JP2005287793A - 吸収性物品 - Google Patents

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【課題】、吸収体から溢れた尿を拡散する空間部を有する失禁パッド、尿パッド等の吸収性物品を提供する。
【解決手段】透液性のトップシート1と、不透液性あるいは撥水性のバックシート2と、トップシート1とバックシート2の間に介在される吸収体3と、から成り、吸収体3の長手方向両側部の上方において長手方向に沿ってトップシート1とバックシート2とが、例えば、接着剤5で接合されることにより吸収体3の長手方向両側部に長手方向に沿って空間部7a、7bが設けられ、空間部7a、7bにそれぞれ消臭剤8が挿入される。吸収性物品6は、吸収体3の長手方向両側部の近傍において長手方向に沿ってバックシート2を覆う立体ギャザー4を有し、バックシート2は立体ギャザー3の幅方向に巻き込まれる。吸収体3から溢れた尿が拡散され、消臭剤8を通過することで尿の消臭効果を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨て失禁パッド、尿パッド等の吸収性物品に関する。
従来、例えば、特開2000−271169号公報で、立体ギャザー内部に吸収性ポリマーから成る吸収体が挿入された吸収性物品が提案されている。
特開2000−271169号公報
そこで、本発明は、吸収体から溢れた尿を拡散する空間部を有する失禁パッド、尿パッド等の吸収性物品を提供することを目的とする。
請求項1の本発明は、透液性のトップシートと、
バックシートと、
前記トップシートと前記バックシートの間に介在される吸収体と、から成り、
前記吸収体の長手方向両側部の上方において前記長手方向に沿って前記トップシートと前記バックシートとが接合されることにより前記吸収体の長手方向両側部に前記長手方向に沿って空間部が設けられたことを特徴とする吸収性物品である。
である。
請求項2の本発明は、前記吸収体の長手方向両側部の近傍において前記長手方向に沿って前記バックシートを覆う立体ギャザーを有し、
前記バックシートは前記立体ギャザーの幅方向に巻き込まれる請求項1記載の吸収性物品である。
請求項3の本発明は、前記吸収体から溢れた尿が前記空間部に導かれるように前記トップシートにエンボス加工が施される請求項1または2記載の吸収性物品である。
請求項4の本発明は、前記空間部に消臭剤が配置され、前記吸収体から溢れた尿が前記消臭剤を通過することにより消臭される請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品である。
請求項1の本発明によれば、図1、図2a,図2bに示されるように、吸収性物品6は、透液性のトップシート1と、バックシート2と、トップシート1とバックシート2の間に介在される吸収体3とから成り、図2に示されるように、吸収体3の長手方向両側部の上方において長手方向に沿ってトップシート1とバックシート2とが、例えば、接着剤5で接合されることにより吸収体3の長手方向両側部に長手方向に沿って空間部7a、7bが設けられ、吸収体3から溢れた尿を拡散して消臭効果を高める。
空間部7a、7bに消臭剤8が挿入される。これにより、吸収体3から溢れた尿が消臭剤8を通過することにより消臭される。
このため、
請求項2の本発明によれば、図1、図2a,図2bに示されるように、吸収性物品6は、吸収体3の長手方向両側部の近傍において長手方向に沿ってバックシート2を覆う立体ギャザー4を有し、バックシート2は立体ギャザー3の幅方向に巻き込まれる。
このため、吸収体3から溢れた尿を拡散してその結果、尿、便等の漏れを防止し、かつ装着感に優れる。
請求項3の本発明によれば、図3に示されるように吸収体3から溢れた尿が空間部7a、7bに導かれるようにトップシート1にエンボス加工1aが施されるため、このため、吸収体3から溢れた尿を拡散してその結果、尿、便等の漏れを防止し、かつ装着感に優れる。
請求項4の本発明によれば、図2に示されるように空間部7a、7bに消臭剤が配置され、吸収体3から溢れた尿が消臭剤8を通過することにより消臭される。このため、吸収体3から溢れた尿を拡散してその結果、尿、便等の漏れを防止し、かつ装着感に優れる。
以下、本発明を、その実施例に基づいて、図面を参照して説明する。
図1、図2には本発明の実施例1が示され、図1、図2に示す吸収性物品6は、不織布等からなる透液性のトップシート1と、ポリエチレン等から成るバックシート2の間に、綿状パルプ等の吸収体3を介在させた構造である。
吸収体3は、図1に示されるように、方形に成形されたものが使用され、形状保持とトップシート1を透過した体液の拡散性向上のためにクレープ紙(図示せず)によって囲繞されている。
吸収体3の表面側(肌当接面側)を覆うトップシート1としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。トップシート1に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになりドライタッチ性に優れたものとなる。
ポリシートのみ、ポリシートと不織布、あるいは、不織布のみからなるバックシート2は、図2に示されるように、吸収体3の裏面側(非肌当接面側)を覆い、さらに両側部が吸収性物品6の表面側に巻き込まれ、立体ギャザー4の幅方向の途中の所定位置まで延在する。バックシート2の材質は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのプラスチックシートなどが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等などのオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。ポリシートのみ、ポリシートと不織布、あるいは、不織布から成るバックシート2の前端部および後端部では、吸収体3の存在しないエンドフラップ部が形成され、同様に両側部では吸収体3の存在しないサイドフラップ部が形成されている。
次に、吸収体3の長手方向両側部の上方において長手方向に沿ってトップシート1とバックシート2とが、例えば、接着剤5で接合されることにより吸収体3の長手方向両側部に長手方向に沿って吸収体3の存在しない空間部7a、7bが形成される。吸収体3の幅方向の寸法は、空間部7a、7bの幅寸法とから相対的に決められる。空間部7a、7bには消臭剤8が配置され、吸収体3より溢流した尿が薬液上を通過することで全体に薬液の効果が拡散して消臭効果を高める。
接着剤5は、好適にはホットメルト接着剤等の接合手段が用いられる。又、消臭剤8としては、粉体、薬液含浸部材、マイクロカプセル等であるが、特に人体(肌)に触れて異常を生じないことが必要である。例えば、複合コアセルベーション法によるマイクロカプセル化は、ゼラチン−アラビアゴムの系が用いられ、マイクロカプセルの芯(コア)となる分散粒子が互いに凝集し、全表面積が減少すると表面エネルギーは低下するのでコアセルベートと芯物質の親和性(濡れ)が良いことが重要であり、分散状態を維持する適当な攪拌が必要となる。 コアセルベーションの系に寄与する物質が単一であるか複数存在するかで、単純コアセルベーションと複合コアセルベーションに分類される。
以上により、空間部7a、7bと上述したバックシート2の巻き込み構造を組み合せることにより、大量の尿を装着される図示されない紙おむつ外部へ漏らさず、拡散させることができる。
このため、吸収体3から溢れた尿が拡散して消臭効果を高める。
本発明の実施例1の吸収性物品6の表面側両側部には、トップシート1の側部を覆うとともに、バックシート2の側縁を超えてバックシート2を覆うように所定の幅位置まで延在する立体ギャザー4が配設されている。すなわち、立体ギャザー4の内方側が二重に折り返され、この折返し部分に弾性伸縮部材が配設され、内方側シート部分が弾性伸縮部材の伸縮力を利用して表面側に起立するようになっている。この弾性伸縮部材は、足回りの隙間を無くし漏れを無くすためのものである。
このため、尿、便等の漏れを防止し、かつ装着感に優れる。
本発明の図示されない実施例としては、図1、図2a,図2bに示される実施例1のバックシート2の巻き込み構造及び先端部に配設される立体ギャザー4を有しない構成で、吸収性物品6の表面側両側部において、トップシート1とバックシート2の間に空間部7a、7bが形成されるに足る幅方向の寸法を有する吸収体3がトップシート1とバックシート2の間に配設され、長手方向両側部のトップシート1とバックシート2は接着剤5により接合される。空間部7a、7b内には消臭剤8が挿入され、吸収体3より溢流した尿が薬液上を通過することで全体に薬液の効果が拡散して消臭効果を高める。
このため、吸収体3から溢れた尿が拡散して消臭効果を高める。
次に、本発明の実施例2が図3に示され、吸収体3から溢れた尿が空間部7a,7bに導かれるようにトップシート1にエンボス加工1aが施される。
このため、吸収体3から溢れた尿を拡散してその結果、尿、便等の漏れを防止し、かつ装着感に優れる。
本発明は、失禁パッド、尿パッド等の吸収性物品であり、吸収体より溢流した尿を拡散させ消臭効果を高める効果を奏し、特に多量の排尿時等の用途に適する。
本発明の実施例1の斜視図である。 図1の実施例1のA−A線断面図である。 図1の実施例1のA−A線断面図である。 本発明の実施例2の斜視図である。
符号の説明
1 トップシート 1a エンボス加工
2 バックシート 3 吸収体 4 立体ギャザー
5 接着剤 6 吸収性物品
7a、7b 空間部 8 消臭剤 9 弾性伸縮部材

Claims (4)

  1. 透液性のトップシートと、
    バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートの間に介在される吸収体と、から成り、
    前記吸収体の長手方向両側部の上方において前記長手方向に沿って前記トップシートと前記バックシートとが接合されることにより前記吸収体の長手方向両側部に前記長手方向に沿って空間部が設けられたことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収体の長手方向両側部の近傍において前記長手方向に沿って前記バックシートを覆う立体ギャザーを有し、
    前記バックシートは前記立体ギャザーの幅方向に巻き込まれる請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体から溢れた尿が前記空間部に導かれるように前記トップシートにエンボス加工が施される請求項1または2記載の吸収性物品。
  4. 前記空間部に消臭剤が配置され、前記吸収体から溢れた尿が前記消臭剤を通過することにより消臭される請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。



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