JP5185787B2 - 圧電振動子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、音叉型圧電振動片をパッケージ内に封止した圧電振動子及びその製造方法に関し、圧電振動子上に付着した薄膜を除去して発振周波数を調整する技術に関する。
音叉型水晶振動子などの圧電振動子を製造する場合の発振周波数調整方法として、素子上にトリミング領域を設け、そこに重り材料として付着している薄膜をレーザー光でトリミングする方法がある。この種の技術として、例えば、特許文献1に示される"圧電振動子及び圧電デバイスの製造方法"が知られている。この特許文献1に示される圧電振動子は、図9に示すように、音叉型水晶振動片1の振動腕1Aに、質量を増減して発振周波数を調整するための質量調整膜2を有する重り部3が設けられている。この質量調整膜2は、粗調整用の重りとなるAuなどを蒸着した蒸着膜4(粗調部)と、微調整用の重りとなるCrなどをスパッタリングしたスパッタ膜5(微調部)とからなるものであって、重り部3の下方に位置する音叉型水晶振動片1の上面には、フォトリソグラフィ技術により所定の電極6がパターニングされている。そして、上記のような圧電振動子では、図10に示すように重り部3の蒸着膜4及びスパッタ膜5に、レーザー光によりトリミングを行い、レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポットを部分的に形成し、これら複数の皮膜除去スポットからなるスポット列7・8によって該音叉型水晶振動片1の周波数が目標周波数となるように調整するものである。
特開2003−133879号公報
ところで、近年の部品小型化の流れから振動子も小さく傾向にあり、トリミングに用いられる重りの単位質量あたりの周波数変化が大きくなっている。高精度で周波数を調整するには重りのトリミング量を細かく調整する必要があるが、トリミングを行うレーザー光のスポット径をより小さくすることは難しく小型振動子発振精度確保の課題になってきている。これに対応するために次のような方式(1)(2)が示されている。
(1)レーザースポット径をより小径にすることができるレーザーを使い、まだ加工量が必要な場合は、粗調整用の重りとなる蒸着膜4と、微調整用の重りとなるスパッタ膜5でのトリミングとともに、図11に示すように、スパッタ膜5でのトリミングを、まず、大きめのスポット径で加工した後(符号8Aで示す)、精度の必要な微調では小さなスポットで加工する(符号8Bで示す)。
(2)図12に示すように、レーザースポットのピッチをスポットの直径である"p1"以下の"p2"に縮小し、単位パルスあたりのトリミング量を小さくする(特許文献1参照)。調整精度を確保するため、重りの単位質量あたりの変化量が一定となる横方向にトリミングを行い、列が終了したときには、レーザースポットをスポット径と同じ一定量(d1)、行方向に移動させて(この図では縦方向)、次の列を加工する。
上述したレーザーのスポット位置を変化させることでトリミングを行う方式では以下に示すような問題が発生する。すなわち、(1)の方式では、調整効率を確保しつつ精度向上を実現することができるが、標準的なレーザートリミング装置ではスポット径を小さくしても20μm程度が一般的であり、それ以下のスポット径のレーザートリミング装置は非常に高価であり、このような装置の導入によって製品コストが上昇するという問題が生じる。また、(2)の方式では、"p1>p2"で示すようにピッチを小さく取れば横方向の周波数調整の分解能を上げることができる。しかし、小型化した振動子では、音叉型水晶振動片1及びその端部の重り部3の幅が小さく、このため、そのトリミングの長さを大きくとることができない。そのため行方向へ照射位置をずらすことになる。通常設定される送り量d1はレーザースポット径程度であるために、この送り量に基づいたトリミングでは高精度の周波数調整を実施することができない。
本発明は、従来の有していた問題を解決しようとするものであって、特にスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、微細なトリミングの調整を行うことができ、高精度で周波数を調整することが可能な圧電振動子及びその製造方法の提供を目的とする。
そして、上記目的を達成するために、本発明の圧電振動子は、音叉型水晶振動片の振動腕に周波数調整用の質量調整膜が積層された重り部を具備し、この重り部に、レーザー照射により前記質量調整膜がスポット径に対応して部分的に除去された複数の皮膜除去スポットを形成することによって、該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整されている圧電振動子において、前記質量調整膜には、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列設けられ、前記複数のスポット列の列間隔は、前記皮膜除去スポットの直径よりも小さい間隔で配置され、かつ前記音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて調整されていることを特徴とする。
本発明によれば、質量調整膜に、皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列を複数列設け、さらにこれら複数のスポット列の列間隔を、皮膜除去スポットの直径よりも小さい間隔で、かつ音叉型水晶振動片の目標周波数に対応して設定するようにした。そして、このような複数のスポット列の間隔設定によって、微細で高い分解能を有するトリミングの調整がなされた圧電振動子を得ることができる。すなわち、従来のようにスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、音叉型水晶振動片の目標周波数に近似した圧電振動子を得ることが可能となる。
また、本発明の圧電振動子は、音叉型水晶振動片の振動腕に周波数調整用の質量調整膜が積層された重り部を具備し、この重り部に、レーザー照射により前記質量調整膜がスポット径に対応して部分的に除去された複数の皮膜除去スポットを形成することによって、該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整されている圧電振動子において、前記質量調整膜には、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列配置され、前記複数列のスポット列の中で第1列目のスポット列の皮膜除去スポットは、前記質量調整膜の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、質量調整膜に、皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列を複数列設け、これら複数列のスポット列の中で第1列目のスポット列を、前記質量調整膜の先端部領域に位置する切欠き状にの皮膜除去スポットにより形成した。そして、このような切欠き状の皮膜除去スポットのスポット列の配置によって、微細で高い分解能を有するトリミングの調整がなされた圧電振動子を得ることができる。すなわち、従来のようにスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、音叉型水晶振動片の目標周波数に近似した圧電振動子を得ることが可能となる。
また、本発明の圧電振動子において、前記重り部の質量調整膜は、粗調整用の重りとなる粗調膜と、この粗調膜に対して間隔をおいて配置された微調整用の重りとなる微調膜とから構成されており、これら粗調膜と微調膜の少なくとも一方にて、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列配置され、前記複数列のスポット列の中で、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットは、前記粗調膜と微調膜の少なくとも一方の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記粗調膜と微調膜の少なくとも一方の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることが好ましい。
この場合、上述した切欠き状の皮膜除去スポットのスポット列を、重り部の質量調整膜を構成している粗調膜と微調膜の少なくとも一方に設けることで、より微細なトリミングの調整がなされた圧電振動子を得ることができる。
また、本発明の圧電振動子は、音叉型水晶振動片の振動腕に周波数調整用の質量調整膜が積層された重り部を具備し、この重り部に、レーザー照射により前記質量調整膜がスポット径に対応して部分的に除去された複数の皮膜除去スポットを形成することによって、該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整されている圧電振動子において、前記質量調整膜には、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列配置され、前記複数列のスポット列の中で、その側端部に位置する皮膜除去スポットは、前記質量調整膜の側縁部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることを特徴とする。
この場合、質量調整膜に、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列を複数列設け、これら複数列のスポット列の中で、その側端部に位置する皮膜除去スポットを、質量調整膜の側縁部領域に位置させることによって切欠き状に形成した。そして、このような質量調整膜の側縁部領域に、切欠き状の皮膜除去スポットを配置することで、微細で高い分解能を有するトリミングの調整がなされた圧電振動子を得ることができる。すなわち、従来のようにスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、音叉型水晶振動片の目標周波数に近似した圧電振動子を得ることが可能となる。
また、本発明の圧電振動子において、前記各列のスポット列は、前記質量調整膜にて左右に分割して配置されてなり、この左右に分割された複数列のスポット列の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜去スポットは、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の左右の各側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることが好ましい。
この場合、左右に分割された複数列のスポット列の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜除去スポットを、質量調整膜の左右の各側縁部領域に位置させて切欠き状に形成することで、より微細なトリミングの調整がなされた圧電振動子を得ることができる。
また、本発明の圧電振動子の製造方法は、音叉型水晶振動片の振動腕に設けられた重り部上の質量調整膜に、レーザーを照射するにより、該レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポットを部分的に形成し、これによって該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整する圧電振動子の製造方法において、前記質量調整膜に、前記レーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポットの直径よりも小さいピッチで第1のスポット列を形成する第1の工程と、前記音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて、前後の列間隔を調整することにより、第2列目以降のスポット列を形成する第2の工程と、からなることを特徴とする。
本発明によれば、質量調整膜にレーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポットの直径よりも小さいピッチで第1のスポット列を形成する第1の工程と、音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて第1のスポット列との列間隔を調整することにより第2列目以降のスポット列を形成する第2の工程と、を経ることにより、特にスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、微細なトリミングの調整を行うことができ、高い精度で周波数が調整された圧電振動子を得ることができる。
また、本発明の圧電振動子の製造方法において、前記第2の工程では、前記皮膜除去スポットの直径よりも小さい間隔となるように、前後の列間隔を調整することにより、第2列目以降のスポット列を形成することが好ましい。
この場合、第2工程にて、皮膜除去スポットの直径よりも小さい間隔となるように、第1のスポット列との列間隔を調整するから、より微細なトリミングの調整を行うことが可能となる。
また、本発明の圧電振動子の製造方法において、前記第1の工程では、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットが、前記質量調整膜の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することが好ましい。
この場合、第1の工程にて、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットが、質量調整膜の先端部領域に位置して切欠き形状となるようにレーザー照射するから、より微細なトリミングの調整を行うことが可能となる。
また、本発明の圧電振動子の製造方法において、前記重り部の質量調整膜は、粗調整用の重りとなる粗調膜と、この粗調膜に対して間隔をおいて配置された微調整用の重りとなる微調膜とから構成されており、これら粗調膜と微調膜の少なくとも一方において、前記第1の工程及び第2の工程により、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列を複数列配置するとともに、前記第1の工程では、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットが、前記粗調膜または微調膜の少なくとも一方の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記粗調膜または微調膜の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することが好ましい。
この場合、第1の工程にて、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットが、質量調整膜を構成する粗調膜と微調膜の各先端部領域に位置して切欠き形状となるようにレーザーを照射するから、より微細なトリミングの調整を行うことが可能となる。
また、本発明の圧電振動子の製造方法において、前記第1及び第2の工程にて、複数列のスポット列の中で、その側端部に位置する皮膜除去スポットが、前記質量調整膜の側縁部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の各側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することを特徴とする。
この場合、第1及び第2の工程にて、複数列のスポット列の中でその側端部に位置する皮膜除去スポットが、質量調整膜の側縁部領域に位置して切欠き形状となるようにレーザーを照射するから、より微細なトリミングの調整を行うことが可能となる。
また、本発明の圧電振動子の製造方法において、前記第1及び第2の工程にて、前記質量調整膜の左右両側にて皮膜除去スポットのスポット列を形成することで、各列のスポット列を左右に分割するとともに、この左右に分割された複数列のスポット列の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜除去スポットが、前記質量調整膜の各側縁部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の左右の各側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することを特徴とする。
この場合、第1及び第2の工程にて、質量調整膜の各列のスポット列を左右に分割するとともに、この左右に分割された複数列のスポット列の中でそれぞれの側端部に位置する皮膜除去スポットが、質量調整膜の左右の各側縁部領域に位置して切欠き形状となるようにレーザーを照射するから、より微細なトリミングの調整を行うことが可能となる。
また、前記複数のスポット列のうち少なくとも一部のスポット列は、前記質量調整膜の中心軸に対して左右非対称となるように形成されていることを特徴とする。
また前記第2工程では、前記質量調整膜の中心軸に対して左右非対称となるように、最終列の前記スポット列を形成することを特徴とする。
この場合、質量調整膜の中心軸に対して常に左右対称となるようにスポット列を形成する場合と比べて、音叉型水晶振動片の周波数調整の自由度を増加させることができる。これにより、音叉型水晶振動片の周波数を細かく調整することが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数に対して正確に一致させることができる。
また、前記音叉型水晶振動片の左右の振動腕に、それぞれ前記質量調整膜が形成され、左右の前記質量調整膜に形成された前記複数のスポット列は、前記音叉型水晶振動片の中心軸に対して左右対称となるように形成されていることを特徴とする。
また、前記音叉型水晶振動片の左右の振動腕に、それぞれ前記質量調整膜が形成され、前記第2工程では、前記音叉型水晶振動片の中心軸に対して左右対称となるように、左右の前記質量調整膜に前記複数のスポット列を形成することを特徴とする。
これにより、スポット列が質量調整膜の中心軸に対して左右非対称となる場合でも、音叉型水晶振動片の左右の振動腕で固有振動数を一致させることが可能になり、振動安定性を確保することができる。
また前記第2工程では、前記第1列目のスポット列から前記音叉型水晶振動片の基端側に向けて順に前記複数のスポット列を形成することを特徴とする。
一般に、音叉型水晶振動片の振動腕の先端側にスポット列を形成するほど、音叉型水晶振動片の周波数が大きく変化する。そこで、第1列目のスポット列から音叉型水晶振動片の基端側に向けて順に複数のスポット列を形成する。これにより、先端側のスポット列の形成時には周波数を大幅に変化させることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数まで迅速に近づけることができる。また音叉型水晶振動片の基端側のスポット列の形成時には周波数を少しずつ変化させることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数に対して正確に一致させることができる。
本発明の圧電振動子では、複数のスポット列の列間隔を、皮膜除去スポットの直径よりも小さい間隔で、かつ音叉型水晶振動片の目標周波数に対応して設定するようにしたから、微細で高い分解能を有するトリミングの調整がなされた圧電振動子を得ることができる。すなわち、従来のようにスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、音叉型水晶振動片の目標周波数に近似した圧電振動子を得ることが可能となる。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。なお、トリミング処理を施す圧電振動子は図9に示すものと同じ構成であり、同一構成に同じ符号を付すことで重複した説明は省略する。
まず、図2に符号10で示すものは圧電振動子のトリミング装置であって、調整対象の圧電振動子100は1個から数十以上の複数個まで同時に処理される。それらは同時に周波数測定器11により周波数が測定された後、トリミング量計算器12にて、周波数測定器11で測定された周波数と、予め定められた目標周波数との差分に基づき、質量調整膜2のトリミング量及びトリミング位置を求める。その際、トリミング量計算器12は求めた値に従ってレーザーコントロール装置13にトリミングの指令を与え、レーザーコントロール装置13はレーザー発信器14とレーザースキャン装置15をコントロールしてレーザー光を対象となる圧電振動子に照射する。スキャン方法はX−Yテーブルを用いてレーザー光の入射角を変えずに位置を移動させる物や、ガルバノスキャナを用いてスキャンするものなどがあるが、これらについては周知であるため詳細な説明は省略する。なお、上記トリミング装置10によって質量調整膜2をトリミングした後、周波数測定器11にて周波数を再測定することで、トリミング結果はトリミング計算器12にフィードバックされ、補正を繰り返しながら、予め定められた目標周波数に近づくようにトリミング処理が実施される。なお、トリミング装置10は、質量調整膜2を構成する蒸着膜4及びスパッタ膜5をそれぞれトリミングする。
そして、以上のようなトリミング装置10によって、調整対象の圧電振動子100の質量調整膜2を高い分解能で微細にトリミングできる圧電振動子の製造方法について、図1を参照しながら説明する。このトリミング装置10では、音叉型水晶振動片1の振動腕1Aに設けられた質量調整膜2に、レーザーを照射するにより、該レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポット(符号20で示す)を部分形成し、これによって該音叉型水晶振動片1の周波数が目標周波数となるように調整するものである。その際、まず、質量調整膜2に、レーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポット20の直径よりも小さいピッチで第1のスポット列(符号21で示す)を形成する(第1の工程)。その後、トリミング計算器12にて再計算を行い、音叉型水晶振動片1の目標周波数に一致するように、前後の列間隔(d)を決定する。そして、決定した列間隔(d)に基づき、第2列目以降のスポット列22〜24を形成する(第2の工程)。
すなわち、上述した第2の工程においては、皮膜除去スポット20の直径(d1)よりも小さい間隔となるように、前後の列間隔(d2〜d4)を調整することにより、第2列目以降のスポット列22〜24を形成するようにする。その際、目標周波数との差分が縮小するのに従いスポット列21〜24の列間隔(d2〜d4)を段階的に減少させるようにする。具体的には、皮膜除去スポット20の直径をd1とした場合、第1のスポット列21と第2のスポット22との間隔(d2)は、皮膜除去スポット20の直径(d1)よりも小さくし、また、次の第2のスポット列22と第3のスポット23との間隔(d3)は、スポット列21・22との間隔(d2)よりも小さくし、また、次の第3のスポット列23と第4のスポット24との間隔(d4)は、スポット列22・23との間隔(d3)よりも小さくする。すなわち、"d1>d2>d3>d4"となる関係とし、これにより、質量調整膜2の除去を段階的に微細に行うようにし、トリミングの分解能を徐々にアップさせるようにする。
以上詳細に説明したように第1実施形態に示す圧電振動子の製造方法では、質量調整膜2にレーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポット20の直径よりも小さいピッチで第1のスポット列21を形成する第1の工程と、音叉型水晶振動片1の目標周波数に応じて第1のスポット列21との列間隔を調整することにより第2列目以降のスポット列22〜24を形成する第2の工程と、を順次経ることにより、微細なトリミングの調整を行うことができ、特にスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、高い精度で周波数が調整された圧電振動子を得ることが可能となる。そして、以上のように製造された圧電振動子では、質量調整膜2に、皮膜除去スポット20がその直径(p1)よりも小さいピッチ(p2)で配列されてなるスポット列21〜24が複数列設けられ、さらにこれら複数のスポット列2〜24の列間隔(d2〜d4)が、皮膜除去スポット20の直径よりも小さい間隔で、かつ音叉型水晶振動片1の目標周波数に対応して設定されるので、これらスポット列21〜24の間隔設定によって、高精度のトリミングの調整が可能となる。
なお、上述したスポット列21〜24の列間隔を順次縮小させる方式のトリミングは、重り部3の質量調整膜2を構成する蒸着膜4とスパッタ膜5の双方にそれぞれ行っても良いし、蒸着膜4とスパッタ膜5のいずれか一方に行っても良く、任意に選択できるものとする。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図3及び図4を参照して説明する。図3に示すように、この第2実施形態で示されるトリミングが、第1実施形態で示されるトリミングと異なるのは、第1の工程で形成される第1列目のスポット列21が、質量調整膜2の先端部領域(符号4A・5Aで示す)に位置するとともに、ぞれぞれの皮膜除去スポット20の一部を質量調整膜20の先端部領域から外方へはみ出させることで、それら皮膜除去スポット20が切欠き状となるように、該先端部領域4A・5に対して部分的にレーザー照射する点である。すなわち、トリミング量計算器12からのレーザーコントロール装置13に対するトリミングの指令に基づき、質量調整膜2の先端部領域4A・5Aに、皮膜除去スポット20がおよそ半分となるようにレーザーを照射し、これによって半月状の皮膜除去スポット20からなる第1列目のスポット列21を形成する。
なお、質量調整膜2の先端部領域4A・5Aに対して、皮膜除去スポット20をどの程度の割合で形成するか(つまり半月状の大きさの割合)は、トリミングをどの程度微細に行うかによって任意に定めることができるものとする。また、皮膜除去スポット20が切欠き状となるようにレーザー照射は、質量調整膜2の上部に位置する粗調整用の蒸着膜4の先端部4Aで行うだけでなく、微調整用の重りとなるスパッタ膜5の先端部5Aで行っても良い。この場合、図4に示すように、重り部3の質量調整膜2を形成している蒸着膜4とスパッタ膜5との間に間隙を形成し(符号25で示す)、この間隙25を利用して、スパッタ膜5先端部5Aに対して皮膜除去スポット20が切欠き状となるようにレーザー照射を行う。
また、スポット列21〜24との前後の列間隔(d5)は、皮膜除去スポット20の直径(d1)よりも小さい間隔となるように設定する。その際、第1実施形態と同様に、スポット列21〜24の列間隔を符号d2〜d4となるように、段階的に減少させると良い。
以上詳細に説明したように第2実施形態に示す圧電振動子の製造方法では、第1の工程にて、第1列目のスポット列21を、重り部3の質量調整膜2を構成する蒸着膜4とスパッタ膜5の各先端部領域(4A・5A)に位置させ、かつそれぞれ皮膜除去スポット20の一部を前記質量調整膜の先端部領域から外方へはみ出させることで、皮膜除去スポット20が切欠き状となるようにレーザー照射することにより形成したので、微細なトリミングの調整を行うことができ、特にスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、高い精度で周波数が調整された圧電振動子を得ることが可能となる。そして、以上のように製造された圧電振動子では、質量調整膜2に、皮膜除去スポット20がその直径(p1)よりも小さいピッチ(p2)で配列されてなるスポット列21〜24を複数列設け、かつこれら複数列のスポット列21〜24の中で第1列目のスポット列21の皮膜除去スポット20を、重り部3の縁部領域に位置させて切欠き状に形成したので、この第1列目のスポット列21における皮膜除去スポット20の切欠きの割合を適宜定めることで、高精度のトリミングの調整が可能となる。
なお、上述したスポット列21の皮膜除去スポット20を切欠く方式のトリミングは、重り部3の質量調整膜2を構成する蒸着膜4とスパッタ膜5の双方にそれぞれ行っても良いし、図3及び図4に示すように、蒸着膜4とスパッタ膜5のいずれか一方に行っても良く、任意に選択できるものとする。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図5により説明する。この第3実施形態で示されるトリミングは、第2実施形態のように第1列目のスポット列21を構成している皮膜除去スポット20を切欠くのでは無く、複数あるスポット列21〜24の側端部に位置している皮膜除去スポット20を切欠くようにした点である。すなわち、第3実施形態のトリミングでは、図5に示すように、先の第1及び第2の工程にて、重り部3の質量調整膜2の左右両側にて、皮膜除去スポット20のスポット列30〜32を分割配置するとともに、この左右に分割された複数列のスポット列30〜32の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜除去スポット20(符合20Aで示す)の一部が質量調整膜2の側縁部領域から外方へはみ出すことで、これら皮膜除去スポット20が質量調整膜2の各側縁部領域(符号4B・4C・5B・5C)にて切欠き形状となるように、これら各側縁部領域(符号4B・4C・5B・5C)に対してレーザーを部分的に照射する。
以上詳細に説明したように第3実施形態に示す圧電振動子の製造方法では、第1及び第2の工程にて、質量調整膜2にて皮膜除去スポット20のスポット列30〜32を左右に分割配置するとともに、この左右に分割された複数列のスポット列30〜32の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜除去スポット20(符合20Aで示す)が、質量調整膜2の左右の各側縁部領域(符号4B・4C・5B・5C)にて切欠き状となるようにレーザー照射するようにしたので、第2実施形態と同様、微細なトリミングの調整を行うことができ、特にスポット径の小さい高価なレーザートリミング装置を使用することなく、高い精度で周波数が調整された圧電振動子を得ることが可能となる。そして、以上のように製造された圧電振動子では、質量調整膜2に、皮膜除去スポット20がその直径(p1)よりも小さいピッチ(p2)で配列されてなるスポット列30〜32を複数列設け、これら複数列のスポット列30〜32の中で、その側端部に位置する皮膜除去スポット20(20A)を、皮膜除去スポット20の側縁部領域(符号4B・4C・5B・5C)に位置させて切欠き状に形成したので、この切欠きの割合を適宜定めることで、高精度のトリミングの調整が可能となる。
なお、上述したスポット列30〜32の側端部に位置する皮膜除去スポット20(20A)を切欠く方式のトリミングは、重り部3の質量調整膜2を構成する蒸着膜4とスパッタ膜5の双方にそれぞれ行っても良いし、蒸着膜4とスパッタ膜5のいずれか一方に行っても良く、任意に選択できるものとする。
また、上述したように皮膜除去スポット20のスポット列30〜32を左右に分割配置し、かつ質量調整膜2の両側にバランス良く均等に配置することで、圧電振動子の振動性能を良好にするものであるが、上述したような、スポット列の側端部に位置する皮膜除去スポット20(20A)を切欠くトリミングは、図1、図3、図4に示されるスポット列21〜24に対して同時に行っても良く、任意に選択できるものとする。
また、上記第1〜第3実施形態にて示したトリミングの対象となる圧電振動子100は、図6に示す個片化される前のウエハの状態、図7に示すシリンダタイプ、図8に示すセラミックケースなどに実装された表面実装タイプのものがある。そして、図6に示すような圧電振動子100では、ウエハのまま周波数の粗調整が行われる。その際、単品から多数個の圧電振動子100の発振周波数を測定しながらAuなどを蒸着した粗調部の蒸着膜4にレーザー光を照射して重り部3をトリミングすることにより周波数を調整する。また、粗調整を行った圧電振動子は、図7に示すようなプラグに実装されたシリンダタイプ、図8に示すような、ウエハから圧電振動子の基部で分離して、表面実装型のケースに入れられ真空状態でレーザー光を透過する窓を持つセラミックや水晶、ガラスなどで封止された形態となる。そして、このような図7、図8にように加工された状態で、微調部であるスパッタ膜5をトリミングする。そして、これら粗調部の蒸着膜4、微調部のスパッタ膜5をトリミングするに際して、上述した第1〜第3実施形態にて示した方式が用いられる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図13により説明する。図3に示す第2実施形態では、全てのスポット列21〜24の長さが順に短くなるように形成されていたが、図13に示す第4実施形態では、音叉型水晶振動片の先端側のスポット列21〜24の長さが同一に形成されている点で異なっている。なお、上記各実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第4実施形態において、質量調整膜2には、皮膜除去スポット20がその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列21〜27が複数列(例えば7列)配置されている。これら複数のスポット列21〜27の列間隔は、皮膜除去スポット20の直径よりも小さい間隔で配置され、かつ音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて調整されている。
複数列のスポット列21〜27の中で、第1の工程で形成される第1列目のスポット列21の皮膜除去スポット20は、質量調整膜2の先端部領域(符号4A・5Aで示す)に位置するとともに、その皮膜除去スポット20の一部を質量調整膜20の先端部領域から外方へはみ出させることで、切欠き状に形成されている。
複数のスポット列21〜27のうち、音叉型水晶振動片の先端側のスポット列21〜24は、長さが同一となるように形成されている。本実施形態では、第1列目から第4列目までのスポット列21〜24の長さが同一に形成されている。これらのスポット列21〜24の長さは、例えば質量調整膜2の幅と同等に形成されている。これらのスポット列21〜24により、質量調整膜2が、平面視において略四角形状にトリミングされている。
一方で、複数のスポット列21〜27のうち、音叉型水晶振動片の基端側のスポット列25〜27は、長さが順に短くなるように形成されている。本実施形態では、第4列目から第7列目までのスポット列25〜27の長さが順に短くなるように形成されている。最終列(最も基端側)のスポット列27は、例えば1個の皮膜除去スポット20で構成されている。これらのスポット列25〜27により、質量調整膜2が、平面視において略三角形状にトリミングされている。なおスポット列25〜27は、略三角形状以外の様々な形状とすることが可能である。
本実施形態において音叉型水晶振動片の周波数を調整する場合には、まず音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に近づくように、先端側のスポット列21〜24を形成する。ここで、先端側のスポット列21〜24を同一の長さに形成することにより、質量調整膜2を大幅にトリミングすることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数まで迅速に近づけることができる。
次に、音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に一致するように、基端側のスポット列25〜27を形成する。ここで、基端側のスポット列25〜27を長さが順に短くなるように形成することにより、質量調整膜2を少しずつトリミングすることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数に対して正確に一致させることができる。
以上により、音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数から離れている場合でも、その周波数を目標周波数に対して迅速かつ正確に一致させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を図14により説明する。図13に示す第4実施形態では、基端側のスポット列25〜27の長さが順に短くなるように形成されていたが、図14に示す第5実施形態では、最終列(最も基端側)のスポット列25のみが他のスポット列21〜24より短く形成されている点で異なっている。なお、上記各実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
複数のスポット列21〜25のうち、最終列以外のスポット列21〜24は、長さが同一となるように形成されている。本実施形態では、第1列目から第4列目までのスポット列21〜24の長さが同一に形成されている。これらのスポット列21〜24の長さは、例えば質量調整膜2の幅と同等に形成されている。これらのスポット列21〜24により、質量調整膜2が、平面視において略四角形状にトリミングされている。
一方で、最終列のスポット列25の長さは、他のスポット列21〜24より短く形成されている。例えば、第1列目から第4列目までのスポット列21〜24が6個の皮膜除去スポット20で形成されているのに対して、最終列のスポット列25は2個の皮膜除去スポット20で形成されている。
本実施形態において音叉型水晶振動片の周波数を調整する場合には、まず音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に最も近づくように、複数のスポット列21〜24を形成する。ここで、複数のスポット列21〜24を同一の長さに形成することにより、質量調整膜2を大幅にトリミングすることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数まで迅速に近づけることができる。
次に、音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に一致するように、最終列のスポット列25を形成する。ここで、最終列のスポット列25を他のスポット列21〜24より短く形成することにより、質量調整膜2を少しだけトリミングすることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数に対して正確に一致させることができる。
以上により、音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数から離れている場合でも、その周波数を目標周波数に対して迅速かつ正確に一致させることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態を図15により説明する。なお図15では、平面視において圧電振動片の右側の振動腕に設けられた質量調整膜2Rと、左側の振動腕に設けられた質量調整膜2Lとを並べて示している。図3に示す第2実施形態では、全てのスポット列21〜24が質量調整膜2の中心軸に対して左右対称に形成されていたが、図15に示す第6実施形態では、最終列のスポット列23が質量調整膜2の中心軸CAに対して左右非対称に形成されている点で異なっている。なお、上記各実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
第6実施形態では、最終列以外のスポット列21,22が質量調整膜2の中心軸CAに対して左右対称に形成されている一方で、最終列のスポット列23が中心軸CAに対して左右非対称に形成されている。例えば、6個の皮膜除去スポット20からなる第1列目のスポット列21と、5個の皮膜除去スポット20からなる第2列目のスポット列22とが、質量調整膜2の中心軸CAに対して左右対称に形成されている。ところが、2個の皮膜除去スポット20からなる最終列のスポット列23は、左右の一方に偏って形成されている。
ただし、右側の質量調整膜2Rにおける最終列のスポット列23と、左側の質量調整膜2Lにおける最終列のスポット列23とは、音叉型水晶振動片の中心軸CBに対して左右対称に形成されている。例えば、右側の質量調整膜2Rにおける最終列のスポット列23が質量調整膜2Rの右側に偏って形成されているのに対して、左側の質量調整膜2Lにおける最終列のスポット列23は質量調整膜2Lの左側に偏って形成されている。
本実施形態において音叉型水晶振動片の周波数を調整する場合には、まず音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に近づくように複数のスポット列21〜23を形成する。一般に、音叉型水晶振動片の振動腕の先端側に皮膜除去スポット20を形成するほど、音叉型水晶振動片の周波数が大きく変化する。そこで、先端側(第1列目のスポット列21)から基端側(最終列のスポット列23)に向けて順に、スポット列を形成することが望ましい。これにより、先端側のスポット列の形成時には周波数を大幅に変化させることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数まで迅速に近づけることができる。また基端側のスポット列の形成時には周波数を少しずつ変化させることが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数に対して正確に一致させることができる。
そして、音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に一致した時点で、皮膜除去スポット20の形成を中止する。その際、最終列のスポット列23が質量調整膜2の中心軸CAに対して左右対称となるまで皮膜除去スポット20の形成を続ける必要はなく、中心軸CAに対して左右非対称の状態で皮膜除去スポット20の形成を中止すればよい。この場合、質量調整膜2の中心軸CAに対して常に左右対称となるようにスポット列を形成する場合と比べて、音叉型水晶振動片の周波数調整の自由度を増加させることができる。これにより、音叉型水晶振動片の周波数を細かく調整することが可能になり、音叉型水晶振動片の周波数を目標周波数に対して正確に一致させることができる。
ここで、最終列のスポット列23が質量調整膜2の中心軸CAに対して左右非対称となる場合には、振動腕内のバランスが崩れることになる。バランスが崩れると、音叉型水晶振動片の左右の振動腕で固有振動数が異なることになり、振動安定性を低下させる。また、異なる固有振動数を持つ振動腕の影響で、振動子発振の共振点がそれぞれの間で変動するような現象が起こると考えられる。さらに、通常は音叉型水晶振動片の左右の振動腕で打ち消しあう振動によるモーメントが、音叉型水晶振動片の全体を振動させるエネルギーとして逃げてしまうため、振動特性に影響を与えて僅かながら振動しにくくなる。
そこで、右側の質量調整膜2Rのスポット列21〜23および左側の質量調整膜2Lのスポット列21〜23を、音叉型水晶振動片の中心軸CBに対して左右対称となるように形成することが望ましい。具体的には、左右の質量調整膜2R,2Lに対してまず第1の皮膜除去スポット121R,121Lを形成し、次に第2の皮膜除去スポット122R,122Lを形成するというように、音叉型水晶振動片の中心軸CBに対して常に左右対称となるように複数の皮膜除去スポット20を形成する。
これにより、音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数に一致して皮膜除去スポット20の形成を中止したときに、最終列のスポット列23が質量調整膜2の中心軸CAに対して左右非対称となる場合でも、左右の質量調整膜2R,2Lにおける最終列のスポット列23が音叉型水晶振動片の中心軸CBに対して左右対称となる。そのため、音叉型水晶振動片の左右の振動腕で固有振動数を一致させることが可能になり、振動安定性を確保することができる。
本発明の第1実施形態で示した圧電振動子の製造方法を示す平面図 圧電振動子のトリミング装置を示す概略構成図 本発明の第2実施形態で示した圧電振動子の製造方法を示す平面図 図2の変形例を示す平面図 本発明の第3実施形態で示した圧電振動子の製造方法を示す平面図 ウエハの状態の圧電振動子を示す平面図 シリンダタイプの圧電素子を示す斜視図 表面実装タイプの圧電素子を示す斜視図 従来の音叉型水晶振動片の全体構成を説明するための平面図 従来の音叉型水晶振動片における蒸着膜とスパッタ膜にトリミング処理をした場合の平面図 従来の音叉型水晶振動片における質量調整膜にトリミングするレーザーのスポットを示す平面図 従来の音叉型水晶振動片におけるレーザースポットのピッチを示す平面図 本発明の第4実施形態で示した圧電振動子の製造方法を示す平面図 本発明の第5実施形態で示した圧電振動子の製造方法を示す平面図 本発明の第6実施形態で示した圧電振動子の製造方法を示す平面図
符号の説明
1 音叉型水晶振動片 2 質量調整膜 3 重り部 4 蒸着膜 4A 先端部領域 4B 側縁部領域 4C 側縁部領域 5 スパッタ膜 5A 先端部領域 4B 側縁部領域 4C 側縁部領域 6 電極 10 トリミング装置 20 皮膜除去スポット 21 スポット列 22 スポット列23 スポット列 24 スポット列 30 スポット列 31 スポット列 32 スポット列 100 圧電振動子

Claims (8)

  1. 音叉型水晶振動片の振動腕に周波数調整用の質量調整膜が積層された重り部を具備し、この重り部に、レーザー照射により前記質量調整膜がスポット径に対応して部分的に除去された複数の皮膜除去スポットを形成することによって、該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整されている圧電振動子において、
    前記質量調整膜には、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列配置され、
    前記第1列目のスポット列の皮膜除去スポットは、前記質量調整膜の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記重り部の質量調整膜は、粗調整用の重りとなる粗調膜と、この粗調膜に対して間隔をおいて配置された微調整用の重りとなる微調膜とから構成されており、
    これら粗調膜と微調膜の少なくとも一方にて、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列配置され、
    前記複数列のスポット列の中で、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットは、前記粗調膜と微調膜の少なくとも一方の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記粗調膜と微調膜の少なくとも一方の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の圧電振動子。
  3. 音叉型水晶振動片の振動腕に周波数調整用の質量調整膜が積層された重り部を具備し、この重り部に、レーザー照射により前記質量調整膜がスポット径に対応して部分的に除去された複数の皮膜除去スポットを形成することによって、該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整されている圧電振動子において、
    前記質量調整膜には、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列が複数列配置され、
    前記複数列のスポット列の中で、その側端部に位置する皮膜除去スポットは、前記質量調整膜の側縁部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることを特徴とする圧電振動子。
  4. 前記各列のスポット列は、前記質量調整膜にて左右に分割して配置されてなり、
    この左右に分割された複数列のスポット列の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜去スポットは、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の左右の各側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の圧電振動子。
  5. 音叉型水晶振動片の振動腕に設けられた重り部上の質量調整膜に、レーザーを照射するにより、該レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポットを部分的に形成し、これによって該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整する圧電振動子の製造方法において、
    前記質量調整膜に、前記レーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポットの直径よりも小さいピッチで第1のスポット列を形成する第1の工程と、
    前記音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて、前後の列間隔を調整することにより、第2列目以降のスポット列を形成する第2の工程と、からなり、
    前記第1の工程では、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットが、前記質量調整膜の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  6. 音叉型水晶振動片の振動腕に設けられた重り部上の質量調整膜に、レーザーを照射するにより、該レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポットを部分的に形成し、これによって該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整する圧電振動子の製造方法において、
    前記質量調整膜に、前記レーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポットの直径よりも小さいピッチで第1のスポット列を形成する第1の工程と、
    前記音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて、前後の列間隔を調整することにより、第2列目以降のスポット列を形成する第2の工程と、からなり、
    前記重り部の質量調整膜は、粗調整用の重りとなる粗調膜と、この粗調膜に対して間隔をおいて配置された微調整用の重りとなる微調膜とから構成されており、
    これら粗調膜と微調膜の少なくとも一方において、前記第1の工程及び第2の工程により、前記皮膜除去スポットがその直径よりも小さいピッチで配列されてなるスポット列を複数列配置するとともに、
    前記第1の工程では、第1列目のスポット列の皮膜除去スポットが、前記粗調膜または微調膜の少なくとも一方の先端部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記粗調膜または微調膜の先端部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  7. 音叉型水晶振動片の振動腕に設けられた重り部上の質量調整膜に、レーザーを照射するにより、該レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポットを部分的に形成し、これによって該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整する圧電振動子の製造方法において、
    前記質量調整膜に、前記レーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポットの直径よりも小さいピッチで第1のスポット列を形成する第1の工程と、
    前記音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて、前後の列間隔を調整することにより、第2列目以降のスポット列を形成する第2の工程と、からなり、
    前記重り部の質量調整膜は、粗調整用の重りとなる粗調膜と、この粗調膜に対して間隔をおいて配置された微調整用の重りとなる微調膜とから構成されており、
    前記第1及び第2の工程にて、複数列のスポット列の中で、その側端部に位置する皮膜除去スポットが、前記質量調整膜の側縁部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の各側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  8. 音叉型水晶振動片の振動腕に設けられた重り部上の質量調整膜に、レーザーを照射するにより、該レーザーのスポット径に対応した複数の皮膜除去スポットを部分的に形成し、これによって該音叉型水晶振動片の周波数が目標周波数となるように調整する圧電振動子の製造方法において、
    前記質量調整膜に、前記レーザーのスポット径に対応した皮膜除去スポットの直径よりも小さいピッチで第1のスポット列を形成する第1の工程と、
    前記音叉型水晶振動片の目標周波数に応じて、前後の列間隔を調整することにより、第2列目以降のスポット列を形成する第2の工程と、からなり、
    前記第1及び第2の工程にて、前記質量調整膜の左右両側にて皮膜除去スポットのスポット列を形成することで、各列のスポット列を左右に分割するとともに、この左右に分割された複数列のスポット列の中で、それぞれの側端部に位置する皮膜除去スポットが、前記質量調整膜の各側縁部領域に位置し、該皮膜除去スポットの一部が前記質量調整膜の左右の各側縁部領域から外方へはみ出すことで切欠き状となるようにレーザーを照射することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
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