JP5186030B2 - 建物ユニット - Google Patents
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Description
図6に示すように、壁体の両端側の柱91,91間に一対の間柱94,94が設けられており、これらの間柱94,94間に窓サッシ96が設置されている。この窓サッシ96に対応する窓枠9を設置する際には、壁体両側の柱91,91とこの間柱94,94とのそれぞれの間に、枠体95,95をそれぞれ設置する。
次いで、枠体95,95のそれぞれの縦部材951,951間に窓枠9の形状寸法に応じて腰壁パネル98等を設置することで、縦部材951,951、および腰壁パネル98で囲まれた窓枠設置用の正面コ字状の開口を形成し、この開口において、枠体95,95の縦部材951と縦部材951との間に窓枠9を位置決めして取り付ける。
また、枠体95,95にはそれぞれ、石膏ボードなどが設けられ、これら枠体95,95と石膏ボードとで内壁部材を構成する。あるいは、これら枠体95,95と面材とで内壁パネルを構成する。
また、内壁パネルを構成する枠体の縦部材に対して窓枠を正確に位置決めしたとしても、間柱に固定される窓サッシの開口に対して窓枠の位置がずれてしまうことがあった。
ここで、前記板部材は前記縦枠の上下の両端部の室内側の面にそれぞれ設けられている構成が好ましい。
さらに、前記板部材の先端部と前記横枠との間および前記縦枠と前記横枠との間には、それぞれ所定間隔のクリアランスが設けられていることが好ましい。
ここで、平面方向における位置決め作業・取付作業自体が垂直方向における位置決め作業・取付作業に比べて容易であることに加えて、縦枠(151)の長さと間柱(14)の長さとがほぼ等しいことから、窓枠・縦枠取付工程において、窓サッシ(5)の開口に対応する所定位置に窓枠(2)が位置するように、窓枠(2)を容易に取り付けることが可能となる。
また、縦枠(151)と間柱(14)との長さはほぼ等しいため窓枠(2)が取り付けられた状態の縦枠(151)を間柱(14)に取り付ける際、この窓枠(2)が取り付けられた状態の縦枠(151)を床に置いた状態、もしくはこれに近い状態で作業することも可能である。これにより、窓枠(2)を正確な位置に、かつ大幅に容易に設置することが可能となる。
ここで、縦枠(151)と横枠(153,154)のそれぞれとの間には、所定間隔のクリアランスを設けることが好ましい。これにより、縦枠の位置と横枠の位置とが多少ずれていてもこれら縦枠および横枠を容易に施工できる。
この関連技術によれば、調整部材(171,172)を介して窓枠(2)を建物ユニット(1)のより正確な位置に設置することができる。
また、窓サッシ(5)を基準位置として窓枠(2)を位置決め可能となるので、窓サッシ(5)の開口位置と窓枠(2)の位置とを一致させることができる。
すなわち、窓枠(2)を正確な位置に、かつ大幅に容易に設置することが可能となる。
図1は、建物ユニット1の斜視図である。この図1は、建物ユニット1の構成概略を示し、窓サッシ5に対応する窓枠2が設置された壁体3における特徴的部分のみ具体的に示している。
建物ユニット1は、柱11、上梁12および下梁13を含んで構成された直方体状の骨組み10を備え、本実施形態では、その一側面を構成する壁体3に窓サッシ5および窓枠2が設置されている。なお、図1で、4は床パネルである。
内壁パネル15は、図1に示すように、各縦枠151,152および各横枠153,154を含み矩形状に形成された心材と、板状の内壁材155(図2)とを有している。ここで、縦枠151,152の長さは、間柱14の長さとほぼ等しい。
また、窓サッシ5は、サッシ枠51と、ガラス縁52およびガラス53(図3参照)とを有して構成されている。
なお、本実施形態では、このクリアランスCの幅は約3mmとしているが、これに限らない。
先ず、柱11,11間に間柱14,14を立設し、間柱14,14に窓サッシ5を固定する。
次いで、内壁パネル15,15のそれぞれにおける一方の縦枠151,151に、窓枠2の縦部材21,21をそれぞれ取り付ける(窓枠・縦枠取付工程)。例えば、図3において、縦枠151側から窓枠2の縦部材21側に(図3上方から下方に)釘打ちして取り付ける。
この窓枠・縦枠取付工程では、縦枠151の所定位置に対して窓枠2を位置決めして取り付ける。この窓枠2の位置決め・取付作業は、床パネル4などの上などで行うことができる。
このように、内壁パネル15の縦枠151を利用して窓枠2が設置される。
この別縦枠取付工程および横枠取付工程により、内壁パネル15の縦枠151の上下端部が横枠153,154とそれぞれ接続され、縦枠151,152および横枠153,154で形成される枠体に内壁材155(図2)を設けることで、内壁パネル15が形成される(内壁材取付工程)。なお、内壁材155はクロス等で仕上げられる。
以上のような窓枠設置工程を経て、窓枠2は建物ユニット1に設置される(図1)。
例えば、上記施工手順とは異なり、縦枠152や各横枠153,154を骨組み10にそれぞれ取り付けてから、縦枠151を間柱14に取り付けてもよい。また、窓枠2の縦部材21を縦枠151に取り付けてから、縦部材21に横部材22を取り付けて窓枠2を形成してもよい。
(1)窓枠2の縦部材21,21をそれぞれ縦枠151,151に取付けてから(窓枠・縦枠取付工程)、その窓枠2が取り付けられた縦枠151,151をそれぞれ間柱14,14に沿って設置する(縦枠151・間柱14取付工程)ことにより、縦枠151,151に対して窓枠2を床などの平面内で取り付けることが可能となる。すなわち、窓枠2を持ち上げながら壁体3の所定高さ位置に位置決めする作業が不要となって窓枠2の位置決め作業・取付作業が容易になる、また、縦枠151と間柱14との長さがほぼ等しいことから、窓枠2を窓サッシ5の開口に対応する所定の位置に容易に取り付けることが可能となる。
これに加えて、窓枠2が取り付けられた縦枠151を間柱14に取り付ける構成としたことから、間柱14に既に設置された窓サッシ5を基準位置として窓枠2を位置決め可能となる。すなわち、従来とは異なり、窓枠が設置される位置が内壁パネルの枠体等の位置によって規定されないため、窓サッシ5の開口に対して窓枠2の位置を一致させることができる。
なお、前記実施形態における窓枠2の設置と略同様にして、壁体の高さ略全体に亘って設けられる窓枠の設置も行える。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (3)
- 柱、上梁、および下梁から形成される略直方体状の骨組みと、前記柱のうち隣合う柱の間に設けられた2本の間柱と、これらの間柱と間柱との間に設置された窓サッシと、この窓サッシに対応して設置された窓枠と、この窓枠の両側に設けられた内壁パネルとを備え、
前記窓枠は縦部材と横部材とを備えて正面矩形状に形成され、
前記内壁パネルは前記縦部材が取り付けられる縦枠と、この縦枠に対向配置される別の縦枠と、これらの縦枠の上下端部にそれぞれ一端部が接続される横枠とを有し、
前記縦枠の端部には前記横枠側に延出する板部材が設けられ、この板部材が前記横枠に取り付けられる
ことを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載の建物ユニットにおいて、
前記板部材は前記縦枠の上下の両端部の室内側の面にそれぞれ設けられている
ことを特徴とする建物ユニット。 - 請求項2に記載の建物ユニットにおいて、
前記板部材の先端部と前記横枠との間および前記縦枠と前記横枠との間には、それぞれ所定間隔のクリアランスが設けられている
ことを特徴とする建物ユニット。
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