JP6072486B2 - ペット用吸収性シート - Google Patents

ペット用吸収性シート Download PDF

Info

Publication number
JP6072486B2
JP6072486B2 JP2012216582A JP2012216582A JP6072486B2 JP 6072486 B2 JP6072486 B2 JP 6072486B2 JP 2012216582 A JP2012216582 A JP 2012216582A JP 2012216582 A JP2012216582 A JP 2012216582A JP 6072486 B2 JP6072486 B2 JP 6072486B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
absorbent
absorber
polymer
crepe paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012216582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014068591A (ja
Inventor
倫好 湯澤
倫好 湯澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2012216582A priority Critical patent/JP6072486B2/ja
Publication of JP2014068591A publication Critical patent/JP2014068591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6072486B2 publication Critical patent/JP6072486B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ペット用吸収性シートに関する。
近年室内犬の市場が伸張しており、犬、猫等のペットが排泄した尿等を吸収するためのペット用吸収性シートが普及している。こうしたペット用吸収性シートとしては、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、両面をクレープ紙で包まれると共に表面シートと裏面シートとの間に介装される吸収体と、を備える構成が知られている。
このようなペット用吸収性シートとして、尿などで濡れることで機能を発揮すべく特殊な機能性インク(例えば、pHインジケーターを含んだ特殊インク:以下、単にpHインクと呼ぶ。)で形成されたpH判別部(図柄、模様など)をシートの一部に備え、動物の尿とこのpHインクとの変色反応により、排尿時に尿のpH値と尿自体の色を同時に把握できるペット用吸収性シートが実現されている(例えば、特許文献1参照)。
また、動物等の尿のpH値を把握するシートとして、pHインクが印刷、塗布、或いは、含浸される素材から構成されたシートであって、動物等の尿とこのpHインクとの変色反応により動物の病気を容易に手軽に、且つ、早期に発見できるシートが実現されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−050405号公報 特開平10−313894号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたペット用吸収性シートでは、排尿直後では尿のpH値を反映した色を呈しているものの、時間の経過と共にpHインクでpH判別部が形成されたシートが、吸収体内の高吸水性樹脂(ポリマー)の影響により乾いてしまうために、変色反応による色が変化してしまい、本来のpH値とは異なる色を呈してしまう。
このため、排尿時から時間が経過した場合には、ペット用吸収性シートに現れた色から正しいpH値を把握することができないと言った問題点があった。
本発明の課題は、排尿時から時間が経過した場合であっても尿のpH値を把握することができるペット用吸収性シートを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、両面をクレープ紙で包まれると共に前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される高吸水性樹脂を含む吸収体とを備えたペット用吸収性シートにおいて、
前記表面シート側の前記クレープ紙上、或いは、前記表面シート上に濡れることで機能を発揮する機能性インクで形成されたpH判別部とを備え
記吸収体には、前記pH判別部が備えられた部分と平面視略一致するように、前記吸収体の少なくとも上部に前記高吸水性樹脂が存在しない領域が形成されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、両面をクレープ紙で包まれると共に前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される高吸水性樹脂を含む吸収体とを備えたペット用吸収性シートにおいて、
前記表面シート側の前記クレープ紙上、或いは、前記表面シート上に整列して形成され、濡れることで機能を発揮する機能性インクで形成されたpH判別部とを備え、
前記吸収体には、前記pH判別部が並ぶ列の全体に亘って、前記吸収体の少なくとも上部に前記高吸水性樹脂が存在しない領域が形成されたことを特徴とする
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のペット用吸収性シートにおいて、前記領域は、前記吸収体の上部から下部に亘って形成されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のペット用吸収性シートにおいて、前記吸収体に、少なくとも前記領域の境界に沿ってエンボスが施されたことを特徴とする。
本発明によれば、pH判別部の下側に位置する吸収体にポリマーが存在しない領域が形成されたことにより、pH判別部が形成されたクレープ紙や表面シートが時間の経過により乾く速度が遅くなるで、排尿時から時間が経過した場合であっても尿のpH値を反映した色を呈することができ、尿のpH値を把握することができる。
第1実施形態のペット用吸収性シートの一例を示す平面図である。 図1のII−II断面の一例を示す図である。 第2実施形態のペット用吸収性シートの一例を示す平面図である。 図3のIV−IV断面の一例を示す図である。 第3実施形態のペット用吸収性シートの一例を示す平面図である。 図5のVI−VI断面の一例を示す図である。 変形例1のペット用吸収性シートの一例を示す平面図である。 変形例2のペット用吸収性シートの一例を示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態であるペット用吸収性シートを詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態のペット用吸収性シートについて、図1及び図2に基づいて説明する。
ペット用吸収性シート100、図1に示すように、略長方形の形状となっており、例えば、ペット用トイレの床面やフローリング等の上に敷いて使用され、ペットにより排泄された排泄物の水分を表面からシート内に吸収する。また、ペット用吸収性シート100にはpHインクでpH判別部1が形成されている。
ペット用吸収性シート100は、尿等の液体を速やかに透過させる透液性の表面シート、表面シートの裏面側に配置される不透液性の裏面シート、これら表面シートと裏面シートとの間に介装される吸収体等を備えて構成されている。
表面シートは、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシート等により形成されている。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布を製造する方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブロー法、ニードルパンチ法、又はこれらを組み合わせた方法が挙げられる。
表面シートに多数の透孔を形成した場合には、尿等の液体がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
裏面シートは、不透液性の素材であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シート等を用いることができる。また、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくしたり、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤を塗布したりして、プラスチックフィルムを用いずに不透液性としたシートを裏面シートとして用いることができる。
ペット用吸収性シート100の周縁において、表面シートと裏面シートとは、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シール等により貼り合わされている。
吸収体は、尿等の水様成分を吸収するものであり、例えば、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。
また、当該吸収体は、高吸水性樹脂(SAP;Super Absorbent Polymer)を含むものである。
高吸水性樹脂(以下、単にポリマーと呼ぶ。)としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸及びその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、又はイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
さらに、消臭機能を持たせるため、吸収体に消臭剤を入れてもよい。消臭剤としては、例えば、活性炭や天然鉱物(例えば、ベンナイト、カオリナイト、カネマイト等)、合成無機物(ゼオライト、アモルファスシリカ等)を用いることができる。
図2に示すように、パルプとポリマーを含む吸収体2の上面及び下面は、クレープ紙3及び4で包まれており、表面シート6側のクレープ紙3上にpHインクでpH判別部5が形成される。そして、クレープ紙3及び4で包まれた吸収体2は、表面シート6と裏面シート7との間に介装される。
また、図2に示すように、pH判別部5が形成されたクレープ紙3の直下の吸収体2にはポリマー8が存在しない領域AR1が形成される。言い換えれば、pH判別部5が形成されたクレープ紙3の直下の吸収体2の上層から下層に亘ってポリマー8が存在しない領域AR1が形成される。
このようなペット用吸収性シート100の製造方法、特に、吸収体2における領域AR1の製造方法は以下の通りである。すなわち、吸収体2にポリマー8を散布する工程において、pH判別部5が形成される位置をマスキングした上で、ポリマー8を散布することにより、吸収体2内にポリマー8が存在しない領域AR1が形成される。
ここで、ペットの排尿時における尿のpHを判別する過程を説明する。ペット用吸収性シート100にペットが排尿すると、排泄された尿は表面シート6及びクレープ紙3を透過して吸収体2で吸収される。
この時、クレープ紙3上に形成されたpH判別部5のpHインクは、浸透してきた尿と接触して、排泄された尿のpHに応じて変色することになる。そして、pH判別部5の呈する色を確認することにより、尿のpH値を把握することができる。
一方、pH判別部5が形成されたクレープ紙3の直下にはポリマー8が存在しない領域AR1が形成されているため、他の領域と比較して尿の水分がポリマー8に吸収されにくくなるので、pH判別部5が形成されたクレープ紙3の乾く速度が遅くなる。
すなわち、pH判別部5が形成されたクレープ紙3の直下の吸収体2にポリマー8が存在しない領域AR1を形成することにより、当該領域のクレープ紙3が乾きにくくなるので、クレープ紙3の乾燥による色の変化を低下することができる。
以上のように、pH判別部5が形成されたクレープ紙3の直下の吸収体2にポリマー8が存在しない領域AR1が形成されることにより、pH判別部5が形成されたクレープ紙3は時間の経過により乾く速度が遅くなるで、排尿時から時間が経過した場合であっても尿のpH値を反映した色を呈することができ、尿のpH値を把握することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態のペット用吸収性シートについて、図3及び図4に基づいて説明する。
ペット用吸収性シート101、図3に示すように、略長方形の形状となっており、例えば、ペット用トイレの床面やフローリング等の上に敷いて使用され、ペットにより排泄された排泄物の水分を表面からシート内に吸収する。また、ペット用吸収性シート101にはpHインクでpH判別部9が形成されている。
図4に示すように、パルプとポリマーを含む吸収体10の上面及び下面は、クレープ紙11及び12で包まれており、表面シート14側のクレープ紙11上にpHインクでpH判別部13が形成される。そして、クレープ紙11及び12で包まれた吸収体10は、表面シート14と裏面シート15との間に介装される。
また、図4に示すように、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の直下の吸収体10には、クレープ紙11側にポリマー16が存在しない領域AR2が形成される。言い換えれば、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の直下の吸収体10の上層の一部にポリマー16が存在しない領域AR2が形成される。
但し、第1実施形態とは異なり、吸収体10であって領域AR2の底面からクレープ紙12側にかけてはポリマー16が存在している。言い換えれば、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の直下の吸収体10では、ポリマー16の散布量を他の領域と比較して少なくしている。
このようなペット用吸収性シート101の製造方法、特に、領域AR2の製造方法は以下の通りである。すなわち、吸収体10にポリマー16を散布する工程において、第1の工程として、ポリマー16を均一に散布し、第2の工程として、pH判別部13が形成される位置をマスキングした上で、ポリマー16をさらに散布することにより、吸収体10内の下層にポリマー16が存在すると共に、吸収体10の上層の一部にはポリマー16が存在しない領域AR2が形成される。
ここで、ペットの排尿時における尿のpHを判別する過程を説明する。ペット用吸収性シート101にペットが排尿すると、排泄された尿は表面シート14及びクレープ紙11を透過して吸収体10で吸収される。
この時、クレープ紙11上に形成されたpH判別部13のpHインクは、浸透してきた尿と接触して、排泄された尿のpHに応じて変色することになる。そして、pH判別部13の呈する色を確認することにより、尿のpH値を把握することができる。
一方、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の直下にはポリマー16が存在しない領域AR2が形成されているため、他の領域と比較して尿の水分がポリマー16に吸収されにくくなるので、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の乾く速度が遅くなる。
すなわち、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の直下の吸収体10にポリマー16が存在しない領域AR2を形成することにより、当該領域のクレープ紙11が乾きにくくなるので、クレープ紙11の乾燥による色の変化を低下することができる。
以上のように、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の直下の吸収体10にポリマー16が存在しない領域AR2が形成されることにより、pH判別部13が形成されたクレープ紙11の時間の経過により乾く速度が遅くなるで、排尿時から時間が経過した場合であっても尿のpH値を反映した色を呈することができ、尿のpH値を把握することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態のペット用吸収性シートについて、図5及び図6に基づいて説明する。
ペット用吸収性シート102、図5に示すように、略長方形の形状となっており、例えば、ペット用トイレの床面やフローリング等の上に敷いて使用され、ペットにより排泄された排泄物の水分を表面からシート内に吸収する。また、ペット用吸収性シート102にはpHインクでpH判別部17が形成されている。
図6に示すように、パルプとポリマーを含む吸収体18の上面及び下面は、クレープ紙19及び20で包まれており、表面シート22側のクレープ紙19上にpHインクでpH判別部21が形成される。そして、クレープ紙19及び20で包まれた吸収体18は、表面シート22と裏面シート23との間に介装される。
また、図6に示すように、吸収体18は上層吸収体181と下層吸収体182とから構成されており、上層吸収体181にはポリマー24が存在せず、下層吸収体182にはポリマー24が均一に存在している。
すなわち、第2実施形態における領域AR2及びその下層に存在するポリマーによる構成に相当するポリマー24の散布量が少ない構成が吸収体18全体に亘って形成されている。
このようなペット用吸収性シート102の製造方法、特に、吸収体18の製造方法は以下の通りである。すなわち、吸収体18にポリマー24を散布する工程において、第1の工程として、ポリマー24を均一に散布し、第2の工程として、紙綿のみを散布することにより、上層吸収体181にはポリマー24が存在せず、下層吸収体182にはポリマー24が均一に存在する吸収体18が形成される。
或いは、第1の工程でポリマー24が存在しない上層吸収体181を製造し、第2の工程でポリマー24が均一に存在する下層吸収体182を製造し、第3の工程で上層吸収体181と、下層吸収体182とを重ね合わせることにより、吸収体18を形成する。
勿論、この場合、第1の工程と第2の工程との順番が入れ替わっても構わない。
ここで、ペットの排尿時における尿のpHを判別する過程を説明する。ペット用吸収性シート102にペットが排尿すると、排泄された尿は表面シート22及びクレープ紙19を透過して吸収体18で吸収される。
この時、クレープ紙19上に形成されたpH判別部21のpHインクは、浸透してきた尿と接触して、排泄された尿のpHに応じて変色することになる。そして、pH判別部21の呈する色を確認することにより、尿のpH値を把握することができる。
一方、pH判別部21が形成されたクレープ紙19の直下には、ポリマー24が存在しない上層吸収体181と、ポリマー24が均一に存在する下層吸収体182とから構成される吸収体18存在するため、吸収体18全体に亘って尿の水分が直接ポリマー24に吸収されることがなくなるので、クレープ紙19全体に亘って乾く速度が遅くなる。
すなわち、吸収体18を、ポリマー24が存在しない上層吸収体181と、ポリマー24が均一に存在する下層吸収体182とから構成することにより、全領域に亘ってクレープ紙19が乾きにくくなるので、クレープ紙18の乾燥による色の変化を低下することができる。
以上のように、吸収体18を、ポリマー24が存在しない上層吸収体181と、ポリマー24が均一に存在する下層吸収体182とから構成することにより、pH判別部21が形成されたクレープ紙19は時間の経過により乾く速度が遅くなるで、排尿時から時間が経過した場合であっても尿のpH値を反映した色を呈することができ、尿のpH値を把握することができる。
(変形例1)
本発明の第1実施形態から第3実施形態の変形例1について、図7に基づいて説明する。
図7は変形例1のペット用吸収性シートの一例を示す平面図であり、ペット用吸収性シートのpH判別部25が形成されたクレープ紙(図示せず)の直下の吸収体(図示せず)に、前述の領域AR1や領域AR2が形成されるのではなく、pH判別部25が並ぶ列CM1及び列CM2の全体に亘って、前述の領域AR1や領域AR2を形成する。
或いは、pH判別部25が並ぶ列CM1及び列CM2の全体に亘って、第3実施形態における、ポリマー24が存在しない上層吸収体181と、ポリマー24が均一に存在する下層吸収体182とから構成される吸収体18を形成する。
但し、pH判別部25が並ぶ列CM1及び列CM2以外の領域においては、上層から下層に均一にポリマーが塗布される。
以上のように、変形例1によれば、特に、第1及び第2実施形態の変形例1よれば、吸収体の製造の工程では、pH判別部25が並ぶ列毎にマスキングを行なえば良く、pH判別部が形成される位置を各々マスキングする必要がなくなり、工程を簡素化することができる。
(変形例2)
本発明の第1実施形態から第3実施形態の変形例2について、図8に基づいて説明する。
図8は変形例2のペット用吸収性シートの一例を示す平面図であり、ペット用吸収性シートのpH判別部25は、第1実施形態から第3実施形態等のように規則正しく配置されるのではなく、ランダム(任意の位置)に配置されている。
さらに、pH判別部25が形成されたクレープ紙(図示せず)の直下の吸収体(図示せず)には、前述の領域AR1や領域AR2が形成され、或いは、第3実施形態における、ポリマー24が存在しない上層吸収体181と、ポリマー24が均一に存在する下層吸収体182とから構成される吸収体18が形成される。
以上のように、変形例2によれば、特に、第3実施形態の変形例2よれば、吸収体は任意の位置でポリマーが存在しない領域が形成されているので、pH判別部25をランダム(任意の位置)に配置させても、必ずその直下にポリマーが存在しない領域が存在することになり、特別な工程を追加することなく、pH判別部25のランダム(任意の位置)配置が可能になる。
なお、第1実施形態から第3実施形態等の説明に際しては、pH判別部は表面シート側のクレープ紙上にpHインクで形成される旨説明しているが、表面シート上にpHインクでpH判別部を形成しても勿論構わない。さらに、クレープ紙と表面シートとの間に液移送シートを配置して、当該液移送シート上にpHインクでpH判別部を形成しても勿論構わない。
また、第1実施形態や第2実施形態では、吸収体に領域AR1や領域AR2を形成しても、製造過程、流通過程、倉庫での保管過程、実際に使用する際に、散布されたポリマーが移動して領域AR1や領域AR2がなくなってしまうことも考えられるので、吸収体にエンボス加工を施し、吸収体を細かく複数の領域に区切ることにより、ポリマーの移動を防止することも有効である。具体的には、少なくとも吸収体に形成された領域AR1や領域AR2の境界に沿ってエンボスが加工を施すことが望ましい。
また、表面シートに関しては、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシート等と例示したが、メッシュシート等、尿等の液体を速やかに透過させる透液性を有するものであればどのような素材であっても構わない。
また、裏面シートに関しては、不透液性の素材であれば、特に限定されるものではなく、通気性を有するものであっても、非通気の素材であっても、何れであっても構わない。
また、吸収体に関しては、パルプ及びポリマーの混合、若しくは、層状積層体から構成されても良く、ポリマーが存在しない層が存在するものであっても構わない。
また、ペット用吸収性シートに対して、消臭剤や抗菌剤等を適宜使用することにより、消臭性を向上させたり、抗菌性を向上させても勿論構わない。
1、5、9、13、17、21、25 pH判別部
2、10、18 吸収体
3、4、11、12、19、20 クレープ紙
6、14、22 表面シート
7、15、23 裏面シート
8、16、24 ポリマー(高吸水性樹脂)
181 上層吸収体
182 下層吸収体
100、101、102 ペット用吸水性シート
AR1、AR2 領域
CM1、CM2 列

Claims (4)

  1. 透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、両面をクレープ紙で包まれると共に前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される高吸水性樹脂を含む吸収体とを備えたペット用吸収性シートにおいて、
    前記表面シート側の前記クレープ紙上、或いは、前記表面シート上に濡れることで機能を発揮する機能性インクで形成されたpH判別部とを備え
    記吸収体には、前記pH判別部が備えられた部分と平面視略一致するように、前記吸収体の少なくとも上部に前記高吸水性樹脂が存在しない領域が形成されたことを特徴とするペット用吸収性シート。
  2. 透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、両面をクレープ紙で包まれると共に前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される高吸水性樹脂を含む吸収体とを備えたペット用吸収性シートにおいて、
    前記表面シート側の前記クレープ紙上、或いは、前記表面シート上に整列して形成され、濡れることで機能を発揮する機能性インクで形成されたpH判別部とを備え、
    前記吸収体には、前記pH判別部が並ぶ列の全体に亘って、前記吸収体の少なくとも上部に前記高吸水性樹脂が存在しない領域が形成されたことを特徴とするペット用吸収性シート。
  3. 前記領域は、前記吸収体の上部から下部に亘って形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用吸収性シート。
  4. 前記吸収体に、少なくとも前記領域の境界に沿ってエンボスが施されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のペット用吸収性シート。
JP2012216582A 2012-09-28 2012-09-28 ペット用吸収性シート Active JP6072486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012216582A JP6072486B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 ペット用吸収性シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012216582A JP6072486B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 ペット用吸収性シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014068591A JP2014068591A (ja) 2014-04-21
JP6072486B2 true JP6072486B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=50744451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012216582A Active JP6072486B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 ペット用吸収性シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6072486B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5728123B1 (ja) 2014-11-19 2015-06-03 ユニ・チャーム株式会社 ペット用吸収性シート
JP6359427B2 (ja) 2014-11-19 2018-07-18 ユニ・チャーム株式会社 ペット用吸収性シート
CN112638153A (zh) 2018-08-20 2021-04-09 尤妮佳股份有限公司 宠物用吸收性片

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005096461A (ja) * 2004-08-30 2005-04-14 Daiki:Kk 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP2006246785A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Daiichi Eizai Kk ペット用排尿吸収具
JP5650364B2 (ja) * 2007-07-11 2015-01-07 ユニ・チャーム株式会社 排泄物処理シート及びそれを用いた動物用トイレ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014068591A (ja) 2014-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102117203B1 (ko) 반려동물용 배변패드
JP5868110B2 (ja) 吸収性物品
AU2008272249B2 (en) Sheet for treating animal feces and urine
JP5186141B2 (ja) 動物用排泄物処理シート
JP5581093B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP4829204B2 (ja) ペットの排泄物処理具
JP6072486B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP6241909B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP6108449B2 (ja) 吸収性シート
JP2008141956A (ja) 愛玩動物用排泄物処理材セット
JP5726599B2 (ja) ペット用吸収性シート包装体
JP5108727B2 (ja) ペット排泄物処理用積層シート
JP5876324B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP5808444B2 (ja) うさぎ用シーツ
JP2002010718A (ja) ペットシート
JP6884594B2 (ja) 吸収性物品
JP5996886B2 (ja) 吸収性シート
JP6148912B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP6785726B2 (ja) 動物用排泄物処理シート
JP6023438B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP5484986B2 (ja) ペット用吸収性シート
JP2010136669A (ja) ペット排泄物処理具
JP6072440B2 (ja) 吸収性シート
JP6899574B2 (ja) うさぎ用シーツ
JP2013255451A (ja) ペット用吸収性シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6072486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250