JP5588737B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、通気機能と消臭機能とを両立させた吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品として、疎水性の不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
かかる吸収性物品として、前記吸収体が吸収した経血等によるムレを防止するため、前記裏面シートに通気性を有するシートを使用したものが市販されている。
また、吸収体に吸収された経血等が発散する悪臭によって周囲に不快感を与えないように消臭剤を配置することによって消臭機能を付加した吸収性物品が知られている。
かかる消臭機能を付加した吸収性物品として、下記特許文献1では、第1の多孔性消臭剤と、該第1の多孔性消臭剤よりも平均孔径の小さな第2の多孔性消臭剤を有し、着用者の肌に近い側に第1の多孔性消臭剤を配するとともに、該第1の多孔性消臭剤を配した部位よりも着用者の肌から遠い側に第2の多孔性消臭剤を配し、表面シートと吸収体との間に第1の多孔性消臭剤を有するシートを配し、該シートと吸収体との間に第2の多孔性消臭剤を有するシートを配したものが開示されている。
また、下記特許文献2では、液透過性の表面層、液不透過性の防漏層及び両層間に介在された液保持性の吸収層を有する吸収性物品において、前記防漏層が通気性を有しており且つ制臭剤が疎水性の繊維集合体と疎水性で且つ通気性を有するフィルムとの間に介在されている吸収性物品が開示されている。
特開2007−97953号公報 特開2000−350744号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品のように表面シートと吸収体との間に消臭剤を配設した場合、消臭剤が経血等によって直接濡らされ、消臭剤の消臭機能が十分に発揮されないおそれがあった。
また、上記特許文献2記載の吸収性物品では、消臭剤が吸収体と裏面シートとの間に配設されるため、経血等が消臭剤に直接かかることがなく消臭機能が十分に発揮されると考えられる。ここで、上記特許文献2記載の吸収性物品では、前記防漏層を構成するフィルムと繊維集合体との間に消臭剤の層を形成する方法として、(1)繊維集合体上に消臭剤を所定量散布し、その上にフィルムを単に重ね合わせる方法、(2)前記(1)の方法で重ね合わせた後にヒートロール等の加熱手段によりフィルムと繊維集合体とを熱接着する方法、(3)繊維集合体上にホットメルト粘着剤を塗布し、その上に消臭剤を所定量散布し、その上にフィルムを重ね合わせて繊維集合体とフィルムとを接合する方法が開示されている。しかしながら、上記(1)の方法では消臭剤が定着しないため、製品の輸送中や使用中に消臭剤がずれて片寄り消臭機能が低下するおそれがある。また上記(2)の方法ではヒートシール部分によって、上記(3)の方法ではホットメルト粘着剤によって、いずれも通気性が損なわれるおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、通気性を有するシートを使用した場合でもその通気性を損なうことなく消臭剤が定着でき、通気機能と消臭機能とを両立させた吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性の表面シートと通気性を有する裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記表面シートと前記吸収体との間に消臭剤は配置されておらず、前記裏面シートの前記吸収体側の面に、粉体状の第1の消臭剤が塗装部と非塗装部とが混在したパターンで少なくとも前記吸収体が配設される範囲に塗布されているとともに、前記吸収体に第2の消臭剤が含有され、かつ前記第1の消臭剤として撥水性を有する消臭剤が使用され、前記第2の消臭剤として親水性を有する消臭剤が使用されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、吸収性物品による不快なムレを防止するため、裏面シートが通気性を有するものによって構成されている。また、吸収体に吸収された経血等の臭気や身体などに付着した細菌などによる臭気の拡散防止を図るため第1の消臭剤が備えられている。この第1の消臭剤は、裏面シートの吸収体側の面に塗布されているため、直接経血等によって消臭剤が濡れて消臭機能が低下するようなことが生じない。さらに、消臭剤を塗装部と非塗装部とが混在したパターン、即ち千鳥格子状パターンや縞状パターンで塗布することにより、消臭剤の塗装部のみならず非塗装部においても、隣接する消臭剤の塗装部によって臭気を効率よく吸着できるようになる。従って、以上の構成により、前記裏面シートに通気性を有するシートを使用した場合でも、この通気性を損なうことなく消臭剤を定着することができ、通気機能と消臭機能とを両立させることができるようになる。
本発明では、前記裏面シートに塗布される第1の消臭剤に加えて、吸収体に第2の消臭剤を含有するようにしたものである。この場合、吸収体に含有する第2の消臭剤は親水性を有するものとし、裏面シートに塗布する第1の消臭剤は撥水性を有するものとする。これにより、吸収体中の前記第2の消臭剤によって吸収体に吸収された経血等の水分中に含まれる臭気成分が吸着でき、裏面シートに塗布された撥水性の第1の消臭剤によって吸収体や身体などから発散する臭気成分が吸着できる。
請求項2に係る本発明として、前記消臭剤は、グラビア印刷又はフレキソ印刷によって塗布されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記消臭剤をグラビア印刷又はフレキソ印刷によって塗布することにより、印刷時に消臭剤の定着性を弱く設定することができ、消臭剤を印刷した部分においても通気性を確保することができる。
請求項3に係る本発明として、前記裏面シートに塗布される消臭剤は無機粉体からなる請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、裏面シートに塗布される消臭剤としてゼオライト、活性炭、酸化亜鉛等の無機粉体を使用したものである。
請求項4に係る本発明として、前記裏面シートの透湿度は、1000〜10000g/m・24hourである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、裏面シートの十分な通気性を確保する一方で消臭剤の吸着能力を考慮して、裏面シートの透湿度を1000〜10000g/m・24hourとしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、通気性を有するシートを使用した場合でも通気性を損なうことなく消臭剤が定着でき、通気機能と消臭機能とを両立させた吸収性物品が提供できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の平面図である。 そのII−II線矢視図である。 (A)〜(C)は消臭剤10の塗布パターンを示す平面図である。 生理用ナプキン1Aの第2形態例を示す図1のII−II線矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔第1形態例〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体4、及び好ましくは前記吸収体4を囲繞する被包シート5からなる吸収要素6と、表面がわ両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布7、7とから主に構成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの遮水性を有することに加えて、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
前記裏面シート2は、坪量30〜60g/mの通気性フィルムを用いることが好ましく、その透湿度としては1000〜10000g/m・24hourであることが好ましい。透湿度が1000g/m・24hourより小さいと十分な通気性が確保されないためムレによる不快感が生じやすく、一方10000g/m・24hourを超えると後段で詳述する消臭剤10の吸着能力が追い付かず、臭気成分が周囲に拡散しやすくなるおそれがある。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収要素6を構成する吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
図2に示される例では、前記吸収体4と裏面シート2とがホットメルトなどの接着剤によって接合されているが、この接合部分は、外面側への通気性を確保するため部分的、離散的又は間欠的な点状、線状又は帯状とすることが好ましい。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
本例のように、吸収体4を囲繞する被包シート5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間に被包シート5が介在することになり、吸収性に優れる前記被包シート5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。前記被包シート5としては、クレープ紙又は親水性不織布などを用いることができる。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによりウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにする。
また、図示例では、排血口部Hを囲むように周方向に閉合し、透液性表面シート3から吸収体4に至るエンボス溝9が形成されている。このエンボス溝9は、幅方向中央部に使用面側に高い吸収要素の中高部を形成するとともに、体液排出部領域Hに排出された体液の表面流れを堰き止めるためのものである。このエンボス溝9は、任意に形成されるものである。
前記表面シート3と吸収要素6との間には体液の拡散・吸収と、体液の逆戻りを防止するため、親水性不織布からなるセカンドシート8が介在されるようにすることが好ましい。親水性セカンドシート8は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができる。このセカンドシート8は、前記表面シート3と実質的に前記エンボス溝9のみで接合されている。ただし、製造時にセカンドシート8と表面シート3とが分離しない程度にホットメルトなどの接着剤により両者を弱く接合させておくことが好ましい。
なお、図2に示されるように、前記裏面シート2の外面側には下着との定着を図るため1又は複数条のズレ止め粘着剤層C、C…が設けられ、その外面が剥離紙Sで覆われている。
(消臭剤10について)
次に、前記消臭剤10(第1の消臭剤)について説明する。前記消臭剤10としては、ゼオライト、活性炭、酸化亜鉛、シリカゲル等の無機成分からなる無機粉体が使用される。また、この消臭剤10に、抗菌性の無機成分(銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等)を混合してもよい。これら無機成分は、粒径1〜50μmの粉体状としてある。また、前記消臭剤10は、撥水性を有するもの或いは撥水処理を施したものを使用することが好ましい。撥水性の消臭剤10を用いることにより、吸収体4から経血等がしみ出た場合でも、消臭剤10内に水分がしみ込まず、消臭剤10の消臭機能を維持することができる。
前記消臭剤10は、水以外の有機溶剤とウレタン、SBS等のバインダーとを配合した塗工液とし、前記裏面シート2の前記吸収体4側の面に、グラビア印刷又はフレキソ印刷によって塗布されている。塗布量は、塗工液(WET)を1〜10g/mとし、溶剤分が乾燥した後の固形分が1〜50%となるようにすることが好ましい。
前記消臭剤10は、バインダーの配合量を調整することによって、裏面シート2への定着力が弱く設定されている。この裏面シート2への定着力は、裏面シート2の通気性が損なわれない程度に適度に調整されている。詳細には、裏面シート2の消臭剤10が塗布された部分に粘着テープの粘着面を下にして載せ、その上を1kgのロールで往復させたときに、粘着テープに粉体状の消臭剤が着く状態まで消臭剤10の定着性を弱くする。具体的には、前記バインダーの配合量を、消臭剤100重量%に対して50%〜200%の範囲とすることができる。
また、前記消臭剤10は、平面視で塗装部と非塗装部とが混在したパターンで塗布されている。この塗布パターンとしては、例えば図3に示されるような千鳥格子状パターンでもよいし、塗装部と非塗装部とを交互に配列した縞状パターンであってもよい。図3(A)〜(C)において黒色部分が消臭剤10の塗装部10aであり、無色部分が非塗装部10bである。(A)のパターンは、塗装部10a及び非塗装部10bを略正方形状とし、その頂点同士を接続させた、いわゆる市松模様としたものであり、(B)のパターンは、塗装部10aを四角形とし、所定の間隔を空けて千鳥格子状に配列したものであり、(C)のパターンは、塗装部10aを円形とし、所定の間隔を空けて千鳥格子状に配列したものである。
前記消臭剤10を塗装部と非塗装部とが混在したパターンで裏面シート2に塗布することにより、裏面シート2をロール状に巻き取った際、ロール幅方向の厚みがほぼ均一に安定するため、その後の加工時の取り扱いが良好になるなど、加工適正が向上する。
前記消臭剤10の塗布範囲は、少なくとも吸収体4が配設される範囲とし、図1に示されるように左右両側部にウイング状フラップW、Wが形成された生理用ナプキン1の場合、側方に延在するウイング状フラップW、W部分には塗布しないようにすることが好ましい。
〔第2形態例〕
第2形態例に係る生理用ナプキン1Aは、図4に示されるように、上記第1形態例に係る生理用ナプキン1の消臭剤10に加えて、吸収体4にも第2の消臭剤11を含有してある点で相違する。
前記第2の消臭剤11としては、天然化合物、ミョウバン、塩化ベンザルコニウムなど親水性を有するものを使用することができる。これにより、前記第2の消臭剤11が経血等に浸って水分中に含まれる臭気成分を吸着しやすくなる。
1・1A…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、5…被包シート、6…吸収要素、7…サイド不織布、8…セカンドシート、9…エンボス溝、10…消臭剤、11…第2の消臭剤、W…ウイング状フラップ

Claims (4)

  1. 透液性の表面シートと通気性を有する裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記表面シートと前記吸収体との間に消臭剤は配置されておらず、前記裏面シートの前記吸収体側の面に、粉体状の第1の消臭剤が塗装部と非塗装部とが混在したパターンで少なくとも前記吸収体が配設される範囲に塗布されているとともに、前記吸収体に第2の消臭剤が含有され、かつ前記第1の消臭剤として撥水性を有する消臭剤が使用され、前記第2の消臭剤として親水性を有する消臭剤が使用されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記消臭剤は、グラビア印刷又はフレキソ印刷によって塗布されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記裏面シートに塗布される消臭剤は無機粉体からなる請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記裏面シートの透湿度は、1000〜10000g/m・24hourである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
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