JP5182613B2 - 収納体及び無線綴じ冊子体 - Google Patents

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Description

本発明は、冊子体に綴じこまれてコンパクトディスク(Compact Disc、以下、「CD」と称する。)やDVD(Digital Versatile Disc)等の記憶媒体等を収納する収納体及び当該収納体を備えた無線綴じ冊子体に関する。
CD、DVD等の記憶媒体を紙製の収納体に収納して綴じ込んだ冊子体は、音声等を記憶媒体に入れて添付することができることから、読者の多様なニーズに応えることができるという利点を有している。
このような収納体としては、種々の構造が知られている。例えば、特許文献1には、一枚の板紙に孔開け加工部、筋押し加工部、切り込み加工部、ミシン目加工部を形成し、綴じ込み用端部のみが一枚になるように、切り込み加工部で折り込んだ収納体が記載されている。
また、特許文献2には、折丁の一部に、袋状に形成されたCD収納用容器を貼り付ける構造が記載されている。
さらに、特許文献3には、正面板上にCDを載置し、正面板の四方に連接された板、すなわち、正面板の下側に連接された背面板、両側に連接された糊代板、上側に連接された開閉蓋板を折り曲げることによって、CDを保持する収納体が記載されている。
特開2002−284279号公報 実開平3−81766号公報 特開平8−324667号公報
しかしながら、上記各収納体には、以下に示すように、いくつかの問題がある。
まず、特許文献1及び2に記載の収納体は、収納体が冊子体から切り離された後の保存性についてあまり考慮されていない。また、特許文献2に記載の収納体は、保存するために折丁から剥がすと、剥がした部分の接着剤の跡が、冊子体の美観を損なうという問題もある。本来、CDやDVD等の記憶媒体は、再生される再生機器やパソコン等の近くに置かれるのが便利だということもあり、長期間、見栄えのよい状態で、これらの機器の近くに保存することができる収納体が望まれていた。
また、上記各特許文献に記載の収納体には、厚い部分と薄い部分が存在するため、綴じこまれた収納体が接する、あるいは近接する冊子体の数枚の頁に跡がつき、冊子体の美観を損なうという問題がある。
さらに、上記各特許文献に記載の収納体は収納された記憶媒体等の取り出し操作が決して容易であるとはいえず、子供や老人等においては、出し入れ動作時に無理が生じ、記憶媒体等に爪等で傷をつけてしまう可能性があるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、冊子等に綴じこまれても冊子等の美観を損なうことなく、冊子等から取り外しても収納された物品を長期間見栄えのよい状態で保存することができる収納体及び当該収納体が綴じこまれた無線綴じ冊子体を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、内部に収納された物品を傷つけずに容易に取り出すことができる収納体及び無線綴じ冊子体を提供することである。
本発明の第1の態様は、一枚の板紙で形成され、内部に物品が収納されて冊子体に綴じこまれる収納体であって、前記冊子体に綴じこまれる綴じ込み部と、係合部を有し、前記綴じ込み部に切り離し可能に連接されて設けられた蓋部と、前記蓋部に連接されて設けられた背面部と、前記背面部に連接されて設けられ、前記背面部と貼り合わされて前記物品の収納スペースを形成する前面部と、前記前面部に切り離し可能に連接されて設けられ、前記蓋部と貼り合わされて前記収納スペースを密閉する密閉部とを備え、前記前面部は、前記蓋部の係合部と係合可能な被係合部を有することを特徴とする。
本発明の収納体によれば、冊子等に綴じ込んだ際も、綴じ込み部と蓋部とを切り離して容易に保存に適した形となる。そして、蓋部によって収納スペースを開閉自在に閉じることができ、長期間の保存が可能となる。さらに、前面部と背面部との接着面積が減少し、収納体をよりコンパクトにすることができる。
本発明の収納体は、前記蓋部と前記背面部との間に所定の幅で設けられた背表紙部をさらに備えてもよい。この場合、内部に収納された物品の識別性が高まり、より見栄えよい状態で保存することができる。
本発明の収納体は、前記前面部の、前記綴じ込み部の長手方向と直交する端部の少なくとも一方に延設して設けられた余剰部をさらに備えてもよい。この場合、収納体が冊子等に綴じ込まれる際に、誤って収納体や収納された物品が破損されるのを防ぐことができる。
前記板紙は、1平方メートルあたり250グラム以上300グラム以下であり、前記綴じ込み部は、その長手方向が前記板紙の紙目と平行となるように形成されてもよい。この場合、充分な剛性を有し、かつ製造が容易な収納体とすることができる。
前記前面部は、前記密閉部側の端部に、前記背面部と隣接する端部に向かって凸となるように切り離し可能に設けられた開封部を有し、前記収納スペースには、円盤状の記憶媒体が収納されてもよい。この場合、収納体に収納された記憶媒体が取り出しやすい収納体とすることができる。
本発明の第2の態様である無線綴じ冊子体は、本発明の収納体を備えることを特徴とする。
本発明の収納体及び無線綴じ冊子体によれば、冊子等に綴じこまれても冊子等の美観を損なうことなく、冊子等から取り外しても収納された物品を長期間見栄えのよい状態で保存することができる。
また、内部に収納された物品を傷つけずに容易に取り出すことができる。
以下、本発明の第1実施形態の収納体及び無線綴じ冊子体について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態の収納体1を展開した状態を示す図であり、図2は、図1の裏側を示す図である。収納体1は、幅方向の寸法が200から210ミリメートル(mm)の帯状の1枚の板紙Pを折り曲げて形成されており、内部に12センチメートル(cm)のCDやDVD等の記憶媒体(物品)が収納される収納体である。このとき、板紙Pの紙目が矢印Aで示すように、幅方向に沿うように板紙Pを切り出すのが好ましい。
収納体1を形成する板紙Pとしては、いわゆるマニラボールの両面コートカード紙が最も好適である。例示すれば、王子製紙(株)製のサンカード、エルカード、Sカードグリーン100、北越製紙(株)製のノーバックW、ハイラッキー、クリーンコートW、日本大昭和板紙(株)製のユニフェイスW、F−1カード等が挙げられる。
その他には、マニラボールの片面コートカード紙が好ましい。例えば、三菱製紙(株)製のハイパール、北越製紙(株)製のハイクリーンコート、日本大昭和板紙(株)製のリファイン、北越製紙(株)製のNew−DV、王子製紙(株)製のNewビジョン、PCグリーン100、日本大昭和板紙(株)製のJETエース等が挙げられる。
さらに、コートボールである、王子製紙(株)製のUFコート、OKボール、サンコート、レンゴー(株)製のCRC、北越製紙(株)製のマリコート、日本大昭和板紙(株)製のJETスター等も使用することができる。
図1に示すように、収納体1は、冊子体に綴じこまれる綴じ代となる綴じ込み部2と、綴じ込み部2に切り離し可能に連接されて設けられた蓋部3と、蓋部3に連接されて設けられた背面部4と、背面部4に連接された前面部5と、前面部5に切り離し可能に連接されて設けられた密閉部6とを備えて構成されている。
なお、以下の説明においては、特にことわらない限り、板紙Pの幅方向、すなわち、綴じ込み部2の長手方向を収納体1の上下方向、綴じ込み部2の幅方向を左右方向として説明する。
綴じ込み部2の左右方向の寸法は約30mmに設定されている。綴じ込み部2の寸法は、収納される記憶媒体の寸法や、綴じ込まれる冊子体の寸法に応じて適宜変更されてよい。
蓋部3の左右方向の寸法は、約25mmとなっている。綴じ込み部2と蓋部3との間には、ミシン目M1が設けられており、綴じ込み部と蓋部3とを切り離し可能に構成されている。
また、ミシン目M1は、基本的に上下方向に走行する直線であるが、2箇所だけ綴じ込み部2側に突出している。そのため、ミシン目M1に沿って綴じ込み部2と蓋部3とを切り離すと、上述の綴じ込み部2側に突出した箇所が蓋部3の凸部(係合部)3Aとなる。凸部3Aは、後述するように、収納体1を切り離した後に、収納体1を保存する際に使用される。
背面部4の左右方向の寸法は、収納されるCD等より若干大きい135mm程度に設定されている。蓋部3と背面部4との間には、折目O1が上下方向にわたって設けられている。
前面部5は、折目O2を挟んで背面部4に連接されて設けられている。前面部5の左右方向の寸法は、背面部4と略同一に設定されており、折目O2で折り曲げて背面部4と前面部5とを対向させて上下方向の端部を一体に貼り合わせることによって、CD等を収納する収納スペースSが形成される。
なお、各折目O1及びO2は、いずれも筋押し加工によって形成されているが、接続部部分の長いミシン目等によって形成されてもよい。
また、図2に示すように、背面部4及び前面部5の一方の面には、収納されるCD等の記憶媒体の内容説明等が必要に応じて印刷されてもよい。このような印刷は、通常のオフセット輪転印刷機、オフセット平台印刷機、グラビア輪転印刷機等の各種印刷機により行うことができる。
密閉部6の左右方向の寸法は、蓋部3と略同一の約25mmに設定されている。密閉部6と前面部5との間には、上下方向にわたってミシン目M2が設けられている。密閉部6は、蓋部3と貼り合わされて収納スペースSを密閉する。
なお、密閉部6は蓋部3と貼り合わせることができれば、左右方向の寸法は特に限定されないが、左右方向の寸法が蓋部3より長くなると、綴じ込み部2にかかり、冊子体に綴じ込まれる部位の厚みが増すので、蓋部3の左右方向の寸法以下に設定されるのが好ましい。
前面部5の、折目O2と反対側の端部には、折目O2に向かって凸となる曲線状のミシン目M3が設けられており、ミシン目M2及びM3によって、開封部7が前面部5に形成されている。開封部7は、密閉されたCD等を取り出す際に、ユーザによって除去される。
また、前面部5の開封部より折目O2側には、蓋部3の凸部3Aと係合可能なスリット(被係合部)5Aが設けられている。
蓋部3、背面部4、前面部5、及び密閉部6には、上下の端部からそれぞれ15〜20ミリ程度はなれた箇所に、左右方向にわたってミシン目M4及びM5が設けられている。これによって、収納体の上下に余剰部8が形成されている。余剰部8は、収納体1が綴じ込まれた冊子体に対して上下をそろえるための断裁が行われる際にバッファとなって、収納されたCD等が誤って破損されるのを防止する。
続いて、収納体1の製造手順について説明する。まず、図2に示すように、背面部4及び前面部5に必要に応じて印刷が施された板紙Pが、図1に示すように、印刷の施されていない面を上側にして、コンベア(不図示)上を矢印Bで示す方向に搬送される。
次に、前面部5の上下の余剰部8、前面部5の上下の端部、及び密閉部6に接着剤9が付着される。接着剤9は、板紙Pがコンベア上を流れる際に、接着剤が付着したローラを転がすことによって容易に板紙Pに付着させることができる。接着剤9としては、通常製本工程で使用される圧着性接着剤等を採用することができるが、生産量が少ない等の場合は、粘着テープ等を使用してもよい。
前面部5においては、接着剤9が付着していない部分の上下方向の寸法が、収納される記憶媒体の直径に35mmを加えた長さより短く、記憶媒体の直径に8mmを加えた長さより長くなるように設定するのが好ましい。このようにすると、製造時に記憶媒体に接着剤が付着する可能性が抑えられ、収納後の記憶媒体の出し入れが子供や老人にとっても容易になる。
特に、板紙Pとして一平方メートル当たり250グラム以上、300グラム以下の板紙を用いた場合は、収納される記憶媒体の直径に35mmを加えた長さより短く、記憶媒体の直径に10mmを加えた長さより長くなるように上記寸法を設定すると、収納された記憶媒体が、保管時や持ち運び時に収納スペースS内で上下方向に動き得る余地が小さくなり、記憶媒体に傷がつく可能性を低減することができる。本実施例においては、前面部5において接着剤9が付着していない部分の上下方向の寸法は145mm程度に設定されている。
なお、接着剤9を付着させる領域の面積は、適宜設定することができるが、少なくともCD10が使用されるまでの間、接着状態が保持され、かつ内部に収納されたCD10の移動によって剥離しない程度の接着強度を確保することが必要である。
接着剤9を上述の各部位に付着させた後、記憶媒体であるCD10を背面部4に載置する。載置方法は特に限定されないが、例えば、CD10を吸盤で吸着し、コンベア上を流れる板紙Pの背面部4上に載置してもよい。
その後、板紙Pは、背面部4と前面部5とがCD10を挟んで対向するように折目O2から折り曲げられる。そして、背面部4の上下の余剰部8と前面部5の上下の余剰部8、背面部4の上下の端部と前面部5の上下の端部、及び蓋部3と密閉部6とが、それぞれ接着剤9によって一体に貼り合わされると、図3に示すように、収納スペースSにCD10が収納され、密閉部6によって密閉された収納体1が完成する。
完成した収納体は、図4に示すように、冊子体に綴じ込むことが可能であり、これによって、収納体1を備えた無線綴じ冊子体11を製造することができる。なお、本発明において、「無線綴じ」とは、いわゆるアジロ綴じも含む概念である。
無線綴じ冊子体11の製造法について、以下に説明する。
本文の折丁を例えば8頁折りにして、製本機で丁合を行う。このとき、収納体1も同時に丁合を行い、背の部分をミーリングカットし、ホットメルト型接着剤を塗布した後に、表紙でくるみを行うと、無線綴じ冊子体11が完成する。このように、収納体1は、無線綴じで製本を行う際に、本文の折丁と同時に製本機で丁合を行うことができ、効率的に無線綴じ冊子体11を製造することができる。
通常、冊子体にこのような収納体を綴じ込む場合、収納体の位置がばらついたり傾いたりすることを防ぐために位置あわせが必要となる。このような位置あわせには、冊子体の本文と収納体1とを天側(上側)で位置あわせする場合と、地側(下側)で位置あわせする場合があるが、収納体1は、上下に余剰部8が設けられているので、いずれで位置あわせが行われて断裁されても、収納されたCD10が断裁作業によって破損されることはない。余剰部8がない場合、収納体1自体や、内部に収納されたCD10が断裁されてしまう恐れがある。
収納体1の使用時の動作について説明する。
図5に示すように、ミシン目M1に沿って収納体1を切り離すと、無線綴じ冊子体11から収納体1が分離される。分離した後、上下の余剰部8をそれぞれミシン目M4、M5に沿って切り離すと、収納体1の上下の寸法が一般的なCDケース等と略同一となり、統一感のある外観で長期間保存することが可能である。
なお、背面部4と前面部5とは上下の端部が互いに接着されているので、余剰部8を切り取っても上下から収納されたCD10が出ることはない。
さらに、図6に示すように、前面部5の開封部7を、ミシン目M2及びM3に沿って切り取ると、密閉されていた収納スペースSに開口12が形成される。開口12には、ミシン目M3によって形成された開封部7の凸形状によって、凹部12Aが形成されている。収納されたCD10の一部は凹部12Aから露出しているので、凹部12Aから指を差し入れてCD10の中央の穴に指をかけることによって、子供や老人でも容易に収納されたCD10を取り出すことができる。
CDを収納体1内に収納して保存するときは、密閉部6と一体となった蓋部3を折目O1から折り曲げ、凸部3Aを前面部5のスリット5Aに挿入して係合させると、開口12を開閉自在に閉じることができ、長期間の保存にも充分耐えることができる。
本実施形態の収納体1は、1枚の帯状の板紙Pに、ミシン目加工及び筋押し加工を施して、接着剤を塗布等によって付着させた後、折目O2にそって1回折り曲げて貼り合わせるだけで製造できる。したがって、非常に簡易な工程で製造することができる収納体を提供することができる。
また、収納体1は、ミシン目M1に沿って容易に無線綴じ冊子体11から切り離すことができるので単独での収納に適しており、切り離された後の冊子体も美観が損なわれることがない。
また、収納体1は、板紙Pからなるため、上述のように、背面部4や前面部5に印刷が可能なほか、シールやラベルを貼ることも可能であり、再生機器やパソコン等の近傍に市販のCDケース等と並べて見栄えよく保管することができる。さらに、板紙Pの紙目が収納体1の上下方向に走行しているので、長期間にわたって保存しても、自重によって紙が自然に折れ曲がる等の問題が生じにくい。
また、板紙Pの紙目が上下方向、すなわち各折目O1、O2と平行となるように設定されているので、折り曲げが容易であり、機械加工で折り曲げる際にも効率よく折り曲げることができる。さらに、上述のように接着剤9の付着加工後、あるいは付着加工前に背面部4上に記憶媒体等を載置する工程を組み込めば、記憶媒体が収納された収納体を一連の製造工程で、効率よく製造することができる。
また、冊子体に綴じ込まれる綴じ込み部2は1枚の板紙から形成されるので、収納体1が切り離された後に無線綴じ冊子体11に残存しても、当該冊子体が読みにくくなることがない。
さらに、収納体1のほとんどの部分は板紙Pが2層となって形成されており、部位による厚みの差がほとんどない構造となっている。したがって、冊子体に綴じ込まれたときに、収納体1の前後あるいは近接するページに収納体1の跡がつきにくく、冊子体の美観を損ねにくい。
そして、本実施形態の無線綴じ冊子体11によれば、無線綴じという安価な製本方法で、容易に収納体1を綴じ込んだ無線綴じ冊子体を得ることができ、収納された記憶媒体等の物品が好適な状態で保存され、かつ切り離しての保存にも適した状態で添付された無線綴じ冊子体を得ることができる。
本実施形態では、収納体1の上下に余剰部8が設けられている例を説明したが、位置あわせが天地いずれの側で行われるかが予めわかっている等の場合は、上下何れか一方にのみ余剰部が設けられてもよい。また、余剰部は必ずしも板紙Pが貼り合わされた2層構造である必要はなく、例えば、背面部4及び前面部5のいずれか一方にのみ設けることによって、1層の構造としてもよい。
さらに、位置あわせのための基線が確保されていれば、左右方向にわたって設けられず、例えば1箇所の凸部あるいは所定の間隔をおいて設けられた複数の凸部によって形成されてもよい。加えて、背面部4と前面部5とを貼り合わせる領域を充分に確保することによって、余剰部を有さない構成とすることも可能である。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の収納体21と、上述の第1実施形態の収納体1との異なるところは、背表紙部が設けられている点と、係合部及び被係合部の形状である。
なお、第1実施形態の収納体1と同様の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図7は、本実施形態の収納体21を展開した状態を示す図であり、図8は、図7の裏側を示す図である。折目O1から背面部4側に所定距離、例えば5mm離れた箇所には、折目O1と同様の方法で形成された折目O3が設けられており、折目O1と折目O3によって、蓋部22と背面部4との間に、背表紙部23が設けられている。
背表紙部23は、蓋部22を折り返した際に、収納体21の背表紙となる。
また、図7及び図8に示すように、綴じ込み部2と蓋部22との間のミシン目M6は、直線状に形成されており、蓋部22は凸部を有さない形状となっている。一方、前面部24に設けられたスリット24Aは、ミシン目M3側に向かって凸となる略円弧状に形成されている。すなわち、本実施形態においては、蓋部22を折り曲げた時にスリット24Aと対向するミシン目M6側の端部が係合部として機能し、その形状は平坦となっている。
収納体21は、第1実施形態の収納体1と同様の手順で折目O2を折り曲げ、貼り合わせることによって図9に示すように完成される。そして、第1実施形態の無線綴じ冊子体11と同様の方法で、図10に示すように、収納体21が綴じ込まれた無線綴じ冊子体25を製造することができる
収納体21の使用時の動作について、以下に説明する。
図11に示すように、ユーザは、ミシン目M6に沿って収納体21を切り離し、上下の余剰部8を切り取る。このとき、ミシン目M6は直線状に形成されているので、より容易に無線綴じ冊子体25から切り離すことができる。
次に、図12に示すように、第1実施形態の収納体1と同様の手順で開封部7を切り取り、収納スペースSに開口12を形成する。このとき、開封部を形成するミシン目M2及びM3の直線部分と背表紙部23を形成する折目O1及びO3が略重なるように各部位の寸法を調整すると、後述する蓋部22の折り曲げが容易となる。
続いて、折目O1及びO3を折り曲げて、図13(a)に示すように、前面部24のスリット24Aの下側に蓋部22の端部を差し込むと、開口12が開閉自在に閉じられて保存に適した状態となる。なお、13(b)は図13(a)に示す状態の収納体21を反対側から見た図である。
このとき、収納体21の開口12側には、背表紙部23が位置し、収納体21の背表紙として機能する。背表紙部23には、背面部4や前面部24と同様、所望の画像や情報等を印刷することが可能であるので、再生機器やパソコン等の近傍に並べて保存した際でも、背表紙部23に印刷された情報をみて、収納された記憶媒体の内容を一目で把握することができる。
また、図14に示すように、複数の収納体において、シリーズとしての統一感を表す印刷を各々の背表紙部23に印刷し、並べて保存したときにさらに見栄えよく保存できるようにすることも可能である。
本実施形態の収納体21によれば、蓋部22の係合部が平坦に形成されているため、綴じ込み部2と蓋部22との間のミシン目M6が直線となり、子供や老人でも容易に冊子体から切り離すことができる。
また、背表紙部23によって、収納体21の開口12側に背表紙が形成されるので、収納体21を単独で見た場合、多数並べて立てたり平積みにしたりした状態のいずれにおいても見栄えはより良くなって高級感が増す。また、立てて保存した状態の安定性も向上することができる。
さらに、内部の記憶媒体を取り出さなくても背表紙部23の情報によって記憶媒体の内容を容易に把握することができ、所望する記憶媒体の存否の確認や選択的な取出しが極めて容易になる。
以上、本発明の各実施形態について説明してきたが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の各実施形態においては、収納体に密閉部が設けられた例を説明したが、本発明において密閉部は必ずしも独立して設けられなくてもよい。
一例として、前面部及び背面部の左右方向の寸法を若干長めに設定し、前面部の折目O2と反対側の端部を接着剤等で背面部と一体に接合することによっても、収納スペースS
を密閉することができる。この場合は、当該接合部分より折目O2側に開封部を設ければよい。ただしこの場合、接合部分を確保するために、前面部及び背面部が収納されるCD等より若干大きくなるため、密閉部によって密閉する方が、収納体をよりコンパクトにすることができ、好ましい。
また、上述の各実施形態においては、収納体が無線綴じ冊子体に取付けられる例を説明したが、綴じ込み部の寸法等を適宜変更したり、折丁の最外部の頁に綴じ込み部を貼着したりすることによって、中綴じ等の他の綴じ方式の冊子体に取付けることも可能である。
さらに、上述の各実施形態においては、収納体が1枚の板紙から形成される例を説明したが、収納体を背面部側と前面部側の2枚の板紙を貼り合わせることによって形成してもよい。ただし、この場合は、前面部と背面部の四方の端部を接着剤等で接合する必要があるので、上述のように1枚の板紙で形成するのが工程的にもコスト的にもより好ましい。
加えて、収納体に収納される物品は、上述のCD等の記憶媒体に限られず、例えば折り込み地図など、他の物品が収納されても構わない。
本発明の第1実施形態の収納体を展開した状態を示す図である。 図1の裏側を示す図である。 同収納体が完成した状態を示す図である。 同収納体が綴じ込まれた無線綴じ冊子体を示す図である。 同収納体の使用時の動作を示す図である。 同収納体の使用時の動作を示す図である。 本発明の第2実施形態の収納体を展開した状態を示す図である。 図7の裏側を示す図である。 同収納体が完成した状態を示す図である。 同収納体が綴じ込まれた無線綴じ冊子体を示す図である。 同収納体の使用時の動作を示す図である。 同収納体の使用時の動作を示す図である。 (a)は、同収納体の蓋部で開口を閉じた状態を示す図であり、(b)は、(a)の裏側を示す図である。 同収納体を複数並べて背表紙部側から見た状態の一例を示す図である。
符号の説明
1、21 収納体
2 綴じ込み部
3、22 蓋部
3A 凸部(係合部)
4 背面部
5、24 前面部
5A、24A スリット(被係合部)
6 密閉部
7 開封部
8 余剰部
10 CD
11、25 無線綴じ冊子体
23 背表紙部
P 板紙
S 収納スペース

Claims (6)

  1. 一枚の板紙で形成され、内部に物品が収納されて冊子体に綴じこまれる収納体であって、
    前記冊子体に綴じこまれる綴じ込み部と、
    係合部を有し、前記綴じ込み部に切り離し可能に連接されて設けられた蓋部と、
    前記蓋部に連接されて設けられた背面部と、
    前記背面部に連接されて設けられ、前記背面部と貼り合わされて前記物品の収納スペースを形成する前面部と、
    前記前面部に切り離し可能に連接されて設けられ、前記蓋部と貼り合わされて前記収納スペースを密閉する密閉部と、
    を備え、
    前記前面部は、前記蓋部の係合部と係合可能な被係合部を有することを特徴とする収納体。
  2. 前記蓋部と前記背面部との間に所定の幅で設けられた背表紙部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の収納体。
  3. 前記前面部及び背面部の少なくとも一方の、前記綴じ込み部の長手方向と直交する端部の少なくとも一方に延設して設けられた余剰部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の収納体。
  4. 前記板紙は、1平方メートルあたり250グラム以上300グラム以下であり、前記綴じ込み部は、その長手方向が前記板紙の紙目と平行となるように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の収納体。
  5. 前記前面部は、前記密閉部側の端部に、前記背面部と隣接する端部に向かって凸となるように切り離し可能に設けられた開封部を有し、前記収納スペースには、円盤状の記憶媒体が収納されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の収納体。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の収納体を備えることを特徴とする無線綴じ冊子体。
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