JP5185901B2 - ペット用排尿吸収具 - Google Patents

ペット用排尿吸収具 Download PDF

Info

Publication number
JP5185901B2
JP5185901B2 JP2009208715A JP2009208715A JP5185901B2 JP 5185901 B2 JP5185901 B2 JP 5185901B2 JP 2009208715 A JP2009208715 A JP 2009208715A JP 2009208715 A JP2009208715 A JP 2009208715A JP 5185901 B2 JP5185901 B2 JP 5185901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorber
urine
pet
sheet
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009208715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011055758A (ja
Inventor
光宏 星川
Original Assignee
第一衛材株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 第一衛材株式会社 filed Critical 第一衛材株式会社
Priority to JP2009208715A priority Critical patent/JP5185901B2/ja
Publication of JP2011055758A publication Critical patent/JP2011055758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5185901B2 publication Critical patent/JP5185901B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Description

本発明は、愛玩動物であるペットの排尿処理材として有用なペット用排尿吸収具に関する。
近年、愛玩動物であるペットを屋内で飼育する人が増加している。ペットを屋内で飼育する場合、ペットが排泄した尿を吸収して回収するための排尿処理材として、ペット用シートと称されるペット用排尿吸収具が使用される。このようなペット用排尿吸収具は、排泄容器内、または床面に水平に敷設して使用する。
ペット用排尿吸収具は、不織布で形成される表面シートと合成樹脂製の裏面シートとの間に吸収層が介在する構成となっている。吸収層は、薄葉紙とフラッフパルプと、ポリマ吸収体とを含む。ポリマ吸収体は、水分を吸収してゲル状に凝固する高分子吸収体である。吸収層は、フラッフパルプと、ポリマ吸収体とを混合し、厚み方向両側から薄葉紙で挟み込み、層状に形成されている。
表面シートは、多孔質部材であり通液性を有する。吸収層のフラッフパルプ各繊維間には、微細な空隙が形成されている。吸収層は、毛細管現象によって水分を吸収することができる。裏面シートは、合成樹脂性のシートであり通水性を有さない。したがって、ペット用シートの表面シートに尿が排出されると、尿は表面シートおよび薄葉紙を通過し、吸収層のフラッフパルプ領域およびポリマ吸収体に吸収され、裏面シートで厚み方向への浸潤領域の拡大は遮断される。
しかしながら、ペット用排尿吸収具を排泄容器に敷設して使用した場合に、ペットが排泄容器の隅部で排尿を行うと、排尿の一部が排泄容器の周壁に飛散し、周壁に飛散した排尿は、周壁の内面を伝って排泄容器の底部へ導かれる。このような場合、裏面シートは通液性を有さないので、底部に導かれた排尿は底部にそのまま残存するという問題がある。また、ペット用排尿吸収具を床に敷設して使用した場合に、ペットがペット用排尿吸収具の周縁部付近で排尿を行うと、排尿の一部がペット用排尿吸収具の縁部から漏れ出し、漏れ出した排尿は床面に残存するという問題がある。したがって、ペットの排尿を処理する際にペットシートを処理するだけでは足りず、排泄容器の洗浄や床の清掃等を行う必要が生じるという問題がある。また、尿が排泄容器の底部に残存するので、時間の経過と共に臭気が発生し、周囲の人間およびペットに対して不快感を生じさせるという問題がある。
図4は典型的な従来技術のペット用排尿吸収具1を示す一部の拡大断面図であり、図5は、図4に示す典型的な従来技術のペット用排尿吸収具1の平面図である。
従来のペット用排尿吸収具1は、通液性を有する第1表面シート2と非通液性を有する第2表面シート3との間に吸収体4を介在して構成される。このような従来のペット用排尿吸収具1は、ペット用の排泄容器内または床面に第1表面シート2を上方、すなわち排尿をするためにペット用排尿吸収具1上に乗ったペットに臨むように敷設して使用される。このようにして使用されるペット用排尿吸収具1は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2003−158930号公報
前述の特許文献1に記載の従来技術では、排泄容器内または床面に敷設されたペット用排尿吸収具の上方に臨む表面上に排泄された尿は、第1表面シートの排泄領域から周囲に広がりながら、その排泄領域の真下の吸収体に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、裏面側の第2表面シートに到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透する。この浸潤領域は、排泄された尿のすべてが吸収体に吸収され、毛細管現象が生じなくなるまで進行する。
ペット用排尿吸収具を排泄容器に敷設して使用した場合には、ペットの排泄時の位置または姿勢によって、排泄容器の周壁に尿が飛散する場合があるが、周壁に飛散した尿は、周壁の内面を伝って底部へ導かれる。しかしながら、従来のペット用排尿吸収具は、前述のように第2表面シートが非通液性を有する非通液シートから成るため、前記底部へ流れ込んだ尿を吸収することができず、尿が排泄容器の底部に残存するという問題がある。
また、ペット用排尿吸収具を床に敷設して使用した場合には、ペットの排泄時の位置または姿勢によって、排尿の一部がペット用排尿吸収具から漏れ出し、ペット用排尿吸収具の端部を伝って床面に導かれ、漏れ出した排尿は床面に残存するという問題がある。
本発明の目的は、ペットの排泄時の位置や姿勢に係らず、排泄された尿が排泄容器の底部または床面に残存しないペット用排尿吸収具を提供することである。
本発明は、通気性および通液性を有する第1表面シートと、
通気性および通液性を有する第2表面シートと、
第1および第2表面シート間に介在する、フラッフ状繊維から成る吸収体と、
前記吸収体を、第1表面シート側の第1吸収領域と、第2表面シート側の第2吸収領域とに仕切り、非通液性を有する非通液シートとを含み、
前記吸収体は、第1吸収領域と第2吸収領域とに連なる連続領域を有することを特徴とするペット用排尿吸収具である。
また本発明は、前記吸収体は、吸水性ポリマを含むことを特徴とする。
本発明によれば、第1表面シートおよび第2表面シートが通気性および通液性を有しているので、排泄容器内または床面に敷設されたペット用排尿吸収具の上方に臨む表面上に排泄された尿は、第1表面シートに排泄領域から周囲に広がりながら、その排泄領域の真下の吸収体である、第1吸収領域に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、非通液シートに到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透する。また、非通液シートに到達した排尿の一部は、第1吸収領域から連続領域を介して厚み方向に浸潤領域を拡大させながら第2吸収領域まで浸透する。
ペット用排尿吸収具を排泄容器に敷設して使用した場合に、排泄容器の周壁に飛散し、第1吸収領域に吸収されることなく排泄容器の底部に到達した排尿は、排泄容器の底部において、第2表面シートから第2吸収領域に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、非通液シートに到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透する。このように、ペットの排泄時の位置または姿勢によって、排泄容器の周壁に尿が飛散し、周壁に飛散した尿が周壁の内面を伝って底部へ導かれた場合であっても、底部において排尿を吸収することができるので、排泄容器の底部に排尿が残存することを防ぐことができる。
また、吸収体を、第1表面シート側の第1吸収領域と、第2表面シート側の第2吸収領域とに仕切り、非通液性を有する非通液シートとを含むので、排泄された尿の一部が第1表面シート側から吸収体の第1吸収領域に浸透した場合であっても、厚み方向において浸潤領域の拡大は、一旦非通液シートに遮られるので、第1表面シートから浸透した排尿の多くは第1吸収領域で吸収される。したがって、排泄された尿の残りが排泄容器の周壁内面を伝って底部へ導かれた場合に、第2吸収領域は十分な吸液力を有しているので、排泄された尿の残りを第2表面シート側から十分に吸収することができ、排泄容器の底部に排尿が残存することを防ぐことができる。
また、吸収体は第1吸収領域と第2吸収領域とに連なる連続領域を有するので、たとえばペットがペット用排尿吸収具の周縁部で排尿を行った場合であっても、連続領域を介して一方の領域から他方の領域に排尿が浸透し、排尿がペット用排尿吸収具の端部から漏れ出すことを防ぐことができる。したがって、漏れ出した排尿が床面または排泄容器の底部に到達することを防ぐことができる。
また本発明によれば、吸収体は吸水性ポリマを含むので、多量の排尿を吸収し、保持することが出来る。
本発明の一実施形態であるペット用排尿吸収具10の断面図である。 本実施形態のペット用排尿吸収具10の斜視図である。 本実施形態のペット用排尿吸収具10にペットである犬22が排尿している状態を示す図である。 典型的な従来技術のペット用排尿吸収具1を示す一部の拡大断面図である。 図4に示す典型的な従来技術のペット用排尿吸収具1の平面図である。
図1は、本発明の一実施形態であるペット用排尿吸収具10の断面図である。また、図2は本実施形態のペット用排尿吸収具10の斜視図である。ペット用排尿吸収具10は、排泄容器内に敷設しても、床面に直接敷設してもよいが、以下では、ペット用排尿吸収具10を排泄容器11内に敷設して使用した場合について説明を行う。本実施形態のペット用排尿吸収具10は、ペットの排尿場所である排泄容器11内などにほぼ水平に敷設して使用するシート状の吸収性物品であり、犬および猫などのペットが排泄した尿を吸収して回収するために用いられる。前記排泄容器11は、液体を貯留することのできる無孔の容器であり、平坦な四角形状の底部11aの4つの側縁部からほぼ直角に立ち上がる周壁11bが、一体的に形成される合成樹脂製の容器である。
ペット用排尿吸収具10は、通気性および通液性を有する第1表面シート12と通気性および通液性を有する第2表面シート13と吸収体14と吸収体14を第1表面シート12側の第1吸収領域15と、第2表面シート13側の第2吸収領域16とに仕切り、非通液性を有する非通液シート17とを含む。
ペット用排尿吸収具10において、第1表面シート12と第2表面シート13とは面方向にほぼ同じ大きさを有し、周縁部18でホットメルト接着などによって接合され、第1表面シート12と第2表面シート13との間に吸収体14が介在して構成される。また吸収体14には、非通液性を有する非通液シート17が介在して構成され、非通液シート17によって吸収体14は、第1表面シート12側の第1吸収領域15と第2表面シート13側の第2吸収領域16とに仕切られている。また吸収体14は、第1吸収領域15と第2吸収領域16とに連なる連続領域23を含んで構成される。
第1表面シート12および第2表面シート13は、通気性および通液性を有するシートであればよく、たとえば合成繊維および再生繊維から成る繊維シートまたは繊維ウェッブの繊維同士を物理的に交絡させて形成される不織布などを用いることができる。本実施の形態では、不織布を用いて形成される。第1表面シート12および第2表面シート13は、通気性および通液性を有するシートであるので、第1表面シート側および第2表面シート側のいずれの側からでも、排尿を吸収することができる。また、第1表面シート12および第2表面シート13の吸収体14に臨む内方面は、吸収体14とほぼ全面にわたって接触している。
吸収体14は、フラッフ状繊維19、吸水性ポリマ20および消臭剤21を含む。フラッフ状繊維19は、たとえばパルプを1mm以上10mm以下の長さに切断したものであって、綿状にした綿状パルプを用いることができる。吸収体14は、フラッフ状繊維19で形成されるので、吸収体14は繊維間に多数の空隙を有する。したがって、液体を面方向および厚み方向に効率よく移動させて吸収することができる。
吸水性ポリマ20は、自重の約10倍以上300倍以下の水分を吸収してゲル状に凝固する高分子吸収体であり、吸水性ポリマ20としては、たとえば抗菌性を有する吸水性ポリマや荷重下通液性を有する吸水性ポリマ等を用いることができる。前記抗菌性を有する吸水性ポリマの例としては商品名サンフレッシュST−900E、サンダイヤポリマー株式会社製を挙げることができ、荷重下通液性を有する吸水性ポリマとしては、商品名サンウェットIM−930、サンダイヤポリマー株式会社製を挙げることができる。本実施形態では、吸水性ポリマ20として、アクリル酸ナトリウム塩およびアクリル酸カリウム塩などのポリマ吸収体に、抗菌剤を電気的に重合させて付着させた抗菌性を有する高機能ポリマ吸収体を用いている。このように吸水性ポリマ20が抗菌性も有することで、吸収体14における菌の繁殖を抑えることができる。
また、本実施形態では、吸水性ポリマ20は、吸収体14内に均等に分散されている。このように構成されることによって、ペットの排尿が第1表面シート12上のいずれの部分から滴下された場合であっても、効率よく排尿を吸収し保持することができる。
消臭剤21としては、あらゆる公知の消臭剤、たとえば銀イオンやクエン酸、活性炭等を用いることができ、本実施形態ではヒノキチオールを消臭剤21として用いている。吸収体14が消臭剤21を含むことによって、時間の経過と共に吸収された尿中の尿素がアンモニアに分解された場合であっても、アンモニア臭が周囲に漏れ出すことを防ぐことができる。
本実施形態では、消臭剤21は、吸収体14内に均等に分散されている。このように構成されることによって、ペットの排尿が第1表面シート12上のいずれの部分から滴下された場合であっても、アンモニア臭が周囲に漏れ出すことを防ぐことができる。
第1吸収領域15と第2吸収領域16とは、その厚みが特に限定されるわけではないが、たとえば第1吸収領域15の厚みT1と第2吸収領域16の厚みT2との厚みの比は、2:1〜3:1の範囲内で選ばれ、本実施形態では、第1吸収領域15の厚みはT1は2mmに、第2吸収領域16の厚みT2は1mmに構成される。ここでいう第1吸収領域15の厚みT1とは、非通液シート17の第1吸収領域15に臨む面から第1表面シート12の吸収体14に臨む内方面までの距離をいい、第2吸収領域16の厚みT2とは、非通液シート17の第2吸収領域16に臨む面から第2表面シート13の吸収体14に臨む内方面までの距離をいう。排泄容器11内に敷設した場合に、鉛直方向下方に設けられる第2吸収領域16よりも、ペットと対向する第1表面シート12側の第1吸収領域15のほうが、ペットの排尿をより多く吸収する必要がある。したがって、前記範囲内のように第1吸収領域15の厚みT1を第2吸収領域16の厚みT2よりも厚く設けることによって、吸収体14を余分に設けることなく排泄された尿をすべて吸収することができる。
また、本実施形態のように一方の吸収領域である第1吸収領域15の厚みT1を他方の吸収領域である第2吸収領域16の厚みT2よりも厚く形成する場合には、第1吸収領域15の第1表面シート12寄りの位置に色つきのシートを介在させてもよい。前述のように、ペットと対向する第1表面シート12側の第1吸収領域15の方が、第2吸収領域16よりもペットの排尿をより多く吸収する必要がある。したがって、第2吸収領域16よりも厚みがあり多くの排尿を吸収することのできる第1吸収領域15の第1表面シート12寄りの位置に色つきのシートを介在させることによって、第1表面シート12と第2表面シート13とを目視によって容易に見分けることができるので、どちらの表面シートを鉛直方向上方に向けて敷設すればいいのかを容易に理解でき、排泄された尿をすべて吸収することができるように容易に敷設することができる。
非通液シート17は、吸収体14内に面方向に沿って介在するシート状部材であって、吸収体14を第1表面シート12側の第1吸収領域15と、第2表面シート13側の第2吸収領域16とに仕切るように設けられる。また、ペット用排尿吸収具10の長辺方向および短辺方向に臨む非通液シート17の端面24は、第1表面シート12から面方向全周にわたって離間して設けられ、非通液シート17と第1表面シート12との間に連続領域23が形成される。非通液シート17は、非通液性で可撓性を有するシートなどを用いて形成することができ、本実施の形態では、ポリエチレン製のシートが用いられる。非通液シート17が非通液性を有するので、排尿が第1表面シート12側から吸収体14の第1吸収領域15に浸透した場合であっても、一旦非通液シート17に遮られ、排尿の多くは第1吸収領域15で吸収され保持される。したがって、排尿の一部が排泄容器11の周壁11b内面を伝って底部11aへ導かれた場合に、第2吸収領域16は十分な吸液力を有することができる。したがって、第1表面シート12側および第2表面シート13側の両側から排尿を吸収することができる。
また、非通液シート17は可撓性を有するので、ペットが排尿を行うためにペット用排尿吸収具10に乗り、ペットの体重によってペット用排尿吸収具10が変形する場合であっても、割れたりすることがないので、常に第1吸収領域15と第2吸収領域16とを仕切ることができる。
連続領域23は、ペット用排尿吸収具10の長辺方向および短辺方向に臨む非通液シート17の端面24と第1表面シート12との間に形成される。前記非通液シート17の端面24から第1表面シート12までの距離である連続領域23の幅W3は特に限定されないが、たとえば後述するペット用排尿吸収具10の長辺方向の幅W1と連続領域23の幅W3との比は100:1〜100:8の範囲内で選ばれ、後述するペット用排尿吸収具10の短辺方向の幅W2と連続領域23の幅W3との比は100:2〜100:11の範囲内で選ばれ、連続領域23の幅W3は5〜30mmの範囲内に選ばれる。本実施形態では、連続領域23の幅W3は5〜10mmに構成される。
このように連続領域23が形成されることによって、たとえばペットがペット用排尿吸収具10の周縁部で排尿を行った場合であっても、連続領域23を介して一方の吸収領域から他方の吸収領域に排尿が浸透するので、排尿が行われた側の吸収領域の周縁部付近の吸収容量を排尿量が超える前に排尿が行われた側の吸収領域から他方の吸収領域に排尿を浸透させ保持することができる。したがって、排尿がペット用排尿吸収具の端部から漏れ出すことを防ぐことができ、漏れ出した排尿が排泄容器11の底部に到達することを防ぐことができる。
ペット用排尿吸収具10の外形および外形寸法は特に限定されるものではないが、たとえば、外形は長辺方向の幅W1と長辺方向に垂直な短辺方向の幅W2と全高T3とを有する平面形状が長方形のシートであって、長辺方向の幅W1は350〜950mmであり、長辺方向に垂直な短辺方向の幅W2は330〜650mmであり、全高T3は30〜340mmである。
また、エンボス加工によって吸収体14の第1表面シート12および第2表面シート13に臨む表層には面方向に微細な凹部と凸部とが交互に隣接した状態で形成してもよい。たとえば、表層の凸部の先端部から吸収体14のエンボス加工されていない側の面までの厚みを、1mm以上3mm以下の範囲内で形成し、凹部における底部の表面部分から吸収体14のエンボス加工されていない側の面までの厚みを、表層の凸部の先端部から吸収層のエンボス加工されていない側の面までの厚みの70%以上80%以下に形成する。このように、第1表面シート12および第2表面シート13に臨む表層に、凹部および凸部が一様に分布して形成されることによって、吸収体14の表層が平坦である場合と比較して、表層の表面の面方向の単位面積あたりの表面積が約1.3倍となる。
また、本実施形態では第1吸収領域15の厚みT1は、第2吸収領域16の厚みT2よりも厚く設けられるが、第1吸収領域15の厚みT1と第2吸収領域の厚みT2とを等しい厚みとしてもよい。このようにすることによって、どちらの領域においても等しい量の排尿を吸収することができるので、排泄容器11にペット用排尿吸収具10を敷設する場合に、第1表面シート12を上方に臨んで設置する必要がない。換言すれば、どちらの表面を上方に臨むかを確認せずに排泄容器内に敷設することができる。したがって、ペット用排尿吸収具10の敷設をより容易にすることができる。
また、吸収体14における吸水性ポリマ20の、分散率は特に限定されないが、1m2あたり8g以上30g以下の範囲で含まれることが好ましい。このような範囲内で含まれることにより、排尿を均一に吸収することができる。
また、本実施形態では、消臭剤21は、吸収体14内に均等に分散されているが、非通液性シート17の第1および第2吸収領域15,16に臨む両面に吹き付けることによって構成されてもよい。このようにすることによって、消臭剤21が蒸発することを抑制することができるので、ペット用排尿吸収具10を長期間保存した場合などであっても消臭効果を好適な状態に維持することができる。
また、本実施形態では、連続領域23の幅W3は不均一に形成されるが、このような形態に限られず、連続領域23の幅W3を均一に形成してもよい。また、ペット用排尿吸収具10の長辺における連続領域23の幅W3を所定の長さで均一に形成し、ペット用排尿吸収具10の短辺における連続領域23の幅W3をペット用排尿吸収具10の長辺における連続領域23の幅よりも長いまたは短い幅に形成してもよい。
また本実施形態では、連続領域23は、ペット用排尿吸収具10の長辺および短辺のいずれにも形成、すなわち吸収体14の全周にわたって形成されるが、連続領域23が形成される範囲はこのような形態に限られず、ペット用排尿吸収具10の長辺または短辺のいずれか一方のみに連続領域23が形成されてもよい。
また、第2表面シート13の吸収体14に臨む一表面とは反対側の他表面に、両面に粘着層を有するテープ状部材である、両面テープを設けてもよい。前記第2表面シート13の他表面に両面テープを設ける場合には、一方の粘着層を前記第2表面シート13の他表面に対向するように貼着し、他方の粘着層には、剥離紙または剥離フィルムを剥離可能に貼着する。このような構成とすることによって、ペット用排尿吸収具10の敷設時に、剥離紙または剥離フィルムを他方の粘着層から剥離し、剥離紙または剥離フィルムを剥離した他方の粘着層が床面または排泄容器11の底部に対向するように、床または排泄容器11内の所望の位置にペット用排尿吸収具10を敷設することで、ペットがペット用排尿吸収具10に乗って動いたりする場合であっても、ペット用排尿吸収具10を所望の位置から動かさないようにすることができる。
また、粘着テープが設けられるのは、第2表面シート13に限られず、第1表面シート12にも同様に形成することができる。また、設けられる両面テープの形状や寸法、数などは特に限定されることはないが、たとえば両面テープが設けられる第1または第2表面シート12,13の表面の中央部付近に1つ〜2つ設けてもよい。
図3は本実施形態のペット用排尿吸収具10にペットである犬22が排尿している状態を示す図である。本実施形態のペット用排尿吸収具10は、排泄容器11内に敷設して使用され、ペットがペット用排尿吸収具10の第1表面シート12の上方に臨む表面に向かって尿を排泄する。
排泄容器11の周壁部の近辺で排尿が行われた場合には、排泄された尿の一部は、第1表面シート12の上方に臨む表面に滴下し、第1表面シート12の排泄領域から周囲に広がりながら、その排泄領域の真下の吸収体の領域である、第1吸収領域15に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、非通液シート17に到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透し、連続領域23を介して第2吸収領域にも浸透し、保持される。また、排尿された尿の残りは、排泄容器11の周壁11bに飛散し、第1吸収領域15に吸収されることなく排泄容器11の底部11aに到達する。排泄容器11の底部11aに到達した排尿は、排泄容器11の底部11aにおいて、第2表面シート13から第2吸収領域16に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、非通液シート17に到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透し、保持される。このように、ペットの排泄時の位置または姿勢によって、排泄容器11の周壁11bに尿が飛散し、周壁11bに飛散した尿が周壁11bの内面を伝って底部11aへ導かれた場合であっても、底部11aにおいて排尿を吸収することができるので、排泄容器11の底部11aに排尿が残存することを防ぐことができる。
また、排泄容器11の中央部付近で排尿が行われた場合には、排泄された尿は、第1表面シート12の上方に臨む表面に滴下し、第1表面シート12の排泄領域から周囲に広がりながら、その排泄領域の真下の吸収体の領域である、第1吸収領域15に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、非通液シート17に到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透し、さらに連続領域を介して第2吸収領域16に浸潤領域を拡大させながら浸透し保持される。したがって、本実施形態のペット用排尿吸収具10では、ペットの排泄時の位置または姿勢に係らず、排泄された尿のすべてを吸収することができる。
また、本実施形態のペット用排尿吸収具10は、前述のように排泄容器11内に敷設して使用するだけでなく、床に直接敷設して使用することもできる。床に直接敷設して使用する場合には、第1表面シート12をペットと対向するように敷設する。すなわち第1吸収領域15を第2吸収領域16よりも鉛直方向上方になるように敷設する。このように敷設することによって、吸収体14を余分に設けることなく排泄された尿をすべて吸収することができる。
また、床に直接敷設して使用した場合において、ペットがペット用排尿吸収具10の周縁部で排尿を行った場合であっても、連続領域23を介して一方の吸収領域から他方の吸収領域に排尿が浸透するので、排尿が行われた側の吸収領域の周縁部付近の吸収容量を排尿量が超える前に排尿が行われた側の吸収領域から他方の吸収領域に排尿を浸透させることができる。このことから、排尿がペット用排尿吸収具の端部から漏れ出すことを防ぐことができ、漏れ出した排尿が床面に到達することを防ぐことができる。
また、仮に漏れ出した排尿が床面に到達した場合であっても、床面に対向する第2表面シート13も通液性を有するので、床面において、第2表面シート13から第2吸収領域16に毛細管現象によって厚み方向および面方向に浸透し、非通液シートに到達し、面方向に浸潤領域を拡大させながら浸透し、保持される。したがって、漏れ出した排尿が床面に残存することを防ぐことができ、時間の経過と共に尿中の尿素がアンモニアに分解され、アンモニア臭が発生することを防ぐことができる。
10 ペット用排尿吸収具
11 排泄容器
12 第1表面シート
13 第2表面シート
14 吸収体
15 第1吸収領域
16 第2吸収領域
17 非通液シート
18 周縁部
19 フラッフ状繊維
20 吸水性ポリマ
21 消臭剤
22 犬
23 連続領域
24 端面

Claims (2)

  1. 通気性および通液性を有する第1表面シートと、
    通気性および通液性を有する第2表面シートと、
    第1および第2表面シート間に介在する、フラッフ状繊維から成る吸収体と、
    前記吸収体を、第1表面シート側の第1吸収領域と、第2表面シート側の第2吸収領域とに仕切り、非通液性を有する非通液シートとを含み、
    前記吸収体は、第1吸収領域と第2吸収領域とに連なる連続領域を有するペット用排尿吸収具。
  2. 前記吸収体は、吸水性ポリマを含むことを特徴とする請求項1に記載のペット用排尿吸収具。
JP2009208715A 2009-09-09 2009-09-09 ペット用排尿吸収具 Expired - Fee Related JP5185901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208715A JP5185901B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 ペット用排尿吸収具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208715A JP5185901B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 ペット用排尿吸収具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011055758A JP2011055758A (ja) 2011-03-24
JP5185901B2 true JP5185901B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=43944159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009208715A Expired - Fee Related JP5185901B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 ペット用排尿吸収具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5185901B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6224905B2 (ja) * 2013-03-29 2017-11-01 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP5593434B1 (ja) 2013-12-12 2014-09-24 ユニ・チャーム株式会社 ペット用シート及びペット用シートの製造方法
JP5638720B1 (ja) * 2014-08-08 2014-12-10 ユニ・チャーム株式会社 ペット用シート及びペット用シートの製造方法
JP5728123B1 (ja) 2014-11-19 2015-06-03 ユニ・チャーム株式会社 ペット用吸収性シート
JP6359427B2 (ja) 2014-11-19 2018-07-18 ユニ・チャーム株式会社 ペット用吸収性シート
JP6820829B2 (ja) * 2017-12-21 2021-01-27 ユニ・チャーム株式会社 ペット用吸収性シート

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3689019B2 (ja) * 2001-04-27 2005-08-31 株式会社大貴 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法
JP3094657U (ja) * 2002-12-13 2003-07-04 久子 巽 ペットシート
JP2006246785A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Daiichi Eizai Kk ペット用排尿吸収具
JP3120532U (ja) * 2006-01-19 2006-04-06 ポンポリース株式会社 ペット用両面吸水トイレシート
JP2008295362A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Masato Hirano ペットシート継ぎ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011055758A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3541144B2 (ja) 便処理用の使い捨て着用物品
JP5185901B2 (ja) ペット用排尿吸収具
KR101289866B1 (ko) 흡수성 제품
JP5074734B2 (ja) 吸収性物品
JP5261483B2 (ja) 吸収性物品及び生理用ナプキン
AU2012354825B2 (en) Pet sheet
EP2870865A1 (en) Sheet for pets
EP2870868B1 (en) Sheet for pets
JP5581093B2 (ja) ペット用吸収性シート
CN113556935A (zh) 吸收垫
JP6241909B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP2008043243A (ja) ペット用吸収シート
JP2011115371A (ja) おむつ
KR101717683B1 (ko) 애견용 기저귀
JP5808444B2 (ja) うさぎ用シーツ
CA2395818C (en) Incontinent pad
JP2002010718A (ja) ペットシート
JP6072486B2 (ja) ペット用吸収性シート
KR101910987B1 (ko) 애완동물용 배변 패드 및 이의 제조방법
JP6148912B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP6254030B2 (ja) 吸収性物品
CN217960545U (zh) 一种具有较强吸收性能和容纳性能的复合芯体
JP2005287793A (ja) 吸収性物品
JP2011205973A (ja) ペット用吸収性シート
JP2001190595A (ja) 使い捨ての体液処理用品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees