JP5183534B2 - トラクション制御装置 - Google Patents
トラクション制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5183534B2 JP5183534B2 JP2009061728A JP2009061728A JP5183534B2 JP 5183534 B2 JP5183534 B2 JP 5183534B2 JP 2009061728 A JP2009061728 A JP 2009061728A JP 2009061728 A JP2009061728 A JP 2009061728A JP 5183534 B2 JP5183534 B2 JP 5183534B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- traction control
- predetermined period
- vehicle
- control device
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は、特に、モータスポーツにおいて使用される競技用の車両に適したトラクション制御を可能とするトラクション制御装置に関する。
また、モータスポーツでのスタート後の走行時におけるトラクション制御については、その適用を工夫する必要があった。
前記車両の発進開始状態からの所定期間を算出する所定期間算出手段(11)。
前記所定期間において前記トラクション制御を実行する制御実行手段(12)。
前記所定期間が経過した後は前記トラクション制御を解除する制御解除手段(13)。
そして、前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記スロットルバルブの開度を検知するスロットル開度検知手段(1)を備え、前記所定期間は、スロットル開度が第1の所定値以上の状態から前記第1の所定値より低開度の第2の所定値以下の状態となった期間である。
トラクション制御装置は、車両60に搭載されるエンジン61の回転が伝達される駆動輪62の空転を検知してエンジン出力を減少させることで駆動輪62の空転を防止する装置であり、エンジン61の回転数を調整するためハンドルバー63の右手側のグリップ64の回動に連動するスロットルバルブ65のスロットル開度を検知するスロットル開度検知手段1と、変速ギヤ66のギヤ位置を検知する変速検知手段2と、トラクション制御の「オン」「オフ」を行うためのスタートモードスイッチ3と、エンジン停止を行うためのキルスイッチ4と、エンジン61の回転を変速ギヤ66を介して駆動輪62に伝達するクラッチ67の接続状態を検出するクラッチ状態検出手段5と、前記各手段及び各スイッチに接続された制御部10を有して構成されている。
所定期間算出手段11は、トラクション制御を解除する時期を決定するものであり、制御部10に入力されるスロットル開度検知手段1で検知したスロットル開度信号や、変速検知手段2で検知される変速ギヤ位置で所定期間を算出することによりトラクション制御の解除時期を決定する。
また、スタートモードスイッチ3で「スタートモード」(トラクション制御オン)に設定した場合は、ハンドルバー63に装着されたメータ内に設けたインジケータ7が点灯することで、トラクション制御がオン状態であることを認識できるようになっている。
また、制御部10には、エンジン始動時においては始動用モータ、及び、走行時においては発電機として作用するACGスタータモータ8の回転数を検出する回転検出部9が接続されることで、車両の発進開始状態が検出できるように構成されている。
また、スタートモードスイッチ3をトラクション制御が「オン」状態(図1のスイッチが「閉」)にしたままエンジンを切った場合でも、次回エンジン始動時は、自動的にトラクション制御の機能が「オフ」(図1のスイッチの状態)になるように設定してもよい。
すなわち、スロットル開度検知手段1で検知したスロットル開度信号は制御部10に入力され、所定期間算出手段11において、スロットル開度が第1の所定値以上の状態から第2の所定値以下の状態となった期間をトラクション制御が実行される車両発進開始状態からの所定期間とする処理が行われる。
スロットル開度検知手段1におけるスロットル開度の第1の所定値は、例えば、全開開度を100%とした場合の80%に設定し、第2の所定値は全開開度の10%に設定している。
そして、シフトアップ又はシフトダウンの変速が行われた場合、若しくは、所定の変速ギヤが選択された場合に、所定期間算出手段11において、その期間をトラクション制御が実行される車両発進開始状態からの所定期間とする処理が行われる。
また、所定期間は、車両の発進開始状態から予め決められた所定時間としてもよい。
制御実行手段12は、駆動輪62に取り付けられる駆動輪速度センサと、前輪(従動輪)に取り付けられる従動輪速度センサとにより、駆動輪62の空転の有無の把握をし、空転が発生したら、それを抑制するようにエンジン系の燃料噴射装置等の制御部品に点火制御手段14や燃料制御手段15を介して命令を発する。
点火制御手段14からの指令により、エンジン61のスパークプラグ6に対して点火時期を遅らせる制御(点火時期のリタード)や、燃料制御手段15からの指令により、エンジン61への燃料供給をカットする又は燃料供給量を絞る制御が行われる。車輪の空転は、駆動輪速度センサ及び従動輪速度センサから得られたデータにより、例えば駆動輪62が従動輪より回転速度が設定値以上に上昇した場合、駆動輪62は空転を起こしている又は空転を起こしかけていると判断する。また、駆動輪62の加速度の閾値をトラクション制御の開始条件としてもよい。
本発明のトラクション制御装置は、スタート時のみトラクション制御を行い、所定期間経過後に自動的にトラクション制御が行われないようにするものであり、車両のスタート時においてはスタートモードスイッチ3を「オン」状態(図1のスイッチが「閉」)としてトラクション制御が行われるようにする。トラクション制御を解除する所定期間の経過は、各種信号により種々のパターンで行うことができる。
図2のフローチャートに示すように、スタートモードスイッチ3の開閉を判断し(ステップ20)、スタートモードスイッチ3が「開」状態の場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ28)。
トラクション制御が解除されると、通常点火時期、吸排気デバイスコントロールでのエンジン駆動が行われる。
図4のフローチャートに示すように、スタートモードスイッチ3が「閉」状態となってスタートモードが設定されているかどうかを判断し(ステップ20)、設定されていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ28)。
ステップ21において車両が発進していない場合、ステップ41において所定の変速ギヤが選択されていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ29)。
トラクション制御が解除されると、通常点火時期、吸排気デバイスコントロールでのエンジン駆動が行われる。
図5のフローチャートに示すように、スタートモードスイッチ3が「スタートモード」に設定されているかどうかを判断する(ステップ20)。「スタートモード」に設定されていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ28)。
ステップ21において車両が発進していない場合、ステップ51においてシフトダウンが行われていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ29)。
トラクション制御が解除されると、通常点火時期、吸排気デバイスコントロールでのエンジン駆動が行われる。
また、各パターンはそれぞれ独立してトラクション制御の解除を行うことができるが、例えば、第1パターンと第2パターンとを組み合わせ、スロットル開度及びギヤ選択の両方を検知しどちらか一方の解除条件が成立した時にトラクション制御の解除を行う等、各パターンを組み合わせて制御を行ってもよい。
Claims (7)
- エンジン(61)の回転がクラッチ(67)及び変速ギヤ(66)を介して伝達される駆動輪(62)と、前記エンジン(61)の回転をスロットル開度により変化させるスロットルバルブ(65)とを備えた車両において使用され、前記駆動輪(62)の空転を防止するトラクション制御を行う装置であって、
前記車両の発進開始状態からの所定期間を算出する所定期間算出手段(11)と、
前記所定期間において前記トラクション制御を実行する制御実行手段(12)と、
前記所定期間が経過した後は前記トラクション制御を解除する制御解除手段(13)とを有し、
前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記スロットルバルブの開度を検知するスロットル開度検知手段(1)を備え、前記所定期間は、スロットル開度が第1の所定値以上の状態から前記第1の所定値より低開度の第2の所定値以下の状態となった期間であることを特徴とするトラクション制御装置。 - 前記スロットル開度の前記第1の所定値は全開開度の80%であり、前記第2の所定値は全開開度の10%である請求項1に記載のトラクション制御装置。
- 前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記変速ギヤ(66)の変速が行われたことを検知する変速検知手段(2)を備え、この変速検知手段(2)からの信号により前記所定期間を算出する請求項1に記載のトラクション制御装置。
- 前記変速検知手段(2)からの信号は、シフトダウン時のものである請求項3に記載のトラクション制御装置。
- 前記トラクション制御は、前記エンジン(61)における点火時期のリタード又は燃料カットで行う請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトラクション制御装置。
- 前記車両の発進開始状態は、前記クラッチ(67)が前記変速ギヤ(66)に接続されたことで検出する請求項1に記載のトラクション制御装置。
- 前記所定期間は、前記車両の発進開始状態から予め決められた所定時間である請求項1に記載のトラクション制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009061728A JP5183534B2 (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | トラクション制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009061728A JP5183534B2 (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | トラクション制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010216297A JP2010216297A (ja) | 2010-09-30 |
JP5183534B2 true JP5183534B2 (ja) | 2013-04-17 |
Family
ID=42975398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009061728A Active JP5183534B2 (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | トラクション制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5183534B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10010290B2 (en) | 2014-11-24 | 2018-07-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Signal processing apparatus, signal recovery apparatus, signal processing method, and signal recovery method |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6281209B2 (ja) * | 2013-08-22 | 2018-02-21 | スズキ株式会社 | エンジン制御装置 |
JP6340903B2 (ja) * | 2014-05-13 | 2018-06-13 | スズキ株式会社 | エンジン制御装置 |
JP6405866B2 (ja) * | 2014-10-08 | 2018-10-17 | スズキ株式会社 | エンジン制御装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3522338B2 (ja) * | 1994-06-02 | 2004-04-26 | ヤマハ発動機株式会社 | 車輪のトラクション制御装置 |
JP4472835B2 (ja) * | 2000-05-17 | 2010-06-02 | 川崎重工業株式会社 | エンジンの点火時期制御装置 |
JP2002070709A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-08 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車のウィリー防止装置 |
JP3824146B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2006-09-20 | 本田技研工業株式会社 | 車両用加速制御装置 |
JP4663405B2 (ja) * | 2005-05-27 | 2011-04-06 | 川崎重工業株式会社 | レジャービィークル |
JP2008121595A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Denso Corp | 車両用エンジン制御システム |
-
2009
- 2009-03-13 JP JP2009061728A patent/JP5183534B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10010290B2 (en) | 2014-11-24 | 2018-07-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Signal processing apparatus, signal recovery apparatus, signal processing method, and signal recovery method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010216297A (ja) | 2010-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1669625B1 (en) | Gear change control device and gear change control method, and straddle-type vehicle | |
JP5813932B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP5711821B2 (ja) | 電動車両 | |
JP5041974B2 (ja) | 制御システムおよび車両 | |
JP5779325B2 (ja) | 車両用減速制御装置 | |
JP5711820B2 (ja) | 電動車両 | |
JP2006069267A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
US9541020B2 (en) | Engine controller | |
JP2010052726A (ja) | 変速制御システムおよび車両 | |
JP5183534B2 (ja) | トラクション制御装置 | |
US10746299B2 (en) | Vehicle with automatic downshift function | |
US10273926B2 (en) | Controlling engine output at the start of vehicle movement | |
JP5247313B2 (ja) | 制御システムおよび車両 | |
JP6408881B2 (ja) | 駆動力制御装置 | |
JP5276480B2 (ja) | 自動二輪車の制御装置 | |
JP2008121595A (ja) | 車両用エンジン制御システム | |
EP1854688B1 (en) | Straddle-type vehicle | |
JP2006153225A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP5124398B2 (ja) | トルク推定システムおよび車両 | |
JP4478006B2 (ja) | エンジンの制御装置、エンジンの制御方法及び鞍乗型車両 | |
JP6744703B2 (ja) | 出力制御装置 | |
JP5011246B2 (ja) | 車両及び燃料カット制御方法 | |
JP2007038759A5 (ja) | ||
JP6324121B2 (ja) | 自動二輪車のアイドルストップ制御システム | |
JP2018141425A (ja) | 駆動力制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120518 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121017 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5183534 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125 Year of fee payment: 3 |