JP5183534B2 - トラクション制御装置 - Google Patents

トラクション制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5183534B2
JP5183534B2 JP2009061728A JP2009061728A JP5183534B2 JP 5183534 B2 JP5183534 B2 JP 5183534B2 JP 2009061728 A JP2009061728 A JP 2009061728A JP 2009061728 A JP2009061728 A JP 2009061728A JP 5183534 B2 JP5183534 B2 JP 5183534B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traction control
predetermined period
vehicle
control device
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009061728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010216297A (ja
Inventor
武洋 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009061728A priority Critical patent/JP5183534B2/ja
Publication of JP2010216297A publication Critical patent/JP2010216297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5183534B2 publication Critical patent/JP5183534B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動二輪車におけるトラクション制御装置に関する。トラクション制御装置は、車両の発進時及び走行時において走行路面の摩擦係数との関係から生じる駆動輪の空転(ホイールスピン)を制御する装置である。
本発明は、特に、モータスポーツにおいて使用される競技用の車両に適したトラクション制御を可能とするトラクション制御装置に関する。
エンジンの回転が伝達される駆動輪と従動輪を有する自動二輪車におけるトラクション制御装置としては、例えば特許文献1の「従来の技術」に記載されるように、駆動輪の角速度を検出するセンサを設け、このセンサによる検出結果を演算することで角加速度を求め、この角加速度が所定値に達するとエンジン出力を制御する構成が知られている。このようなトラクション制御装置によれば、車両の発進時や走行時に駆動輪が空転して加速度が大きくなるとエンジン出力を減少させ、これにより、駆動輪の空転によるスリップを抑制して車両姿勢を整え、駆動輪の滑りを抑制することができる。
特開平7−332122号公報
しかしながら、ダート走行が多いモトクロスレース等のモータスポーツにおいては、発進スタート時にはトラクション制御が必要であるが、スタート後の通常の走行に移ってからは、駆動輪が地面を強固にグリップするよりも、駆動輪に適度な滑りが生じた方が安定した走行を行うことができる場合がある。
このような状況に対処するため、トラクション制御を「オフ」にするスイッチを設けることで、トラクション制御の適否をスイッチにより選択することも可能であるが、スタート後にトラクション制御をオフにする操作をライダーが行う必要があり煩雑となってしまう。
また、モータスポーツでのスタート後の走行時におけるトラクション制御については、その適用を工夫する必要があった。
本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、モータスポーツで使用される車両において、スタート時においてはトラクション制御を行って駆動輪の空転を抑制することができるとともに、スタート後の走行時においてはトラクション制御を自動解除してライダーが操作する自由度を広く設定できるトラクション制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、エンジン(61)の回転がクラッチ(67)及び変速ギヤ(66)を介して伝達される駆動輪(62)と、前記エンジン(61)の回転をスロットル開度により変化させるスロットルバルブ(65)とを備えた車両において使用され、前記駆動輪(62)の空転を防止するトラクション制御を行う装置であって、次の各構成を含むことを第1の特徴としている。
前記車両の発進開始状態からの所定期間を算出する所定期間算出手段(11)。
前記所定期間において前記トラクション制御を実行する制御実行手段(12)。
前記所定期間が経過した後は前記トラクション制御を解除する制御解除手段(13)。
そして、前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記スロットルバルブの開度を検知するスロットル開度検知手段(1)を備え、前記所定期間は、スロットル開度が第1の所定値以上の状態から前記第1の所定値より低開度の第2の所定値以下の状態となった期間である。
請求項2は、請求項1のトラクション制御装置において、前記スロットル開度の前記第1の所定値は全開開度の80%であり、前記第2の所定値は全開開度の10%であることを第2の特徴としている。
請求項3は、請求項1のトラクション制御装置において、前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記変速ギヤ(66)の変速が行われたことを検知する変速検知手段(2)を備え、この変速検知手段(2)からの信号により前記所定期間を算出することを第3の特徴としている。
請求項4は、請求項3のトラクション制御装置において、前記変速検知手段(2)からの信号は、シフトダウン時のものであることを第4の特徴としている。
請求項5は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトラクション制御装置において、前記トラクション制御は、前記エンジン(61)における点火時期のリタード又は燃料カットで行うことを第5の特徴としている。
請求項6は、請求項1のトラクション制御装置において、前記車両の発進開始状態は、前記クラッチ(67)が前記変速ギヤ(66)に接続されたことで検出することを第6の特徴としている。
請求項7は、請求項1のトラクション制御装置において、前記所定期間は、前記車両の発進開始状態から予め決められた所定時間であることを第7の特徴としている。
第1の特徴を有する請求項1の構成によれば、制御解除手段により所定期間が経過した後にトラクション制御を自動的に解除するようにしたので、ライダーが特別な操作をすることなくトラクション制御を解除することが可能となり、ライダーは運転に集中することができる。また、所定期間算出手段にスロットル開度検知手段を設けることで、車両のスタート後のライダーによるスロットル操作でトラクション制御を自動的に解除することができる。
第2の特徴を有する請求項2の構成によれば、第1の所定値を全開開度の80%とし、第2の所定値を全開開度の10%とすることで、トラクション制御の解除を車両のスタート後の適した時期に設定することができる。
第3の特徴を有する請求項3の構成によれば、所定期間算出手段に変速検知手段を設けることで、車両のスタート後のライダーによる変速ギヤの操作でトラクション制御を自動的に解除することができる。
第4の特徴を有する請求項4の構成によれば、変速ギヤのシフトダウンの信号によりトラクション制御を自動的に解除することができる。
第5の特徴を有する請求項5の構成によれば、前記トラクション制御は、前記エンジンにおける点火時期のリタード又は燃料カットで行うことでトラクション制御を行うことができる。
第6の特徴を有する請求項6の構成によれば、クラッチの接続状態の検出で車両の発進開始を判断することができる。
第7の特徴を有する請求項7の構成によれば、トラクション制御の解除を車両のスタート後の任意の時期に予め設定することができる。
本発明の一実施形態に係るトラクション制御装置の構造を示す模式図である。 トラクション制御装置における動作の一例を説明するためのフローチャートである。 トラクション制御装置における動作の一例を説明するためのフローチャートである。 トラクション制御装置における動作の一例を説明するためのフローチャートである。 トラクション制御装置における動作の一例を説明するためのフローチャートである。 トラクション制御装置が搭載された車両の側面説明図である。
以下、本発明の実施形態の一例について、図1及び図6を参照しながら説明する。
トラクション制御装置は、車両60に搭載されるエンジン61の回転が伝達される駆動輪62の空転を検知してエンジン出力を減少させることで駆動輪62の空転を防止する装置であり、エンジン61の回転数を調整するためハンドルバー63の右手側のグリップ64の回動に連動するスロットルバルブ65のスロットル開度を検知するスロットル開度検知手段1と、変速ギヤ66のギヤ位置を検知する変速検知手段2と、トラクション制御の「オン」「オフ」を行うためのスタートモードスイッチ3と、エンジン停止を行うためのキルスイッチ4と、エンジン61の回転を変速ギヤ66を介して駆動輪62に伝達するクラッチ67の接続状態を検出するクラッチ状態検出手段5と、前記各手段及び各スイッチに接続された制御部10を有して構成されている。
制御部10は、前記車両の発進開始状態からの所定期間を算出する所定期間算出手段11と、前記所定期間について前記トラクション制御を実行する制御実行手段12と、車両の発進開始状態から所定期間が経過した後はトラクション制御を解除する制御解除手段13と、エンジン系の制御を行う点火制御手段14及び燃料制御手段15を備え、各種信号が入力されることで装置全体の制御を行う。
所定期間算出手段11は、トラクション制御を解除する時期を決定するものであり、制御部10に入力されるスロットル開度検知手段1で検知したスロットル開度信号や、変速検知手段2で検知される変速ギヤ位置で所定期間を算出することによりトラクション制御の解除時期を決定する。
制御実行手段12は、スタートモードスイッチ3を「閉」にして「スタートモード」(トラクション制御オン)に設定した場合に、エンジンにおける点火時期制御や、燃料供給制御を行うことでエンジンの回転を抑え、駆動輪62の空転を防止するトラクション制御を行うように構成されている。
また、スタートモードスイッチ3で「スタートモード」(トラクション制御オン)に設定した場合は、ハンドルバー63に装着されたメータ内に設けたインジケータ7が点灯することで、トラクション制御がオン状態であることを認識できるようになっている。
制御解除手段13は、制御部10に入力される各種信号から所定期間を算出し、所定期間経過後にトラクション制御の解除を行って通常のエンジン制御を行うものである。
また、制御部10には、エンジン始動時においては始動用モータ、及び、走行時においては発電機として作用するACGスタータモータ8の回転数を検出する回転検出部9が接続されることで、車両の発進開始状態が検出できるように構成されている。
車両の発進開始状態は、クラッチ状態検出手段5により、クラッチ67が変速ギヤ66に接続されることで検出するようにしてもよい。すなわち、クラッチが接続状態であれば、エンジンの回転軸とトランスミッション等の駆動系とが連結されているので、発進開始状態と判断する。
スタートモードスイッチ3は、車両60のハンドルバー63におけるライダーが操作し易い位置に装着され、「閉」状態でトラクション制御が行われる「オン」状態(スタートモード)となり、「開」状態(図1に示された状態)でトラクション制御が行われない「オフ」状態となる。スタートモードスイッチ3を「オン」状態とすることで、車両のスタート時において、駆動輪62の空転を防止して路面とのスリップを防ぐトラクション制御が行われる。
また、スタートモードスイッチ3をトラクション制御が「オン」状態(図1のスイッチが「閉」)にしたままエンジンを切った場合でも、次回エンジン始動時は、自動的にトラクション制御の機能が「オフ」(図1のスイッチの状態)になるように設定してもよい。
キルスイッチ4は、車両の転倒時等においてエンジンを強制的に停止させるためのスイッチであり、スイッチが「閉」状態でエンジンの強制停止が行われる「オン」状態となり、スイッチの「開」状態(図1の状態)でエンジンの強制停止が行われない「オフ」状態となる。
本発明のトラクション制御装置は、車両のスタート時のみトラクション制御を行い、所定期間経過後に自動的にトラクション制御が行われないように構成するものであり、そのために各種信号を検出する。
すなわち、スロットル開度検知手段1で検知したスロットル開度信号は制御部10に入力され、所定期間算出手段11において、スロットル開度が第1の所定値以上の状態から第2の所定値以下の状態となった期間をトラクション制御が実行される車両発進開始状態からの所定期間とする処理が行われる。
スロットル開度検知手段1におけるスロットル開度の第1の所定値は、例えば、全開開度を100%とした場合の80%に設定し、第2の所定値は全開開度の10%に設定している。
変速検知手段2は、例えば前進6段の変速ギヤがある場合に、変速ギヤが1速〜6速のどのギヤ位置であるかを常時検知するものであり、検知したギヤ位置信号は制御部10に入力され、車両の発進開始状態から変速ギヤの変速が行われたことを検知するとともに、その変速がシフトアップであるか、シフトダウンであるかを検出できるようになっている。
そして、シフトアップ又はシフトダウンの変速が行われた場合、若しくは、所定の変速ギヤが選択された場合に、所定期間算出手段11において、その期間をトラクション制御が実行される車両発進開始状態からの所定期間とする処理が行われる。
また、所定期間は、車両の発進開始状態から予め決められた所定時間としてもよい。
制御部10では、制御実行手段12により実行されているトラクション制御を前記した所定期間経過時に制御解除手段13により解除することが行われる。
制御実行手段12は、駆動輪62に取り付けられる駆動輪速度センサと、前輪(従動輪)に取り付けられる従動輪速度センサとにより、駆動輪62の空転の有無の把握をし、空転が発生したら、それを抑制するようにエンジン系の燃料噴射装置等の制御部品に点火制御手段14や燃料制御手段15を介して命令を発する。
点火制御手段14からの指令により、エンジン61のスパークプラグ6に対して点火時期を遅らせる制御(点火時期のリタード)や、燃料制御手段15からの指令により、エンジン61への燃料供給をカットする又は燃料供給量を絞る制御が行われる。車輪の空転は、駆動輪速度センサ及び従動輪速度センサから得られたデータにより、例えば駆動輪62が従動輪より回転速度が設定値以上に上昇した場合、駆動輪62は空転を起こしている又は空転を起こしかけていると判断する。また、駆動輪62の加速度の閾値をトラクション制御の開始条件としてもよい。
次に、上記構造のトラクション制御装置の動作について、図2〜図5のフローチャートを参照しながら説明する。
本発明のトラクション制御装置は、スタート時のみトラクション制御を行い、所定期間経過後に自動的にトラクション制御が行われないようにするものであり、車両のスタート時においてはスタートモードスイッチ3を「オン」状態(図1のスイッチが「閉」)としてトラクション制御が行われるようにする。トラクション制御を解除する所定期間の経過は、各種信号により種々のパターンで行うことができる。
(1)第1パターン
図2のフローチャートに示すように、スタートモードスイッチ3の開閉を判断し(ステップ20)、スタートモードスイッチ3が「開」状態の場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ28)。
スタートモードスイッチ3が「閉」状態の場合は「スタートモード」となり、回転検出部9又はクラッチ状態検出手段5により車両が発進しているかを検知する(ステップ21)。車両を発進開始後、スロットル開度検知手段1によりスロットル開度が第1の所定値(例えば開度80%)以上になったかどうかを判断し(ステップ22)、その場合にはタイマーがセットされているかどうか判断し(ステップ23)、セットされていない場合はタイマーのセットを行い(ステップ24)、続いて第2の所定値(例えば開度10%)以下になったかどうかを判断する(ステップ25)。
ここにおいて、第1の所定値をスロットルバルブの全開開度の80%とすることで、スタートを確実に検知することができ、第2の所定値をスロットルバルブの全開開度の10%とすることで、スタートが終了し通常走行への移行を検知することができることにより、トラクション制御の解除を車両のスタート後の適した時期に行うことができる。
ステップ21において車両が発進していない場合、ステップ22においてスロットル開度が第1の所定値以上になっていない場合、ステップ25においてスロットル開度が第2の所定値以下になっていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ29)。
スロットル開度が第2の所定値(例えば開度10%)以下である場合、制御部10の所定期間算出手段11で所定期間経過と判断し(ステップ26)、制御解除手段13によりスタートモードを停止して制御実行手段12によるトラクション制御を解除する(ステップ27)。
トラクション制御が解除されると、通常点火時期、吸排気デバイスコントロールでのエンジン駆動が行われる。
したがって、ライダーによるスロットル開度の操作により自動的にトラクション制御を解除させることができる。また、このパターンによる制御によれば、発進当初のスロットル開度でトラクション制御が解除されるので、発進時にのみトラクション制御を行い、スロットル開度が第2の所定値(例えば開度10%)以下となった以降の加速ではトラクション制御を解除させたい場合に適している。
また、上記の第1パターンにおいて、スロットル開度を検出してトラクション制御を解除するに際して、例えば「車両発進から一定時間経過後であること」等の時間的な条件を加味するものであってもよい。この場合のフローチャートは、図3に示すように、車両の発進を検知するステップ21の後に、「発進から一定時間経過したかどうか」を判断し(ステップ31)、一定時間経過しない場合は「トラクション制御の実行」を維持し(ステップ29)、一定時間経過した場合に次のステップ22(スロットル開度が第1の所定値以上になったかどうかの判断)に進むようにすればよい。
(2)第2パターン
図4のフローチャートに示すように、スタートモードスイッチ3が「閉」状態となってスタートモードが設定されているかどうかを判断し(ステップ20)、設定されていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ28)。
「スタートモード」が選択されている場合は、回転検出部9又はクラッチ状態検出手段5により車両が発進しているかを検知する(ステップ21)。車両を発進開始後、変速検知手段2により予め設定しておいた所定の変速ギヤが選択されたかどうかを判断する(ステップ41)。
ステップ21において車両が発進していない場合、ステップ41において所定の変速ギヤが選択されていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ29)。
ステップ41において「所定の変速ギヤが選択された」場合、その時を制御部10の所定期間算出手段11が検知して所定期間経過と判断し(ステップ26)、制御解除手段13によりスタートモードを停止して制御実行手段12によるトラクション制御を解除する(ステップ27)。
トラクション制御が解除されると、通常点火時期、吸排気デバイスコントロールでのエンジン駆動が行われる。
したがって、ライダーによる変速ギヤ66の操作により自動的にトラクション制御を解除させることができる。また、このパターンによる制御によれば、発進時にトラクション制御を行い、直線コースの長さにより所定のギヤを3速や4速とすることで、所定の変速ギヤを選択した場合にトラクション制御を解除することができるので、走行コースに応じたトラクション制御の解除を行うことができる。
(3)第3パターン
図5のフローチャートに示すように、スタートモードスイッチ3が「スタートモード」に設定されているかどうかを判断する(ステップ20)。「スタートモード」に設定されていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ28)。
「スタートモード」が選択されている場合は、回転検出部9又はクラッチ状態検出手段5により車両が発進しているかを検知する(ステップ21)。車両を発進開始後、変速検知手段2によりシフトダウンが行われたかどうかを判断する(ステップ51)。
ステップ21において車両が発進していない場合、ステップ51においてシフトダウンが行われていない場合は、「トラクション制御の実行」を維持する(ステップ29)。
ステップ51において「シフトダウンが行われた」場合、その時を制御部10の所定期間算出手段11が検知して所定期間経過と判断し(ステップ26)、制御解除手段13によりスタートモードを停止して制御実行手段12によるトラクション制御を解除する(ステップ27)。
トラクション制御が解除されると、通常点火時期、吸排気デバイスコントロールでのエンジン駆動が行われる。
したがって、ライダーによる変速ギヤ66の操作によるシフトダウンにより自動的にトラクション制御を解除させることができる。また、このパターンによる制御によれば、発進時にトラクション制御を行い、次のコーナーで減速を行うような走行コースを想定した場合、コーナー手前のシフトダウン操作に応じてトラクション制御を解除する際に適している。
上記した各パターンによりトラクション制御を解除することで、モータスポーツで車両を走行させる場合に、ライダーが特別な操作を行うことなく、スタート状態が終了したことを検知して、その後の走行においてはトラクション制御が行われることがなく、コーナーにおいてライダーの意思に沿って駆動輪に適度な滑りを生じさせる走行を行うことができる。
また、各パターンはそれぞれ独立してトラクション制御の解除を行うことができるが、例えば、第1パターンと第2パターンとを組み合わせ、スロットル開度及びギヤ選択の両方を検知しどちらか一方の解除条件が成立した時にトラクション制御の解除を行う等、各パターンを組み合わせて制御を行ってもよい。
1…スロットル開度検知手段、 2…変速検知手段、 3…スタートモードスイッチ、 5…クラッチ状態検出手段、 6…スパークプラグ、 8…ACGスタータモータ、 9…回転検出部、 10…制御部、 11…所定期間算出手段、 12…制御実行手段、 13…制御解除手段、 14…点火制御手段、 15…燃料制御手段、 60…車両、 61…エンジン、 62…駆動輪、 65…スロットルバルブ、 66…変速ギヤ、 67…クラッチ。

Claims (7)

  1. エンジン(61)の回転がクラッチ(67)及び変速ギヤ(66)を介して伝達される駆動輪(62)と、前記エンジン(61)の回転をスロットル開度により変化させるスロットルバルブ(65)とを備えた車両において使用され、前記駆動輪(62)の空転を防止するトラクション制御を行う装置であって、
    前記車両の発進開始状態からの所定期間を算出する所定期間算出手段(11)と、
    前記所定期間において前記トラクション制御を実行する制御実行手段(12)と、
    前記所定期間が経過した後は前記トラクション制御を解除する制御解除手段(13)とを有し、
    前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記スロットルバルブの開度を検知するスロットル開度検知手段(1)を備え、前記所定期間は、スロットル開度が第1の所定値以上の状態から前記第1の所定値より低開度の第2の所定値以下の状態となった期間であることを特徴とするトラクション制御装置。
  2. 前記スロットル開度の前記第1の所定値は全開開度の80%であり、前記第2の所定値は全開開度の10%である請求項1に記載のトラクション制御装置。
  3. 前記所定期間算出手段(11)は、車両の発進開始状態から前記変速ギヤ(66)の変速が行われたことを検知する変速検知手段(2)を備え、この変速検知手段(2)からの信号により前記所定期間を算出する請求項1に記載のトラクション制御装置。
  4. 前記変速検知手段(2)からの信号は、シフトダウン時のものである請求項3に記載のトラクション制御装置。
  5. 前記トラクション制御は、前記エンジン(61)における点火時期のリタード又は燃料カットで行う請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトラクション制御装置。
  6. 前記車両の発進開始状態は、前記クラッチ(67)が前記変速ギヤ(66)に接続されたことで検出する請求項1に記載のトラクション制御装置。
  7. 前記所定期間は、前記車両の発進開始状態から予め決められた所定時間である請求項1に記載のトラクション制御装置。
JP2009061728A 2009-03-13 2009-03-13 トラクション制御装置 Active JP5183534B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061728A JP5183534B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 トラクション制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061728A JP5183534B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 トラクション制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010216297A JP2010216297A (ja) 2010-09-30
JP5183534B2 true JP5183534B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=42975398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009061728A Active JP5183534B2 (ja) 2009-03-13 2009-03-13 トラクション制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5183534B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10010290B2 (en) 2014-11-24 2018-07-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Signal processing apparatus, signal recovery apparatus, signal processing method, and signal recovery method

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6281209B2 (ja) * 2013-08-22 2018-02-21 スズキ株式会社 エンジン制御装置
JP6340903B2 (ja) * 2014-05-13 2018-06-13 スズキ株式会社 エンジン制御装置
JP6405866B2 (ja) * 2014-10-08 2018-10-17 スズキ株式会社 エンジン制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3522338B2 (ja) * 1994-06-02 2004-04-26 ヤマハ発動機株式会社 車輪のトラクション制御装置
JP4472835B2 (ja) * 2000-05-17 2010-06-02 川崎重工業株式会社 エンジンの点火時期制御装置
JP2002070709A (ja) * 2000-09-01 2002-03-08 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車のウィリー防止装置
JP3824146B2 (ja) * 2001-03-28 2006-09-20 本田技研工業株式会社 車両用加速制御装置
JP4663405B2 (ja) * 2005-05-27 2011-04-06 川崎重工業株式会社 レジャービィークル
JP2008121595A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Denso Corp 車両用エンジン制御システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10010290B2 (en) 2014-11-24 2018-07-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Signal processing apparatus, signal recovery apparatus, signal processing method, and signal recovery method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010216297A (ja) 2010-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1669625B1 (en) Gear change control device and gear change control method, and straddle-type vehicle
JP5813932B2 (ja) 車両の制御装置
JP5711821B2 (ja) 電動車両
JP5041974B2 (ja) 制御システムおよび車両
JP5779325B2 (ja) 車両用減速制御装置
JP5711820B2 (ja) 電動車両
JP2006069267A (ja) 自動変速機の制御装置
US9541020B2 (en) Engine controller
JP2010052726A (ja) 変速制御システムおよび車両
JP5183534B2 (ja) トラクション制御装置
US10746299B2 (en) Vehicle with automatic downshift function
US10273926B2 (en) Controlling engine output at the start of vehicle movement
JP5247313B2 (ja) 制御システムおよび車両
JP6408881B2 (ja) 駆動力制御装置
JP5276480B2 (ja) 自動二輪車の制御装置
JP2008121595A (ja) 車両用エンジン制御システム
EP1854688B1 (en) Straddle-type vehicle
JP2006153225A (ja) 自動変速機の制御装置
JP5124398B2 (ja) トルク推定システムおよび車両
JP4478006B2 (ja) エンジンの制御装置、エンジンの制御方法及び鞍乗型車両
JP6744703B2 (ja) 出力制御装置
JP5011246B2 (ja) 車両及び燃料カット制御方法
JP2007038759A5 (ja)
JP6324121B2 (ja) 自動二輪車のアイドルストップ制御システム
JP2018141425A (ja) 駆動力制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5183534

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3