JP5182920B2 - 弾性ローラ、画像形成装置用定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
請求項1は、軸体と、ゴム、酸化鉄及び発泡剤を含有する発泡ゴム組成物を前記軸体の外周面で硬化してなる発泡弾性層とを備えてなる弾性ローラであって、前記酸化鉄は、0.10〜0.90質量%の硫黄化合物を含有し、前記発泡ゴム組成物は、その硬化体における動的貯蔵弾性率E1’が0.5〜3.0MPaであり、前記発泡弾性層の厚さは3〜12mmであることを特徴とする弾性ローラであり、
請求項2は、請求項1に記載の弾性ローラを備えた画像形成装置用定着装置であり、
請求項3は、請求項1に記載の弾性ローラを備えた画像形成装置である。
<測定条件>
・試験環境:温度25±2℃、相対湿度50±3%RH
・荷重セルの接触面積:7.07mm2
・付加調整値(予圧):50.0g
・振動周波数:1Hz
・振幅:20μm
まず、無電解ニッケルメッキ処理が施された軸体(直径12mm×長さ350mm、SUM22)をトルエンで洗浄し、プライマー「No.101A/B」(信越化学工業株式会社製:商品名)を塗布した。プライマー処理した軸体を、ギアーオーブンを用いて、180℃の温度にて30分焼成処理した後、常温にて30分以上冷却し、プライマー層を形成した。
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄を、TAROX合成酸化鉄(商品名「R−110−7」、(SO3)の含有量0.44質量%、チタン工業株式会社製)に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
(実施例3)
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄を、TAROX合成酸化鉄(商品名「R−516−L」、(SO3)の含有量0.78質量%、チタン工業株式会社製)に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
(実施例4)
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄に代えて、TAROX合成酸化鉄(商品名「R−MR」)0.5質量部と、TAROX合成酸化鉄(商品名「R−516−L」)0.5質量部とを併用した以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄の含有量を6.0質量部に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
(実施例6)
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄の含有量を0.2質量部に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
(実施例7)
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄の含有量を9.0質量部に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄を、酸化鉄(商品名「HDN−10」、JFEケミカル株式会社製、硫黄化合物含有量0.07質量%)に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
(比較例2)
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄を、酸化鉄(商品名「FR−100」、チタン工業株式会社製、硫黄化合物含有量0.92質量%)に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
(比較例3)
発泡ゴム組成物Aにおける酸化鉄を、酸化チタン(商品名「KA−15」、チタン工業株式会社製)に代えた以外は、実施例1と同様にして、弾性ローラを製造した。
液状シリコーンゴム(商品名「XE15−B17503A」、GE東芝シリコーン株式会社製)50質量部と、「XE15−B17503B」、GE東芝シリコーン株式会社製)50質量部と、発泡剤(商品名「AIBN」、大塚化学株式会社製)9質量部と、吸湿性粒子としてセルロース粉末(商品名「W−50」、日本製紙ケミカル株式会社製)8質量部とを、真空脱泡攪拌機を用いて、室温で20分間混合して、液状発泡シリコーンゴム組成物aを調製した。次いで、実施例1と同様の軸体を準備した。また、円筒状中空体、保持穴及びスプルーを有する下端駒、並びに、保持穴及びベントを有する上端駒からなり、直径(外径)85mm、内径40mm、長さ370mmの中空空間を有する金型を作製した。次いで、下端駒の保持穴と上端駒の保持穴とで作製した軸体を中空空間の中央に保持した後、金型を組み立て、下端駒のスプルーから、液状発泡シリコーンゴム組成物aを、ベントから液溜り部に流出し始めるまで、キャビティに注入した。次いで、金型の外部から、170℃に加熱して、同温度で30分間保持し、液状発泡シリコーンゴム組成物aを加熱成形した。加熱成形後、金型を放冷して成形品を金型から取り出し、スプルー及びベントの部分のゴムが付着している部分を切断除去して、形成されたゴム硬化体を円筒研削盤にて外径を29mmに調整し、弾性ローラを製造した。
直径50mm×長さ300mmのアルミニウム製軸体の外表面に、ポリテトラフルオロエチレンを含有するラテックスをコーティングし、300℃で15分間加熱焼成して、試験用ローラを作製した。この試験用ローラと実施例1で製造した弾性ローラとを互いの軸線が平行になるように接触させて、試験用ローラと弾性ローラとに2kgの荷重をかけた。この初期状態における試験用ローラと弾性ローラとの初期ニップ幅(接触幅とも称する。)を定規で測定した。この初期状態を維持したまま試験用ローラと弾性ローラとを200℃で5時間加熱し、さらに、この初期状態を維持したまま試験用ローラと弾性ローラとを常温にて18時間放置した後に、試験用ローラと弾性ローラとの加熱後ニップ幅を定規で測定した。また、実施例2〜7及び比較例1〜4で製造した弾性ローラを用いて同様にして、加熱後ニップ幅及び初期ニップ幅を測定した。ニップ試験の評価は、ニップ幅の変化率((加熱後ニップ幅/初期ニップ幅)×100(%))が90〜110(%)の範囲内にある場合を合格(第1表において「○」と表記する。)、前記変化率が90(%)未満又は110(%)超である場合を不合格(第1表において「×」と表記する。)とした。その結果を第1表に示す。
製造した各弾性ローラをそれぞれ図4に示される耐久性試験機に装着して、発泡弾性層3に形成されたセルの状況を評価した。この耐久性試験装置70は、筐体内部の下面に固定され、内部ヒータ72を備えた加熱ローラ71と、この加熱ローラ71の軸方向に沿って、その両側に設けられた外部ヒータ73と、加熱ローラ71と対向するように、筐体内部の上面に上下動可能に設けられた試験ローラ装着部74と、試験ローラ装着部74を上下に移動可能な押圧力調整手段75、例えば、押圧調整用マイクロメータとを備えている。なお、加熱ローラ71として、直径20mmの金属(ステンレス鋼(SUS304))製ローラを用いた。
2 軸体
3 発泡弾性層
4 コート層
30 画像形成装置
31 像担持体
32 帯電手段
33 露光手段
34 転写手段
35 定着手段
36 被転写体
37 クリーニング手段
40 現像手段
41 現像剤収納部
42 現像剤
43 現像剤供給手段
44 現像剤担持体
45 現像剤規制部材
50 筐体
52 開口
53 定着ローラ
54 無端ベルト支持ローラ
55 無端ベルト
56 加圧ローラ
70 耐久性試験装置
71 加熱ローラ
72 内部ヒータ
73 外部ヒータ
74 試験ローラ装着部
75 押圧力調整手段
Claims (3)
- 軸体と、ゴム、酸化鉄及び発泡剤を含有する発泡ゴム組成物を前記軸体の外周面で硬化してなる発泡弾性層とを備えてなる弾性ローラであって、前記酸化鉄は、0.10〜0.90質量%の硫黄化合物を含有し、前記発泡ゴム組成物は、その硬化体における動的貯蔵弾性率E1’が0.5〜3.0MPaであり、前記発泡弾性層の厚さは3〜12mmであることを特徴とする弾性ローラ。
- 請求項1に記載の弾性ローラを備えた画像形成装置用定着装置。
- 請求項1に記載の弾性ローラを備えた画像形成装置。
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