JP5186956B2 - 要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム - Google Patents

要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5186956B2
JP5186956B2 JP2008059953A JP2008059953A JP5186956B2 JP 5186956 B2 JP5186956 B2 JP 5186956B2 JP 2008059953 A JP2008059953 A JP 2008059953A JP 2008059953 A JP2008059953 A JP 2008059953A JP 5186956 B2 JP5186956 B2 JP 5186956B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable
abnormality
causal
result
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008059953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009116842A (ja
Inventor
博 田▲崎▼
好史 長谷川
和人 糀谷
賢 大谷
拓摩 川井
太郎 石見
浩輔 鶴田
広典 稲葉
宏 中嶋
ゆみ 堤
進 山室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008059953A priority Critical patent/JP5186956B2/ja
Publication of JP2009116842A publication Critical patent/JP2009116842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5186956B2 publication Critical patent/JP5186956B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41875Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by quality surveillance of production
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/083Quality monitoring using results from monitoring devices, e.g. feedback loops
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、診断対象のシステムにおいて発生した結果から要因を推定することを支援する要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラムに関するものである。例えば、本発明は、複数の工程を経て製品を製造する生産システムにおいて発生した異常から原因を推定することを支援する要因推定支援装置などに関するものである。
工場の生産ラインにおいて、歩留まりを向上させるために工程の改善処理が必要とされている。工程の改善処理としては、まず製造品の不良の要因となる工程を特定し、その要因を取り除くように機器の調整や清掃などが行われる。
しかしながら、複数の工程からなる製造工程においては、不良の要因の候補として、製造装置の部品の欠陥、製造装置の設定の問題、および搬送経路での問題など、多種多様な要因が考えられる。例えば回路基板の表面実装システムの工程は、印刷工程−マウント工程−リフロー工程にわかれている。プリント工程では、基板上に半田ペーストが印刷され、マウント工程では、基板上に部品が装着される。最後のリフロー工程では、熱を加えることによって半田を溶かして部品が接着される。このような表面実装システムにおいて、ブリッジ不良が起こった場合、ブリッジ不良を起こす要因としては、マスクずれ、下型よごれなど多く考えられるが、この内の1つまたは複数が根本の要因となる。
特開2006−065598号公報(2006年3月9日公開) 特開2006−173373号公報(2006年6月29日公開)
このような、多種多様な要因の中から根本の要因を、因果関係の強さを利用して自動的に推定する技術は、例えば特許文献1・2に開示されている。しかしながら、因果関係が最も強い要因が根本の要因になるとは限らない。また、根本の要因を自動的に推定するため、推定に至る過程がブラックボックスとなってユーザに提示されないことになる。その結果、推定された根本の要因に対する説得力が弱くなる。
一方、多種多様な要因の中から根本の要因を人が推定する場合、不良品の症状に関するデータ、および、製造装置の動作履歴や検査装置の検査履歴に関するデータは膨大なものであるため、不良の発生に関する分析を行うことは困難である。
ここで、生産管理に関する経験が豊富な生産管理担当者は、不良要因が不良品、製造装置、検査装置に与える影響の関係、およびその影響の解釈の仕方を経験的に知っており、効率的に工程改善を実施することが可能である。しかしながら、経験の浅い生産管理担当者は、要因を1つずつ吟味して要因の特定を行うことになり、工程の改善処理に多大な時間を費やすことになる。
したがって、生産現場において、いかなる熟練度の生産管理担当者であっても、異常要因の推定を容易に実現可能な手法が要望されている。本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常要因の推定を容易に実現できる要因推定支援装置などを提供することにある。
本発明に係る要因推定支援装置は、診断対象のシステムにおいて発生した結果から要因を推定することを支援する要因推定支援装置であって、上記課題を解決するために、上記システムから取得した複数の変量の履歴情報を記憶する変量履歴記憶部と、上記複数の変量間の因果関係を示す因果関係情報を記憶する因果関係記憶部と、上記結果に対応する変量が異常であるかを判定する結果異常判定手段と、該結果異常判定手段が異常であると判定した場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを判定する変量異常判定手段と、上記因果関係情報を用いて、上記因果関係を可視化した可視化画像を作成する可視化画像作成手段であって、上記可視化画像において、上記結果異常判定手段および上記変量異常判定手段が異常であると判定した変量に対し、異常である旨の情報を追加する可視化画像作成手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る要因推定支援装置の制御方法は、診断対象のシステムにおいて発生した結果から要因を推定することを支援する要因推定支援装置であって、上記システムから取得した複数の変量の履歴情報を記憶する変量履歴記憶部と、上記複数の変量間の因果関係を示す因果関係情報を記憶する因果関係記憶部とを備える要因推定支援装置の制御方法であって、上記課題を解決するために、上記結果に対応する変量が異常であるかを判定する結果異常判定ステップと、該結果異常判定ステップにて異常であると判定された場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを判定する変量異常判定ステップと、上記因果関係情報を用いて、上記因果関係を可視化した可視化画像を作成する可視化画像作成ステップであって、上記可視化画像において、上記結果異常判定ステップおよび上記変量異常判定ステップにて異常であると判定された変量に対し、異常である旨の情報を追加する可視化画像作成ステップとを含むことを特徴としている。
ここで、正常とは、所定の条件に適合する場合を言い、異常とは、該条件に適合しない場合を言う。また、異常である旨の情報の例としては、赤色、「異常」という文字列などのような、ユーザに注意を喚起する色および文字や、下線、斜線などのような、該当箇所を強調するための模様が挙げられる。
上記の構成および方法によると、結果に対応する変量が異常であると判定された場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかが判定される。このとき、異常であると判定された変量は、上記結果に対する要因に対応するものを含む可能性が高い。そこで、本発明では、因果関係を可視化した可視化画像において、異常であると判定された変量に対し異常である旨の情報が追加されている。この可視化画像を、表示手段、印刷手段などの出力手段により、外部に出力してユーザが参照することにより、異常の発生している変量をユーザが容易に把握することができると共に、上記異常が因果関係に沿ってどのように伝播しているのかをユーザが容易に把握できるので、ユーザが異常の原因を容易に推定することができる。
ところで、製造工程では、製造された製品を検査して所定の基準に合致していない場合に上記製品が不良品となる。このように、結果に対応する変量には、異常を判定する基準が予め設けられていることが通常であるが、その他の変量には、異常を判定する基準が予め設けられていることは少ない。
そこで、本発明に係る要因推定支援装置では、上記結果異常判定手段が異常を判定する基準となる所定の判定基準と、上記因果関係情報とに基づいて、上記変量異常判定手段が異常を判定する基準となる判定基準を設定する判定基準設定手段をさらに備えることが望ましい。これにより、上記結果に対応する変量以外の変量に対しても、異常を判定する基準を設定することができる。また、上記設定が因果関係情報に基づいて行われるので、因果関係が変更された場合にも対応することができる。
なお、上記判定基準の例としては、生産管理における管理基準、目標分散値などが挙げられる。
さらに、本発明に係る要因推定支援装置では、上記履歴情報に基づいて、上記因果関係の強さを示す因果強度を算出する因果強度算出手段をさらに備えており、上記判定基準設定手段は、上記因果関係情報と上記因果強度とに基づいて、上記判定基準を設定することが望ましい。因果強度を考慮することにより、判定基準をより適切に設定することができる。
ところで、因果関係の強い変量ほど、結果に対する変動への影響が高いと考えられる。そこで、本発明に係る要因推定支援装置では、上記履歴情報に基づいて、上記因果関係の強さを示す因果強度を算出する因果強度算出手段をさらに備えており、上記可視化画像作成手段は、上記可視化画像における上記因果関係情報を、上記因果強度に基づいて変更することが好ましい。この場合、可視化画像を参照したユーザが異常の要因を推定するときに因果強度も考慮できるので、ユーザが異常の原因をより的確に推定することができる。なお、因果強度に基づく因果関係情報の変更の例としては、因果を示す矢線の太さを変更したり、該矢線付近に因果強度の数値を追加したりすることが挙げられる。
ところで、一般に、異常の度合が大きい変量ほど、異常の原因となる可能性が高いと考えられる。そこで、本発明に係る要因推定支援装置では、上記変量異常判定手段は、異常であると判定した変量に関して、異常の度合を算出しており、上記可視化画像作成手段は、上記可視化画像における上記因果関係情報を、上記異常の度合に基づいて変更することが望ましい。この場合、可視化画像を参照したユーザが異常の要因を推定するときに異常の度合も考慮できるので、ユーザが異常の原因をより的確に推定することができる。なお、異常の度合に基づく因果関係情報の変更の例としては、変量を示す頂点の寸法を変更することなどが挙げられる。
本発明に係る要因推定支援装置では、複数の上記変量は、複数の種類に分類されるものであり、上記可視化画像作成手段が作成する可視化画像は、上記複数の種類にそれぞれ対応する複数の領域に分割され、上記変量の情報が該変量の属する種類に対応する領域に配置されることが望ましい。この場合、可視化画像において変量が種類ごとに整理されて配置されるので、可視化画像を参照するユーザにとって見易いものとなり、ユーザが異常の原因をより容易に推定することができる。
また、上記診断対象のシステムは、複数の工程を経て製品を製造する生産システムであってもよい。この場合、製品の異常、すなわち不良品が発生した場合に、生産システムにおける各種変量の異常を判定して、因果関係を可視化した可視化画像に反映させることにより、可視化画像を参照したユーザは、不良品が発生した原因を容易に推定することができる。
また、上記診断対象のシステムは、複数の電気機器に電力を供給する電力供給システムであり、上記複数の変量は、上記複数の電気機器の消費電力量を含んでおり、上記結果に対応する変量は、上記電力供給システムにおける消費電力量の合計値であり、上記異常は、上記消費電力量が基準電力量よりも多い無駄状態であってもよい。この場合、上記電力供給システムにおける消費電力量の合計値が無駄状態である場合、上記電力供給システムにおける各種電気機器の消費電力量の無駄状態を判定して、因果関係を可視化した可視化画像に反映させることができる。これにより、当該可視化画像を参照したユーザは、消費電力量の無駄が発生した原因を容易に推定することができる。
さらに、本発明に係る要因推定支援装置は、上記消費電力量以外の変量の値を入力するための入力手段と、該入力手段にて入力された上記変量の値に変更した場合における上記消費電力量の時系列情報を、上記変量履歴記憶部が記憶する履歴情報に基づいて予測する予測手段と、該予測手段が予測した時系列情報を記憶する予測時系列記憶部とをさらに備えており、上記結果異常判定手段は、上記結果に対応する変量が異常であるかを、当該変量に対応する上記時系列情報に基づいてさらに判定しており、上記変量異常判定手段は、該結果異常判定手段が異常であると判定した場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを、当該変量に対応する上記時系列情報に基づいてさらに判定していてもよい。
この場合、上記消費電力量以外の変量の値を変更した場合に、消費電力量またはその合計値が上記無駄状態となるかを予測することができる。したがって、ユーザは、上記無駄状態を解消するために、上記変量の値をどのように変更すればよいかを容易に推定することができる。
なお、上記要因推定支援装置における各ステップを、要因推定支援プログラムによりコンピュータに実行させることができる。さらに、上記要因推定支援プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記要因推定支援プログラムを実行させることができる。
以上のように、本発明に係る要因推定支援装置では、因果関係を可視化した可視化画像において、異常であると判定された変量に対し異常である旨の情報が追加されるので、上記可視化画像を参照したユーザは、上記異常が因果関係に沿ってどのように伝播しているのかを容易に把握でき、その結果、異常の原因を容易に推定できるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図23を参照して説明する。本実施形態では、プリント基板に電子部品を実装する生産ラインを有する基板実装システムに本発明を適用しているが、本発明は、プリント基板の実装システムに限定されるものではなく、被対象物の処理工程の管理全般に適用することが可能である。なお、被対象物の処理工程とは、例えば、工業製品の生産工程、鉱工業製品、農産物、または原料の検査工程、廃棄対象物(例えば、工場廃棄物、工場廃水、廃ガス、ゴミ等)の処理工程、廃棄対象物の検査工程、設備の検査工程、リサイクル工程等を意味する。
図2は、本実施形態の基板実装システム1の概略構成を示している。基板実装システム1における生産ラインは、プリント基板に電子部品を実装するための各種工程(印刷工程、マウント工程、リフロー工程等)を含んでいる。
図2に示す例では、基板実装システム1は、基板上に半田ペーストを印刷する印刷工程を行う印刷装置11a、基板上に電子部品を装着するマウント工程を行う装着装置11b、および基板上の電子部品を半田付けするリフロー工程を行う半田付け装置11cを備えている。印刷装置11a、装着装置11b、および半田付け装置11cは、基板実装システム1の製造品の流れにおける上流から下流に向けてこの順序で配置されている。なお、以下では、印刷装置11a、装着装置11b、および半田付け装置11cを区別する必要のない場合には、単に加工装置11と称する。
また、印刷装置11aの近傍には印刷検査装置14aが配置され、装着装置11bの近傍には装着検査装置14bが配置され、半田付け装置11cの近傍には半田付け検査装置14cが配置されている。印刷検査装置14aは、印刷装置11aにて処理された基板の品質を検査するものである。装着検査装置14bは、装着装置11bにて処理された基板を検査するものである。半田付け検査装置14cは、半田付け装置11cにて処理された基板を検査するものである。さらに、半田付け検査装置14cは、生産ラインの最下流に位置するため、基板実装システム1にて製造された製品の最終品質特性を検査している。なお、以下では、印刷検査装置14a、装着検査装置14b、および半田付け検査装置14cを区別する必要のない場合には、単に検査装置14と称する。
本実施形態では、基板実装システム1は、半田付け検査装置14cが製品の不良を判定した場合に、該不良の要因をユーザが推定することを支援する要因推定支援装置10を備えている。そして、要因推定支援装置10、印刷装置11a、装着装置11b、半田付け装置11c、印刷検査装置14a、装着検査装置14b、および半田付け検査装置14cは、通信回線によって互いに接続されることによって通信ネットワークを形成している。なお、通信ネットワークとしては、各装置が互いに通信可能な形態であればどのようなものでもよく、例えばLAN(Local Area Network)が形成される形態が想定される。
なお、上記の例では、印刷装置11a、装着装置11b、および半田付け装置11cのそれぞれに対応して検査装置14を設けた構成となっているが、最終検査を行う検査装置14c以外の検査装置14の幾つかは省略可能である。
次に、要因推定支援装置10の概要について、図3〜図8を参照して説明する。要因推定支援装置10は、基板実装システム1から取得した複数の変量の履歴情報と、該複数の変量間の因果関係を示す因果関係情報とを記憶している。
図3は、上記因果関係情報の一例を有向グラフで示したものである。図示の有向グラフは、頂点と矢線とからなる。頂点A〜Dは、変量に対応しており、矢線で結ばれた頂点間は、因果関係を有している。なお、矢線の向きは、頂点間の順序関係を示している。従って、図示の因果関係情報は、頂点Aが頂点Bおよび頂点Cに影響を与え、頂点Bが頂点Cに影響を与え、かつ、頂点Cが頂点Dに影響を与えることを示している。また、図4は、各頂点に対応する変量の履歴情報を、製造される基板ごとに示している。
要因推定支援装置10は、図3に示す因果関係情報と、図4に示す変量の履歴情報とに基づき、変量間の因果関係の強さを定量的に評価する。以下では、定量的に評価された因果関係の強さを「因果強度」と称する。
因果強度は、以下のように算出される。すなわち、図3に示す因果関係情報は、次式のような線形構造方程式で表される。ここで、xは、各頂点に対応する変量の履歴情報に対し、該履歴情報の平均値を減算し、上記履歴情報の標準偏差を除算する正規化を行ったものを表している。また、αは、頂点間の因果強度を表し、εは、各頂点の誤差を表している。
Figure 0005186956
上記式(1)に対し、図4に示す履歴情報を用いて回帰分析を行うことにより、頂点間の因果強度αを算出することができる。要因推定支援装置10は、算出した頂点間の因果強度αを因果関係情報と共に記憶する。
図5は、算出された頂点間の因果強度αを、図3に示す因果関係情報の矢線付近に記載したものである。このように、変量間の因果関係とその強さとが判明すると、或る頂点に対応する変量が変動すると、該頂点の子孫の頂点に対応する変量がどの程度変動するかを予測することができる。また、或る頂点に対応する変量が変動した場合、該頂点とは別の頂点に対応する変量を変化させることにより、これら頂点の子孫の頂点に対応する変量の変動を抑えるように制御することができる。
例えば、頂点A〜Dに対応する変量が、それぞれ、印刷装置11a内の湿度、半田の粘度、半田の印刷面積、および半田のフィレット長さに対応するとする。この場合、印刷面積(頂点C)が0.1mm増加すると、フィレット長さ(頂点D)が0.09mm長くなることが理解できる。また、湿度(頂点A)が20%増加したとき、半田の粘度(頂点B)を約0.1Pa・S低下させることにより、印刷面積(頂点C)を0.1mmに維持するように制御することができる。
また、要因推定支援装置10は、基板実装システム1にて製造された製品の最終品質特性の管理基準を記憶している。この管理基準は、製品の設計仕様から予め定まっているため、以下では「固定管理基準」と称する。要因推定支援装置10は、算出した変量間の因果強度と、上記固定管理基準の情報とに基づいて、各変量における管理基準を設定する。なお、この管理基準は、因果強度に応じて変化するため、以下では「変動管理基準」と称する。要因推定支援装置10は、変量ごとに設定した変動管理基準の情報を記憶する。
また、要因推定支援装置10は、上記変量の履歴情報と上記固定管理基準の情報とを利用して、製品の最終品質特性が異常であるか否かを検知する。具体的には、まず、最終品質特性(頂点Dの変量)の履歴情報から標本分散σ^(便宜上、ハットを付したσをこのように記述する。)を算出する。次に、算出した標本分散σ^と、上記固定管理基準の上限値Sおよび下限値Sとを用いて、次式により工程能力指数Cを算出する。
=(S−S)/6σ^ ・・・(2)。
そして、要因推定支援装置10は、算出した工程能力指数Cが1以上である場合には最終品質特性が正常であると判定し、1未満である場合には異常であると判定する。
上記最終品質特性の異常を検知すると、要因推定支援装置10は、上記変量の履歴情報と上記変動管理基準の情報とを利用して最終品質特性以外の変量が異常であるか否かを検知する。具体的には、最終品質特性以外の変量(頂点A〜C)のそれぞれに関して、最終品質特性の異常を検知する処理と同様の処理を行う。すなわち、各変量に関して、履歴情報から標本分散σ^を算出し、算出した標本分散σ^と、上記変動管理基準の上限値Sおよび下限値Sとを用いて、上記式(2)により工程能力指数Cを算出する。そして、算出した工程能力指数Cが1以上である場合には変量が正常であると判定し、1未満である場合には異常であると判定する。
図6は、頂点A〜Dにそれぞれ対応する変量A〜Dの確率分布の一例を示している。なお、図中の破線は、左から順に管理基準(固定管理基準または変動管理基準)の下限および上限を示している。図示の例では、変量D(最終品質特性)および変量Cの確率分布は、管理基準の下限から上限までの間以外に存在する量が多く、工程能力指数Cが1未満となっている。一方、変量Aおよび変量Bの確率分布は、管理基準の下限から上限までの間以外に存在する量がほとんど無く、工程能力指数Cが1以上となっている。
このとき、要因推定支援装置10は、最終品質特性が異常であるか否かを調べ、最終品質特性が異常であると判定した後、変量A〜Cが異常であるか否かを調べ、変量Cが異常であると判定することになる。
また、要因推定支援装置10は、最終品質特性の異常を検知すると、上記因果関係情報に基づいて、因果関係の可視化画像を作成し、作成した可視化画像に含まれる変量のうち、異常が検知された変量に対し、異常を示す色、文字、模様などの情報を追加する。そして、要因推定支援装置10は、情報が追加された可視化画像を表示する。
図7および図8は、上記可視化画像を作成する過程を示している。図7は、上記因果関係情報に基づいて作成した因果関係の可視化画像の一例を示している。図示のように、可視化画像50は、左部51と他の部分とに分かれ、該他の部分は、上部52、中央部53、および下部54に分かれている。
さらに、上部52、中央部53、および下部54のそれぞれは、基板実装システム1における複数の工程ごとの領域に分かれており、各領域は、最も左側が最上流の工程の領域となり、右方へ進むにつれて下流の工程の領域となっている。すなわち、上部52、中央部53、および下部54のそれぞれは、左から順番に、印刷工程、マウント工程、およびリフロー工程の領域に分かれている。
上部52および下部54には、基板実装システム1の稼働時に固定される変量の頂点が黒丸で描かれ、左部51および中央部53には、基板実装システム1の稼働時に変化する変量の頂点が白丸で描かれている。さらに、各頂点付近には、該頂点に対応する変量の名称が記載されている。なお、上記固定される変量は、上記変化する変量に比べて、異常の原因となる可能性が低いので、上記黒丸は、上記白丸よりも小さいサイズで描かれている。
基板実装システム1の稼働時に固定される変量としては、基板実装システム1の設計段階で決定される変量(以下「設計の変量」と称する。)と、基板実装システム1内の加工装置11にて設定される変量(以下「設定の変量」と称する。)とがある。そこで、図7に示す可視化画像50では、上記設計の変量の頂点が上部52に描かれ、上記設定の変量の頂点が下部54に描かれている。なお、上記設計の変量の例としては、マスク厚、搭載位置、フィレット設計値などが挙げられ、上記設定の変量の例としては、撹拌時間、装着高さ、リフロー温度などが挙げられる。
また、基板実装システム1の稼働時に変化する変量としては、加工装置11にて利用される材料の状態を示す変量、および、加工装置11内の環境の状態を示す変量(以下「材料・環境の変量」と称する。)と、検査装置14にて検査される品質特性を示す変量(以下「品質特性の変量」と称する。)とがある。そこで、図7に示す可視化画像50では、上記材料・環境の変量の頂点が左部51に描かれ、上記品質特性の変量が中央部53に描かれている。なお、上記材料・環境の変量の例としては、半田保管温度、印刷装置11a内の温度などが挙げられ、上記品質特性の変量の例としては、半田の印刷面積、基板に対する部品の実装ずれ、フィレット長さなどが挙げられる。
図8は、図7に示す可視化画像50において、異常が検知された変量の頂点を変更したものである。図示の例では、上記頂点の白丸内に斜線を施している。図8に示す可視化画像50を表示させて、ユーザが参照することにより、異常の原因をユーザが容易に把握することができる。また、異常が検知された変量が、因果関係に従って表示されるので、異常がどのように伝播しているのかをユーザが容易に把握でき、その結果、上記異常の原因の説得力が上昇する。なお、実際には、上記白丸内を赤色にするなど、ユーザへの注意を喚起するような色、文字、模様などを施すことが望ましい。
さらに、図7および図8に示す可視化画像50では、変量が設計、設定、材料・環境、および品質特性ごとに整理されて配置されている。これにより、可視化画像50を参照するユーザにとって見易いものとなり、ユーザが異常の原因をより容易に推定することができる。
さらに、図8の例では、因果構造データ42に含まれる頂点間の因果強度を利用して、因果強度が強いほど矢線が太くなるように、矢線の太さを変更している。これにより、可視化画像50を参照したユーザが異常の原因を推定するときに因果強度も考慮できるので、ユーザが異常の原因をより的確に推定することができる。
次に、要因推定支援装置10の詳細について説明する。図1は、要因推定支援装置10の概略構成を示している。図示のように、要因推定支援装置10は、制御部20、記憶部(変量履歴記憶部、因果関係記憶部)21、受信部22、入力部23、および表示部24を備える構成である。
制御部20は、要因推定支援装置10における各部の動作を統括的に制御するものであり、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各部の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。また、記憶部21は、各種の情報を記憶するものであり、例えばハードディスク装置などの不揮発性の記録媒体によって構成される。なお、制御部20および記憶部21の詳細については後述する。
受信部22は、基板実装システム1の各工程にて測定された測定データを受信するものである。受信部22は、受信した測定データを記憶部21に蓄積する。なお、受信部22は、測定データを有線で受信してもよいし、無線で受信してもよい。
具体的には、受信部22は、加工装置11内の環境の状態、または加工装置11にて利用される材料の状態を示す材料・環境データを加工装置11から受信して記憶部21に蓄積する。なお、上記環境または上記材料の状態を検知するセンサを新たに設け、該センサから材料・環境データを受信部22が受信してもよい。また、図1に示すように、材料・環境入力部25を新たに設け、ユーザが材料・環境入力部25にて入力した材料・環境データを記憶部21に蓄積してもよい。
また、受信部22は、検査装置14が検査した検査結果を示す検査データを検査装置14から受信して記憶部21に蓄積する。以下、記憶部21に蓄積された材料・環境データを「材料・環境履歴データ」と称し、記憶部21に蓄積された検査データを「検査履歴データ」と称する。
ここで、材料・環境データの例としては、半田ペーストの保管時間および保管温度、印刷装置11a内の温度および湿度、などの測定データが挙げられる。また、検査データの例としては、印刷検査装置14aにて検査される半田粘度および印刷体積、装着検査装置14bにて検査される実装ずれ、半田付け検査装置14cにて検査される部品のずれおよびフィレット長さ、などの測定データが挙げられる。なお、フィレット長さは、リフロー工程後の半田の輪郭形状に関する品質特性を表している。
入力部23は、ユーザからの指示入力、情報入力などを受け付けるものであり、例えばキーボードやボタンなどのキー入力デバイスや、マウスなどのポインティングデバイスなどによって構成される。
本実施形態では、入力部23は、因果構造データおよび固定管理基準データの入力を受け付けて、記憶部21に記憶している。上記因果構造データは、基板実装システム1内で変動する上記材料・環境データおよび上記検査データのような各種変量に関して、変量間の因果関係を示すものである。因果構造データは、文献や人からの情報に基づいて作成される。なお、複数の因果構造データが作成されてもよい。また、上記固定管理基準データは、基板実装システム1にて製造された製品の最終品質特性の目標値および固定管理基準を含むものである。
なお、入力部23と共に、或いは入力部23の代わりに、印刷された情報を読取るスキャナデバイス、無線または有線の伝送媒体を介して信号を受信する受信デバイス、外部または自装置内の記録媒体に記録されたデータを再生する再生デバイスなどを用いて、外部からの情報の入力を受け付けても良い。
表示部24は、制御部20からの指示に基づいて情報を表示するものであり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)などの表示デバイスによって構成される。なお、表示部24と共に、或いは表示部24の代わりに、紙などの印刷媒体に情報を印刷する印刷出力デバイス、上記伝送媒体を介して信号を送信する送信デバイス、上記記録媒体にデータを記録する記録デバイスなどを用いて、外部に情報を出力しても良い。
次に、制御部20および記憶部21の詳細について説明する。図1に示されるように、制御部20は、因果強度算出部(因果強度算出手段)30、変動管理基準設定部(判定基準設定手段)31、最終品質異常検知部(結果異常判定手段)32、変量異常検知部(変量異常判定手段)33、および可視化画像作成部(可視化画像作成手段)34を備える構成である。また、記憶部21は、材料・環境履歴データ(履歴情報)40、検査履歴データ(履歴情報)41、因果構造データ(因果関係情報)42、固定管理基準データ43、および変動管理基準データ44を記憶している。
図9は、材料・環境履歴データ40および検査履歴データ41の一例をまとめて示すものである。図示のように、材料・環境履歴データ40および検査履歴データ41は、製造される基板ごとに、基板を識別するためのID(識別番号)と、各種変量とを含んでいる。また、図10は、因果構造データ42の一例を有向グラフで示したものである。図示の有向グラフは、図3に示す有向グラフを、より詳細にしたものであり、各頂点には、変量の名称が記載されている。
図11は、因果構造データ42の一例を示している。図示の因果構造データ42は、図10に示す有向グラフを表形式で示したものである。図示のように、因果構造データ42は、矢線ごとに、矢線の始点となる親の頂点に対応する変量の名称と、矢線の終点となる子の頂点に対応する変量の名称とを含んでいる。さらに、図示していないが、矢線ごとに、因果強度算出部30にて算出される因果強度を含んでいる。
さらに、図示していないが、因果構造データ42は、各変量が、設計、設定、材料・環境、および品質特性の何れの分類に属するかを示す分類情報と、印刷工程、マウント工程、およびリフロー工程の何れの分類に属するかを示す工程情報とを含んでいる。上記分類情報および工程情報は、後述のように、可視化画像作成部34が可視化画像を作成する場合に利用される。
図12は、変動管理基準データ44の一例を示している。図示のように、変動管理基準データ44は、変量ごとに、該変量の名称と、変動管理基準の下限値Sおよび上限値Sと、目標平均値と、目標分散値とを含んでいる。なお、固定管理基準データ43も、最終特性ごとに同様の情報を含んでいる。
因果強度算出部30は、因果構造データ42における変量間の因果強度を、材料・環境履歴データ40および検査履歴データ41を利用して算出するものである。なお、因果強度の算出方法は上述と同様である。因果強度算出部30は、算出した因果強度を、変動管理基準設定部31に送出すると共に、記憶部21の因果構造データ42に追加する。
変動管理基準設定部31は、因果強度算出部30からの変量間の因果強度と、記憶部21に記憶された固定管理基準データ43とに基づいて、各変量における変動管理基準および目標分散値を設定するものである。変動管理基準設定部31は、変量ごとに設定した変動管理基準を含む変動管理基準データ44を記憶部21に記憶する。
上記変動管理基準および目標分散値の設定について具体的に説明する。製品の最終品質特性のそれぞれには、目標値Mと、上限および下限の固定管理基準S・Sと、目標不良率とが設定され、記憶部21に固定管理基準データ43として記憶されている。なお、目標値Mと、上限および下限の固定管理基準S・Sとは、製品の設計仕様から予め定まっているものであるが、目標不良率は、基板実装システム1の実状や製造コストなどに合わせて変更可能である。
図13は、或る変量の目標不良率が100ppm=0.01%である場合の管理基準S・Sを示している。上記変量の確率分布が正規分布であるとすると、100%−0.01%=99.99%の確率で発生する事象は、変量がM±3.891×σの範囲内であるという事象である。ここで、σは標準偏差である。
従って、目標値Mおよび固定管理基準S・Sに対し、0.01%の目標不良率を達成するための目標分散値σ は、次式によって算出される。
Figure 0005186956
次に、変動管理基準設定部31は、最終品質特性の目標分散値σ と、因果強度算出部30が算出した因果強度αとを用いて、最終品質特性以外の変量の分散目標値を算出する。この算出方法について、図14を参照して説明する。図14は、変量間の因果関係情報に関する他の例を有向グラフで示している。ここで、図示のYは、最終品質特性の変量を表し、X1〜X3は、その他の変量を表している。また、α〜αは、それぞれ変量間の因果強度を表している。図示の因果構造から、最終品質特性Yの目標分散値σ は、変量X2の目標分散値σX2 と変量X3の目標分散値σX3 と用いて、次式で表される。
Figure 0005186956
上記式(4)において、σX2X3は、変量X2および変量X3の共分散である。上記式(4)から、最終品質特性Yの目標分散値σ は、変量X2の目標分散値σX2 と、変量X3の目標分散値σX3 と、変量X2と最終品質特性Yとの因果強度αと、変量X3と最終品質特性Yとの因果強度αとによって決定されることが理解できる。
図14に示す因果構造では、変量X2および変量X3が条件付き独立の関係にあるので、変量X2および変量X3の共分散σX2X3は0となる。これにより、上記式(4)は、次式となる。
σ =α ×σX2 +α ×σX3 ・・・(5)。
従って、変量X2の目標分散値σX2 と、変量X3の目標分散値σX3 とは、最終品質特性Yの目標分散値σ と、変量X2と最終品質特性Yとの因果強度αと、変量X3と最終品質特性Yとの因果強度αとを用いて、次式のように設定することができる。
σX2 =(α +α )/α ×σ ,σX3 =(α +α )/α ×σ ・・・(6)。
そして、設定された各変量の目標分散値と、各変量の目標平均値Mとを利用して、M±3.891×σを計算することにより、各変量の変動管理基準S・Sを設定することができる。
最終品質異常検知部32は、記憶部21の検査履歴データ41と固定管理基準データ43とを利用して、製品の最終品質特性が異常であるか否かを検知するものである。また、最終品質異常検知部32は、異常を検知した最終品質特性に関して、異常の度合を算出するものである。最終品質異常検知部32は、異常を検知した最終品質特性の情報と、該最終品質特性の異常の度合とを変量異常検知部33および可視化画像作成部34に送出する。
変量異常検知部33は、異常を検知した最終品質特性の情報を最終品質異常検知部32から受け取ると、記憶部21の検査履歴データ41と変動管理基準データ44とを利用して、最終品質特性以外の変量が異常であるか否かを検知するものである。また、変量異常検知部33は、異常を検知した変量に関して、異常の度合を算出するものである。変量異常検知部33は、異常を検知した変量の情報と、該変量の異常の度合とを可視化画像作成部34に送出する。
なお、最終品質異常検知部32および変量異常検知部33における異常の検知は、上述のように、工程能力指数Cを利用してもよいが、後述のように、t検定およびχ検定を利用してもよいし、平均値のずれをも考慮した工程能力指数Cpkを利用してもよい。また、変量異常検知部33は、最終品質異常検知部32が異常と検知した最終品質特性を含む因果構造を記憶部21の因果構造データ42から読み出し、読み出した因果構造に含まれる変量を、異常であるか否かを検知する対象としてもよい。
可視化画像作成部34は、記憶部21から因果構造データ42を読み出して、因果構造の可視化画像を作成するものである。また、可視化画像作成部34は、異常が検知された変量の情報を最終品質異常検知部32および変量異常検知部33から受け取ると、作成した可視化画像に含まれる変量のうち、異常が検知された変量に対し、異常を示す色、文字、模様などの情報を追加する。そして、可視化画像作成部34は、異常が検知された変量に対し、情報を追加した可視化画像を表示部24に送信する。これにより、上記可視化画像が表示部24に表示される。
図15は、可視化画像作成部34が作成した可視化画像の一例を示している。図示の可視化画像50は、図8に示す可視化画像50に、各種情報を追加したものである。具体的には、メニューバー、最終品質特性(図示の例では、フィレット長さおよびフィレット幅)ごとに可視化画像を表示させるためのタブ、基板の型式、ロットなど、製品に関する各種情報、不良率、工程能力指数Cなど、異常に関する各種数値、異常判定基準の種類、および凡例などの表示オプションの選択項目が追加されている。
なお、図15に示す可視化画像50は、異常の度合が大きいほど、各頂点の寸法が大きくなるようにしてもよい。これにより、可視化画像50を参照したユーザが異常の原因を推定するときに異常の度合も考慮できるので、ユーザが異常の原因をより的確に推定することができる。
また、図15に示す可視化画像50では、正常な変量の頂点と異常な変量の頂点とを区別できるようにしているが、さらに、異常とも正常とも判定できない変量を、注意すべき危険な変量に設定し、該危険な変量の頂点を他の頂点と区別できるようにしてもよい。例えば、工程能力指数Cが、1.0未満である変量を異常な変量とし、1.0以上1.33未満である変量を危険な変量とし、1.33以上である変量を正常な変量とすることが考えられる。また、正常な変量の頂点を青色で示し、危険な変量を黄色で示し、異常な変量を赤色で示すことが考えられる。
次に、上記構成の要因推定支援装置10の制御部20における処理動作を、図16および図17を参照して説明する。図16は、制御部20における因果強度算出部30および変動管理基準設定部31の処理動作の概要を示している。なお、上記処理動作は、基板実装システム1の稼働直後または装置の設定変更直後に1回のみ行ってもよいし、定期的に行ってもよいし、常時行ってもよい。
図16に示すように、まず、因果強度算出部30は、因果構造データ42における変量間の因果強度αを、材料・環境履歴データ40および検査履歴データ41を利用して算出して(ステップS10。以下、単に「S10」と記載することがある。他のステップについても同様である。)、上記式(1)の線形構造方程式を取得する(S11)。
次に、変動管理基準設定部31は、記憶部21の固定管理基準データ43に含まれる目標値M、固定管理基準S・S、および目標不良率に基づいて、最終品質特性の目標分散値を算出する(S12)。なお、目標不良率に代えて、最終品質特性の目標分散値を固定管理基準データ43に含ませることもできる。この場合、変動管理基準設定部31は、ステップS12に代えて、固定管理基準データ43に含まれる最終品質特性の目標分散値を記憶部21から取得すればよい。
次に、変動管理基準設定部31は、ステップS12にて算出された最終品質特性の目標分散値σ と、因果強度算出部30が算出した因果強度αとを用いて、最終品質特性以外の変量の分散目標値を算出する(S13)。
次に、変動管理基準設定部31は、最終品質特性以外の変量ごとに、ステップS13にて算出した目標分散値σ と、所定の目標値Mとを用いて、上記式(3)により変動管理基準S・Sの値を算出する(S14)。その後、因果強度算出部30および変動管理基準設定部31における処理動作を終了する。
図17は、制御部20における最終品質異常検知部32、変量異常検知部33、および可視化画像作成部34の処理動作の概要を示している。図示のように、まず、最終品質異常検知部32が最終品質特性の異常を検知するまで待機する(S20)。なお、最終品質特性の異常の判定は、後述のステップS22およびステップS24と同様の処理によって行ってもよい。
上記異常を検知すると、変量異常検知部33は、最終品質特性以外の或る変量に関して、記憶部21の変動管理基準データ44に含まれる目標分散値、目標値、および変動管理基準を取得する(S21)。次に、変量異常検知部33は、記憶部21の材料・環境履歴データ40または検査履歴データ41から上記変量の履歴データを取得して、上記変量の平均値を算出する。
次に、変量異常検知部33は、算出した平均値が異常であるか否かを判定する(S22)。この判定方法の一例としては、以下のようなt検定による判定方法が挙げられる。すなわち、まず、記憶部21に予め記憶した検定のための有意水準a(通常は0.05)を取得する。次に、上記変量の履歴データを用いて、検定統計量Tを次式により算出する。
Figure 0005186956
次に、上記有意水準aに対する自由度(n−1)のt分布のt値tをt分布表から取得する。なお、上記t値tを上記有意水準aの代わりに記憶部21に記憶してもよい。次に、取得したt値tと、上記式(7)より算出した検定統計量Tとを比較して、T>tの場合に上記変量の平均値が異常であると判定する。なお、t検定以外の公知の判定方法を利用してもよい。
ステップS22にて、上記変量の平均値が異常である場合、変量異常検知部33は、平均値の異常の度合を算出する(S23)。上記平均値の異常の度合は、(平均値の変動管理基準からのずれ)/(変動管理基準の幅)によって求めることができる。
次に、変量異常検知部33は、上記変量の履歴データを用いて、上記変量の分散値を算出し、算出した分散値が異常であるか否かを判定する(S24)。この判定方法の一例としては、以下のようなχ検定による判定方法が挙げられる。すなわち、まず、上記有意水準aを取得する。次に、上記変量の履歴データを用いて、検定統計量χ を次式により算出する。
Figure 0005186956
次に、上記有意水準aに対する自由度(n−1)のχ分布のχ値χ をχ分布表から取得する。なお、上記χ値χ を上記有意水準aの代わりに記憶部21に記憶してもよい。次に、取得したχ値χ と、上記式(8)より算出した検定統計量χ とを比較して、χ >χ の場合に上記変量の分散値が異常であると判定する。なお、χ検定以外の公知の判定方法を利用してもよい。
ステップS24にて、上記変量の分散値が異常である場合、変量異常検知部33は、分散値の異常の度合を算出し(S25)、上記変量の平均値および分散値を統合した異常の度合を算出する(S26)。上記分散値の異常の度合は、上記工程能力指数Cであり、上記式(2)によって求めることができる。また、上記統合した異常の度合は、上記平均値の異常の度合と上記分散値の異常の度合とを乗算することによって求めることができる。
具体的には、上記平均値および分散値を統合した異常の度合Cpkは、次式によって算出される。ここで、X ̄(便宜上、バーを付したXをこのように記述する。)は、上記変量の平均値である。
Figure 0005186956
以上のステップS21〜S26を、変量異常検知部33は、最終品質特性以外の全ての変量について繰り返す(S27)。そして、変量異常検知部33が異常であると判定した変量の情報と、記憶部21の因果構造データ42とを用いて、可視化画像作成部34は、可視化画像50を作成して、表示部24に表示させる可視化画像の作成・表示処理を行う(S28)。その後、最終品質異常検知部32、変量異常検知部33、および可視化画像作成部34における処理動作を終了する。
次に、上記可視化画像の作成・表示処理(S28)の具体例について、図18および図19を参照して説明する。図18は、可視化画像作成部34が可視化画像の作成・表示処理(S28)を自動的に行う場合の処理の流れを示している。また、図19(a)〜(c)は、図18に示す処理を行うことによる可視化画像50の変化を示している。
図18に示すように、まず、図7に示す可視化画像50、すなわち因果関係の可視化画像に対し、最終品質異常検知部32が異常を検知した最終品質特性の頂点を強調表示した可視化画像に変更する(S30)。図19(a)は、ステップS30により変更された可視化画像50を示している。図示の例では、フィレット長さの頂点が強調表示されている。
次に、前回に強調表示された頂点に対応する変量の要因となる変量のうち、変量異常検知部33が算出した異常の度合が最も大きい変量を特定する。それから、特定された変量の頂点をさらに強調表示した可視化画像に変更すると共に、該頂点と上記前回に強調表示された頂点との間の矢線をさらに強調表示した可視化画像に変更する(S31)。
図19(b)は、同図(a)に示す可視化画像50に対し、ステップS31により変更された可視化画像50を示している。同図(b)の例では、同図(a)の例に比べて、印刷体積の頂点がさらに強調表示され、印刷体積の頂点とフィレット長さの頂点との間の矢線がさらに強調表示されている。
次に、さらに要因となる変量が存在するか否か、すなわち前ステップ(S31)にて強調表示された頂点に対応する変量の要因となる変量が存在するか否かを判断する(S32)。存在する場合、前ステップ(S31)に戻って上記動作を繰り返す。一方、存在しない場合、作成された可視化画像50を表示部24に表示させる(S33)。その後、可視化画像の作成・表示処理を終了し、元のルーチンに戻る。
図19(c)は、図18に示す処理の結果作成された可視化画像50を示している。同図(c)の例では、同図(b)の例に比べて、半田粘度の頂点と温度の頂点とがさらに強調表示され、半田粘度の頂点と印刷体積の頂点との間の矢線と、温度の頂点と半田粘度の頂点との間の矢線とがさらに強調表示されている。
従って、図19(c)に示す可視化画像50を表示部24に自動的に表示させることにより、ユーザの手間を省くことができる。また、異常の度合が最も大きい変量の因果関係が可視化されるため、ユーザが、異常の主要な原因を容易に推定することができる。
次に、上記可視化画像の作成・表示処理(S28)の他の例について、図20および図21を参照して説明する。図20は、可視化画像作成部34が可視化画像の作成・表示処理(S28)を、ユーザの指示に基づいて行う場合の処理の流れを示している。また、図21(a)〜(c)は、図20に示す処理を行うことによる可視化画像50の変化を示している。
図20に示すように、まず、図7に示す因果関係の可視化画像に対し、最終品質異常検知部32が異常を検知した最終品質特性の頂点を強調表示した可視化画像に変更する(S35)。なお、変更された可視化画像50は、図19(a)に示す可視化画像50と同様である。
次に、前回に強調表示された頂点が終点となる矢線を強調表示する(S36)。これにより、前回に強調表示された頂点に対応する変量が結果となる因果関係が強調表示されることになる。さらに、上記矢線は、記憶部21の因果構造データ42に含まれる因果強度に基づいて、上記矢線の太さを変更している。すなわち、因果強度が強いほど矢線が太くなるようにしている。
図21(a)は、図19(a)に示す可視化画像50に対し、ステップS36により変更された可視化画像50を示している。図21(a)の例では、図19(a)の例に比べて、フィレット設計値、印刷体積、部品ずれ、およびリフロー温度の各頂点とフィレット長さの頂点との間の矢線がさらに強調表示されている。また、強調表示された矢線のうち、印刷体積の頂点とフィレット長さの頂点との間の矢線が太く表示されている。
次に、前ステップ(S36)にて強調表示された矢線の終点となる頂点の何れか1つを、ユーザが入力部23などの入力手段を介して指定するまで待機する(S37)。図21(b)は、同図(a)に示す可視化画像50に対し、ユーザがポインタを印刷体積の頂点に移動させた状態を示している。さらに、図示の例では、或る頂点の領域内にポインタの指し示す位置が含まれる場合に、該頂点を囲む破線を表示させている。これにより、頂点同士が接近していても、ポインタが何れの頂点を指し示しているかをユーザが容易に把握できる。
ユーザが上記頂点の何れか1つを指定すると、指定された頂点を強調表示した可視化画像50に変更する(S38)。図21(c)は、同図(b)に示す可視化画像50に対し、ユーザが指定した印刷体積の頂点を強調表示した状態を示している。さらに、図示の例では、ステップS36にて強調表示された矢線のうち、指定された頂点を始点とする矢線を所定の太さで強調表示された矢線に変更し、上記頂点以外の頂点を始点とする矢線を通常の矢線に戻している。これにより、ユーザにとって見易い可視化画像50とすることができる。
次に、さらに要因となる変量が存在するか否か、すなわち前ステップ(S38)にて強調表示された頂点に対応する変量の要因となる変量が存在するか否かを判断する(S39)。存在する場合、ステップS36に戻って上記動作を繰り返す。そして、存在しない場合、可視化画像の作成・表示処理を終了し、元のルーチンに戻る。
図20に示す処理によって可視化画像50が作成される場合、ユーザは、自身の有する因果関係の知識と、装置が提供する因果関係の知識とを利用して、異常が因果関係に沿ってどのように伝播しているのかを把握することができる。
なお、可視化画像作成部34は、可視化画像50を作成して表示させる代わりに、異常となっている変量の情報を工程ごとに表示させてもよい。図22は、可視化画像作成部34が、異常となっている主な変量を工程ごとに表示部24に表示させる処理の流れを示している。また、図23(a)〜(c)は、図22に示す処理を行うことにより作成される画像であって、異常を通知するための異常通知用画像60の変化を示している。
図22に示すように、まず、最終品質異常検知部32が異常を検知した最終品質特性の情報を、最終工程の異常変量として異常通知用画像60に追加する(S40)。図23(a)は、ステップS40により追加された異常通知用画像60を示している。図示の例では、最終工程であるリフロー工程の異常を示す欄に「フィレット長さ」が追加されている。
次に、前回追加された異常変量を含む工程の直前工程に含まれる変量のうち、変量異常検知部33が算出した異常の度合が最も大きい変量を特定する。それから、特定された変量の情報を、上記直前工程の異常変量として異常通知用画像60に追加する(S41)。図23(b)は、ステップS41により追加された異常通知用画像60を示している。図示の例では、最終工程の直前工程であるマウント工程の異常を示す欄に「実装すれ」が追加されている。
次に、さらに前ステップ(S41)にて追加された異常変量を含む工程よりも上流の工程が存在するか否かを判断する(S42)。存在する場合、前ステップ(S41)に戻って上記動作を繰り返す。一方、存在しない場合、作成された異常通知用画像60を表示部24に表示させる(S43)。その後、可視化画像作成部34の処理を終了し、元のルーチンに戻る。
図23(c)は、図22に示す処理の結果作成された異常通知用画像60を示している。同図(c)の例では、同図(b)の例に比べて、残りの工程である印刷工程の異常を示す欄に「印刷体積」が追加されている。これにより、ユーザは、各工程において異常となる主要な変量を迅速に把握することができる。
なお、上記実施形態では、要因推定支援装置10の入力部23にてユーザが操作入力を行い、表示部24にて各種画面の表示を行っているが、要因推定支援装置10とは別に、ユーザが操作入力を行う端末装置を通信ネットワークに接続した状態で別に設け、この端末装置によって要因推定支援装置10へのデータ入力や各種画面の表示が行われる形態としてもよい。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について図24〜図33を参照して説明する。本実施形態では、対象となる施設(以下、「対象施設」と称する。)内の各種電気機器に電力を供給する電力供給システムに本発明を適用することにより、無駄な電力を消費している電気機器を推定するものである。
近時、産業界では、生産コストを削減するため、生産時に使用する各種電気機器の消費電力量の削減が求められている。また、地球温暖化対策として、国家レベルでの消費電力量の削減が求められている。
しかしながら、工場、家屋などの施設内には、多数の電気機器が設けられており、全体の消費電力量を抑えるためには、何れの電気機器をどの程度操作すればよいかを特定することは容易ではない。なぜなら、或る2つの電気機器が別々に設けられ、別々に操作されるものであったとしても、一方の電気機器を利用すると、他方の電気機器の消費電力が変化することが起こりうるからである。
例えば、照明器と空調機とは、別々に設けられ、別々に操作されるが、照明器を点灯させると、施設内の温度が上昇することになる。このため、空調機は、施設内の温度を設定温度に保つために、夏季には冷房機能を上昇させる必要があるので消費電力が増大し、冬季には暖房機能を低下させることができるので消費電力が低下することになる。
また、空調機の設定温度を人にとって快適な温度に変更した場合、人は、対象施設から出ていくことを躊躇する。特に、外気温が人にとって不快な温度である場合に顕著である。このため、人の存在を検知すると自動的に点灯する照明器の場合、点灯時間が長くなり、その結果、照明器の消費電力量が増大することになる。一方、空調機の設定温度を人にとって不快な温度に変更した場合、人は、対象施設から直ちに出ていこうとする。特に、外気温が人にとって快適な温度である場合に顕著である。このため、上記照明器の点灯時間が短くなり、その結果、照明器の消費電力量が減少することになる。
ここで、省エネルギーに関して熟達した専門家は、消費電力量に関して、電気機器間での影響の関係、およびその影響の解釈の仕方を経験的に知っており、消費電力量を削減するための各種対策を経験的に知っている。そこで、従来は、上記専門家が、上記施設を調べて、消費電力量を抑えるべき電気機器を特定し、これに基づき、消費電力量を抑えるためのアドバイスを上記施設の管理者に行っていた。
しかしながら、そのような専門家は、人数が限られているため、家屋を含む全ての施設に関して上記アドバイスが完了するまでには長期間を要することになる。また、各世帯で上記専門家からアドバイスを受けるには、相応の料金を支払う必要があるため、各世帯におけるコストの負担が増大することになる。
そこで、本実施形態の電力供給システムでは、電気機器間で消費電力量がどのように影響するかを、因果構造で特定しておき、該因果関係を可視化した可視化画像において、無駄が発生していると判定された電気機器の消費電力量に対し、無駄が発生している旨の情報が追加されている。この可視化画像を、表示手段、印刷手段などの出力手段により、外部に出力してユーザが参照することにより、無駄の発生している電気機器をユーザが容易に把握することができると共に、上記無駄が因果関係に沿ってどのように伝播しているのかをユーザが容易に把握できるので、ユーザが無駄な消費電力量の要因となっている電気機器を容易に推定することができる。
以下、本実施形態の電力供給システムの詳細について説明する。図24は、本実施形態の電力供給システム70の概略構成を示している。電力供給システム70は、対象施設72に設けられた各種電気機器71を備えている。図示の例では、対象施設72内を照らす照明器71a、および対象施設72内の空気調節を行う空調機71bが電気機器71として設けられている。
また、電力供給システム70は、各電気機器71をユーザが操作するための操作機73を対象施設72に備えている。図示の例では、照明器71aを操作するスイッチ73a、および空調機71bを操作するリモコン(リモートコントローラ)73bが操作機73として対象施設72内に設けられている。
また、各電気機器71には、外部から配電盤75を介して電力が供給されている。そこで、電力供給システム70は、電気機器71および配電盤75に供給される電力を計測する電力計74を備えている。図示の例では、照明器71a、空調機71b、および配電盤75に供給される電力をそれぞれ計測する電力計74a・74b・74cが設けられている。ここで、外部から配電盤75に供給される電力を計測する電力計74cは、対象施設72に供給される電力の合計値を計測することになる。
また、電力供給システム70は、電気機器71の消費電力量に影響を与える可能性のある物理量を測定する各種センサを備えている。図示の例では、電力供給システム70は、対象施設72の外部の気温である外気温を計測する温度センサ76を含んでいる。
本実施形態では、電力供給システム70は、消費電力量の無駄の要因となっている電気機器をユーザが推定することを支援する要因推定支援装置77を備えている。そして、要因推定支援装置77、照明器71a、空調機71b、および電力計74a〜74cは、通信回線によって互いに接続されることによって通信ネットワークを形成している。なお、通信ネットワークとしては、各装置が互いに通信可能な形態であればどのようなものでもよく、例えばLAN(Local Area Network)が形成される形態が想定される。
また、本実施形態では、電気機器71および配電盤75のそれぞれに対応して電力計74を設けた構成となっているが、対象施設72に供給される電力の合計値を計測する電力計74c以外の電力計74の幾つかは省略可能である。
次に、要因推定支援装置77の詳細について、図25〜図33を参照して説明する。
図25は、要因推定支援装置77の概略構成を示している。図示のように、要因推定支援装置77は、制御部80、記憶部(変量履歴記憶部、因果関係記憶部)81、受信部82、入力部83、および表示部84を備える構成である。なお、制御部80、記憶部81、受信部82、入力部83、および表示部84の概要は、図1に示す制御部20、記憶部21、受信部22、入力部23、および表示部24の概要と同様であるので、その説明を省略する。
まず、受信部82の詳細について説明する。本実施形態では、受信部82は、対象施設72の内外における環境の状態、または電気機器71にて設定された状態を示す設定・環境データを、電気機器71、センサ、操作機73等の各種機器から受信して記憶部81に蓄積する。なお、図25に示すように、設定・環境入力部85を新たに設け、ユーザが設定・環境入力部85にて入力した設定・環境データを記憶部81に蓄積してもよい。
また、受信部82は、電力計74が計測した電力量を示す電力量データを電力計74から受信して記憶部81に蓄積する。以下、記憶部81に蓄積された設定・環境データを「設定・環境履歴データ」と称し、記憶部81に蓄積された電力量データを「電力量履歴データ」と称する。また、上記設定・環境履歴データおよび上記電力量履歴データをまとめて「履歴データ」と称する。
具体的には、受信部82は、設定・環境データとして、照明器71aの入切、空調機71bの設定温度、および、温度センサ76が計測する外気温を示すデータを受信しているが、その他の設定・環境データを受信してもよい。設定・環境データの他の例としては、照明器71aの照度、空調機71bの入切、対象施設内の気温(室内温度)および熱容量、外部と対象施設内とを通じる扉および窓の開閉、外部および対象施設内の湿度(外気湿度および室内湿度)、などのデータが挙げられる。
なお、図24および図25の例では、要因推定支援装置77の受信部82は、空調機71bから設定温度を受信しているが、リモコン73bから取得してもよい。同様に、照明器71aの入切を照明器71aから取得しているが、スイッチ73aから取得してもよい。
図26は、各変量の履歴データの一例を示している。図示のように、各変量の履歴データは、計測日時に対応付けられている。なお、計測日時の欄は、「年/月/日 時:分」の形式で数値が記載されている。また、照明器71aおよび空調機71bの欄の単位はWであり、リモコン73bの設定温度および温度センサ76の外気温の欄の単位は℃である。また、スイッチの欄の数値は、0がオフを示し、1がオンを示している。
次に、入力部83の詳細について説明する。本実施形態では、入力部83は、因果構造データおよび基準電力量データの入力を受け付けて、記憶部81に記憶している。上記因果構造データは、電力供給システム70内で変動する上記設定・環境データおよび上記電力量データのような各種変量に関して、変量間の因果関係を示すものである。因果構造データは、文献や人からの情報に基づいて作成される。なお、複数の因果構造データが作成されてもよい。
図27は、本実施形態における上記因果関係情報の一例を有向グラフで示したものである。なお、図示の変量の名称に関して、「スイッチ」はスイッチ73aの入切を示し、「外気温」は、温度センサ76が計測した外気温を示し、かつ、「設定温度」は、リモコン73bの設定温度を示している。また、「照明器」、「空調機」、および「対象施設」は、それぞれ、照明器71a、空調機71b、および対象施設72の消費電力量を示している。
図27の例では、スイッチ73aの入切が、照明器71aの消費電力量に影響を与え、かつ、温度センサ76が計測した外気温と、リモコン73bの設定温度とが、空調機71bの消費電力量に影響を与えることを示している。そして、照明器71aの消費電力量と空調機71bの消費電力量とが、対象施設72内における電気機器71の消費電力量の合計値(以下「総消費電力量」と称する。)に影響を与えることを示している。
さらに、図27の例では、照明器71aにおけるスイッチ73aの入切が、空調機71bの消費電力量に影響を与える一方、リモコン73bの設定温度と、温度センサ76が計測した外気温とが、照明器71aの消費電力量に影響を与えることを示している。なお、この理由は、上述した通りなので、その説明を省略する。
図28は、因果構造データの一例を示したものであり、図27に示す有向グラフを表形式で示したものである。図示のように、因果構造データは、変量ごとに、上記変量を識別するID(識別番号)と、上記変量の名称と、上記変量を始点とする矢線の終点となる子の頂点に対応する変量のID(子ID)とを含んでいる。さらに、図示していないが、因果構造データは、矢線ごとに、後述の因果強度算出部90にて算出される因果強度を含んでいる。
また、上記基準電力量データは、対象施設72に設けられた複数の電気機器71の基準状態での消費電力量と、それらの合計値とのデータを含んでいる。現在、無駄な消費電力量の大部分は、電気機器71が利用されていないにもかかわらず、当該電気機器71が動作中であったり、待機中であったりすることにより消費されるものである。そこで、本実施形態では、利用していない期間が存在する電気機器71の基準電力量としては、「当該電気機器を利用する計画である計画期間」×「当該電気機器の定格出力」を採用している。
一方、例えば冷蔵庫のように、電気機器71によっては常に動作している必要のあるものが存在する。このような電気機器71の無駄は、消費電力量にバラツキが生じることである。上記バラツキが大きいと、当該電気機器71に供給する電力の定格値を大きくする必要があり、このため、上記バラツキが小さい場合に比べて、余分な電力を供給する必要があるからである。そこで、本実施形態では、常に動作している電気機器71の基準電力量としては、消費電力量の平均値および分散値を採用している。上記消費電力量の平均値および分散値は、上記電力量履歴データから算出することができる。
なお、例えば工場などのように、多数の電気機器71が対象施設72内に存在する場合がある。この場合、電気機器71を、その機能と、対象施設72内の場所とに基づいて分類し、同じ分類に含まれる複数の電気機器71における消費電力量の平均値と分散値とを基準電力量として採用すればよい。
図25に戻ると、入力部83は、さらに、予測部95にて利用される設定情報の入力を受け付け、受け付けた設定情報を予測部95に送出するものである。上記設定情報は、操作機73の指示内容および/またはその指示期間を示すものである。
次に、制御部80および記憶部81の詳細について説明する。図25に示されるように、制御部80は、因果強度算出部(因果強度算出手段)90、基準電力量算出部91、総電力量無駄検知部(結果異常判定手段)92、個別電力量無駄検知部93、可視化画像作成部(可視化画像作成手段)94、および予測部95を備える構成である。また、記憶部81は、設定・環境履歴データ(履歴情報)100、電力量履歴データ(履歴情報)101、因果構造データ(因果関係情報)102、および基準電力量データ103を記憶している。
因果強度算出部90は、因果構造データ102における変量間の因果強度を、設定・環境履歴データ100および電力量履歴データ101を利用して算出するものである。なお、因果強度の算出方法は上述の実施形態と同様である。因果強度算出部90は、算出した因果強度を記憶部81の因果構造データ102に追加する。
基準電力量算出部91は、常に動作している電気機器71の基準電力量を算出するものである。具体的には、基準電力量算出部91は、当該電気機器71の消費電力量の平均値および分散値を、記憶部81の電力量履歴データ101を利用して算出するものである。基準電力量算出部91は、算出した消費電力量の平均値および分散値を基準電力量として記憶部81の基準電力量データ103に記憶する。なお、基準電力量算出部91の処理動作は、電力供給システム70の稼働直後または装置の設定変更直後に1回のみ行ってもよいし、常時行ってもよいが、精度と処理負担の軽減との観点から、所定期間(例えば1日、1週間、1月、1季節など)ごとに行われることが望ましい。
総電力量無駄検知部92は、対象施設72内の総消費電力量の無駄を検知するものである。具体的には、総電力量無駄検知部92は、記憶部81の電力量履歴データ101と基準電力量データ103とを利用して、対象施設72内の総消費電力量が、対応する基準電力量より多いか否かを検知することにより、上記無駄を検知するものである。また、総電力量無駄検知部92は、上記無駄を検知した場合、上記総消費電力量から上記基準電力量を減算したものを上記無駄の度合として算出するものである。総電力量無駄検知部92は、上記総消費電力量の無駄を検知した旨を個別電力量無駄検知部93および可視化画像作成部94に送出すると共に、上記無駄の度合を可視化画像作成部94に送出する。
個別電力量無駄検知部93は、上記総消費電力量の無駄を検知した旨を総電力量無駄検知部92から受け取ると、各電気機器71の消費電力量の無駄を検知するものであり、具体的には、記憶部81の電力量履歴データ101と基準電力量データ103とを利用して、各電気機器71の消費電力量が、対応する基準電力量より多いか否かを検知することにより、上記無駄を検知するものである。また、個別電力量無駄検知部93は、無駄を検知した電気機器71に関して、上記消費電力量から上記基準電力量を減算したものを無駄の度合として算出するものである。個別電力量無駄検知部93は、無駄を検知した電気機器71の情報と、その無駄の度合とを可視化画像作成部94に送出する。
なお、電気機器71の消費電力量は、朝、昼、晩などの1日内の期間によって変化することが考えられる。そこで、上記消費電力量または上記総消費電力量は、1日またはそれ以上の日数のものであることが望ましい。
また、上述のように、多数の電気機器71が対象施設72内に存在する場合、上記分類ごとに、当該分類に含まれる複数の電気機器71に関する消費電力量の平均値から基準電力量を減算したものを、上記無駄の度合とすればよい。
可視化画像作成部94は、記憶部81から因果構造データ102を読み出して、因果構造の可視化画像を作成するものである。また、可視化画像作成部94は、総消費電力量の無駄を検知した旨を総電力量無駄検知部92から受け取ると、無駄が検知された電気機器71の情報およびその無駄の度合を個別電力量無駄検知部93から受け取り、作成した可視化画像に含まれる変量のうち、無駄が検知された電気機器71の変量に対し、無駄を示す色、文字、模様などの情報を追加する。
そして、可視化画像作成部94は、無駄が検知された電気機器71の変量に対し情報が追加された可視化画像を表示部84に送信する。これにより、上記可視化画像が表示部84に表示される。なお、表示される可視化画像は、図15などに示される可視化画像と同様であるので、その説明を省略する。
予測部95は、記憶部81の履歴データ100・101から、将来の時系列データを予測するものである。予測部95は、予測した時系列データを記憶部81の予測時系列データ105に記憶する。
予測部95の予測には、公知の時系列予測モデルを利用することができる。該時系列予測モデルの一例としては、AR(Auto-Regressive、自己回帰)モデル、MA(Moving-Average、移動平均)モデル、ARMA(Auto-Regressive Moving-Average、自己回帰移動平均)モデル、ARIMA(Auto-Regressive Integrated Moving-Average、自己回帰和分移動平均)モデル、SARMA(Seasonal Auto-Regressive Integrated Moving-Average、季節変動自己回帰移動平均)モデル、CARIMA(Controlled Auto-Regressive Integrated Moving-Average)モデルなどが挙げられる。
また、予測部95は、上記履歴データ100・101および上記予測時系列データ105に基づくグラフを表示部84に表示させている。図29は、表示部84に表示されるグラフの一例を示している。同図の(a)は、温度センサ76が計測する外気温の時系列データを示している。また、同図の(b)は、或る電気機器71(機器A)の消費電力量の時系列データと、別の電気機器71(機器B)の消費電力量の時系列データとを示している。図示において、実線が上記履歴データを示しており、破線が上記予測時系列データを示している。
さらに、予測部95は、入力部83が受け付けた設定情報が示す設定内容に、記憶部81の設定・環境履歴データ100を変更した場合において、電力量履歴データ101から将来の時系列データを予測するものである。予測部95は、予測した設定変更後の時系列データを記憶部81の予測時系列データ105に記憶する。図29の例では、同図の(b)における一点鎖線が上記設定変更後の予測時系列データである。
さらに、予測部95は、電気機器71の消費電力量に関して、上記予測時系列データから上記設定変更後の予測時系列データを減算することにより、削減された電力量の推移を示す削減電力量の時系列データを求めるものである。予測部95は、上記削減電力量の時系列データを記憶部81の予測時系列データ105に記憶する。
図29の(c)は、機器Aおよび機器Bの上記削減電力量の予測時系列データを示している。図示において、グラフの上部が機器Aの上記削減電力量の推移を示しており、グラフの下部が機器Bの上記削減電力量の推移を示している。
図29のグラフをユーザが参照することにより、外気温や消費電力量が、将来どのように推移し、設定変更により将来どのように推移するかを理解することができる。また、設定変更による消費電力量の削減量が将来どのように推移するかを理解することができる。
また、予測部95は、上記予測時系列データ105に基づき、上記削減電力量の積算値グラフを、上記設定変更ごとに表示部84に表示させている。図30は、表示部84に表示される積算値のグラフの例を示している。同図では、設定変更α・βのそれぞれについて、機器Aおよび機器Bの上記削減電力量の積算値を棒グラフで示している。各設定変更の棒グラフについて、同図の左側に機器Aの上記削減電力量の積算値が示され、同図の右側に機器Bの上記削減電力量の積算値が示されている。
図30のグラフをユーザが参照することにより、何れの設定変更の場合に、何れの電気機器71の消費電力量がどの程度削減されるかを理解できる。これにより、ユーザは、消費電力量を削減するための的確な設定を容易に行うことができる。なお、図29および図30のグラフは、可視化画像作成部94が作成する可視化画像と同時に、または切り替えて表示部84に表示されることが望ましい。可視化画像の因果関係を参照することにより、消費電力量を的確に削減するために、何れの設定を変更すればよいかを容易に理解することができる。
なお、本実施形態では、予測部95は、記憶部81の履歴データ100・101から、将来の時系列データを予測し、設定変更後の将来の時系列データを予測しているが、設定変更後の過去の時系列データを予測してもよい。図31は、図29に対応するものであり、設定変更後の消費電力量の推移を過去に遡って予測したグラフの一例である。図31のグラフは、図29のグラフに比べて、予測される時系列データのグラフが現在までのグラフ領域に表示されるので、コンパクトな表示となる。
次に、上記構成の要因推定支援装置77の制御部80における処理動作を、図32および図33を参照して説明する。なお、制御部80の因果強度算出部30の処理動作は、図16のステップS10・S11と同様であるので、その説明を省略する。また、制御部80の基準電力量算出部91の処理動作は、上述の通りであるので、その説明を省略する。
図32は、制御部80における総電力量無駄検知部92、個別電力量無駄検知部93、および可視化画像作成部94の処理動作の概要を示している。図示のように、まず、総電力量無駄検知部92が総消費電力量の無駄を検知するまで待機する(S50)。なお、総消費電力量の無駄の判定は、所定期間の総消費電力量が基準電力量よりも多いか否かにより行うことができる。
上記無駄を検知すると、個別電力量無駄検知部93は、或る電気機器71の消費電力量に関して、記憶部81の基準電力量データ103に含まれる基準電力量を取得する(S51)。次に、個別電力量無駄検知部93は、記憶部81の電力量履歴データ101から上記電気機器71の消費電力量の履歴データを取得して、取得した消費電力量に無駄が発生しているか否かを判定する(S52)。この判定は、所定期間の上記消費電力量が基準電力量よりも多いか否かにより行うことができる。
ステップS52にて、上記無駄が発生している場合、個別電力量無駄検知部93は、上記無駄の度合を算出する(S53)。上記無駄の度合は、所定期間の上記消費電力量と基準電力量との差を積算することにより求めることができる。
以上のステップS51〜S53を、個別電力量無駄検知部93は、全ての電気機器71について繰り返す(S54)。その後、個別電力量無駄検知部93が上記無駄の発生を判定した電気機器71の情報と、記憶部81の因果構造データ102とを用いて、可視化画像作成部94は、可視化画像を作成して、表示部84に表示させる可視化画像の作成・表示処理を行う(S55)。なお、可視化画像の作成・表示処理は、図18などに示される処理と同様であるので、その説明を省略する。その後、総電力量無駄検知部92、個別電力量無駄検知部93、および可視化画像作成部94における処理動作を終了する。
図33は、制御部80における予測部95の処理動作の概要を示している。図示のように、まず、予測部95は、記憶部81の履歴データ100・101に基づき、各変量の時間推移をグラフ化して表示部84に表示させる(S60)。このグラフの一例が図29の(a)・(b)に実線で示されている。
次に、予測部95は、記憶部81の履歴データ100・101に基づき、各変量の時間推移を予測し、予測した時間推移をグラフ化して表示部84に表示させる(S61)。このグラフの一例が図29の(a)・(b)に破線で示されている。
次に、予測部95は、入力部83から設定内容の変更が指示されたか否かを判断する(S62)。指示されていない場合、ステップS65に進む。一方、指示されている場合、変更された設定内容と、記憶部81の履歴データ100・101とに基づき、設定変更後の各変量(特に総消費電力量および各電気機器71の消費電力量)の時間推移を予測し、予測した時間推移をグラフ化して表示部84に表示させる(S63)。このグラフの一例が図29の(b)に一点鎖線で示されている。
次に、予測部95は、各電気機器71の消費電力量に関して、設定変更前の時間推移から、設定変更後の時間推移を減算することにより、上記削減電力量の時間推移を算出し、算出した時間推移をグラフ化して表示部84に表示させる(S64)。このグラフの一例が図29の(c)に一点鎖線で示されている。
次に、ステップS65において、積算値の表示への切替えが入力部83から指示されたか否かを判断する(S65)。指示されていない場合、ステップS62に戻って上記動作を繰り返す。
一方、指示されている場合、各電気機器71の上記削減電力量の積算値を算出し、算出した積算値をグラフ化して表示部84に表示させる(S66)。なお、設定変更が複数回行われた場合、ステップS66の処理を設定変更ごとに行う。このグラフの一例が図30に示されている。
次に、時間推移の表示への切替えが入力部83から指示されたか否かを判断する(S67)。指示されていない場合、ステップS66に戻って上記動作を繰り返す。一方、指示されている場合、ステップS62に戻って上記動作を繰り返す。
〔実施の形態3〕
次に、本発明のさらに他の実施形態について、図34〜図41を参照して説明する。なお、なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図24に示される電力供給システム70では、図27に示されるように、空調機71bの消費電力量が、外気温度および設定温度の影響を受けるとしているが、本実施形態では、さらに、室内温度、外気湿度、および室内湿度の影響を受けるとしている。これら5つの測定値を変量とする場合、変量の数が増加するので、無駄な消費電力量の要因となっている変量をより正確に推定できる一方、因果構造データの作成が困難となる。
そこで、本実施形態では、上記5つの測定値から算出される3つの変量と空調機71bの消費電力量との間で因果構造データを作成している。上記消費電力量と因果関係を有する変量の数を、上記測定値の数よりも減らすことにより、因果構造データの作成が容易となる。
上記3つの変量は、以下の通りである。すなわち、空調機71bの消費電力は、外気温度および室内温度の温度差と、外気湿度および室内湿度の湿度差とに依存すると考えられる。また、外気温度または室内温度と空調機71bの設定温度との差が大きいほど、空調機71bの運転強度を上げる必要があり、消費電力量が増大することになる。すなわち、外気温度または室内温度と設定温度との差は、空調機71bの負荷に対応すると考えられ、空調機71bの消費電力は、該負荷にも依存すると考えられる。
そこで、本実施形態では、上記5つの測定値から次式に基づき算出される負荷F、温度変量C、および湿度変量Cを、空調機71bの消費電力量Pとの因果関係を構築する変量としている。ここで、ToutおよびTinは、それぞれ外気温度および室内温度を表し、HoutおよびHinは、それぞれ外気湿度および室内湿度を表し、Tsetは、設定温度を表す。
=Tout−Tset、C=(Tout−Tin)/Tout、C=(Hout−Hin)/Hout ・・・(10)。
図34は、上記負荷F、温度変量C、および湿度変量Cと、空調機71bの消費電力量Pとの因果関係の一例を有向グラフで示したものである。図示のグラフから、因果関係情報は、次式のような線形構造方程式で表される。ここで、βは、消費電力量Pにおける誤差を表している。
P=α+α+α+β ・・・(11)。
上記式(11)に対し、履歴情報を用いて回帰分析を行うことにより、頂点間の因果強度α・α・αを算出することができる。従って、本実施形態の電力供給システム70では、測定値の数は3つ増加するが、変量の数は1つしか増加しないので、因果構造データの作成が困難となることを回避できる。
ところで、図24に示される電力供給システム70では、リモコン73bまたは空調機71bの設定温度Tsetを利用している。しかしながら、既存のリモコン73bおよび空調機71bでは、設定温度Tsetをデータとして蓄積したり送信したりすることは殆ど無く、さらに、蓄積したり送信したりすることが可能となるように改良することは一般に困難である。
この問題点に対し、本願発明者らが種々検討した結果、負荷Fの時間変化の傾向が、空調機71bの消費電力量Pの時間変化の傾向と類似している点に着目し、以下の解決手段を案出した。
図35は、設定温度Tsetを送信可能な空調機71bに関して、消費電力量Pおよび負荷Fの時間推移を示すグラフである。図示のグラフにおいて、横軸の数値は、通算の時間を表しており、左側の縦軸の数値は、空調機71bの消費電力量P[Wh]を表しており、かつ、右側の縦軸は、負荷F[℃]を表している。また、実線は、空調機71bの実際の消費電力量Pの時間変化を表しており、点線は、該消費電力量Pに対しLPF(Low Pass Filter)処理を施した後の消費電力量(以下「LPF後の消費電力量」と称する。)P’の時間変化を表しており、破線は、負荷Fの時間変化を表している。なお、上記LPF処理は、消費電力量Pの瞬間的な変動を抑制することを目的としており、該目的に適合するカットオフ周波数が選択される。
図35に示されるグラフを参照すると、LPF後の消費電力量P’の時間変化の傾向が、負荷Fの時間変化の傾向と類似していることが理解できる。そこで、LPF後の消費電力量P’と、負荷Fとを平均値0かつ分散値1でそれぞれ正規化して比較してみた。図36は、上記正規化されたLPF後の消費電力量(以下「正規化電力量」と称する。)P’の時間変化を実線で示し、上記正規化された負荷Fの時間変化を破線で示している。同図を参照すると、正規化電力量P’の時間変化と、正規化された負荷Fの時間変化とはほぼ一致することが理解できる。
従って、負荷Fは次式により推定されると考えられる。ここで、iは測定データのサンプリング番号を表し、計測日時に対応する。すなわち、F^(i)は、i番目のサンプルにおける負荷の推定値を表す。また、μ^およびσ^は、それぞれF^(i)の平均値および標準偏差値を表す。
^(i)=σ^P’(i)+μ^ ・・・(12)。
ところで、定常状態であれば、室内温度は設定温度に近付くと考えられるので、負荷Fは、温度差(Tout−Tin)に近付くと考えられる。従って、負荷の推定値F^(i)の平均値μ^および標準偏差値σ^は、温度差の測定値(Tout(i)−Tin(i))の平均値および標準偏差値にほぼ一致すると考えられる。
以上より、温度差の測定値(Tout(i)−Tin(i))と、正規化電力量の算出値P’(i)と、上記式(12)とを用いて、負荷の推定値F^(i)を算出できることが理解できる。従って、空調機71bの設定温度を計測しなくても、外気温度の測定値Tout(i)、室内温度の測定値Tin(i)、および消費電力量の測定値P(i)を用いて、負荷の値F^(i)を推定することができ、因果構造データを作成することができる。その結果、電力供給システム70において既存の空調機71bを用いることができる。
以下、本実施形態の電力供給システム70の詳細について説明する。図37は、本実施形態の電力供給システム70の要部構成を示している。図37では、図25に示される電力供給システム70に対し、追加された構成と該構成に関係する構成とのみを示している。すなわち、本実施形態の電力供給システム70では、図25に示される電力供給システム70に比べて、室内温度Tinを測定する温度センサ76と、外気湿度Houtおよび室内湿度Hinを測定する湿度センサ78とが追加され、制御部80に正規化部96および負荷推定部97が追加されている。なお、温度センサ76および湿度センサ78には周知のものを利用できるので、本願ではその説明を省略する。
正規化部96は、記憶部81に記憶された空調機71bの消費電力量P(i)を正規化するものである。正規化部96は、正規化した正規化電力量P’(i)を記憶部81に記憶する。一方、負荷推定部97は、記憶部81に記憶された、正規化電力量P’(i)と、外気温度Tout(i)および室内温度Tin(i)とを利用して、負荷の値F^(i)を推定するものである。負荷推定部97は、推定した負荷の値F^(i)を記憶部81に記憶する。
図38は、正規化部96および負荷推定部97の概略構成を示している。図示のように、正規化部96は、LPF110と正規化算出部111とを備える構成である。また、負荷推定部97は、差分算出部112、平均算出部113、標準偏差算出部114、および推定負荷算出部115を備える構成である。
正規化部96において、LPF110は、記憶部81の電力量履歴データ101の中から、空調機71bの消費電力量P(i)を読み出し、読み出した消費電力量P(i)に対しLPF処理を施すものである。LPF110は、LPF後の消費電力量を正規化算出部111に送出する。
正規化算出部111は、LPF110からのLPF後の消費電力量に対し、平均値0かつ分散値1に正規化した正規化電力量P’(i)を算出するものである。正規化算出部111は、算出した正規化電力量P’(i)を電力量履歴データ101の1つとして記憶部81に記憶する。
一方、負荷推定部97において、差分算出部112は、記憶部81の設定・環境履歴データ100の中から、外気温度Tout(i)および室内温度Tin(i)を読み出し、読み出した外気温度および室内温度の差分(Tout(i)−Tin(i))を算出するものである。差分算出部112は、算出した差分(Tout(i)−Tin(i))を平均算出部113および標準偏差算出部114に送出する。なお、差分算出部112は、算出した差分(Tout(i)−Tin(i))を設定・環境履歴データ100の1つとして記憶部81に記憶してもよい。
平均算出部113は、差分算出部112からの差分(Tout(i)−Tin(i))の平均値μ^を算出するものである。平均算出部113は、算出した平均値μ^を推定負荷算出部115に送出する。
標準偏差算出部114は、差分算出部112からの差分(Tout(i)−Tin(i))の標準偏差値σ^を算出するものである。標準偏差算出部114は、算出した標準偏差値σ^を推定負荷算出部115に送出する。
推定負荷算出部115は、記憶部81の電力量履歴データ101の中から、正規化電力量P’(i)を読み出し、読み出した正規化電力量P’(i)と、平均算出部113からの平均値μ^と、標準偏差算出部114からの標準偏差値σ^とを利用して、上記式(12)に基づいて、負荷の推定値F^(i)を算出するものである。推定負荷算出部115は、算出した負荷の推定値F^(i)を設定・環境履歴データ100の1つとして記憶部81に記憶する。
次に、上記構成の要因推定支援装置77の制御部80における正規化部96および負荷推定部97の処理動作を、図39および図40を参照して説明する。なお、制御部80のその他の構成の処理動作は、上述の通りであるので、その説明を省略する。
図39は、正規化部96が行う消費電力量の正規化処理の概要を示している。図示のように、まず、LPF110は、記憶部81の電力量履歴データ101の中から、空調機71bの消費電力量P(i)を取得し(S70)、取得した消費電力量P(i)に対しLPF処理を施す(S71)。次に、正規化算出部111は、LPF110がLPF処理を施したLPF後の消費電力量を平均値0かつ分散値1に正規化し(S72)、正規化された正規化電力量P’(i)を電力量履歴データ101の1つとして記憶部81に記憶する(S73)。その後、ステップS70に戻って、上記動作を繰り返す。
図40は、負荷推定部97が行う負荷推定処理の概要を示している。図示のように、まず、差分算出部112は、記憶部81の設定・環境履歴データ100の中から、外気温度Tout(i)および室内温度Tin(i)を取得し、取得した外気温度および室内温度の差分(Tout(i)−Tin(i))を算出する(S80)。次に、平均算出部113は、差分算出部112が算出した差分(Tout(i)−Tin(i))の平均値μ^を算出すると共に、標準偏差算出部114は、上記差分(Tout(i)−Tin(i))の標準偏差値σ^を算出する(S81)。
次に、推定負荷算出部115は、記憶部81の電力量履歴データ101の中から、正規化電力量P’(i)を取得し、取得した正規化電力量P’(i)と、平均算出部113が算出した平均値μ^と、標準偏差算出部114が算出した標準偏差値σ^とを利用して、上記式(12)に基づいて、負荷推定値F^(i)を算出する(S82)。そして、推定負荷算出部115は、算出した負荷推定値F^(i)を設定・環境履歴データ100の1つとして記憶部81に記憶する(S83)。その後、ステップS80に戻って、上記動作を繰り返す。
図41は、上記構成の正規化部96および負荷推定部97が、算出する数値と、算出するために用いられる数値との一例を示している。図示のように、正規化部96および負荷推定部97は、計測日時iごとに、室内温度Tin(i)、外気温度Tout(i)、および空調機71bの消費電力量P(i)を利用して、外気温度と室内温度との差分(Tout(i)−Tin(i))、空調機71bの正規化電力量P’(i)、および負荷推定値F^(i)を算出している。算出された数値は、設定・環境履歴データ100および電力量履歴データ101の何れかとして記憶部81に記憶される。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、本発明を生産工程に適用して、不良品の原因を推定しているが、例えば、血圧、体温などの生体情報の因果関係から、病気の診断を行う場合にも、本発明を適用することができる。
最後に、要因推定支援装置10・77の各ブロック、特に制御部20・80は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、要因推定支援装置10・77は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである要因推定支援装置10・77の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記要因推定支援装置10・77に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、要因推定支援装置10・77を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明に係る要因推定支援装置は、因果関係を可視化した可視化画像に、異常である変量の情報が追加されることにより、異常の原因を容易に推定できるので、例えば、エネルギーの省力化のためのシミュレーションシステムや、病気の診断システムなど、因果関係を有する任意のシステムに適用することができる。
本発明の一実施形態に係る基板実装システムにおける要因推定支援装置の概略構成を示すブロック図である。 上記基板実装システムの概略構成を示すブロック図である。 上記基板実装システムの因果関係情報の一例を有向グラフで示した図である。 上記因果関係情報における各頂点に対応する変量の履歴情報を表形式で示す図である。 図3に示す因果関係情報の矢線付近に、上記頂点間の因果強度を記載した図である。 上記頂点にそれぞれ対応する変量の確率分布の一例を示すグラフである。 上記因果関係情報に基づいて作成した因果関係の可視化画像の一例を示す図である。 上記可視化画像において、異常が検知された変量の頂点を変更した図である。 上記要因推定支援装置の記憶部に記憶される材料・環境履歴データおよび検査履歴データの一例を表形式で示す図である。 上記記憶部に記憶される因果構造データの一例を有向グラフで示す図である。 上記因果構造データを表形式で示す図である。 上記記憶部に記憶される変動管理基準データの一例を表形式で示す図である。 或る変量の目標不良率が0.01%である場合の管理基準を示すグラフである。 上記因果関係情報の他の例を有向グラフで示す図である。 上記要因推定支援装置の制御部における可視化画像作成部が作成した可視化画像の一例を示す図である。 上記制御部の因果強度算出部および変動管理基準設定部の処理動作の概要を示すフローチャートである。 上記制御部の最終品質異常検知部、変量異常検知部、および可視化画像作成部の処理動作の概要を示すフローチャートである。 上記可視化画像作成部における処理の或る具体例を示すフローチャートである。 同図(a)〜(c)は、上記処理を行うことによる可視化画像の変化を示す図である。 上記可視化画像作成部における処理の別の具体例を示すフローチャートである。 同図(a)〜(c)は、上記処理を行うことによる可視化画像の変化を示す図である。 上記可視化画像作成部における処理の他の具体例を示すフローチャートである。 同図(a)〜(c)は、上記処理を行うことによる異常通知画像の変化を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る電力供給システムの概略構成を示すブロック図である。 上記電力供給システムにおける要因推定支援装置の概略構成を示すブロック図である。 上記要因推定支援装置の記憶部に記憶される設定・環境履歴データおよび電力量履歴データの一例を表形式で示す図である。 上記記憶部に記憶される因果構造データの一例を有向グラフで示す図である。 上記因果構造データを表形式で示す図である。 上記要因推定支援装置の表示部に表示されるグラフの一例を示す図である。 上記表示部に表示されるグラフの別の例を示す図である。 上記表示部に表示されるグラフの他の例を示す図である。 上記要因推定支援装置の制御部における総電力量無駄検知部、個別電力量無駄検知部、および可視化画像作成部の処理動作の概要を示すフローチャートである。 上記制御部における予測部の処理動作の概要を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態に係る電力供給システムにおける因果関係の一例を有向グラフで示した図である。 上記電力供給システムにおいて設定温度を送信可能な空調機に関して、消費電力量と、該消費電力量に対しLPFが施されたLPF後の消費電力量と、上記設定温度に対する外気温度の差である負荷との時間推移を示すグラフである。 上記LPF後の消費電力量と、上記負荷とを正規化したものの時間推移を示すグラフである。 上記電力供給システムの要部構成を示すブロック図である。 上記電力供給システムの制御部における正規化部および負荷推定部の概略構成を示すブロック図である。 上記正規化部が行う消費電力量の正規化処理の概要を示すフローチャートである。 上記負荷推定部が行う負荷推定処理の概要を示すフローチャートである。 上記正規化部および上記負荷推定部が、算出する数値と、算出するために用いられる数値との一例を表形式で示す図である。
符号の説明
1 基板実装システム(診断対象のシステム)
10・77 要因推定支援装置
11 加工装置
14 検査装置
20・80 制御部
21 記憶部(変量履歴記憶部、因果関係記憶部)
22・82 受信部
23・83 入力部(入力手段)
24・84 表示部
30・90 因果強度算出部(因果強度算出手段)
31 変動管理基準設定部(判定基準設定手段)
32 最終品質異常検知部(結果異常判定手段)
33 変量異常検知部(変量異常判定手段)
34・94 可視化画像作成部(可視化画像作成手段)
40 材料・環境履歴データ(履歴情報)
41 検査履歴データ(履歴情報)
42・102 因果構造データ(因果関係情報)
43 固定管理基準データ
44 変動管理基準データ
50 可視化画像
60 異常通知用画像
70 電力供給システム(診断対象のシステム)
71 電気機器
72 対象施設
73 操作機
74 電力計
75 配電盤
76 温度センサ
81 記憶部(変量履歴記憶部、因果関係記憶部、予測時系列記憶部)
91 基準電力量算出部
92 総電力量無駄検知部(結果異常判定手段)
93 個別電力量無駄検知部(変量異常判定手段)
95 予測部(予測手段)
100 設定・環境履歴データ(履歴情報)
101 電力量履歴データ(履歴情報)
103 基準電力量データ
105 予測時系列データ

Claims (11)

  1. 診断対象のシステムにおいて発生した結果から要因を推定することを支援する要因推定支援装置であって、
    上記システムから取得した複数の変量の履歴情報を記憶する変量履歴記憶部と、
    上記複数の変量間の因果関係を示す因果関係情報を記憶する因果関係記憶部と、
    上記結果に対応する変量が異常であるかを、当該変量の履歴情報を用いて判定する結果異常判定手段と、
    該結果異常判定手段が異常であると判定した場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを、当該変量の履歴情報を用いて判定する変量異常判定手段と、
    上記因果関係情報を用いて、上記因果関係を可視化した可視化画像を作成する可視化画像作成手段であって、上記変量異常判定手段による判定が行われたのち、上記可視化画像において、上記結果異常判定手段および上記変量異常判定手段が異常であると判定した変量に対し、異常である旨の情報を追加する可視化画像作成手段とを備えることを特徴とする要因推定支援装置。
  2. 上記結果異常判定手段が異常を判定する基準となる所定の判定基準と、上記因果関係情報とに基づいて、上記変量異常判定手段が異常を判定する基準となる判定基準を設定する判定基準設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の要因推定支援装置。
  3. 上記履歴情報に基づいて、上記因果関係の強さを示す因果強度を算出する因果強度算出手段をさらに備えており、
    上記判定基準設定手段は、上記因果関係情報と上記因果強度とに基づいて、上記判定基準を設定することを特徴とする請求項2に記載の要因推定支援装置。
  4. 上記履歴情報に基づいて、上記因果関係の強さを示す因果強度を算出する因果強度算出手段をさらに備えており、
    上記可視化画像作成手段は、上記可視化画像における上記因果関係情報を、上記因果強度に基づいて変更することを特徴とする請求項1または2に記載の要因推定支援装置。
  5. 上記変量異常判定手段は、異常であると判定した変量に関して、異常の度合を算出して
    おり、
    上記可視化画像作成手段は、上記可視化画像における上記因果関係情報を、上記異常の度合に基づいて変更することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の要因推定支援装置。
  6. 複数の上記変量は、複数の種類に分類されるものであり、
    上記可視化画像作成手段が作成する可視化画像は、上記複数の種類にそれぞれ対応する複数の領域に分割され、上記変量の情報が該変量の属する種類に対応する領域に配置されることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の要因推定支援装置。
  7. 上記診断対象のシステムは、複数の工程を経て製品を製造する生産システムであることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の要因推定支援装置。
  8. 上記診断対象のシステムは、複数の電気機器に電力を供給する電力供給システムであり、
    上記複数の変量は、上記複数の電気機器の消費電力量を含んでおり、
    上記結果に対応する変量は、上記電力供給システムにおける消費電力量の合計値であり、
    上記異常は、上記消費電力量が基準電力量よりも多い無駄状態であることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の要因推定支援装置。
  9. 上記消費電力量以外の変量の値を入力するための入力手段と、
    該入力手段にて入力された上記変量の値に変更した場合における上記消費電力量の時系列情報を、上記変量履歴記憶部が記憶する履歴情報に基づいて予測する予測手段と、
    該予測手段が予測した時系列情報を記憶する予測時系列記憶部とをさらに備えており、
    上記結果異常判定手段は、上記結果に対応する変量が異常であるかを、当該変量に対応する上記時系列情報に基づいてさらに判定しており、
    上記変量異常判定手段は、該結果異常判定手段が異常であると判定した場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを、当該変量に対応する上記時系列情報に基づいてさらに判定していることを特徴とする請求項8に記載の要因推定支援装置。
  10. 診断対象のシステムにおいて発生した結果から要因を推定することを支援する要因推定支援装置であって、上記システムから取得した複数の変量の履歴情報を記憶する変量履歴記憶部と、上記複数の変量間の因果関係を示す因果関係情報を記憶する因果関係記憶部とを備える要因推定支援装置の制御方法であって、
    上記結果に対応する変量が異常であるかを、当該変量の履歴情報を用いて判定する結果異常判定ステップと、
    該結果異常判定ステップにて異常であると判定された場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを、当該変量の履歴情報を用いて判定する変量異常判定ステップと、
    上記因果関係情報を用いて、上記因果関係を可視化した可視化画像を作成する可視化画像作成ステップであって、上記変量異常判定ステップにおける判定が行われたのち、上記可視化画像において、上記結果異常判定ステップおよび上記変量異常判定ステップにて異常であると判定された変量に対し、異常である旨の情報を追加する可視化画像作成ステップとを含むことを特徴とする要因推定支援装置の制御方法。
  11. 診断対象のシステムにおいて発生した結果から要因を推定することを支援する要因推定支援装置であって、上記システムから取得した複数の変量の履歴情報を記憶する変量履歴記憶部と、上記複数の変量間の因果関係を示す因果関係情報を記憶する因果関係記憶部と
    を備える要因推定支援装置を動作させるための要因推定支援プログラムであって、
    上記結果に対応する変量が異常であるかを、当該変量の履歴情報を用いて判定する結果異常判定ステップと、
    該結果異常判定ステップにて異常であると判定された場合、上記結果に対応する変量以外の変量のそれぞれが異常であるかを、当該変量の履歴情報を用いて判定する変量異常判定ステップと、
    上記因果関係情報を用いて、上記因果関係を可視化した可視化画像を作成する可視化画像作成ステップであって、上記変量異常判定ステップにおける判定が行われたのち、上記可視化画像において、上記結果異常判定ステップおよび上記変量異常判定ステップにて異常であると判定された変量に対し、異常である旨の情報を追加する可視化画像作成ステップをコンピュータに実行させるための要因推定支援プログラム。
JP2008059953A 2007-03-09 2008-03-10 要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム Active JP5186956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059953A JP5186956B2 (ja) 2007-03-09 2008-03-10 要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061043 2007-03-09
JP2007061043 2007-03-09
JP2007273107 2007-10-19
JP2007273107 2007-10-19
JP2008059953A JP5186956B2 (ja) 2007-03-09 2008-03-10 要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009116842A JP2009116842A (ja) 2009-05-28
JP5186956B2 true JP5186956B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=39590231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008059953A Active JP5186956B2 (ja) 2007-03-09 2008-03-10 要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20080219544A1 (ja)
EP (1) EP1967996A1 (ja)
JP (1) JP5186956B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11436769B2 (en) 2019-10-30 2022-09-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Visualized data generation device, visualized data generation system, and visualized data generation method

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8265777B2 (en) * 2009-06-02 2012-09-11 Palo Alto Research Center Incorporated Pervasive model adaptation: the integration of planning and information gathering in dynamic production systems
US8340436B2 (en) * 2009-06-19 2012-12-25 Eastman Kodak Company Detecting significant events in consumer image collections
JP2011125122A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Sony Corp バッテリ制御システム、バッテリ制御装置、バッテリ制御方法およびプログラム
JP5392232B2 (ja) * 2010-10-19 2014-01-22 パナソニック株式会社 スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP5988419B2 (ja) 2012-01-11 2016-09-07 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 予測方法、予測システムおよびプログラム
US20130262654A1 (en) * 2012-03-28 2013-10-03 Sony Corporation Resource management system with resource optimization mechanism and method of operation thereof
JP5908355B2 (ja) * 2012-07-11 2016-04-26 京セラ株式会社 サーバ装置
JP6287018B2 (ja) * 2013-10-04 2018-03-07 富士通株式会社 可視化方法、表示方法、情報処理装置、可視化プログラム及び表示プログラム
JP6209959B2 (ja) 2013-12-03 2017-10-11 富士通株式会社 表示方法、表示装置及び表示プログラム
KR101509745B1 (ko) * 2013-12-16 2015-04-07 현대자동차 주식회사 공조장치 소비전력 산출방법
JP6413246B2 (ja) * 2014-01-29 2018-10-31 オムロン株式会社 品質管理装置および品質管理装置の制御方法
JP6233061B2 (ja) * 2014-01-30 2017-11-22 オムロン株式会社 品質管理装置、品質管理方法
JP6354192B2 (ja) * 2014-02-14 2018-07-11 オムロン株式会社 因果ネットワーク生成システム
JP6387707B2 (ja) * 2014-07-01 2018-09-12 富士通株式会社 異常検出システム、表示装置、異常検出方法及び異常検出プログラム
JP6613853B2 (ja) 2015-12-01 2019-12-04 オムロン株式会社 管理システムおよび管理プログラム
JP6540481B2 (ja) * 2015-12-01 2019-07-10 オムロン株式会社 管理システムおよび管理プログラム
KR102436629B1 (ko) * 2016-01-28 2022-08-25 한화정밀기계 주식회사 부품 실장기의 공정 라인 오류의 원인을 자동으로 식별하는 방법, 그리고 이에 적용되는 장치
JP6658863B2 (ja) * 2016-03-09 2020-03-04 富士通株式会社 製造プロセスの可視化プログラム、製造プロセスの可視化方法および製造プロセスの可視化システム
WO2017187642A1 (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 富士通株式会社 表示処理プログラム、フロー出力プログラム、表示処理方法、フロー出力方法、表示処理システムおよびフロー出力システム
KR101943639B1 (ko) * 2016-06-13 2019-01-30 한국전자통신연구원 단말기의 전력감소를 위한 상황정보 및 사용패턴 분석 기반 대기모드 제어 장치 및 그 방법
JP6718827B2 (ja) * 2017-01-27 2020-07-08 ローム株式会社 IoTを活用した管理システム及びこれを応用した給湯器データ送信システム
JP6975073B2 (ja) * 2018-02-27 2021-12-01 三菱重工業株式会社 予測システム、予測方法、およびプログラム
JP7036697B2 (ja) * 2018-09-27 2022-03-15 株式会社日立製作所 監視システム及び監視方法
JP7230600B2 (ja) * 2019-03-13 2023-03-01 オムロン株式会社 表示システム
JP6938563B2 (ja) * 2019-05-17 2021-09-22 株式会社日立製作所 製造の管理を支援するシステム及び方法
JP7505495B2 (ja) * 2019-07-24 2024-06-25 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
EP4053764A4 (en) * 2019-11-01 2022-12-21 NEC Corporation ANALYSIS DEVICE, CONTROL METHOD AND PROGRAM
JP7333284B2 (ja) * 2020-03-16 2023-08-24 株式会社日立製作所 保守支援システム及び保守支援方法
JP2022029982A (ja) * 2020-08-06 2022-02-18 オムロン株式会社 表示システム、表示方法、及び表示プログラム
JP7297997B1 (ja) 2022-08-05 2023-06-26 ユニ・チャーム株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
CN116107847B (zh) * 2023-04-13 2023-06-27 平安科技(深圳)有限公司 多元时间序列数据异常检测方法、装置、设备及存储介质

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5130936A (en) * 1990-09-14 1992-07-14 Arinc Research Corporation Method and apparatus for diagnostic testing including a neural network for determining testing sufficiency
JP2002251212A (ja) * 2001-02-21 2002-09-06 Toyota Motor Corp 品質管理方法、同システム、および同プログラムを記録した記録媒体
JP2003242271A (ja) * 2002-02-13 2003-08-29 Toshiba Corp プラント診断方法および診断システム
US20040243461A1 (en) * 2003-05-16 2004-12-02 Riggle Mark Spencer Integration of causal models, business process models and dimensional reports for enhancing problem solving
JP2005182441A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Matsushita Electric Works Ltd 建物設備管理の分析装置
JP4239932B2 (ja) 2004-08-27 2009-03-18 株式会社日立製作所 生産管理システム
JP2006105943A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Omron Corp 知識作成装置及びパラメータ探索方法並びにプログラム製品
JP2006173373A (ja) 2004-12-16 2006-06-29 Renesas Technology Corp 半導体製品の製造システム
US7171337B2 (en) * 2005-06-21 2007-01-30 Microsoft Corpoartion Event-based automated diagnosis of known problems
JP4736613B2 (ja) * 2005-08-11 2011-07-27 オムロン株式会社 工程管理装置、工程管理プログラム、工程管理プログラムを記録した記録媒体、および工程管理方法
US8655623B2 (en) * 2007-02-13 2014-02-18 International Business Machines Corporation Diagnostic system and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11436769B2 (en) 2019-10-30 2022-09-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Visualized data generation device, visualized data generation system, and visualized data generation method

Also Published As

Publication number Publication date
EP1967996A1 (en) 2008-09-10
US20080219544A1 (en) 2008-09-11
JP2009116842A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5186956B2 (ja) 要因推定支援装置およびその制御方法、ならびに要因推定支援プログラム
CN112101662B (zh) 设备健康状况和生命周期检测方法、存储介质及电子设备
KR102355777B1 (ko) 프로세스의 이상 상태 진단 장치 및 이상 상태 진단 방법
US9639413B2 (en) Automated fault detection and diagnostics in a building management system
US10402767B2 (en) Systems and methods for monetizing and prioritizing building faults
US6853958B1 (en) System and method for collecting and disseminating household information and for coordinating repair and maintenance services
KR101496069B1 (ko) 플랜트 안전 설계 지원 장치 및 플랜트 감시 보수 지원 장치
CN101414186A (zh) 要因估计支持装置及其控制方法
JP4981479B2 (ja) 機器の故障診断システム
CN101413991A (zh) 用于远程预测交流电机系统剩余寿命的方法和系统
US20220035356A1 (en) Equipment failure diagnosis support system and equipment failure diagnosis support method
JP2011020758A (ja) エレベータの部品改善計画システム及びその部品改善計画方法
KR101595549B1 (ko) 진단지식교류서비스 연계형 설비진단시스템의 운영방법
JP2005346655A (ja) 工程管理装置、工程管理方法、工程管理プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体
KR20080070543A (ko) 자동화 생산라인의 불량예측 조기 경보 방법
JP2020109581A (ja) 診断方法、診断装置、診断システム及び診断プログラム
JP2017126328A (ja) 情報端末の制御方法、プログラム、および情報端末
JP2006064307A (ja) 機器診断装置、その動作プログラム、機器診断方法
JP2007193456A (ja) 要因推定装置、要因推定プログラム、要因推定プログラムを記録した記録媒体、および要因推定方法
US20230408996A1 (en) Monitoring laundry machine operation using machine learning analysis of acoustic transducer signal information
US20180164779A1 (en) Method, server, and program for providing real-time robot monitoring service
JP4813071B2 (ja) マクロ画像表示システム及びマクロ画像表示方法
JP2010134642A (ja) 車体精度傾向管理システム
KR20180068101A (ko) 로봇 예측 정비 서비스 제공 방법 및 서버
KR102409862B1 (ko) 실시간 로봇 모니터링 서비스 제공 방법, 서버 및 프로그램

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121113

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5186956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04