JP5184590B2 - 回転検出器およびその位相誤差補正方法 - Google Patents

回転検出器およびその位相誤差補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気式センサから得られる90度位相の異なるA、B相の2相の正弦波信号に基づき回転部材の回転位置を検出する回転検出器に関する。更に詳しくは、磁気式センサの磁気検出素子の組立ピッチ誤差などに起因する2相信号の位相誤差を簡易な演算方法により除去して精度良く回転角度位置を検出できるようにした回転検出器の位相誤差補正方法に関する。
2相正弦波方式の磁気式センサの出力に基づきモータ軸などの回転部材の回転位置を検出する回転検出器では、その角度位置検出精度を高めるための方法として次の2つの方法が知られている。
一つ目の方法は、事前にモータ軸1回転分の角度誤差を数値列で取得して記憶保持しておき、実際の角度位置演算時には、記憶保持してある角度誤差データを読み出して補正を施す方法である。この方法は、検出位置の再現性に優れた磁気式センサに有効である。しかし、高機能のデジタル回路が必要になり、省スペース化、低コスト化の点で不利である。また、角度演算部と磁気式センサの組み合わせが1対1に固定されてしまうという制約がある。
二つ目の方法は、組立精度の高精度化などによって、誤差の要因となる成分を個別に補正、改善する方法である。この方法は、2相信号に含まれる各種要因の誤差成分を個別に解決する必要があるが、補正回路をアナログ回路のみで構成することができるので、省スペース化、低コスト化の観点において上記の一つ目の方法よりも有利である。
ここで、特許文献1にはデジタル演算処理により2相信号の位相誤差を補正する回転位置検出器が開示されており、特許文献2にも同様に2相信号の位相誤差を補正するエンコーダ信号の補正回路が開示されている。
特開2001−296142号公報 特開2008−58252号公報
しかしながら、2相信号の位相誤差の補正を、アナログ回路を用いて簡便な演算により行うことのできる方法は提案されていない。
本発明の課題は、簡易な演算のみによって2相信号に含まれている位相誤差を補正可能な回転検出器および、回転検出器の位相誤差補正方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、
検出対象物の回転に応じて発生する位相が相互に90度異なるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を用いて前記検出対象物の回転角度θを算出するに当たり、前記A相センサ信号Va0、前記B相センサ信号Vb0の位相誤差φに起因する回転角度算出誤差を除去する回転検出器の位相誤差補正方法であって、
前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から前記位相誤差φを測定し、
前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から、オフセット補正が施された振幅AのA相信号Va(=Asinθ)および振幅BのB相信号Vb(=Bcos(θ−φ))を生成するために用いる前記振幅A、Bと、前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbにゲイン補正を施して、A相補正信号Va1(=r1・Asinθ、r1:調整ゲイン)およびB相補正信号Vb1(=r2・Bcos(θ−φ)、r2:調整ゲイン)を生成するために用いる前記調整ゲインr1、r2とが、
{(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1、および、(r2・B)/A=1
を共に満足するように、これらの値を調整し、
値Vb2を、
Vb2=Vb1−Va1√{1/(r1)−1}
により算出し、
前記回転角度θを、
θ=tan−1(Va1/Vb2)
により算出することを特徴としている。
本発明の方法では、例えば、回転検出器を検出対象物に実装した後の製造段階において、A相センサ信号Va0、B相センサ信号Vb0から、2相信号の振幅比A/Bが適切な値となるように振幅A、Bを調整することができる。さらに、振幅A、Bに基づき上記の条件式を満足するように調整ゲインr1、r2を調整することができる。
実際の回転角度検出時の位相補正動作においては、簡易な演算(四則演算のみ)によって位相誤差補正を行うことができる。すなわち、センサ信号Va0、Vb0から、位相誤差が除去されたA相補正信号Va1、B相補正信号Vb1を算出することができる。よって、位相誤差補正をアナログ回路によって行うことができる。また、これらの補正信号に基づき、例えばデジタル回路からなる角度演算回路において、値Vb2を算出することにより、従来と同様の演算によってVa1、Vb2から回転角度θを算出することができる。
ここで、本発明の補正方法を適用可能な前記回転検出器としては、前記検出対象物に取り付けた磁石の回転磁界を検出する少なくとも2個のホール素子を備えた磁気式センサを備えたものを挙げることができる。この場合、前記位相誤差φには、前記ホール素子の組立ピッチ誤差に起因する位相誤差成分、磁石の着磁波形の位相ズレに起因する位相誤差成分が含まれている。本発明の方法によれば、かかる位相誤差成分を確実に除去することができる。
次に、本発明の回転検出器は、
検出対象物の回転に応じて、位相が相互に90度異なるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を出力する磁気式センサと、
前記磁気式センサから出力される前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0に補正を施してA相補正信号Va1およびB相補正信号Vb1を生成して出力する信号補正回路と、
前記信号補正回路から出力される前記A相補正信号Va1および前記B相補正信号Vb1に基づき前記検出対象物の回転角度θを演算する角度演算回路とを有し、
前記信号補正回路は、
前記センサ部から出力される前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から、オフセット補正が施された振幅AのA相信号Vaおよび振幅BのB相信号Vbを生成する振幅補正部と、
前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbにゲイン補正を施して、A相信号r1・Va(r1:調整ゲイン)およびB相信号r2・Vb(r2:調整ゲイン)を、それぞれ、前記A相補正信号Va1および前記B相補正信号Vb1として生成するゲイン補正部とを備え、
前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbは
前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0を測定することにより得られるこれらの信号の位相誤差をφとすると、前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbは次式により規定され、
Va=Asinθ
Vb=Bcos(θ−φ)
前記振幅A、Bと前記調整ゲインr1、r2は次の条件式の双方を満たすように設定されており、
{(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1
(r2・B)/A=1
前記角度演算回路は、
次式により値Vb2を演算する第1演算部と、
Vb2=Vb1−Va1√{1/(r1)−1}
次式により前記回転角度θを演算する第2演算部とを備えていることを特徴としている。
θ=tan−1(Va1/Vb2)
ここで、前記信号補正回路において、値Va1、Vb1と共に、ゲインr3および値Vb2を算出してもよい。
r3=√{1/(r1) −1}
Vb2=Vb1−Va1・r3
このようにすれば、角度演算回路における第1演算部を省略できる。
ここで、前記磁気式センサは、前記検出対象物に取り付けた磁石の回転磁界を検出する少なくとも2個のホール素子を備えたものとすることができる。
また、前記信号補正回路をアナログ回路とし、前記演算回路をデジタル回路とすることができ、この場合には、前記信号補正回路の出力信号をデジタル信号に変換して前記演算回路に出力するAD変換回路を配置しておけばよい。
本発明では、2相の正弦波検出信号を波形整形して生成される補正信号における振幅と調整ゲインの関係を適切に設定しておくことにより、四則演算のみで検出信号に含まれている位相誤差を補正できるようにしている。したがって、補正回路として複雑なデジタル演算回路を用いることなく簡単なアナログ回路を用いることができ、回転検出器の省スペース化および低コスト化を実現できる。
本発明を適用した回転検出器の制御系を示す概略ブロック図である。 図1の回転検出器における製造時の調整手順を示す概略フローチャートである。 図1の回転検出器における回転角度検出動作を示す概略フローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した回転検出器の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明の実施の形態に係る回転検出器の制御系を示す概略ブロック図である。回転検出器1は、検出対象物、例えばモータ2のモータ軸2aの回転に応じて、位相が相互に90度異なるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を出力する磁気式センサ3を備えている。磁気式センサ3は、モータ軸2aに同軸状に取り付けた多極マグネットリング3aの回転磁界を検出する少なくとも2個のホール素子Ha、Hbを備えた磁気式センサである。
この磁気式センサ3のホール素子Haから出力される正弦波状のA相センサ信号Va0と、ホール素子Hbから出力される正弦波状のB相センサ信号Vb0は、アナログ回路からなる信号補正回路4に供給される。信号補正回路4において、これらの信号に補正を施してA相補正信号Va1およびB相補正信号Vb1を生成する。A相補正信号Va1、B相補正信号Vb1は信号補正回路4から出力された後にAD変換器5a、5bを介してデジタル信号に変換された後に、デジタル回路からなる角度演算回路6に供給される。角度演算回路6では、デジタル化されたA相補正信号Va1およびB相補正信号Vb1に基づき検出対象物であるモータ軸2aの回転角度θを演算する。
演算された回転角度θは、例えば、モータ制御回路7に供給される。モータ制御回路7は、検出された回転角度θに基づき、モータ2をフィードバック制御してモータ軸2aの回転位置を制御する。
アナログ回路からなる信号補正回路4は、磁気式センサ3から出力されるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0から、オフセット補正が施された振幅AのA相信号Vaおよび振幅BのB相信号Vbを生成する振幅補正部4aと、A相信号VaおよびB相信号Vbにゲイン補正を施して、A相信号r1・Va(r1:調整ゲイン)およびB相信号r2・Vb(r2:調整ゲイン)を、それぞれ、A相補正信号Va1およびB相補正信号Vb1として生成するゲイン補正部4bとを備えている。
ここで、A相信号VaおよびB相信号Vbは、磁気式センサ3から出力されるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を測定することにより得られるこれらの信号の位相誤差をφとすると、次式により規定される。
Va=Asinθ
Vb=Bcos(θ−φ)
また、振幅A、Bと調整ゲインr1、r2は次の条件式の双方を満たすように設定されている。
{(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1
(r2・B)/A=1
次に、角度演算回路6は、次の式により値Vb2を演算する第1演算部6aを備えている。
Vb2=Vb1−Va1√{1/(r1)−1}
また、次式により回転角度θを演算する第2演算部6bを備えている。
θ=tan−1(Va1/Vb2)
なお、本例では、角度演算回路6の第1演算部6aにおいて上記のように値Vb2を算出している。この代わりに、信号補正回路4のゲイン補正部4bにおいて、定数(ゲイン)r3として次の値を算出し、これに基づき、値Vb2を算出し、これをAD変換器を介して角度演算回路6に供給してもよい。
r3=√{1/(r1)−1}
Vb2=Vb1−Va1・r3
このように、ゲイン補正部4bにおいて、調整ゲインr1、r2とゲインr3を算出して、値Va1、Vb1、Vb2を出力すれば、角度演算回路6の第1演算部6aを省略することができる。
(位相補正計算式の導出)
ここで、位相誤差が補正された回転角度θを算出するための式の導出方法を説明する。まず、各記号の定義を以下に纏めて列記しておく。
Va:A相信号(オフセット・振幅補正後のA相センサ信号)
Vb:B相信号(オフセット・振幅補正後のB相センサ信号)
θ :回転角度(モータ軸角度)
φ :ホール素子Ha、Hbのピッチ誤差(位相誤差)
A :A相振幅
B :B相振幅
r1:A相調整ゲイン
r2:B相調整ゲイン
A、B相信号Va、Vb、A、B相補正信号Va1、Vb1は次のように表される。
Va=Asinθ (1)
Vb=Bcos(θ−φ) (2)
Va1=r1・Va (3)
Vb1=r2・Vb (4)
加法定理より次式が得られる。
cos(θ−φ)=cosθcosφ+sinθsinφ (5)
Vb1=r2・Bcosθcosφ+r2・Bsinθsinφ (6)
式(3)を式(6)で割ることにより次式が得られる。
Va1/Vb1
=r1・Asinθ/(r2・Bcosθcosφ+r2・Bsinθsinφ) (7)
式(7)を整理して次式が得られる。
sinθ/cosθ
=[{(r2・B)/(r1・A)}Va1cosφ]/[Vb1−{(r2・B)/(r1・A)}Va1sinφ] (8)
ここで、A、B、r1、r2を次の条件式の双方を満たすものとする。
{(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1,(r2・B)/A=1 (9)
このように仮定すると、次式(10)の関係が得られる。
cosφ=r1 (10)
sinφ=1−cosφより、次式が得られる。
sinφ=√{1−(r1)} (11)
式(8)に、式(9)、(10)、(11)を代入して整理すると、次式が得られる。
sinθ/cosθ
=Va1/[Vb1−Va1√{1/(r1)−1}] (12)
ここで、
Vb2=Vb1−Va1√{1/(r1)−1}とすると、式(12)は次のようになる。
sinθ/cosθ=Va1/Vb2
したがって、回転角度θの算出式は次のようになる。
θ=tan−1(Va1/Vb2) (13)
(回転検出器の調整)
図2は上記構成の回転検出器1をモータ軸2aに実装した後の製造段階における調整作業を示すフローチャートである。磁気式センサ3をモータ軸2aに組み付けた後(ST1)に、信号補正回路4において、モータ軸2aのホール素子Ha、Hbの出力(A相センサ信号Va0、B相センサ信号Vb0)のオフセット調整を行うと共に、これらの振幅比A/Bが適切な値となるように、振幅調整を行う(ST2)。次に、オフセット補正後のA相信号Va、B相信号Vbに基づき、これらの信号に含まれているホール素子ピッチ誤差などに起因する位相誤差φを測定する(ST3)。位相誤差φをセンサ出力Va0、Vb0から測定してもよい。この後は、上記の条件式(9)を満足するように、ゲイン調整を行う(ST4)。これにより信号補正回路4の調整ゲインr1、r2が設定される。
(回転角度検出動作)
図3は回転検出器1によるモータ軸2aの回転角度θの検出動作を示すフローチャートである。モータ軸2aの回転に伴って磁気式センサ3のホール素子Ha、HbからA相センサ信号Va0、Vb0が出力する(ST11)。これらの信号は、信号補正回路4に供給されてオフセット補正が施され、A相信号Va、B相信号Vbが生成される(ST12)。さらに、ゲイン調整が施されて、A相補正信号Va1、B相補正信号Vb1が生成される(ST13)。振幅およびゲイン調整によって2相信号の位相誤差が補正される。
次に、A相補正信号Va1、B相補正信号Vb1は、デジタル化された後に角度演算回路6に供給され、上記の式(12)により値Vb2が算出され(ST14)、上記の式(13)により回転角度θが演算される(ST15)。
このように、回転検出器1では、アナログ回路からなる信号補正回路4において、四則演算のみの簡易な演算によって位相誤差を補正することができる。よって、回路基板を小さくでき、省スペース化、低コスト化に有利である。
1 回転検出器
2 モータ
2a モータ軸
3 磁気式センサ
4 信号補正回路
4a 振幅補正部
4b ゲイン補正部
5a、5b AD変換器
6 角度演算回路
6a 第1演算部
6b 第2演算部
7 モータ制御回路
Ha、Hb ホール素子

Claims (5)

  1. 検出対象物の回転に応じて発生する位相が相互に90度異なるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を用いて前記検出対象物の回転角度θを算出するに当たり、前記A相センサ信号Va0、前記B相センサ信号Vb0の位相誤差φに起因する回転角度算出誤差を除去する回転検出器の位相誤差補正方法であって、
    前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から前記位相誤差φを測定し、
    前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から、オフセット補正が施された振幅AのA相信号Va(=Asinθ)および振幅BのB相信号Vb(=Bcos(θ−φ))を生成するために用いる前記振幅A、Bと、前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbにゲイン補正を施して、A相補正信号Va1(=r1・Asinθ、r1:調整ゲイン)およびB相補正信号Vb1(=r2・Bcos(θ−φ)、r2:調整ゲイン)を生成するために用いる前記調整ゲインr1、r2とが、
    {(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1、および、(r2・B)/A=1
    を共に満足するように、これらの値を調整し、
    値Vb2を、
    Vb2=Vb1−Va1√{1/(r1)−1}
    により算出し、
    前記回転角度θを、
    θ=tan−1(Va1/Vb2)
    により算出することを特徴とする回転検出器の位相誤差補正方法。
  2. 請求項1において、
    前記回転検出器は、前記検出対象物に取り付けた磁石の回転磁界を検出する少なくとも2個のホール素子を備えた磁気式センサを備えており、
    前記位相誤差φには、前記ホール素子の組立ピッチ誤差に起因する位相誤差成分が含まれていることを特徴とする回転検出器の位相誤差補正方法。
  3. 検出対象物の回転に応じて、位相が相互に90度異なるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を出力する磁気式センサと、
    前記磁気式センサから出力される前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0に補正を施してA相補正信号Va1およびB相補正信号Vb1を生成して出力する信号補正回路と、
    前記信号補正回路から出力される前記A相補正信号Va1および前記B相補正信号Vb1に基づき前記検出対象物の回転角度θを演算する角度演算回路とを有し、
    前記信号補正回路は、
    前記センサ部から出力される前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から、オフセット補正が施された振幅AのA相信号Vaおよび振幅BのB相信号Vbを生成する振幅補正部と、
    前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbにゲイン補正を施して、A相信号r1・Va(r1:調整ゲイン)およびB相信号r2・Vb(r2:調整ゲイン)を、それぞれ、前記A相補正信号Va1および前記B相補正信号Vb1として生成するゲイン補正部とを備え、
    前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbは
    前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0を測定することにより得られるこれらの信号の位相誤差をφとすると、前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbは次式により規定され、
    Va=Asinθ
    Vb=Bcos(θ−φ)
    前記振幅A、Bと前記調整ゲインr1、r2は次の条件式の双方を満たすように設定されており、
    {(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1
    (r2・B)/A=1
    前記角度演算回路は、
    次式により値Vb2を演算する第1演算部と、
    Vb2=Vb1−Va1√{1/(r1)−1}
    次式により前記回転角度θを演算する第2演算部とを備えていることを特徴とする回転検出器。
    θ=tan−1(Va1/Vb2)
  4. 検出対象物の回転に応じて、位相が相互に90度異なるA相センサ信号Va0およびB相センサ信号Vb0を出力する磁気式センサと、
    前記磁気式センサから出力される前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0に補正を施してA相補正信号Va1およびB相補正信号Vb1を生成して出力する信号補正回路と、
    前記信号補正回路から出力される前記A相補正信号Va1および前記B相補正信号Vb1に基づき前記検出対象物の回転角度θを演算する角度演算回路とを有し、
    前記信号補正回路は、
    前記センサ部から出力される前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0から、オフセット補正が施された振幅AのA相信号Vaおよび振幅BのB相信号Vbを生成する振幅補正部と、
    前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbにゲイン補正を施して、A相信号r1・Va(r1:調整ゲイン)およびB相信号r2・Vb(r2:調整ゲイン)を、それぞれ、前記A相補正信号Va1および前記B相補正信号Vb1として生成すると共に、次式により定数r3および値Vb2を算出するゲイン補正部とを備え、
    r3=√{1/(r1) −1}
    Vb2=Vb1−Va1・r3
    前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbは
    前記A相センサ信号Va0および前記B相センサ信号Vb0を測定することにより得られるこれらの信号の位相誤差をφとすると、前記A相信号Vaおよび前記B相信号Vbは次式により規定され、
    Va=Asinθ
    Vb=Bcos(θ−φ)
    前記振幅A、Bと前記調整ゲインr1、r2は次の条件式の双方を満たすように設定されており、
    {(r2・B)/(r1・A)}cosφ=1
    (r2・B)/A=1
    前記角度演算回路は次式により前記回転角度θを演算することを特徴とする回転検出器。
    θ=tan−1(Va1/Vb2)
  5. 請求項3または4において、
    前記磁気式センサは、前記検出対象物に取り付けた磁石の回転磁界を検出する少なくとも2個のホール素子を備えていることを特徴とする回転検出器。
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