを引き起こした際に当該位置に拘束するロック機構と、該ロック機構を前記操作レバーの拘束状態に保持するメイン付勢手段と、該メイン付勢手段の付勢力に抗して前記ロック機構を前記操作レバーの拘束解除状態に変位させるリリース機構とを備え、
前記ロック機構は、前記ベース部材に連設されたラチェット歯と、前記操作レバーに揺動可能に枢支され、前記ラチェット歯に係脱可能なポールとを有して成り、
前記リリース機構は、前記操作レバーに配設され、押圧操作により前記ポールを前記ラチェット歯から離脱させる操作ノブと、該操作ノブの押圧操作を前記ポールに伝達するリリースロッドとを有して成り、
前記メイン付勢手段は、前記リリースロッドの先端側に突設した軸部に巻着する巻きばねであり、前記ポールを前記ラチェット歯に係合する第1方向へ付勢すると共に、前記リリースロッドを、前記操作レバーが拘束解除状態となる前記操作ノブの押圧操作位置から、前記操作レバーが拘束状態となる前記操作ノブの非操作位置に向かう第2方向へ付勢し、
前記メイン付勢手段とは別に、前記ポールを前記ラチェット歯から離脱する第3方向へ付勢するサブ付勢手段を備え、
前記サブ付勢手段は、コイル部を中心として一端が前記操作レバーに係止されると共に、他端が前記ポールに係止されて、前記一端と他端とが互いに離隔する方向に付勢する巻きばねであり、前記操作ノブの非操作時において、前記メイン付勢手段の第1方向への付勢力よりも小さな付勢力に設定される一方、前記操作ノブの押圧操作時には、前記メイン付勢手段の第1方向への付勢力に抗して前記ラチェット歯から離脱した前記ポールを、さらに前記ラチェット歯から離脱する第3方向へ付勢して、該ポールを前記ラチェット歯に係脱不能な位置に保持することを特徴とするパーキングブレーキ装置。 - 前記メイン付勢手段は、一端を、前記リリースロッドの先端側の傍らにおける操作レバーに係止すると共に、他端を、前記リリースロッド自体に係止して、該リリースロッドを前記第2方向へ付勢し、
前記リリースロッドの先端側に、該リリースロッドが第2方向へ付勢された状態で前記ポールに当接し、該ポールの先端を前記ラチェット歯に弾発的に係合する第1方向へ付勢するためのポール係合部を設け、
前記サブ付勢手段は、該サブ付勢手段の一端を、前記ポールの傍らにおける操作レバーに係止すると共に、該サブ付勢手段の他端を、前記ポールにおいて前記ラチェット歯に係脱する先端とはその揺動中心を間にした反対側の基端に係止して、
前記サブ付勢手段は、前記操作ノブの非操作時には、前記ポールを前記リリースロッドのポール係合部に当接する方向へ付勢する一方、前記操作ノブの押圧操作時には、前記メイン付勢手段の第1方向への付勢力に抗して前記ラチェット歯から離脱し、かつ前記リリースロッドのポール係合部からも離脱した前記ポールを、前記第3方向へ付勢することを特徴とする請求項4に記載のパーキングブレーキ装置。 - 前記リリースロッドの先端側に、前記ポールの揺動する軌跡を含む平面に対して直交する方向への前記ポールの動きを制限するための規制部を形成し、
前記規制部の先端に前記ポール係合部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のパーキングブレーキ装置。
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