JP2023048692A - 壁下地用矩形枠部材 - Google Patents

壁下地用矩形枠部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2023048692A
JP2023048692A JP2021158144A JP2021158144A JP2023048692A JP 2023048692 A JP2023048692 A JP 2023048692A JP 2021158144 A JP2021158144 A JP 2021158144A JP 2021158144 A JP2021158144 A JP 2021158144A JP 2023048692 A JP2023048692 A JP 2023048692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame member
wall base
rectangular
rectangular frame
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021158144A
Other languages
English (en)
Inventor
秀彰 小松
Hideaki Komatsu
一仁 菅間
Kazuhito Sugama
亮佑 松田
Ryosuke Matsuda
浩紀 長谷川
Hiroki Hasegawa
浩司 真鍋
Koji Manabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP2021158144A priority Critical patent/JP2023048692A/ja
Publication of JP2023048692A publication Critical patent/JP2023048692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成及び方法により、縦方向軸組部材と横方向軸組部材によって囲まれる矩形開口部の内側に、精度良く設置できる壁下地用矩形枠部材を提供する。【解決手段】柱20の内側面に沿って配置される左右一対の側縁部縦枠部材11と、梁21の下面に沿って配置される上縁部横枠部材12及び土台22の上面に沿って配置される下縁部横枠部材13とを含んで構成されている。左右一対の側縁部縦枠部材11における嵌込み方向Xの後方側の各々の面10aには、柱20の嵌込み方向Xと対向する面20aに当接させる張出し位置決め部14aを外側に張り出させた状態で、ガイド片14が、少なくとも一箇所に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、壁下地用矩形枠部材、壁下地用矩形枠部材の取り付け構造、及び壁下地用矩形枠部材の取り付け方法に関する。
柱や間柱などの縦方向軸組部材と、土台や梁などの横方向軸組部材とを構造材として、これらの構造材に荷重を支持させるようにした木造軸組構法による建築物では、外壁や仕切壁等の壁部分の骨組み(構造材)となる、左右一対の縦方向軸組部材と、上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部の内側に、壁下地材や壁仕上材を取り付けるための枠部材が組み付けられるようになっているが、近年、工期の短縮や工数の低減等を目的として、このような矩形開口部の内側に設置可能な大きさの矩形枠部材を予め工場等で製造しておき、製造した矩形枠部材を設置現場に搬入して、左右一対の縦方向軸組部材と上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部の内側に設置する施工方法が採用されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-266050号公報
予め工場等で製造した壁下地用の矩形枠部材を、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材と上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部の内側に取り付けるには、特に矩形枠部材の屋内側の面において、当該屋内側の面を、縦方向軸組部材や横方向軸組部材の屋内側の面と精度良く揃えた状態で取り付けることによって、壁下地材や壁仕上材を取り付ける作業を容易に行なえるようにすることが可能になるが、予め工場等で製造した壁下地用の矩形枠部材は、相当の重量を有するため、当該矩形枠部材を、矩形開口部の内側に嵌め込むようにしながら、これの屋内側の面を縦方向軸組部材や横方向軸組部材の屋内側の面に精度良く揃えて設置する作業に、多くの手間を要することなる。
また、特許文献1の木造建築物におけるパネルの回転取り付け方法によれば、パネル受け円筒形突起を縦方向軸組部材に取り付けておくと共に、枠パネル側には円筒形突起の嵌め込み用の溝を設けて、この溝に円筒形突起を嵌め込むようにし、且つ枠パネル上端の横方向軸組部材の外側に面する部分には、回転防止用の飼木を取り付けておき、枠パネルを、円筒形突起を中心軸として四分の一回転させて、横方向軸組部材に取り付けられた回転防止用の飼木に枠パネルの上端外面が接することで、枠パネルを、所定の位置に正確に配置させるようになっている。このため、構成が複雑になるばかりか、パネル受け円筒形突起や、円筒形突起の嵌め込み用の溝や、回転防止用の飼木を、荷重に耐え得るように縦方向軸組部材や枠パネルに精度良く設ける作業に、却って多くの手間を要することになる。
本発明は、簡易な構成及び方法によって、予め工場等で製造した壁下地用の矩形枠部材を、左右一対の縦方向軸組部材と上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部の内側に、特に屋内側の面を縦方向軸組部材や横方向軸組部材の屋内側の面に揃えた状態で、精度良く設置することを可能にする、壁下地用矩形枠部材、該壁下地用矩形枠部材の取り付け構造、及び該壁下地用矩形枠部材の取り付け方法を提供することを目的とする。
本発明は、木造軸組み構法による建築物おいて、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材と、構造材となる上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部に嵌め込まれるようにして、壁下地材として取り付けられる壁下地用矩形枠部材であって、前記縦方向軸組部材の内側面に沿って配置される左右一対の側縁部縦枠部材と、前記横方向軸組部材の内側面に沿って配置される上縁部横枠部材及び下縁部横枠部材とを含んで構成されており、前記左右一対の側縁部縦枠部材における嵌込み方向の後方側の各々の面には、前記縦方向軸組部材の嵌込み方向と対向する面に当接させる張出し位置決め部を、外側に張り出させた状態で、ガイド片が、少なくとも一箇所に取り付けられている壁下地用矩形枠部材を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の壁下地用矩形枠部材は、前記ガイド片が、合板からなっていることが好ましい。
また、本発明の壁下地用矩形枠部材は、前記左右一対の側縁部縦枠部材と、前記上縁部横枠部材及び前記下縁部横枠部材とによって囲まれる矩形領域に、窓サッシが取り付けられていることが好ましい。
さらに、本発明の壁下地用矩形枠部材は、前記左右一対の側縁部縦枠部材と、前記上縁部横枠部材及び前記下縁部横枠部材とによって囲まれる矩形領域に、少なくとも上下一対の中間部横枠部材による設備用補強部が設けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明の壁下地用矩形枠部材は、前記窓サッシが、掃出し窓用の窓サッシとなっていることが好ましい。
また、本発明の壁下地用矩形枠部材は、前記下縁部横枠部材の嵌込み方向の幅が、前記側縁部縦枠部材を含む縦枠部材の下端部分における嵌込み方向の幅よりも、小さくなっていることにより、前記縦枠部材の下端部分よりも下方の嵌込み方向後方側の部分に、床材を取り外し可能とする、矩形状切欠き部が形成されていることが好ましい。
そして、本発明は、上記の掃出し窓用の窓サッシが取り付けられた壁下地用矩形枠部材の取り付け構造であって、前記壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の部分における下側の前記横方向軸組部材の高さを、低く形成すると共に、前記壁下地用矩形枠部材の前記下縁部横枠部材の高さを、低く形成した部分の前記横方向軸組部材の高さとの合計が、前記壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の両側の部分における前記横方向軸組部材の高さと同様の高さとなるようにすることで、前記壁下地用枠矩形部材が前記矩形開口部に取り付けられた際に、前記壁下地用矩形枠部材の前記下縁部横枠部材の上面の高さ位置と、前記壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の両側の部分における前記横方向軸組部材の上面の高さ位置とが、揃うようにする壁下地用矩形枠部材の取り付け構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、上記のいずれかの壁下地用枠矩形部材を、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材と、構造材となる上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる前記矩形開口部に取り付ける際の取り付け方法であって、搬送されて来た前記壁下地用矩形枠部材を、前記ガイド片をガイドとして、前記ガイド片の張出し位置決め部を、前記縦方向軸組部材の嵌込み方向と対向する面に当接させることにより嵌込み方向の位置決めをしながら、前記矩形開口部に嵌め込むようにして取り付ける壁下地用矩形枠部材の取り付け方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の壁下地用矩形枠部材、該壁下地用矩形枠部材の取り付け構造、又は該壁下地用矩形枠部材の取り付け方法によれば、簡易な構成及び方法によって、予め工場等で製造した壁下地用の矩形枠部材を、左右一対の縦方向軸組部材と上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部の内側に、特に屋内側の面を縦方向軸組部材や横方向軸組部材の屋内側の面に揃えた状態で、精度良く設置することができる。
図1(a)、(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係る壁下地用矩形枠部材の取り付け方法を説明する斜視図である。 図2は、本発明の好ましい一実施形態に係る壁下地用矩形枠部材の、嵌め込み方向と対向する側から見た正面図である。 図3は、図2の壁下地用矩形枠部材の構成を説明する分解斜視図である。 図4は、図2の壁下地用矩形枠部材の取り付け構造を説明する要部断面図である。 図5は、本発明の好ましい他の実施形態に係る壁下地用矩形枠部材の、嵌め込み方向と対向する側から見た正面図である。 図6は、図5の壁下地用矩形枠部材の構成を説明する分解斜視図である。 図7は、図6のA部拡大図である。 図8は、本発明の好ましい他の実施形態に係る壁下地用矩形枠部材の、嵌め込み方向と対向する側から見た正面図である。 図9は、図8のB部拡大図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る壁下地用矩形枠部材10(図2、図3参照)は、例えば図1(a)、(b)に示すように、木造軸組み構法による建築物おいて、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材である柱20と、構造材となる上下一対の横方向軸組部材である梁21及び土台22とによって囲まれる矩形開口部23に嵌め込まれるようにして、壁下地材として取り付けられる枠部材となっている。本実施形態の壁下地用矩形枠部材10は、予め工場等において、主として木製の角材を、矩形状の枠形状に組み付けることによって製造されるようになっており、設置現場に搬入されて、簡易な構成及び方法によって、例えば一対の柱20と梁21及び土台22とによって囲まれる矩形開口部23の内側に、特に屋内側の面10aを、柱20や梁21の屋内側の面20a,21aと揃えた状態で、精度良く設置することができるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態の壁下地用矩形枠部材10は、木造軸組み構法による建築物おいて、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材である柱20と、構造材となる上下一対の横方向軸組部材である土台22及び梁21とによって囲まれる矩形開口部23に嵌め込まれるようにして、壁下地材として取り付けられる枠部材であって、図2及び図3にも示すように、柱20の内側面に沿って配置される左右一対の側縁部縦枠部材11と、梁21の内側面(下面)沿って配置される上縁部横枠部材12及び土台22の内側面(上面)沿って配置される下縁部横枠部材13とを含んで構成されている。左右一対の側縁部縦枠部材11における嵌込み方向X(図1参照)の後方側の各々の面(屋内側の面)10aには、柱20の嵌込み方向Xと対向する面(屋内側の面)20aに当接させる張出し位置決め部14aを外側に張り出させた状態で、ガイド片14が、少なくとも一箇所として、例えば各々一箇所に取り付けられている。
また、本実施形態では、左右一対の側縁部縦枠部材11と、上縁部横枠部材12及び下縁部横枠部材13とによって囲まれる矩形領域に、窓サッシ17が取り付けられている。窓サッシ17は、本実施形態では、例えば掃出し窓用の窓サッシとなっている。
本実施形態では、矩形開口部23を形成する左右一対の柱20は、例えば105×105の角材からなり、例えば1715mm程度の間隔をおいて、平行に並べて取り付けられている。各々の柱20は、例えば公知の接合金物(図示せず)を用いて、例えば105×105の角材からなる土台22の上面に接合されて、例えば2590mmの高さで垂直に立設していると共に、上端部が公知の接合金物24を用いて、例えば300×105の角材からなる梁21の下面に接合されるようになっている。これによって、矩形開口部23は、例えば高さが2590mm、横幅が1715mmの大きさの縦長の矩形状の開口部として、開口することになる。
左右一対の縦方向軸組部材である柱20と、上下の横方向軸組部材である土台22及び梁21とによって囲まれる矩形開口部23に、嵌め込まれるようにして取り付けられる本実施形態の壁下地用矩形枠部材10は、柱20の内側面に沿って配置される左右一対の例えば45×105の角材からなる側縁部縦枠部材11と、梁21の内側面(下面)沿って配置される例えば45×105の角材からなる上縁部横枠部材12及び土台22の内側面(上面)沿って配置される例えば45×105の角材からなる下縁部横枠部材13とを含んで構成されている。壁下地用矩形枠部材10は、矩形開口部23に嵌め込む際の例えば上下左右の1~1.5mm程度のクリアランスを鑑みて、例えば高さが2587~2588mm程度、横幅が1712~1713mm程度の大きさの縦長の矩形状の外周形状備えるように、これらの枠部材11,12,13を組み付けることによって形成されている。
また、本実施形態では、壁下地用矩形枠部材10の上部には、上縁部横枠部材12から137mm程度の間隔をおいて、これの下方に例えば45×105の角材からなるまぐさ材15が取り付けられており、上縁部横枠部材12とまぐさ材15との間隔部分には、例えば45×105の角材からなる間柱材16が、横幅方向に間隔をおいて複数本(3本)取り付けられている。
さらに、本実施形態では、左右一対の側縁部縦枠部材11と、上縁部横枠部材12及び下縁部横枠部材13とによって囲まれる矩形領域における、まぐさ材15と下縁部横枠部材13との間の部分に、好ましくは掃出し窓用の窓サッシ17が取り付けられている。窓サッシ17は、予め工場等で製作された公知のもので、図3に示すように、サッシ枠18と、窓ガラス19aを備えるサッシ框19とかなる。壁下地用矩形枠部材10には、サッシ枠18のみが取り付けられた状態で、設置現場に搬入されて、壁下地用矩形枠部材10が矩形開口部23に設置されると共に、サッシ框19は、壁下地用矩形枠部材10が矩形開口部23に設置された後に、サッシ枠18に、好ましくは屋外側から吊り込むようにして、一体として取り付けられるようになっている。サッシ枠18は、好ましくはこれの外周部分から平坦に張り出して設けられたサッシフィン18aを、左右一対の側縁部縦枠部材11、まぐさ材15、及び下縁部横枠部材13の、屋内側となる嵌込み方向Xの前方側の面に、例えば固定ビス等を用いて接合することによって、壁下地用矩形枠部材10に一体として取り付けることができる。
また、本実施形態では、壁下地用矩形枠部材10が製造された後、設置現場に搬入されて矩形開口部23に設置されるまでの間、当該壁下地用矩形枠部材10を補強しておくための仮パネル部材25が、当該壁下地用矩形枠部材10に取り付けられている。仮パネル部材25は、例えば36×36の角材からなる矩形枠25aの片側の面に、横幅が1540mm程度の大きさの横長矩形形状を有する、例えば9mm程度の厚さの合板25bを、例えば固定ビス等を用いて接合することによって形成されている。仮パネル部材25は、好ましくは窓サッシ17のサッシ枠18が取り付けられた壁下地用矩形枠部材10の下部領域において、左右一対の側縁部縦枠部材11の間の部分に嵌め込むようにして(図4参照)、取り外し可能に仮固定されることによって、製造されてから矩形開口部23に設置されるまでの間、壁下地用矩形枠部材10が変形したり損傷したりしないように、壁下地用矩形枠部材10を効果的に補強できるようになっている。
そして、本実施形態の壁下地用矩形枠部材10では、左右一対の側縁部縦枠部材11における嵌込み方向Xの後方側の各々の面(屋内側の面)には、図1(a)、(b)に示すように、ガイド片14が、柱20の嵌込み方向Xと対向する面(屋内側の面)20aに当接させる、張出し位置決め部14aを外側に張り出させた状態で、少なくとも一箇所として、例えば各々一箇所に取り付けられている。
本実施形態では、ガイド片14は、好ましくは12mm程度の厚さの合板からなり、縦横100mm程度の大きさの矩形(正方形)の正面形状を備えるように形成されている。ガイド片14は、矩形(正方形)の正面形状の略半分の部分を、側縁部縦枠部材11における嵌込み方向X(図1参照)の後方側の面(屋内側の面)に重ね合わせるようにして、例えば固定ビス等を用いて、側縁部縦枠部材11に取り外し可能に強固に固定されている。また本実施形態では、ガイド片14は、張出し位置決め部14aを外側に張り出させた状態で、側縁部縦枠部材11における好ましくは上下方向の中間部分よりも、上方に片寄せた位置に取り付けられている。
ガイド片14として、好ましくは縦横100mm程度の大きさの矩形(正方形)の正面形状を備える合板を用いたことにより、安価にガイド片14を設けることが可能になると共に、壁下地用矩形枠部材10が製造されてから設置現場に搬送されて矩形開口部23に設置されるまでの間、搬送作業や設置作業の邪魔になることで、これらの作業に支障を来さないようにすることが可能になる。ガイド片14は、合板の他、樹脂板や金属板を用いて形成することもできる。
上述の構成を備える壁下地用矩形枠部材10を、壁下地材として、左右一対の柱20と、土台22及び梁21とによって囲まれる矩形開口部23の内側に、嵌め込むようにして取り付けるには、相当の重量を有する壁下地用矩形枠部材10を、好ましくはホイスト装置やクレーン等の吊り上げ手段によって吊り上げた状態で、屋内側からの作業によって、吊り上げた壁下地用矩形枠部材10を矩形開口部23の内側に嵌め込むようにして押し込むことで、矩形開口部23の内側に装着する(図1(a)、(b)参照)。壁下地用矩形枠部材10の外周形状は、例えば高さが2587~2588mm程度、横幅が1712~1713mm程度の大きさの縦長の矩形状となっている一方で、矩形開口部23は、例えば高さが2590mm程度、横幅が1715mm程度の僅かに大きな縦長の矩形状の開口部となっていることで、これらの間のクリアランスよって、吊り上げた壁下地用矩形枠部材10を矩形開口部23の内側に嵌め込むようにして押し込む作業を、スムーズに行うことが可能になる。また、ガイド片14をガイドとして、ガイド片14の張出し位置決め部14aを、縦方向軸組部材である柱20の嵌込み方向Xと対向する面(屋内側の面)20aに当接させることによって嵌込み方向Xの位置決めをしながら、壁下地用矩形枠部材10を、矩形開口部23に嵌め込むようにして装着して、特に屋内側の面10aを柱20や梁21の屋内側の面20a,21aと揃えた状態で、精度良く設置することが可能になる。
壁下地用矩形枠部材10を、ガイド片14をガイドとして矩形開口部23に精度良く取り付けたら、例えば左右一対の側縁部縦枠部材11の内側や下縁部横枠部材13の内側から、柱20や土台22の内側面に向けて、例えば長ビスを打ち込むことによって、壁下地用矩形枠部材10を矩形開口部23に本固定する。壁下地用矩形枠部材10を本固定したら、ガイド片14や仮パネル部材25を取り外すと共に、好ましくは屋外側から窓サッシ17のサッシ框19を吊り込んで、サッシ枠18に支持させるようにして取り付けることによって、壁下地用矩形枠部材10を壁下地材として、柱20と梁21及び土台22とによって囲まれる矩形開口部23に、嵌め込むようにして取り付ける作業が終了する。
これらによって、本実施形態によれば、簡易な構成及び方法により、予め工場等で製造した壁下地用矩形枠部材10を、左右一対の柱20と梁21及び土台22とによって囲まれる矩形開口部23の内側に、屋内側の面10aを柱20や梁21の屋内側の面20a,21aに揃えた状態で、精度良く設置することが可能になる。
また、本実施形態では、壁下地用矩形枠部材10に、窓サッシ17として掃出し窓用の窓サッシが取り付けられていることから、このような壁下地用矩形枠部材10の取り付け構造として、図4に示すように、当該壁下地用矩形枠部材10の取付け箇所の部分22a(図1(a)参照)における下側の横方向軸組部材である土台22の高さを、これの両側の部分22b(図1(a)参照)よりも一段低く形成すると共に、壁下地用矩形枠部材10の下縁部横枠部材13の高さを、低く形成した部分22aの土台22の高さとの合計が、壁下地用矩形枠部材10の取付け箇所の両側の部分22bにおける土台22の高さと同様の高さとなるようにすることで、壁下地用矩形枠部材10が矩形開口部23の内側に取り付けられた際に、壁下地用矩形枠部材10の下縁部横枠部材13の上面の高さ位置と、壁下地用矩形枠部材10の取付け箇所の両側の部分22bにおける、土台22の上面の高さ位置とが、揃うようになっている。
すなわち、本実施形態では、壁下地用矩形枠部材10の取付け箇所の部分22a(図1(a)参照)における、105×105の角材からなる土台22の上部を切り欠いて、好ましくは60mmの高さhとすることで、45mmの高さh’の下縁部横枠部材13を重ねた高さ位置が、壁下地用矩形枠部材10の取付け箇所の両側の部分22b(図1(a)参照)における土台22の上面の高さ位置に、揃うようになっている。壁下地用矩形枠部材10が矩形開口部23の内側に取り付けられた際に、壁下地用矩形枠部材10の下縁部横枠部材13の上面の高さ位置と、壁下地用矩形枠部材10の取付け箇所の両側の部分22bにおける土台22の上面の高さ位置とが揃うようになっていることで、壁下地用矩形枠部材10に取り付けられた窓サッシ17の掃出し窓用の窓サッシとしての機能を、容易に発揮させることが可能になる。
図5及び図6は、本発明の好ましい他の実施形態に係る壁下地用矩形枠部材30の構成を説明するものである。図5及び図6に示す壁下地用矩形枠部材30では、当該壁下地用矩形枠部材30に取り付けられた窓サッシ17’が、肘掛け窓用や腰高窓用の窓サッシとなっており、窓サッシ17’を支持する下側まぐさ材15’とこれの下方の下縁部横枠部材13’との間の間隔部分には、例えば45×105の角材からなる下側間柱材16’が、横幅方向に間隔をおいて複数本(3本)取り付けられている。
また、図5及び図6に示す他の実施形態の壁下地用矩形枠部材30では、図7に拡大して示すように、下縁部横枠部材13’の嵌込み方向Xの幅が、側縁部縦枠部材11’を含む当該側縁部縦枠部材11’及び下側間柱材16’による縦枠部材11’,16’の下端部分における嵌込み方向Xの幅よりも、小さくなっていると共に、縦枠部材11’,16’の下端部の嵌込み方向Xの後方側の部分には、嵌込み方向Xの幅を下縁部横枠部材13’と同様とする、下端部切込み11a’,16a’が形成されている。これによって、壁下地用矩形枠部材30の下端部分の嵌込み方向Xの後方側の部分に、床材26を取り外し可能とする、矩形状切欠き部27が形成されている。
すなわち、図5~図7に示す他の実施形態の壁下地用矩形枠部材30では、下縁部横枠部材13’は、例えば75×66の角材を用いて形成されていると共に、好ましくは縦枠部材11’,16’の下端部に30mmの幅の下端部切込み11a’,16a’が形成されており、これによって45×105の角材からなる側縁部縦枠部材11’及び下側間柱材16’の、下端部及びこれの下方の嵌込み方向Xの後方側の部分には、矩形状切欠き部27が形成されるようになっている。壁下地用矩形枠部材30の下端部分の嵌込み方向Xの後方側の部分に、矩形状切欠き部27が形成されていることにより、床材26を取り外し可能として、例えば壁下地用矩形枠部材30を設置するまでの間、足場用や雨仕舞施工用に設けてられていた床材26を取り外して、例えば床下地材用の別の床材を新たに設置し直すことが可能になる。図5及び図6に示す他の実施形態の壁下地用矩形枠部材30によっても、側縁部縦枠部材11’における嵌込み方向Xの後方側の各々の面に、ガイド片14が取り付けられていることにより、上述の壁下地用矩形枠部材10と同様の作用効果が奏される。
図8は、本発明の好ましい更に他の実施形態に係る壁下地用矩形枠部材40の構成を説明するものである。図8に示す壁下地用矩形枠部材40では、窓サッシは取り付けられておらず、左右一対の側縁部縦枠部材11”と、上縁部横枠部材12”及び下縁部横枠部材13”とによって囲まれる矩形領域には、側縁部縦枠部材11”と平行に延接して、間柱材16”が、横幅方向に間隔をおいて複数本(3本)、上下の端部を上縁部横枠部材12”及び下縁部横枠部材13”に各々接合することによって取り付けられている。また当該矩形領域における一方の側縁部縦枠部材11”と間柱材16”との間の部分には、図9にも示すように、少なくとも上下一対の中間部横枠部材28aによる設備用補強部28が設けられている。
図8に示す他の実施形態の壁下地用矩形枠部材40によっても、側縁部縦枠部材11”における嵌込み方向Xの後方側の各々の面に、ガイド片14が取り付けられていることにより、上述の壁下地用矩形枠部材10と同様の作用効果が奏される。
なお、本発明は上記の各実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、窓サッシが取り付けられた壁下地用矩形枠部材に、少なくとも一対の中間部横枠部材による設備用補強部を、さらに設けることもできる。左右一対の側縁部縦枠部材と、上縁部横枠部材及び下縁部横枠部材とによって囲まれる矩形領域に、合板等による耐力面材を取り付けて用いることもできる。
10,30,40 壁下地用矩形枠部材
10a 屋内側の面(嵌込み方向の後方側の面)
11,11’,11” 側縁部縦枠部材
12,12” 上縁部横枠部材
13,13’,13” 下縁部横枠部材
14 ガイド片
14a 張出し位置決め部
15 まぐさ材
15’ 下側まぐさ材
16,16” 間柱材
16’ 下側間柱材(縦枠部材)
17,17’ 窓サッシ
18 サッシ枠
18a サッシフィン
19 サッシ框
19a 窓ガラス
20 柱(縦方向軸組部材)
20a 屋内側の面(嵌込み方向と対向する面)
21 梁(横方向軸組部材)
21a 屋内側の面(嵌込み方向と対向する面)
22 土台(横方向軸組部材)
22a 壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の部分
22b 両側の部分
23 矩形開口部
24 接合金物
25 仮パネル部材
25a 矩形枠
25b 合板
26 床材
27 矩形状切欠き部
28 設備用補強部
28a 中間部横枠部材
X 嵌込み方向

Claims (8)

  1. 木造軸組み構法による建築物おいて、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材と、構造材となる上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる矩形開口部に嵌め込まれるようにして、壁下地材として取り付けられる壁下地用矩形枠部材であって、
    前記縦方向軸組部材の内側面に沿って配置される左右一対の側縁部縦枠部材と、前記横方向軸組部材の内側面に沿って配置される上縁部横枠部材及び下縁部横枠部材とを含んで構成されており、
    前記左右一対の側縁部縦枠部材における嵌込み方向の後方側の各々の面には、前記縦方向軸組部材の嵌込み方向と対向する面に当接させる張出し位置決め部を外側に張り出させた状態で、ガイド片が、少なくとも一箇所に取り付けられている壁下地用矩形枠部材。
  2. 前記ガイド片は、合板、樹脂板、又は金属板からなる請求項1記載の壁下地用矩形枠部材。
  3. 前記左右一対の側縁部縦枠部材と、前記上縁部横枠部材及び前記下縁部横枠部材とによって囲まれる矩形領域に、窓サッシが取り付けられている請求項1又は2記載の壁下地用矩形枠部材。
  4. 前記左右一対の側縁部縦枠部材と、前記上縁部横枠部材及び前記下縁部横枠部材とによって囲まれる矩形領域に、少なくとも上下一対の中間部横枠部材による設備用補強部が設けられている請求項1~3のいずれか1項記載の壁下地用矩形枠部材。
  5. 前記窓サッシが、掃出し窓用の窓サッシとなっている請求項3記載の壁下地用矩形枠部材。
  6. 前記下縁部横枠部材の嵌込み方向の幅が、前記側縁部縦枠部材を含む縦枠部材の下端部分における嵌込み方向の幅よりも、小さくなっていることにより、前記縦枠部材の下端部分よりも下方の嵌込み方向後方側の部分に、床材を取り外し可能とする、矩形状切欠き部が形成されている請求項1~4のいずれか1項記載の壁下地用矩形枠部材。
  7. 請求項5記載の壁下地用矩形枠部材の取り付け構造であって、
    前記壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の部分における下側の前記横方向軸組部材の高さを、低く形成すると共に、前記壁下地用矩形枠部材の前記下縁部横枠部材の高さを、低く形成した部分の前記横方向軸組部材の高さとの合計が、前記壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の両側の部分における前記横方向軸組部材の高さと同様の高さとなるようにすることで、前記壁下地用矩形枠部材が前記矩形開口部に取り付けられた際に、前記壁下地用矩形枠部材の前記下縁部横枠部材の上面の高さ位置と、前記壁下地用矩形枠部材の取付け箇所の両側の部分における前記横方向軸組部材の上面の高さ位置とが、揃うようにする壁下地用矩形枠部材の取り付け構造。
  8. 請求項1~6のいずれか1項記載の壁下地用矩形枠部材を、構造材となる左右一対の縦方向軸組部材と、構造材となる上下一対の横方向軸組部材とによって囲まれる前記矩形開口部に取り付ける際の取り付け方法であって、
    搬送されて来た前記壁下地用矩形枠部材を、前記ガイド片をガイドとして、前記ガイド片の張出し位置決め部を、前記縦方向軸組部材の嵌込み方向と対向する面に当接させることにより嵌込み方向の位置決めをしながら、前記矩形開口部に嵌め込むようにして取り付ける壁下地用矩形枠部材の取り付け方法。
JP2021158144A 2021-09-28 2021-09-28 壁下地用矩形枠部材 Pending JP2023048692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021158144A JP2023048692A (ja) 2021-09-28 2021-09-28 壁下地用矩形枠部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021158144A JP2023048692A (ja) 2021-09-28 2021-09-28 壁下地用矩形枠部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023048692A true JP2023048692A (ja) 2023-04-07

Family

ID=85779708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021158144A Pending JP2023048692A (ja) 2021-09-28 2021-09-28 壁下地用矩形枠部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023048692A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080047225A1 (en) Construction Configurations and Construction Methods of Steel Houses
US3877193A (en) Metal wall frame construction
JP5142574B2 (ja) 木造建築物
JP4748637B2 (ja) 建物ユニットの接合構造
JP2023048692A (ja) 壁下地用矩形枠部材
KR101884572B1 (ko) 조립식 건축물의 기초 외벽용 토대
JP3875895B2 (ja) 縦方向骨組部材の取付構造
JP4769040B2 (ja) 屋根部の施工方法
JP5043315B2 (ja) 建物壁部の施工方法
JPH04247144A (ja) 壁パネル下部の取付け装置
JP2024031807A (ja) 外壁下地パネルの固定金物、外壁下地パネルの固定構造及び外壁下地パネルの固定方法
JP2008255713A (ja) 木造建築物及び木造建築物の耐震補強方法
JP2892167B2 (ja) 玄関ユニット
JP2004339923A (ja) 横架材の接続構造
JP6904633B2 (ja) 軽量気泡コンクリートパネル用の自重受け金物
JP2006266050A (ja) 木造建築物におけるパネル(構造用、非構造用)の回転取り付け工法
JPH0567752B2 (ja)
JP2017020210A (ja) 建物の外壁構造
JP2020165151A (ja) 外壁パネル取り付け金具、及び外壁パネル取り付け方法
JP2003247275A (ja) 木造建築物における軸組構造
JPH06166483A (ja) エレベータユニット躯体及びその壁パネル取付け金具
JPH06257240A (ja) 間仕切り壁の骨組み
JP2021031861A (ja) ユニット建物
JPH0752246Y2 (ja) プレファブルームの側壁構造
JP2021055424A (ja) コーナーカバー取り付け金具及びコーナーカバー取り付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240403