JP5996886B2 - 吸収性シート - Google Patents
吸収性シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5996886B2 JP5996886B2 JP2012046727A JP2012046727A JP5996886B2 JP 5996886 B2 JP5996886 B2 JP 5996886B2 JP 2012046727 A JP2012046727 A JP 2012046727A JP 2012046727 A JP2012046727 A JP 2012046727A JP 5996886 B2 JP5996886 B2 JP 5996886B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- absorbent
- visible light
- liquid
- titanium oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
吸収性シートとしては、透液性の表面シートと、裏面シートと、表面シート及び裏面シートの間に介装される吸収体とを備えて構成され、吸収体の内部に活性炭などの消臭剤を内包して抗菌作用・消臭作用を有するものが知られている。
このような吸収性シートは、長時間の使用を想定した場合、衛生上の観点から、持続的に抗菌作用・消臭作用を発揮できるものが好ましい。
これに対して、例えば、吸収体に内包される消臭剤の量を増やすことで持続的に消臭作用を有するようにすることも可能であるが、消臭剤の量を増やした場合、吸収性能への影響やコストがかかる等の問題がある。
そこで、紫外線により活性化され、悪臭のもとになるアンモニアなどを酸化分解する光触媒性を有する酸化チタンを担持させた光触媒パルプ組成物を吸収体に混入することで、持続的な消臭性を得る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、からなる吸収性シートにおいて、
前記吸収体は、
吸水性の繊維集合体及び前記繊維集合体の上面に配される高吸水性樹脂を備えた吸収体コアと、前記吸収体コアを被覆する透液性のシート材と、を備え、
前記高吸水性樹脂に、可視光型光触媒が混合されており、
前記吸収性シートの厚み方向中心より上側に、前記可視光型光触媒が配されていることを特徴とする。
前記可視光型光触媒は、平均粒径が10nm〜100nmの酸化チタンを含むことを特徴とする。
前記吸収体は、常圧吸収量が1100cc以上であることを特徴とする。
なお、以下の説明では、吸収性シートの一方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向とする。また、吸収性シートの厚み方向をZ方向とする。
この吸収性シート10は、持続的な消臭作用を有し、例えば一週間程度の長時間に亘って、交換なしに持続して使用することが可能となっている。
表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿等の液体がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
なお、本実施形態においては、後述する吸収体コア13a内部に、可視光応答性を有する酸化チタン3が含まれているため、表面シート11は、透明なものとすることが好ましく、メッシュシートのように開孔した素材とすることがより好ましい。
裏面シート12は、液不透過性の素材であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。また、このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも裏面シートとして用いることができる。また、裏面シート12は、例えば、防漏シートと吸液シートを組み合わせたシートのように、その最外面が吸液性のものであってもよい。これにより、吸収性シート10同士の接合部から、万が一、尿等の液体のしみ出しがあった場合でも、少量であれば吸液シートにより吸液できるため、衛生的である。
高吸水性樹脂2としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
これは、吸収性シート10を猫等のペット用とした場合に、一回30ccの水分を一日5回排出するとして、1週間(7日)で1050ccの水分を吸収することを想定したものである。
なお、常圧吸収量は1100ccに限定されるものではなく、例えば、1枚の吸収性シート10に対して、繊維集合体1を約15g程度、高吸水性樹脂2を約6g程度で配合し、常圧吸収量を500ccとした吸収量の少ないシートであっても、尿量の少ないペットでは、一週間持続可能な吸収性シートとすることができる。
具体的に、本実施形態においては、上記した吸収体コア13aにおいて、高吸水性樹脂2に、可視光型光触媒として波長420nm以上の可視光応答性を有する酸化チタン3が混合されている。
この酸化チタン3としては、可視光応答性があれば特に限定されるものではなく、例えば、アナターゼ型可視光応答性酸化チタンや、ルチル型可視光応答性酸化チタンなどを使用することができる。こうした酸化チタン3は、可視光応答性を有するものであるため、蛍光灯などの可視光を含む人工光、可視光を含む自然光により光触媒機能を発揮することとなる。
吸収性シート10は、吸収体コア13aにおいて、高吸水性樹脂2に酸化チタン3が混合されている。
このため、吸収性シート10に蛍光灯等が照射されると、光触媒によりOHラジカル等が生成され、悪臭の一部が生成されたOHラジカル等による酸化反応等によって分解され、悪臭が消臭される。
なお、このとき表面シート11は透明であるため、光が遮られることがなく、十分な消臭効果を発揮することができる。
また、吸収性シート10の吸収体13は、常圧吸収量が1100cc以上であるため、持続して使用が可能となっている。
このため、吸収性シート10は、紫外線が照射されにくい状況下、即ち、室内などの蛍光灯等の光しか照射されない状況下であっても、可視光型光触媒が活性化されるため、効果的に消臭効果を発揮することができる。
このため、蛍光灯などの可視光を含む人工光、可視光を含む自然光により効果的に光触媒機能を発揮することができる。
このため、一週間程度の期間に亘って、持続して吸収性シートを使用可能とすることができる。
このため、可視光型光触媒が、水分を吸収する繊維集合体1や高吸水性樹脂2と接することとなり、臭気や細菌の発生源に近接して可視光型光触媒が配置されるため、より効果的に消臭効果を発揮することができる。
例えば、吸収性シート10の大きさや形状に特に限定はなく、吸収性シート10を、介護用のベットシートのように人間が横になった状態でも適合するような大きさとすることとしても良い。また、吸収性シート10は、必ずしも平面視略長方形である必要はなく、平面視略正方形や、円形等であっても良い。
また、高吸水性樹脂2は、必ずしも繊維集合体1の上面に配される必要はなく、繊維集合体1の中に混合することとしても良い。この場合、可視光型光触媒は、繊維集合体1及び高吸水性樹脂2の混合物の中に混合されることとなる。なお、この場合には、可視光型光触媒を、繊維集合体1及び高吸水性樹脂2の混合物の上面に配置すると光が届きやすくなるためより好ましい。
また、更なる消臭機能を持たせるため、吸収体コア13aに消臭剤を配合することとしてもよい。消臭剤としては、例えば、活性炭や天然鉱物(例えば、ベントナイト、カオリナイト、カネマイト等)、合成無機物(ゼオライト、アモルファスシリカ等)を用いることができる。
図4に、シート材に可視光型光触媒が含有されている吸収性シート10Aを例示する。
具体的に、吸収性シート10Aは、例えば、図4に示すように、吸収体コア13aが、可視光型光触媒である酸化チタン3が塗布されたシート材13cにより被覆されて成る吸収体13Aを備えて構成される。
酸化チタン3を塗布する方法としては、例えば、酸化チタン3を含んだ液体原料(酸化チタンゾル)を表面に塗布して焼成する方法や、有機チタンゾル(チタンアルコキシド)を表面に塗布し熱処理してゾルゲル法により酸化チタンを形成する方法などの公知の各種方法を適宜利用することができる。
このような構成であっても、可視光型光触媒が、水分を吸収する繊維集合体1や高吸水性樹脂2と接することとなり、臭気や細菌の発生源に近接して可視光型光触媒が配置されるため、より効果的に消臭効果を発揮することができる。
なお、シート材13cの上面にのみ酸化チタン3を塗布することとしても良い。
図5、6に、表面シートに可視光型光触媒が含有されている吸収性シート10B、10Cを例示する。
具体的に、吸収性シート10Bは、例えば、図5に示すように、可視光型光触媒である酸化チタン3が塗布された表面シート11Bを備えて構成される。
酸化チタン3を塗布する方法としては、上記変形例1と同様の公知の各種方法を適宜利用することができる。
このように構成した場合、吸収性シート10Bに光が照射された際の遮蔽物がなくなるため、光触媒機能をより効果的に発揮させることができる。
即ち、表面シート11Cは、その成形時に酸化チタン3が直接混ぜ込まれて形成されている。
このような構成であっても、吸収性シート10Cに光が照射された際の遮蔽物がなくなるため、光触媒機能をより効果的に発揮させることができる。
11、11B、11C 表面シート
11a 周縁部
12 裏面シート
12a 周縁部
13、13A 吸収体
13a 吸収体コア
1 繊維集合体
2 高吸水性樹脂
3 酸化チタン
13b、13c シート材
Claims (3)
- 透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、からなる吸収性シートにおいて、
前記吸収体は、
吸水性の繊維集合体及び前記繊維集合体の上面に配される高吸水性樹脂を備えた吸収体コアと、前記吸収体コアを被覆する透液性のシート材と、を備え、
前記高吸水性樹脂に、可視光型光触媒が混合されており、
前記吸収性シートの厚み方向中心より上側に、前記可視光型光触媒が配されていることを特徴とする吸収性シート。 - 前記可視光型光触媒は、平均粒径が10nm〜100nmの酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1に記載の吸収性シート。
- 前記吸収体は、常圧吸収量が1100cc以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012046727A JP5996886B2 (ja) | 2012-03-02 | 2012-03-02 | 吸収性シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012046727A JP5996886B2 (ja) | 2012-03-02 | 2012-03-02 | 吸収性シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013180103A JP2013180103A (ja) | 2013-09-12 |
JP5996886B2 true JP5996886B2 (ja) | 2016-09-21 |
Family
ID=49271182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012046727A Active JP5996886B2 (ja) | 2012-03-02 | 2012-03-02 | 吸収性シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5996886B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015171375A (ja) * | 2015-06-05 | 2015-10-01 | ジェックス株式会社 | うさぎ用シーツ |
WO2019188199A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 富士フイルム株式会社 | 光触媒粒子付き基材、通気性シートおよびマスク |
JP2020103221A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 動物飼育用敷材 |
WO2023053863A1 (ja) | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 株式会社大阪ソーダ | 電極用バインダー、電極、及び蓄電デバイス |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4382962B2 (ja) * | 2000-05-02 | 2009-12-16 | 株式会社経営総合研究所 | 光触媒パルプ積層シート及び光触媒パルプ積層シートの製造方法 |
JP2002370026A (ja) * | 2001-06-14 | 2002-12-24 | Sumitomo Chem Co Ltd | 光触媒体およびそれを用いる光触媒機能製品 |
JP3777396B2 (ja) * | 2002-03-04 | 2006-05-24 | 株式会社フジタ | 失禁用おしめ |
JP4180970B2 (ja) * | 2002-05-16 | 2008-11-12 | 雅信 鯨田 | 排便の検知及び自動吸引処理装置 |
JP4227032B2 (ja) * | 2004-01-16 | 2009-02-18 | ユニ・チャームペットケア株式会社 | ペット用吸収シート |
US7891320B2 (en) * | 2006-12-27 | 2011-02-22 | Kao Corporation | Sheet for pets |
JP5072569B2 (ja) * | 2007-12-18 | 2012-11-14 | 花王株式会社 | ペット用シート |
JP5180617B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2013-04-10 | 花王株式会社 | 機能性シート |
JP2010220492A (ja) * | 2009-03-19 | 2010-10-07 | Kao Corp | ペット用シート |
JP5282735B2 (ja) * | 2009-12-28 | 2013-09-04 | 信越化学工業株式会社 | 可視光応答型酸化チタン系微粒子分散液およびその製造方法 |
JP6047271B2 (ja) * | 2010-07-30 | 2016-12-21 | 大王製紙株式会社 | ペット犬用吸収性シート |
-
2012
- 2012-03-02 JP JP2012046727A patent/JP5996886B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013180103A (ja) | 2013-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102117203B1 (ko) | 반려동물용 배변패드 | |
JP4395333B2 (ja) | ペットのトイレ用吸液シート | |
JP5996886B2 (ja) | 吸収性シート | |
JP5504148B2 (ja) | ペット用トイレシート | |
JP2001095835A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6186136B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5638720B1 (ja) | ペット用シート及びペット用シートの製造方法 | |
JP6108449B2 (ja) | 吸収性シート | |
CN210355115U (zh) | 一种吸收芯设置多孔吸附体的吸收用品 | |
JP6799457B2 (ja) | ペット用トイレシート及びそれを備えたペット用トイレ | |
US20020000206A1 (en) | Pet sheet | |
JP6072486B2 (ja) | ペット用吸収性シート | |
JP2007037553A (ja) | 吸水具 | |
JP4986609B2 (ja) | ペット用シート | |
JP6219051B2 (ja) | 吸収性シート | |
JP5105659B2 (ja) | 消臭シート | |
JP2001145648A (ja) | 大人用軽失禁パッド | |
JP6021315B2 (ja) | 体液処理用品の吸収体 | |
JP2013179858A (ja) | ペット用吸収性シート | |
JPH1146609A (ja) | 吸水具とその製造方法 | |
JP5484986B2 (ja) | ペット用吸収性シート | |
JP4382962B2 (ja) | 光触媒パルプ積層シート及び光触媒パルプ積層シートの製造方法 | |
JP2012130286A (ja) | ペット用トイレシート | |
JP3044091U (ja) | ペット用シーツ | |
JP2010051865A (ja) | 簡易トイレの排泄物処理方法および排泄物ゲル化隠蔽消臭用おとし紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160825 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5996886 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |